JP2002044900A - 磁気ディスク駆動用モータ及びこれを備えた磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク駆動用モータ及びこれを備えた磁気ディスク装置

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JP2002044900A
JP2002044900A JP2000222886A JP2000222886A JP2002044900A JP 2002044900 A JP2002044900 A JP 2002044900A JP 2000222886 A JP2000222886 A JP 2000222886A JP 2000222886 A JP2000222886 A JP 2000222886A JP 2002044900 A JP2002044900 A JP 2002044900A
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rotor hub
shaft
pole piece
magnetic disk
conductivity
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Takayuki Oe
貴之 大江
Naoki Horata
直樹 母良田
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Nidec Corp
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)
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  • Motor Or Generator Frames (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスク駆動用モータ及びこれを備えた
磁気ディスク装置において、ロータハブとシャフトとの
間にアース経路を確実に確保する。 【解決手段】 導電性を有する材質で構成され、ロータ
ハブ4の内周面4aと略同等の曲率半径を有する湾曲部
と、湾曲部間において略直線的に伸びる直線部とを有す
る押圧部材40を備えるとともに、ロータハブ4の内周
面4aに、湾曲部が嵌合し得る嵌合溝4bを設けた。直
線部の適所には、押圧部材40がロータハブ4の内周面
4aに取り付けられたときにポールピース32側へ突出
するように曲折加工された突出部43を設け、湾曲部を
ロータハブ4の嵌合溝4bに嵌合させることにより押圧
部材40がロータハブ4の内周面4aに取り付けられる
と、上記突出部43の先端43aが上側のポールピース
32の上面に対し所定の大きさの力で弾性的に当接する
ように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク等
の磁気ディスクを回転駆動する磁気ディスク駆動用モー
タ及びこれを備えた磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハードディスク等の磁気ディス
クに対し情報の読み出しや書き込みを行う磁気ディスク
装置は、図17に示すように、塵や埃等が非常に少ない
清浄な空間を有するハウジング571を有し、そのハウ
ジング571の空間に、情報を記憶する円盤状の磁気デ
ィスク板573が装着された磁気ディスク駆動用モータ
572が設置されている。
【0003】ハウジング571の内部には、磁気ディス
ク573に対向配置されたヘッド576と、このヘッド
576を支持するアーム575と、このアーム575を
介して上記ヘッド576を磁気ディスク573上の所定
の位置に移動させるアクチュエータ部574とからなる
ヘッド機構577が配置され、上記ヘッド576は、上
記所定の位置に位置するときに磁気ディスク573に対
して磁気的に情報の読み書きを行うように構成されてい
る。また、上記ヘッド576は、磁気ディスク573に
対して約10(nm)の間隙を介して近接する方式と上
記磁気ディスク573に接触する方式とがある。
【0004】磁気ディスク駆動用モータ572は、磁気
ディスク装置のベースに固着されたブラケットと、この
ブラケットに立設固定されたシャフトと、このシャフト
にボールベアリングを介して相対回転自在に支持された
ロータハブと、このロータハブに取付けられた環状のロ
ータマグネットと、このロータマグネットの内周面と対
向するように固定された環状のステータとを備え、上記
ロータハブに磁気ディスクを装着した状態で、このステ
ータのコイルに通電することで、このステータとロータ
マグネットとの間に磁力が発生し、この磁力によりロー
タハブ及び磁気ディスクが回転するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、この種の磁気デ
ィスク装置においては、上記の磁気ディスクに対し情報
をより速く読み書きを行えるように、磁気ディスクの回
転速度をより高速にする技術が求められている。
【0006】しかしながら、磁気ディスクを高速で回転
させると、この磁気ディスクと空気との摩擦により磁気
ディスクの記録面上に静電荷が蓄積し、磁気ディスクと
ヘッドとの電位差が所定の値を超えると、磁気ディスク
とヘッドとの間で放電が起こり、磁気ディスクに記録さ
れた情報やヘッドが破壊される虞がある。特に、上記ヘ
ッド576として、記録される情報の高密度化を可能に
するために適用されるMR(Magnetoresistive)ヘッド
又はGMR(Giant Magnetoresistive)ヘッドはその放
電に対して弱い。
【0007】したがって、磁気ディスクに蓄積された静
電荷を磁気ディスク装置のハウジングへ除電するための
アース経路を当該磁気ディスク装置に確保する必要があ
る。
【0008】そこで、上記アース経路として、上記シャ
