JPH07254213A - 磁気ディスク駆動装置 - Google Patents

磁気ディスク駆動装置

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JPH07254213A
JPH07254213A JP7150894A JP7150894A JPH07254213A JP H07254213 A JPH07254213 A JP H07254213A JP 7150894 A JP7150894 A JP 7150894A JP 7150894 A JP7150894 A JP 7150894A JP H07254213 A JPH07254213 A JP H07254213A
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JP
Japan
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magnetic disk
disk drive
rotor hub
drive device
hub
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Application number
JP7150894A
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English (en)
Inventor
Kenichi Yamazaki
賢一 山崎
Asao Yazaki
朝男 矢崎
Tetsuji Fukuda
撤二 福田
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Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
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Publication date
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク駆動装置の記録の高密度化に対応し
て、MR型磁気ヘッドを用いた信頼性の高い情報の読み
出し、書き込みが実現できる磁気ディスク駆動装置を提
供すること。 【構成】 静止部材と、この静止部材に装着された軸受
手段と、前記軸受手段を介して回転支持されると共に、
磁気ディスクが装着されるロータハブと、情報の読み出
し/書き込みを行なうMR型磁気ヘッドとを備えた磁気
ディスク駆動装置である。そして、前記ロータハブと前
記磁気ヘッドとは、電気的に絶縁分離して配設されてい
る。このため、磁気ディスクに帯電した静電気は、磁気
ヘッドに導通することが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク駆動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の磁気ディスク駆動装置を
示す全体断面図である。図5において、蓋体s及びベー
ス部材nにより本駆動装置のディスク収容空間tが画定
される。ディスク収容空間tは、清浄な空気で満たされ
た閉空間であり、この空間内においてディスクgが収容
され、回転駆動される。ディスクgが支持されるロータ
ハブaは、ハブbとロータヨークdとから構成される。
さらにハブaの中心部には、図の下方に延びて設けられ
たシャフトcがこれと一体に形成されている。これらの
部材は、アルミニウム合金やステンレス鋼等から形成さ
れる。ディスクgはハブbに装着され、クランプhがね
じ止めされることにより、ハブbにきつく固定される。
ロータヨークdの図の下側には、内部にロータマグネッ
トfが取り付けられている。
【0003】ブラケットmの中心部には、円筒部rが形
成されており、この円筒部rの内周側に一対の玉軸受
p,qが装着される。そしてこの玉軸受p,qを介して
シャフトcが回転支持される。また円筒部rの外周側に
は、ステータeが配設されており、ロータマグネットf
と径方向へ対向して位置付けられている。従って、ステ
ータeに所要の電気信号が通電されると、このステータ
eの電流磁界とロータマグネットfとの電磁相互作用に
より、ロータハブaは回転駆動される。また、ベース部
材n上には、細部を省略するが、ディスクgの記録を読
み取り、または書き込みを行なうための磁気ヘッドjが
