JPH08275447A - 動圧軸受スピンドルモータ - Google Patents

動圧軸受スピンドルモータ

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JPH08275447A
JPH08275447A JP7075654A JP7565495A JPH08275447A JP H08275447 A JPH08275447 A JP H08275447A JP 7075654 A JP7075654 A JP 7075654A JP 7565495 A JP7565495 A JP 7565495A JP H08275447 A JPH08275447 A JP H08275447A
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JP
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sleeve
stopper
protrusion
housing
fixed
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JP7075654A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Toyoshima
弘祥 豊島
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/623,254 priority patent/US5723927A/en
Publication of JPH08275447A publication Critical patent/JPH08275447A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/16Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields
    • H02K5/167Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields using sliding-contact or spherical cap bearings
    • H02K5/1675Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields using sliding-contact or spherical cap bearings radially supporting the rotary shaft at only one end of the rotor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立の合理化を図り、安価に製作する。 【構成】 ハウジング1と、ロータハブ部2と、ハウジ
ング1に固定されたスリーブ部3と、スリーブ部3に回
転自在に嵌合されロータハブ部2に固定されたシャフト
4と、スリーブ部3にシャフト4端面に対向して配置さ
れたスラスト板5とを備え、スラスト動圧軸受とラジア
ル動圧軸受を設けた動圧スピンドルモータにおいて、ス
リーブ部5に突起部11を設け、ロータハブ部2側にス
ラスト方向に移動すると突起11に当接して抜け規制す
る止め具12を設け、それらの寸法を決まった関係にす
ることにより、ビルトイン方式でモータを組立てること
ができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光、磁気ディス
クなど、主に1.8インチや2.5インチ以下の小径の
ディスクのディスク駆動装置に使用される動圧軸受を利
用した動圧軸受スピンドルモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光、磁気ディスク装置は小型軽量
化、高容量化へ進む傾向にある。ノートサイズのパソコ
ンの普及に伴ってスピンドルモータも小型化、薄型化へ
の対応が避けられず、なおかつ耐衝撃性の向上、高精度
化が要望されるようになっている。従来のスピンドルモ
ータに用いる軸受としては小型ボール軸受が多く採用さ
れてきた。しかし、スピンドルモータの小外径化に伴っ
