JP4387114B2 - 軸受機構、モータおよびディスク駆動装置 - Google Patents

軸受機構、モータおよびディスク駆動装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャフトおよびスリーブを有する軸受機構、モータ、および、ディスク駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ディスク駆動装置等の各種電子機器に用いられるモータの軸受として、オイル等の潤滑流体を介してシャフトを支持するスリーブを有する軸受機構が採用されている。このような軸受機構では、円筒状のスリーブにシャフトが挿入され、スリーブ(または、スリーブを保持するスリーブ保持部)の内部にオイルが充填される。そして、シャフトの自由端側に対応するスリーブ(またはスリーブ保持部)の開口が円板状のキャップ部により閉塞することにより、オイルの流出が防止される。
【0003】
なお、特許文献1では、スリーブ保持部の下端面にキャップ部の外周部をねじ止めにより固定し、軸受機構のオイルの流出を防止する手法が開示されている。また、特許文献2では、キャップ部をスリーブに接着固定することによりスリーブの開口を閉塞し、軸受機構のオイルの漏れを抑制する技術が記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−51518号公報
【特許文献2】
特開2001−57755号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、モータの更なる小型化および製作コストの削減が要求されているが、特許文献1の手法では、構造上の制約があるとともに、ねじ止めという煩雑な作業が必要となるためこれらの要求に応えることは困難である。また、特許文献2の手法では、ねじ等を用いることなく容易にキャップ部を固定することができるため小型化およびコストの削減が可能であるが、軸受機構の設計やその製作手順によっては接着剤がスリーブの内部に侵入して軸受面に到達し、軸受性能に悪影響が生じる恐れがある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、スリーブまたはスリーブ保持部の内部に接着剤が侵入することなく容易にキャップ部を接合し、オイルの漏れを防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、軸受機構であって、シャフト部と、前記シャフト部が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブと、前記スリーブが中心軸に沿って挿入される略円筒状のスリーブ保持部と、前記スリーブ保持部の前記中心軸上の一の開口を閉塞するキャップ部とを備え、前記スリーブ保持部が、前記開口の周囲にて前記中心軸を中心として円環状に突出する突出部を有し、前記突出部の外周面が前記スリーブ保持部の外周面の一部であり、前記キャップ部が、前記突出部の外側のみに介在する接着剤により前記スリーブ保持部に接合される。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の軸受機構であって、前記突出部の先端と前記キャップ部とが当接する。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の軸受機構であって、前記スリーブと前記キャップ部との間に配置され、前記シャフト部の先端が当接するスラスト部材をさらに備える。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の軸受機構であって、前記シャフト部の先端が挿入される略円環状の抜止部材をさらに備え、前記キャップ部が、前記スリーブ保持部の前記開口の径よりも内径が小さく、前記突出部の先端と対向する円環状の対向面を有し、前記対向面と前記スリーブの端面との間に前記抜止部材が位置する。
【0011】
請求項5に記載の発明は、軸受機構であって、シャフト部と、前記シャフト部が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブと、前記スリーブの中心軸上の一の開口を閉塞するキャップ部とを備え、前記スリーブの前記開口の周囲が前記中心軸を中心として円環状に突出する突出部となっており、前記突出部の外周面が前記スリーブの外周面の一部であり、前記キャップ部が、前記突出部の外側のみに介在する接着剤により前記スリーブに接合され、前記突出部の先端と前記キャップ部とが当接する。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の軸受機構であって、前記スリーブと前記キャップ部との間に配置され、前記シャフト部の先端が当接するスラスト部材をさらに備える。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項3または6に記載の軸受機構であって、前記スラスト部材が、薄板であり、前記シャフト部の先端に抜止部材を取り付ける際の治具挿入孔を有し、前記スラスト部材と前記キャップ部との間に前記治具挿入孔を塞ぐシール部材をさらに備える。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の軸受機構であって、前記シャフト部の前記キャップ部とは反対側の端部に接続されるシャフト固定部材をさらに備え、前記シャフト固定部材が、前記シャフト部の中心軸に垂直な方向に広がって前記スリーブの前記突出部とは反対側の端面と対向するスラスト面と、前記中心軸を中心として前記スリーブの外周に沿って前記シャフト部の自由端側へと突出する円筒部とを有し、前記スリーブの外周面と前記円筒部の内周面との間の間隙、前記スラスト面と前記スリーブの前記端面との間の間隙、前記スリーブの内周面と前記シャフト部の外周面との間の間隙、および、前記シャフト部の前記自由端側の端面と前記キャップ部との間の間隙に潤滑油が連続して存在し、前記スラスト面と前記スリーブの前記端面との少なくともいずれか一方に流体動圧発生用の溝が形成される。