JP3707963B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は冷蔵庫に関し、特に、貯蔵物を収納する貯蔵室の照明に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の冷蔵庫は冷蔵室や冷凍室等の貯蔵室の内壁は樹脂成形品により形成され、該内壁の一部に照明灯が設置されている。貯蔵室の前面には開閉可能な断熱扉が配されており、断熱扉を開成した際に照明灯が点灯して貯蔵室内が照らされる。これにより、貯蔵室内に収納される食品等の貯蔵物を容易に取出すことができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の冷蔵庫によると、照明灯により照射される光量が少ないと貯蔵室内が暗くなって貯蔵物の判別が困難になり、使用性を悪化させる要因となる。このため、貯蔵室内の明るさを充分得るために照明灯の光量を増加させると、消費電力の大きな照明灯が必要であり、冷蔵庫の消費電力が大きくなる問題があった。
【0004】
本発明は、貯蔵室内の充分な明るさを確保するとともに、消費電力を低減することのできる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、貯蔵物を収納する貯蔵室と、前記貯蔵室の背壁の少なくとも一部に配されて光を反射する金属製の部材と、前記貯蔵室の天井部に設けられる照明灯とを備え、冷気が流通する冷気通路を前記部材の少なくとも一部により形成するとともに、前記部材に複数の凹凸形状を設けて前記照明灯の光を前記部材の表面及び前記凹凸形状の上面で反射させることを特徴としている。この構成によると、貯蔵室内を照らす外部等からの光の一部及び照明灯からの光は貯蔵室の内壁に到達し、前記部材により貯蔵室内に向けて反射する。
【0006】
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記凹凸形状は、前記部材の表面上を略水平方向に延びて突出する複数の突出部から成ることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図である。冷蔵庫1は外部を覆う外箱2aの内側に内箱2bが配され、外箱2aと内箱2bとの隙間には発泡ウレタン等の断熱部材2cが充填されている。冷蔵庫1の内部は上から冷蔵室11、野菜室12、冷凍室13の順に区分けされている。
【0012】
野菜室12と冷凍室13は断熱部材から成る仕切枠17及び断熱部材から成る仕切板19に仕切られており、冷凍室13は更に断熱部材から成る仕切枠18により上部と下部に仕切られている。冷蔵室11と野菜室12は断熱部材から成る仕切枠16及び樹脂成形品から成る仕切板31、32によって仕切られている。仕切板32には貫通口32aが設けられている。
【0013】
冷蔵室11の下部には仕切板46で仕切られる隔離室である氷温室14が設けられている。冷蔵室11には複数の棚45が設けられている。冷蔵室11の前面は回動式の断熱扉3により開閉可能になっている。野菜室12、冷凍室13の上部及び冷凍室13の下部は前面が夫々スライド式の断熱扉4、5、6により開閉可能になっており、収納容器54、55、56を引出せるようになっている。
【0014】
冷凍室13の後部には圧縮機20が配されている。圧縮機20には吐出パイプ20aを介して凝縮器(不図示)が連結されており、吸込パイプ20bを介して冷却器21、25が直列に連結されている。凝縮器と冷却器25は第1キャピラリーチューブ(不図示)を介して連結されている。冷却器21、25の間には第2キャピラリーチューブ(不図示)が配されている。
【0015】
これにより冷凍サイクルが構成され、冷凍サイクル運転が行われると冷却器21、25が冷却されるようになっている。冷却器21、25の下方には冷却器21、25の除霜を行う除霜ヒータ61、62が設けられている。63、64はドレン受け部材である。
【0016】
また、凝縮器と第1キャピラリーチューブとの間には切換手段が設けられ、切換手段と冷却器21とが第3キャピラリーチューブ(不図示)を介して連結されている。そして、切換手段を切り替えることにより、冷却器21のみの冷却を可能にしている。
