JP2002101610A - 磁気ディスク装置及びモータ - Google Patents

磁気ディスク装置及びモータ

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JP2002101610A
JP2002101610A JP2000286221A JP2000286221A JP2002101610A JP 2002101610 A JP2002101610 A JP 2002101610A JP 2000286221 A JP2000286221 A JP 2000286221A JP 2000286221 A JP2000286221 A JP 2000286221A JP 2002101610 A JP2002101610 A JP 2002101610A
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oil
rotating shaft
stator
magnetic disk
bearing
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JP2000286221A
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Yasushi Tomizawa
泰 冨澤
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性の向上及び磁気ディスクの面振れの低
減が図られしかも安価な流体軸受構造をディスク駆動機
構に備えた磁気ディスク装置を提供する。 【解決手段】 磁気ディスク装置1におけるディスク駆
動機構7の軸受機構23には、ロータリシャフト14と
スリーブ18とのギャップに注入されたオイル24の漏
出を阻止する部位であり、ギャップの外部への開口部2
5近傍においてロータリシャフト14とスリーブ18と
がほぼ対向する各対向面で形成されているとともに、各
対向面のスリーブ18側の面に、開口に向けて広がるテ
ーパを付けて形成されたテーパシール部26と、テーパ
シール部26のスリーブ18側の面に設けられ、潤滑用
のオイルが内部に含浸された含油部材27と、スリーブ
18の軸方向に離間して設けられ、スリーブ18におけ
るロータリシャフト14を直接的に二点で支持する凸部
としてのラジアル軸受面28とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクの駆
動機構部分に動圧流体軸受を備えた磁気ディスク装置及
びその軸受を有するモータに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置は、近年のデータの高
密度記録化に伴って、回転駆動されるディスクの面振れ
等が、データのリード/ライト時の性能に大きく影響を
及ぼすことになるため、ディスク駆動機構がこの点を考
慮して構成されている。すなわち、ディスク駆動機構の
軸受構造は、駆動される磁気ディスクの面振れ等を極力
抑えるために流体動圧軸受を用いることが望ましい。中
でも特に、面振れ抑制のための成形精度、耐久性並びに
コスト面等で問題のある焼結金属で全体が形成された含
油軸受ではなく、主に、ステンレスやアルミニウム製の
耐久性に優れ、加工精度が高くしかも安価なオイル注入
型の軸受が有望視されている。
【0003】ところで、磁気ディスク装置等に搭載され
るこのような流体動圧軸受を採用したスヒンドルモータ
において、オイルの軸受開口部からの漏出を防止するた
めに利用されている技術としてテーパシールと呼ばれる
技術がある。この技術は、オイルが注入された軸受のロ
ータ側とステータ側との間のギャップの開口部分にテー
パ構造を設けることで、このテーパ構造部分に、いわゆ
るメニスカス力を働かせオイルを保持するものてある。
【0004】一方、流体動圧軸受は、長期間使用してい
るうちに開口部からオイルが蒸発し、減少して行く。前
述したテーパシールは、時間経過によってオイルが減少
したときでも、軸受に最低限必要なオイル量を確保する
ため、予備のオイルをストックしておくタンクとしての
機能も併せ持っている。
【0005】このため、テーパシールに保持されるオイ
ルの体積を多く取ることは、軸受の十分な信頼性や寿命
を満たす上で非常に重要てある。特に磁気ディスク装置
用の流体勤圧軸受スピンドルモータでは、オイルが蒸発
し易い高温環境下ても長期間に渡って使用てきるような
高度な信頼性が要求されるため、テーパシール部分の適
切な設計が必要不可欠てある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軸受の
より長期間の寿命を確保するために、オイル保持量を増