フトとロータハブとの間に設けられているボールベアリ
ングを経由する経路が考えられる。すなわち、磁気ディ
スクからロータハブ、ボールベアリング、シャフト、ブ
ラケット、ハウジングへ構成される経路である(いずれ
の部材も導電性を有する材質からなる)。
【0009】しかし、上記ボールベアリングは、内外輪
及びボールとも導電性を有する材質からなり、これらの
部材は常時接触しながら軸受作用をなすが、これらの部
材間に介在する潤滑油の状態等によっては、それらの部
材が非接触になって電気的な導通が不十分となり、アー
ス経路を確保できない場合があった。さらに、近年にお
いては、熱膨張の影響を低減させるために、ボールベア
リングのボールをセラミックの材質で構成することがあ
り、もともとボールベアリングをアース経路に利用でき
ない場合があった。
【0010】このように、上記のような静電気をボール
ベアリングを経由させて除電することができない場合に
おいては、ロータハブとシャフトとの間に介設され、磁
性流体を利用したシール装置を経由させることで電気的
な導通を図る場合がある。
【0011】上記シール装置は、例えば、特開平200
0−60095号に記載されているように、ボールベア
リングから発生する潤滑油や磨耗粉等がハウジング57
1内の空間に飛散しないように配設されるもので、上記
シャフトとロータハブとの間の位置であり、かつ、上記
ベアリングの配設位置に対して軸心方向にオフセットさ
れた位置に配設され、環状の永久磁石と、この永久磁石
の軸心方向両側に取り付けられたポールピースと、ロー
タハブに取り付けられ、上記ポールピース及び永久磁石
を保持するホルダ部材と、ポールピースとシャフトとの
間で磁気的に保持される磁性流体とを備えて構成されて
いる。そして、ポールピース及び永久磁石とホルダ部材
との間、並びにホルダ部材とロータハブとの間における
固定のために使用される接着剤として、導電性のものが
使われる。このようにして、上記アース経路を、磁気デ
ィスクからロータハブ、ホルダ部材、ポールピース、磁
性流体、シャフト、ブラケット、ハウジングへと構成し
ている(いずれも導電性の材質からなる)。
【0012】しかしながら、磁気ディスク装置内の温度
が上昇し各部材が膨張すると、熱膨張率の異なる部材間
で隙間が生じることにより、上記シール装置における接
着剤に割れや剥がれが発生し、やはり電気的な導通が遮
断される場合がある。
【0013】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
磁気ディスク駆動用モータ及びこれを備えた磁気ディス
ク装置において、ロータハブとシャフトとの間にアース
経路を確実に確保することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、導電性を有し、磁気ディスクを保持するロータハブ
と、導電性及び磁性を有し、上記ロータハブに挿通する
シャフトと、上記シャフトとロータハブとの間に介設さ
れるベアリングと、上記シャフトとロータハブとの間の
位置で、かつ、上記ベアリングの配設位置から軸心方向
にオフセットされた位置に配設されたシールユニットと
を備え、上記シールユニットが、永久磁石と、導電性を
有し、上記永久磁石に積層して取り付けられたポールピ
ースと、導電性を有し、上記ポールピースと上記シャフ
トまたはロータハブのうちいずれか一方とに磁気的に保
持される磁性流体とを有する磁気ディスク駆動用モータ
において、上記シャフトの外周面の所定位置及びロータ
ハブの内周面の所定位置のうち上記磁性流体を保持して
いない側の部材の周面に所定の嵌合溝が設けられている
とともに、導電性を有し、上記所定の嵌合溝に嵌合する
嵌合部と、この嵌合部を上記所定の嵌合溝に嵌合させた
ときに上記ポールピースに弾性的に当接する当接部とを
有する押圧部材が備えられていることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、シャフトの外周面の所
定位置及びロータハブの内周面の所定位置のうち磁性流
体を保持していない側の部材の周面に所定の嵌合溝を設
け、この所定の嵌合溝に押圧部材の嵌合部を嵌合させ
て、当接部をポールピースに弾性的に当接させるように
構成したから、上記押圧部材がロータハブ及びポールピ
ースに常時密着するとともに強固に取り付けられる。よ
って、上記押圧部材が導電性を有するから、ロータハブ
とシャフトとの間のアース経路が確実に確保される。ま
た、上記押圧部材は、弾力性を有するから、組み付け時
に押圧部材の被組付部(シャフト又はロータハブ)に応
力が発生したり、組み付け後に部材の熱膨張により応力
が発生しても、その応力が押圧部材の弾力性により緩和
され、そのアース経路が破壊される等の不具合を回避す
ることができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の磁気ディスク駆動用モータにおいて、上記押圧部材
は、線状の材料を成型してなり、上記嵌合部及び当接部
は、上記線状の材料を曲折加工して形成されていること
を特徴とする。
【0017】この発明によれば、線状の材料を上記のよ
うな嵌合部と当接部とを備えるように曲折加工すればよ
く、押圧部材を容易に構成することができる。また、上
記押圧部材は、その線状の材料以外に板状の材料で成型
することもできる。
【0018】請求項3に記載の発明は、導電性を有し、
磁気ディスクを保持するロータハブと、導電性及び磁性
を有し、上記ロータハブに挿通するシャフトと、上記シ
ャフトとロータハブとの間に介設されるベアリングと、
上記シャフトとロータハブとの間の位置で、かつ、上記
ベアリングの配設位置から軸心方向にオフセットされた
位置に配設されたシールユニットとを備え、上記シール
ユニットが、永久磁石と、導電性を有し、上記永久磁石
に積層して取り付けられたポールピースと、導電性を有