実装されている。なお磁気ヘッドjは、アクチュエータ
(図示省略)に連設されたアームkによって支持、駆動
される。
【0004】こうしたディスク駆動装置に対しては、近
時において、増々の小型化・高容量化の要求が高まりつ
つある。このため、装置の小型化に対応して、高密度で
記録の読み出し、書き込みが可能なMR(Magnet
o Resistive)インダクティブ複合型磁気ヘ
ッド(以後、MR型磁気ヘッドと呼ぶ)が採用されつつ
ある。この磁気ヘッドは、読み出しにMR素子を使い、
書き込み時にインダクティブヘッドが使われる。MR素
子は、Fe−Ni(パーマロイ)等を主体とし、磁界の
変化が抵抗値の変化として現われる素子である。従っ
て、MR型磁気ヘッドには、予め所定の電圧が印加され
ており、その電流の変化を検出電流として信号出力され
る。そして、この信号出力はプリアンプ等により、増幅
される。なおMR型磁気ヘッドには、バイアス電流の励
磁によりバイアス磁界が与えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、MR型磁気
ヘッドは、外的要因としての静電気や異常電位に弱く、
このような電気が帯電あるいは印加されると、正常に作
動せず、最悪の場合、静電破壊により損傷しかねない。
すなわち、MR型磁気ヘッドが搭載された上述の構成に
よるディスク駆動装置によれば、ディスクgが回転駆動
されるのに伴い、ディスク収容空間tにおける清浄空気
とディスクgとの摩擦により、ディスクg表面には、静
電気が帯電する。この静電気が磁気ヘッドjに対して作
用し、上記の不都合を生ぜしめる。またディスクgに帯
電した静電気は、ハブb、玉軸受p,q、ブラケットm
を経て、ベース部材nにも導電される。これにより、ベ
ース部材n上に実装された磁気ヘッドjに対しても帯電
し、電位変化を来す。この結果、バイアス磁界の変動を
招き、安定した信号出力が得られず、またノイズ増加の
原因ともなる。
【0006】上述の対応のため、例えばブラケットmと
ベース部材nとの取付部uに絶縁部材を介装させて、デ
ィスク側と磁気ヘッド側とを絶縁分離させれば問題ない
が、近時のディスク駆動装置においては、ほとんどの場
合、ブラケットmとベース部材nとが一体に形成され
た、いわゆるベース一体型のフレーム形態を有してい
る。また、さらに、ロータハブaに帯電した静電気をデ
ィスク駆動装置外部へ導出させるために、接地を設ける
構成が種々提案されているが、MR型磁気ヘッドの場合
においては、所定の電位を一定維持させる必要から、こ
のような措置は必ずしも望ましくない。
【0007】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点を考慮して行われたものであって、その課題とす
るところは、ディスク駆動装置の高密度化に対応して、
MR型磁気ヘッドを用いた信頼性の高い情報の読み出
し、書き込みが実現できる磁気ディスク駆動装置を提供
することである。そして本発明の別の課題は、上記課題
を維持しつつ、部品点数を増やすことなく、しかも簡単
な構成により、小型化を図ることができる磁気ディスク
駆動装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明に従う磁気ディスク駆動装置は、静止部材
と、この静止部材に装着された軸受手段と、前記軸受手
段を介して回転支持されると共に、磁気ディスクが装着
されるロータハブと、前記静止部材に実装され、前記磁
気ディスクに対する情報の読み出しを行なうMR型磁気
ヘッドとを備えた磁気ディスク駆動装置において;前記
ロータハブと前記磁気ヘッドとは、電気的に絶縁分離し
て配設されてなるものである。
【0009】本発明の磁気ディスク駆動装置には、さら
に前記ロータハブに帯電する静電気を、この磁気ディス
ク駆動装置外部へ通電するための導通部材を設けること
が望ましい。
【0010】また、ロータハブの表面に、電気絶縁処理
を施すことが望ましい。
【0011】さらに前記ロータハブには、このロータハ
ブと同軸状に設けられ、前記軸受手段により回転支持さ
れる軸体を有し、前記軸体の表面に電気絶縁処理が施す
ことが望ましい。
【0012】前記軸受手段には玉軸受が用いられ、この
玉軸受の内輪部及び/または外輪部に、電気絶縁処理が
施すことが望ましい。
【0013】前記軸受手段には玉軸受が用いられ、この
玉軸受の少なくとも内輪部、外輪部及び転動球のいずれ
