JP2001231214A - スピンドルモータ及びこれを用いたディスク駆動装置 - Google Patents

スピンドルモータ及びこれを用いたディスク駆動装置

Info

Publication number
JP2001231214A
JP2001231214A JP2000040789A JP2000040789A JP2001231214A JP 2001231214 A JP2001231214 A JP 2001231214A JP 2000040789 A JP2000040789 A JP 2000040789A JP 2000040789 A JP2000040789 A JP 2000040789A JP 2001231214 A JP2001231214 A JP 2001231214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
spindle motor
bearing holder
bearing
rotating member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000040789A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeji Sumi
茂治 角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP2000040789A priority Critical patent/JP2001231214A/ja
Publication of JP2001231214A publication Critical patent/JP2001231214A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベアリングホルダとこれに1対の玉軸受を介
して相対回転自在に支持された軸部との間の導通を、特
殊な加工を施すことなく得られ、磁気ディスクに発生し
た静電気を固定部材側に迅速に逃がすことを可能にす
る。 【構成】 1対の玉軸受30,32の外輪30b、32
bのそれぞれの向かい合う端面間に導電性スペーサ34
が介在されており、スペーサ34の外周面がベアリング
ホルダ6の内周面に密に金属接触し、スペーサ34の軸
方向両面が1対の玉軸受30,32のそれぞれの外輪3
0b、32bの端面に密に金属接触している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてディスク
(磁気ディスク、光ディスク)を回転させるために使用
されるスピンドルモータ及びこれを用いたディスク駆動
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードディスク駆動装置などのデ
ィスク駆動装置としては、例えば特開平11―1228
63号公報及び特開平11−45501号公報に記載の
ものがある。すなわち、特開平11―122863号公
報に記載のものは、図3に示すように、駆動装置のベー
スに一体的なハウジングaに円筒状のベアリングホルダ
bが設けられ、このベアリングホルダbの内側に一対の
玉軸受c,dを介してほぼカップ状のロータeの軸部f
が支持されている。ベアリングホルダbの外側にはステ
ータgが外嵌固定され、これに対向するように円筒状の
ロータマグネットhがロータeに装着されている。
【0003】ベアリングホルダbの内側中央部には内方
に突出する環状段部iが一体に設けられ、両玉軸受c,
dのそれぞれの外輪が端面を環状段部iに当接させた状
態でベアリングホルダbの内周面に接着固定される一
方、ロータeの天面に設けた環状段状の位置規制部jに
上方の玉軸受cの内輪上端面を当接させかつ下方の玉軸
受dの内輪を上方へ予圧を付与した状態で両内輪が軸部
fの外周面に接着固定されている。ロータeの外周壁に
は磁気ディスク(図示せず)を載置するための鍔部kが
形成され、1枚もしくは複数枚の磁気ディスクが鍔部k
に搭載されてロータeに装着される。ベアリングホルダ
bの下面開口はシール部材lにて閉塞されている。
【0004】また、特開平11−45501号公報に記
載のものは、図4に示すように構成され、図3のものと
同様に、ハウジングaの円筒状ベアリングホルダbの内
側に一対の玉軸受c,dを介してロータeの軸部fが支
持され、ベアリングホルダbの外側にステータgが外嵌
固定されると共に、これに対向するロータマグネットh
がロータeに装着されている。ベアリングホルダbの内
側面には環状段部は存在せず、両玉軸受c,dのそれぞ
れの外輪間に円環状のスペーサ部材mが介在されてこの
外輪がベアリングホルダbの内周面に接着固定されてお
り、上側の玉軸受cの内輪上端面をロータeの天面の位
置規制部jに当接させかつ下方の玉軸受dの内輪を軸部
fの端面にねじ止めしたワッシャnにより上方へ予圧を
付与した状態で両内輪が軸部fの外周面に接着固定され
ている。