加させようとすると、テーパシールの大きさをオイル量
に合わせて大きくする必要がある。このため、例えば携
帯型のPC等に搭載される2.5インチ磁気ディスク用
のスピンドルモータのような小型て精密なモータの場
合、幾何的制約からテーパシールの大きさを十分に確保
てきないという問題が生しる。また、限られた空間内て
テーパシールが占める体積が大きくなると、その分だけ
軸受の軸方向のスパンを短くしなければならないため、
軸受本来の性能が低下してしまうという課題があった。
【0007】ここで、オイル量の確保や設置スペース等
の面だけを考慮すると、焼結金属で全体が成形された含
油軸受を採用すること等が考えられるが、この場合、前
述したように、面振れの抑制が特に重要な項目で、且つ
回転/停止を頻繁に繰り返すというような磁気ディスク
装置用の軸受としては、成形精度及び耐久性に加えコス
ト面等でも問題がある。
【0008】そこで、本発明は上記課題を解決するため
になされたもので、耐久性の向上及び回転子の面振れの
低減が図られ、しかも安価な流体軸受構造をディスク駆
動機構に備えた磁気ディスク装置並びにその流体軸受構
造を有するモータを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る磁気ディスク装置は、磁気ディスクを
駆動するための駆動機構が、回転軸を有する回転子と、
前記回転軸に対して流体動圧軸受手段を備えた固定子
と、前記回転軸と前記固定子との間隙に介在されるオイ
ルの漏出を阻止するための部位であって、前記間隙の外
部への開口部近傍において前記回転子と前記固定子とが
ほぼ対向する各対向面で形成されているとともに、前記
各対向面の少なくとも一方の面にテーパを付けて形成さ
れたシール部と、前記シール部の前記各対向面の少なく
とも一方の面に設けられ、オイルが内部に含浸された含
油部材とを具備することを特徴とする。
【0010】また、本発明に係る磁気ディスク装置は、
磁気ディスクを駆動するための駆動機構が、回転軸と、
この回転軸に固定され前記磁気ディスクを保持するハブ
とを備えた回転子と、前記回転軸に対して流体動圧軸受
手段を備えた固定子と、前記回転軸と前記固定子との間
隙に介在されるオイルの漏出を阻止するための部位であ
って、前記間隙の外部への開口部近傍において前記回転
子が備える前記ハブと前記固定子とがほぼ対向する各対
向面で形成されているとともに、前記各対向面の少なく
とも一方の面にテーパを付けて形成されたシール部と、
前記シール部の前記各対向面の少なくとも一方の面に設
けられ、オイルが内部に含浸された含油部材とを具備す
ることを特徴とする。
【0011】さらに、本発明に係る磁気ディスク装置
は、磁気ディスクを駆動するための駆動機構が、回転軸
を有する回転子と、前記回転軸に対して流体動圧軸受手
段を備えた固定子と、前記回転子に設けられ、前記回転
軸と前記固定子との間隙の外部への開口部近傍において
前記回転軸から径方向に突出するように形成されたフラ
ンジ部と、前記フランジ部の形状に対応するように前記
固定子に設けられた対向部と、前記回転軸と前記軸受と
の間隙に介在されるオイルの漏出を阻止するための部位
であって、前記開口部近傍において前記フランジ部と前
記対向部とがほぼ対向する各対向面で形成されていると
ともに、前記各対向面の少なくとも一方の面にテーパを
付けて形成されたシール部と、前記シール部の前記各対
向面の少なくとも一方の面に設けられ、オイルが内部に
含浸された含油部材とを具備することを特徴とする。
【0012】また、本発明に係るモータは、回転軸を有
する回転子と、前記回転軸に対して流体動圧軸受手段を
備えた固定子と、前記回転軸と前記固定子との間隙に介
在されるオイルの漏出を阻止するための部位であって、
前記間隙の外部への開口部近傍において前記回転子と前
記固定子とがほぼ対向する各対向面で形成されていると
ともに、前記各対向面の少なくとも一方の面にテーパを
付けて形成されたシール部と、前記シール部の前記各対
向面の少なくとも一方の面に設けられ、オイルが内部に
含浸された含油部材とを具備することを特徴とする。
【0013】さらに、本発明に係るモータは、回転軸を
有する回転子と、前記回転軸に対して流体動圧軸受手段
を備えた固定子と、前記回転子に設けられ、前記回転軸
と前記固定子との間隙の外部への開口部近傍において前
記回転軸から径方向に突出するように形成されたフラン
ジ部と、前記フランジ部の形状に対応するように前記固
定子に設けられた対向部と、前記回転軸と前記固定子と
の間隙に介在されるオイルの漏出を阻止するための部位
であって、前記開口部近傍において前記フランジ部と前
記対向部とがほぼ対向する各対向面で形成されていると
ともに、前記各対向面の少なくとも一方の面にテーパを