かが電気絶縁材料から形成されることが望ましい。
【0014】
【作用】本発明に従う磁気ディスク駆動装置によれば、
磁気ディスクが装着されるロータハブとMR型磁気ヘッ
ドとは、電気的に絶縁分離して配設されているため、磁
気ディスクに帯電した静電気は、ロータハブを通してM
R型磁気ヘッドに導通することが防止される。このた
め、MR型磁気ヘッドには、何等静電気による影響を受
けないから、正常な動作が確保され、従って信頼性の高
い磁気ディスク駆動装置が得られる。
【0015】さらに、磁気ディスク駆動装置外部へ通電
される導通部材を備えることにより、ロータハブに帯電
した過剰に高電位となった静電気を、この導通部材を通
して除電することができる。そして、この導通部材に外
部から所要の電圧を印加することにより、MR型磁気ヘ
ッドに対応した適正な電位を、ディスク側においても維
持させるよう調整することができる。このため、より信
頼性の向上を図ることができる。
【0016】また、ロータハブの表面に電気絶縁処理を
施すことにより、これに装着される磁気ディスクと、ロ
ータハブとは電気的に絶縁分離される。その際、絶縁分
離されることの上記信頼性向上の他に、部品、形状及び
構造等を追加、変更することがないので、小型化も容易
となる。
【0017】軸受手段に回転支持される軸体が、電気絶
縁処理されているので、同様に絶縁分離が行なわれると
共に、小型化も図れる。
【0018】軸受手段に絶縁処理された玉軸受、或は絶
縁材料から形成された玉軸受を用いているので、上記同
様に絶縁分離が行なわれると共に、小型化も図れる。
【0019】本発明の具体的構成・作用やその他の目的
は、以下において述べる本発明の実施例により、一層明
らかなものとなろう。
【0020】
【実施例】本発明に従う磁気ディスク駆動装置の実施例
について、添付の図面を参照しながら説明する。図1
は、磁気ディスクを一枚搭載する磁気ディスク駆動装置
であり、その全体断面図を示す。図1において、ベース
部材1及び蓋体18により、ディスク2を収容するため
の閉空間、即ちディスク室内40が画定される。ベース
部材1は、装置全体を構成するハウジングであると共
に、ディスク駆動部の支持体を成す、いわゆるベース一
体形の磁気ディスク駆動装置である。本実施例では、ベ
ース部材1はアルミニウム合金から形成され、蓋体18
は薄状の鋼板が所定形状に加工されて形成されている。
これらは、本構成の静止部材となす。
【0021】ベース部材1には、一段下方に下がってこ
れと連設する底壁13が設けられている。底壁13は環
状に形成され、この中心部に円筒部12が一体に設けら
れる。円筒部12の内周部32には、一対の玉軸受5,
6が装着されており、これらを介してシャフト14が回
転支持される。ディスク2が装着されるハブ10とシャ
フト14とは、一体に設けられており、例えばアルミニ
ウム合金から形成されている。ハブ10には、外周方向
へ環状に張り出した鍔部21が形成され、この鍔部21
の上面にてディスク2が受け止められる。
【0022】ディスク2の上にクランブ9を取り付け、
シャフト14に穿設されたネジ穴31へネジ15を螺着
することにより、ディスク2はハブ10に固定される。
ハブ10における鍔部21の下側には、皿状を成し例え
ば鋼板から形成されるロータヨーク11が設けられてい
る。ハブ10へ固定されるロータヨーク11の内側、即
ち内周端縁部30は、ハブ10の下端に形成された突状
部29により加締め固定されている。加締め固定は、突
状部29が外周側へ塑性変形加工されて行われ、周方向
へ均等に複数箇所設けられている。ハブ10及びロータ
ヨーク11により、回転部材であるロータハブ3を構成
する。
【0023】ロータヨーク11の最大外形をなし、環状
に形成された垂下部27には、その内周側にロータマグ
ネット8が配設されている。ロータマグネット8は環状
に設けられ、所要の磁極が周方向へ着磁されている。ロ
ータマグネット8と半径方向へ僅かな間隙をもって対向
して、静止部材側である円筒部12にはステータ7が装
着されている。ステータ7は、電磁鋼板が積層されたス
テータコアと、このステータコアに巻回されたステータ
コイルよりなる。ステータ7に所要の電気信号か通電さ
れると、ステータ7とロータマグネット8との電磁相互
作用により、ロータハブ3が回転駆動される。本構成の
駆動装置は、シャフト14がハブ10と一体に回転す
る、いわゆるシャフト回転型をなす。
