JPH1083621A - スピンドルモータおよびこれを備えたディスクドライブ装置 - Google Patents

スピンドルモータおよびこれを備えたディスクドライブ装置

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JPH1083621A
JPH1083621A JP23645796A JP23645796A JPH1083621A JP H1083621 A JPH1083621 A JP H1083621A JP 23645796 A JP23645796 A JP 23645796A JP 23645796 A JP23645796 A JP 23645796A JP H1083621 A JPH1083621 A JP H1083621A
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JP
Japan
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rotor
spindle motor
shaft
stator
shaft portion
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JP23645796A
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Atsushi Takahashi
淳 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スピンドルアースを備えているにも拘らず、小
型化が可能で、軸部を両持ち支持構造でも設置可能なス
ピンドルモータ、およびディスクドライブ装置を提供す
ることにある。 【解決手段】ロータ22のスリーブ24は、玉軸受20
を介してステータ部11の固定軸18に回転自在に支持
されている。スリーブ内において軸受間には板ばね34
が配設されている。板ばねは、その一端がスリーブに固
定され他端が固定軸外周面に接触することにより、ロー
タとステータ部とを電気的に導通している。固定軸には
一対の磁石36が固定され、板ばねの接触部分の両側に
位置している。これらの磁石は、板ばねと固定軸との接
触部分から発生した摩耗粉を吸着し、モータ外部への飛
散を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スピンドルアー
スを有するスピンドルモータ、およびこのスピンドルモ
ータを備えたディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スピンドルモータは回転部と固
定部とを備え、回転部は、固定部により玉軸受等の軸受
手段を介して回転自在に支持されている。軸受手段とし
て玉軸受を用いた場合、スピンドルモータの回転時、転
動体(ボール)と、内外輪レースとの間には油膜が形成
され、それにより、転動体は摩擦が低減した状態で内外
輪レースに転がり接触する。
【0003】一方、上記のような油膜の形成により、玉
軸受の内輪レースと外輪レースとの間、つまり、固定部
と回転部との間は、電気的に絶縁状態となっている。ま
た、すべり軸受や流体軸受等の他の軸受手段を用いた場
合でも、これらの軸受はスピンドルモータの回転時に油
膜を形成して摩擦を低減する構造であることから、回転
時、固定部と回転部との間は電気的に絶縁状態となる。
【0004】スピンドルモータを例えば磁気ディスクド
ライブに用いる場合、固定部は磁気ディスクドライブの
筐体に固定され、回転部には磁気ディスクが取付けられ
る。そして、上記のようにスピンドルモータの固定部と
回転部とは電気的に絶縁状態になることから、回転部に
取り付けられている磁気ディスクと、筐体および筐体に
支持された磁気ヘッドと、の間も電気的に絶縁状態とな
る。
【0005】このような電気的絶縁状態は、例えば、記
録/再生時にノイズ発生の原因になるとともに、静電気
等に起因して電位差が発生し、スパーク現象による磁気
ヘッド、磁気ディスク、軸受等の損傷の原因となる場合
がある。
【0006】従来、上記のような電気的絶縁状態に起因
する問題を防止するため、回転部と固定部との間に、導