付けて形成されたシール部と、前記シール部の前記各対
向面の少なくとも一方の面に設けられ、オイルが内部に
含浸された含油部材とを具備することを特徴とする。
【0014】また、本発明は、前記含油部材が、前記流
体動圧軸受手段の有する軸受における前記回転軸を直接
的に支持する凸部としてのラジアル軸受面と、該ラジア
ル軸受面に対向する前記回転軸の外周面とを除く部位に
設けられていることを特徴とする。
【0015】このように本発明は、含油部材が設けられ
ている個所が、例えば、軸受における回転軸を直接的に
支持するラジアル軸受面とこのラジアル軸受面に対向す
る回転軸の外周面とを除く部位で、しかも回転軸と軸受
面との間隙に介在されるオイルの漏出を阻止するための
シール部に設けられている。
【0016】したがって、本発明によれば、シール部分
の幾何的大きさ等を拡大することなく、シール部分に保
持されるオイルの量を実質的に増加させることができる
ので、駆動機構の小型化に適した軸受構造を提供できる
とともに、回転負荷を軽減する軸受本来の性能を損なう
ことなく耐久性の向上を図ることができる。さらに、本
発明によれば、加工性に優れしかも安価な材質を、回転
軸を直接的に支持するラジアル軸受面の材質として自由
に選択すること等が可能となるので、例えば回転子の面
振れの低減等を容易に実現することができ、これにより
磁気ディスク装置等の駆動機構を構成するための安価で
且つ好適な軸受構造を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0018】図1は、本発明の第1の実施形態に係る磁
気ディスク装置を概略的に示す斜視図である。
【0019】同図に示すように、この磁気ディスク装置
1は、装置本体の筐体であるベース(上蓋図示せず)2
と、磁気ディスク3と、磁気ディスク3よりデータのリ
ード/ライトを行う磁気ヘッド4と、磁気ヘッド4を磁
気ディスク3の配設位置との間で移動可能に支持するキ
ャリッジ5と、磁気ディスク3を回転駆動するスピンド
ルモータ6とから構成されている。
【0020】また、図2に示すように、スピンドルモー
タ6を含むディスク駆動機構7は、磁気ディスク3が固
定された回転子(ロータ)9と、回転子9に設けられた
駆動マグネット10との磁気的な作用により回転子9に
回転力を付与するための磁気機構11が搭載された固定
子(ステータ)12とから構成されている。
【0021】回転子9は、例えばステンレス鋼を加工し
て形成されたハブ13と、ハブ13の中心部に穿設され
た開孔に圧入された例えばアルミニウム製又はステンレ
ス製のロータリシャフト14と、ハブ13の内壁面に組
込まれた前記駆動マグネット10と、ハブ13の周縁部
に搭載された磁気ディスク3を固定するクランパ15と
から主に実現されている。
【0022】一方、固定子12は、ベース2の底部を構
成するアルミダイカスト等で成形されたハウジング17
と、ロータリシャフト14の直径に対し1〜3μm程度
のクリアランスが設けられ、当該シャフト14をラジア
ル方向(シャフト14の径方向)に回転可能に支持する
スリーブ18と、ロータリシャフト14をスラスト方向
(シャフト14の軸方向)に支持するスラストプレート
19と、スリーブ18の外周部を保持するハウジング1
7のスリーブ保持部20を包囲するように設けられたコ
ア(鉄芯)21及びステータコイル22からなる前記磁
気機構11とから主に構成されている。
【0023】次に、図3に基づきこのようなディスク駆
動機構7の一部を構成する軸受機構23について詳述す
る。
【0024】すなわち、この軸受機構23には、ロータ
リシャフト14とスリーブ18とのギャップ(間隙)に
注入されたオイル24の漏出をメニスカス力を働かせて
阻止するための部位であって、ギャップの外部への開口
部25近傍においてロータリシャフト14とスリーブ1
8とがほぼ対向する各対向面で形成されているととも
に、各対向面のスリーブ18側の面に、開口に向けて広
がるテーパを付けて形成されたテーパシール部26と、
テーパシール部26のスリーブ18側の面に設けられ、
オイルが内部に含浸された含油部材27と、スリーブ1
8の軸方向に離間して設けられ、スリーブ18における
ロータリシャフト14を直接的に二点で支持する凸部と
してのラジアル軸受面(もう一方のラジアル軸受面は図
示せず)28とが設けられている。軸受機構23では、
テーパシール部26のオイル24が例えば一部蒸発して
も、含油部材27の内部からオイルか染み出して、テー
パシール部26に補充される。
【0025】ここで、含油部材27は、鉄、銅、すず等
の金属粉末が焼結されて形成されている。また、ラジア
ル軸受面28含むスリーブ18における含油部材27を
除く部位は、ステンレスやアルミニュウム製の耐久性に