【0005】ロータeの外周壁の鍔部k上には複数枚
(図では3枚)の磁気ディスクoがそれぞれの間にスペ
ーサpを介在させて積層され、上層の磁気ディスクoを
ねじqでロータeに固定されたクランプrで押圧するこ
とにより、複数枚の磁気ディスクoが鍔部kとの間で挟
持されてロータeに一体に装着されている。
【0006】ところで、近年では、上述したディスク駆
動装置において、装置本体の小型化と高密度記録化のた
めに磁気抵抗効果型磁気ヘッド(以下MRヘッドと呼
ぶ)を採用する一方、磁気ディスクをより高速回転する
ようにしている。しかし、高速で回転する磁気ディスク
には空気との摩擦により静電気が帯電し、磁気ディスク
と磁気ヘッドとの間に大きな電位差が生じるようになっ
ている。この電位差は磁気ディスクとMRヘッドとの間
の放電を招き、MRヘッドを構成する磁気抵抗効果薄膜
などが破損する問題が生じる。
【0007】このため、磁気ディスクの高電圧帯電によ
る不具合を防ぐために、磁気ディスクに帯電した静電気
を迅速にディスク装置側に逃がしてMRヘッドとの間の
電位差を小さくしてやる必要がある。
【0008】上述した従来のディスク駆動装置にあって
は、磁気ディスクを搭載したロータeの軸部fの外周面
と玉軸受c,dの内輪内周面との間、及び、ベースaの
ベアリングホルダbの内周面と玉軸受c,dの外輪外周
面との間にはそれぞれ接着剤が存在するため、この接着
剤層が周方向均一に形成されている場合にはこの間が高
抵抗となり、磁気ディスクに帯電した静電気を迅速にデ
ィスク装置側に逃がしてやることが困難になる。磁気デ
ィスクの更なる高容量化に際しては、磁気ディスクと磁
気ヘッド間がより小間隙になることから、磁気ディスク
を搭載するモータ本体側の低抵抗化が要求され、ロータ
eとベースa間に安定した導通状態が要求されることと
なる。
【0009】前記図3に示したディスク駆動装置にあっ
ては、上側の玉軸受cの内輪上端面がロータeの位置規
制部jに当接して金属接触し、この玉軸受cの外輪下端
面が環状段部iに当接して金属接触するため、ロータe
とベースa間に低抵抗の安定した導通状態が得られるこ
ととなる。
【0010】しかしながら、この図3のものでは、ベア
リングホルダbに環状段部iを一体に設ける必要がある
ため、加工工数が大となり、コストアップを招く結果と
なる。
【0011】一方、図4に示したディスク駆動装置の場
合、図3の場合のような環状段部を要しないため、加工
が簡単になるが、玉軸受c,dの外輪端面が当接する環
状スペーサmに導電性材料を用いたとしてもスペーサm
とベアリングホルダb間の導通を常時確保することは非
常に難しく、検査結果によれば、ベアリングホルダbの
内周面とスペーサmの外周面との導通がないものが数パ
ーセント程度存在し、ロータeとベースa間が高抵抗に
なり得ると言った問題が生じる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
の有するこのような問題点に留意してなされたものであ
り、この目的とするところは、ベアリングホルダとこれ
に一対の玉軸受を介して相対回転自在に支持された軸部
との間の導通を、従来のようなベアリングホルダに特殊
な加工を一切施すことなく得ることができ、回転部材に
磁気ディスクを搭載した場合においても、磁気ディスク
に発生した静電気を固定部材側に迅速に逃がすことが可
能なスピンドルモータ及びこれを用いたディスク駆動装
置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のスピンドルモータにおいては、ステータを
保持した固定部材と、ステータに対向するようロータマ
グネットを取り付けた回転部材と、固定部材と回転部材
との一方に設けた円筒状ベアリングホルダと、固定部材
と回転部材との他方に設けられベアリングホルダの内側
に挿入される軸部と、ベアリングホルダの内周面と軸部
の外周面との間に介在された1対の玉軸受とを備え、固
定部材に対して回転部材を回転自在に支持するスピンド
ルモータにおいて、一対の玉軸受の外輪のそれぞれの向
かい合う端面間には導電性スペーサが介在されており、
該スペーサの外周面がベアリングホルダの内周面に密に
金属接触し、スペーサの軸方向両面が一対の玉軸受のそ
れぞれの外輪の端面に密に金属接触していることを特徴
としている。
【0014】上記のようなスピンドルモータにあって
は、固定部材と回転部材との一方に設けた円筒状ベアリ
ングホルダの内周面にスペーサが密に金属接触すると共
に、このスペーサの軸方向両面が一対の玉軸受の外輪の
それぞれの端面に密に金属接触しているため、固定部材
と回転部材との他方に設けた軸部,ベアリングホルダ間
がスペーサ及び玉軸受を介して電気的に導通状態とな
り、低抵抗となる。
【0015】上述したスピンドルモータにおいて、導電
性スペーサを径方向にばね性を有するCリングから構成
し、このスペーサの非装着時の外径をベアリングホルダ
の内径より大きく設定し、スペーサを収縮状態でベアリ