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし3、並びに、請求項5および6のいずれかに記載の軸受機構であって、前記シャフト部が、シャフトと、前記シャフトの前記キャップ部側の端部から中心軸に垂直な方向に広がる円板状のスラスト部とを有し、前記スラスト部と前記キャップ部との間の間隙を形成する2つの面の少なくともいずれか一方に流体動圧発生用の溝が形成され、前記間隙に潤滑流体が存在する。
【0016】
請求項10に記載の発明は、軸受機構であって、シャフト部と、前記シャフト部が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブと、前記スリーブが中心軸に沿って挿入される略円筒状のスリーブ保持部と、前記スリーブ保持部の前記中心軸上の一の開口を閉塞するキャップ部とを備え、前記スリーブ保持部が、前記開口の周囲にて前記中心軸を中心として円環状に突出する突出部を有し、前記キャップ部が、前記突出部の外側にて前記スリーブ保持部側に屈曲しつつ外側へと伸びる接着面を有し、前記キャップ部が、前記スリーブ保持部において前記突出部の外側に設けられる平坦面と前記接着面との間に介在する接着剤により前記スリーブ保持部に接合され、前記突出部の外側において、前記中心軸から離れるに従って前記キャップ部と前記平坦面との間の幅が漸次減少する間隙が形成される。
請求項11に記載の発明は、モータであって、請求項1ないし10のいずれかに記載の軸受機構と、前記シャフト部を前記スリーブに対して相対的に回転させる駆動機構とを備える。
【0017】
請求項1に記載の発明は、ディスク駆動装置であって、情報を記録するディスク状の記録媒体を収容する筐体と、前記筐体内部に固定されて、前記記録媒体を回転させる請求項1に記載のモータと、前記記録媒体に対する情報の書き込みまたは読み出しを行うアクセス手段とを備える。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るモータ部1を示す縦断面図である。モータ部1は回転組立体であるロータ部2、および、固定組立体であるステータ部3を有し、ロータ部2は軸受機構4によりステータ部3に対して回転可能に支持される。
【0019】
ロータ部2は、ステータ部3側に開口するとともに磁性体により形成されるカップ部材21を有する。カップ部材21の内周面には、多極着磁された円環状の界磁用磁石22が取り付けられ、カップ部材21は界磁用磁石22のヨークとしての役割を果たす。また、カップ部材21の中央には軸受機構4のシャフト41の一端が固定されるシャフト固定部23が設けられ、シャフト固定部23の外筒部には、各種情報が記録される記録ディスク24aが載置され、シャフト固定部23の内部に収容されたディスク固定用磁石23aによって、記録ディスク24aが着脱自在に磁気吸引されて取り付けられる。
【0020】
ステータ部3は、円環状のベースプレート31を有し、ベースプレート31の中央には軸受機構4のスリーブ保持部43が一体的に形成される。スリーブ保持部43は、ロータ部2側に向かって突出するとともに所定の中心軸40を中心とする円筒状とされ、スリーブ保持部43の外周面には電機子32が界磁用磁石22に対向して設けられる。電機子32には外部の電流供給回路が接続され、供給される電流が制御されることにより、界磁用磁石22および電機子32により構成される駆動機構がトルクを発生し、シャフト41を中心としてロータ部2をステータ部3に対して回転させる。なお、電機子32の磁気的中心は界磁用磁石22の磁気的中心よりも軸方向下側にずれた位置とされる。
【0021】
軸受機構4は、含油性の多孔質金属体により形成されるとともに中心軸40を中心とする円筒状のスリーブ42を有し、スリーブ42にシャフト41の自由端側が挿入されることにより、シャフト41がオイルを介して回転可能に支持される。スリーブ42は中心軸40に沿ってスリーブ保持部43に挿入されて固定される。シャフト41の自由端側の先端には円環状の抜止部材44が取り付けられる。これにより、ロータ部2がステータ部3から離れる方向に移動した際に、抜止部材44の上面がスリーブ42の下端面に当接してシャフト41とスリーブ42との分離を係止する抜止機構が構成される。
【0022】
また、軸受機構4は、略円板状のキャップ部45、および、円環状のオイルシール46をさらに有し、キャップ部45によりスリーブ保持部43の下側の開口(すなわち、シャフト41の自由端側に対応する開口)が閉塞され、オイルシール46によりスリーブ保持部43の上側の開口が閉塞される。スリーブ保持部43の内部にはオイルが充填され、キャップ部45、および、オイルシール46によりオイルがスリーブ保持部43の外部に流出することが防止される。
【0023】
図2は、キャップ部45近傍を拡大して示す図である。図2に示すように、スリーブ保持部43の下側の開口の周囲にて中心軸40を中心として円環状に突出する突出部431が形成される。突出部431は先端にてキャップ部45の上面と当接している。突出部431の外側には、キャップ部45のスリーブ保持部43側に屈曲しつつ外側へと伸びる接着面450と当接する平坦面431aが設けられる。キャップ部45は、接着面450において接着剤49を介在させてスリーブ保持部43の平坦面431aに接合される。よって、キャップ部45は浅皿状であって、しかも、内底面から外側へと屈曲する屈曲部に突出部431が当接する。