通手段としてスピンドルアースを設けたスピンドルモー
タが提供されている。
【0007】スピンドルアースは、一般に、固定部また
は回転部の一方の外面に取り付けられた板ばねの先端部
にパッドを設け、このパッドを固定部または回転部の他
方に設けられた軸端部に接触させることにより、回転部
と固定部との電気的導通を図っている。この際、軸端部
は、パッドができるだけ摩擦なく接触するように、例え
ば、半球形状に加工されたり、あるいは、軸端部に鋼球
を埋め込んで形成されている。
【0008】更に、磁気ディスクドライブに適用する場
合、スピンドルモータのスピンドルアースについても、
長寿命、底発塵が要求される。そのため、パッドと軸端
部との接触部は、点接触状態に構成されているととも
に、回転部の回転中心軸上に配置され、パッドと軸端部
との間の相対速度を押え接触部の摩耗の低減を図ってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のように構成されたスピンドルモータにおいては、モ
ータの外面側にスピンドルアースを設けるためのスペー
スが必要となり、モータ全体が大型化してしまう。特
に、磁気ディスクドライブは近年小型化の要求が高いこ
とから、上記構成のスピンドルモータを磁気ディスクド
ライブに適用する場合、モータの大型化は大きな障害と
なる。
【0010】また、磁気ディスクドライブにおいて、磁
気ディスクの回転安定性を向上させるため、スピンドル
モータの軸部両端をそれぞれ筐体およびカバーに固定す
る両持ち構造が多く採用されている。しかしながら、上
述したようなスピンドルアースを軸部端部に設けた構成
の場合、スピンドルモータの両持ち構造を採用すること
が困難となる。
【0011】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、スピンドルアースを備えているにも拘
らず、小型化が可能であるとともに、軸部を両持ち支持
構造でも設置可能なスピンドルモータ、およびこれを備
えたディスクドライブ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1に係るスピンドルモータは、ロ
ータおよび上記ロータを回転させるステータ部と、上記
ロータおよびステータ部のいずれか一方に設けられた軸
部と、上記ロータおよびステータ部の他方に設けられ、
上記軸部が挿通された内孔を有する支持部と、上記内孔
において上記軸部と支持部との間に設けられ、上記ロー
タを上記ステータ部に対して回転自在に支持した軸受
と、上記内孔内に設けられているとともに、上記支持部
に固定されている固定部と、上記軸部の外周面に摺動自
在に接触した摺動部とを有し、上記ロータとステータ部
とを電気的に導通した導通部材と、上記摺動部と軸部と
の接触部分から発生する摩耗粉の外部への飛散を防止す
る飛散防止手段と、を備えたことを特徴としている。
【0013】請求項2に係るスピンドルモータによれ
ば、上記導電部材および軸部は、少なくとも上記接触部
分が磁性材料で形成され、上記飛散防止手段は、上記接
触部の近傍に設けられ上記接触部から発生する摩耗粉を
吸着する磁石を備えていることを特徴としている。
【0014】請求項4に係るこの発明のスピンドルモー
タによれば、上記飛散防止手段は、上記内孔内で上記接
触部分の両側に設けられたラビリンスシールを備えてい
ることを特徴としている。
【0015】上記のように構成されたスピンドルモータ
によれば、支持部の内孔内に設けられた導電部材は、ロ
ータとステータ部とを電気的に導通しスピンドルアース
を構成する。この場合、導電部材の摺動部は軸部に接触
していることから、ロータの回転時、摺動部材と軸部と
の接触部分には相対速度が生じ、摩擦による摩耗粉が発
生する。そして、発生した摩耗粉は、飛散防止手段によ
り、モータ外部への飛散が防止される。
【0016】請求項2に記載のように、飛散防止手段と
して磁石が用いられている場合、発生した摩耗粉は磁石
に吸着され、外部への飛散が防止される。また、請求項
4に係るスピンドルモータによれば、導電部材の両側に
設けられたラビリンスシールにより摩耗粉の飛散を防止
する。
【0017】請求項5に係るこの発明のスピンドルモー