て小型ボール軸受を使用すると、十分な回転精度が得ら
れず、高容量化の実現が難しく、かつ耐衝撃性能が極端
に低下し、ボール軸受を劣化させて騒音問題を発生させ
ている。
【0003】最近はボール軸受の回転精度では、高容量
化が図れないということで、潤滑油を充満した流体動圧
軸受を利用した動圧スピンドルモータが開発されてい
る。
【0004】以下、従来の動圧軸受を利用した磁気ディ
スク駆動装置用のスピンドルモータの構成例について図
12を参照して説明する。図12において、31はモー
タのハウジング、32はロータハブ部、33はスリーブ
部、34はシャフト、35はスラスト板である。また、
36はロータハブ部32に固定されたマグネット、37
はステータコア、38はコイル、39は止めリングであ
る。
【0005】モータのハウジング31には円筒部31a
とフランジ部31bが設けられ、フランジ部31bの外
周がディスク駆動装置のシャーシに取付けられる。円筒
部31aの外周にはコイル38が巻配されたステータコ
ア37が固着されている。ロータハブ部32はカップ形
状に構成され、その筒状部内周には周方向にN極、S極
を交互に着磁した円筒状のマグネット36が固着されて
いる。
【0006】円筒部31aの内周にはスリーブ部33が
固定され、このスリーブ部33にスラスト板35がかし
め固定されている。スリーブ部33とスラスト板35で
囲まれた内部に潤滑油が充填され、ロータハブ部32の
軸芯部に固定されたシャフト34が挿入されている。そ
して、シャフト34の外周とスリーブ部33の内周の間
にラジアル動圧軸受が、またシャフト34の端面とスラ
スト板35との間でスラストピボット動圧軸受が構成さ
れ、スリーブ部33に対してシャフト34が潤滑油を介
して相対的に回転する。このシャフト34はロータハブ
部32の軸芯部に固定されているのでロータハブ部32
が相対回転し、ロータハブ部32に固定されたロータフ
レームも回転する。
【0007】止めリング39の突起部39aがロータハ
ブ部32の内周に形成された環状凹部32bに嵌入して
おり、ロータハブ部32がスラスト方向に移動すると、
スリーブ部33に固定した止めリング39に係合し、ロ
ータハブ部32が抜けないように構成されている。
【0008】次に、上記構成の動圧軸受スピンドルモー
タの組立手順を説明する。ハウジング31にコイル38
を巻配されたステータコア37を固定し、スリーブ部3
3をハウジング31の円筒部31aに嵌合させて接着固
定し、スラスト板35をスリーブ部33にかしめ固定す
る。スリーブ部33の固定は、ロータハブ部32のディ
スク受け面32aとフランジ部31bの間の距離が設定
値になるように組み立てる。次に、マグネット36を固
定したロータハブ部32にシャフト34を固定し、ロー
タハブ部32の環状凹部32aに止めリング39を挿入
する。その挿入方法は、軸方向に単純には挿入できない
ので、止めリング39を傾斜させて突起部39aの一部
を環状凹部32aに挿入した後傾斜させた止めリング3
9を水平にさせる。次に、スリーブ部33に潤滑油を注
油した後、止めリング39を挿入したロータハブ部32
を装着する。その際、途中からロータハブ部32に設け
た作業穴32cから止めリング39を押さえて装着す
る。また、スリーブ部33にはロータハブ部32を装着
する前に接着剤を塗布しておき、装着後止めリング39
をスリーブ部33に接着固定させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の動圧軸受スピンドルモータにおいては、止めリング
39をロータハブ部32に仮装着してスリーブ部33に
シャフト34を挿入するので、止めリング39をスリー
ブ部33と同軸状態にして装着する必要があり、手作業
でしか対応することができず、作業効率が悪く、組立の
合理化を図れないという問題があった。
【0010】また、上記のような接着剤による固定方式
では、接着剤が完全に硬化するまで待つ必要があり、接
着剤が完全硬化するまで次工程に進むことができず、組
立工数を低減することができないという問題があった。
【0011】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、組立
の合理化を図ることができ、安価に製作できる動圧軸受