【0024】
また、スリーブ42とキャップ部45との間には、抜止部材44を介して樹脂(例えば、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン))により形成されるスラストワッシャ471、金属(例えば、ステンレス)により形成される薄板状のスラストプレート472、および、樹脂あるいはゴム等により形成されるシール部材48が設けられる。
【0025】
図3は、スラストプレート472上にスラストワッシャ471を重ねて示す図である。図3に示すように、円板状のスラストプレート472には後述する軸受機構4の組立の際に利用される複数の貫通孔473が形成され、複数の貫通孔473はスラストプレート472の所定の半径の周上に等間隔にて配列される。このスラストプレート472は、前述の突出部431の内側に嵌合され、この突出部431を内側に塑性変形して加締め固定されている。また、スラストワッシャ471は円板状のベース部とベース部の外縁部から外側に伸びる複数の突起部とから構成され、突起部が貫通孔473に重ならない状態で周上に等間隔に設けられ、スラストプレート472のおよそ中央に配置される。スラストワッシャ471は、スラストプレート472上に載置されているだけで固定されていないが、半径方向に移動しても突起部がスリーブ保持部43の内周面に接触するため、シャフト41の先端がベース部から外れることはなく、また、軸方向にはシャフト41が押圧しているため大きく移動することはない。シール部材48は、スラストプレート472の下面に貼着される。貫通孔473は、図2に示すように、シール部材48により閉塞されるため、スリーブ保持部43の内部のオイルが貫通孔473を介して漏れ出すことが防止される。なお、シール部材48は、オイルが染み込んで貼着性が低下して剥がれる恐れがあるが、シール部材48の外方にキャップ部45が覆うため、シール部材48が大きく脱落することはなく、オイル漏出を防止できる。仮に、オイルがシール部材48を通過してキャップ部45に到達したとしても、キャップ部45が浅皿状であるため、オイル漏出を防止できる。
【0026】
モータ部1が回転する際には、前述のように、電機子32の磁気的中心と界磁用磁石22の磁気的中心とがずれた状態とされるため、ロータ部2とステータ部3との間にスラスト方向(すなわち、中心軸40の方向)に対して磁気的吸引力が作用する。これにより、シャフト41の先端はスラストワッシャ471に当接し、シャフト41はスラスト方向に安定して支持される(図2参照)。このとき、モータ部1では、スラストワッシャ471およびスラストプレート472により構成されるスラスト支持部470がダンパーとして作用するとともに、シール部材48も同様にダンパーとしての役割を果たすため、スラスト方向に関するシャフト41の振動が効率よく抑制される。
【0027】
図4は、軸受機構4を組み立てる様子を説明するための図である。軸受機構4が組み立てられる際には、まず、スリーブ保持部43内にスリーブ42が圧入されて固定される。その際、スリーブ42はスリーブ保持部43に対して固定された基準面(図4中の符号91を付す面)に対して精度よく位置決めされる。続いて、抜止部材44、スラストワッシャ471、スラストプレート472の順にスリーブ42とは反対側の開口からスリーブ保持部43に挿入され、スラストプレート472は外周面が突出部431の内側に嵌合し、突出部431の内側の平坦面に当接し、突出部431を内側に塑性変形して加締め固定される。このとき、スラストワッシャ471は、前述のようにスラストプレート472の貫通孔473に重ならないように位置決めして載置した上でスラストプレート472が固定される(図3参照)。なお、スラストワッシャ471とスラストプレート472との位置決めは、例えば、作業者がピンセット等を使用することにより行われたり、専用の治具を使用することにより行われたりする。
【0028】
次に、シャフト41が矢印93の方向に向かってスリーブ42に挿入される。そして、スラストプレート472の貫通孔473には、下方から専用の治具92が挿入され抜止部材44を持ち上げ、抜止部材44の上端面とスリーブ42の下端面との間が距離aとなるように抜止部材44が基準面91に対して精度よく支持されるとともにシャフト41の先端が抜止部材44に圧入される。
【0029】
抜止部材44が圧入されると、治具92が取り外され、スラストプレート472の外側(すなわち、下側)から粘着剤を有するシール部材48が固定される(図2参照)。シール部材48の下側には、さらに、キャップ部45が接着面450に接着剤49が塗布されてスリーブ保持部43の平坦面431aに固定される。このとき、キャップ部45の上面と突出部431の先端とが当接するため、キャップ部45は中心軸40に沿う方向に対して容易に位置決めされるとともに、接着剤49が突出部431より内側に(すなわち、中心軸40側に)侵入することが防止される。なお、接着剤49は、接着面450に対向するスリーブ保持部43の平坦面431aに塗布されて、キャップ部45が取り付けられてもよい。
【0030】
以上のように、モータ部1の軸受機構4では、スリーブ保持部43が中心軸40上の一の開口の周囲に円環状の突出部431を有し、キャップ部45が突出部431の外側のみに介在する接着剤49によりスリーブ保持部43に容易に接合され、スリーブ保持部43の一の開口が閉塞される。これにより、スリーブ保持部43の内部に接着剤49が侵入することを防止するとともに、スリーブ保持部43の一の開口側からオイルが流出することを抑制することができる。その結果、モータ部1の回転に支障が生じることが防止され、モータ部1の信頼性を向上することができる。
【0031】
