JP2000113582A - 記録ディスク駆動装置 - Google Patents

記録ディスク駆動装置

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JP2000113582A
JP2000113582A JP10296156A JP29615698A JP2000113582A JP 2000113582 A JP2000113582 A JP 2000113582A JP 10296156 A JP10296156 A JP 10296156A JP 29615698 A JP29615698 A JP 29615698A JP 2000113582 A JP2000113582 A JP 2000113582A
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support member
shaft
rotor hub
disk drive
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JP10296156A
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Yoshikazu Ichiyama
義和 市山
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Nidec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ディスク駆動用モータを小型化並びに薄
型化するとともに、加工及び組立等の工程の管理を容易
化することによって、小型且つ薄型で安価な記録ディス
ク駆動装置を提供する。 【解決手段】 記録ディスク駆動装置において使用され
る記録ディスク駆動用モータ1が、シャフト4が挿通さ
れる中空部を備えた支持部材6の軸線方向上端面とロー
タハブ2の円盤状上壁部2aの下面との間にスラスト軸
受部24が構成されることから、精密な加工並びに組立
が要求されるスラストプレートを要さず、記録ディスク
駆動用モータ1を小型化並びに薄型化することで記録デ
ィスク駆動装置を小型且つ薄型にするとともに低コスト
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばハードディ
スクなどの記録ディスクを回転駆動するための記録ディ
スク駆動装置、特に潤滑流体による動圧軸受を使用する
記録ディスク駆動用モータを備えた記録ディスク駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、シャフトとこのシャフトを囲
繞するスリーブ部材とを相対的に回転支持するために、
両者間に介在させた潤滑流体の流体圧力を利用する動圧
軸受が用いられたモータによって記録ディスクを回転駆
動する記録ディスク駆動装置が知られている。
【0003】例えば、特開平8−189525にその構
造が開示される、記録ディスク駆動装置においては、ラ
ジアル方向(半径方向)の荷重を支持する手段として、
シャフトとこのシャフトの外周面との間に微少間隙を有
して半径方向に対向するスリーブ部材の内周面間に潤滑
流体を充填し、シャフトの外周面及び/又はスリーブ部
材の内周面に形成された例えばヘリングボーン状溝から
なる動圧発生用溝によって、ロータハブの回転中、潤滑
流体中に動圧を生じさせる一対のラジアル軸受部を有す
るとともに、アキシャル方向(軸線方向)の荷重を支持
する手段として、シャフトの端部に固着された円盤状の
スラストプレートとこのスラストプレートの上下面との
間に微少間隙を有して軸線方向に対向するスリーブ部材
に形成された段部の上面あるいはスラストブッシュの下
面等との間に潤滑流体を充填し、スラストプレートの上
下面及び/又は段部の上面並びにスラストブッシュの下
面に形成された例えばヘリングボーン状溝からなる動圧
発生用溝によってロータハブの回転中、潤滑流体中に動
圧を生じさせるスラスト軸受部を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の記
録ディスク駆動装置においては、ロータハブの回転時の
芯振れ等の姿勢の保持は専ら一対のラジアル軸受部に依
存しており、その保持力は各ラジアル軸受部の軸受剛性
と軸受中心部間の間隔によって決定される回転剛性によ
り決定されて、スラスト軸受部はロータハブを浮上させ
る程度の機能しか担っていなかった。
【0005】しかしながら、昨今の記録ディスク駆動装
置が搭載されるパーソナルコンピュータ等の機器の小型
化並びに薄型化の傾向によって、記録ディスクを回転駆
動するモータ自体も小型化並びに薄型化することが要求
されているが、従来の記録ディスク駆動装置において使
用されるモータにおいては、上述のとおり、ロータハブ
の回転時の姿勢の保持を専ら一対のラジアル軸受部に依
存していることから、一対のラジアル軸受部を有し、し
かもシャフトとロータハブ、あるいはシャフトとスラス
トプレート等の締結部の精度と強度を満足させながら、
モータ全体を小型化並びに薄型化することは技術的に非
常に困難であった。
【0006】なお、例えば特開平8−331796にそ
の構造が開示されるように、従来の記録ディスク駆動装
置に使用される流体動圧軸受には、スラストプレートを
用いずにシャフトの端面にのみ動圧発生用溝を形成して
スラスト軸受部を構成するものがある。この場合には、
シャフトの端面とこれと軸線方向に対向する部分のみで
しかスラスト動圧作用面を構成できないため、スラスト
ベアリングでの浮上力が十分に取れない悩みがある。ま
たシャフトを大径化しては駆動電流が大となる悩みがあ
る。
【0007】また、記録ディスクをロータハブに固定す
る手段として、特開平9−11526に開示されるよう
に、クランプ部材をロータハブに嵌合あるいは弾性押圧
することによって、記録ディスクをロータハブに固定す
る手段がとられているが、クランプ部材との嵌め合いに
よる押圧力によって、ロータハブに変形が生じ、記録デ
ィスク駆動用モータの回転が不安定となることによって
記録ディスクに記録された情報の読み書きにエラーが生
じる問題を有している。
【0008】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、スラスト軸受部にスラストプレートを有さず、モー
タを小型化並びに薄型化することができるとともに、加
工及び組立等の工程の管理が容易でかつ安価であり、ま
たクランプ部材のクランプ力を吸収しロータハブの変形
を防止することができる記録ディスク駆動装置を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の記録ディスク駆
動装置は、少なくとも一枚の記録ディスクを固定的に保
持し、前記記録ディスクを回転駆動する記録ディスク駆
動用モータを備えた記録ディスク駆動装置であって、前
記記録ディスク駆動用モータが、略円盤状の上壁部と該
上壁部の外周端部から垂下する周壁部とを備えた前記記
録ディスクを搭載するロータハブと、前記上壁部の略中
心部に位置し前記ロータハブに一体的に設けられたシャ
フトと、前記シャフトが挿通する中空部を有し上端面が
前記上壁部と微少間隙を形成して対向する筒状の支持部
材と、前記微少間隙の少なくとも一部に保持された潤滑