【0024】ディスク駆動装置内部には、MR(Mag
neto Resistive)型磁気ヘッド4がディ
スク2に対応して配置されている。MR型磁気ヘッド4
はアーム16を介して、図示省略のアクチュエータによ
り駆動され、この駆動部分はベース部材1上に実装され
ている。MR型磁気ヘッド4はディスク2の情報を読み
出しするために、磁界の変化が抵抗値の変化として現れ
るMR素子を用いている。このため、外的要因としての
静電気や異常電圧に対して弱い。特にディスク側から発
生する静電気により、MR型磁気ヘッド4はその影響を
受けやすい。
【0025】具体的には、ディスク2の回転駆動に伴
い、ディスク室内40の清浄空気とディスク2との摩擦
により、ディスク2表面に静電気が帯電する。この静電
気は、ハブ10から玉軸受5,6を通して、ベース部材
1上に実装されたMR型磁気ヘッド4に対して作用し、
この結果MR型磁気ヘッド4は正常な情報の読み出しが
困難となる。このため、本発明の磁気ディスク駆動装置
では、同じベース部材1上に設けられたハブ10側とM
R型磁気ヘッド4側とを、以下の構成により電気的に絶
縁分離し、その影響を受けないようにしている。
【0026】図2は、図1の駆動装置において特に軸受
5,6の周辺部位を示した要部拡大断面図である。図2
は、図1と同様の部位・部材については同じ参照番号が
付してある。なお、図2においては、ディスク2、クラ
ンプ9及びネジ15の図示を省略してある。これらの図
において、ディスク2が装着されるハブ10の表面23
には、電気絶縁処理が施されている。この電気絶縁処理
により、ハブ10に装着されたディスク2からの静電気
は、玉軸受5,6を経て、ベース部材1上のMR型磁気
ヘッド4に通電されることがない。
【0027】電気絶縁処理としては、例えばカチオン電
着塗装や、アニエル電着塗装等の塗装処理を採用するこ
とができる。これらは作業性が容易で、かつ均質な塗布
が実現できることから望ましい。また本実施例では、ハ
ブ10の素材として、アルミニウム合金を用いているこ
とから、アルマイト処理等の表面処理も実施しえる。な
お、これら電気絶縁処理は、ハブ10の全表面である表
面23に施してもよい(もちろんシャフト14も含め
て)が、少なくともディスク2がハブ10へ接触する部
位のみ行われていればよい。即ち、鍔部21の上面及び
環状壁22の外周部である。
【0028】このように電気絶縁処理が施されることに
より、ディスク2に帯電した静電気は、ハブ10を経て
ベース部材1側へ通電されることが防止され、これによ
りMR型磁気ヘッド4は正常な動作が維持される。そし
てこれに伴う駆動装置の構成上、スペース上、何らかさ
ばることもなく、従って装置の小型化が阻害されること
もない。
【0029】本実施例では、ハブ10とシャフト14と
が一体に形成されているが、例えば図2の切断線39に
示すように、ハブ10とシャフト14とが別体で構成さ
れている場合においては、シャフト14側にて電気絶縁
処理することも可能である。すなわち、玉軸受5,6に
接触する、シャフト14の外周部24の表面に、上記の
電気絶縁処理を施すことで、同様の結果を得ることがで
きる。この場合はシャフト14の表面にのみ電気絶縁処
理を行えばよく、ハブ10の表面23への電気絶縁処理
を省くことができ、手間を省けることができる。
【0030】上記部位における電気絶縁処理に代えて、
さらに玉軸受5,6に対しても実施することができる。
これは、シャフト14に接触する玉軸受5,6の内輪部
(33,34)側の内周部43,44に、電気絶縁処理
を施すことができる。また、円筒部12に接触する玉軸
受5,6の外輪部(35,36)側の外周部41,42
に、対しても電気絶縁処理を施すことができる。これら
は何れかが同様の電気絶縁処理がされていればよく、も
ちろん両方の側で行われていても構わない。
【0031】そしてさらに玉軸受5,6に対しては、こ
れら玉軸受を構成する内輪部33,34、外輪部35,
36及び転動球37,38の少なくとも何れかを、それ
自体電気絶縁部材で構成することもよい。これらに用い
る電気絶縁材料としては、セラミックの他、硬質の絶縁
樹脂材料等を用いて形成することができる。特にセラミ
ックは、潤滑剤を少なくしてモータ外部への流出防止を
図り、従ってコンタミネーションの発生抑制を行なう点
で望ましい。なお、玉軸受5,6の他に、軸受手段とし
ては、スリーブ軸受や動圧軸受等を採用することができ