し、上記ポールピースと上記シャフトまたはロータハブ
のうちいずれか一方とに磁気的に保持される磁性流体と
を有する磁気ディスク駆動用モータにおいて、上記シャ
フト及びロータハブのうち上記磁性流体を保持していな
い側の部材と上記ポールピースとの対向面間に、この対
向面間の間隙長さよりも大きな厚みを有し、導電性及び
弾力性を有する圧接部材が備えられていることを特徴と
する。
【0019】この発明によれば、導電性及び弾力性を有
し、シャフト及びロータハブのうち磁性流体を保持して
いない側の部材とポールピースとに弾性的に圧接する圧
接部材を備えたから、シャフト及びロータハブのうち磁
性流体を保持していない側の部材と圧接部材とが、ポー
ルピースと圧接部材とがそれぞれ常時密着することにな
り、また、上記圧接部材は、導電性を有するから、ロー
タハブとシャフトとの間のアース経路が確実に確保され
る。また、この場合、上記圧接部材は弾力性を有するか
ら、組付け時に被組付部(シャフト又はロータハブ)に
応力が発生したり、あるいは、組み付け後に部材の熱膨
張により応力が発生しても、その応力が圧接部材の弾力
性により緩和され、そのアース経路が破壊するなどの不
具合を回避することができる。また、上記圧接部材は、
上記ポールピース及び永久磁石を保持する保持部材を構
成することができる。あるいは、その保持部材を、非導
電性及び非弾力性の材料より構成し、その一部に径方向
に貫通する凹部を設け、この凹部内に、上記の圧接部材
を圧入することもできる。また、シャフト及びロータハ
ブのうち磁性流体を保持していない側の部材において、
その保持部材が接触する接触部に凹部を設け、この凹部
に、上記と同様の圧接部材を圧入することもできる(つ
まり、圧接部材が複数個から構成されている)。
【0020】請求項4に記載の発明は、導電性を有し、
磁気ディスクを保持するロータハブと、導電性及び磁性
を有し、上記ロータハブに挿通するシャフトと、上記シ
ャフトとロータハブとの間に介設されるベアリングと、
上記シャフトとロータハブとの間の位置で、かつ、上記
ベアリングの配設位置から軸心方向にオフセットされた
位置に配設されたシールユニットとを備え、上記シール
ユニットが、永久磁石と、導電性を有し、上記永久磁石
に積層して取り付けられたポールピースと、導電性を有
し、上記永久磁石とポールピースとを保持する保持部材
と、導電性を有し、上記シャフトまたはロータハブのう
ちいずれか一方と上記ポールピースとに磁気的に保持さ
れる磁性流体とを有する磁気ディスク駆動用モータにお
いて、上記シャフトまたはロータハブのうち上記磁性流
体を保持していない側の部材と上記保持部材とが接触す
る接触部、及び上記保持部材と上記ポールピースとが接
触する接触部のそれぞれにおける所定位置で溶接されて
いることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、シャフトまたはロータ
ハブのうち上記磁性流体を保持していない側の部材と保
持部材とを、ポールピースと保持部材とをそれぞれ所定
の位置で溶接したから、これらの部材が強固に固定さ
れ、また、溶接部分の材質は、上記各部材を構成する導
電性を有する材質でなるから、ロータハブとシャフトと
の間のアース経路が確実に確保される。この溶接方法と
しては、例えば、スポット溶接がある。
【0022】請求項5に記載の発明は、導電性を有し、
磁気ディスクを保持するロータハブと、導電性及び磁性
を有し、上記ロータハブに挿通するシャフトと、上記シ
ャフトとロータハブとの間に介設されるベアリングと、
上記シャフトとロータハブとの間の位置で、かつ、上記
ベアリングの配設位置から軸心方向にオフセットされた
位置に配設されたシールユニットとを備え、上記シール
ユニットが、永久磁石と、導電性を有し、上記永久磁石
に積層して取り付けられたポールピースと、導電性を有
し、上記シャフトまたはロータハブのうちいずれか一方
と上記ポールピースとに磁気的に保持される磁性流体と
を有する磁気ディスク駆動用モータにおいて、上記シャ
フトまたはロータハブのうち上記磁性流体を保持してい
ない側の部材と上記ポールピースとが導電性を有する共
通の箔状部材で覆われ、この箔状部材が上記磁性流体を
保持していない側の部材とポールピースとにそれぞれ溶
接されていることを特徴とする。
【0023】この発明によれば、シャフトまたはロータ
ハブのうち上記磁性流体を保持していない側の部材と上
記ポールピースとが導電性を有する共通の箔状部材で覆
い、この箔状部材を磁性流体を保持していない側の部材
とポールピースとにそれぞれ溶接するように構成したか
ら、ロータハブとシャフトとの間のアース経路が確実に
確保される。また、箔状部材でロータハブとポールピー
スとを覆って溶接するようにしたから、溶接点が外部に
露出し、溶接作業が容易となる。
【0024】請求項6に記載の発明は、ハウジングと、
このハウジングに固定されたスピンドルモータと、この
スピンドルモータのロータハブに装着された円盤状の磁
気ディスクの所要の位置に対して情報を書き込むまたは
読み出すためのヘッドとを備える磁気ディスク装置にお
いて、上記スピンドルモータは、上記請求項1ないし5
のいずれかに記載の磁気ディスク駆動用モータであるこ
とを特徴とする。
【0025】この発明によれば、スピンドルモータを備
える磁気ディスク装置について、上記請求項1ないし5
のいずれかに記載の磁気ディスク駆動用モータを採用す
ることにより、上記請求項1ないし5のいずれかに記載
の発明による作用を有する磁気ディスク駆動用モータを
備えた磁気ディスク装置が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る磁気ディスク
駆動用モータについて説明する。なお、ディスク装置全
体の概略構成については、上記の従来技術で説明した構
成とほぼ同様であるので、この説明については省略す
る。
【0027】図1に示すように、磁気ディスク駆動用モ
