JPH08320017A - ラジアル玉軸受 - Google Patents

ラジアル玉軸受

Info

Publication number
JPH08320017A
JPH08320017A JP12620595A JP12620595A JPH08320017A JP H08320017 A JPH08320017 A JP H08320017A JP 12620595 A JP12620595 A JP 12620595A JP 12620595 A JP12620595 A JP 12620595A JP H08320017 A JPH08320017 A JP H08320017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball bearing
outer ring
inner ring
balls
ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12620595A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Matsuda
泰洋 松田
Shinobu Yoshida
忍 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP12620595A priority Critical patent/JPH08320017A/ja
Publication of JPH08320017A publication Critical patent/JPH08320017A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Support Of The Bearing (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】外輪4と内輪5の少なくともいずれか一方に永
久磁石8を設置し、外輪4と内輪5にがたのない自己予
圧玉軸受が得られ、薄型の位置決めアクチュエータ20
及びディスク駆動モータ21を実現する。 【効果】薄型の磁気ディスク装置を得ることができ、P
Cカードにも応用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自己予圧玉軸受及びこ
れを使用したモータ、位置決めアクチュエータ及びこれ
らを使用したディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置は、小型化に加えて薄
型化が進められている。最近では、PCMCIA(Personal Co
mputer Memory Card International Association)type
3の10.5mm 厚の薄型磁気ディスク装置が製品化され
ている。この薄型磁気ディスク装置はPCカードと呼ば
れているもので、日本電子工業振興協会と米国PCMCIAが
協調して標準化を推進している情報媒体であり、軽薄短
小化及びパーソナル化を目指している。PCカードには
type1,2,3,4があり、それぞれの厚み寸法は3.
3,5.0,10.5,16.0mmである。また、外形寸
法は幅54.0mm,長さ85.6mmであり、1.8インチサ
イズの磁気ディスクを収容できる寸法になっている。そ
してPCカードは、ピン数が68個のPCMCIAコネクタを
具備している。その寸法は、3.3mm×54.0mmとなっ
ている。PCカードにおける標準仕様はいくつかある
が、本発明に関するのは、上記の装置厚みである。
【0003】type3の製品は、10.5mmという薄さを
実現するために2mm 程度の薄い玉軸受を使用する等の
工夫を行っている。磁気ディスク装置では、ディスク駆
動モータの回転軸と位置決めアクチュエータの揺動軸の
両方に玉軸受を使用しているのが一般的である。しか
も、それぞれ2個の玉軸受を使用している。玉軸受の内
輪と玉及び玉と外輪には隙間があり、内輪と玉及び玉と
外輪にはがたが存在する。磁気ディスク装置では、磁気
ディスクや位置決めアクチュエータを精密に駆動するた
めに玉軸受のがたを除去して剛性を高める必要がある。
ここに玉軸受を2個使用する理由がある。両方の玉軸受
の内輪が互いに離れる方向へ、逆に外輪が近づく方向に
力を作用させながら固定することにより、がたのない軸
受体ができ、磁気ディスク装置ではこの様な軸受体を使
用している。なお内輪と外輪の力の方向は上記と反対で
も良い。説明したような軸受のがたを除去する行為を予
圧と言い、加える力を予圧力と呼んでいる。また予圧の
方法は、2個の玉軸受の間にばね等を設置する定圧予圧
と、内輪と外輪に予圧力を加えながら接着等の手段で固
定する定位置予圧の二つがある。上記type3の製品の軸
受体は定位置予圧を採用しており、軸受体の厚みは、2
mmの玉軸受が2個とその間隔が0.2mmで4.2mm程度
である。定位置予圧の方が、玉軸受間にばね等の部品を
設置しないですむため一般的に定圧予圧よりも薄型に適
している。
【0004】軸受体の薄型化を実現するものとして特開
平1−79413号公報がある。この発明の軸受体は定圧予
圧の方法を採用している。予圧力を加える手段をばねで
はなく2個の永久磁石を互いに反発するように設置する
手段を採用している。これにより軸受間隔を小さくして
薄型化を実現するとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、軸
受体の厚みは4.2mm 程度が最も薄型であると思われ
る。しかし、type1の3.3mm 厚の磁気ディスク装置に
搭載するには厚すぎる寸法である。軸受体の厚みを3.