また、モータ部1が利用された後述するディスク駆動装置において、軸受機構4における振動に起因して記録ディスク等に生じる共振がスラスト支持部470およびシール部材48によるダンパー効果により抑制され、ディスク駆動装置の信頼性を向上することができる。なお、スラスト支持部470およびシール部材48の厚みや材質を変更することにより軸受機構4における振動の周波数を変更し、記録ディスク等に生じる共振をより効果的に抑制することも可能である。
【0032】
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るモータ部1aを示す縦断面図である。図5のモータ部1aにおいて、ロータ部2はステータ部3側に開口するカップ部材21を有し、カップ部材21の内周面には多極着磁された円環状の界磁用磁石22が取り付けられる。カップ部材21の中央にはステータ部3側に突出する円筒状のシャフト固定部23が形成されており、ディスク載置部24(例えば、CD−ROMやDVD等が載置される。)が一端に固定されたシャフト41が、シャフト固定部23に挿入されてカップ部材21に固定される。シャフト41の自由端側の先端には、円環状の溝411が形成される。
【0033】
ステータ部3は円環状のベースプレート31を有し、ベースプレート31の中央には、ロータ部2側へと突出する周壁部33が形成される。周壁部33には、プレス加工により成形され、所定の中心軸40を中心とする円筒状のスリーブ保持部43が挿入されて固定される。スリーブ保持部43の外周面には界磁用磁石22とともにモータ部1aの駆動機構を構成する電機子32が取り付けられる。なお、スリーブ保持部43は、必ずしもプレス加工により成形される必要はない。
【0034】
スリーブ保持部43には、含油性の多孔質金属体により形成される円筒状のスリーブ42が中心軸40に沿って挿入され、スリーブ42の外周面とスリーブ保持部43の内周面とが当接することによりスリーブ42がスリーブ保持部43に固定される。また、スリーブ保持部43のロータ部2とは反対側は、ベースプレート31より下方に突出するとともに中心軸40を中心とする円環状の突出部431とされ、突出部431の内部には円環状の抜止部材44が設けられる。抜止部材44は樹脂等の弾性体からなり、外径がスリーブ保持部43の内径とほぼ同じで、内径がシャフト41の外径より小さい円環状板である。スリーブ42および抜止部材44には、シャフト41の自由端側が挿入され、シャフト41の溝411と抜止部材44とにより抜止機構が構成される。なお、シャフト41の先端は容易に抜止部材44に挿入される。
【0035】
シャフト41およびスリーブ42を有する軸受機構4は、固定端側(すなわち、ロータ部2側)に開口する略椀状のキャップ部45を有し、キャップ部45はスリーブ保持部43の自由端側の開口を閉塞するようにして、スリーブ保持部43に接着により固定される。キャップ部45は、スリーブ保持部43の自由端側の開口の径よりも内径が小さく、かつ、突出部431の先端と対向する円環状の対向面452を有し、抜止部材44はスリーブ42の端面とキャップ部45の対向面452との間に挟まれて位置することにより固定される。キャップ部45においてシャフト41の先端に対向する位置には、樹脂(例えば、PEEK)等からなる円板状のスラストプレート47が設けられる。
【0036】
また、スリーブ保持部43の固定端側には、円環状のオイルシール46が設けられ、オイルシール46によりスリーブ保持部43の固定端側の開口が閉塞される。スリーブ42に含浸されたオイルは、オイルシール46およびキャップ部45によりスリーブ保持部43の外部に漏出することが防止される。
【0037】
図5のモータ部1aでは、図4のモータ部1と同様に、界磁用磁石22の磁気的中心と電機子32の磁気的中心とが軸方向にずれた状態とされるため、回転駆動時にロータ部2とステータ部3との間にスラスト方向に対して磁気的吸引力が作用する。これにより、シャフト41の先端がスラストプレート47に摺動自在に当接し、シャフト41がスラスト方向に安定して支持される。また、シャフト41は、スリーブ42によりオイルを介してラジアル方向に支持される。
【0038】
図6は、スリーブ保持部43にキャップ部45を固定する様子を説明するための図である。軸受機構4においてスリーブ保持部43の開口(シャフト41の自由端側の開口)を閉塞する際には、図6に示すように、突出部431の外周面に接着剤49が塗布された後、キャップ部45がスリーブ保持部43に嵌入される。このとき、キャップ部45の開口側の内周面が突出部431の外周面におよそ当接しつつ嵌め込まれるため、塗布された接着剤49のうち余分なものは突出部431の外周面に沿うようにして上方に移動する。そして、図7に示すように、キャップ部45の対向面452が突出部431の端面に当接することにより中心軸40に沿う方向に関してキャップ部45がスリーブ保持部43に対して精度よく位置決めされて固定される。
【0039】
以上のように、モータ部1aの軸受機構4では、スリーブ保持部43の突出部431の外周面より外側のみに接着剤49が介在してキャップ部45がスリーブ保持部43に容易に接合され、スリーブ保持部43の一の開口が閉塞される。これにより、スリーブ保持部43の内部に接着剤49が侵入してモータ部1aの回転に悪影響が生じることが防止されるとともに、軸受機構4からオイルが流出することが抑制される。
【0040】
また、軸受機構4の構造に近似する従来の軸受機構では、スリーブ保持部が切削加工等により精度よく成形され、スリーブ保持部の内周面側に形成されたかしめ部においてキャップ部が固定されていたが、図5の軸受機構4では、形状精度が従来のものより劣るスリーブ保持部43(例えば、プレス加工により成形されたスリーブ保持部43)であってもキャップ部45を適切に固定することが可能であり、モータ部の製作コストを削減することができる。