ータ1は、磁気ディスク装置のベース(図略)に固着さ
れたブラケット2と、このブラケット2に立設固定され
たシャフト3と、このシャフト3にボールベアリング2
0を介して相対回転自在に支持されたロータハブ4と、
このロータハブ4に取付けられた環状のロータマグネッ
ト5と、このロータマグネット5の内周面と対向するよ
うに固定された環状のステータ6とを備える。上記ロー
タハブ5に磁気ディスクDを装着した状態で、このステ
ータ6のコイル(図略)に通電することで、このステー
タ6とロータマグネット5との間に磁力が発生し、この
磁力でロータハブ4及び磁気ディスクDが回転するよう
に構成されている。
【0028】図2に示すように、上記ロータハブ4とシ
ャフト3との間には、軸心方向の上側位置と下側位置と
にそれぞれボールベアリング20が設けられており、こ
のボールベアリング20は、内輪21および外輪22
と、これらの間に介設されたボール部材23と、このボ
ール部材23を保持する保持器23aと、上記内輪21
と外輪22との間であって、かつ、上記ボール部材23
の軸心方向両側に位置するキャップ部材24とを備えて
いる。なお、このキャップ部材24は、ボール部材23
の周囲に付着した潤滑油等が外部に飛び出したり、外部
から異物が混入するのを防止するためのものである。
【0029】上側のボールベアリング20の軸心方向上
方にシールユニット30が配設されている。このシール
ユニット30は、環状の永久磁石31と、この永久磁石
31を軸心方向両側から積層して挟持する強磁性の材質
からなる環状の一対のポールピース32と、このポール
ピース32及び永久磁石31とからなるマグネット部3
3が接着剤34aにより固着され、ロータハブ4の内周
面に接着剤34bによって固着されたホルダ部材35
と、ポールピース32の内端部とシャフト3の外周面と
の間で径方向に形成された磁気回路により保持される導
電性を有する磁性流体36と、上記マグネット部33と
ボールベアリング20とを適度に離間させるスペーサ3
7とを有する。なお、上記磁性流体36を磁気的に保持
する磁気回路は、磁力線が永久磁石31から出て、上側
のポールピース32、シャフト3、上側のボールベアリ
ング20の内輪21、下側のポールピース32を経て永
久磁石31に戻る閉回路である。
【0030】スペーサ37及びホルダ部材35は、上記
磁気回路に影響しないように、非磁性を有する材質で構
成されている。シャフト3、ロータハブ4、ポールピー
ス32、ホルダ部材35、磁性流体36はそれぞれ導電
性を有する材質で構成されている。
【0031】磁性流体36としては、例えばポリアルフ
ァオレフィンやポリオールエステルからなる基油に導電
性の微細磁粉を添加するものや、基油に非導電性の微細
磁粉とカーボン等の導電性に優れた添加剤を添加したも
のが用いられる。
【0032】以上の構成に加えて、上側のポールピース
32の上面側に、導電性を有する材質(本実施形態では
バネ鋼)で構成された押圧部材40が配設されている。
この押圧部材40は、図3に示すように、平面視で四角
形状とされ、上記ロータハブ4の内周面4aと略同等の
曲率半径を有する湾曲部41(嵌合部に相当)と、湾曲
部41間において略直線的に伸びる直線部42とを有す
る。
【0033】一方、ロータハブ4の内周面4aには、そ
の湾曲部41が嵌合する嵌合溝4bが設けられている。
【0034】直線部42の適所には、押圧部材40がロ
ータハブ4の内周面4aに取り付けられたときに上側の
ポールピース32に向かって突出するように曲折加工さ
れた突出部43(当接部に相当)が設けられている。そ
して、一時的に直線部42を径方向外方へ拡径して湾曲
部41を縮径させながら湾曲部41をロータハブ4の嵌
合溝4bに案内し、その拡径した直線部42を復帰させ
ると、湾曲部41も元の形状に戻り、押圧部材40のロ
ータハブ4に対する固定が完了する。これにより、上記
突出部43の先端43aが上側のポールピース32の上
面に対し所定の大きさの力で弾性的に当接するようにな
っている。
【0035】その結果、導電性を有する材質で構成され
た押圧部材40が、同じく導電性を有するロータハブ4
とポールピース32とに常時密着することになるから、
ロータハブ4、押圧部材40、ポールピース32、磁性
流体36、シャフト3とからなるアース経路Lが構成さ
れ、磁気ディスクD上に発生する静電気をこのアース経
路Lを経由して外部(磁気ディスク装置のハウジング)
へ除電することができる。
【0036】その場合に、上記押圧部材40がロータハ
ブ4の内周面4aに設けられた嵌合溝4bに嵌合される
とともに、ポールピース32の上面に所定の大きさの力
で当接するから、上記押圧部材40はロータハブ4及び
上側のポールピース32に対し強固に取り付られる。し
たがって、磁気ディスク装置内での発熱に伴うシールユ
ニット30及びその周辺部材の膨張に影響されることな
く上記のアース経路Lを確実に確保することができる。
また、押圧部材40を、上記のような湾曲部41と直線
部42と突出部43とを備えるように構成するだけでよ
く、例えば、線材を折り曲げて製作するなどの簡単な方
法でかつ安価に製作することができる。さらに、上記押
圧部材40をロータハブ4に取り付ける際に、押圧部材
40を若干弾性的に変形させて上記湾曲部41をロータ
ハブ4の嵌合溝4bに嵌合させるだけでよく取り付け作
業が容易である。
【0037】上記四角形状の押圧部材40に代わる変形
形態を次に示す。要は、ロータハブ4及び上側のポール
ピース32に弾性的に圧接するように取り付けられるも
のであればよい。
【0038】(1)図4に示すように、押圧部材とし
て、上記の四角形状のものに限らず、例えば、三角形状
のものでもよい。この場合、ロータハブ4の内周面4a
には、上記三角形状の押圧部材50の頂部50a(嵌合
部に相当)に対応して上記嵌合溝4cを設け、各嵌合溝
