JP4639833B2 - スピンドルモータ及びこのスピンドルモータを備えた記録ディスク駆動装置 - Google Patents

スピンドルモータ及びこのスピンドルモータを備えた記録ディスク駆動装置 Download PDF

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Description

本発明は、スピンドルモータ及びこのスピンドルモータを備えた記録ディスク駆動装置に関する。
磁気ディスクなどの記録ディスクを回転駆動するためのスピンドルモータは、主に、シャフトを有するロータアッセンブリと、スリーブが固定された静止アッセンブリと、を備えている。シャフトは、スリーブの内周側に配置され、シャフトの上端部には、記録ディスクを搭載するロータハブが固定されている。スリーブは、流体動圧軸受部を介しシャフトを回転自在に支持し、ブラケット等に接着剤などの手段によって固定される。
スピンドルモータが用いられる記録ディスク駆動装置には、記録ディスクのデータを読みとる又は記録ディスクにデータを書き込むための磁気ヘッドが設けられている。
以上に述べた記録ディスク駆動装置に用いられるスピンドルモータでは、以下に述べるような静電気の問題がある。具体的には、スピンドルモータが駆動して記録ディスクが高速回転すると、記録ディスクと空気との間に摩擦が生じ、その結果、記録ディスクが静電気によって帯電する。そして、記録ディスクが帯電することで、記録ディスクとブラケットとの間に電位差が生じてしまう。このため、記録ディスクと磁気ヘッドとの間にもこの電位差が伝わり、記録ディスクと磁気ヘッドとの間で放電が生じて磁気ヘッドが破損するおそれがある。
特に、近年の記録ディスク駆動装置の磁気ヘッドには、記録ディスクの大容量・高密度化によって、磁気抵抗効果型磁気ヘッド(例えば、MR磁気ヘッドやGMR磁気ヘッド)が採用されている。このようなMR磁気ヘッドやGMR磁気ヘッドは、構造的に電流密度の高い素子部を有しており、また薄膜で構成されるため、電位差に対して何らかの防止構造を設けないと破損するおそれがある。
このような問題を防ぐためには、ロータアッセンブリと静止アッセンブリとの間などに、両部材が電気的に接続する導通構造を設ける必要がある。導通構造として、従来、以下の構造が提案されていた。
例えば、流体動圧軸受部を介してロータアッセンブリが静止アッセンブリに保持されている構造では、潤滑流体に導電性を持たせることにより、ロータアッセンブリと静止アッセンブリとの導通を図ることが可能である。また、静止アッセンブリであるスリーブとブラケットとを固定するための接着剤として導電性接着剤を用いると、スリーブとブラケットとを等しい電位とすることができる(例えば、特許文献1参照)。更に、スリーブとブラケットとの接着部分の一部を塑性変形させて金属接合させることにより導通を図ることもできる(例えば、特許文献2参照)。
米国特許第6512654号明細書 特許第3302543号公報
従来、スリーブとブラケットとは異種の材料で形成されている場合が多い。このため、スリーブとブラケットとの熱膨張係数が異なる場合も多い。また、導電性接着剤の熱膨張係数もスリーブ及びブラケットと異なっている場合も多い。
このような場合、スピンドルモータのロータアッセンブリが回転すると、ロータアッセンブリの回転による振動等が流体動圧軸受部を介してスリーブに伝わり、更にスリーブとブラケットとを固定する導電性接着剤にも加わる。このため、十分な量の導電性接着剤がスリーブとブラケットとの間に塗布されていないと、振動等により導電性接着剤にひび割れや剥離が生じるおそれがあり、このような現象が導電性接着剤に生じると、スリーブとブラケットとの導通が阻害される。
一方、導電性接着剤の多くは、銀を主成分としているため、高価である。このため、導電性接着剤の使用量を可能な限り少なくすることにより、コスト削減を図ることが多いが、導電性接着剤が少なすぎるとスリーブとブラケットとの間の導通が阻害される。
本発明は、上記課題に鑑みたものであり、その目的は、スリーブとブラケットとを確実に固定することができる、及び確実に導通を確保できるスピンドルモータ及びこのスピンドルモータを備えた記録ディスク駆動装置を提供することである。
また本発明の他の目的は、安価に製造できるスピンドルモータ及びこのスピンドルモータを備えた記録ディスク駆動装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のスピンドルモータは、シャフトとスリーブとが回転軸心線を中心として相対回転するスピンドルモータであって、回転軸心線の軸線方向に貫通する円形貫通孔を有するブラケットと、円形貫通孔内に配置された円筒状のスリーブと、スリーブの内周面の少なくとも一部に挿通されるシャフトとを有し、少なくともシャフトの外周面とスリーブの内周面との間で流体動圧軸受を構成し、ブラケットとスリーブとに接触して両者間を電気的に接続する導電性部材を備え、
導電性部材の内周または外周の少なくとも一方には、ブラケットとスリーブとの少なくとも一方に弾性変形した状態で接触する弾性片が形成され、導電性部材が弾性片の弾発力によりブラケットとスリーブとの間に弾性応力を持って接触していることを特徴とする。