スピンドルモータを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の動圧軸受スピン
ドルモータは、ハウジングと、ハウジングに対して回転
自在なロータハブ部と、ハウジングに固定されたスリー
ブ部と、スリーブ部に回転自在に嵌合されロータハブ部
に固定されたシャフトと、スリーブ部にシャフト端面に
対向して配置されたスラスト板とを備え、スラスト板と
シャフト端面の相対摺動面に潤滑油を充填したスラスト
軸受と、シャフトとスリーブ部の周面間に潤滑油を充填
したラジアル動圧軸受を設けた動圧軸受スピンドルモー
タにおいて、スリーブ部に突起を設け、ロータハブ部側
にスラスト方向に移動すると突起に当接して抜け規制す
る止め具を設け、ハウジングと嵌合するスリーブ部の径
をa、突起の外径をb、止め具の内径をcとして、 a<b かつ a<c かつ b>c の関係を有し、スリーブ部の突起からハウジングとの嵌
合部までの径が止め具の内径以下であることを特徴とす
る。
【0013】また、スリーブ部に突起を設け、ロータハ
ブ部側にスラスト方向に移動すると突起に当接して抜け
規制する止め具を設け、ハウジングと嵌合するスリーブ
部の径をa、突起の外径をb、止め具の内径をeとし
て、 a≧b かつ a>e かつ b>e の関係を有し、スリーブ部のスラスト板側から突起まで
の範囲の最大径以上の曲率半径の穴を止め具に形成して
もよい。
【0014】また、上記止め具を突起と部分的に当接す
る形状に形成し、組み込んだ状態での回転軸芯から止め
具の内周までの距離を止め具の内径の2分の1としても
よい。また、ハウジングは装置のシャーシと一体に構成
してもよい。
【0015】また、スラスト板はスリーブ部にかしめに
て固定し、かしめ部近傍のスリーブ部外径をハウジング
のスリーブ部が嵌合する円筒部の内周に接触しない外径
にするのが好ましい。
【0016】また、ロータハブ部にマグネットを固着さ
れたロータフレームを固定してロータを構成し、そのロ
ータフレームにて止め具を構成してもよい。
【0017】
【作用】本発明の動圧軸受スピンドルモータによれば、
ハウジングにコイルを巻配されたステータコアを固定し
たステータ組立体と、スリーブ部にスラスト板を固定し
たスリーブ軸受組立体と、マグネットを固定したロータ
ハブ部にシャフトを固定したロータ組立体とを作り、ス
リーブ軸受組立体の軸受部に潤滑油を注油しロータ組立
体のシャフトを挿入してモータサブ組立体を作り、この
モータサブ組立体の状態で止め具をロータハブ部に固定
し、その後ステータ組立体のハウジングにスリーブ部を
挿入して固定することでモータを組立てることができ
る。このように組立がビルトイン方式でできるので、作
業効率が良くなり、組立の合理化が図れる。
【0018】また、スリーブ部のハウジングとの嵌合部
の径が突起の径よりも大きい場合でも止め具にスリーブ
部のスラスト板側から突起までの範囲の最大径以上の曲
率半径の穴を形成することにより同様に組み立てること
ができる。
【0019】また、止め具は突起に部分的に当接する形
状であっても同様に組み立てることができ、またハウジ
ングが装置のシャーシと一体であっても同様に組み立て
ることができる。
【0020】また、スリーブ部のスラスト板のかしめ部
近傍を径を小さくすることにより、かしめによって径が
膨らんでもスリーブ部をハウジングに円滑に挿入・嵌合
することができる。
【0021】また、ロータハブ部にロータフレームを取
付けたロータ構成の場合に、ロータフレームを止め具と
することにより、別途に止め具を設ける必要がなく、部
品点数及び組立工数を少なくできる。
【0022】
【実施例】以下、本発明のスピンドルモータの実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0023】(実施例1)本発明をディスク駆動装置用
の動圧軸受スピンドルモータに適用した第1実施例につ
いて、図1を参照して説明する。1はモータのハウジン
グ、2はロータハブ部、3はスリーブ部、4はシャフ
ト、5はスラスト板である。また、6はロータハブ部2
に固定されたマグネット、7はステータコア、8はコイ
ルである。11はスリーブ部3の上端外周に突設された
突起部、12はロータハブ部2に固定された止め具であ