【0041】
図8は、本発明の第3の実施の形態に係るモータ部1bを示す縦断面図である。図8のモータ部1bでは、ロータ部2はステータ部3側に開口する略椀状のロータハブ21aを有し、ロータハブ21aの中央には軸受機構4のシャフト41が開口側に突出するようにして一体的に形成される。ロータハブ21aは鉄等の磁性体により形成され、シャフト41の中心軸40に垂直な方向に広がる円板部211、および、円板部211の外周においてステータ部3側に突出する円筒部212により構成される。ロータハブ21aの外周面(すなわち、円筒部212の外周面)には外側に突出するディスク載置部24が形成されるとともに、多極着磁された円環状の界磁用磁石22が取り付けられ、ディスク載置部24と界磁用磁石22との間には、強磁性体により形成される円環状の磁気シールド板25が固定される。
【0042】
ステータ部3は、円環状のベースプレート31を有し、ベースプレート31の中央には、ロータ部2側に突出する円筒状の周壁部33が形成される。ベースプレート31の外周部には、界磁用磁石22の外側に対向するようにして電機子(図示省略)が設けられ、界磁用磁石22とともにモータ部1bの駆動機構が構成される。また、ベースプレート31上において、界磁用磁石22に対向する位置には円環状の磁性体34が設けられる。
【0043】
軸受機構4は、中心軸40を中心とする略円筒状のスリーブ42、および、円筒状のシャフト外筒部412を有し、シャフト41はシャフト外筒部412に挿入されて固定される。モータ部1bでは、シャフト41およびシャフト外筒部412により、モータ部1bの回転の中心となるシャフトユニット410が構成される。シャフトユニット410の自由端側はスリーブ42に挿入され、回転可能に支持される。
【0044】
また、スリーブ42は、自由端側に突出するとともに中心軸40を中心とする円環状の突出部421を有し、突出部421はプレス加工により成形される有底円筒状のキャップ部45に挿入されて接着により固定される。このとき、突出部421の外周面に接着剤が塗布されてキャップ部45に挿入されるため、塗布された接着剤のうち余分なものは突出部421の外周面に沿って上方へと移動する。そして、突出部421の端面とキャップ部45の底面451(すなわち、シャフトユニット410の自由端側端面に対向する面)とが当接することにより、図9に示すように、キャップ部45とスリーブ42とが中心軸40に沿う方向に関して精度よく位置決めされて接着剤49により接合され、スリーブ42の自由端側の開口がキャップ部45により閉塞される。キャップ部45が固定されたスリーブ42は周壁部33に挿入され、ベースプレート31に固定される。なお、キャップ部45は、必ずしもプレス加工により成形される必要はない。
【0045】
図8のモータ部1bにおいて、スリーブ42の円板部211側の端面422と端面422に対向する円板部211の下面との間、スリーブ42の内周面423とシャフトユニット410の外周面(すなわち、シャフト外筒部412の外周面)との間、および、キャップ部45の底面451とシャフトユニット410の自由端側の端面との間には、それぞれ間隙51,52,53が設けられる。これらの間隙51〜53にはオイルが連続して充填された動圧軸受であって、いわゆるフルフィル構造の軸受機構が構成される。フルフィル構造の軸受機構では、軸受内部に空気が介在しないため、オイル内に発生した気泡に起因するシャフトとスリーブとの異常接触や、軸受内部の空気が膨張することによるオイル漏れ等が抑制され、高性能な動圧軸受が実現される。
【0046】
また、スリーブ42の外周面の上部には、周方向外側に突出する環状のフランジ部424が形成され、フランジ部424の外周面は下方に向かって半径が漸次減少する傾斜面425とされる。これにより、傾斜面425とスリーブ42の外周に沿って自由端側へと突出する円筒部212の内周面との間の間隙54が下方に向かって漸次増大し、間隙54において毛管現象および表面張力によりオイル界面がメニスカス状となるテーパシールが形成され、間隙51から連続するオイルの流出が防止される。
【0047】
間隙51の互いに対向するスラスト面(いずれか一方の面でもよい。)には、ロータ部2の回転時にオイルに対して周方向内側に向かう圧力を発生させるための溝が形成されており、間隙51によりスラスト動圧軸受部が構成される。また、シャフト外筒部412には、間隙51から間隙53へと続く貫通孔413が設けられており、これにより、間隙53におけるオイルの圧力が、間隙51において高められたオイルの圧力と同等となり、間隙53がスラスト静圧軸受部としての役割を果たす。
【0048】
また、間隙52の互いに対向する面には、オイルに流体動圧を発生させるための溝(例えば、軸方向の上下に設けられたヘリングボーン溝等)が形成されており、間隙52によりラジアル動圧軸受部が構成される。
【0049】
円筒部212の内周面には、間隙54の外側において中心軸40側に向かって突出する抜止部材44が固定される。円環状の抜止部材44は内径がフランジ部424の下部の外径よりも小さくされる。これにより、モータ部1bでは、ロータ部2がステータ部3から離れる方向に移動した場合であっても、抜止部材44がフランジ部424の下面に当接することでシャフトユニット410がスリーブ42から抜けることが防止される抜止機構が構成される。
【0050】
モータ部1bの駆動時には、前述のように、間隙51によるスラスト動圧軸受部、および、間隙53によるスラスト静圧軸受部により、ロータ部2を浮上する力(すなわち、スラスト力)が発生する。このとき、磁性体34と界磁用磁石22との間に作用する磁気的吸引力とスラスト力とが均衡して、ロータ部2のスラスト方向(軸方向)の支持が安定化される。