流体と、前記周壁部の内周面に取付けられたロータマグ
ネットと、該ロータマグネットに対向して配設されたス
テータと、前記支持部材の内周面及び前記シャフトの外
周面が前記潤滑流体が保持された前記微少間隙を介して
半径方向に対向するとともに前記支持部材の内周面及び
前記シャフトの外周面の少なくとも一方の面に動圧発生
用溝が形成されてラジアル軸受部が構成され、前記支持
部材の軸線方向上端面及び前記上壁部の下面が前記潤滑
流体が保持された前記微少間隙を介して軸線方向に対向
するとともに前記支持部材の軸線方向端面及び前記上壁
部の下面の少なくとも一方の面に動圧発生用溝が形成さ
れてスラスト軸受部が構成され、かつ、前記ロータハブ
が軸線方向に磁気力でバイアスされることを特徴とする
ものである。
【0010】この構成において、スラスト軸受部はシャ
フトが挿通する中空部を備えた支持部材の軸線方向上端
面及びロータハブの円盤状上壁部の下面との間に形成さ
れており、スラストプレートを要しないことから、ロー
タハブの回転時の芯振れ等の姿勢の保持を一対のラジア
ル軸受部で制御しながら、記録ディスク駆動用モータを
小型化並びに薄型化することができ、記録ディスク駆動
装置全体も小型化並びに薄型化することができる。
【0011】また、モータの上部に位置するロータハブ
がスラスト軸受部の一部を構成することから、例えばス
ラストプレートを用いた場合のように、ロータハブから
垂下するシャフトで回転を支持する場合に較べて、回転
中の姿勢制御が容易になるとともに、スラスト軸受部を
構成する各部材及びシャフトとロータハブ等の締結部の
精度と強度の誤差の影響も受けにくいため、工程管理が
容易になりモータの生産性を向上することができるとと
もに、スラスト軸受部を構成するロータハブの上壁部の
下面及び支持部材の軸線方向上端面の面精度の許容範囲
内において、スラスト軸受部間の微少間隙を小さく(狭
く)設定することができるため、スラスト軸受部の軸受
剛性を高め、スラスト荷重支持力を向上することができ
る。
【0012】磁気バイアスとは、ロータハブが固定部材
に対して磁力により吸引あるいは反発され、その作用方
向に付勢力を得ることをいうが、この磁気バイアスは、
例えば、ロータマグネットに軸線方向に対向する固定部
材の位置に磁性部材を配置することあるいは固定部材と
ロータハブの軸線方向に対向する部分に同極又は異極に
着磁されたマグネットをそれぞれ配置することによって
実現できる。前記本発明における記録ディスク駆動用モ
ータは、ロータハブを軸線方向に磁気バイアスすること
によって、支持部材の軸線方向端面とロータハブの上壁
部の下面との間に構成されたスラスト軸受部で発生する
スラスト荷重支持力とバランスさせている。
【0013】上述のとおり、スラスト軸受部で発生する
スラスト荷重支持圧を向上することができることから、
ロータハブの姿勢の保持をスラスト軸受部で行うことが
できるようになり、ラジアル軸受部を一カ所のみ設ける
構成とすることができ、モータの構造を簡略化すること
ができる。
【0014】上記本発明の記録ディスク駆動装置におい
て、ラジアル軸受部及びスラスト軸受部を構成する支持
部材は、多孔質の含油金属材、銅又は銅合金あるいはス
テンレス鋼から形成される。
【0015】支持部材を多孔質の含油金属材から形成す
ると、潤滑流体の充填時あるいはモータの回転時に動圧
発生用溝による攪拌で潤滑流体内に発生した気泡を容易
に排除することができるので別途通気孔を設ける必要が
無く構造を簡素化できる。また支持部材内に潤滑油を内
蔵するのでオイルの枯渇の懸念が少ない。この多孔質の
含油金属材としては、例えば片状黒鉛鋳鉄の切削粉を圧
縮成形し、焼結して得られた材料に、潤滑油を含浸した
ものが使用される。支持部材を多孔質の含油金属材から
形成する場合は、動圧作用面を、例えば目つぶし加工、
コーティングあるいはメッキ等の手段により表面処理す
ることが望ましい。
【0016】支持部材を銅又は銅合金あるいはステンレ
ス鋼から形成すると、支持部材の耐摩耗性等が向上し、
軸受部の耐久性を向上することができるが、その一方で
は気泡に関して配慮が必要になる。
【0017】オイル中の気泡に関する配慮としては、オ
イル充填に真空プロセス等を用いて気泡が混入しないよ
う配慮し、また稼働中に気泡がオイルに混入しがたいよ
うな構造とする方法がある。また一方では動圧ベアリン
グ部の端が何らかの手段により外気と連通するような構
造としても可能で、後者の場合の例として連通路を一対
のラジアル軸受部間及び/又は少なくとも一方の軸線方
向端部から外気へ通じるよう設けている。
【0018】尚、上記連通路をラジアル軸受部間に開口
するよう形成する場合、シャフト外周面あるいは支持部
材内周面の少なくとも一方の面の連通路の開口部に対応
する部分には環状凹部が形成されることによって周状の
空気介在部が構成され、ラジアル軸受部は軸線方向に離
間して一対形成されることになる。このとき、例えば軸
線方向上側に位置するラジアル軸受部に動圧発生用溝と
してスパイラル状溝を形成し、軸線方向下側に位置する
ラジアル軸受部の動圧発生用溝としてヘリングボーン状
溝を形成することで、薄型化のため十分なシャフト長を
とることができない場合であっても、各ラジアル軸受部
の中心部間の距離を確保することができ、軸受剛性を維
持することができる。
【0019】また、ここでいう外気というのは、シャフ
ト及びロータハブの上壁部と支持部材との間の微少間隙
外の雰囲気を言い、モータの内外、モータを組み込んだ
装置の内外を問わない。またその外気の圧力が大気圧で
あるか否かを問わない。
【0020】このように、ラジアル軸受部を支持部材に
設けられた連通路を通じて外気に連通するようにする
と、潤滑流体中に発生した気泡を容易に軸受外部に排出
することができるとともに、微少間隙中に存在する潤滑
流体が減少した場合、外気圧を利用して各動圧軸受部に
微少間隙の他の部分に保持されていた潤滑流体を供給
し、軸受部の機能を長期間に亘って維持することができ
る。
【0021】スラスト軸受部の半径方向外周端部近傍に
は、流体動圧軸受部の外方に向かって微少間隙が漸増す
るよう設けられたテーパ状シール部が形成されており、
潤滑流体の表面張力と外気の外気圧とをバランスさせる
ことによって、潤滑流体が軸受外部に漏出することを防
止している。このテーパ状シール部は、軸線方向あるい
は半径方向に微少間隙が漸増するよう形成される。
【0022】シャフトの先端部には半径方向外方に突出
するリング状の突出部を備えるとともに支持部材の内周
面の前記リング状の突出部に対応する部分には環状溝が
形成され、これらが嵌り合うことによってシャフトの抜
止めが構成される。このように流体動圧軸受を構成する
微少間隙中に抜止め構造を有することによって、ロータ
ハブのアキシャル方向の遊びが少なくなり、モータに衝
撃が印加された場合でもロータハブの可動量が制限さ
れ、ロータハブに搭載する記録ディスクとこの記録ディ
スクに近接し情報を読み書きするヘッド等が接触し破損
することを防止することができる。
【0023】また、支持部材の中空部の一方の端部を封
止部材によって封止するとともにシャフトの軸線方向下
端面と封止部材の内面との間に潤滑流体を貯留するため
の溜部が形成されることによって、潤滑流体の減少時に
軸受部に潤滑流体を供給することができ、軸受の機能を
長期間に亘って維持することができる。