優れ、加工精度が高く、しかも安価なシンチュウ、黄
銅、又はステンレス等によって成形されている。
【0026】このように、本実施形態に係る軸受機構2
3は、含油部材27が設けられている個所が、スリーブ
18におけるロータリシャフト14を直接的に支持する
ラジアル軸受面28とこのラジアル軸受面28に対向す
るロータリシャフト14の外周面とを除く部位で、しか
もロータリシャフト14とスリーブ18との間隙に介在
されるオイルの漏出を阻止するためのテーパシール部2
5に設けられている。
【0027】したがって、軸受機構23によれば、テー
パシール部分の幾何的大きさ等を拡大することなく、シ
ール部分に保持されるオイルの量を実質的に増加させる
ことができるので、駆動機構の小型化に適した軸受構造
を提供できるとともに、軸受本来の性能を損なうことな
く耐久性の向上を図ることができる。しかも、軸受機構
23によれば、加工性に優れしかも安価なシンチュウ、
黄銅、又はステンレス等を、ロータリシャフト14を直
接的に支持するラジアル軸受面28の材質として自由に
選択してすることが可能となるので、例えば磁気ディス
ク3の面振れの低減等を容易に実現することができる。
【0028】なお、含油部材の機械的な接合のし易さ等
を考慮し、図4に示すように、含油部材27に代えてテ
ーパシール部25における含油部材27が設けられてい
た面とほぼ対向するロータリシャフト14側の面に含油
部材29を設けてもよい。また、テーパシール部25の
オイル保持力を実質的に向上させることができるよう
に、図5に示すように、含油部材27と含油部材29と
のそれぞれを軸受機構に設けてもよい。
【0029】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0030】この実施形態では、第1の実施形態の軸受
機構23に代えて、図6に示すように、軸受機構30が
適用されている。すなわち、この軸受機構30には、磁
気ディスク3を保持するハブ31の一部とスリーブ32
とでテーパシール部33が形成され、さらにこのテーパ
シール部33のハブ31とスリーブ32とのほぼ対向す
る面のハブ31側の面に含油部材34が設けられてい
る。
【0031】この軸受機構30は、ハブ31の形状の一
部とスリーブ32の形状とを利用することで、テーパシ
ール部分の幾何的大きさ等を拡大することなく、シール
部分に保持されるオイルの量を実質的に増加させること
ができる。したがって、軸受機構30によれば、第1の
実施形態と同様、耐久性の向上及び磁気ディスク3の面
振れの低減が図られ、しかも安価な流体軸受構造とな
る。
【0032】なお、含油部材の機械的な接合のし易さ等
を考慮し、図7に示すように、ハブ31に設けられてい
た含油部材34に代えてテーパシール部33における含
油部材34が設けられていた面とほぼ対向するスリーブ
32側の面に含油部材35を設けてもよい。また、テー
パシール部33のオイル保持力を実質的に向上させるこ
とができるように、図8に示すように、含油部材34と
含油部材35とのそれぞれを軸受機構に設けてもよい。
【0033】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0034】この実施形態では、第1、2の実施形態の
軸受機構23、30に代えて、図9に示すように、軸受
機構36が適用されている。すなわち、この軸受機構3
6には、スリーブ37に設けられ、ロータリシャフト3
8から径方向に突出するように形成されたフランジ部3
9と、フランジ部39の形状に対応するようにスリーブ
37に設けられた対向部40と、この対向部40とフラ
ンジ部39とで形成されたテーパシール部41と、テー
パシール部41の対向部40とフランジ部39とのほぼ
対向する面を含むフランジ部39全体を実質的に構成す
る含油部材42とが設けられている。
【0035】この軸受機構36は、フランジ部39の形
状と対向部40の形状とを利用することで、テーパシー
ル部分の幾何的大きさ等を拡大することなく、シール部
分に保持されるオイルの量を実質的に増加させることが
できる。したがって、軸受機構36によれば、第1、第
2の実施形態と同様、耐久性の向上及び磁気ディスク2
の面振れの低減が図られ、しかも安価な流体軸受構造と
なる。
【0036】なお、含油部材の機械的な接合のし易さ等
を考慮し、図10に示すように、フランジ部39全体を
構成していた含油部材42に代えてテーパシール部41
における含油部材42が設けられていた面とほぼ対向す
るスリーブ37側の面に含油部材43を設けてもよい。
また、テーパシール部41のオイル保持力を実質的に向
上させることができるように、図11に示すように、含
油部材42と含油部材43とのそれぞれを軸受機構に設
けてもよい。
