JP3611021B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は冷気を貯蔵室内に送出する冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の冷蔵庫は図10の縦断面図に示すように、天板101、側板102、103及び底板104に覆われて外壁が形成されている。外壁の内側には樹脂成形品から成る上面パネル111及び側面パネル112、113によってダクトパネル110が構成され、貯蔵室120が形成されている。側板102と側面パネル112との間には冷熱を蓄積する蓄冷部材が充填された蓄冷壁116が配され、支持部材114により支持されている。
【0003】
側板103と側面パネル113との隙間、天板101と上面パネル111との隙間、側板102と蓄冷壁116との隙間及び、蓄冷壁116と側面パネル112との隙間は冷気が流通する冷気通路117、118になっている。天板101の上面には冷凍機105が配され、上面パネル111に設けられた隔壁115により冷気の排気及び吸気を行う排気口101a及び吸気口101bが形成されている。冷気通路117を通る冷気は流入口120aから貯蔵室120に流入する。貯蔵室120内の冷気は流出口120bから冷気通路118に流出するようになっている。
【0004】
上記構成の冷蔵庫において、冷凍機105が駆動されると、排気口101aから冷気通路117に冷気が送出される。冷気通路117a、117bを進行する冷気は蓄冷壁116に接触し、蓄冷壁116内の蓄冷部材により蓄冷される。そして、流入口120aから貯蔵室120内に冷気が流入して貯蔵室120内を冷却する。その後、冷気は流出口120bから冷気通路118を通り、吸気口101bを介して冷凍機105に帰還する。
【0005】
蓄冷部材により蓄冷される冷熱は、放熱及び吸熱を行って冷気の温度変動を吸収する。これにより、貯蔵室120内の温度を均一に保持する。また、冷凍機105の停止中に冷熱を放出して貯蔵室120内の保冷を行うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の冷蔵庫によると、貯蔵室120は所定位置に設けられた流入口120aから流入する冷気によって冷却される。このため、矢印Bのように、流入口120aから流出口120bに至る空気流の近傍で温度が低くなる。例えば流入口120aから流入する冷気の流速が緩やかな場合には、A部のように該空気流から離れた貯蔵室120の上部隅部では温度が高くなる。従って、貯蔵室120内の温度が不均一になる問題があった。
【0007】
また、蓄冷壁116の両面に冷気通路117a、117bが形成されているので貯蔵室120の容積が小さくなる。このため、貯蔵室120の必要容積を確保するために冷蔵庫本体が大型になる問題があった。
【0008】
本発明は、貯蔵室内の温度の均一化及び省スペース化を図ることのできる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の冷蔵庫は、貯蔵物を収納する貯蔵室と、前記貯蔵室に流入する冷気を生成する冷却器と、前記貯蔵室と連通して設けられ該冷気を前記貯蔵室に送る冷気通路と、前記貯蔵室の内壁の背面の一部を形成するとともに前記冷気通路の少なくとも一部を形成して前記冷気通路内を流通する冷気による冷熱の少なくとも一部を前記貯蔵室内に放出する部材を備え、前記貯蔵室内に温度の異なる隔離室を設け、前記隔離室の背面に断熱部材を設け、前記断熱部材は前記冷気通路の少なくとも一部を形成し、前記冷却器と前記部材との間に配置され、前記部材は熱伝導性を有する金属から成り、左右両側に前記冷気通路から前記貯蔵室に前記冷気の少なくとも一部を流入させる開口部を有することを特徴としている。
【0010】
この構成によると、冷却器により生成される冷気は冷気通路を通って貯蔵室に流入する。冷気通路を形成する前記部材は冷気通路を通る冷気と接触し、該冷気による冷熱の一部が前記部材を介して貯蔵室内に放出される。貯蔵室は流入する冷気と前記部材の全面から一様に放出される冷熱とによって庫内が均一に冷却される。
【0011】
また本発明は、前記断熱部材は前記隔離室を前記貯蔵室よりも低温にするために前記冷気通路から前記隔離室に前記冷気の少なくとも一部を流入させる開口部を有することを特徴としている。