【0024】更に、記録ディスクをクランプ部材によっ
てロータハブに固定する際に生じる応力は、ロータハブ
の上壁部に形成された環状の薄肉部によって、ロータハ
ブ自体を撓ませることで吸収され、クランプ応力が記録
ディスク駆動用モータの回転に悪影響を及ぼすことを効
果的に防止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る記録ディスク
駆動装置の実施形態について図面を参照して説明する
が、本発明は以下に示す各実施例に限定されるものでは
ない。
【0026】図1は、本発明の記録ディスク駆動装置に
おける概略要部構成を模式的に示す縦断面図である。
【0027】図1において、この記録ディスク駆動装置
は、記録ディスク駆動用モータが支持されるベース部材
202と、ベース部材202とともに記録ディスク駆動
モータを囲繞し内部に清浄空間204を形成する上蓋部
206とからなるハウジング200と、記録ディスク駆
動用モータのロータハブに保持されたハードディスク等
の記録ディスク208を保持するために、ネジ210に
よって記録ディスク駆動用モータのロータハブに固定さ
れたクランプ部材212とを備える。
【0028】次に、図2乃至図4を参照して、図1に示
す記録ディスク駆動装置において使用される記録ディス
ク駆動用モータについて説明する。
【0029】図2は本発明の第1の実施形態の記録ディ
スク駆動装置において使用される記録ディスク駆動用モ
ータ1の概略要部構成を模式的に示す縦断面図である。
【0030】図2において、この記録ディスク駆動用モ
ータ1は、略円盤状の上壁部2aと、この上壁部2aの
外周縁部から下方に垂下する円筒状周壁部2bと、この
周壁部2bの外周面下端部から半径方向外方に突出し、
図2において2点鎖線で示す記録ディスク208を載置
する鍔状部2cとから構成されるロータハブ2と、この
ロータハブ2の上壁部2aの中央部に一方の端部が外嵌
固定されて、回転部材の一部をなすシャフト4と、この
シャフト4を回転自在に支持する中空円筒状の支持部材
6と、この支持部材6の内周下端部に嵌合された円盤状
カバー8と、支持部材6を保持する保持体としての保持
筒10と、この保持筒10が嵌着されるブラケット12
と、ロータハブ2の上壁部2aとシャフト4支持部材6
ろカバー8との間に形成された微少間隙中に毛細管現象
で保持された潤滑油等の潤滑流体14と、シャフト4の
外周面と支持部材6の内周面の少なくとも一方の面に形
成されたヘリングボーン状溝16とスパイラル状溝18
の作用によりラジアル荷重支持圧を発生させるラジアル
軸受部19、20と、支持部材6の上端面と軸線方向に
対向する上壁部2aの下面の少なくとも一方の面に形成
されたスパイラル状溝22の作用によってスラスト荷重
支持圧を発生させるスラスト軸受部24と、保持筒10
の外周側に配設されたモータコイル26と、このモータ
コイル26と協働してロータハブ2及びシャフト4を支
持部材6及びカバー8内で回転駆動させるためにロータ
ハブ2の周壁部2bの内周面に固着されたロータマグネ
ット28とを有している。ブラケット12は図1におい
て示すベース部材202に固着されている。
【0031】上述のヘリングボーン状溝16は、互いに
逆方向のスパイラル状溝16a、16bを曲折部16c
で連結したものであり、ロータハブ2及びシャフト4の
回転時に、曲折部16cに向けて両方向から潤滑流体1
4を移動させることで作用するラジアル荷重支持圧を発
生させるようになっており、またスパイラル状溝18、
22は、それぞれ図2において矢印A、Bで示す方向に
作用するラジアル荷重支持圧及びスラスト荷重支持圧を
発生するようになっている。
【0032】支持部材6は、例えば銅又は銅合金あるい
はステンレス鋼党の金属材料から形成され、ラジアル軸
受部19、20と外気とを連通するために、ラジアル軸
受部19、20間と支持部材6の外気に露出する外周面
に開口するよう半径方向に形成された第1呼吸孔30と
ラジアル軸受部19の軸線方向下端部に開口する第2呼
吸孔32が形成される。支持部材6の内周面の第1呼吸
孔30が開口する位置には、環状凹部34が形成される
とともに、環状凹部34とシャフト4の外周面との間に
は空気が介在する空気介在部36が形成され、ラジアル
軸受部19、20はこの空気介在部36によって、軸線
方向に分離される。また、第2呼吸孔32は、支持部材
6の上端面に開口するよう軸線方向に形成された連通路
38に連結されている。
【0033】ラジアル軸受部19、20は、第1呼吸孔
30及び第2呼吸孔32並びに連通路38を通じて外気
に解放状態となっており、潤滑流体14の充填時あるい
はモータの回転時に、ヘリングボーン状溝16及びスパ
イラル状溝18による攪拌によって潤滑流体14内に発
生した気泡を、第1呼吸孔30及び第2呼吸孔32並び
に連通路38を通じて軸受外部に排出することにより、
モータの温度上昇によって気泡が熱膨張し潤滑流体14
が軸受外部に漏出することを防止するようになってい
る。
【0034】ロータハブ2の上壁部2aの下面には、支
持部材6の外周面と空隙をもって対向する周状突起2d
が形成され、スラスト軸受部22の半径方向外端部にお
いて、この周状突起2dの内周面と支持部材6とが協働
してシール構造を構成するテーパ状シール部40が設け
られている。このテーパ状シール部40は、周状突起2
dと支持部材6の外周面との間の空隙が軸線方向下方に
向かって拡大するよう支持部材6の外周面に形成された
傾斜面から構成されており、テーパ状シール部40にお
いて、スラスト軸受部24に保持された潤滑流体14の
表面張力と外気圧とがバランスされ、潤滑流体14が軸
受外部に漏出することが防止される。また、テーパ状シ
ール部40は、スラスト軸受部24の微少間隙が半径方
向外方に向かって拡大するよう支持部材6の上端面に形
成された傾斜面から構成することも可能である。なお、
テーパ状シール部40を構成する周状突起2dの内周面
あるいは支持部材6の外周面をつたって潤滑流体14が
軸受外部に漏出するいわゆるオイルマイグレーション現
象の発生を防止するためには、テーパ状シール部40に
例えばフッ素系材料からなる撥油剤を塗布しておくこと
が望ましい。
【0035】また、シャフト4の軸線方向下端部には環
状切り欠き4aが形成されており、この環状切り欠き4
aにはシャフト4の外周面から半径方向外方に突出する
リング状部材42が固着されるとともに、このリング状
部材42に対応する支持部材6の内周面には環状凹部6
aが形成されており、シャフト4の抜け止め構造がこれ
らリング状部材42と環状凹部6aとが嵌り合うことで
構成される。このように微少間隙中に抜止め構造を有す
ることによって、ロータハブ2のアキシャル方向 の遊
びが少なくなり、モータに衝撃が印加された場合でもロ
ータハブ2の可動量が制限され、ロータハブ2に搭載す
る記録ディスク208とこの記録ディスク208に近接
し情報を読み書きするヘッド(図示せず)等が接触し破
損することを防止することができる。
【0036】リング状部材42はシャフト4の下方端部
よりも軸線方向下方に幾分突出して固着されており、シ
ャフト4の端面とカバー8との間の微少間隙は、他の部
分の微少間隙よりも比較的大きく設定されて潤滑流体1
4の溜部として機能する。この溜部に貯留された潤滑流
体14は、軸受部の潤滑流体14が減少した時に供給さ