4cにそれぞれ頂部50aを嵌合させるとともに、各頂
部50a間の直線部50bの適所に上記と同様の突出部
50cを設け、押圧部材50がロータハブ4の内周面4
aに取り付けられると、上記突出部50cの先端を上側
のポールピース32の上面に対し所定の大きさの力で当
接させることになる。この変形形態においても、上記実
施形態と同様の作用が得られる。
【0039】(2)図5,6に示すように、押圧部材と
して、中央にシャフト3が挿通する穴部61aを有する
輪状部61(当接部に相当)と、この輪状部61の外周
の適所に放射状に設けられ、ロータハブ4に取り付けら
れたときに、上記輪状部61の外縁から軸心方向上側に
傾斜する傾斜部62(嵌合部に相当)とを有するもので
もよい。この場合、ロータハブ4に、上記傾斜部62の
先端が嵌合する嵌合溝4dを設け、各傾斜部62の先端
をそれぞれ嵌合溝4dに嵌合させるとともに、上記輪状
部61をポールピース32の上面に対し所定の大きさの
力で当接させることになる。なお、この押圧部材は、例
えば、導電性を有する材質からなる薄い平板を所定の形
状に打ち抜いた後、傾斜部62に対応する部分を輪状部
61に対しプレス加工により傾斜させることで成型する
ことができる。この変形形態においても、上記実施形態
と同様の作用が得られる。なお、いずれの実施形態にお
いても、押圧部材の嵌合部(湾曲部41,頂部50a,
傾斜部62)が嵌合する嵌合溝4b,4c,4dは環状
につながっていてもよい。また、当接部(突出部43,
50c,輪状部61)の形状や個数は変更可能である。
【0040】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0041】本実施形態に係る磁気ディスク駆動用モー
タ及び磁気ディスク装置は、シールユニットの構成が第
1の実施形態と主に異なり、シールユニット以外の構成
については略同様であるので、シールユニットの構成に
ついてのみ説明することとする。
【0042】図7に示すように、本実施形態に係る磁気
ディスク装置のシールユニット130は、上記第1実施
形態と同様に、環状の永久磁石131と、この永久磁石
131を軸心方向両側から挟持する強磁性体の材質から
なる一対のポールピース132と、このポールピース1
32及び永久磁石131とからなるマグネット部133
を保持するホルダ部材135と、ポールピース132の
内端部とシャフト103の外周面との間に磁気的に保持
される導電性の磁性流体136とを有する。また、軸心
方向の上側のポールピース132の上面には、磁性流体
136に異物が混入するのを防止するとともに、磁性流
体136が外部に飛散するのを防止するための保護キャ
ップ137が設けられており、この保護キャップ137
は、接着剤138によりホルダ部材135に固着されて
いる。
【0043】本実施形態においては、ホルダ部材135
の構造及びこのホルダ部材135とポールピース132
の取り付け方に特徴があり、以下、これらについて説明
する。
【0044】ホルダ部材135(圧接部材に相当)は、
非磁性であって導電性を有する合成樹脂やゴム等の弾力
性を有する材質からなり、図8に示すように、大径穴部
135aと小径穴部135bとを有する断面略L字型に
形成されている。また、上記大径穴部135aの径R1
は、ポールピース132の外径R2より若干小さく形成
されているとともに、上記ホルダ部材135の最外径R
3は、ロータハブ104の内径R4より若干大きく形成
されている。そして、上記ホルダ部材135及びポール
ピース132をロータハブ104に取り付ける際には、
まず、図8に示すように、マグネット部133を上記ホ
ルダ部材135の大径穴部135bに圧入し、その後、
図9に示すように、このサブアッセンブリ体をロータハ
ブ104に圧入する。これにより、ホルダ部材135が
マグネット部133とロータハブ104とにそれぞれ弾
性的に圧接することになる。
【0045】これにより、磁気ディスク装置内での発熱
によりロータハブ104等が膨張しても、ホルダ部材1
35が弾力性を有するので、ロータハブ104やマグネ
ット部133とホルダ部材135との密着性が失われる
ことがなく、アース経路を確実に確保することができ
る。
【0046】また、マグネット部133やロータハブ1
04にその他の原因による応力が作用しても、上記ホル
ダ部材135を、弾力性を有する材質で構成すること
で、上記の応力がホルダ部材135によって緩和され
る。したがって、この応力によって、ポールピース13
2が歪んだり、永久磁石131とポールピース132と
が分離したりするのを防止することができる。
【0047】本実施形態に代わる変形形態を次に示す。
【0048】(1)図10,11に示すように、上記の
ようにロータハブ104やマグネット部133に弾性的
に圧接する構成を、上記のホルダ部材135以外で実現
するようにしてもよい。例えば周方向にスリットを有す
る非弾力性のホルダ部材135’と、このスリットに嵌
め込まれる球部材138(圧接部材に相当)とで実現す
るようにしてもよい。すなわち、ホルダ部材135’
を、所定の厚みL1を有する円筒形状とし、軸心方向上
面側に、周方向に所定の間隔でスリット135a’を設
け、かつ、ホルダ部材135’の内径をポールピース1
32の外径より若干大きくするとともに、ホルダ部材1
35’の外径をロータハブ104の内径より若干小さく
する。そして、上記マグネット部133、ホルダ部材1
35’及びロータハブ104をすきまばめで組み付けた
後、マグネット部133の外径とロータハブ104の内
径との差分より大きな径R5を有し、適度な弾力性を有
する球部材138を上記スリット135a’に圧入す
る。もちろん、球部材138は、非磁性であって導電性
を有する合成樹脂やゴム等の弾力性を有する材質からな
る。
【0049】これにより、上記実施形態と同様に、上記
のような応力が上記球部材138に緩和され、この応力
によって、ポールピース132が歪んだり、永久磁石1