る。
【0024】モータのハウジング1には内周部に円筒部
1aが、外周部にフランジ部1bが設けられ、円筒部1
aの内周にスリーブ部3が取付けられ、フランジ部1b
の外周がディスク駆動装置のシャーシ10に取付けられ
る。円筒部1aの外周にはコイル8が巻配されたステー
タコア7が固着されている。ロータハブ部2は磁気ディ
スク受け面2aと磁気ディスクの内径規制円筒部2bと
を形成されたカップ形状に構成され、その中央に締結さ
れたシャフト4を中心にして回転する。カップ形状のロ
ータハブ部2の筒状部内周には周方向にN極、S極を交
互に着磁した円筒状のマグネット6が固着されている。
【0025】コイル8に電流を通電すると、ステータコ
ア7の突極に磁界が発生し、ステータコア7に対向した
界磁用のマグネット6との間でトルクが発生し、ロータ
ハブ部2が回転する。よって、ロータハブ部2にクラン
プした磁気ディスク(図示せず)が回転する。
【0026】ハウジング1の内周部の円筒部1aに固定
されたスリーブ部3の下端部にスラスト板5がかしめに
て固着されるとともにその内部に流動性物質として潤滑
油が充填されている。スラスト板5には、スパイラル状
の溝から成る動圧軸受溝9が形成されており、シャフト
4の回転に伴ってスラスト板5とシャフト4の端面で発
生する動圧にてスラスト方向に回転自在に支持され、ラ
ジアル方向にも潤滑油に発生した動圧によってスリーブ
部3と非接触でシャフト4が回転自在に支持される。
【0027】ロータハブ部2がスラスト方向に移動する
と、このロータハブ部2に固定された止め具12がスリ
ーブ部3に突設された突起部11に当接し、ロータハブ
部2が抜け出さないように構成されている。
【0028】次に、以上の構成の動圧軸受スピンドルモ
ータの組立手順について説明する。
【0029】ハウジング1にコイル8を巻配されたステ
ータコア7を固定したステータ組立体と、スリーブ部3
にスラスト板5を固定したスリーブ軸受組立体と、マグ
ネット6を固定したロータハブ部2にシャフト4を固定
したロータ組立体とをそれぞれ作る。次に、スリーブ軸
受組立体のスリーブ部3内に潤滑油を注油し、ロータ組
立体のシャフト4を挿入してモータサブ組立体を作る。
そして、このモータサブ組立体の状態でロータハブ部2
に止め具12を固定する。すると、止め具12はスリー
ブ部3の上端部外周に突設した突起部11に下方から係
合可能な状態となっている。その後、ステータ組立体の
ハウジング1の円筒部1aにスリーブ部3を挿入して固
着することにより、組立が完了する。上記手順で組立て
るためには部品寸法的に制約がある。まず、モータサブ
組立体の状態で止め具12をスリーブ3に通すために、
止め具12の内径はスリーブ部3のスラスト板5側から
突起部11までの径よりも大きな径である必要があり、
また当然突起部11の径はスリーブ部3の径よりも大き
く、また止め具12の内径よりも大きくする必要があ
る。
【0030】従って、ハウジング1の円筒部1aの内周
に嵌合するスリーブ部3の径をa、スリーブ部3の突起
部11の径をb、止め具12の内径をcとすると、 a<b かつ a<b かつ b>c ・・・(1) の関係が成り立つ。
【0031】(実施例2)次に、本発明の第2実施例に
ついて、図2、図3を参照しながら説明する。尚、以下
の実施例の説明において、図1に示した第1実施例と同
一の構成要素については同一の参照番号を付して説明を
省略し、相違点のみ説明する。
【0032】図2、図3において、本実施例では第1実
施例の止め具12とは異なった止め具13を用いてい
る。止め具13は円弧状でその内周側にスリーブ部3の
外径aよりも曲率径の大きな部分14が形成され、止め
具13を取付けた状態で、この部分14がスリーブ部3
の突起部11の一部分に当接可能に構成されている。
【0033】この止め具13をモータに組み込んだ状態
において、シャフト4の軸芯から止め具13の部分14
までの最短距離をdとすると、原理的に(1)式のc
を、次の(2)式で与えられるdに置き換えた関係が成
り立つ。
【0034】2d=c ・・・・(2) 図3から分かるように、本実施例では止め具13をスリ
ーブ3外径を通して上から挿入するのではなく、サイド
から挿入して装着することができる。このようにサイド