れ、軸受の機能を長期間に亘って安定して維持すること
ができる。
【0037】更に、上壁部2aには、周状突起2dの外
周面と周壁部2bとの間に環状溝2eが形成されてお
り、他の部分よりも肉厚が薄くなるよう構成されてい
る。このように上壁部2aに薄肉部を設けることで、図
1で示すクランプ部材212によって記録ディスク20
8が固定される際に発生した応力を、ロータハブ2の環
状溝2eが形成された部分を撓ませて吸収し、上壁部2
aのスラスト軸受24を構成する部分の変形を防止する
ことができることから、クランプ応力が記録ディスク2
08の回転に、例えば回転振れ等の悪影響が生じること
が効果的に防止される。
【0038】上記構成により、モータコイル26への通
電でロータハブ2及びシャフト4が支持部材6及びカバ
ー8内で回転駆動することになるが、このとき、スラス
ト軸受部24において、ロータハブ2の上壁部2aと支
持部材6との間隙内の潤滑流体14は、ロータハブ2の
回転でヘリングボーン状溝20の作用によってスラスト
荷重支持圧を発生し、またラジアル軸受部19、20に
おいて、シャフト4と支持部材6との間隙内の潤滑流体
14は、シャフト4の回転でヘリングボーン状溝16及
びスパイラル状溝18の作用によってラジアル荷重支持
圧を発生する。
【0039】このとき、ロータハブ2及びシャフト4に
対してベース部材12の方向に磁気力による付勢力が付
与され、これとスラスト荷重支持圧とがバランスして釣
り合っている。
【0040】上述のとおり、スラスト軸受部24がロー
タハブ2と支持部材6との間に構成され、従来のように
スラストプレート等の部材を配設することを要しないこ
とから、精密な加工及び組立が要求される軸受部の構造
を簡素化することができ、モータの生産性を向上するこ
とができる。また、スラスト軸受部24がモータ1の上
部に位置することから、回転中にロータハブ2の姿勢が
変化した場合であっても、シャフトに固着されたスラス
トプレートの上下面にスラスト軸受部を構成する従来の
構造に比較して、シャフト4の回転軸心から半径方向外
方に比較的広い範囲にわたってスラスト軸受部24が構
成されることから、スラスト軸受部24に復元モーメン
トが発生しやすく、姿勢の回復に時間を要しない。
【0041】更に、スラスト軸受部24をロータハブ2
の上壁部2aと支持部材6の上端面との間に設け、スラ
スト軸受部24の発生するロータハブ2及びシャフト4
等の回転部材の浮上力を磁気バイアスによって均衡させ
るよう構成することから、従来の構造ようにスラストプ
レートの上下面にスラスト軸受を構成する必要がなく、
精密な加工を要求される軸受構成部材を削減することが
でき、工程の管理が容易になることから、記録ディスク
駆動装置の低コスト化を図ることができる。
【0042】また、スラスト軸受部にスラストプレート
を要せず、ロータハブ2の回転が、シャフトとスラスト
プレート及びシャフトとロータハブの締結部の精度と強
度の影響を受けることがなく、またラジアル軸受の構成
も簡素化することができることから、モータ1を小型化
並びに薄型化することが可能になるとともにモータを更
に低コスト化することが可能になる。
【0043】次に図3を参照して本発明の第2の実施形
態について説明する。
【0044】図3は本発明の第2の実施形態の記録ディ
スク駆動装置において使用される記録ディスク駆動用モ
ータ50の概略要部構成を模式的に示す縦断面図であ
る。
【0045】図3において、この記録ディスク駆動用モ
ータ50は、略円盤状の上壁部52aと、この上壁部5
2aの外周縁部から下方に垂下する円筒状周壁部52b
と、この周壁部52bの外周面下端部から半径方向外方
に突出し、図3において2点鎖線で示す記録ディスク2
08を載置する鍔状部52cとから構成されるロータハ
ブ52と、このロータハブ52の上壁部52aの中央部
に一方の端部が外嵌固定されて、回転部材の一部をなす
シャフト54と、このシャフト54を回転自在に支持す
る中空円筒状の支持部材56と、この支持部材56の内
周下端部に嵌合された円盤状カバー58と、支持部材5
6を保持する保持体としての保持筒60と、この保持筒
60が嵌着されるブラケット62と、ロータハブ52の
上壁部52aとシャフト54と支持部材56とカバー5
8との間に形成された微少間隙中に毛細管現象で保持さ
れた潤滑油等の潤滑流体64と、シャフト54の外周面
と半径方向に対向する支持部材56の内周面に形成され
たヘリングボーン状溝66の作用によりラジアル荷重支
持圧を発生させるラジアル軸受部68と、支持部材56
の上端面と軸線方向に対向する上壁部52aの下面に形
成されたヘリングボーン状溝70の作用によりスラスト
荷重支持圧を発生させるスラスト軸受部72と、保持筒
60の外周側に配設されたモータコイル74と、このモ
ータコイル74と協働してロータハブ52及びシャフト
54を支持部材56及びカバー58内で回転駆動させる
ためにロータハブ52の周壁部52bの内周面に固着さ
れたロータマグネット76とを有している。ブラケット
62は図1において示すベース部材202に固着されて
いる。
【0046】ラジアル軸受部68に形成されるヘリング
ボーン状溝66は、互いに逆方向のスパイラル状溝66
a、66bを曲折部66cで連結したものであり、ロー
タハブ52及びシャフト54の回転時に、曲折部66c
に向けて両方向から潤滑流体64を移動させることで作
用する動圧を発生させるようになっている。また、スラ
スト軸受部72に形成されるヘリングボーン状溝70
は、互いに逆方向のスパイラル状溝70a、70bを曲
折部70cで連結したものであり、ロータハブ52及び
シャフト54の回転時に、曲折部70cに向けて両方向
から潤滑流体64を移動させることで作用する動圧を発
生させるようになっている。
【0047】支持部材56は、例えば銅又は銅合金ある
いはステンレス鋼等の金属材料から形成され、ラジアル
軸受部68と外気とを連結するための連通路78がラジ
アル軸受部68の軸線方向端部の少なくとも一方の端部
に形成されている。この連通路78は、支持部材56を
保持する保持筒60の内周面に、保持筒60の上端面に
開口するよう軸線方向に形成された第1連通路78a
と、ラジアル軸受部68の少なくとも一方の軸線方向端
部に開口し、この第1連通路78aとラジアル軸受部6
8との間を連結するよう、支持部材56の下端面に半径
方向に形成された第2連通路78bとから構成されてお
り、ラジアル軸受部68は、連通路78を介して外気に
解放状態となっており、潤滑流体64の充填時あるいは
モータ回転時に、ヘリングボーン状溝66による攪拌に
よって潤滑流体64内に発生した気泡を、この孔を通じ
て軸受外部に排出することにより、モータの温度上昇に
よって気泡が熱膨張し潤滑流体14が軸受外部に漏出す
ることを防止するようになっている。なお、図3におい
て、連通路44は一つのみ示しているが、例えば周方向
に複数形成することも可能である。
【0048】ロータハブ52の上壁部52aの下面に
は、支持部材56の外周面と空隙をもって対向する周状
突起52dが形成され、スラスト軸受部72の半径方向
外端部において、この周状突起52dの内周面と支持部
材56とが協働してシール構造を構成するテーパ状シー
ル部80が設けられている。このテーパ状シール部80
は、周状突起52dと支持部材56の外周面との間の空