31とポールピース132とが分離したりするのを防止
したうえで、上記マグネット部133及びホルダ部材1
35’を、磁気ディスク装置内の発熱に伴うシールユニ
ット30及びその周辺部材の膨張の影響を受けることな
く確実に固定することができ、延いてはアース経路を確
実に形成することができる。なお、上記のスリットに嵌
め込む部材として、上記の球部材138に限らず、作業
性を考慮して、転がりにくい多面形状としてもよい。 (2)図示は省略するが、上記スリット135a’をロ
ータハブ104側に形成して、上記実施形態と同様に、
球部材138をスリット135a’に圧入するようにし
てもよい。
【0050】なお、上記ホルダ部材135、135’や
球部材138に用いる材質として、例えば、ポリプロピ
レン、ポリスチレン、アクリルニトリルブタジエンスチ
レン共重合体や、ナイロン、変性ポリフェニレンエーテ
ルなどに、川崎製鉄株式会社の商品名「SMF(Stainl
ess Steel Micro Fiber)」、松下アムテック株式会社
の商品名「パナテトラ(酸化亜鉛ウィスカ)」、カーボ
ンコンパウンドなどを配合したものがよい。あるいは、
PCR(加圧導電ゴム)を用いてもよい。
【0051】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0052】本実施形態に係る磁気ディスク駆動用モー
タ及び磁気ディスク装置は、上記第2実施形態と同様
に、シールユニットの構成が第1の実施形態と主に異な
り、シールユニット以外の構成については略同様である
ので、シールユニットの構成についてのみ説明すること
とする。
【0053】図12に示すように、本実施形態に係る磁
気ディスク装置のシールユニット230は、環状の永久
磁石231と、この永久磁石231を軸心方向両側から
挟持する強磁性体の材質からなる一対のポールピース2
32と、このポールピース232及び永久磁石231と
からなるマグネット部233が固着され、ロータハブ2
04の内周面204aに接着剤234によって固着され
た、非磁性体の材質からなるホルダ部材235と、上側
のポールピース232の内端部とシャフト203の外周
面との間に磁気的に保持される導電性の磁性流体236
とを有する。また、軸心方向の上側のポールピース23
2の上面には、上記第2実施形態と同様の保護キャップ
237が設けられており、この保護キャップ237は、
接着剤238によりホルダ部材235に固着されてい
る。
【0054】本実施形態においては、ホルダ部材235
とロータハブ204とが接触する図12の点Aの位置
で、上側のポールピース232とホルダ部材235とが
接触する点B,Cの位置で、それぞれスポット溶接がな
されている。なお、このスポット溶接とは、接合する材
料を重ね合わせた状態で、材料に数千〜数万アンペアの
大電流を流し、そのときに得られる抵抗発熱を利用して
上記材料を溶融し接合する溶接方法である。
【0055】このように、上記ロータハブ204やホル
ダ部材235等の部材が各溶接部分で接合するため、ホ
ルダ部材235が上側のポールピース232及びロータ
ハブ204がそれぞれ強固に固定され、また、上記溶接
部分は、上記各部材を構成する導電性の材質で構成され
ることから、アース経路を確実に確保することができ
る。
【0056】本実施形態に代わる変形形態を以下に説明
する。
【0057】上記実施形態においては、上側のポールピ
ース232・ホルダ部材235・ロータハブ204を直
接溶接するようにしたが、図13に示すように、上側の
ポールピース232・ホルダ部材235・ロータハブ2
04を導電性材料(例えばアルミニウム)からなる1枚
の金属箔(箔状部材に相当)250で覆い、金属箔25
0と上側のポールピース232とが接触する点Dで、金
属箔250とホルダ部材235とが接触する点Eで、金
属箔250とロータハブ204とが接触する点Fで、そ
れぞれ金属箔250の上から所定の溶接治具を当てるこ
とにより、金属箔250と上記各部材233,235,
204とをスポット溶接するようにしてもよい。
【0058】その場合に、上記金属箔は、目的に応じて
例えば次のような形状に形成してもよい。 (1)図14に示すように、ロータハブ204、ホルダ
部材235、上側のポールピース232に部分的にまた
がる帯状である。この場合、はじめに、ロータハブ20
4、ホルダ部材235、上側のポールピース232を組
み付けた状態でその金属箔を覆い、上記と同様の位置を
溶接する。溶接後に、金属箔の上から接着剤240(図
13参照)を塗布する。この場合、金属箔以外の箇所で
接着剤により上記各部材が相互に固着されることにな
る。 (2)図15に示すように、ロータハブ204、ホルダ
部材235、上側のポールピース232に全周にわたっ
てまたがる輪状である。この場合、ボールベアリング等
の潤滑剤がロータハブ204とホルダ部材235との間
の隙間などから漏出するのを金属箔で防止することがで
きる。 (3)図16に示すように、上記変形形態(2)の輪状
の金属箔に、放射状のスリットを加えた形状である。こ
の場合、金属箔の溶接後に塗布された接着剤は、スリッ
トSを通りぬけて所望の接着位置に達して各部材が相互
に確実に固着されるとともに、スリットS以外の部分で
上記潤滑剤の漏出を防止することができる。
【0059】このような金属箔を用いて溶接すると、上
記のように各部材同士を直接溶接する場合に比べて、よ
り多くのポイントで溶接することができ、アース経路の
確保という点での確実性が一層向上することになるとと
もに、溶接すべきポイントが露出しているから溶接作業
の作業性が良好である。
【0060】なお、本発明は、上記第1〜第3実施形態
及びそれらの変形形態のように、マグネット部が、ホル
ダ部材を介してロータハブに固定され、磁性流体がシャ
フトとポールピースとで磁気的に保持された構成のもの
だけでなく、マグネット部が、ホルダ部材を介してシャ