本発明の請求項2及び9記載のスピンドルモータは、ブラケットには軸線方向下方に膨らむ台座部を有し、台座部は、軸線方向に貫通する円形貫通孔と、円形貫通孔の一部が半径方向外方に膨らむ拡径部と、を有し、
台座部の内面とスリーブの外周面の一部とが間隙を介して対向し、導電性部材の弾性片に対応する半径方向外方凸部が、台座部の拡径部に入るように、導電性部材を間隙に嵌挿し、その後導電性部材を回転軸心線に対応して回転挿入することにより、導電性部材が弾性片の弾発力によりブラケットとスリーブとの間に弾性応力を持って接触していることを特徴とする。
本発明の請求項3及び10記載のスピンドルモータは、ブラケットには、回転軸心線に略直交する平坦面と、ブラケットと一体であって軸線方向下方に厚みを有する、円環形状の一部が欠如した形状の台座部と、が形成され、スリーブの軸線方向端部は、平坦面より突出するスリーブ突出外周面を有し、台座部は、スリーブ突出外周面と半径方向で対向する台座部内面を有すると共に、導電性部材は間隙に嵌挿され、導電性部材の弾性片は少なくとも台座部内面またはスリーブ突出外周面の何れかに弾性的に係合していることを特徴とする。
本発明の請求項4及び11記載のスピンドルモータは、台座部内面には、導電性部材の半径方向外方凸部が係合する溝がスリーブ側に開口して形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項5及び12記載のスピンドルモータは、台座部には、溝が開口する側面が形成されており、導電性部材の間隙への嵌挿時、弾性片は、台座部内面の溝が開口する部位に挿入された後、導電性部材を回転させることにより、導電性部材の半径方向外方凸部が溝に案内され係合されることを特徴とする。
本発明の請求項6及び13記載のスピンドルモータは、導電性部材の弾性片は、導電性部材の中心から離れる方向の寸法が一方の回転方向に徐々に大きくなるよう半径方向外方に突出しており、導電性部材は、間隙に嵌挿後に他方の回転方向に回転されることにより半径方向外方凸部が溝に案内されることを特徴とする。
本発明の請求項7及び14記載のスピンドルモータは、ブラケットには、コイルを有するステータが設けられ、シャフトにはステータに対向するロータマグネットを備えたロータが支持され、また、ブラケットの平坦面には、コイルが電気的に接続された回路基板が装着されていることを特徴とする。
本発明の請求項8記載のスピンドルモータは、シャフトとスリーブとが回転軸心線を中心として相対回転するスピンドルモータであって、回転軸心線の軸線方向に貫通する円形貫通孔を有するブラケットと、円形貫通孔内に配置され、軸線方向に貫通する円形開口部を有する円筒状のブッシュと、円形貫通孔内に配置された円筒状のスリーブと、スリーブの内周面の少なくとも一部に挿通されるシャフトとを有し、少なくともシャフトの外周面とスリーブの内周面との間で流体動圧軸受を構成し、ブラケットとスリーブとに接触して両者間を電気的に接続する導電性部材を備え、
導電性部材の内周または外周の少なくとも一方には、ブラケットとスリーブとの少なくとも一方に弾性変形した状態で接触する弾性片が形成され、導電性部材が弾性片の弾発力によりブラケットとスリーブとの間に弾性応力を持って接触していることを特徴とする。
請求項15記載の記録ディスク駆動装置は、ハウジングと、ハウジングの天面側及び底面側にそれぞれ固定された、請求項1乃至14のいずれかに記載のスピンドルモータと、スピンドルモータのロータ外周部に固定された、情報を読み書きできる記録ディスクと、記録ディスクの所要の位置に情報を書き込み又は読み出すための情報アクセス部とを備えたことを特徴とする。
本発明のスピンドルモータでは、導電性部材の弾性片がブラケットとスリーブとの少なくとも一方に弾性変形した状態で接触し、その弾発力により、導電性部材がブラケットとスリーブとの間に弾性応力を持って接触している。導電性部材が弾性状態でブラケット及びスリーブ間に強固に保持されているため、確実にブラケットとスリーブとの間の導通を得ることができる。また、導電性部材の弾性片が台座部の拡径部に入るように、前記導電性部材を前記間隙に嵌挿されるため、導電性部材とブラケットとが相対的に軸線方向に滑り移動することも防止できる。さらに、導電性部材が外部等からの衝撃により軸線方向に移動しようとすると、台座部の拡径部内に嵌り込んだ導電性部材の外周部が拡径部内の端部と係合するため、導電性部材がブラケットから抜け出ることを防止できる。
本発明の記録ディスク駆動装置では、請求項1乃至14のいずれかに記載のスピンドルモータを使用することで、記録ディスク駆動装置の使用される温度環境下に関係なく、スピンドルモータの外部へ静電気を常に安定して逃がすことができる。従って、信頼性及び耐久性に優れた記録ディスク駆動装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るスピンドルモータ、及びこのスピンドルモータを備えた記録ディスク駆動装置を図1乃至図11を参照して説明する。尚、本発明の実施形態の説明では、便宜上各図面の上下方向を「上下方向」とするが、実際の取付状態における方向を限定するものではない。
<第1実施形態>
<スピンドルモータの構造>