隙が軸線方向下方に向かって拡大するよう支持部材56
の外周面に形成された傾斜面から構成されており、テー
パ状シール部80において、スラスト軸受部72に保持
された潤滑流体64の表面張力と外気圧とがバランスさ
れ、潤滑流体64が軸受外部に漏出することが防止され
る。また、テーパ状シール部80は、スラスト軸受部7
2の微少間隙が半径方向外方に向かって拡大するよう支
持部材56の上端面に形成された傾斜面から構成するこ
とも可能である。なお、テーパ状シール部80を構成す
る周状突起52dの内周面あるいは支持部材56の外周
面をつたって潤滑流体64が軸受外部に漏出するいわゆ
るオイルマイグレーション現象の発生を防止するために
は、テーパ状シール部80に例えばフッ素系材料からな
る撥油剤を塗布しておくことが望ましい。
【0049】また、シャフト54の軸線方向下端部には
環状切り欠き54aが形成されており、この環状切り欠
き54aにはシャフト54の外周面から半径方向外方に
突出するリング状部材82が固着されるとともに、この
リング状部材82に対応する支持部材56の内周面には
環状凹部56aが形成されており、シャフト54の抜け
止め構造がこれらリング状部材82と環状凹部56aと
が嵌り合うことで構成される。このように微少間隙中に
抜止め構造を有することによって、ロータハブ52のア
キシャル方向の遊びが少なくなり、モータに衝撃が印加
された場合でもロータハブ52の可動量が制限され、ロ
ータハブ52に搭載する記録ディスク208とこの記録
ディスク208に近接し情報を読み書きするヘッド(図
示せず)等が接触し破損することを防止することができ
る。
【0050】リング状部材82はシャフト54の下方端
部よりも軸線方向下方に幾分突出して固着されており、
シャフト54の端面とカバー58との間の微少間隙は、
他の部分の微少間隙よりも比較的大きく設定されて潤滑
流体64の溜部として機能する。この溜部に貯留された
潤滑流体64は、軸受部の潤滑流体64が減少した時に
供給され、軸受の機能を長期間に亘って安定して維持す
ることができる。
【0051】更に、上壁部52aには、周状突起52d
の外周面と周壁部52bとの間に環状溝52eが形成さ
れており、他の部分よりも肉厚が薄くなるよう構成され
ている。このように上壁部52aに薄肉部を設けること
で、図1で示すクランプ部材212によって記録ディス
ク208が固定される際に発生した応力を、ロータハブ
52の環状溝52eが形成された部分を撓ませて吸収
し、上壁部52aのスラスト軸受72を構成する部分の
変形を防止することができることから、クランプ応力が
記録ディスク208の回転に、例えば回転振れ等の悪影
響が生じることが効果的に防止される。
【0052】上記構成により、モータコイル74への通
電でロータハブ52及びシャフト54が支持部材56及
びカバー58内で回転駆動することになるが、このと
き、スラスト軸受部72において、ロータハブ52の上
壁部52aと支持部材56との間隙内の潤滑流体64
は、ロータハブ52の回転でヘリングボーン状溝70の
作用によってスラスト荷重支持圧を発生し、ロータハブ
52及びシャフト54を浮上させるよう作用する。また
ラジアル軸受部68において、シャフト54と支持部材
56との間隙内の潤滑流体64は、シャフト54の回転
でヘリングボーン状溝66の作用によってラジアル荷重
支持圧を発生し、シャフト54を調芯するよう作用す
る。
【0053】このとき、ロータハブ52及びシャフト5
4に対してベース部材62の方向に磁気力による付勢力
が付与され、これとスラスト荷重支持圧とがバランスし
て釣り合っている。
【0054】上述のとおり、スラスト軸受部72がロー
タハブ52と支持部材56との間に構成され、従来のよ
うにスラストプレート等の部材を配設することを要しな
いことから、精密な加工及び組立が要求される軸受部の
構造を簡素化することができ、モータの生産性を向上す
ることができるとともに、モータ50の上部に位置する
ロータハブ52自体がスラスト軸受部を構成することか
ら、回転時のロータハブ52の姿勢保持をスラスト軸受
部72で行うことができ、ラジアル軸受部68を構成す
シャフト54の外周面と支持部材56の内周面との間に
形成される微少間隙を比較的大とすることができ、精密
な加工が要求されるこれら部材の加工工数を削減するこ
とができる。また、スラスト軸受部72がモータ50の
上部に位置することから、回転中にロータハブ52の姿
勢が変化した場合であっても、シャフトに固着されたス
ラストプレートの上下面にスラスト軸受部を構成する従
来の構造に比較して、シャフト54の回転軸心から半径
方向外方に比較的広い範囲にわたってスラスト軸受部7
2が構成されることから、スラスト軸受部72に復元モ
ーメントが発生しやすく、姿勢の回復に時間を要しな
い。
【0055】また、スラスト軸受部にスラストプレート
を要せず、ロータハブ52の回転が、シャフトとスラス
トプレート及びシャフトとロータハブの締結部の精度と
強度の影響を受けることがなく、またラジアル軸受の構
成も簡素化することができることから、モータ50を小
型化並びに薄型化することが可能になるとともにモータ
を低コスト化することが可能になる。
【0056】更に、スラスト軸受部72をロータハブ5
2の上壁部52aと支持部材56の上端面との間に設
け、スラスト軸受部72の発生するロータハブ52及び
シャフト54等の回転部材の浮上力を磁気バイアスによ
って均衡させるよう構成することから、従来の構造よう
にスラストプレートの上下面にスラスト軸受を構成する
必要がなく、精密な加工を要求される軸受構成部材を削
減することができ、工程の管理が容易になり、記録ディ
スク駆動装置の低コスト化を図ることができる。
【0057】次に図4を参照して本発明の第3の実施形
態について説明する。
【0058】図4は本発明の第3の実施形態の記録ディ
スク駆動装置において使用される記録ディスク駆動用モ
ータ90の概略要部構成を模式的に示す縦断面図であ
る。
【0059】図4において、この記録ディスク駆動用モ
ータ90は、略円盤状の上壁部92aと、この上壁部9
2aの外周縁部から下方に垂下する円筒状周壁部92b
と、この周壁部92bの外周面下端部から半径方向外方
に突出し、図4において2点鎖線で示す記録ディスク2
08を載置する鍔状部92cとから構成されるロータハ
ブ92と、このロータハブ92の上壁部92aの中央部
に一方の端部が外嵌固定されて、回転部材の一部をなす
シャフト94と、このシャフト94を回転自在に支持す
る中空円筒状の支持部材96と、この支持部材96の内
周下端部に嵌合された円盤状カバー98と、支持部材9
6を保持する保持体としての保持筒100と、この保持
筒100が嵌着されるブラケット102と、ロータハブ
92の上壁部92aとシャフト94と支持部材96とカ
バー98との間に形成された微少間隙中に毛細管現象で
保持された潤滑油等の潤滑流体104と、シャフト94
の外周面と半径方向に対向する支持部材96の内周面に
形成されたヘリングボーン状溝106の作用によりラジ
アル荷重支持圧を発生させるラジアル軸受部108と、
支持部材96の上端面と軸線方向に対向する上壁部92
aの下面に形成されたヘリングボーン状溝110の作用
によりスラスト荷重支持圧を発生させるスラスト軸受部
112と、保持筒100の外周側に配設されたモータコ