【0051】
以上のように、モータ部1bの軸受機構4では、スリーブ42の一の開口の周囲に中心軸40を中心とする円環状の突出部421が形成され、キャップ部45が突出部421の先端に当接することにより中心軸40に沿う方向に関して高精度かつ容易に位置決めされる。また、キャップ部45は、突出部421の外周面側のみに介在する接着剤49によりスリーブ42に接合され、スリーブ42の開口が閉塞されてオイルの流出が抑制される。
【0052】
一方、軸受機構4に構造が近似した従来の軸受機構では、スリーブ下部の内周面側にかしめ部が形成され、キャップ部は、かしめ部がかしめられるとともに接着により固定されていたが、図8の軸受機構4では、上述の構造によりスリーブ42の内部に接着剤49が介在することが防止されるとともに更なる薄型化を図ることができる。その結果、軸受機構4の性能を最大に引き出して薄型化されたモータ部1bを適切に回転することができ、モータ部1bの信頼性を向上することができる。
【0053】
図10は、本発明の第4の実施の形態に係るモータ部1cを示す縦断面図である。図10のモータ部1cでは、ロータ部2はステータ部3側に開口する略椀状のロータハブ21aを有し、ロータハブ21aの開口側の端面には、円筒状のヨーク221を介して多極着磁された円環状の界磁用磁石22が固定される。また、ロータハブ21aの中央には後述するシャフト41の一端が固定され、ロータハブ21aの外周面上にはディスク載置部24が形成される。
【0054】
ステータ部3は、円環状のベースプレート31を有し、ベースプレート31の内周部にはロータ部2側に突出する円筒状の周壁部33が形成される。周壁部33の外周面には界磁用磁石22に対向するように電機子32が取り付けられ、電機子32および界磁用磁石22によりモータ部1cの駆動機構が構成される。
【0055】
軸受機構4は、所定の中心軸40を中心とする円筒状のスリーブ42を有し、スリーブ42にはシャフト41の自由端側が挿入される。シャフト41の先端は、中心軸40に垂直な方向に広がる円板状のスラストプレート414とされており、スラストプレート414の上面はスリーブ42の下端面に対向する。スリーブ42は同心円筒状のスリーブ保持部43に挿入され、スリーブ保持部43の固定端側には、円環状のオイルシール46が固定される。
【0056】
スリーブ保持部43の自由端側端面には、中心軸40を中心とする円筒状の突出部431が設けられる。また、軸受機構4は、切削加工等により成形される有底円筒状のキャップ部45を有し、キャップ部45はスリーブ保持部43の突出部431に固定される。このとき、突出部431の外周面に接着剤が塗布された後にキャップ部45が嵌入されるため、塗布された接着剤のうち余分なものは突出部431の外周面に沿って上方に移動する。そして、突出部431の先端がキャップ部45の底面に当接することによりスリーブ保持部43とキャップ部45とが中心軸40に沿う方向に関して精度よく位置決めされ、図11に示すように、突出部431の中心軸40とは反対側のみに位置する接着剤49によりスリーブ保持部43とキャップ部45とが接合される。キャップ部45が固定されたスリーブ保持部43は周壁部33に挿入され、ベースプレート31に固定される。
【0057】
図10に示すように、スラストプレート414の下面415と下面415に対向するキャップ部45の凹部の底面との間、スラストプレート414の上面とスリーブ42の下端面との間、および、スリーブ42の内周面423とシャフト41の外周面との間には、それぞれ間隙55,56,57が形成される。
【0058】
それぞれの間隙55〜57にはオイルが連続して充填され、前述と同じフルフィル構造の動圧軸受機構を構成するとともに、間隙57を形成する2つの面(すなわち、スリーブ42の内周面423、および、シャフト41の外周面)の少なくともいずれか一方には、流体動圧発生用の溝(例えば、軸方向の上下に設けられたヘリングボーン溝等)が形成され、間隙57によりシャフト41をラジアル方向に支持するラジアル動圧軸受部が構成される。
【0059】
また、間隙55を形成する2つのスラスト面(すなわち、スラストプレート414の下面415、および、キャップ部45の凹部の底面)の少なくともいずれか一方には、流体動圧発生用の溝(例えば、ヘリングボーン溝等)が形成され、第1スラスト動圧軸受部が構成される。同様に、間隙56を形成する2つのスラスト面の少なくともいずれか一方には、流体動圧発生用の溝が形成され、第2スラスト動圧軸受部が構成される。モータ部1cでは、第1スラスト動圧軸受部および第2スラスト動圧軸受部によりシャフト41がスラスト方向に安定して支持される。
【0060】
以上のように、モータ部1cの軸受機構4では中心軸40に沿ってスリーブ保持部43がキャップ部45に挿入され、突出部431の中心軸40とは反対側に介在する接着剤49により容易に接合される。これにより、スリーブ保持部43の内部に接着剤49が漏出し、シャフト41やキャップ部45に付着してモータ部1cの回転を阻害することが抑制されるとともに、スリーブ保持部43の自由端側からのオイルの漏れが防止され、モータ部1cの信頼性を向上することができる。
【0061】
また、モータ部1cでは、キャップ部45がスラスト軸受部としての役割を果たすため、キャップ部45の高精度な位置決めが要求されるが、キャップ部45は突出部431の先端に当接して固定されるため、中心軸40に沿う方向に関して精度よく位置決めすることができ、軸受性能は確保されている。
【0062】