【0017】
冷却器21は冷気通路23内に配されており、冷気通路23は内箱2bと樹脂成形品から成るエバカバー33とにより形成されている。冷気通路23内の冷却器21の上方には送風機22が配されている。冷気通路23は背面板33aに設けられた冷凍室13への流入口13a及び流出口13bにより冷凍室13と連通している。
【0018】
冷却器25は冷気通路27内に配されている。冷気通路27の下部は内箱2bと野菜室12の背面板34とにより形成されている。背面板34は断熱部材から成り、冷却器25に近設される野菜室12の過冷却を防止している。冷気通路27内の冷却器25の上方には送風機26が配されている。冷気通路27は流出口12bにより野菜室12と連通している。
【0019】
冷気通路27の上部は氷温室14の背面板35に固着される断熱部材36と内箱2bとにより形成されている。断熱部材36には開口部36aが設けられている。冷蔵室11の正面図を図2に示すと、背面板35には開口部36aと同じ位置に開口部35aが設けられている。開口部35a、36aにより氷温室14は冷気通路27と連通している。
【0020】
冷気通路27の上端には送風機29が配されている。送風機29の前面には冷蔵室11に臨む送風機カバー41が取り付けられている。送風機カバー41には複数の開口部41aが形成されている。送風機29の上方には冷気通路28が設けられている。
【0021】
冷蔵室11の背面部分の冷気通路28は冷蔵室11の内壁を形成する部材42と内箱2bとにより形成されている。部材42は図5に示すような金属等の光を反射する光反射部材から成っており、加工性が良く防錆効果の高いアルミニウム合金やステンレス等が使用されている。
【0022】
部材42の上下端は内箱2bに固定される取付部材71及び背面板35に設けられた取付部35bにより係止されている。これにより部材42は着脱自在になっており、冷気通路28や部材42の冷気通路28側の清掃等を容易に行うことができるようになっている。
【0023】
冷蔵室11の天井部分の冷気通路28は樹脂成形品から成る上面板43と内箱2bにより形成されている。部材42及び上面板43には開口部42a、43a(図2参照)が設けられている。また、冷蔵室11の天井中央部には透明な照明カバー53で覆われる照明灯51が設けられている。尚、野菜室12及び冷凍室13には他の照明灯を設けてもよい。
【0024】
送風機29部分の詳細図を図3に示すと、冷気通路28は送風機29により開口部41aを介して冷蔵室11から取入れられる空気と、送風機26により冷気通路27を流通する冷気とが混流するようになっている。これにより、冷気通路28を通る冷気を昇温して結露や氷結を防止するようになっている。
【0025】
冷蔵室11の上面断面図を図4に示すと、部材42は上下に延びて内箱2bに形成される突起部28aにより背面を支持されている。これにより、前面からの押圧力に対する部材42の屈曲を防止するとともに、冷気通路28内を通る冷気を整流して消音と送風効率の向上が図られている。また、冷気通路28内には脱臭部50が設けられている。脱臭部50は活性炭等の脱臭剤から成っており、他の脱臭方法を実行できる部材や装置を配してもよい。
【0026】
上記構成の冷蔵庫1において、送風機22が駆動されると、冷凍室13内の空気は流出口13bから冷気通路23に導かれる。該空気は冷却器21と熱交換して冷却され、流入口13aから冷凍室13に流入する。これにより冷凍室13内が冷却される。
【0027】
送風機26、29が駆動されると、野菜室12内の空気は流出口12bから冷気通路27に導かれる。該空気は冷却器25と熱交換して冷却され、開口部41aから冷気通路28に導かれる冷蔵室11内の空気と混流される。その後、冷気通路28内を流通して開口部42a、43aから冷蔵室11内に流入する。
【0028】
また、部材42は金属から成るので冷気通路28内を流通する冷気の冷熱の一部は部材42を介して冷蔵室11内に冷熱として放出される。これにより部材42からの冷熱と開口部42a、43aからの冷気とで冷蔵室11内が効率良く均一に冷却される。
【0029】