【0037】以上、本発明を各実施の形態により具体的
に説明したが、本発明は前記実施形態にのみ限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能である。例えば、前記本実施形態では、本発明を磁気
ディスク装置に適用した場合について説明したが、HD
D等の磁気ディスク装置に代えて、CDドライブ、CD
−ROMドライブ、CD−Rドライブ、又はDVD−R
OM(又はRAM)ドライブ等の光ディスク装置に本発
明を適用することもできる。
【0038】また、このようなディスクドライブ等に搭
載されるディスク駆動用の単品のスピンドルモータに本
発明を適用してもよいし、また、単に、動圧流体軸受を
備えるモータに本発明を適用してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、含油部
材が設けられている個所が、例えば、軸受における回転
軸を直接的に支持するラジアル軸受面とこのラジアル軸
受面に対向する回転軸の外周面とを除く部位で、しかも
回転軸と軸受との間隙に介在されるオイルの漏出を阻止
するためのシール部に設けられているので、シール部分
の幾何的大きさ等を拡大することなく、シール部分に保
持されるオイルの量を実質的に増加させることができ
る。
【0040】したがって、本発明によれば、駆動機構の
小型化に適した軸受構造を提供できるとともに、軸受本
来の性能を損なうことなく軸受の耐久性の向上を図るこ
とができる。また、本発明によれば、加工性に優れしか
も安価な材質を、回転軸を直接的に支持するラジアル軸
受面の材質として自由に選択すること等が可能となるの
で、例えば回転子の面振れの低減等を容易に実現するこ
とができ、これにより磁気ディスク装置等の駆動機構を
構成するための安価で且つ好適な軸受構造を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る磁気ディスク装
置を示す斜視図である。
【図2】図1の磁気ディスク装置のディスク駆動機構を
示す断面図である。
【図3】図2のディスク駆動機構を構成する軸受機構を
示す断面図である。
【図4】図3の軸受機構と異なる他の軸受機構を示す断
面図である。
【図5】図3及び図4の軸受機構と異なる他の軸受機構
を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る軸受機構を示す
断面図である。
【図7】図3乃至図6の軸受機構と異なる他の軸受機構
を示す断面図である。
【図8】図3乃至図7の軸受機構と異なる他の軸受機構
を示す断面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る軸受機構を示す
断面図である。
【図10】図3乃至図9の軸受機構と異なる他の軸受機
構を示す断面図である。
【図11】図3乃至図10の軸受機構と異なる他の軸受
機構を示す断面図である。
【符号の説明】
1…磁気ディスク装置 3…磁気ディスク 6…スピンドルモータ 7…ディスク駆動機構 9…回転子(ロータ) 12…固定子(ステータ) 13、31…ハブ 14、38…ロータリシャフト 18、32、37…スリーブ 23、30、36…軸受機構 24…オイル 25…開口部 26、33、41…テーパシール部 27、29、34、35、42、43…含油部材 28…ラジアル軸受面 39…フランジ部 40…対向部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 5/16 H02K 5/16 Z 5H607 21/22 21/22 M 5H621 29/00 29/00 Z Fターム(参考) 3J011 AA07 AA12 BA02 CA02 JA02 KA02 LA05 MA23 3J016 AA02 AA06 BB12 5D109 BB12 BB17 BB21 BB22 BC01 5H019 CC04 DD01 FF03 5H605 BB05 BB14 BB19 CC04 EB03 EB06 EB28 5H607 BB01 GG01 GG03 GG07 GG09 GG12 GG15 5H621 GA04 HH01 JK19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクを駆動するための駆動機構
    が、 回転軸を有する回転子と、 前記回転軸に対して流体動圧軸受手段を備えた固定子
    と、 前記回転軸と前記固定子との間隙に介在されるオイルの
    漏出を阻止するための部位であって、前記間隙の外部へ
    の開口部近傍において前記回転子と前記固定子とがほぼ
    対向する各対向面で形成されているとともに、前記各対
    向面の少なくとも一方の面にテーパを付けて形成された