3mm より小さくするには、玉軸受の厚みを薄くするこ
とと玉軸受1個でがたを除去することの二つが考えられ
る。前者は、現状の2mmを更に薄くすると玉軸受の剛性
の低下が懸念される。従って後者の玉軸受1個でがたを
除去する手段が必要になる。
【0006】本発明の目的は、がたのない玉軸受を得る
ことにあり、これを使用した薄型の位置決めアクチュエ
ータ及びディスク駆動モータを実現し、更にこれを使用
した薄型の磁気ディスク装置及び光ディスク装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のラジアル玉軸受は、外輪と、シャフトまた
は内輪と、前記外輪及び前記シャフトまたは前記内輪の
転動面をころがる複数の玉からなる玉群と、前記玉の保
持器から構成され、前記シャフトと前記外輪、あるいは
前記内輪と前記外輪が、互いに吸引力または反発力を有
することを特徴とする。
【0008】また、前記シャフトと前記外輪の少なくと
もいずれか一方に、あるいは前記内輪と前記外輪の少な
くともいずれか一方に、永久磁石を設置する。
【0009】
【作用】上記手段によれば、がたのない玉軸受を得るこ
とができ、これを使用した薄型の位置決めアクチュエー
タ及びディスク駆動モータを実現し、更にこれを使用し
た薄型の磁気ディスク装置及び光ディスク装置を得るこ
とができる。
【0010】
【実施例】図1に本発明の第1の実施例を示す。図1は
ラジアル玉軸受と呼ばれる玉軸受1の断面図である。複
数の玉2によりなる玉群は保持器3に保持されており、
外輪4と内輪5の間に配置されている。また玉群は、外
輪4と内輪5に施された円弧形状の転動面に接してい
る。外輪4と内輪5には円管状の永久磁石8a及び8b
が設置されている。図に示した永久磁石8aと8bの極
性の場合は、外輪4と内輪5には吸引力が作用し、片方
の永久磁石8aまたは8bの極性を逆にすると外輪4と
内輪5には反発力が作用する。また、片方の永久磁石8
aまたは8bを鉄等の磁性材料にすると外輪4と内輪5
には吸引力が作用する。玉軸受1には一般的にグリース
等の潤滑剤が外輪4と内輪5の間の玉2のまわりに注入
されている。そして、潤滑剤の飛散を軽減するためにシ
ールド7が外輪4及び内輪5に設置されている。潤滑剤
は、外輪4または内輪5が回転して玉2が転がった時に
玉2と外輪4及び内輪5の間に微小な間隔を形成し、玉
2と外輪4及び内輪5の摩擦負荷及び摩耗を軽減する役
目がある。なお、潤滑剤に磁性流体を使用することも良
い。それは、外輪4または内輪5に永久磁石8aと8b
を設置しているため、永久磁石8aと8bの周囲に磁場
が形成され磁性流体の飛散が少なくなるからである。こ
こでは玉2は磁性材料を使用している。この場合は、玉
2と外輪4及び玉2と内輪5に吸引力が作用し、この吸
引力は玉2と外輪4及び玉2と内輪5の摩擦負荷の要因
となる。そこで、玉2と外輪4及び玉2と内輪5の吸引
力を作用させずに摩擦負荷を軽減する手段として、玉2
を非磁性材料とすることも良い。更に、玉2と外輪4と
内輪5をセラミックにより構成することもできる。セラ
ミックは、耐摩耗性に優れているためグリース等の潤滑
剤を注入しなくても良いという利点がある。上記構成に
より外輪4と内輪5に作用する吸引力または反発力が予
圧力となり、外輪4と内輪5にがたのない自己予圧玉軸
受が得られる。
【0011】図2及び図3に本発明の第2の実施例を示
す。第2の実施例は、第1の実施例の外輪4及び内輪5
の形状を変えたものである。図2は、内輪5ではなくシ
ャフト6を使用し、更に転動面を平面にしたものであ
る。その他は第1の実施例と同じである。転動面を平面
にした理由は円弧形状より加工が容易なためでる。図3
は、図2と同様に転動面を平面にしたものであり、更に
シールド7を使用せずに、永久磁石8aと8bでシール
ド7の役目を果たしている。図2の転動面はV溝形状で
あるがこれはテーパ構造であり、V溝形状よりも更に加
工が容易である。ただし本構造の場合は、外輪4と内輪
5には吸引力を作用させる必要がある。また、本構造に
すると組立方法が容易になる。組立方法については後述
する。
【0012】図4ないし図7に本発明の第3の実施例を
示す。第3の実施例は、第1の実施例の玉群を同軸に2
組設けている。更に転動面を平面にし、外輪4と内輪5