冷蔵室11内の空気は棚45の間や棚45の前面を通り氷温室14の下方から開口部32aを介して冷気通路30を流通し、野菜室12内の前方に流入する。更に収納容器54の前面から下方を通り、野菜室12内が冷却される。そして、流出口12bから冷却器25の下部に導かれて冷気が循環する。
【0030】
温度センサー(不図示)の検知結果に基づいて圧縮機20及び送風機26が運転及び停止され、冷蔵室11及び野菜室12の温度を例えば3℃に維持するようになっている。尚、冷気通路27内を流通する一部の冷気は開口部35a、36aから氷温室14に流入する。これにより、氷温室14内をより低温に冷却し、例えば−1℃に維持できるようになっている。
【0031】
また、冷却器25での冷却を停止して送風機26、29の一方または両方を運転すると、部材42に蓄積された冷熱により冷却通路28を通る冷気が冷却される。該冷気によって冷蔵室11内の冷却が行われる。送風機26を運転する場合は、更に冷却器25の除霜をして冷蔵室11内の加湿を行うこともできる。
【0032】
なお、前記部材42の厚みが厚い場合は蓄冷能力が上がり、強度も増加する。厚みが薄い場合は冷熱の放出効率が上がり、軽量化にも有利である。そのため、目的に応じて薄板材や厚板材を適時適所に選び設ければよい。
【0033】
本実施形態によると、部材42は冷気通路28を通る冷気の冷熱の一部を熱伝導させて全面から冷蔵室11内に放出する熱伝導板として機能している。従って、冷蔵室11は広い面積から一様に放出される冷熱により均一に冷却される。
【0034】
また、部材42を図6に示すようなゼリー状や液状の保冷材42cを上記と同様の光反射部材から成る包装材42f、42gにより封入した蓄冷部材にしてもよい。このようにすると、部材42は冷気通路28内を流通する冷気の冷熱でより蓄冷され、冷蔵室11内の温度分布に応じて冷熱として放出する。従って、冷蔵室11が均一に冷却されるようになる。
【0035】
更に、蓄冷部材により圧縮機20の停止中や冷気通路28内の冷気温度の変動に対して吸熱や放熱を行い、冷気通路28内の冷気温度を維持することができるようになる。この時、蓄冷部材が冷蔵室11の内壁を形成しているので冷蔵室11のスペースを広くすることができ、冷蔵庫1の省スペース化を図ることができる。包装材42c、42dを熱伝導性を有するアルミニウム合金やステンレスにするとより望ましい。
【0036】
また、冷却器25によって低温に生成される冷気は冷蔵室11内の空気と混合することにより若干昇温される。これにより、部材42に生じる結露や氷結を防止することができ、冷蔵室11及び野菜室12の乾燥を防止することができる。
【0037】
そして、冷蔵室11及び野菜室12を冷却する冷却器25と冷凍室13を冷却する冷却器21を設けることにより、冷気通路27、28を流通する冷気の温度を冷気通路23内の冷気の温度より高く設定することができる。これにより、部材42に生じる結露や氷結をより防止することができ、冷蔵室11及び野菜室12の乾燥を更に防止することができる。
【0038】
また、部材42は冷蔵室11の背面に立設されて上下方向に延在している。このため、断熱扉3の開閉回数が多く冷蔵室11内の温度や湿度が非常に上昇した際に、部材42に結露して水滴が生じても貯蔵物上に直接滴下することがない。従って、貯蔵物を傷めず、良好な保存状態を維持できる。
【0039】
この時、冷却器25で冷却された冷気通路28内の冷気の送風を停止すると、部材42が冷蔵室11内の温度に近づくとともに温度上昇により冷却室11内が乾燥する。これにより、該水滴は部材42や背面板35を流下する間に一部が蒸発する。従って、再び冷蔵室11内の湿度を上昇させることができる。さらに、前記部材42の前方に空気流通可能な多孔性(例えば、小判穴、丸穴等)のフェンス状の防護壁を設けると、部材42がさらに薄くできるので、冷熱の放出効果が向上し、キズ付防止や破損防止にもなる。
【0040】
また、断熱扉3を開成すると照明灯51が点灯して冷蔵室11内が照らされる。これにより、棚45の奥に収納された食品等の貯蔵物の取り出しが容易に行われる。そして、照明灯51から照射される光の一部は矢印D1に示すように部材42で殆ど吸収されずに反射して、冷蔵室11内を照らす。
【0041】