    シール部と、 前記シール部の前記各対向面の少なくとも一方の面に設
    けられ、オイルが内部に含浸された含油部材とを具備す
    ることを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 磁気ディスクを駆動するための駆動機構
    が、 回転軸と、この回転軸に固定され前記磁気ディスクを保
    持するハブとを備えた回転子と、 前記回転軸に対して流体動圧軸受手段を備えた固定子
    と、 前記回転軸と前記固定子との間隙に介在されるオイルの
    漏出を阻止するための部位であって、前記間隙の外部へ
    の開口部近傍において前記回転子が備える前記ハブと前
    記固定子とがほぼ対向する各対向面で形成されていると
    ともに、前記各対向面の少なくとも一方の面にテーパを
    付けて形成されたシール部と、 前記シール部の前記各対向面の少なくとも一方の面に設
    けられ、オイルが内部に含浸された含油部材とを具備す
    ることを特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 磁気ディスクを駆動するための駆動機構
    が、 回転軸を有する回転子と、 前記回転軸に対して流体動圧軸受手段を備えた固定子
    と、 前記回転子に設けられ、前記回転軸と前記固定子との間
    隙の外部への開口部近傍において前記回転軸から径方向
    に突出するように形成されたフランジ部と、 前記フランジ部の形状に対応するように前記固定子に設
    けられた対向部と、 前記回転軸と前記軸受との間隙に介在されるオイルの漏
    出を阻止するための部位であって、前記開口部近傍にお
    いて前記フランジ部と前記対向部とがほぼ対向する各対
    向面で形成されているとともに、前記各対向面の少なく
    とも一方の面にテーパを付けて形成されたシール部と、 前記シール部の前記各対向面の少なくとも一方の面に設
    けられ、オイルが内部に含浸された含油部材とを具備す
    ることを特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の磁気ディスク装置
    において、 前記含油部材が、前記流体動圧軸受手段の有する軸受に
    おける前記回転軸を直接的に支持する凸部としてのラジ
    アル軸受面と、該ラジアル軸受面に対向する前記回転軸
    の外周面とを除く部位に設けられていることを特徴とす
    る磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 回転軸を有する回転子と、 前記回転軸に対して流体動圧軸受手段を備えた固定子
    と、 前記回転軸と前記固定子との間隙に介在されるオイルの
    漏出を阻止するための部位であって、前記間隙の外部へ
    の開口部近傍において前記回転子と前記固定子とがほぼ
    対向する各対向面で形成されているとともに、前記各対
    向面の少なくとも一方の面にテーパを付けて形成された
    シール部と、 前記シール部の前記各対向面の少なくとも一方の面に設
    けられ、オイルが内部に含浸された含油部材とを具備す
    ることを特徴とするモータ。
  6. 【請求項6】 回転軸を有する回転子と、 前記回転軸に対して流体動圧軸受手段を備えた固定子
    と、 前記回転子に設けられ、前記回転軸と前記固定子との間
    隙の外部への開口部近傍において前記回転軸から径方向
    に突出するように形成されたフランジ部と、 前記フランジ部の形状に対応するように前記固定子に設
    けられた対向部と、 前記回転軸と前記固定子との間隙に介在されるオイルの
    漏出を阻止するための部位であって、前記開口部近傍に
    おいて前記フランジ部と前記対向部とがほぼ対向する各
    対向面で形成されているとともに、前記各対向面の少な
    くとも一方の面にテーパを付けて形成されたシール部
    と、 前記シール部の前記各対向面の少なくとも一方の面に設
    けられ、オイルが内部に含浸された含油部材とを具備す
    ることを特徴とするモータ。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載のモータにおいて、 前記含油部材が、前記流体動圧軸受手段の有する軸受に
    おける前記回転軸を直接的に支持する凸部としてのラジ
    アル軸受面と、該ラジアル軸受面に対向する前記回転軸
    の外周面とを除く部位に設けられていることを特徴とす
    るモータ。
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