タは、ロータおよび上記ロータを回転させるステータ部
と、上記ロータおよびステータ部のいずれか一方に設け
られた軸部と、上記ロータおよびステータ部の他方に設
けられ、上記軸部が挿通された内孔を有する支持部と、
上記内孔において上記軸部と支持部との間に設けられ、
上記ロータを上記ステータ部に対して回転自在に支持し
た軸受と、上記内孔内に、上記支持部および軸部に接触
した状態で転動自在に設けられているとともに導電材料
で形成され、上記ロータとステータ部とを電気的に導通
した転動部材と、を備えたことを特徴としている。
【0018】上記構成のスピンドルモータによれば、ロ
ータの回転時、転動部材は転動することにより支持部お
よび軸部に同時に転がり接触し、上記ロータとステータ
部とを電気的に導通してスピンドルアースを構成する。
また、転動部材は、支持部および軸部に対して転がり接
触することから、これらの間の摩擦が小さく、摩耗粉の
発生も低減する。
【0019】更に、請求項8に係るこの発明のディスク
ドライブ装置は、ディスク状の記録媒体を支持および回
転駆動するモータとして、上述した構成のスピンドルモ
ータを備えている。この場合、スピンドルモータのスピ
ンドルアースにより記録媒体と情報処理手段とが電気的
に導通し、情報処理時のノイズの発生、記録媒体と情報
処理手段との間のスパーク現象の発生等が防止される。
また、スピンドルモータからの摩耗粉の飛散が防止さ
れ、信頼性の高い装置が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明の実施の形態に係るスピンドルモータについて詳細に
説明する。図1は、シャフト固定型のスピンドルモータ
10を示している。スピンドルモータ10はブラケット
12を備え、このブラケットにはシャフトとしての固定
軸18が垂直に立設されている。また、ブラケット12
には、円筒状に巻回されたステータコイル16が固定さ
れ、固定軸18の外側に同軸的に配置されている。そし
て、固定軸18、ステータコイル16、およびブラケッ
ト12は、スピンドルモータ10のステータ部11を構
成している。
【0021】固定軸18には一対の玉軸受20が嵌合さ
れ、固定軸の軸方向に沿って所定の間隔をおいて配置さ
れている。そして、スピンドルモータ10は、これらの
玉軸受20を介してステータ部11の固定軸18に回転
自在に支持されたロータ22を備えている。
【0022】ロータ22は、円筒形状のスリーブ24、
スリーブ24の外側に同軸的に位置した円筒形状のハブ
26、スリーブ24およびハブ26の上端部同志を連結
した環状の天壁28を一体に備えて構成されている。ま
た、ハブ26の内周面には、円筒形状の永久磁石30が
固定されているとともに、ハブ26の外周面下端部に
は、フランジ31が形成されている。
【0023】そして、ロータ22は、スリーブ24の内
孔24a内に玉軸受20が嵌合された状態で、固定軸1
8の回りで回転自在に支持され、永久磁石30は、ステ
ータコイル16の外側に隣接対向して配置されている。
また、スリーブ24の内周面には円筒形状のスペーサ3
2が嵌合され、一対の玉軸受20を所定の間隔に位置決
めしている。更に、上側の玉軸受20の外側で固定軸1
8の自由端部とスリーブ20上端部との間には、モータ
外部への塵、ほこりの飛散を防止するダストシール33
が設けられている。なお、スリーブ24およびスペーサ
32は、この発明における保持部として機能する。
【0024】スピンドルモータ10は、ステータ部11
とロータ22とを電気的に導通するスピンドルアースを
備えて構成されている。すなわち、スリーブ24の内孔
24a内において、一対の玉軸受20間には導通部材と
して機能する板ばね34が設けられている。この板ばね
34は導電材料で形成され、その一端はスペーサ32を
介してスリーブ24に固定され、他端部は、固定軸18
の外周面に接触して摺動部を構成している。そして、板
ばね34は、ロータ22が回転する間、常に固定軸18
の外周面に接触した状態でロータ22と共に回転し、ロ
ータ22とステータ部11とを電気的に導通する。
【0025】また、一対の玉軸受20間において、固定
軸18には飛散防止手段として機能する一対の環状の磁