イル114と、このモータコイル114と協働してロー
タハブ92及びシャフト94を支持部材96及びカバー
98内で回転駆動させるためにロータハブ92の周壁部
92bの内周面に固着されたロータマグネット116と
を有している。ブラケット102は図1において示すベ
ース部材202に固着されている。
【0060】ラジアル軸受部108に形成されるヘリン
グボーン状溝106は、互いに逆方向のスパイラル状溝
106a、106bを軸線方向溝106cで連結したも
のであり、ロータハブ92及びシャフト94の回転時
に、軸線方向溝106cの中心部分に向けて両方向から
潤滑流体104を移動させることで作用する動圧を発生
させるようになっている。また、スラスト軸受部112
に形成されるヘリングボーン状溝110は、互いに逆方
向のスパイラル状溝110a、110bを曲折部110
cに向かって周方向にくの字に配設されたものである。
このヘリングボーン状溝110は、半径方向外方に位置
するスパイラル状溝110bが、半径方向内方に位置す
るスパイラル状溝110aよりも若干長く、曲折部11
0cがスラスト軸受部112の中央部よりも半径方向内
方に変位するよう形成されており、ロータハブ92及び
シャフト94の回転時に、図4において矢印Cで示す方
向に作用する動圧を発生させるようになっている。
【0061】支持部材96は、多孔質の含油金属材から
形成され、ラジアル軸受部108は含油金属中の孔を介
して外気に解放状態となっており、潤滑流体104の充
填時あるいはモータ回転時に、ヘリングボーン状溝10
6による攪拌によって潤滑流体104内に発生した気泡
を、この孔を通じて軸受外部に排出することにより、モ
ータの温度上昇によって気泡が熱膨張し潤滑流体104
が軸受外部に漏出することを防止するようになってい
る。この支持部材96の動圧作用面、すなわちスラスト
軸受部112の一部を構成する支持部材96の上端面及
びラジアル軸受部108の一部を構成する支持部材96
の内周面のうち少なくともヘリングボーン状溝106、
110に対応する部分には、例えば目つぶし加工が施さ
れ、発生した動圧をそのまま荷重支持圧として作用させ
ている。この動圧作用面の表面処理は、コーティングあ
るいはメッキ等の手段でおこなってもよい。
【0062】ロータハブ92の上壁部92aの下面に
は、支持部材96の外周面と空隙をもって対向する周状
突起92dが形成され、スラスト軸受部112の半径方
向外端部において、この周状突起92dの内周面と支持
部材96とが協働してシール構造を構成するテーパ状シ
ール部118が設けられている。このテーパ状シール部
118は、周状突起92dと支持部材96の外周面との
間の空隙が軸線方向下方に向かって拡大するよう支持部
材96の外周面に形成された傾斜面から構成されてお
り、テーパ状シール部118において、スラスト軸受部
112に保持された潤滑流体104の表面張力と外気圧
とがバランスされ、潤滑流体104が軸受外部に漏出す
ることが防止される。また、テーパ状シール部118
は、スラスト軸受部112の微少間隙が半径方向外方に
向かって拡大するよう支持部材96の上端面に形成され
た傾斜面から構成することも可能である。なお、テーパ
状シール部118を構成する周状突起92dの内周面あ
るいは支持部材96の外周面をつたって潤滑流体104
が軸受外部に漏出するいわゆるオイルマイグレーション
現象の発生を防止するためには、テーパ状シール部11
8に例えばフッ素系材料からなる撥油剤を塗布しておく
ことが望ましい。
【0063】また、シャフト94の軸線方向下端部には
環状切り欠き94aが形成されており、この環状切り欠
き94aにはシャフト94の外周面から半径方向外方に
突出するリング状部材120が固着されるとともに、こ
のリング状部材120に対応する支持部材96の内周面
には環状凹部96aが形成されており、シャフト94の
抜け止め構造がこれらリング状部材120と環状凹部9
6aとが嵌り合うことで構成される。このように微少間
隙中に抜止め構造を有することによって、ロータハブ9
2のアキシャル方向の遊びが少なくなり、モータに衝撃
が印加された場合でもロータハブ92の可動量が制限さ
れ、ロータハブ92に搭載する記録ディスク208とこ
の記録ディスク208に近接し情報を読み書きするヘッ
ド(図示せず)等が接触し破損することを防止すること
ができる。
【0064】リング状部材120はシャフト94の下方
端部よりも軸線方向下方に幾分突出して固着されてお
り、シャフト94の端面とカバー98との間の微少間隙
は、他の部分の微少間隙よりも比較的大きく設定されて
潤滑流体104の溜部として機能する。この溜部に貯留
された潤滑流体104は、軸受部の潤滑流体104が減
少した時に供給され、軸受の機能を長期間に亘って安定
して維持することができる。
【0065】更に、上壁部92aには、周状突起92d
の外周面と周壁部92bとの間に環状溝92eが形成さ
れており、他の部分よりも肉厚が薄くなるよう構成され
ている。このように上壁部92aに薄肉部を設けること
で、図1で示すクランプ部材212によって記録ディス
ク208が固定される際に発生した応力を、ロータハブ
92の環状溝92eが形成された部分を撓ませて吸収
し、上壁部92aのスラスト軸受112を構成する部分
の変形を防止することができることから、クランプ応力
が記録ディスク208の回転に、例えば回転振れ等の悪
影響が生じることが効果的に防止される。
【0066】上記構成により、モータコイル114への
通電でロータハブ92及びシャフト94が支持部材96
及びカバー98内で回転駆動することになるが、このと
き、スラスト軸受部112において、ロータハブ92の
上壁部92aと支持部材96との間隙内の潤滑流体10
4は、ロータハブ92の回転でヘリングボーン状溝11
0の作用によってスラスト荷重支持圧を発生し、またラ
ジアル軸受部108において、シャフト94と支持部材
96との間隙内の潤滑流体104は、シャフト94の回
転でヘリングボーン状溝106の作用によってラジアル
荷重支持圧が発生する。
【0067】このとき、ロータハブ92及びシャフト9
4に対してベース部材102の方向に磁気力による付勢
力が付与され、これとスラスト荷重支持圧とがバランス
して釣り合っている。
【0068】上述のとおり、スラスト軸受部112がロ
ータハブ92と支持部材96との間に構成され、従来の
ようにスラストプレート等の部材を配設することを要し
ないことから、精密な加工及び組立が要求される軸受部
の構造を簡素化することができ、モータの生産性を向上
することができるとともに、モータ90の上部に位置す
るロータハブ92自体がスラスト軸受部を構成すること
から、回転時のロータハブ92の姿勢保持をスラスト軸
受部112で行うことができる。また、スラスト軸受部
112がモータ90の上部に位置することから、回転中
にロータハブ92の姿勢が変化した場合であっても、シ
ャフトに固着されたスラストプレートの上下面にスラス
ト軸受部を構成する従来の構造に比較して、シャフト9
4の回転軸心から半径方向外方に比較的広い範囲にわた
ってスラスト軸受部112が構成されることから、スラ
スト軸受部112に復元モーメントが発生しやすく、姿
勢の回復に時間を要しない。
【0069】また、スラスト軸受部にスラストプレート
を要せず、ロータハブ92の回転が、シャフトとスラス