る。動圧軸受は、例えばオイル等の潤滑流体を介して、
円筒部12の内周部32とこれに嵌合されるシャフト1
4の外周部24との間において動圧発生させ、これによ
りシャフト14を回転支持するものであり、従来公知の
技術が採用することができる。
【0032】図1及び図2において、シャフト14の下
端面25に、導電材料で形成された圧接部20を電気接
続させ、これを外部へ通電させる導通部材19を設ける
ことができる。これにより、ロータハブ10に帯電した
過剰に高電位となった静電気を、この導通部材19を通
して除電することができる。そして、この導通部材19
に外部から所要の電圧を印加することにより、MR型磁
気ヘッド4に対応した適正な電位を、ディスク2側にお
いても維持させるよう調整することができる。このた
め、情報の読み出しを行う上で、より信頼性が高められ
る。圧接部20はシャフト14に対して弾発付勢されて
いる。
【0033】そしてこうした導通部材19を用いる構成
においては、図1及び図2にあって、ハブ10とシャフ
ト14とが全表面に電気絶縁処理されている状態で、次
の部位のみ導電露出部(即ち電気絶縁処理が施されてい
ない部位)を設けることも望ましい。即ち導電露出部
は、・・・ハブ10における、ディスク2が接触する部
位、及び圧接部20が接触する部位である。こうするこ
とにより、ディスク2に帯電した静電気は、ハブ10に
おける導電露出部に通電され、シャフト14を経て端面
25に接触した圧接部20へ通電される。そしてそれ以
外の部位における表面は、電気絶縁処理されているた
め、玉軸受5,6等へ漏電することがない。
【0034】これにより、ハブ10側と導電部材19側
とは電気的に通電され、過剰な高電位は除電され、逆に
導電部材19に電圧を印加して所定電位を維持させるこ
とができる。従ってハブ10では、MR型磁気ヘッド4
に対応した適正な電位が維持され、正常な作動が維持さ
れる。なお、図2における切断線39に示される構成の
場合、ハブ10の表面は、電気絶縁処理をせず、シャフ
ト14側のみ電気絶縁処理を行い、上記と同様に圧接部
20により導電部材19と通電させてもよく、この場合
も同様の作用効果を得ることができる。
【0035】次に示す図3は、別の実施例の磁気ディス
ク駆動装置の断面図である。この実施例においては、二
枚のディスク59が回転駆動される。ディスク59はス
ペーサ60を介して二枚がハブ62に装着され、クラン
プ61により固定されている。ハブ62とシャフト53
とによりロータハブ52が構成され、ロータハブ52
は、それ自体回転駆動手段を有していない。この実施例
では、ベース部材51に装着された玉軸受63,64を
介してシャフト53が回転支持されている。そして駆動
力は、シャフト53の端部側に装着されたプーリ54と
ベルト58を介して外部から得ている。MR型磁気ヘッ
ド65は、ベース部材51上に実装されており,この場
合も、既に説明した図1及び図2における各部位と同様
の電気絶縁処理を施すことにより、同じ作用効果を得る
ことができる。
【0036】また導通部材55に設けられた圧接部56
は、弾性を有しており、シャフトの端面57に対して弾
発付勢されており、電気的に導通している。なお、これ
に代えて、導電性の磁性流体を磁気的に吸引保持させ
て、同様の作用効果を得ることもできる。
【0037】図4に示す磁気ディスク駆動装置は、別の
実施例の断面図であり、図中、磁気ヘッドは省略してあ
る。図4は図1とほぼ同様の構成であり、本駆動装置
も、ディスク室内が、ベース部材71と蓋体80とで画
定される。そして同様にベース部材71が静止部材とな
るベース一体型駆動装置を構成する。図1の駆動装置と
異なる点は、以下のようである。ベース部材71に穿設
された穴部90へ、シャフト74の一端部が嵌め込ま
れ、垂直状に固定されている。シャフト74はベース部
材74の一部と成し、これらは静止部材となる。即ち図
1の駆動装置とは逆に、図4の駆動装置は、いわゆるシ
ャフト固定型の構成を有する。
【0038】略筒状のロータハブ73は、シャフト74
に嵌め込まれた一対の玉軸受75,76を介して回転支
持される。図中、玉軸受75の上部に位置する部材70
は、ラビリンスブッシュであり、ロータハブ73側に固
定されている。ラビリンスブッシュ70は、リング状を
成し、その外周縁部がロータハブ73の内周部86へ嵌
合固定されると共に、その内周縁部がシャフト74と僅
かな隙間をもって対向配置されている。