本発明の第1実施形態について図1を参照して説明する。図1は、例えばハードディスク駆動装置に使用されるスピンドルモータを示す縦断面図である。このスピンドルモータは、略カップ形状のブラケット2と、ブラケット2の中央部の円形貫通孔2aに固定されるブッシュ4及びスリーブ6と、を備える。ブッシュ4は、中央部に軸線方向に貫通する円形開口部4aを有し、スリーブ6からブラケット2への振動を緩衝するために、スリーブ6とブラケット2との間に固定されている。
スリーブ6は中空円筒状に形成された部材である。スリーブ6の下端部は、シール部材11によって閉塞され、スリーブ6の内周面はロータ10と半径方向に微小間隙を介して対向し、スリーブ6の上端面はロータ10の下面と軸線方向(図1の上下方向に対応)に微小間隙を介し対向している。なお、ブラケット2は、本発明の記録ディスク駆動装置のハウジング(図11の符号51)と一体に形成されているが、これに限らず、ブラケット2とハウジング51とをそれぞれ別部材で形成されてもよい。
ロータ10は、ロータハブ12と、ロータハブ12に固着されたシャフト14と、を備えている。シャフト14は、スリーブ6に対して回転中心軸Xを中心として回転する。ロータハブ12は、略円板状の上壁部12aと、上壁部12aの外周部から垂下する周壁部12bとを備えている。
この周壁部12bの内周面には、ロータマグネット16が接着剤によって固着されると共に、ロータマグネット16は、ステータ8と半径方向に間隙を介して対向している。また、周壁部12bの外周側面には、ディスク板(図11の符号53)が配置されている。
上述の構造においては、ロータハブ12の上壁部12aの下面とスリーブ6の上端面との間の間隙と、スリーブ6の内周面とシャフト14の外周面との間の間隙と、シャフト14の下端面とシール部材10の上面との間の間隙とは、すべて連続している。そして、その連続した間隙には、潤滑流体としてオイルが途切れることなく保持されている。
スリーブ6の上部外周面には、スリーブ6の外径が上端面から軸線方向下方に縮径する傾斜面が設けられており、この傾斜面と対向するロータハブ12の上壁部12aの周状突起12cとの間の半径方向の間隙寸法は、軸線方向下方(ブラケット2側)に向かうに従って増大している。すなわち、スリーブ6の上部外周面とロータハブ12の上壁部12aの周状突起12cとが協動してキャピラリーシール部18を構成している。上述した各間隙内に保持されるオイルは、このキャピラリーシール部18内において、オイルの表面張力と外気圧とがバランスされ、オイルと空気との界面がメニスカス状に形成される。
<流体動圧軸受>
スリーブ6の内周面とシャフト14の外周面との間の半径方向間隙には、上部ラジアル動圧軸受部20及び下部ラジアル動圧軸受部22が軸線方向に離間されて設けられている。上部ラジアル動圧軸受部20及び下部ラジアル動圧軸受部22は、スリーブ6の内周面と、シャフト14の外周面と、半径方向に対向する両部材間の間隙に保持されているオイルとから構成されている。
図2(b)に示すように、スリーブ6の内周面の上部ラジアル動圧軸受部20を構成する部位には、オイルが上部ラジアル動圧軸受部20の軸線方向両端部から略中央部に誘起され、且つ軸線方向にアンバランスな形状(R1>R2)を有するへリングボーン溝6aが形成されている。そして、ロータ10が回転すると、オイルが軸線方向下方(下部ラジアル動圧軸受部22側)に向かう移動圧力が誘起される。すなわち、オイルは、上部ラジアル軸受部20の中央部へと誘起されるが、ヘリングボーン溝6aが軸線方向にアンバランスな形状を形成しているため、上部ラジアル動圧軸受部20の中央部よりやや下方にて最大圧力となりロータ10を支持すると共に、そのアンバランス分、オイルに対して、軸線方向下方側への流動を促す。
また、スリーブ6の内周面の下部ラジアル動圧軸受部22を構成する部位には、オイルが下部ラジアル動圧軸受部22の軸線方向両端部から略中央部に誘起され、且つ軸線方向にアンバランスな形状(R3<R4)を有するへリングボーン溝6bが形成されている。そして、ロータ10が回転すると、オイルが軸線方向上方(上部ラジアル動圧軸受部20側)に向かう移動圧力が誘起される。即ち、オイルは下部ラジアル動圧軸受部22の中央部へと誘起されるが、ヘリングボーン溝6bが軸線方向にアンバランスな形状を形成しているため、下部ラジアル動圧軸受部22の中央部よりやや上方にて最大圧力となりロータ10を支持すると共に、そのアンバランス分、オイルに対して、軸線方向上方側への流動を促す。
また、スリーブ6の上端面とロータハブ12の上壁部12aの下面とは軸線方向に微小間隙を介して互いに対向し、その間隙には、スラスト動圧軸受部24が設けられている。スラスト動圧軸受部24は、スリーブ6の上端面と、ロータハブ12の上壁部12aの下面と、軸線方向に対向する両部材間の間隙に保持されているオイルとから構成されている。
そして、図2(a)に示すように、スリーブ6の上端面には、ロータ10の回転時に、オイルが半径方向内方(シャフト14の上部外周面側)に誘起されるよう、スパイラル溝6cが形成されている。ロータ10が回転すると、スラスト動圧軸受部24では、スパイラル溝6cにより半径方向内方へと向かう圧力が誘起される。この圧力によってオイル内圧が高められ、ロータ10が浮上する方向に作用する流体動圧が発生するとともに、スリーブ6の内周面とシャフト14の外周面との間隙と、シャフト14の下端面とシール部材10の上面との間隙と、に保持されるオイル全体の圧力が正圧に保たれることとなる。