トプレート及びシャフトとロータハブの締結部の精度と
強度の影響を受けることがなく、またラジアル軸受の構
成も簡素化することができることから、モータ90を小
型化並びに薄型化することが可能になるとともにモータ
を低コスト化することが可能になる。
【0070】更に、スラスト軸受部112をロータハブ
92の上壁部92aと支持部材96の上端面との間に設
け、スラスト軸受部112の発生するロータハブ92及
びシャフト94等の回転部材の浮上力を磁気バイアスに
よって均衡させるよう構成することから、従来の構造よ
うにスラストプレートの上下面にスラスト軸受を構成す
る必要がなく、精密な加工を要求される軸受構成部材を
削減することができ、工程の管理が容易になり、記録デ
ィスク駆動装置の低コスト化を図ることができる。
【0071】加えて、支持部材96を多孔質の含油金属
材から形成することによって、ラジアル軸受部108を
含油金属材中の孔を介して外気に連通することができる
ことから、ラジアル軸受部を外気に解放するための連通
路等の特別な構成が不要になり、モータの構成を更に簡
略化し、低コスト化を図ることができる。
【0072】以上の本発明の実施の形態においては、記
録ディスク駆動用モータのブラケット12、62、10
2が記録ディスク駆動装置のベース部材202に取付け
られるタイプの記録ディスク駆動装置を例にとり説明し
てきたが、記録ディスク駆動装置のベース部材202が
ブラケット12、62、102の機能を兼ねる、いわゆ
るベース一体型の記録ディスク駆動装置においても本発
明を適用することができることはいうまでもない。
【0073】
【発明の効果】本発明の請求項1の記録ディスク駆動装
置によれば、記録ディスク駆動用モータのスラスト軸受
部がシャフトが挿通する中空部を備えた支持部材の軸線
方向上端面とロータハブの円盤状上壁部の下面との間に
形成されており、スラストプレートを要しないことから
モータを小型化並びに薄型化することができるととも
に、精密な加工及び組立が要求されるスラストプレート
を必要としないことから、工程管理が容易になりモータ
の生産性の向上並びに低コスト化することができる。
【0074】また、モータの上部に位置するロータハブ
がスラスト軸受部の一部を構成することから、回転中の
ロータハブの姿勢の保持をスラスト軸受部で制御するこ
とができる。
【0075】本発明の請求項2の記録ディスク駆動装置
によれば、ラジアル軸受部を一カ所のみ設ける構成とし
て、モータの構造を簡略化することができる。
【0076】本発明の請求項3の記録ディスク駆動装置
によれば、記録ディスク駆動用モータの支持部材を多孔
質の含油金属材から形成することによって、潤滑流体の
充填時あるいはモータの回転時に動圧発生用溝による攪
拌で潤滑流体内に発生した気泡を容易に排除することが
でき、モータの温度上昇によって気泡が熱膨張し潤滑流
体が軸受部外に漏出することを防止することができると
ともに、流体動圧軸受部の構造を簡素化することができ
る。
【0077】本発明の請求項4の記録ディスク駆動装置
によれば、記録ディスク駆動用モータの支持部材を銅又
は銅合金から形成することによって、支持部材の加工性
を確保しながら耐摩耗製を向上することができ、軸受部
の耐久性を向上することができる。
【0078】本発明の請求項5の記録ディスク駆動装置
によれば、記録ディスク駆動用モータの支持部材をステ
ンレス鋼から形成することによって、支持部材の耐久性
を更に向上することができる。
【0079】本発明の請求項6及び請求項7の記録ディ
スク駆動装置によれば、記録ディスク駆動用モータの一
対のラジアル軸受部が支持部材に設けられた連通路を通
じて外気に連通していることから、潤滑流体中に発生し
た気泡を容易に軸受外部に排出することができるととも
に、微少間隙中に存在する潤滑流体が減少した場合、外
気圧を利用して各動圧軸受部に微少間隙の他の部分に保
持されていた潤滑流体を供給し、軸受部の機能を長期間
に亘って維持することができる。また、請求項5に記載
の記録ディスク駆動装置のように、軸線方向上側に位置
するラジアル軸受部に動圧発生用溝としてスパイラル状
溝を形成し、軸線方向下側に位置するラジアル軸受部の
動圧発生用溝としてヘリングボーン状溝を形成すること
で、薄型化のため十分なシャフト長をとることができな
い場合であっても、各ラジアル軸受部の中心部間の距離
を確保することができ、軸受剛性を維持することができ
る。
【0080】本発明の請求項8の記録ディスク駆動装置
によれば、記録ディスク駆動用モータのスラスト軸受部
の半径方向外周端部近傍に、流体動圧軸受部の外方に向
かって微少間隙が漸増するよう設けられたテーパ状シー
ル部を有することから、潤滑流体の表面張力と外気の外
気圧とをバランスさせることによって、潤滑流体が軸受
外部に漏出することを防止している。
【0081】本発明の請求項9の記録ディスク駆動装置
によれば、記録ディスク駆動用モータのシャフトの先端
部には半径方向外方に突出するリング状の突出部を備え
るとともに支持部材の内周面の前記リング状の突出部に
対応する部分には環状溝が形成され、これらが嵌り合う
ことによってシャフトの抜止めが構成されることから、
ロータハブのアキシャル方向の遊びが少なくなり、モー
タに衝撃が印加された場合でもロータハブの可動量が制
限され、ロータハブに搭載する記録ディスクとこの記録
ディスクに近接し情報を読み書きするヘッド等が接触し
破損することを防止することができる。
【0082】本発明の請求項10の記録ディスク駆動装
置によれば、記録ディスク駆動用モータの支持部材の中
空部の一方の端部を封止部材によって封止するとともに
シャフトの軸線方向下端面と封止部材の内面との間に潤
滑流体を貯留するための溜部が形成されることによっ
て、潤滑流体の減少時に軸受部に潤滑流体を供給するこ
とができ、軸受の機能を長期間に亘って維持することが
できる。
【0083】本発明の請求項11の記録ディスク駆動装
置によれば、記録ディスク駆動用モータのロータハブの
上壁部に環状の薄肉部が形成されることから、記録ディ
スクをクランプ部材によってロータハブに固定する際に
生じる応力は、薄肉部において、ロータハブ自体を撓ま
せることで吸収され、クランプ応力が記録ディスク駆動
用モータの回転に悪影響を及ぼすことを効果的に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の記録ディスク駆動装置におけ
る概略要部構成を模式的に示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の記録ディスク駆動装
置において使用され記録ディスク駆動用モータの概略要
部構成を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の記録ディスク駆動装
置において使用される記録ディスク駆動用モータの概略
要部構成を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態の記録ディスク駆動装
置において使用され記録ディスク駆動用モータの概略要