石36が嵌合固定されている。これらの磁石36は、固
定軸18の軸方向に沿って所定間隔離間して設けられ、
板ばね34の摺動部の両側に位置している。従って、板
ばね34の摺動部は、一対の磁石36間に挟まれた状態
で固定軸18の外周面に接触している。
【0026】一対の磁石36は、板ばね34と固定軸1
8との摺接により発生する摩耗粉を吸着する目的で設け
られている。そのため、発生する摩耗粉は磁性材である
必要があり、固定軸18および板ばね34はいずれも磁
性材料で形成されている。なお、固定軸18および板ば
ね34は、少なくとも接触部分表面が磁性材料で形成さ
れていればよい。
【0027】上記のように構成されたスピンドルモータ
10によれば、ステータ部11のステータコイル16に
通電すると、ステータコイル16から発生する磁界と永
久磁石30の磁界との相互作用により、ロータ22が固
定軸18の回りで回転駆動される。そして、板ばね34
は、常に固定軸18の外周面に接触していることから、
ロータ22が回転する間、ロータ22とステータ部11
とを電気的に導通しスピンドルアースを構成する。従っ
て、スピンドルモータ10を磁気ディスクドライブ等に
適用した場合でも、ノイズの発生やスパーク現象の発生
を防止することができる。
【0028】そして、上述のスピンドルアースは、スピ
ンドルモータ10内のデッドスペースに、つまり、スリ
ーブ24の内孔24a内において一対の玉軸受20間に
設けられている。そのため、スピンドルモータ10の外
面側にスピンドルアース用の設置スペースを設ける必要
がなく、スピンドルモータの小型化を図ることができ
る。また、同様の理由により、固定軸18の両軸端部は
開放状態にあるため、スピンドルモータ10を磁気ディ
スクドライブに適用した場合、固定軸18を両持ち支持
構造とすることができる。
【0029】一方、ロータ22の回転時、板ばね34は
固定軸18の外周面に接触していることから、板ばね3
4の摺動部と固定軸18との間には相対速度を生じ、摩
擦による摩耗粉が発生する。しかしながら、上述した実
施の形態によれば、板ばね34と固定軸18との接触部
分は共に磁性材料で形成されているとともに、この接触
部分の両側には一対の磁石36が配置されている。従っ
て、発生した摩耗粉は磁石36に吸着され、モータ外部
への飛散が防止される。そのため、スピンドルモータ1
0を磁気ディスクドライブ等に適用した場合でも、モー
タからの発塵による信頼性の低下を招くことはない。
【0030】なお、上述したスピンドルアース構造およ
び摩耗粉の飛散防止構造は、上記シャフト固定型のスピ
ンドルモータに限らず、図2に示すシャフト回転型のス
ピンドルモータにも適用することができる。
【0031】すなわち、このスピンドルモータ10によ
れば、支持部として機能するスリーブ24はステータ部
11に取り付けられ、ロータ22側にシャフトが取付け
られている。詳細に述べると、ステータ11側におい
て、ブラケット12の中央部にはスリーブ24が垂直に
立設され、このスリーブの外周にステータコイル16が
嵌合固定されている。また、スリーブ24の内孔24a
内に、一対の玉軸受20および環状のスペーサ32が嵌
合されている。
【0032】一方、ロータ22は、ステータコイル16
の外側に位置した円筒形状のハブ26と、スリーブ24
の内孔24a内に挿入され玉軸受20によって回転自在
に支持されたシャフトとしての回転軸40と、ハブ26
および回転軸40の上端部同志を連結した環状の天壁2
8とを一体に備えて構成されている。また、ハブ26の
内周面には、円筒形状の永久磁石30が固定されステー
タコイル16と隣接対向している。
【0033】スピンドルアースを構成する板ばね34
は、スリーブ24の内孔24a内において一対の玉軸受
20間に配設され、スペーサ32を介してスリーブ24
に固定された固定部と回転軸40の外周面に接触した摺
動部とを有している。
【0034】また、飛散防止手段として機能する一対の
環状の磁石36は、回転軸40の外周面に嵌合固定さ
れ、板ばね34と回転軸40との間の接触部の両側に位
置している。なお、スピンドルモータ10の他の構成は
前述した実施の形態と同一であり、その詳細な説明は省
略する。