なお、スラスト動圧軸受部24で発生する圧力は、大気圧を幾分上回る程度であるため、スラスト動圧軸受部24のみでロータ10を十分に浮上させることは困難である。しかし、一連の軸受間隙に保持されているオイルは全て途切れることなく連続しているので、シャフト14の下端面とシール部材10の上面との間隙に保持されているオイル内圧も、スラスト動圧軸受部24で誘起される流体動圧によって高められたオイル内圧と同等の圧力となるので、静圧軸受部26として機能する。従って、スラスト動圧軸受部24と静圧軸受部26との協動によって、ロータ10を十分に浮上させることが可能となる。
また、ブラケット2上に位置し、ロータマグネット16と軸線方向に対向する部位には、強磁性材から成形された環状のスラストヨーク28が設けられている。これにより、ロータマグネット16及びスラストヨーク28との間で軸線方向の磁気吸引力が発生する。ロータ10の回転時、ロータ10は、前述の磁気吸引力と、スラスト動圧軸受部24と静圧軸受部26とで発生するロータ10の浮上圧と、がバランスする位置において、安定して支持される。なお、このようなロータ10に対する磁気的な付勢は、例えば、ステータ8とロータマグネット16との磁気中心を軸線方向に相違させることによっても作用させることが可能である。
また、上部及び下部ラジアル動圧軸受部20、22の動圧発生溝は、前述の形状に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、モータ回転時、上部ラジアル動圧軸受部20のヘリングボーン溝を、オイルが上部ラジアル動圧軸受部20の中央部よりやや下方にて最大圧力となるように軸線方向にアンバランスな溝に形成し、下部ラジアル動圧発生溝のヘリングボーン溝を、オイルが下部ラジアル動圧軸受部の略中央部にて最大圧力となるように軸線方向に対称な溝形状に形成してもよい。
また、ロータ10の回転時、上部ラジアル動圧軸受部20のヘリングボーン溝を、オイルが上部ラジアル動圧軸受部の略中央部にて最大圧力となるように軸線方向に対称な溝形状を形成し、下部ラジアル動圧軸受部22のヘリングボーン溝を、オイルが下部ラジアル動圧軸受部22の中央部よりやや上方にて最大圧力となるように軸線方向にアンバランスな溝形状に形成してもよい。
また、上部及び下部ラジアル動圧軸受部20、22に動圧発生溝として軸線方向に延びる縦溝を形成しても良い。また、スラスト動圧軸受部24に動圧発生溝としてスパイラル溝6cに代えてヘリングボーン溝を形成しても良い。
<導電性部材34>
図3は、図1のスピンドルモータの下面の一部を裏返しにして拡大した図である。従って図3では、上下方向が逆になっている。図3に示すように、ブラケット2の下部には台座部2bがブラケット2と一体に形成されている。そして、台座部2bの台座部内面2dとスリーブ6の下部のスリーブ突出外周面6dとブッシュ4の下端面(図3では上端面)との間には、間隙40が形成されている。台座部2bの内面2dには、半径方向外方に窪んだ円弧溝2eが形成され、円弧溝2eは、間隙40及び台座部2bの側面2fに開口している。
また、ブラケット2の下部(図3では上部)には、台座部2bの一部を切り欠いた拡径部3が形成されている。拡径部3は、ブッシュ4の下端面とほぼ平行な平坦面2cと台座部2bの周縁である側面2fとを規定している。平坦面2cには、ステータ8の引き出し線と外部電極(図示せず)とを接続するFPC30が接着剤等によって固定されている。ステータ8の巻線コイルの端部(本実施形態では4本)は、FPC30のランド部30aにて半田付けされる。これにより、電源電流は外部電極からFPC30を介してステータ8に印加され、これにより生じる回転磁界によりスピンドルモータが駆動される。
図1に示すように、平坦面2c上で半田付け作業を行うことにより、半田部32が台座部2bの軸線方向下端面(図3では上面)より軸線方向下方に突出することを防止できる。従って、半田部32がスピンドルモータの周辺に配置された構造物等に接触して破損することを防止できる。
間隙40内には、スリーブ6とブラケット2との導通を確保する導電性部材34が配置されている。図4に示すように、導電性部材34は、例えばステンレス鋼(SUS304、SUS303、SUS420、SUS430等)、リン青銅、ベリリウム鋼等をプレス加工によって成形した環状部材である。導電性部材34は、中心部に貫通孔34aと、導電性部材34の外周面から内周面に切り欠かれた被保持部34bと、導電性部材34の外周面から張り出した弾性片34cと、弾性片34cと半径方向に対向する薄幅部34dと、を備えている。
弾性片34cは、先端の半径方向外方凸部34c2に行くほど幅寸法が漸次小さくなる形状を有している。そして、弾性片34cの半径方向外方凸部34c2から導電性部材34の内周面までの幅寸法W3は、図1に示す台座部内面2dからスリーブ突出外周面6dまでの半径方向幅寸法W4より長くなる様に形成されている。即ち、関係式