【0012】
上記各構成の冷蔵庫において、前記部材の少なくとも一部は冷熱を蓄積する蓄冷機能を備えているものとする
【0013】
また、上記冷蔵庫において、前記冷機通路に送風機を備え、該送風機の駆動により、前記送風機の前方の開口から、前記冷却器通過後の冷気と混合するように該冷気より高温の貯蔵室内の空気を前記冷気通路内に導くようにしている。この構成によると、冷却器により生成される冷気は貯蔵室内から冷気通路に導かれる空気と冷気通路内で混流して昇温された後、貯蔵室に流入する。また、前記開口を備えた送風機カバーを前記部材と前記断熱材の間に設け、該送風機カバーは前記送風機の前方で且つ前記隔離室より上に配置されるものである。
【0014】
また、上記冷蔵庫において、前記貯蔵室は冷蔵室と野菜室の一方または両方であり、前記貯蔵室を冷却する前記冷却器と他の貯蔵室を冷却する他の冷却器とを備えている。
【0015】
この構成によると、冷蔵室または野菜室を冷却するために冷却器によって生成される比較的高温の冷気は冷気通路を通って前記部材と接触し、冷蔵室または野菜室に流入する。冷蔵室または野菜室は流入する冷気と前記部材から放出される冷熱とによって冷却される。ここで、他の冷凍室等は他の冷却器により冷却される。
【0016】
また、上記冷蔵庫において、前記冷気器の一面に前記部材が配されるとともに、対面に前記部材を支持する突起部が設けられる。
【0017】
また、上記冷蔵庫において、前記突起部を前記冷気通路内の冷気の進行方向と略平行に形成している。この構成によると、冷気は突起部に沿って進行する。
【0018】
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記冷気通路内に脱臭を行う脱臭部を設けたことを特徴としている。
【0019】
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記部材を着脱自在に設けたことを特徴としている。また、前記部材の取り外しにより、前記冷気通路の内部の少なくとも一部が露出可能になることを特徴としている。この構成によると、冷気通路内の清掃等は部材を脱着して行われる。また、前記部材の周辺の内箱に取付部材を設け、前記取付部材は爪部とレバーとを備え、前記部材は前記爪部と係合し、前記レバーを手指で押すことにより前記部材を取り外し可能としたことを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図である。冷蔵庫1は外部を覆う外箱2aの内側に内箱2bが配され、外箱2aと内箱2bとの隙間には発泡ウレタン等の断熱材2cが充填されている。冷蔵庫1の内部は上から冷蔵室11、野菜室12、冷凍室13の順に区分けされている。
【0021】
野菜室12と冷凍室13は断熱部材から成る仕切枠17及び断熱部材から成る仕切板19に仕切られており、冷凍室13は更に断熱部材から成る仕切枠18により上部と下部に仕切られている。冷蔵室11と野菜室12は断熱部材から成る仕切枠16及び樹脂成形品から成る仕切板31、32によって仕切られている。仕切板32には貫通口32aが設けられている。
【0022】
冷蔵室11の下部には仕切板46で仕切られる隔離室である氷温室14が設けられている。冷蔵室11には複数の棚45が設けられている。冷蔵室11の前面は回動式の断熱扉3により開閉可能になっている。野菜室12、冷凍室13の上部及び冷凍室13の下部は前面が夫々スライド式の断熱扉4、5、6により開閉可能になっており、収納容器54、55、56を引出せるようになっている。
【0023】
冷凍室13の後部には圧縮機20が配されている。圧縮機20には吐出パイプ20aを介して凝縮器(不図示)が連結されており、吸込パイプ20bを介して冷却器21、25が直列に連結されている。凝縮器と冷却器25は第1キャピラリーチューブ(不図示)を介して連結されている。冷却器21、25の間には第2キャピラリーチューブ(不図示)が配されている。
【0024】
これにより冷凍サイクルが構成され、冷凍サイクル運転が行われると冷却器21、25が冷却されるようになっている。冷却器21、25の下方には冷却器21、25の除霜を行う除霜ヒータ61、62が設けられている。63、64はドレン受け部材である。
【0025】