【0039】ディスク87は、ロータハブ73の鍔部8
2にて受け止められ、ロータハブ73に設けられた環状
溝87へクランプ79が装着されることにより、きつく
固定される。クランプ79には、例えば弾性を有するO
リングやC字状リング等が用いられる。鍔部82の下側
には、ロータヨーク81が固定され、このロータヨーク
81の内部にロータマグネット78が装着される。また
ベース部材71には環状壁84が設けられ、ステータ7
7が固定されている。
【0040】このような構成において、本実施例のロー
タハブ73には、その表面91に電気絶縁処理が施され
ている。電気絶縁処理は、既に説明したカチオン,アニ
エルの各電着塗装の他、アルマイト処理等の表面処理を
実施することができる。これにより、ロータハブ73側
と、これと同じベース部材71に実装された(図示省略
する)MR型磁気ヘッドディスク72とは、電気的に絶
縁分離される。そしてディスク72に帯電した静電気
は、磁気ヘッドに対して導通されず、磁気ヘッドは正常
な動作が維持できる。また、こうした電気絶縁処理によ
り、駆動装置に対する構成上、スペース上何らかさばる
ことがないので、小型化を計る上で障害を受けることが
ない。
【0041】ロータハブ73に対する電気絶縁処理は、
表面91に施すが、少なくともディスク72がロータハ
ブ73に当接する部位に施されていればよい。また、ロ
ータハブ72における電気絶縁処理に代えて、シャフト
74の外周部89へ同様の絶縁処理を施してもよい。さ
らに、前述の実施例と同様に、玉軸受75,76に対し
て絶縁処理を施すこともできる。この場合、それぞれの
玉軸受に対し、内輪部及び外輪部のそれぞれに又は何れ
かに電気絶縁処理を施す。そしてさらに、電気絶縁材料
により構成された玉軸受75,76を用いてロータハブ
73を回転支持させるもよい。
【0042】この他、シャフト74がベース部材71の
穴部88へ嵌め込まれる嵌合部において、図4の部位9
2に電気絶縁材料を介在して設けるもよい。これに用い
る材料としては、例えばセラミックや絶縁樹脂材料等が
挙げられ、その他導電部材に上記の絶縁処理を施した部
材を介在させてもよい。また、シャフト74の下端面9
0に、前述の実施例で用いた導通部材(図示省略)によ
り、ロータハブ73と電気的に導通させることにより、
過剰な静電気を除電することの他、所定の電位を維持さ
せること等ができる。以上、本発明の磁気ディスク駆動
装置の実施例について説明したが、本発明の主旨を逸脱
しない範囲で設計変更乃至修正等自由である。
【0043】
【発明の効果】本発明の磁気ディスク駆動装置は、上述
の構成を有しているので、次の効果を奏する。即ち、本
発明の磁気ディスク駆動装置によれば、磁気ディスクが
装着されるロータハブとMR型磁気ヘッドとは、電気的
に絶縁分離されて設けられているため、磁気ディスクに
帯電した静電気は、ロータハブを通してMR型磁気ヘッ
ドに導通することが防止される。このため、MR型磁気
ヘッドには、なんら静電気による影響を受けないから、
正常な動作が確保され、従って信頼性の高い磁気ディス
ク駆動装置が得られる。
【0044】そして、磁気ディスク駆動装置の外部へ通
電される導通部材を用いることにより、ロータハブに帯
電した過剰に高電位となった静電気を、この導通部材を
通して除電でき、そしてこの導通部材に外部から所要の
電圧を印加することにより、MR型磁気ヘッドに対応し
た適正な電位を、ディスク側においても維持させるよう
に調整することができ、よりよい信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0045】また、ロータハブやシャフト、或いは軸受
等に電気絶縁処理を施すことにより、上記絶縁処理が容
易にできると共に、駆動装置の構成上、部品の追加や形
状の変化を招くことない、このため上記信頼性を維持し
つつ、装置の小型化を容易に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う磁気ディスク駆動装置の全体を示
す断面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】本発明に従う磁気ディスク駆動装置の別の実施
例の全体断面図である。
【図4】本発明に従う磁気ディスク駆動装置の更に別の
実施例の全体断面図である。
【図5】従来の磁気ディスク駆動装置の全体を示す断面
図である。
【符号の説明】