次に、モータを有するディスク駆動装置について、図12を参照して説明する。ディスク駆動装置80において、ハウジング81の内部は塵や埃等が極度に少ないクリーンな空間となっており、情報を記憶するディスク状の記録媒体83が装着されたディスク駆動用モータ82が固定されている。また、ハウジング81の内部には、記録媒体83に対して情報を読み書きする情報アクセス手段としてヘッド移動機構が配置され、このヘッド移動機構は、記録媒体83上の情報を読み書きするヘッド86、ヘッド86を支えるアーム85、並びに、ヘッド86およびアーム85を記録媒体83上の所要の位置に移動させるアクチュエータ部84を備えている。
【0063】
このような、ディスク駆動装置80のディスク駆動用モータ82として、上記実施の形態にて説明したモータ部1,1a〜1cを使用することで、所望の回転精度や動作の安定性が実現されると共に、ディスク駆動装置80の信頼性の確保が可能となる。ディスク駆動装置80は、いわゆるハードディスク装置に限定されず、光ディスクや光磁気ディスク等を駆動する装置であってもよい。
【0064】
以上、本発明の実施の形態について説明を行ってきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0065】
上記第1、第2および第4の実施の形態において、スリーブ42の自由端側の開口の周囲に中心軸40を中心として円環状に突出する突出部が設けられ、キャップ部45が突出部の先端に当接しつつ突出部の外側にのみ介在する接着剤によりスリーブ42に接合されてもよい。また、上記第3の実施の形態において、中心軸40に沿ってスリーブ42が挿入される略円筒状のスリーブ保持部が設けられ、スリーブ保持部の自由端側の開口の周囲に設けられた円環状の突出部の外側のみに介在する接着剤によりキャップ部45がスリーブ保持部に接合され、スリーブ保持部の自由端側の開口が閉塞されてもよい。
【0066】
上記第1および第2の実施の形態において、軸受機構4は流体動圧を利用する軸受機構等とされてもよく、上記第3および第4の実施の形態では、スリーブ42が含油性の多孔質金属体による滑り軸受等とされてもよい。
【0067】
また、上記第3および第4の実施の形態において、上記第1および第2の実施の形態と同様に、スリーブ42とキャップ部45との間にスラストプレート(または、スラスト支持部)が配置され、スラストプレートによりシャフト41(または、シャフトユニット410)がスラスト方向に支持されてもよい。
【0068】
上記実施の形態では、シャフト41がロータ部2に固定されスリーブ42に対して回転するが、例えば、図13に示すように、スリーブ42がロータ部2に固定され(または、一体的に形成され)、シャフト41に対して回転してもよい。図13のモータ部では、スリーブ42の上側の開口の周囲に中心軸40を中心とする円環状の突出部431が設けられ、下側に向かって開口する略椀状のキャップ部45が、突出部431の外側にのみ介在する接着剤によりスリーブ42に接合される。また、同様に、スリーブ保持部を有するモータ部において、スリーブおよびスリーブ保持部がロータ部に固定され、シャフトに対して回転してもよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、スリーブまたはスリーブ保持部の内部に接着剤が侵入することなく容易にキャップ部を接合し、潤滑流体の漏れを抑制することができるとともに、その接着剤が軸受内部に侵入して軸受性能に悪影響を及ぼさない。
【0070】
また、請求項2および5の発明では、中心軸に沿う方向に関してキャップ部をスリーブまたはスリーブ保持部に精度よく接合することができる。
【0071】
また、請求項3、6、8および9の発明では、スラスト方向に対してシャフト部を安定して支持することができる。
【0072】
また、請求項4の発明では、シャフト部とスリーブとの分離を防止することができる。
【0073】
また、請求項7の発明では、軸受機構の振動を抑制し、かつ、治具挿入孔からの潤滑流体の漏れを防止することができる。
【0074】
また、請求項1の発明では、モータの信頼性を向上することができ、請求項1の発明では、ディスク駆動装置の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るモータ部を示す縦断面図である。
【図2】キャップ部近傍を拡大して示す図である。
【図3】スラストプレート上にスラストワッシャを重ねて示す図である。
【図4】モータ部を組み立てる様子を説明するための図である。
【図5】第2の実施の形態に係るモータ部を示す縦断面図である。
【図6】スリーブ保持部にキャップ部を固定する様子を説明するための図である。
【図7】キャップ部近傍を拡大して示す図である。
【図8】第3の実施の形態に係るモータ部を示す縦断面図である。
【図9】キャップ部近傍を拡大して示す図である。
【図10】第4の実施の形態に係るモータ部を示す縦断面図である。
【図11】キャップ部近傍を拡大して示す図である。
【図12】ディスク駆動装置を示す図である。
【図13】モータ部の他の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,1a〜1c モータ
4 軸受機構
21a ロータハブ
22 界磁用磁石
32 電機子
40 中心軸
41 シャフト
42 スリーブ
43 スリーブ保持部
44 抜止部材
45 キャップ部
47,414,472 スラストプレート
48 シール部材
49 接着剤
51〜57 間隙
80 ディスク駆動装置
81 ハウジング
83 記録媒体
84 アクチュエータ部
85 アーム
86 ヘッド
211 円板部
212 円筒部
415,422,423,425,431a,450〜452 面
421,431 突出部
470 スラスト支持部
473 貫通孔

Claims (12)

  1. 軸受機構であって、
    シャフト部と、
    前記シャフト部が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブと、