また、凝縮器と第1キャピラリーチューブとの間には切換手段が設けられ、切換手段と冷却器21とが第3キャピラリーチューブ(不図示)を介して連結されている。そして、切換手段を切り替えることにより、冷却器21のみの冷却を可能にしている。
【0026】
冷却器21は冷気通路23内に配されており、冷気通路23は内箱2bと樹脂成形品から成るエバカバー33とにより形成されている。冷気通路23内の冷却器21の上方には送風機22が配されている。冷気通路23は背面板33aに設けられた冷凍室13への流入口13a及び流出口13bにより冷凍室13と連通している。
【0027】
冷却器25は冷気通路27内に配されている。冷気通路27の下部は内箱2bと野菜室12の背面板34とにより形成されている。背面板34は断熱部材から成り、冷却器25に近設される野菜室12の過冷却を防止している。冷気通路27内の冷却器25の上方には送風機26が配されている。冷気通路27は流出口12bにより野菜室12と連通している。
【0028】
冷気通路27の上部は氷温室14の背面板35に固着される断熱部材36と内箱2bとにより形成されている。断熱部材36には開口部36aが設けられている。冷蔵室11の正面図を図2に示すと、背面板35には開口部36aと同じ位置に開口部35aが設けられている。開口部35a、36aにより冷蔵室11は冷気通路27と連通している。
【0029】
冷気通路27の上端には送風機29が配されている。送風機29の前面には冷蔵室11に臨む送風機カバー41が取り付けられている。送風機カバー41には複数の開口部41aが形成されている。送風機29の上方には冷気通路28が設けられている。
【0030】
送風機29部分の詳細図を図3に示すと、冷気通路28は送風機29により開口部41aを介して冷蔵室11から取入れられる空気と、送風機26により冷気通路27を流通する冷気とが混流するようになっている。
【0031】
冷蔵室11の背面部分の冷気通路28は冷蔵室11の内壁を形成する部材42と内箱2bとにより形成されている。前記部材42は図5に示すような形状の熱伝導性を有する熱伝導部材(例えば、加工性が良く防錆効果の高いアルミニウム合金やステンレス等)から形成されている。これにより蓄冷及び冷熱の放出を可能にしている。なお、前記熱伝導部材の厚みが厚い場合は蓄冷能力が上がり、強度も増加する。厚みが薄い場合は冷熱の放出効率が上がり、軽量化にも有利である。そのため、目的に応じて薄板材や厚板材を適時適所に選び設ければよい。
【0032】
部材42の表面に凹凸形状をプレス加工等により設けると、表面積を増加させることができる。これにより蓄冷や冷熱の放出量が増加して冷却効率の向上を図ることができる。更に、線状に連続する凹部または凸部を設けることにより、部材42の強度を補強することができる。
【0033】
また、部材42の上端と下端部分の断面詳細図を図8、図9に示す。これらの図によると、部材42は内箱2bに設けられたタップ板(不図示)とビス72により内箱2bに固定される取付部材71及び背面板35に設けられた取付部35bにより係止される。取付部材71のレバー部71aを手指で押上げると爪部71bの係合が解除される。
【0034】
この状態で部材42の上部を手前に倒して、上方に引上げることにより部材42を脱着でき、部材42は着脱自在になっている。これにより冷気通路28や部材42の冷気通路28側の清掃等を容易に行うことができるようになっている。尚、部材42の下部は断熱部材36に固着されるシール材73により密閉されている。
【0035】
冷蔵室11の天面部分の冷気通路28は樹脂成形品から成る上面板43と内箱2bにより形成されている。前記部材42及び上面板43には開口部42a、43a(図2参照)が設けられている。また、冷蔵室11の天面中央部には透明な照明カバー53で覆われる照明灯51が設けられている。
【0036】
冷蔵室11の上面断面図を図4に示すと、前記部材42は上下に延びて内箱2bに形成される突起部28aにより背面を支持されている。これにより、前面からの押圧力に対する前記部材42の屈曲を防止するとともに、冷気通路28内を通る冷気を整流して消音と送風効率の向上が図られている。また、冷気通路28内には脱臭部50が設けられている。脱臭部50は活性炭等の脱臭剤から成っており、他の脱臭方法を実行できる部材や装置を配してもよい。
【0037】