1,51,71 ベース部材 2,59,72 磁気ディスク 3,52,73 ロータハブ 4,65 MR型磁気ヘッド 7,77 ステータ 8,78 ロータマグネット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止部材と、 この静止部材に装着された軸受手段と、 前記軸受手段を介して回転支持されると共に、磁気ディ
    スクが装着されるロータハブと、 前記静止部材に実装され、前記磁気ディスクに対する情
    報の読み出しを行なうMR(Magneto Resi
    stive)型磁気ヘッドとを備えた磁気ディスク駆動
    装置において、 前記ロータハブと前記磁気ヘッドとは、電気的に絶縁分
    離して配設された、ことを特徴とする磁気ディスク駆動
    装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記ロータハブに帯電する静電
    気を、この磁気ディスク駆動装置の外部へ通電する導通
    部材が設けられた請求項1記載の磁気ディスク駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ロータハブの表面に、電気絶縁処理
    が施された請求項1記載の磁気ディスク駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記ロータハブには、このロータハブと
    同軸状に設けられ、前記軸受手段により回転支持される
    軸体を有し、 前記軸体の表面に電気絶縁処理が施された請求項1記載
    の磁気ディスク駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記軸受手段には玉軸受が用いられ、こ
    の玉軸受の内輪部及び/または外輪部に、電気絶縁処理
    が施された請求項1記載の磁気ディスク駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記軸受手段には玉軸受が用いられ、こ
    の玉軸受の内輪部、外輪部及び転動球の少なくともいず
    れかが電気絶縁材料から形成された請求項1記載の磁気
    ディスク駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記ロータハブには、このロータハブと
    同軸状に設けられ、前記軸受手段により回転支持される
    軸体を有し、 前記ロータハブにおける磁気ディスク装着部並びに前記
    軸体の一部には、各々の表面に電気絶縁処理が施されて
    いない導電露出部が設けられた請求項2記載の磁気ディ
    スク駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記静止部材には、前記軸受手段を保持
    する軸体を有し、 この軸体の表面に電気絶縁処理が施された請求項1記載
    の磁気ディスク駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記静止部材には、前記軸受手段を保持
    する軸体を有し、 この軸体の端部が前記静止部材に嵌合して固定される固
    定部位には、電気絶縁部材が介装された請求項1記載の
    磁気ディスク駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6512654B2 (en) 1997-10-03 2003-01-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetic disk driving apparatus with bearing fixed with conductive adhesive
US6583968B1 (en) * 2001-10-31 2003-06-24 Western Digital Technologies, Inc. Spindle motor hub having equivalent MR read element bias voltage to mitigate potential between disk and MR read element

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Effective date: 20011120