ングホルダの内周面に装着して一対の玉軸受のそれぞれ
の外輪の端面とベアリングホルダの内周面とに接触させ
ることができる。
【0016】また、上記スピンドルモータにおいて、ベ
アリングホルダを固定部材に設けると共に、軸部を回転
部材に設け、この回転部材に一方の玉軸受の内輪におけ
る他方の玉軸受との反対側の端面に当接する位置規制部
を設け、他方の玉軸受の内輪に一方の玉軸受との反対側
から予圧を付与する構成とすることができる。
【0017】他方の玉軸受の内輪に予圧を付与すること
により、一対の玉軸受のそれぞれの外輪端面がスペーサ
に所定の圧力を持って当接されると同時に、一方の玉軸
受の内輪端面が回転部材の位置規制部に所定の圧力を持
って当接することとなり、回転部材がその位置規制部か
ら一方の玉軸受の内輪、一方の玉軸受のボール及び外
輪、スペーサを介して固定部材のベアリングホルダと導
通し、回転部材と固定部材間が低抵抗となる。
【0018】さらに、上記スピンドルモータにおいて、
ベアリングホルダを回転部材に設けると共に、軸部を固
定部材に設け、この固定部材に一方の玉軸受の内輪にお
ける他方の玉軸受との反対側の端面に当接する位置規制
部を設け、他方の玉軸受の内輪に一方の玉軸受との反対
側から予圧を付与する構成とすることもできる。
【0019】この構成の場合も上述と同様に、他方の玉
軸受の内輪に予圧を付与することにより、一対の玉軸受
のそれぞれの外輪端面がスペーサに所定の圧力を持って
当接されると同時に、一方の玉軸受の内輪端面が固定部
材の位置規制部に所定の圧力を持って当接することとな
り、回転部材がそのベアリングホルダからスペーサ、一
方の玉軸受の外輪及びボール、一方の玉軸受の内輪、位
置規制部と導通し、回転部材と固定部材間が低抵抗とな
る。
【0020】上述したスピンドルモータはディスク駆動
装置に用いることができ、回転部材に記録ディスクを搭
載し、この記録ディスクの両面または片面をトレースす
る磁気ヘッドを設ける構成とすることができ、記録ディ
スクが2.5インチ〜3.5インチのディスクである場
合に、スペーサを、0.2mm以上10mm以下、望ま
しくは0.2mm以上3mm以下の厚みを有するものと
するのがよい。
【0021】回転部材にディスクを搭載してなるディス
ク駆動装置にあっては、ディスクの回転によって、空気
との摩擦によりその表面に静電気が発生し、ヘッドとの
間で放電した場合には、磁気ヘッドの破壊を招き、実用
に供しないこととなる。上述したスピンドルモータを用
いることにより、回転部材と固定部材間が1対の玉軸受
及びスペーサを介して導通するので、ディスクに帯電し
た電荷は速やかに回転部材から固定部材に放出され、デ
ィスクとベッド間の放電を事前に防止することが可能と
なる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図1及び図2を用いて説明する。図1は、磁気ディ
スク駆動装置に適用した場合のスピンドルモータを示す
断面図であり、スピンドルモータ1の円形状ブラケット
2は固定部材を構成し、環状で浅皿状の底壁部4と、こ
の底壁部4の中央部に軸方向に突出して一体に設けられ
た円筒状ベアリングホルダ6と、底壁部4の外周部を径
方向外方へ鍔状に突出してなるフランジ部8とを有して
なり、フランジ部8をディスク駆動装置のベースにねじ
などを用いて固定することによりベースに一体化され
る。
【0023】このベアリングホルダ6の外周面にはステ
ータ10が外嵌固定されている。このステータ10は、
径方向外周に突出する複数のティースを有する環状のス
テータコア12とこのステータコア12の各ティースに
巻回された例えば3相のコイルとからなる。
【0024】回転部材を構成するロータ16は、カップ
状ロータ本体18の中央部に軸部20を一体に有してな
り、ロータ本体18の内天井面における軸部20の基部
外周には、後述する玉軸受の内輪当たり面を形成する位
置規制部22が突出形成されると共に、ロータ本体18
の外周壁における開口端部には、径方向外方へ膨出した
鍔部24が一体に形成されている。ロータ本体18の外
周壁内面には、ステータ10に対向するよう円環状のロ
ータマグネット26が装着されている。2.5インチ若
しくは3.5インチの磁気ディスク28は、その中心孔
をロータ本体18の外周壁外周面に嵌合させて鍔部24
上に載置され、図外のクランプ部材によりロータ本体1
8に結合されることにより、ロータ16と一体的に回転
するようになっている。
【0025】ロータ16は、その軸部20をベアリング
ホルダ6の内側において上下2段の玉軸受30,32を
介して支持することにより、ブラケット2に対して回転
自在とされている。一対の玉軸受30,32は、周知の
如く、内輪30a,32aと外輪30b,32bと内外
輪間に介在された複数のボール30c,32cとからな
り、これらは全て導電材料により構成されている。
【0026】ベアリングホルダ6の内周面には、一対の
玉軸受30,32の外輪30b,32bのそれぞれの向