W3>W4 が成立する。また、薄幅部34dの半径方向幅寸法W2は、導電性部材34の半径方向幅寸法W1より短くなる様に形成されている。即ち、関係式 W2<W1
が成立する。また、導電性部材34の半径方向幅寸法W1は、台座部内面2dからスリーブ突出外周面6dまでの半径方向幅寸法W4とほぼ同じか幾分小さい幅寸法に形成されている。
<導電性部材34の動作>
次に、導電性部材34をブラケット2及びスリーブ6に装着する方法について説明する。まず、スピンドルモータを構成する導電性部材34以外の部材を組立てる。次に、工具(図示せず)を導電性部材34の被保持部34bに係合させて、導電性部材34を保持する。そして、導電性部材34を間隙40内に嵌挿する。このとき、導電性部材34の弾性片34cを、台座部2bの側面2f上の円弧溝2eの開口端に位置させる。これにより、以下に述べる簡便な方法によって、確実に弾性片34cを円弧溝2e内に収容することができる。
そして、図5に示すように、工具を矢印38に示す方向(本実施形態では反時計回り)に回して、弾性片34cを円弧溝2e内に嵌め込む。これにより、弾性片34cは、弾性的に半径方向内方に撓むと共に、弾性片34cの半径方向外方凸部34c2は円弧溝2e内の端部(図示せず)と係合する。また、弾性片34cが弾性的に撓むことにより応力が生じ、この応力が、半径方向外方凸部34c2から基部34c1を介して薄幅部34dへ伝わる。そのため、薄幅部34d全体は、応力により半径方向内方へと変形することとなり、スリーブ6突出外周面6dと強固に係合する。これにより、導電性部材34は、スリーブ6及びブラケット2にそれぞれ強固に係合する。
ロータ10の回転時、記録ディスクで発生する静電気は、ロータ10から、スリーブ6とロータ10との間に形成された流体動圧軸受部を介してスリーブ6に伝わる。そして、静電気は、スリーブ突出外周面6dと導電性部材34の薄幅部34dとが係合する部位を介して導電性部材34へと伝わり、導電性部材34の半径方向外方凸部34c2とブラケット2の円弧溝2e内の端部とが係合する部位を介してブラケット2へと伝わる。従って、スリーブ6とブラケット2との間の導通を良好に確保することができ、スピンドルモータ内に静電気が滞留すると言った導通不良を確実に防止することができる。
また、弾性片34cを、基部34c1から半径方向外方凸部34c2に行くほど弾性片34cの幅寸法が漸次縮小する形状とすることにより、導電性部材34の半径方向外方凸部34c2を円弧溝2eに嵌め込むときに発生する応力が過度に基部34c1に伝わることを防止できる。
加えて、弾性片34cは、導電性部材34の外周面から、導電性部材34を円弧溝2e内に嵌め込む方向、即ち矢印38とは反対の方向に伸びて形成されている。そのため、導電性部材34が円弧溝2e内に嵌め込まれた後、導電性部材34とブラケット2とが相対的に滑り移動することを防止できる。例えば、導電性部材34が矢印38とは反対の方向に移動することを防止できる。また、導電性部材34の弾性片34cが円弧溝2e内に嵌め込まれるため、導電性部材34とブラケット2とが相対的に軸線方向に滑り移動することも防止できる。
また、弾性片34cの半径方向外方凸部34c2を円弧溝2e内に嵌め込むときに発生する応力により、前述の薄幅部34dに加え、導電性部材34全体が弾性片34cとは反対側(図5の左側)に移動する。従って、円弧溝2eと対向する導電性部材34の外周部は、円弧溝2e内に嵌り込む。これにより、導電性部材34が外部等からの衝撃により軸線方向に移動しようとすると、円弧溝2e内に嵌り込んだ導電性部材34の外周部が円弧溝2e内の端部と係合するため、導電性部材34がブラケット2から抜け出ることを防止できる。
また、近年ハードディスク駆動装置は、カーナビゲーションシステムに代表される車載用機器にも搭載が開始されてきている。ところが車載用機器の場合、様々な環境下での使用が予想されることから、これに用いられる機器に対しても非常に広い温度範囲で安定して動作することが要求されている。例えば、ハードディスク駆動装置に対して、温度差が100℃以上の環境下においても使用が可能である、というこれまでに無い厳しい温度環境下での使用が要求される。
このような温度環境下において、従来のようにスリーブとブラケットとの間に導電性接着剤を使用した場合、前述のように導電性接着剤にひび割れや剥離が生じ、スリーブとブラケットとの導通が阻害されやすい。しかし、本実施形態では、スリーブとブラケットとの間に金属の導電性部材34を設けているため、前述のような温度環境下においてもスリーブとブラケット間の導通を確実に確保できる。
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態について図6を参照して説明する。なお、この実施形態のモータは、上述の第1実施形態と基本的な構造は同等であるため、対応部材の符号を100番台として対応を明示し、更に説明は異なる部分についてのみ説明する。