から挿入するため、止め具13についてはいろいろな形
状が対応可能である。また、第1実施例と同様にモータ
サブ組立体に止め具13を取付けてから、そのモータサ
ブ組立体にステータ組立体を固定するとビルトインタイ
プの動圧軸受スピンドルモータとなる。
【0035】(実施例3)次に、本発明の第3実施例に
ついて、図4を参照して説明する。図4において、本実
施例では上記第1実施例と基本的に同一構成で、異なる
点はディスク駆動装置のシャーシ10に一体的にハウジ
ング部15が構成されている。また、スラスト軸受はピ
ボット軸受16にて構成されている。この実施例ではハ
ウジング部15がシャーシ10と一体的に構成されてい
るので、ステータコア7はシャーシ10に固定し、モー
タサブ組立体と分離しているので、シャーシ10の形状
によらずにモータサブ組立体をモータ組立体として組み
立てることが可能となる。そして、このモータ組立体の
状態でシャーシ10に装着できるので、多品種のシャー
シに対応が可能となる。
【0036】(実施例4)次に、本発明の第4実施例に
ついて、図5、図6を参照して説明する。図5、図6に
おいて、本実施例ではスリーブ部3の形状が異なるのに
伴って、形状の異なる止め具17が用いられている。ま
た、ロータハブ部2の下端にカップ形状でその外周円筒
部の内周にマグネット6を固定したロータフレーム20
が固定されている。また、ハウジング1の底面にプリン
ト基板19が取付けられ、コイル8のリード線端末が半
田付けされている。
【0037】止め具17について説明する。スリーブ部
3は、図示のごとく、ハウジング1の円筒部1aに対す
る嵌合部の径aが突起部11の径bよりも大きくなって
いるので、止め具17はスリーブ部3を通す単純な円孔
をあけた形状では機能しない。そこで、止め具17には
スリーブ部3を通すことが可能な大径部18と止め具1
7をロータハブ部2に取付けた状態で突起部11に係合
可能な小径部19とを有するだるま形の穴が形成されて
いる。そして、止め具17の挿入時には大径部18を使
用し、組立状態では小径部19が突起部11に当接する
ようにしている。この止め具17を用いれば、スリーブ
部3の径より突起部11の径が小さくてもビルトイン方
式でモータを組み立てることができる。
【0038】モータの部品の寸法関係について纏める
と、次の(3)式のようになる。
【0039】 a≧b かつ a>e かつ b>e ・・・(3) 但し、ハウジング1と嵌合するスリーブ部3の径をa、
突起部11の径をb、止め具17の小径部19の径をe
とする。
【0040】(実施例5)次に、本発明の第5実施例に
ついて、図7、図8を参照して説明する。図7、図8に
おいて、本実施例では上記第4実施例と基本構成は同じ
であり、止め具22が止め具17と異なっている。止め
具22は円弧状でロータハブ部2に取付けた状態でその
内周部23がスリーブ部3の突起部11の一部分に当接
可能に構成されている。
【0041】この止め具22をモータに組み込んだ状態
において、シャフト4の軸芯から止め具22の内周部2
3までの最短距離をfとすると、原理的に(3)式のe
を、次の(4)式で与えられるfに置き換えた関係が成
り立つ。
【0042】2f=e ・・・・(4) 図8から分かるように、本実施例では止め具22をスリ
ーブ3外径を通して上から挿入するのではなく、サイド
から挿入して装着することができる。このようにサイド
から挿入するため、止め具22についてはいろいろな形
状が対応可能である。また、第4実施例と同様にモータ
サブ組立体に止め具22を取付けてから、そのモータサ
ブ組立体にステータ組立体を固定するとビルトインタイ
プの動圧軸受スピンドルモータとなる。
【0043】(実施例6)次に、本発明の第6実施例に
ついて、図9を参照して説明する。図9において、本実
施例は上記第4実施例と基本的に同一構成であり、異な
る点はディスク駆動装置のシャーシ10に一体的にハウ
ジング部15が構成されている。また、スラスト軸受は
ピボット軸受16にて構成されている。この実施例では
ハウジング部15がシャーシ10と一体的に構成されて
いるので、ステータコア7はシャーシ10に固定し、モ
ータサブ組立体と分離しているので、シャーシ10の形
状によらずにモータサブ組立体をモータ組立体として組