    前記スリーブが中心軸に沿って挿入される略円筒状のスリーブ保持部と、
    前記スリーブ保持部の前記中心軸上の一の開口を閉塞するキャップ部と、
    を備え、
    前記スリーブ保持部が、前記開口の周囲にて前記中心軸を中心として円環状に突出する突出部を有し、
    前記突出部の外周面が前記スリーブ保持部の外周面の一部であり、
    前記キャップ部が、前記突出部の外側のみに介在する接着剤により前記スリーブ保持部に接合されることを特徴とする軸受機構。
  2. 請求項1に記載の軸受機構であって、
    前記突出部の先端と前記キャップ部とが当接することを特徴とする軸受機構。
  3. 請求項1または2に記載の軸受機構であって、
    前記スリーブと前記キャップ部との間に配置され、前記シャフト部の先端が当接するスラスト部材をさらに備えることを特徴とする軸受機構。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の軸受機構であって、
    前記シャフト部の先端が挿入される略円環状の抜止部材をさらに備え、
    前記キャップ部が、前記スリーブ保持部の前記開口の径よりも内径が小さく、前記突出部の先端と対向する円環状の対向面を有し、
    前記対向面と前記スリーブの端面との間に前記抜止部材が位置することを特徴とする軸受機構。
  5. 軸受機構であって、
    シャフト部と、
    前記シャフト部が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブと、
    前記スリーブの中心軸上の一の開口を閉塞するキャップ部と、
    を備え、
    前記スリーブの前記開口の周囲が前記中心軸を中心として円環状に突出する突出部となっており、
    前記突出部の外周面が前記スリーブの外周面の一部であり、
    前記キャップ部が、前記突出部の外側のみに介在する接着剤により前記スリーブに接合され、前記突出部の先端と前記キャップ部とが当接することを特徴とする軸受機構。
  6. 請求項5に記載の軸受機構であって、
    前記スリーブと前記キャップ部との間に配置され、前記シャフト部の先端が当接するスラスト部材をさらに備えることを特徴とする軸受機構。
  7. 請求項3または6に記載の軸受機構であって、
    前記スラスト部材が、薄板であり、前記シャフト部の先端に抜止部材を取り付ける際の治具挿入孔を有し、
    前記スラスト部材と前記キャップ部との間に前記治具挿入孔を塞ぐシール部材をさらに備えることを特徴とする軸受機構。
  8. 請求項5に記載の軸受機構であって、
    前記シャフト部の前記キャップ部とは反対側の端部に接続されるシャフト固定部材をさらに備え、
    前記シャフト固定部材が、
    前記シャフト部の中心軸に垂直な方向に広がって前記スリーブの前記突出部とは反対側の端面と対向するスラスト面と、
    前記中心軸を中心として前記スリーブの外周に沿って前記シャフト部の自由端側へと突出する円筒部と、
    を有し、
    前記スリーブの外周面と前記円筒部の内周面との間の間隙、前記スラスト面と前記スリーブの前記端面との間の間隙、前記スリーブの内周面と前記シャフト部の外周面との間の間隙、および、前記シャフト部の前記自由端側の端面と前記キャップ部との間の間隙に潤滑油が連続して存在し、
    前記スラスト面と前記スリーブの前記端面との少なくともいずれか一方に流体動圧発生用の溝が形成されることを特徴とする軸受機構。
  9. 請求項1ないし3、並びに、請求項5および6のいずれかに記載の軸受機構であって、
    前記シャフト部が、
    シャフトと、
    前記シャフトの前記キャップ部側の端部から中心軸に垂直な方向に広がる円板状のスラスト部と、
    を有し、
    前記スラスト部と前記キャップ部との間の間隙を形成する2つの面の少なくともいずれか一方に流体動圧発生用の溝が形成され、前記間隙に潤滑流体が存在することを特徴とする軸受機構。
  10. 軸受機構であって、
    シャフト部と、
    前記シャフト部が挿入され、潤滑流体を介して前記シャフト部を支持するスリーブと、
    前記スリーブが中心軸に沿って挿入される略円筒状のスリーブ保持部と、
    前記スリーブ保持部の前記中心軸上の一の開口を閉塞するキャップ部と、
    を備え、
    前記スリーブ保持部が、前記開口の周囲にて前記中心軸を中心として円環状に突出する突出部を有し、
    前記キャップ部が、前記突出部の外側にて前記スリーブ保持部側に屈曲しつつ外側へと伸びる接着面を有し、
    前記キャップ部が、前記スリーブ保持部において前記突出部の外側に設けられる平坦面と前記接着面との間に介在する接着剤により前記スリーブ保持部に接合され、
    前記突出部の外側において、前記中心軸から離れるに従って前記キャップ部と前記平坦面との間の幅が漸次減少する間隙が形成されることを特徴とする軸受機構。
  11. モータであって、
    請求項1ないし10のいずれかに記載の軸受機構と、
    前記シャフト部を前記スリーブに対して相対的に回転させる駆動機構と、
    を備えることを特徴とするモータ。
  12. ディスク駆動装置であって、
    情報を記録するディスク状の記録媒体を収容する筐体と、
    前記筐体内部に固定されて、前記記録媒体を回転させる請求項1に記載のモータと、
    前記記録媒体に対する情報の書き込みまたは読み出しを行うアクセス手段と、
    を備えることを特徴とするディスク駆動装置。
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