図6のスピンドルモータのブラケット102の中心孔には、軸受ハウジング107が固定されている。軸受ハウジング107は、略カップ状の有底円筒部材であり、軸受ハウジング107の上端面には、図2のスパイラル溝が形成されている。軸受ハウジング107の内周面には、スリーブ106が固定されている。スリーブ106は、オイルが含侵された多孔質焼結体から成形されるが、その材質は特に限定するものではなく、各種金属粉末や金属化合物粉末、非金属粉末を原料として成型、焼結したものが使用できる。原料としては、Fe−Cu、Cu−Sn、Cu−Sn−Pb、Fe−Cなどである。そして、スリーブ106の内周面とシャフト114の外周面との間に上部及び下部ラジアル動圧軸受部120、122が形成され、軸受ハウジング107の上端面とロータハブ112の下面との間にスラスト動圧軸受部124が形成される。
本実施形態では、ブラケット102と軸受ハウジング107との間に導電性部材134が固定されている。
第2実施形態では、前述の第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、スリーブ106を多孔質焼結体から成型することにより、安価にスピンドルモータを製造することができる。
<第3実施形態>
次に本発明の第3実施形態について図7を参照して説明する。なお、この実施形態のモータは、上述の第1実施形態と基本的な構造は同等であるため、対応部材の符号を200番台として対応を明示し、更に説明は異なる部分についてのみ説明する。
第3実施形態では、ブラケット202の下部に半径方向に伸びる平坦面202gを形成する。また、平坦面202gと、この平坦面202gから軸線方向下方に突出する台座部202bの内面202dと、同じく平坦面202gから軸線方向下方に突出するスリーブ206の下部外周面と、の間には間隙240が形成される。
台座部202bの内面202dには、円弧溝202eが形成されており、導電性部材234は、前述の第1実施形態と同様の方法で間隙240内に嵌め込まれる。
第3実施形態においても、前述の第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
<第4実施形態>
次に本発明の第4実施形態について図8を参照して説明する。導電性部材334は、中心部に貫通孔334aと、導電性部材334の外周面から内周面に切り欠かれた被保持部334bと、導電性部材334の一部が切り欠かれて形成された弾性片334cと、を備えている。
弾性片334cは、弾性片334cの先端に行くほど幅寸法が漸次小さくなる形状を有している。そして、弾性片334cの最内端部から、弾性片334cと半径方向に対向する導電性部材334の半径方向外方凸部334eまでの幅寸法W5は、図1に示す台座部2bの内面2dからスリーブ突出外周面6dまでの半径方向幅寸法W4より長くなる様に形成されている。即ち、関係式
W5>W4
が成立する。また、弾性片334cの最内端部を含む導電性部材334の内周面の直径W6は、図1のスリーブ6の外周面の直径より同等若しくは長くなる様に形成されている。即ち、関係式
W6≧W1
が成立する。
次に、導電性部材334を図1のブラケット2及びスリーブ6に装着する方法について説明する。まず、スピンドルモータを構成する導電性部材334以外の部材を組立てる。次に、工具(図示せず)を導電性部材334の被保持部334bに係合させて、導電性部材334を保持する。そして、導電性部材334を間隙40内に挿入する。このとき、導電性部材334の半径方向外方凸部334eを、台座部2bの側面2f上の円弧溝2eの開口端に位置させる。
そして、図9に示すように、工具を矢印38に示す方向(本実施形態では反時計回り)に回して、半径方向外方凸部334eを円弧溝2e内に嵌め込む。このとき、半径方向外方凸部334eは円弧溝2e内の端部(図示せず)に嵌り込もうとして半径方向内方(図8の左側)に幾分変形する。この変形により弾性片334cはスリーブ突出外周面6dと強固に係合する。同時に、弾性片334cがスリーブ突出外周面6dに係合することによる応力が弾性片334cの基部334c1を介して導電性部材334に伝わり、半径方向外方凸部334eが半径方向外方(図8の右側)へ付勢されて円弧溝2e内の端部と強固に係合する。従って、導電性部材334は、スリーブ6及びブラケット2に弾性応力をもって接触することとなる。
ロータ10の回転時、記録ディスクで発生する静電気は、ロータ10から、スリーブ6とロータ10との間に形成された流体動圧軸受部を介してスリーブ6に伝わる。そして、静電気は、スリーブ突出外周面6dと導電性部材334の弾性片334cとが係合する部位を介して導電性部材334へと伝わり、導電性部材334の半径方向外方凸部334eとブラケット2の円弧溝2e内の端部とが係合する部位を介してブラケット2へと伝わる。従って、スリーブ6とブラケット2との間の導通を良好に確保することができ、スピンドルモータ内に静電気が滞留すると言った導通不良を確実に防止することができる。
なお、導電性部材334は、第2実施形態及び第3実施形態のスピンドルモータに装着しても、上記と同様の作用効果を得ることができる。
<第5実施形態>
次に本発明の第5実施形態について図10を参照して説明する。導電性部材434は、円弧状の部材であり、導電性部材434をスピンドルモータに装着する際に工具(図示せず)に保持される被保持部434bと、導電性部材434の一部が切り欠かれて形成された弾性片434cと、を備えている。