上記構成の冷蔵庫1において、送風機22が駆動されると、冷凍室13内の空気は流出口13bから冷気通路23に導かれる。該空気は冷却器21と熱交換して冷却され、流入口13aから冷凍室13に流入する。これにより冷凍室13内が冷却される。
【0038】
送風機26、29が駆動されると、野菜室12内の空気は流出口12bから冷気通路27に導かれる。該空気は冷却器25と熱交換して冷却され、開口部41aから冷気通路28に導かれる冷蔵室11内の空気と混流される。その後、冷気通路28内を流通して開口部42a、43aから冷蔵室11内に流入する。また、冷気通路28内を流通する冷気による冷熱の一部は部材42を介して冷蔵室11内に冷熱として放出される。これにより部材42からの冷熱と開口部42a、43aからの冷気とで冷蔵室11内が効率良く均一に冷却される。
【0039】
冷蔵室11内の空気は棚45の間や棚45の前面を通り氷温室14の下方から開口部32aを介して冷気通路30を流通し、野菜室12内の前方に流入する。更に収納容器54の前面から下方を通り、野菜室12内が冷却される。そして、流出口12bから冷却器25の下部に導かれて冷気が循環する。
【0040】
温度センサー(不図示)の検知結果に基づいて圧縮機20及び送風機26が運転及び停止され、冷蔵室11及び野菜室12の温度を例えば3℃に維持するようになっている。尚、冷気通路27内を流通する一部の冷気は開口部35a、36aから氷温室14に流入する。これにより、氷温室14内をより低温に冷却し、例えば−1℃に維持できるようになっている。
【0041】
また、冷却器25での冷却を停止して送風機26、29の一方または両方を運転すると、部材42に蓄積された冷熱により冷却通路28を通る冷気が冷却される。該冷気によって冷蔵室11内の冷却が行われる。送風機26を運転する場合は、更に冷却器25の除霜をして冷蔵室11内の加湿を行うこともできる。
【0042】
本実施形態によると、部材42は冷気通路28を通る冷気の冷熱の一部を熱伝導させて全面から冷蔵室11内に放出する熱伝導板として機能している。従って、冷蔵室11は広い面積から一様に放出される冷熱により均一に冷却される。
【0043】
また、部材42を図6に示すようなゼリー状や液状の保冷材42cを包装材42f、42gにより封入した蓄冷部材にしてもよい。このようにすると、部材42は冷気通路28内を流通する冷気の冷熱でより蓄冷され、冷蔵室11内の温度分布に応じて冷熱として放出する。従って、冷蔵室11が均一に冷却されるようになる。
【0044】
更に、蓄冷部材により圧縮機20の停止中や冷気通路28内の冷気温度の変動に対して吸熱や放熱を行い、冷気通路28内の冷気温度を維持することができるようになる。この時、蓄冷部材が冷蔵室11の内壁を形成しているので冷蔵室11のスペースを広くすることができ、冷蔵庫1の省スペース化を図ることができる。包装材42c、42dを熱伝導性を有するアルミニウム合金やステンレスにするとより望ましい。
【0045】
また、冷却器25によって低温に生成される冷気は冷蔵室11内の空気と混合することにより若干昇温される。これにより、部材42に生じる結露や氷結を防止することができ、冷蔵室11及び野菜室12の乾燥を防止することができる。
【0046】
そして、冷蔵室11及び野菜室12を冷却する冷却器25と冷凍室13を冷却する冷却器21を設けることにより、冷気通路27、28を流通する冷気の温度を冷気通路23内の冷気の温度より高く設定することができる。これにより、部材42に生じる結露や氷結をより防止することができ、冷蔵室11及び野菜室12の乾燥を更に防止することができる。
【0047】
また、部材42は冷蔵室11の背面に立設されて上下方向に延在している。このため、断熱扉3の開閉回数が多く冷蔵室11内の温度や湿度が非常に上昇した際に、部材42に結露して水滴が生じても貯蔵物上に直接滴下することがない。従って、貯蔵物を傷めず、良好な保存状態を維持できる。
【0048】
この時、冷却器25で冷却された冷気通路28内の冷気の送風を停止すると、部材42が冷蔵室11内の温度に近づくとともに温度上昇により冷却室11内が乾燥する。これにより、該水滴は部材42や背面板35を流下する間に一部が蒸発する。従って、再び冷蔵室11内の湿度を上昇させることができる。さらに、前記部材42の前方に空気流通可能な多孔性(例えば、小判穴、丸穴等)のフェンス状の防護壁を設けると、部材42がさらに薄くできるので、冷熱の放出効果が向上し、キズ付防止や破損防止にもなる。