み立てることが可能となる。
【0044】そして、このモータ組立体の状態でシャー
シ10に装着できるので、多品種のシャーシに対応が可
能となる。
【0045】(実施例7)次に、本発明の第7実施例に
ついて、図10を参照して説明する。図10において、
本実施例では上記各実施例において、スリーブ部3のス
ラスト板5をかしめる下端部に外径を小径にした下端小
径部24を形成している。
【0046】スラスト板5をスリーブ部3にかしめ固定
すると、スリーブ部3のスラスト板5の外周部に対応す
る部分がかしめによって径が膨らむが、本実施例では下
端小径部24としているので、かしめによって径が膨ら
んでもスリーブ部3のハウジジング1の円筒部1aに対
して嵌合する部分3aの径にはその膨らみの影響がな
く、ハウジング1の円筒部1aにスリーブ部3を支障な
く挿入できる。
【0047】(実施例8)次に、本発明の第8実施例に
ついて、図11を参照して説明する。図11において、
本実施例ではロータハブ部2に第4実施例と同様にロー
タフレーム20が固定されており、かつ本実施例のロー
タフレーム20にはロータハブ部2の内周に嵌合する内
周円筒部25と、その上端からスリーブ部3の外周に向
けて突出した突出部26とが設けられ、この突出部26
が突起部11に対して下方から係合可能な止め具として
機能するように構成されている。なお、突出部26の内
径は(1)式のcに相当する。
【0048】以上の構成の動圧軸受スピンドルモータの
組立手順について説明する。ハウジング1にコイル8を
巻配されたステータコア7を固定したステータ組立体
と、スリーブ部3にスラスト板5を固定したスリーブ軸
受組立体と、ロータフレーム20にマグネット6を固定
したロータフレーム組立体と、ロータハブ部2にシャフ
ト4を固定したロータ組立体とをそれぞれ作る。次に、
スリーブ軸受組立体のスリーブ部3内に潤滑油を注油
し、ロータ組立体のシャフト4を挿入してロータスリー
ブ組立体を作り、そのロータスリーブ組立体におけるス
リーブ部3のスラスト板5側からロータハブ部2の内周
にロータフレーム組立体の内周円筒部25を挿入嵌合し
て固定し、モータサブ組立体を作る。すると、止め具と
して機能する突出部26はスリーブ部3の上端部外周に
突設した突起部11に下方から係合可能な状態となって
いる。その後、ステータ組立体のハウジング1の円筒部
1aにスリーブ部3を挿入して固着することにより、組
立が完了する。
【0049】
【発明の効果】本発明の動圧軸受スピンドルモータによ
れば、以上の説明から明らかなように、スリーブ部に突
起を設け、ロータハブ部側にスラスト方向に移動すると
突起に当接して抜け規制する止め具を設けているので、
スリーブ部と突起と止め具の寸法を決まった関係にする
ことにより、ビルトイン方式でモータを組立てることが
でき、組立の合理化を図ることができて動圧軸受スピン
ドルモータを安価に製作することができる。
【0050】また、スリーブ部のハウジングとの嵌合部
の径が突起の径よりも大きい場合でも止め具にスリーブ
部のスラスト板側から突起までの範囲の最大径以上の曲
率半径の穴を形成することにより同様に組み立てること
ができる。
【0051】また、止め具は突起に部分的に当接する形
状であっても同様に組み立てることができ、またハウジ
ングが装置のシャーシと一体であっても同様に組み立て
ることができる。
【0052】また、スリーブ部のスラスト板のかしめ部
近傍を径を小さくすることにより、かしめによって径が
膨らんでもスリーブ部をハウジングに円滑に挿入・嵌合
することができる。
【0053】また、ロータハブ部にロータフレームを取
付けたロータ構成の場合に、ロータフレームを止め具と
することにより、別途に止め具を設ける必要がなく、部
品点数及び組立工数を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動圧軸受スピンドルモータの第1実施
例の断面図である。
【図2】本発明の動圧軸受スピンドルモータの第2実施
例の断面図である。
【図3】同実施例の止め具とスリーブ部の関係を示す斜
視図である。
【図4】本発明の動圧軸受スピンドルモータの第3実施
例の断面図である。
【図5】本発明の動圧軸受スピンドルモータの第4実施
例の断面図である。