かい合う端面間に介在される導電性スペーサ34が介在
されている。このスペーサ34は、図2に示すように、
Cリングからなり、同図2点鎖線に示すように、スペー
サ34の非装着時の外径がベアリングホルダ6の内径よ
り大きく設定され、スペーサ34を径方向に収縮させた
状態でベアリングホルダ6の内周面に装着されると共
に、収縮状態を解除することにより、このスペーサ34
の外周面がベアリングホルダ6の内周面に密に金属接触
する。スペーサ34は、その両端部が径方向内方に膨出
形成されており、この両端部にそれぞれ操作用孔34a
が透設されており、スペーサ34を収縮状態に操作する
場合に、両操作用孔34aに工具等を係止してその操作
を容易にする。スペーサ34の厚みは、2.5インチ〜
3.5インチディスク用のスピンドルモータにおいては
0.2以上10mm以下とされ、望ましくは、約0.2
mm以上3mm以下である。
【0027】ブラケット4の下面には、ベアリングホル
ダ6の下端開口を閉塞するキャップ36が装着されてお
り、外部からごみ等がベアリングホルダ6を通してモー
タ内部へ侵入するのを防止している。
【0028】ロータ16をブラケット2に対して回転支
持する一対の玉軸受30,32には、内外輪間において
ボールががたつかないよう予圧が付与されており、この
予圧により、スペーサ34の軸方向両面が両玉軸受3
0,32のそれぞれの外輪30b,32bの端面に密に
金属接触するようになり、同時に、上段の玉軸受30の
内輪30aの上端面が位置規制部22に密に金属接触す
るようになる。
【0029】より具体的に説明すると、玉軸受30,3
2の内外輪を軸部20の外周面及びベアリングホルダ6
の内周面にそれぞれ接着固定する際、ロータ16を保持
した状態で下段の玉軸受32の内輪32aに対し上方へ
の予圧が付与される。この予圧の付与は、内輪32aの
下端面を保持した状態でロータ16に上方から重りなど
による一定圧力をかけることによっても実現する。
【0030】このような予圧が与えられることにより、
両玉軸受30,32のそれぞれの内輪30a,32aが
互いに向かい合う方向に付勢されると共に、これに伴っ
てそれぞれの外輪30b,32bも互いに向かい合う方
向に付勢されてその端面がスペーサ34の軸方向両端面
に圧接し、これにより金属接触され、さらに、上段の玉
軸受30の内輪30aの上端面がロータ本体18の位置
規制部22に圧接し、これにより金属接触する。そし
て、この状態で両玉軸受30,32の内外輪が軸部20
及びベアリングホルダ6に接着固定される。この両玉軸
受30,32の内外輪の接着に際しては、導電性接着剤
を使用することが望ましい。スペーサ34は、上述した
ように、自身の弾性によりベアリングホルダ6の内周面
に弾接して金属接触しており、従って、ロータ16とブ
ラケット2とは、ロータ本体18の位置規制部22、上
段玉軸受30の内輪30a、スペーサ34、及びベアリ
ングホルダ6を介して電気的に導通しており、この間が
低抵抗となる。
【0031】磁気ディスク駆動装置内部には、MR型磁
気ヘッドが磁気ディスク28に対向して配置されてい
る。この磁気ヘッドはアームを介してボイスコイルモー
タで駆動されている。
【0032】ロータ16に搭載された磁気ディスク28
がロータ16と共に高速回転した際に、磁気ディスク2
8は空気層から抵抗を受け、その抵抗による摩擦によっ
て空気に発生した電荷が磁気ディスク28表面に帯電し
ていく。磁気ディスク28に帯電した静電気は、ロータ
16から玉軸受30及びスペーサ34を通してブラケッ
ト2に流れ、磁気ディスク駆動装置のベースに放出され
る。磁気ディスク28においては、上述したようにモー
タ側がかなり低抵抗になっているため、磁気ヘッドとの
間隙がさらに小さくなっても、磁気ディスク28の静電
荷は磁気ヘッド側に流れることはなく、磁気ディスク2
8と磁気ヘッド間の放電が未然に防止されることにな
る。
【0033】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で種々
変更可能であり、例えば、ブラケット2に相当するもの
がベースに一体に形成されたいわゆるベース一体型スピ
ンドルモータに本発明を適用することもできる。また、
上述では、本発明をシャフト回転タイプのスピンドルモ
ータに適用した場合を説明しているが、シャフト固定タ
イプのスピンドルモータにおいても同様に実施すること
ができる。すなわち、ブラケット側に軸部を一体に設け
ると共に、ロータ側にベアリングホルダを一体に設ける
構成であり、例えば図1を上下反転させてブラケット2
をロータ、ロータ16をブラケットとして構成するタイ
プである。さらに、上述では、スペーサ34の両端部を
径方向内方に膨出形成してこれにそれぞれ操作用孔34
aを透設したが、これに限らず、両端部に膨出部を形成
せず、操作用孔も設けないものとしてもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、つぎに記載の効果を奏する。請求項1記載