【0049】
次に、図7は第2実施形態の冷蔵庫を示す断面図である。説明の便宜上図1〜図3の第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付している。冷蔵庫1は外部を覆う外箱2aの内側に内箱2bが配され、外箱2aと内箱2bとの隙間には発泡ウレタン等の断熱材2cが充填されている。冷蔵庫1の内部は上から冷蔵室11、野菜室12、冷凍室13の順に区分けされている。
【0050】
野菜室12と冷凍室13は断熱部材から成る仕切枠17及び断熱部材から成る仕切板19に仕切られており、冷凍室13は更に断熱部材から成る仕切枠18により上部と下部に仕切られている。冷蔵室11と野菜室12は断熱部材から成る仕切枠16及び樹脂成形品から成る仕切板31、32によって仕切られている。仕切板32には貫通口32aが設けられている。
【0051】
冷蔵室11の下部には仕切板46で仕切られる隔離室である氷温室14が設けられている。冷蔵室11には複数の棚45が設けられている。冷蔵室11の前面は回動式の断熱扉3により開閉可能になっている。野菜室12、冷凍室13の上部及び冷凍室13の下部は前面が夫々スライド式の断熱扉4、5、6により開閉可能になっており、収納容器54、55、56を引出せるようになっている。
【0052】
冷凍室13の後部には圧縮機20が配されている。圧縮機20には吐出パイプ20aを介して凝縮器(不図示)が連結されており、吸込パイプ20bを介して冷却器21が連結されている。凝縮器と冷却器21はキャピラリーチューブ(不図示)を介して連結されている。
【0053】
これにより冷凍サイクルが構成され、冷凍サイクル運転が行われると冷却器21が冷却されるようになっている。冷却器21の下方には冷却器21の除霜を行う除霜ヒータ62が設けられている。64はドレン受け部材である。
【0054】
冷却器21は冷気通路23内に配されており、冷気通路23の下部は内箱2bと樹脂成形品から成るエバカバー33とにより形成されている。冷気通路23内の冷却器21の上方には送風機22が配されている。冷気通路23は背面板33aに設けられた流入口13a、13c及び流出口カバー33bに設けられた流出口13bにより冷凍室13と連通している。
【0055】
野菜室12の背面は前述の仕切板19に覆われており、冷気通路23の上部の圧力室23aはエバカバー33と仕切板19とにより形成されている。断熱部材から成る仕切板19により、冷却器21に近設される野菜室12の過冷却を防止している。
【0056】
冷気通路23は送風機22の上方に配される冷気通路28とダンパー65を介して連通している。冷気通路28の下部は氷温室14の背面板35に固着される断熱部材36と内箱2bとにより形成されている。前述の図2と同様に、背面板35と断熱部材36には同じ位置に開口部35a、36aが設けられている。開口部35a、36aにより氷温室14は冷気通路28と連通している。
【0057】
冷気通路28の上部は冷蔵室11の内壁を形成する部材42と内箱2bとにより形成されている。部材42は第1実施形態と同様に、アルミニウム合金やステンレス等の熱伝導性を有する部材から形成されている。
【0058】
冷蔵室11の天面部分の冷気通路28は樹脂成形品から成る上面板43と内箱2bにより形成されている。前記部材42及び上面板43には開口部42a、43a(図2参照)が設けられている。また、冷蔵室11の天面中央部には透明な照明カバー53で覆われる照明灯51が設けられている。
【0059】
上記構成の冷蔵庫1において、送風機22が駆動されると、冷凍室13内の空気は流出口13bから冷気通路23に導かれる。該空気は冷却器21と熱交換して冷却され、流入口13a、13cから冷凍室13に流入する。これにより冷凍室13内が冷却される。
【0060】
また、冷却器21と熱交換した冷気はダンパー65を介して冷却通路28内を流通して開口部42a、43aから冷蔵室11内に流入する。これにより冷蔵室11内が冷却される。また、冷気通路28内を流通する冷気の冷熱の一部は部材42を熱伝導して冷蔵室11内に冷熱として放出される。これにより部材42からの冷熱と開口部42a、43aからの冷気により冷蔵室11内が効率良く均一に冷却される。
【0061】