部構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1、50、90 記録ディスク駆動用モータ 2、52、92 ロータハブ 2a、52a、92a 上壁部 2b、52b、92b 周壁部 4、54、94 シャフト 6、56、96 支持部材 14、64、104 潤滑流体 19、20、68、108 ラジアル軸受部 24、72、112 スラスト軸受部 26、74、114 モータコイル 28、76、116 ロータマグネット 208 記録ディスク

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一枚の記録ディスクを固定的
    に保持し、前記記録ディスクを回転駆動する記録ディス
    ク駆動用モータを備えた記録ディスク駆動装置であっ
    て、前記記録ディスク駆動用モータが、 略円盤状の上壁部と該上壁部の外周端部から垂下する周
    壁部とを備え前記記録ディスクを保持するロータハブ
    と、前記上壁部の略中心部に位置し前記ロータハブに一
    体的に設けられたシャフトと、前記シャフトが挿通する
    中空部を有し上端面が前記上壁部と微少間隙を形成して
    対向する筒状の支持部材と、 前記微少間隙の少なくとも一部に保持された潤滑流体
    と、 前記周壁部の内周面に取付けられたロータマグネット
    と、該ロータマグネットに対向して配設されたステータ
    とを備えるとともに、 前記支持部材の内周面及び前記シャフトの外周面が前記
    潤滑流体が保持された前記微少間隙を介して半径方向に
    対向するとともに前記支持部材の内周面及び前記シャフ
    トの外周面の少なくとも一方の面に動圧発生用溝が形成
    されてラジアル軸受部が構成され、 前記支持部材の軸線方向上端面及び前記上壁部の下面が
    前記潤滑流体が保持された前記微少間隙を介して軸線方
    向に対向するとともに前記支持部材の軸線方向端面及び
    前記上壁部の下面の少なくとも一方の面に動圧発生用溝
    が形成されてスラスト軸受部が構成され、かつ、 前記ロータハブが軸線方向に磁気力でバイアスされるこ
    とを特徴とする記録ディスク駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材の内周面及び前記シャフト
    の外周面には、前記ラジアル軸受部が一カ所のみ形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の記録ディス
    ク駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材が多孔質の含油金属材から
    形成されることを特徴とする請求項1に記載の記録ディ
    スク駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部材が銅又は銅合金から形成さ
    れることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録ディ
    スク駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記支持部材がステンレス鋼から形成さ
    れることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録ディ
    スク駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記ラジアル軸受部は軸線方向に離間し
    て一対形成されるとともに、前記ラジアル軸受部の間に
    は前記ラジアル軸受部と外気とを連通するための呼吸孔
    が開口した空気介在部が形成され、前記一対のラジアル
    軸受部にはそれぞれ動圧発生用溝としてスパイラル状溝
    又はヘリングボーン状溝が形成されることを特徴とする
    請求項1、3、4又は5に記載の記録ディスク駆動装
    置。
  7. 【請求項7】 前記支持部材には前記ラジアル軸受部の
    軸線方向端部の少なくとも一方の端部に開口し外気と連
    通する連通路が形成されることを特徴とする請求項1、
    2、4、5又は6に記載の記録ディスク駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記スラスト軸受部の半径方向外周端部
    近傍には前記潤滑流体が軸受外部に漏出することを防止
    するためのテーパ状シール部が形成されることを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の記録
    ディスク駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記シャフトの先端部には半径方向外方
    に突出するリング状の突出部を備えるとともに前記支持
    部材の内周面の前記シャフトの先端部に対向する面には
    環状溝が形成され、前記リング状突出部と前記環状溝が
    相互に嵌まり合うことによって前記シャフトの抜止め構
    造をなすことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7又は8に記載のディスク駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記支持部材の中空部の一方の端部
    は、封止部材によって封止されるとともに前記シャフト
    の軸線方向下端面と前記封止部材の内面との間には前記
    潤滑流体を貯留するための溜部が形成されることを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9に
    記載の記録ディスク駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記記録ディスクはクランプ部材によ
    って前記ロータハブに固定されるとともに、前記ロータ
    ハブには前記クランプ部材のクランプ力による応力を吸
    収し前記ロータハブの変形を防止するための環状の薄肉
    部が前記上壁部に形成されることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載の
    記録ディスク駆動装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6787954B2 (en) 2001-05-22 2004-09-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Spindle motor
US6836388B2 (en) 2001-09-13 2004-12-28 Nidec Corporation Spindle motor and disk drive utilizing the spindle motor
US6914358B2 (en) 2002-06-13 2005-07-05 Nidec Corporation Spindle motor and disk drive furnished therewith
US7674043B2 (en) 2006-03-20 2010-03-09 Panasonic Corporation Hydrodynamic bearing rotary device

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