このような構造においても、第1実施形態と同様の装着方法で導電性部材434をスピンドルモータに装着することができ、スリーブとブラケットとの導通を良好に確保することができる。また導電性部材434は、図1、図6及び図7のスピンドルモータに装着することができる。
<記録ディスク駆動装置>
次に記録ディスク駆動装置50の内部構成について、図11を参照して説明する。ハウジング51、58の内部は塵・埃等が極度に少ないクリーンな空間を形成しており、その内部に情報を記憶するハードディスク等の円板状のディスク板53が装着されたスピンドルモータ52が設置されている。加えてハウジング51、58の内部には、ディスク板53に対して情報を読み書きするヘッド移動機構57が配置され、このヘッド移動機構57は、ディスク板53上の情報を読み書きするヘッド部56と、このヘッドを支えるアーム55及びヘッド56及びアーム55をディスク板53上の所要の位置に移動させるアクチュエータ部54とにより構成される。
このような記録ディスク駆動装置50のスピンドルモータ52として図1乃至図10のいずれかのスピンドルモータを使用することで、記録ディスク駆動装置の使用される温度環境下に関係なく、スピンドルモータの外部へ静電気を常に安定して逃がすことができる。従って、信頼性及び耐久性に優れた記録ディスク駆動装置を提供することができる。
以上、本発明に従うスピンドルモータ及びこのスピンドルモータを備えた記録ディスク駆動装置の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、本実施形態では、流体動圧軸受の流体としてオイルを用いたが、空気を流体とした、いわゆるエア動圧軸受を用いたモータを用いても、本発明と同様の作用、効果を得られる
また、本実施形態では、ロータマグネットの半径方向内方にステータを設けたアウターロータ型モータを用いたが、これに限らず、ロータマグネットの半径方向外方にステータを設ける、いわゆるインナーロータ型モータにも本発明を適用することができる。
本発明の第1実施形態のスピンドルモータを示す縦断面図である。 (a)は、図1のスリーブの上面図であり、(b)は、図1のスリーブの縦断面図である。 図1のスピンドルモータの下面の一部を裏返して拡大した図である。 図1の導電性部材の上面図である。 導電性部材の装着状態を示す図である。 本発明の第2実施形態のスピンドルモータを示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態のスピンドルモータを示す縦断面図である。 本発明の第4実施形態の導電性部材の上面図である。 本発明の第4実施形態の導電性部材の装着状態を示す図である。 本発明の第5実施形態の導電性部材の上面図である。 図11は、本発明の記録ディスク駆動装置を示す縦断面図である。
符号の説明
2 ブラケット
6 スリーブ
10 ロータ
34 導電性部材
34a 貫通孔
34b 被保持部
34c 弾性片
34c1 基部
34c2 半径方向外方凸部
34d 薄幅部

Claims (13)

  1. シャフトとスリーブとが回転軸心線を中心として相対回転するスピンドルモータであって、
    前記回転軸心線の軸線方向に貫通する円形貫通孔を有するブラケットと、
    前記円形貫通孔内に配置された円筒状の前記スリーブと、
    前記スリーブの内周面の少なくとも一部に挿通される前記シャフトとを有し、
    少なくとも前記シャフトの外周面と前記スリーブの内周面との間で流体動圧軸受を構成し、
    前記ブラケットと前記スリーブとに接触して両者間を電気的に接続する導電性部材を備え、
    前記導電性部材の外周には、外周から張り出し、前記ブラケットと前記スリーブとの少なくとも一方に弾性変形した状態で接触する弾性片が形成され
    前記ブラケットには軸線方向下方に膨らむ台座部を有し、前記台座部は、軸線方向に貫通する円形貫通孔と、前記円形貫通孔の一部が半径方向外方に膨らむ拡径部と、を有し、
    前記台座部の内面と前記スリーブの外周面の一部とが間隙を介して対向し、
    前記導電性部材の前記弾性片に対応する半径方向外方凸部が、前記台座部の拡径部に入るように、前記導電性部材を前記間隙に嵌挿し、その後前記導電性部材を前記回転軸心線に対応して回転挿入することにより、前記導電性部材が前記弾性片の弾発力により前記ブラケットと前記スリーブとの間に弾性応力を持って接触していることを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 前記ブラケットには、前記回転軸心線に略直交する平坦面と、前記ブラケットと一体であって軸線方向下方に厚みを有する、円環形状の一部が欠如した形状の台座部と、が形成され、
    前記スリーブの軸線方向端部は、前記平坦面より突出するスリーブ突出外周面を有し、
    前記台座部は、前記スリーブ突出外周面と半径方向で対向する台座部内面を有すると共に、
    前記導電性部材は前記間隙に嵌挿され、前記導電性部材の弾性片は少なくとも前記台座部内面または前記スリーブ突出外周面の何れかに弾性的に係合していることを特徴とする請求項1記載のスピンドルモータ。
  3. 前記台座部内面には、前記導電性部材の半径方向外方凸部が係合する溝が前記スリーブ側に開口して形成されていることを特徴とする請求項記載のスピンドルモータ。