冷蔵室11内の空気は棚45の間や棚45の前面を通り氷温室14の下方から開口部32aを介して冷気通路30を流通し、野菜室12内の前方に流入する。更に収納容器54の前面から下方を通り、野菜室12内が冷却される。そして、流出口(不図示)からダクト(不図示)を通り冷却器21の下部に導かれて冷気が循環する。
【0062】
冷蔵室11の温度に応じてダンパー65が開閉し、冷蔵室11及び野菜室12の温度を例えば3℃に維持するようになっている。尚、冷気通路28内を流通する一部の冷気は開口部35a、36aから氷温室14に流入する。これにより、氷温室14内をより低温に冷却し、例えば−1℃に維持できるようになっている。
【0063】
本実施形態によると、第1実施形態と同様に、部材42は冷気通路28を通る冷気の冷熱の一部を熱伝導させて冷蔵室11内に放出する熱伝導板として機能している。従って、冷蔵室11は広い面積から一様に放出される冷熱により均一に冷却される。また、部材42を前記と同様に図6に示すような蓄冷部材にしてもよい。
【0064】
尚、本発明において、冷気通路を通る冷気による冷熱の一部が部材を介して貯蔵室内に放出されるとは、冷気通路を通る冷気の一部が部材から吸熱して該部材を冷却し、前記部材が貯蔵室内から吸熱して貯蔵室内を冷却することを意味する。
【0065】
【発明の効果】
本発明によると、貯蔵室内に流入する冷気流と合わせ、冷気通路を通る冷気による冷熱の一部を部材を介して貯蔵室内に一様に放出するので、貯蔵室を均一に冷却することができる。そして、冷気通路を通る冷気の冷熱の一部を貯蔵室内に放出できる前記部材は金属等の熱伝導部材または蓄冷部材により簡単に形成することができる。
【0066】
また、冷気通路を流通して貯蔵室内に流入する冷気と前記部材から放出される冷熱とによって貯蔵室内が冷却されるので、冷蔵庫の冷却効率を向上させることができる。更に、冷気通路を形成する前記部材は貯蔵室の壁面を形成して、冷気通路と貯蔵室の隔壁を形成するので、別途隔壁部材を必要とせず、省スペース化を図ることができる。
【0067】
また本発明によると、冷却器によって低温に生成される冷気は冷気通路内で貯蔵室内の空気と混合することにより若干昇温される。これにより、前記部材の結露や氷結を防止することができ、貯蔵室の乾燥を防止して野菜等を長期間保存することができる。
【0068】
また本発明によると、冷蔵室または野菜室を冷却する冷却器と冷凍室等の他の貯蔵室を冷却する冷却器を設けることにより、冷蔵室または野菜室を冷却する冷気の温度を高く設定することができる。これにより、前記部材の結露や氷結をより防止することができ、貯蔵室の乾燥を防止して野菜等を長期間保存することができる。
【0069】
また本発明によると、前記部材の背面を支持する突起部を設けることで前面からの押圧力に対する屈曲を防止することができる。更に、冷気の進行方向と略平行な板状に形成することで冷気通路内を通る冷気を整流して消音と送風効率の向上を図ることができる。
【0070】
また本発明によると、冷気通路内に脱臭を行う脱臭部を設けることで、循環する冷気の脱臭を行うことができ、冷蔵庫内の不快な臭いを防止するとともに、汚れを防止することができる。
【0071】
また、本発明によると、前記部材が着脱自在であるため前記部材を脱着して冷気通路内や前記部材の裏面を清掃することができる。従って、冷気通路内を清潔に保ち悪臭の付着を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の冷蔵庫の側面断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の冷蔵庫の冷蔵室の正面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の冷蔵庫の要部詳細図である。
【図4】本発明の第1実施形態の冷蔵庫の上面断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態の冷蔵庫の部材を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態の冷蔵庫の他の部材を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態の冷蔵庫の側面断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態の冷蔵庫の部材の要部断面図である。