に吸引力を作用させている。図4は、2組の玉群を軸方
向に配置したものであり、更にシールド7は外輪4及び
内輪5と一体に形成している。図5は、2組の玉群を回
転軸に直角な平面上に配置したものであり、2組の玉群
の間に永久磁石8aと8bを円管形状に設置している。
図5の2組の玉群のみを抽出した斜視図を図6に示す。
一方の玉群の玉2の中心を通る円を第1の円Aと想定
し、他方の玉群の玉2の中心を通る円を第2の円Bと想
定する。図7に図6のCの方向から見た図を永久磁石8
a及び8bと並べて示す。図7のDは第1の円Aと第2
の円Bを通る平面であり、矢印で示した永久磁石8の吸
引力は、平面Dに垂直であり、第1の円Aと第2の円B
のほぼ中間に位置している。図4及び図5に示した2組
の玉群を有する構造では、第1の円Aと第2の円Bのほ
ぼ中間の位置に吸引力を有することが望ましい。これ
は、全ての玉2に均一に予圧力を作用させて、外輪4と
内輪5の相対的な傾きを小さくするためである。
【0013】図8と図9に本発明の第4の実施例を示
す。第4の実施例は、2組の玉群を有するスラスト玉軸
受である。本玉軸受1は回転部9と固定部10に吸引力
を作用させている。図8は、円管形状の永久磁石8aと
8bを2組の玉群のほぼ中間に位置に設置したものであ
り、図9は、円板形状の永久磁石8aと8bを回転中心
に設置したものである。図8と図9は、転動面を平面に
しているが円弧形状でも良い。この他は第1の実施例と
同じである。
【0014】図10と図11に本発明の第5の実施例を
示す。第5の実施例は、第1ないし第4の実施例に示し
たラジアル玉軸受あるいはスラスト玉軸受において、玉
群の玉2を扇形状に配置したものである。その一例とし
て、第1の実施例のラジアル玉軸受の玉2を扇形状に配
置したものを図10に示す。本図は、回転軸に直角な方
向で玉2の中心を通る断面図である。内輪5には半径方
向に伸びる突起部5aが設けられている。玉2の扇形状
の角度すなわち玉群の両端の玉2の中心間の角度θを1
80度以上にしている。また外輪4に切欠きを設けるこ
とにより、外輪4には二つの端部4aができる。そして
二つの端部4aの間に突起部5aが配置されている。図
11は、扇形状に配置した2組の玉群を回転中心に対し
て点対称に設置したものであり、その他は図10と同じ
である。この構成により、揺動のみ可能なラジアル玉軸
受が得られる。外輪4と内輪5の相対的な揺動角度は、
切欠きの大きさと突起部5aの円周方向の厚みにより決
まる。
【0015】図12と図13に本発明の第6の実施例を
示す。第6の実施例は、第1ないし第5の実施例に示し
たラジアル玉軸受あるいはスラスト玉軸受の組立方法で
ある。図12に従来のラジアル玉軸受の組立方法を、図
13に本発明のラジアル玉軸受の組立方法を示す。図1
2に示すように従来のラジアル玉軸受は、外輪4の転動
面に複数の玉2を置き、次に内輪5を置き、更に玉2を
円周上に等間隔になるようにずらして、保持器3で保持
するという手順で組立てる。一方、本発明のラジアル玉
軸受の組立方法は、複数の玉2を保持器3で保持し、こ
れを内輪5に装着し、次に外輪4を装着するという簡単
な手順である。本組立方法は図2ないし図5と図8ない
し図11のラジアル玉軸受あるいはスラスト玉軸受に適
用できる。
【0016】図14ないし図17に本発明の第7の実施
例を示す。第7の実施例は、第1ないし第5の実施例に
示したラジアル玉軸受あるいはスラスト玉軸受を使用し
た磁気ディスク装置用の位置決めアクチュエータであ
る。その一例として図2の玉軸受1を使用した位置決め
アクチュエータ20の断面図を図14に示す。ベース1
2には、玉軸受1が固定されている。記録媒体である磁
気ディスク19に対して情報の記録及び再生動作を行う
磁気ヘッドを搭載するスライダ18は、ロードアーム1
7に保持されている。ロードアーム17の一端には、ス
ペーサ16が固定されており、スペーサ16は玉軸受1
の外輪4に固定されている。なおロードアーム17は、
スライダ18を磁気ディスク19に対して所定の付勢力
で押圧するものである。そして、スライダ18の磁気デ
ィスク19に対向する面には、スライダ18と磁気ディ
スク19の微小な間隔を保つための加工が施されている
が図示は省略する。またスライダ18とロードアーム1
7の固定部分にはジンバルと呼ばれる部分があり、スラ