のスピンドルモータによれば、固定部材と回転部材との
一方に設けた円筒状ベアリングホルダの内周面にスペー
サが密に金属接触すると共に、このスペーサの軸方向両
面が1対の玉軸受の外輪のそれぞれの端面に密に金属接
触しているため、固定部材と回転部材との他方に設けた
軸部、ベアリングホルダ間がスペーサ及び玉軸受を介し
て電気的に導通状態となり、固定部材と回転部材間を低
抵抗にすることができる。しかも、従来のようにベアリ
ングホルダに環状段部を一体に設ける必要がないため、
加工が容易になり、コストを低くすることができる。請
求項2記載のスピンドルモータによれば、導電性スペー
サを径方向にばね性を有するCリングから構成し、スペ
ーサの非装着時の外径をベアリングホルダより大きく設
定しているため、スペーサを収縮状態でベアリングホル
ダの内周面に装着して1対の玉軸受のそれぞれの外輪の
端面とベアリングホルダの内周面とに密に接触させるこ
とができ、スペーサの取り付けを容易にし、組立性を向
上することができ、スペーサとベアリングホルダ間の導
通を常時確保することができる。請求項5記載のディス
ク駆動装置によれば、請求項1〜4記載のスピンドルモ
ータの回転部材と固定部材間が1対の玉軸受及びスペー
サを介して導通しているので、ディスクに帯電した電荷
は速やかに回転部材から固定部材に放出され、ディスク
とベッド間の放電を事前に防止し、ディスクに記録され
た情報が破壊することを確実に防ぐことができる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す磁気ディスク駆動装
置用スピンドルモータの断面図である。
【図2】図1スペーサを示す平面図である。
【図3】従来のスピンドルモータを示す断面図である。
【図4】従来の他のスピンドルモータを示す断面図であ
る。
【符号の簡単な説明】
1 スピンドルモータ 6 円筒状ベアリングホルダ 10 ステータ 20 軸部 22 位置規制部 26 ロータマグネット 28 磁気ディスク 30,32 玉軸受 30a,32a 内輪 30b,32b 外輪 34 スペーサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータを保持した固定部材と、前記ス
    テータに対向するようロータマグネットを取り付けた回
    転部材と、前記固定部材と前記回転部材との一方に設け
    た円筒状ベアリングホルダと、前記固定部材と前記回転
    部材との他方に設けられ前記ベアリングホルダの内側に
    挿入される軸部と、前記ベアリングホルダの内周面と前
    記軸部の外周面との間に介在された1対の玉軸受とを備
    え、前記固定部材に対して前記回転部材を回転自在に支
    持するスピンドルモータにおいて、 前記一対の玉軸受の外輪のそれぞれの向かい合う端面間
    には導電性スペーサが介在されており、該スペーサの外
    周面が前記ベアリングホルダの内周面に密に金属接触
    し、前記スペーサの軸方向両面が前記一対の玉軸受のそ
    れぞれの外輪の端面に密に金属接触していることを特徴
    とするスピンドルモータ。
  2. 【請求項2】 前記導電性スペーサは径方向にばね性を
    有するCリングからなり、該スペーサの非装着時の外径
    は前記ベアリングホルダの内径より大きく設定され、前
    記スペーサは収縮状態で前記ベアリングホルダの内周面
    に装着されて前記一対の玉軸受のそれぞれの外輪の端面
    と前記ベアリングホルダの内周面とに接触している請求
    項1記載のスピンドルモータ。
  3. 【請求項3】 前記ベアリングホルダは前記固定部材に
    設けられると共に、前記軸部は前記回転部材に設けられ
    ており、前記回転部材には一方の玉軸受の内輪における
    他方の玉軸受との反対側の端面に当接する位置規制部が
    設けられ、他方の玉軸受の内輪に前記一方の玉軸受との
    反対側から予圧が付与されている請求項1又は2記載の
    スピンドルモータ。
  4. 【請求項4】 前記ベアリングホルダは前記回転部材に
    設けられると共に、前記軸部は前記固定部材に設けられ
    ており、前記固定部材には一方の玉軸受の内輪における
    他方の玉軸受との反対側の端面に当接する位置規制部が
    設けられ、他方の玉軸受の内輪に前記一方の玉軸受との
    反対側から予圧が付与されている請求項1又は2記載の
    スピンドルモータ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4に記載のスピンドルモ
    ータを備え、前記回転部材に記録ディスクが搭載され、
    該記録ディスクの両面または片面をトレースする磁気ヘ
    ッドが設けられていることを特徴とするディスク駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記録ディスクは2.5インチ〜3.