これにより、冷蔵室11内をより明るくすることができ、消費電力を低減することができるようになっている。光反射部材から成る部材42を天井面11aや側壁11b(図2参照)に設置してもよい。部材42(光反射部材)は金属に限られず、樹脂上に銅メッキした後クロムメッキが施された所謂樹脂メッキにしてもよい。また、樹脂、ガラス、セラミック等の基板上に金属膜が成膜された例えばラミネートフィルム、蒸着フィルム、金属箔等の薄膜形成品にしてもよい。
【0042】
そして、光反射部材の表面に微小な凹凸を形成すると、光が乱反射して冷蔵室11の隅々まで明るくすることができる。また、光反射部材の表面を鏡面に形成すると反射率が向上してより明るくなるので、更に消費電力を低減することができる。
【0043】
図7に示すように、立設される部材42(光反射部材)の表面に水平方向に延びる突出部42dを形成して複数の凹凸を設けてもよい。このようにすると、照明灯51によって上方から光反射部材に照射される光は、光反射部材の表面で反射するとともに一部は突出部42dの上面42eでも反射される。
【0044】
このため、冷蔵室11内はより多くの方向から照らされて冷蔵室11内をより明るくすることができる。この時、光反射部材を側壁11b(図2参照)に設置しても同様の効果を得ることができる。
【0045】
部材42の表面に凹凸形状をプレス加工等により設けると、表面積を増加させることができる。これにより蓄冷や冷熱の放出量が増加して冷却効率の向上を図ることができる。更に、線状に連続する凹部または凸部を設けることにより、部材42の強度を補強することができる。
【0046】
また、部材42を金属等の熱伝導性を有する材料により形成した場合には、照明灯51の発熱による輻射熱が部材42に達して部材42を熱伝導する。これにより、部材42の結露や氷結を防止することができる。
【0047】
次に、図8は第2実施形態の冷蔵庫を示す断面図である。説明の便宜上図1〜図3の第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付している。冷蔵庫1は外部を覆う外箱2aの内側に内箱2bが配され、外箱2aと内箱2bとの隙間には発泡ウレタン等の断熱部材2cが充填されている。冷蔵庫1の内部は上から冷蔵室11、野菜室12、冷凍室13の順に区分けされている。
【0048】
野菜室12と冷凍室13は断熱部材から成る仕切枠17及び断熱部材から成る仕切板19に仕切られており、冷凍室13は更に断熱部材から成る仕切枠18により上部と下部に仕切られている。冷蔵室11と野菜室12は断熱部材から成る仕切枠16及び樹脂成形品から成る仕切板31、32によって仕切られている。仕切板32には貫通口32aが設けられている。
【0049】
冷蔵室11の下部には仕切板46で仕切られる隔離室である氷温室14が設けられている。冷蔵室11には複数の棚45が設けられている。冷蔵室11の前面は回動式の断熱扉3により開閉可能になっている。野菜室12、冷凍室13の上部及び冷凍室13の下部は前面が夫々スライド式の断熱扉4、5、6により開閉可能になっており、収納容器54、55、56を引出せるようになっている。
【0050】
冷凍室13の後部には圧縮機20が配されている。圧縮機20には吐出パイプ20aを介して凝縮器(不図示)が連結されており、吸込パイプ20bを介して冷却器21が連結されている。凝縮器と冷却器21はキャピラリーチューブ(不図示)を介して連結されている。
【0051】
これにより冷凍サイクルが構成され、冷凍サイクル運転が行われると冷却器21が冷却されるようになっている。冷却器21の下方には冷却器21の除霜を行う除霜ヒータ62が設けられている。64はドレン受け部材である。
【0052】
冷却器21は冷気通路23内に配されており、冷気通路23の下部は内箱2bと樹脂成形品から成るエバカバー33とにより形成されている。冷気通路23内の冷却器21の上方には送風機22が配されている。冷気通路23は背面板33aに設けられた流入口13a、13c及び流出口カバー33bに設けられた流出口13bにより冷凍室13と連通している。
【0053】
野菜室12の背面は前述の仕切板19に覆われており、冷気通路23の上部の圧力室23aはエバカバー33と仕切板19とにより形成されている。断熱部材から成る仕切板19により、冷却器21に近設される野菜室12の過冷却を防止している。