イダ18の姿勢を良好にするためのものである。動力発
生手段であるボイスコイルモータは、コイル13と、永
久磁石14と、ヨーク15により構成されている。コイ
ル13は、スペーサ16に固定されている。磁気ヘッド
の信号線及びコイル13の動力線はFPC(Flexible P
rinted Circuit)により制御回路基板に接続されてい
る。なおここでは、FPC及び制御回路基板は図示を省
略する。さて、位置決めアクチュエータの動作は、コイ
ル13に対する通電方向及び通電時間を適宜制御するこ
とにより、磁気ヘッドを搭載するスライダ18に作用す
る揺動トルクの方向及び大きさを自在に制御して、磁気
ヘッドを磁気ディスク19の所望の位置に位置決めす
る。ここで、位置決めアクチュエータとは磁気ヘッドを
位置決めするアクチュエータであり、磁気ヘッドと、こ
れを搭載するスライダ18と、ロードアーム17と、ス
ペーサ16と、玉軸受1と、コイル13と、永久磁石1
4と、ヨーク15から構成される。次に実施例の変形を
示す。第5の実施例のように玉群を扇形状に回転中心に
対して点対称に配置し、第4の実施例のスラスト玉軸受
を使用した位置決めアクチュエータを図15ないし図1
7に示す。図15は本位置決めアクチュエータの平面図
であり、図16はEの方向から見た断面図、図17はF
の方向から見た断面図である。図16に示したように、
固定部10には2個のヨーク15が固定され、2個のヨ
ーク15の上それぞれにコイル13が固定されている。
回転部9には2個の永久磁石14が固定されている。そ
してコイル13と永久磁石14は対向する位置に配置さ
れ、ボイスコイルモータを構成する。このようにボイス
コイルモータを玉群の内側に配置している。また、永久
磁石14は固定部10に固定されたヨーク15を引き寄
せる力を有するので回転部9と固定部10には吸引力が
作用する。すなわち、永久磁石14は、予圧を加えるこ
ととボイスコイルモータを構成することの二つの役目を
持っている。そして図17に示したように、ロードアー
ム17は回転部9に固定され、スライダ18を保持して
いる。なお、固定部10はベース12と一体にすること
も可能である。この構成により、ラジアル玉軸受あるい
はスラスト玉軸受を1個にすることができるので、薄型
の位置決めアクチュエータ20を実現できる。
【0017】図18と図19に第8の実施例を示す。第
8の実施例は、第1ないし第5の実施例の玉軸受1を使
用したモータである。その一例として図3とほぼ同じの
ラジアル玉軸受を使用した磁気ディスク装置用のディス
ク駆動モータ21を図18に示す。ベース12には、図
3とほぼ同じ玉軸受1を固定してある。玉軸受1の内輪
5には、ねじ22とクランプ23により磁気ディスク1
9を設置したロータ24が固定されている。ロータ24
には永久磁石14が固定され、永久磁石14と対向する
位置に配置されたコイル13はヨーク15を介してベー
ス12に固定されている。ヨーク15と永久磁石14は
円管形状であり、回転中心と同軸に配置されている。コ
イル13は複数個設置してあり、図15のコイル13と
同様のほぼ台形状のものを回転中心と同軸の円周上に等
間隔に配置してある。図19はコイル13及び永久磁石
14及びヨーク15を、複数の玉2からなる玉群の内側
に配置したものである。この構成により、玉軸受を2個
から1個にすることができるので、薄型のディスク駆動
モータ21を実現できる。なお本玉軸受1は、その他の
モータにも使用することができる。例えば、光ディスク
装置のディスク駆動用のモータであり、光ディスク装置
の薄型化にも貢献する。
【0018】図20と図21に第9の実施例を示す。第
9の実施例は、第7または第8の実施例の位置決めアク
チュエータ20またはディスク駆動モータ21を使用し
た磁気ディスク装置である。図20は図14に示した位
置決めアクチュエータ20と図18に示したディスク駆
動モータ21を使用した磁気ディスク装置の平面図であ
り、図21はGの方向から見た時の断面図である。図2
0に示したように本磁気ディスク装置は、PCMCIAコネク
タ28を有するPCカードである。図21に示したよう
に、ベース12には、所定の速度で回転するディスク駆
動モータ21が固定されている。ディスク駆動モータ2
1には、記録媒体である磁気ディスク19が固定されて