  4. 前記台座部には、前記溝が開口する側面が形成されており、
    前記導電性部材の前記間隙への嵌挿時、
    前記弾性片は、前記台座部内面の前記溝が開口する部位に挿入された後、前記導電性部材を回転させることにより、前記導電性部材の半径方向外方凸部が前記溝に案内され係合されることを特徴とする請求項又は記載のスピンドルモータ。
  5. 前記導電性部材の前記弾性片は、前記導電性部材の中心から離れる方向の寸法が一方の回転方向に徐々に大きくなるよう半径方向外方に突出しており、前記導電性部材は、前記間隙に嵌挿後に他方の回転方向に回転されることにより前記半径方向外方凸部が前記溝に案内されることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載のスピンドルモータ。
  6. 前記ブラケットには、コイルを有するステータが設けられ、前記シャフトには前記ステータに対向するロータマグネットを備えたロータが支持され、
    また、前記ブラケットの平坦面には、前記コイルが電気的に接続された回路基板が装着されていることを特徴とする請求項記載のスピンドルモータ。
  7. シャフトとスリーブとが回転軸心線を中心として相対回転するスピンドルモータであって、
    前記回転軸心線の軸線方向に貫通する円形貫通孔を有するブラケットと、
    前記円形貫通孔内に配置され、軸線方向に貫通する円形開口部を有する円筒状のブッシュと、
    前記円形貫通孔内に配置され、前記ブラケットとの間に前記ブッシュを固定する円筒状の前記スリーブと、
    前記スリーブの内周面の少なくとも一部に挿通される前記シャフトとを有し、
    少なくとも前記シャフトの外周面と前記スリーブの内周面との間で流体動圧軸受を構成し、
    前記ブラケットと前記スリーブとに接触して両者間を電気的に接続する導電性部材を備え、
    前記導電性部材の外周には、外周から張り出し、前記ブラケットと前記スリーブとの少なくとも一方に弾性変形した状態で接触する弾性片が形成され
    前記ブラケットには軸線方向下方に膨らむ台座部を有し、前記台座部は、軸線方向に貫通する円形貫通孔と、前記円形貫通孔の一部が半径方向外方に膨らむ拡径部と、を有し、
    前記台座部の内面と前記スリーブの外周面の一部とが間隙を介して対向し、
    前記導電性部材の前記弾性片に対応する半径方向外方凸部が、前記台座部の拡径部に入るように、前記導電性部材を前記間隙に嵌挿し、その後前記導電性部材を前記回転軸心線に対応して回転挿入することにより、前記導電性部材が前記弾性片の弾発力により前記ブラケットと前記スリーブとの間に弾性応力を持って接触していることを特徴とするスピンドルモータ。
  8. 前記ブラケットには、前記回転軸心線に略直交する平坦面と、前記ブラケットと一体であって軸線方向下方に厚みを有する、円環形状の一部が欠如した形状の台座部と、が形成され、
    前記スリーブの軸線方向端部は、前記平坦面より突出するスリーブ突出外周面を有し、
    前記台座部は、前記スリーブ突出外周面と半径方向で対向する台座部内面を有すると共に、
    前記導電性部材は前記間隙に嵌挿され、前記導電性部材の弾性片は少なくとも前記台座部内面または前記スリーブ突出外周面の何れかに弾性的に係合していることを特徴とする請求項記載のスピンドルモータ。
  9. 前記台座部内面には、前記導電性部材の半径方向外方凸部が係合する溝が前記スリーブ側に開口して形成されていることを特徴とする請求項記載のスピンドルモータ。
  10. 前記台座部には、前記溝が開口する側面が形成されており、
    前記導電性部材の前記間隙への嵌挿時、
    前記弾性片は、前記台座部内面の前記溝が開口する部位に挿入された後、前記導電性部材を回転させることにより、前記導電性部材の半径方向外方凸部が前記溝に案内され係合されることを特徴とする請求項又は記載のスピンドルモータ。
  11. 前記導電性部材の前記弾性片は、前記導電性部材の中心から離れる方向の寸法が一方の回転方向に徐々に大きくなるよう半径方向外方に突出しており、前記導電性部材は、前記間隙に嵌挿後に他方の回転方向に回転されることにより前記半径方向外方凸部が前記溝に案内されることを特徴とする請求項乃至10のいずれかに記載のスピンドルモータ。
  12. 前記ブラケットには、コイルを有するステータが設けられ、前記シャフトには前記ステータに対向するロータマグネットを備えたロータが支持され、
    また、前記ブラケットの平坦面には、前記コイルが電気的に接続された回路基板が装着されていることを特徴とする請求項記載のスピンドルモータ。
  13. ハウジングと、
    前記ハウジングの天面側及び底面側にそれぞれ固定された、請求項1乃至12のいずれかに記載のスピンドルモータと、
    前記スピンドルモータのロータ外周部に固定された、情報を読み書きできる記録ディスクと、
    前記記録ディスクの所要の位置に情報を書き込み又は読み出すための情報アクセス部と
    を備えたことを特徴とする記録ディスク駆動装置。
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