【0054】
冷気通路23は送風機22の上方に配される冷気通路28とダンパー65を介して連通している。冷気通路28の下部は氷温室14の背面板35に固着される断熱部材36と内箱2bとにより形成されている。前述の図2と同様に、背面板35と断熱部材36には同じ位置に開口部35a、36aが設けられている。開口部35a、36aにより氷温室14は冷気通路28と連通している。
【0055】
冷気通路28の上部は冷蔵室11の内壁を形成する部材42と内箱2bとにより形成されている。部材42は第1実施形態と同様に、アルミニウム合金やステンレス等の光反射部材から形成されている(図5参照)。
【0056】
冷蔵室11の天井部分の冷気通路28は樹脂成形品から成る上面板43と内箱2bにより形成されている。部材42及び上面板43には開口部42a、43a(図2参照)が設けられている。また、冷蔵室11の天井中央部には透明な照明カバー53で覆われる照明灯51が設けられている。尚、野菜室12及び冷凍室13には他の照明灯を設けてもよい。
【0057】
上記構成の冷蔵庫1において、送風機22が駆動されると、冷凍室13内の空気は流出口13bから冷気通路23に導かれる。該空気は冷却器21と熱交換して冷却され、流入口13a、13cから冷凍室13に流入する。これにより冷凍室13内が冷却される。
【0058】
また、冷却器21と熱交換した冷気はダンパー65を介して冷却通路28内を流通して開口部42a、43aから冷蔵室11内に流入する。これにより冷蔵室11内が冷却される。また、冷気通路28内を流通する冷気による冷熱の一部は部材42を熱伝導して冷蔵室11内に放出される。これにより冷蔵室11内が冷却される。
【0059】
冷蔵室11内の空気は棚45の間や棚45の前面を通り氷温室14の下方から開口部32aを介して冷気通路30を流通し、野菜室12内の前方に流入する。更に収納容器54の前面から下方を通り、野菜室12内が冷却される。そして、流出口(不図示)からダクト(不図示)を通り冷却器21の下部に導かれて冷気が循環する。
【0060】
冷蔵室11の温度に応じてダンパー65が開閉し、冷蔵室11及び野菜室12の温度を例えば3℃に維持するようになっている。尚、冷気通路28内を流通する一部の冷気は開口部35a、36aから氷温室14に流入する。これにより、氷温室14内をより低温に冷却し、例えば−1℃に維持できるようになっている。
【0061】
第1実施形態と同様に、断熱扉3を開成すると照明灯51が点灯して冷蔵室11内が照らされ、光の一部は矢印D1に示すように部材42で殆ど吸収されずに反射して、冷蔵室11内を照らす。これにより、冷蔵室11内をより明るくすることができ、消費電力を低減することができる。また、部材42(光反射部材)は所謂樹脂メッキや薄膜形成品にしてもよい。更に、光反射部材の表面を鏡面または光が乱反射するように形成するとより望ましい。
【0062】
次に、図9、図10は第3実施形態の冷蔵庫1の冷蔵室11を示す正面図及び上面断面図である。説明の便宜上、図1〜図3の第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付している。本実施形態は、照明灯51(図1参照)に替えて照明灯52を冷蔵室11の背面に配しており、照明灯52は透明の照明カバー44で覆われている。
【0063】
そして、冷蔵室11の背面を通る冷気通路28は照明灯52の両側部に設けられ、上記と同様の光反射部材から成る部材42により前面が覆われている。その他の構成は第1実施形態と同一である。
【0064】
このような構成によっても第1、第2実施形態と同様に、断熱扉3を開成すると照明灯51が点灯して冷蔵室11内が照らされ、光の一部は矢印D2に示すように部材42で殆ど吸収されずに反射して、冷蔵室11内を照らす。これにより、冷蔵室11内をより明るくすることができ、消費電力を低減することができる。
【0065】
部材42(光反射部材)は所謂樹脂メッキや薄膜形成品にしてもよい。また、光反射部材の表面を鏡面または光が乱反射するように形成するとより望ましい。更に、送風機カバー41(図1参照)の冷蔵室11側の面も上記と同様に光を反射する処理を施しても良い。