【図9】本発明の第1実施形態の冷蔵庫の部材の要部断面図である。
【図10】従来の冷蔵庫の正面断面図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫
2a 外箱
2b 内箱
3、4、5、6 断熱扉
11 冷蔵室
12 野菜室
13 冷凍室(他の貯蔵室)
14 氷温室
20 圧縮機
21、25 冷却器
22、26、29 送風機
23、27、28、30 冷気通路
28a 突起部
36 断熱部材
42 部材
50 脱臭部
51 照明灯
61、62 除霜用ヒータ
65 ダンパー
101 天板
102、103 側板
104 底板
105 冷凍機
110 ダクトパネル
116 蓄冷壁
120 貯蔵室

Claims (12)

  1. 貯蔵物を収納する貯蔵室と、前記貯蔵室に流入する冷気を生成する冷却器と、前記貯蔵室と連通して設けられ該冷気を前記貯蔵室に送る冷気通路と、
    前記貯蔵室の内壁の背面の一部を形成するとともに前記冷気通路の少なくとも一部を形成して前記冷気通路内を流通する冷気による冷熱の少なくとも一部を前記貯蔵室内に放出する部材を備え
    前記貯蔵室内に隔離室を設け、
    前記隔離室の背面に断熱部材を設け、
    前記断熱部材は前記冷気通路の少なくとも一部を形成し、前記冷却器と前記部材との間に配置され、
    前記部材は熱伝導性を有する金属から成り、左右両側に前記冷気通路から前記貯蔵室に前記冷気の少なくとも一部を流入させる開口部を有することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記断熱性部材は、前記隔離室を前記貯蔵室よりも低温にするために前記冷気通路から前記隔離室に前記冷気の少なくとも一部を流入させる開口部を有することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記部材の少なくとも一部は冷熱を蓄積する蓄冷機能を備えてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷機通路に送風機を備え、該送風機の駆動により、前記送風機の前方の開口から、前記冷却器で冷却された冷気と混合するように該冷気より高温の貯蔵室内の空気を前記冷気通路内に導くことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 前記開口を備えた送風機カバーを前記部材と前記断熱材の間に設け、該送風機カバーは前記送風機の前方で且つ前記隔離室より上に配置されることを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 前記貯蔵室は冷蔵室と野菜室の一方または両方であり、前記貯蔵室を冷却する前記冷却器と他の貯蔵室を冷却する他の冷却器とを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 前記冷却器の一面に前記部材を配するとともに、対面に前記部材を支持する突起部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかにに記載の冷蔵庫。
  8. 前記突起部を前記冷気通路内の冷気の進行方向と略平行に形成したことを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  9. 前記冷気通路内に脱臭を行う脱臭部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の冷蔵庫。
  10. 前記部材を着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の冷蔵庫。
  11. 前記部材の取り外しにより、前記冷気通路の内部の少なくとも一部が露出可能になることを特徴とする請求項10に記載の冷蔵庫。
  12. 前記部材の周辺の内箱に取付部材を設け、
    前記取付部材は爪部とレバーとを備え、
    前記部材は前記爪部と係合し、
    前記レバーを手指で押すことにより前記部材を取り外し可能としたことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の冷蔵庫。
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