フトに固定され、磁性流体がロータハブとポールピース
とで磁気的に保持された構成のものに対しても適用可能
である。
【0061】また、上記第1〜第3実施形態及びそれら
の変形形態のように、ボールベアリングを備える磁気デ
ィスク駆動用モータに限らず、他のベアリングを備える
磁気ディスク駆動用モータに適用することも可能であ
る。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、シャフ
トの外周面の所定位置及びロータハブの内周面の所定位
置のうち磁性流体を保持していない側の部材の周面に所
定の嵌合溝を設け、押圧部材の嵌合部を所定の嵌合溝に
嵌合させて、当接部をポールピースに弾性的に当接させ
るように構成したから、上記押圧部材がロータハブに及
びポールピースに常時密着するとともに強固に取り付け
られ、上記押圧部材が導電性を有するから、ロータハブ
とシャフトとの間のアース経路を確実に確保することが
できる。また、上記押圧部材は、弾力性を有するから、
組み付け時に押圧部材の被組付部に応力が発生したり、
組み付け後に部材の熱膨張により応力が発生しても、そ
の応力が押圧部材の弾力性により緩和され、そのアース
経路が破壊される等の不具合を回避することができる。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、線状の材
料を上記のような嵌合部と当接部とを備えるように曲折
加工すればよく、押圧部材を容易に構成することができ
る。
【0064】請求項3に記載の発明によれば、導電性及
び弾力性を有し、シャフト及びロータハブのうち磁性流
体を保持していない側の部材とポールピースとに弾性的
に圧接する圧接部材を備えたから、シャフト及びロータ
ハブのうち磁性流体を保持していない側の部材と圧接部
材とが、ポールピースと圧接部材とがそれぞれ常時密着
することになり、また、上記圧接部材は、導電性を有す
るから、ロータハブとシャフトとの間のアース経路を確
実に確保することができる。また、この場合、上記圧接
部材は弾力性を有するから、組付け時に被組付部(シャ
フト又はロータハブ)に応力が発生したり、あるいは、
組み付け後に部材の熱膨張により応力が発生しても、そ
の応力が圧接部材の弾力性により緩和され、そのアース
経路が破壊するなどの不具合を回避することができる。
【0065】請求項4に記載の発明によれば、シャフト
またはロータハブのうち上記磁性流体を保持していない
側の部材と保持部材とを、ポールピースと保持部材とを
それぞれ所定の位置で溶接したから、これらの部材が強
固に固定され、また、溶接部分の材質は、上記各部材を
構成する導電性を有する材質でなるから、ロータハブと
シャフトとの間のアース経路を確実に確保することがで
きる。
【0066】請求項5に記載の発明によれば、シャフト
またはロータハブのうち上記磁性流体を保持していない
側の部材と上記ポールピースとが導電性を有する共通の
箔状部材で覆い、この箔状部材を磁性流体を保持してい
ない側の部材とポールピースとにそれぞれ溶接するよう
に構成したから、ロータハブとシャフトとの間のアース
経路を確実に確保することができる。また、箔状部材で
ロータハブとポールピースとを覆って溶接するようにし
たから、溶接点が外部に露出し、溶接作業が容易とな
る。
【0067】請求項6に記載の発明によれば、スピンド
ルモータを備える磁気ディスク装置について、上記請求
項1ないし5のいずれかに記載の磁気ディスク駆動用モ
ータを採用することにより、上記請求項1ないし5のい
ずれかに記載の発明による作用を有する磁気ディスク駆
動用モータを備えた磁気ディスク装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る磁気ディスク駆
動用モータの断面図である。
【図2】 上側のボールベアリング周辺の拡大断面図で
ある。
【図3】 図2のア−ア線から見た断面図である。
【図4】 第1実施形態の変形形態を示す断面図であ
る。
【図5】 第1実施形態の別の変形形態を示すボールベ
アリング周辺の拡大断面図である。
【図6】 図5のイ−イ線から見た断面図である。
【図7】 第2実施形態に係る磁気ディスク駆動用モー
タのボールベアリング周辺の拡大断面図である。
【図8】 マグネット部をホルダ部材に取り付ける様子
を示す図である。
【図9】 サブアッセンブリ体をロータハブに取り付け
る様子を示す図である。
【図10】 第2実施形態の変形形態を示すボールベア
リング周辺の拡大断面図である。
【図11】 球部材をホルダ部材に圧入する様子を示す
図である。
【図12】 第3実施形態に係る磁気ディスク駆動用モ
ータのボールベアリング周辺の拡大断面図である。
【図13】 第3実施形態の変形形態を示すボールベア
リング周辺の拡大断面図である。
【図14】 金属箔の形状例を示す図である。
【図15】 同じく金属箔の形状例を示す図である。
【図16】 同じく金属箔の形状例を示す図である。
【図17】 磁気ディスク装置の概略構成図である。
【符号の説明】
30,130,230 シールユニット 32,132,232 ポールピース 33,133,233 マグネット部 35,135,135’,235 ホルダ部材 40,50 押圧部材 41 湾曲部 4b,4c 嵌合溝 43,50c 突出部 L アース経路 61 輪状部 62 傾斜部 4d 嵌合溝 135a 大径穴部 135b 小径穴部 138 球部材 250 金属箔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 21/22 F16J 15/40 A Fターム(参考) 3J016 AA01 AA06 AA07 BB25 CA01 CA06 CA08 3J042 AA03 AA09 AA16 BA04 CA17 CA30 5D109 BC02 BC12 5H605 AA11 BB05 BB14 BB19 CC04 CC05 CC10 EA07 EB10 EB17 EB18 EB19 EB30 EB39 5H621 GA01 GB03 HH01 JK08 JK10 JK15 JK18 JK19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性を有し、磁気ディスクを保持する