【0035】このように構成されたシャフト回転型のス
ピンドルモータにおいても、図1に示すシャフト固定型
のスピンドルモータと同様の作用効果を得ることができ
る。図3は、この発明の第2の実施の形態に係るスピン
ドルモータ10を示している。この実施の形態において
は、前述した実施の形態と比較して飛散防止手段の構成
が相違している。他の構成は前述した実施の形態と同一
であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳
細な説明を省略し、異なる部分についてのみ詳細に説明
する。
【0036】すなわち、第2の実施の形態によれば、ス
リーブ24の内孔24a内で一対の玉軸受20間におい
て、固定軸18には一対の環状部材42が嵌合固定され
ている。これらの環状部材42は、固定軸18の軸方向
に沿って所定間隔離間して設けられ、板ばね34の摺動
部の両側に位置している。従って、板ばね34の摺動部
は、一対の環状部材42間に挟まれた状態で固定軸18
の外周面に接触している。
【0037】また、環状部材42は、スペーサ32の内
径よりも僅かに小さな外径を有し、環状部材42の外周
面とスペーサ32の内周面との間には、幅0.1ないし
0.05mmの隙間が形成されている。そして、これら
の隙間により、ロータ22回転時の流体抵抗によって塵
の流出を防止する、いわゆるラビリンスシール44が形
成されている。ラビリンスシール44は、板ばね34と
固定軸18外周面との接触部の両側に形成され、この接
触部から発生する摩耗粉の流出を防止する飛散防止手段
として機能する。
【0038】このように構成されたスピンドルモータに
よっても、前述した実施の形態と同様に、スピンドルモ
ータの小型化、両持ち支持構造の適用、摩耗粉の飛散防
止といった作用効果を得ることができる。
【0039】更に、第2の実施の形態によれば、板ばね
34および固定軸18の接触部は磁性材料で形成されて
いる必要はなく、これらの形成材料を自由に選択するこ
とが可能となる。
【0040】なお、第2の実施の形態において、環状部
材42およびスペーサ32を磁性材料で形成するととも
に、これらの隙間に磁性流体を充填することにより、飛
散防止手段として機能する磁性流体シールを構成するよ
うにしてもよい。
【0041】また、上述したスピンドルアース構造およ
びラビリンスシール44からなる摩耗粉の飛散防止構造
は、シャフト固定型のスピンドルモータに限らず、図4
に示すシャフト回転型のスピンドルモータにも適用する
ことができる。図4において、スピンドルモータの基本
構成は図2に示すスピンドルモータと同一であるととも
に、スピンドルアース構造および摩耗粉の飛散防止構造
は図3に示すスピンドルモータと同一であり、同一の部
分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略す
る。
【0042】図5は、この発明の第3の実施の形態に係
るスピンドルモータ10を示している。第3の実施の形
態は、前述した実施の形態と比較してスピンドルアース
の構成が相違している。他の構成は前述した実施の形態
と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付して
その詳細な説明を省略し、異なる部分についてのみ詳細
に説明する。
【0043】第3の実施の形態によれば、スピンドルア
ースは、板ばねからなる導電部材に代わり、導電材料か
らなる転動部材50を備えて構成されている。すなわ
ち、転動部材50は円柱形状に形成され、スリーブ24
の内孔24a内で一対の玉軸受20間に配設されてい
る。また、転動部材50は、その中心軸が固定軸18と
平行に延びるように配置され、その外周面は、固定軸1
8の外周面およびスペーサ32の内周面に同時に接触し
ている。
【0044】従って、ロータ22が回転すると、転動部
材50は固定軸18の外周面上およびスペーサ32の内
周面上を転動するとともに、ロータ22とステータ部1
1とを電気的に導通する。
【0045】また、固定軸18の外周面およびスペーサ
32の内周面には、転動部材50の軸方向の移動を規制
する一対の内側ガイドリング52および一対の外側ガイ
ドリング54がそれぞれ固定されている。なお、内側ガ