【図6】同実施例の止め具の平面図である。
【図7】本発明の動圧軸受スピンドルモータの第5実施
例の断面図である。
【図8】同実施例の止め具とスリーブ部の関係を示す斜
視図である。
【図9】本発明の動圧軸受スピンドルモータの第6実施
例の断面図である。
【図10】本発明の動圧軸受スピンドルモータの第7実
施例のスリーブ部のスラスト板かしめ部の断面図であ
る。
【図11】本発明の動圧軸受スピンドルモータの第8実
施例の断面図である。
【図12】従来例の動圧軸受スピンドルモータの断面図
である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ロータハブ部 3 スリーブ部 4 シャフト 5 スラスト板 10 シャーシ 11 突起部 12 止め具 13 止め具 15 ハウジング部 17 止め具 20 ロータフレーム 22 止め具 24 下端小径部 26 突出部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、ハウジングに対して回転
    自在なロータハブ部と、ハウジングに固定されたスリー
    ブ部と、スリーブ部に回転自在に嵌合されロータハブ部
    に固定されたシャフトと、スリーブ部にシャフト端面に
    対向して配置されたスラスト板とを備え、スラスト板と
    シャフト端面の相対摺動面に潤滑油を充填したスラスト
    軸受と、シャフトとスリーブ部の周面間に潤滑油を充填
    したラジアル動圧軸受を設けた動圧軸受スピンドルモー
    タにおいて、スリーブ部に突起を設け、ロータハブ部側
    にスラスト方向に移動すると突起に当接して抜け規制す
    る止め具を設け、スリーブ部のハウジングとの嵌合部の
    径をa、突起の外径をb、止め具の内径をcとして、 a<b かつ a<c かつ b>c の関係を有し、スリーブ部の突起からハウジングとの嵌
    合部までの径が止め具の内径以下であることを特徴とす
    る動圧軸受スピンドルモータ。
  2. 【請求項2】 ハウジングと、ハウジングに対して回転
    自在なロータハブ部と、ハウジングに固定されたスリー
    ブ部と、スリーブ部に回転自在に嵌合されロータハブ部
    に固定されたシャフトと、スリーブ部にシャフト端面に
    対向して配置されたスラスト板とを備え、スラスト板と
    シャフト端面の相対摺動面に潤滑油を充填したスラスト
    軸受と、シャフトとスリーブ部の周面間に潤滑油を充填
    したラジアル動圧軸受を設けた動圧軸受スピンドルモー
    タにおいて、スリーブ部に突起を設け、ロータハブ部側
    にスラスト方向に移動すると突起に当接して抜け規制す
    る止め具を設け、スリーブ部のハウジングとの嵌合部の
    径をa、突起の外径をb、止め具の内径をeとして、 a≧b かつ a>e かつ b>e の関係を有し、スリーブ部のスラスト板側から突起まで
    の範囲の最大径以上の曲率半径の穴を止め具に形成した
    ことを特徴とする動圧軸受スピンドルモータ。
  3. 【請求項3】 止め具を突起と部分的に当接する形状に
    形成し、組み込んだ状態での回転軸芯から止め具の内周
    までの距離を止め具の内径の2分の1としたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の動圧軸受スピンドルモー
    タ。
  4. 【請求項4】 ハウジングを装置のシャーシと一体に構
    成したことを特徴とする請求項1又は2記載の動圧軸受
    スピンドルモータ。
  5. 【請求項5】 スラスト板はスリーブ部にかしめにて固
    定され、かしめ部近傍のスリーブ部外径をハウジングの
    スリーブ部が嵌合する円筒部の内周に接触しない外径と
    したことを特徴とする請求項1又は2記載の動圧軸受ス
    ピンドルモータ。
  6. 【請求項6】 ロータハブ部と、マグネットを固着され
    たロータフレームとを固定したロータを備え、ロータフ
    レームにて止め具を構成したことを特徴とする請求項1
    又は2記載の動圧軸受スピンドルモータ。
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