【0066】
また、部材42を金属等の熱伝導性を有する材料により形成した場合には、部材42上に照明灯52が配されるため照明灯52の発熱は直ちに部材42を熱伝導する。これにより、第1実施形態に比してより部材42の結露や氷結を防止することができる。
【0067】
尚、本発明において、冷気通路を通る冷気による冷熱の一部が部材を介して貯蔵室内に放出されるとは、冷気通路を通る冷気の一部が部材から吸熱して該部材を冷却し、前記部材が貯蔵室内から吸熱して貯蔵室内を冷却することを意味する。
【0068】
【発明の効果】
本発明によると、貯蔵室の扉を開いた際に照明灯から射出される光や外部から侵入する光の一部は内壁面に到達し、光を反射する部材により殆ど吸収されずに反射する。そして、貯蔵室内を照らすので貯蔵室内をより明るくすることができ、消費電力を低減することができる。また、光を反射する部材により冷気通路を形成しているので、光を反射させるための部材を別途設ける必要がなくコスト上昇を抑制することができる。
【0069】
また本発明によると、光を反射する部材の表面が光を乱反射するように形成されるので、貯蔵室の隅々まで明るくすることができ、更に消費電力を低減することができる。
【0070】
また本発明によると、貯蔵室の天井部に設けられた照明灯からの光の一部は水平に延びる突出部の上面で反射される。このため、貯蔵室内はより多くの方向から照らされて貯蔵室内をより明るくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の側面断面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の冷蔵室の正面図である。
【図3】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の要部詳細図である。
【図4】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の上面断面図である。
【図5】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の部材を示す斜視図である。
【図6】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の他の部材を示す斜視図である。
【図7】 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の更に他の部材を示す斜視図である。
【図8】 本発明の第2実施形態の冷蔵庫の側面断面図である。
【図9】 本発明の第3実施形態の冷蔵庫の冷蔵室の正面図である。
【図10】 本発明の第3実施形態の冷蔵庫の上面断面図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫
2b 内箱
3、4、5、6 断熱扉
11 冷蔵室
12 野菜室
13 冷凍室
14 氷温室
20 圧縮機
21 冷却器
22 送風機
23、27、28、30 冷気通路
28a 突起部
36 断熱部材
42 部材
42d 突出部
43 上面板
44、53 照明カバー
54、55、56 収納容器
50 脱臭部
51、52 照明灯
61、62 除霜用ヒータ
65 ダンパー

Claims (2)

  1. 貯蔵物を収納する貯蔵室と、前記貯蔵室の背壁の少なくとも一部に配されて光を反射する金属製の部材と、前記貯蔵室の天井部に設けられる照明灯とを備え、冷気が流通する冷気通路を前記部材の少なくとも一部により形成するとともに、前記部材に複数の凹凸形状を設けて前記照明灯の光を前記部材の表面及び前記凹凸形状の上面で反射させることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記凹凸形状は、前記部材の表面上を略水平方向に延びて突出する複数の突出部から成ることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
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