イドリング52、外側ガイドリング54は少なくともい
ずれか一方が設けられていればよい。
【0046】上記構成の第3の実施の形態によれば、導
電性材料からなる転動部材50を固定軸18およびスペ
ーサ32に同時に接触させることにより、ロータ22と
ステータ部11とを電気的に導通し、スピンドルアース
を構成することができる。
【0047】また、転動部材50は、固定軸18および
スペーサ32に対して転動、つまり、転がり接触するた
め、転動部材と、固定軸18およびスペーサ32との間
の摩擦による摩耗粉の発生は摺動による場合に比較して
微小となる。従って、摩擦粉の発生が問題となることな
がなく、飛散防止手段を省略することが可能となる。
【0048】なお、転動部材50は、固定軸18の外周
面およびスペーサ32の内周面に同時に転がり接触でき
る形状であればよく、円筒形状、樽形状、あるいは球状
としてもよい。また、転動部材50は、導電性材料でれ
ば、金属材料、非金属材料のいずれでもよい。例えば、
導電性樹脂によって転動部材50を形成した場合には、
その弾性変形により各部材の製造誤差、組立誤差等を吸
収可能となる。
【0049】第3の実施の形態において、転動部材5
0、固定軸18、およびスペーサ32の少なくとも接触
部分をそれぞれ磁性材料で形成し、かつ、これらのいず
れか1つの部材を帯磁する構成としてもよい。前述した
ように、転動部材50は固定軸18およびスペーサ32
に対して転がり接触することから摩耗粉の発生は微小で
あるが、上記構成とすることにより、発生した微少な摩
耗粉を帯磁された部材に吸着することができ、モータ外
部への飛散を確実に防止することができる。
【0050】また、転動部材50を帯磁した場合、その
磁気吸引力により固定軸18およびスペーサ32に対す
る転動部材の滑りが低減し、摩耗粉自体の発生をも低減
することが可能となる。
【0051】更に、転動部材50、固定軸18、および
スペーサ32の少なくとも1つを、転動部材50が重力
によって落下しない程度の磁力に帯磁することにより、
ガイドリング52、54を省略することが可能となる。
【0052】図6は、上述した転動部材50で構成され
たスピンドルアースを適用したシャフト回転型のスピン
ドルモータを示したもので、このスピンドルモータにお
いても上記第3の実施の形態に係るスピンドルモータと
同様の作用効果を得ることができる。
【0053】なお、図6において、スピンドルモータの
基本構成は図2に示すスピンドルモータと同一であると
ともに、スピンドルアース構造は図5に示すスピンドル
モータと同一であり、同一の部分には同一の参照符号を
付してその詳細な説明を省略する。
【0054】図7は、ディスクドライブ装置として、前
述した実施の形態と同一の構成を有するのスピンドルモ
ータ10を備えた磁気ディスク装置を示している。この
磁気ディスク装置は、矩形箱状の筐体70と、筐体の上
端開口を閉塞したカバー71と、を備え、筐体70の底
壁上に、スピンドルモータ10のブラケット12が固定
されている。なお、スピンドルモータ10としては、図
1に示すシャフト固定型のモータが用いられている。
【0055】スピンドルモータ10のハブ26の外周面
には、記録媒体として、複数枚、例えば、3枚の磁気デ
ィスク72と、これら磁気ディスク間に位置したスペー
サリング73とが嵌合されている。そして、これらの磁
気ディスク72およびスペーサリング73は、ハブ26
の上端にねじ止めされたクランプリング74とハブ26
のフランジ31との間に挟持された状態で、ハブ26に
固定されている。従って、スピンドルモータ10を駆動
することにより、磁気ディスク72がハブ28と一体的
に回転駆動される。
【0056】スピンドルモータ10の固定軸18は、そ
の下端がブラケット12に固定されているとともに、上
端がカバー71にねじ止め固定され、両持ち支持された
状態となっている。
【0057】また、磁気ディスク装置は、筐体70の底
壁上に固定された軸受体76によって回動自在に支持さ
れたキャリッジアッセンブリ78、キャリッジアッセン
ブリ78により支持された6個の磁気ヘッド80、キャ
リッジアッセンブリ78を回動させるボイスコイルモー