    ロータハブと、 導電性及び磁性を有し、上記ロータハブに挿通するシャ
    フトと、 上記シャフトとロータハブとの間に介設されるベアリン
    グと、 上記シャフトとロータハブとの間の位置で、かつ、上記
    ベアリングの配設位置から軸心方向にオフセットされた
    位置に配設されたシールユニットとを備え、 上記シールユニットが、永久磁石と、導電性を有し、上
    記永久磁石に積層して取り付けられたポールピースと、
    導電性を有し、上記ポールピースと上記シャフトまたは
    ロータハブのうちいずれか一方とに磁気的に保持される
    磁性流体とを有する磁気ディスク駆動用モータにおい
    て、 上記シャフトの外周面の所定位置及びロータハブの内周
    面の所定位置のうち上記磁性流体を保持していない側の
    部材の周面に所定の嵌合溝が設けられているとともに、 導電性を有し、上記所定の嵌合溝に嵌合する嵌合部と、
    この嵌合部を上記所定の嵌合溝に嵌合させたときに上記
    ポールピースに弾性的に当接する当接部とを有する押圧
    部材が備えられていることを特徴とする磁気ディスク駆
    動用モータ。
  2. 【請求項2】 上記押圧部材は、線状の材料を成型して
    なり、上記嵌合部及び当接部は、上記線状の材料を曲折
    加工して形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の磁気ディスク駆動用モータ。
  3. 【請求項3】 導電性を有し、磁気ディスクを保持する
    ロータハブと、 導電性及び磁性を有し、上記ロータハブに挿通するシャ
    フトと、 上記シャフトとロータハブとの間に介設されるベアリン
    グと、 上記シャフトとロータハブとの間の位置で、かつ、上記
    ベアリングの配設位置から軸心方向にオフセットされた
    位置に配設されたシールユニットとを備え、 上記シールユニットが、永久磁石と、導電性を有し、上
    記永久磁石に積層して取り付けられたポールピースと、
    導電性を有し、上記ポールピースと上記シャフトまたは
    ロータハブのうちいずれか一方とに磁気的に保持される
    磁性流体とを有する磁気ディスク駆動用モータにおい
    て、 上記シャフト及びロータハブのうち上記磁性流体を保持
    していない側の部材と上記ポールピースとの対向面間
    に、この対向面間の間隙長さよりも大きな厚みを有し、
    導電性及び弾力性を有する圧接部材が備えられているこ
    とを特徴とする磁気ディスク駆動用モータ。
  4. 【請求項4】 導電性を有し、磁気ディスクを保持する
    ロータハブと、 導電性及び磁性を有し、上記ロータハブに挿通するシャ
    フトと、 上記シャフトとロータハブとの間に介設されるベアリン
    グと、 上記シャフトとロータハブとの間の位置で、かつ、上記
    ベアリングの配設位置から軸心方向にオフセットされた
    位置に配設されたシールユニットとを備え、 上記シールユニットが、永久磁石と、導電性を有し、上
    記永久磁石に積層して取り付けられたポールピースと、
    導電性を有し、上記永久磁石とポールピースとを保持す
    る保持部材と、導電性を有し、上記シャフトまたはロー
    タハブのうちいずれか一方と上記ポールピースとに磁気
    的に保持される磁性流体とを有する磁気ディスク駆動用
    モータにおいて、 上記シャフトまたはロータハブのうち上記磁性流体を保
    持していない側の部材と上記保持部材とが接触する接触
    部、及び上記保持部材と上記ポールピースとが接触する
    接触部のそれぞれにおける所定位置で溶接されているこ
    とを特徴とする磁気ディスク駆動用モータ。
  5. 【請求項5】 導電性を有し、磁気ディスクを保持する
    ロータハブと、 導電性及び磁性を有し、上記ロータハブに挿通するシャ
    フトと、 上記シャフトとロータハブとの間に介設されるベアリン
    グと、 上記シャフトとロータハブとの間の位置で、かつ、上記
    ベアリングの配設位置から軸心方向にオフセットされた
    位置に配設されたシールユニットとを備え、 上記シールユニットが、永久磁石と、導電性を有し、上
    記永久磁石に積層して取り付けられたポールピースと、
    導電性を有し、上記シャフトまたはロータハブのうちい
    ずれか一方と上記ポールピースとに磁気的に保持される
    磁性流体とを有する磁気ディスク駆動用モータにおい
    て、 上記シャフトまたはロータハブのうち上記磁性流体を保
    持していない側の部材と上記ポールピースとが導電性を
    有する共通の箔状部材で覆われ、この箔状部材が上記磁
    性流体を保持していない側の部材とポールピースとにそ
    れぞれ溶接されていることを特徴とする磁気ディスク駆
    動用モータ。
  6. 【請求項6】 ハウジングと、 このハウジングに固定されたスピンドルモータと、 このスピンドルモータのロータハブに装着された円盤状
    の磁気ディスクの所要の位置に対して情報を書き込むま
    たは読み出すためのヘッドとを備える磁気ディスク装置
    において、 上記スピンドルモータは、上記請求項1ないし5のいず
    れかに記載の磁気ディスク駆動用モータであることを特
    徴とする磁気ディスク装置。
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