    5インチのディスクであり、前記スペーサは、0.2m
    m以上10mm以下、望ましくは0.2mm以上3mm
    以下の厚みを有する請求項5記載のディスク駆動装置。
JP2000040789A 2000-02-18 2000-02-18 スピンドルモータ及びこれを用いたディスク駆動装置 Withdrawn JP2001231214A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000040789A JP2001231214A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 スピンドルモータ及びこれを用いたディスク駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000040789A JP2001231214A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 スピンドルモータ及びこれを用いたディスク駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001231214A true JP2001231214A (ja) 2001-08-24

Family

ID=18564119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000040789A Withdrawn JP2001231214A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 スピンドルモータ及びこれを用いたディスク駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001231214A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7460334B2 (en) 2004-06-23 2008-12-02 Nidec Corporation Spindle motor and recording-disk drive furnished with the spindle motor
US7511918B2 (en) 2005-03-28 2009-03-31 Nidec Corporation Spindle motor and recording disk driving apparatus having the spindle motor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7460334B2 (en) 2004-06-23 2008-12-02 Nidec Corporation Spindle motor and recording-disk drive furnished with the spindle motor
US7511918B2 (en) 2005-03-28 2009-03-31 Nidec Corporation Spindle motor and recording disk driving apparatus having the spindle motor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3609258B2 (ja) モータ
US6545378B2 (en) Electric spindle motor with magnetic bearing and hydrodynamic bearing
US9842620B2 (en) Spindle motor including sealing member and shaft portion, and disk drive apparatus provided with same
JP2003061300A (ja) ハードディスクドライブ用スピンドルモータ
US20100239194A1 (en) Disk drive device improved in handling property
JP3334276B2 (ja) 磁気ディスク装置
US5606475A (en) Magnetic disc drive motor including a fixed shaft having mounted thereon a lower bearing member with a portion for mounting a rotor
US5638233A (en) Magnetic disk drive motor having a fixed shaft with circumferential grooves for integrating the bearing therewith and having a disc abutting the outer ring of the bearing
JP2001231214A (ja) スピンドルモータ及びこれを用いたディスク駆動装置
JP3708898B2 (ja) ディスク回転用モータ、およびディスク装置
JP2006112505A (ja) 軸受機構、キャリッジアセンブリ及び磁気ディスク装置
JPH0378163A (ja) 磁気ディスク装置のスピンドルモータ
JP2729735B2 (ja) 磁気ディスク駆動モータ
JPH04222958A (ja) 磁気ディスク装置
JP2729733B2 (ja) 磁気ディスク駆動モータ
JP3390223B2 (ja) モータ
JP3351542B2 (ja) ハードディスク装置
JPH07254213A (ja) 磁気ディスク駆動装置
JP2001309604A (ja) スピンドルモータ及びこれを備えた磁気ディスク駆動装置
JPH1153826A (ja) ディスク駆動モータ
JPH076491A (ja) 磁気ディスク装置
JP2002238206A (ja) 磁気ディスク駆動用モータ及びこれを備えた磁気ディスク装置
JPS62245570A (ja) 磁気デイスク駆動装置
JPH0614490A (ja) スピンドルモータ
JPH05144215A (ja) 磁気デイスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070501