タ(以下、VCMと称する)82、および、各磁気ヘッ
ド80とVCM82とに所定の信号を供給する図示しな
いプリント回路基板等を備えている。
【0058】磁気ヘッド80は、各磁気ディスク72に
対して2個づつ設けられ、磁気ディスクを両面から挟み
込むように配置されている。これらの磁気ヘッド80
は、各磁気ディスク72の記録再生面に対して情報の記
録再生を行うもので、この発明における情報処理手段と
して機能する。
【0059】VCM82は、筐体70内に支持された一
対のヨーク84、一方のヨークの内面に固定された磁石
86、キャリッジアッセンブリ78に取り付けられ、ヨ
ーク84間で磁石86に対向したボイスコイル88を備
えて構成されている。そして、ボイスコイル88に通電
されると、ボイスコイルから発生した磁界と磁石86か
らの磁界との相互作用により、キャリッジアッセンブリ
78が回動し、磁気ヘッド80が磁気ディスク72上の
所望のトラックへ移動される。
【0060】上記のように構成された磁気ディスク装置
によれば、磁気ディスク72を支持および回転駆動する
モータとして、前述した構成のスピンドルモータ10を
用いて構成されている。そのため、スピンドルモータ1
0の回転時、ロータ22とステータ部11とは導通状態
にあり、その結果、磁気ディスク72と磁気ヘッド80
あるいは筐体70との間も電気的な導通状態に維持する
ことができる。従って、磁気記録、再生時のノイズの発
生や、静電気等によるスパーク現象の発生を防止し、安
定した情報処理を行うことができる。
【0061】また、スピンドルアースがモータ内のデッ
ドスペースに設けられていることから、スピンドルモー
タ自身および磁気ディスク装置の小型化を図ることがで
きるとともに、スピンドルモータの固定軸18を両持ち
支持構造にて設置することができる。
【0062】更に、スピンドルアースに起因する摩擦
粉、塵等が、スピンドルモータ10内部から磁気ディス
ク装置内へ飛散することがなく、磁気ディスク装置の信
頼性の向上を図ることができる。
【0063】なお、本発明は、磁気ディスク装置に限ら
ず、光ディスク装置等の他のディスクドライブ装置に適
用してもよい。また、この発明に係るスピンドルモータ
は、ディスク装置に記録媒体を駆動する場合に限らず、
例えば、レザープリンタの露光装置に用いられるポリゴ
ンミラーを駆動するモータ、ビデオデッキのシリンダヘ
ッドを駆動するモータ等に適用してもよい。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、スピンドルアースを備えているにも拘らず、小型化
が可能が可能であるとともに、軸部を両持ち支持構造で
も設置可能なスピンドルモータを提供することができ
る。
【0065】また、この発明によれば、上述したスピン
ドルモータを用いてディスクドライブ装置を構成するこ
とにより、装置全体の小型化が可能であるとともに、ス
ピンドルアースによりノイズの発生、およびモータ内で
発生した摩耗粉の飛散を防止でき、信頼性の高いディス
クドライブ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るスピンドルモータ
を示す縦断面図、およびスピンドルアース部分を示す断
面図。
【図2】上記実施の形態をシャフト回転型のスピンドル
モータに適用した変形例を示す縦断面図。
【図3】この発明の第2の実施の形態に係るスピンドル
モータを示す縦断面図、およびスピンドルアース部分を
示す断面図。
【図4】上記第2の実施の形態をシャフト回転型のスピ
ンドルモータに適用した変形例を示す縦断面図。
【図5】この発明の第3の実施の形態に係るスピンドル
モータを示す縦断面図、およびスピンドルアース部分を
示す断面図。
【図6】上記第3の実施の形態をシャフト回転型のスピ
ンドルモータに適用した変形例を示す縦断面図。
【図7】この発明の実施の形態に係る磁気ディスク装置
の断面図。
【符号の説明】
10…スピンドルモータ 11…ステータ部 12…ブラケット 16…ステータコイル 18…固定軸 20…玉軸受 22…ロータ 24…スリーブ 24a…内孔 26…ハブ 32…スペーサ 34…板ばね 36…磁石 40…回転軸 42…環状部材 44…ラビリンスシール 50…転動部材 52…上部ガイドリング 54…下部ガイドリング 70…筐体 72…磁気ディスク 78…キャリッジアッセンブリ 80…磁気ヘッド 82…ボイスコイルモータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータおよび上記ロータを回転させるステ
    ータ部と、 上記ロータおよびステータ部のいずれか一方に設けられ
    た軸部と、 上記ロータおよびステータ部の他方に設けられ、上記軸
    部が挿通された内孔を有する支持部と、 上記内孔において上記軸部と支持部との間に設けられ、
    上記ロータを上記ステータ部に対して回転自在に支持し
    た軸受と、 上記内孔内に設けられているとともに、上記支持部に固
    定されている固定部と、上記軸部の外周面に摺動自在に
    接触した摺動部とを有し、上記ロータとステータ部とを
    電気的に導通した導通部材と、 上記摺動部と軸部との接触部分から発生する摩耗粉の外
    部への飛散を防止する飛散防止手段と、 を備えていることを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 【請求項2】上記導電部材および軸部は、少なくとも上
    記接触部分が磁性材料で形成され、 上記飛散防止手段は、上記接触部の近傍に設けられ上記
    接触部から発生する摩耗粉を吸着する磁石を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピンドルモータ。
  3. 【請求項3】上記飛散防止手段は、上記軸部に固定され
    上記接触部分の両側に位置した一対の環状の磁石を備え
    ていることを特徴とする請求項2に記載のスピンドルモ
    ータ。
  4. 【請求項4】上記飛散防止手段は、上記内孔内で上記接
    触部分の両側に設けられたラビリンスシールを備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のスピンドルモー
    タ。
  5. 【請求項5】ロータおよび上記ロータを回転させるステ
    ータ部と、 上記ロータおよびステータ部のいずれか一方に設けられ
    た軸部と、 上記ロータおよびステータ部の他方に設けられ、上記軸
    部が挿通された内孔を有する支持部と、 上記内孔において上記軸部と支持部との間に設けられ、
    上記ロータを上記ステータ部に対して回転自在に支持し
    た軸受と、 上記内孔内に、上記支持部および軸部に接触した状態で
    転動自在に設けられているとともに導電材料で形成さ
    れ、上記ロータとステータ部とを電気的に導通した転動
    部材と、 を備えていることを特徴とするスピンドルモータ。
  6. 【請求項6】上記転動部材は、上記軸部と平行な中心軸
    を有する円柱形状、円筒形状、樽形状あるいは球状のい
    ずれかに形成されていることを特徴とする請求項5に記
    載のスピンドルモータ。
  7. 【請求項7】上記転動部材、軸部、および支持部は、磁
    性材料で形成され、上記転動部材、軸部、および支持部
    の少なくとも1つは帯磁され、上記接触部分から発生す
    る摩耗粉を吸着することを特徴とする請求項5叉は6に
    記載のスピンドルモータ。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7のいずれか1項に記載の
    スピンドルモータと、 上記スピンドルモータのロータに支持され、スピンドル
    モータによって回転されるディスク状の記録媒体と、 上記記録媒体に対して情報の処理を行う情報処理手段
    と、 を備えたことを特徴とするディスクドライブ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006042584A (ja) * 2004-06-23 2006-02-09 Nippon Densan Corp スピンドルモータ及びこのスピンドルモータを備えた記録ディスク駆動装置
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