いる。また、ディスク駆動モータ21に保持された磁気
ディスク19の側方向には、ベース12に支持される玉
軸受1がディスク駆動モータ21と軸が平行になるよう
に設けられている。磁気ヘッドを搭載するスライダ18
を保持するロードアーム17はスペーサ16を介して玉
軸受1に固定されている。磁気ヘッドを移動させるため
の動力はボイスコイルモータにより発生する。ボイスコ
イルモータの構成部品であるコイル13はスペーサ16
に固定されている。ボイスコイルモータの他の構成部品
である磁気回路は、ベース12に固定されたヨーク15
と、ヨーク15に固定された永久磁石14からなる。図
20に示したように、湾曲形状に取り付けられているF
PC25の一端はスペーサ16の側面に、他端はFPC
固定部材26を介してベース12に固定されており、F
PC25は玉軸受1の揺動に素直に追従してその湾曲形
状を微妙に変化させる。更にFPC固定部材26に取り
付けられたFPC25は、装置外部のディスク駆動モー
タ21やボイスコイルモータの駆動回路等からなる図示
しない制御回路基板にコネクタ27を介して接続されて
いる。FPC25にはリードライトICが接続されてお
り、磁気ヘッドから引き出されたヘッド信号線がFPC
25を介してリードライトICに接続され、制御回路基
板に電気的に接続されている。また、コイル13の線端
部もFPC25に接続され、制御回路基板に電気的に接
続されている。制御回路基板はベース12の下側に固定
される。また、ディスク駆動モータ21,ディスク駆動
モータ21に固定された磁気ディスク19,玉軸受1,
玉軸受1に固定されたスペーサ16,スペーサ16に固
定されたロードアーム17,ボイスコイルモータ,FP
C25などは、カバー11とベース12とねじ等により
構成される密閉空間の内部に収容される。なおボイスコ
イルモータは、スペーサ16を介して玉軸受1に固定さ
れたコイル13に対する通電方向及び通電時間を適宜制
御することにより、磁気ヘッドに作用する揺動トルクの
方向及び大きさを自在に制御して、磁気ヘッドを磁気デ
ィスク19の所望の位置に位置決めする。ここで、位置
決めアクチュエータ20とは磁気ヘッドを位置決めする
アクチュエータであり、磁気ヘッドを搭載するスライダ
18を保持するロードアーム17,玉軸受1,コイル1
3,永久磁石14,ヨーク15から構成される。この構
成により、薄型の磁気ディスク装置を実現できる。なお
本装置の厚み寸法は3.3 mmにすることができる。位置
決めアクチュエータ20の玉軸受1の厚み寸法は2mm,
カバー11が0.3mm,カバー11の下側の隙間で0.3
mm,ベース12が0.4mm,ベース12の上側の隙間で
0.3mm であり、トータルで3.3mmを実現できる。一
方ディスク駆動モータ21の厚み寸法は2.8mm,カバー
11が0.3mm,カバー11の下側の隙間で0.2mmであ
り、トータルで3.3mmである。ディスク駆動モータ2
1の厚み寸法の2.8mm の内訳は、玉軸受1が2mm,ロ
ータ24が0.4mm,クランプが0.2mm,玉軸受1とロ
ータ24の間隔が0.2mmである。すなわち、本位置決
めアクチュエータ20及びディスク駆動モータ21は、
PCカードtype1(装置の厚み3.3mm以下)の磁気ディ
スク装置に搭載できる。なお、type2(装置の厚み5mm
以下)及びtype3(装置の厚み10.5 mm以下)の磁気デ
ィスク装置にも搭載できる。
【0019】第1ないし第5の実施例によれば、外輪4
と内輪5あるいは回転部9と固定部10にがたのない自
己予圧玉軸受が得られるため、薄型の位置決めアクチュ
エータ20及びディスク駆動モータ21を実現できる。
このような位置決めアクチュエータ20及びディスク駆
動モータ21を使用すれば、薄型の磁気ディスク装置を
得ることができ、PCカードにも応用できる。更に自己
予圧玉軸受は、その他のモータにも使用することができ
る。例えば、光ディスク装置のディスク駆動用のモータ
であり、光ディスク装置の薄型化にも貢献する。また第
6の実施例によれば、ラジアル玉軸受の組立方法が簡単
になる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、外輪4と内輪5あるい
は回転部9と固定部10にがたのない自己予圧玉軸受が
得られるため、薄型の位置決めアクチュエータ20及び
ディスク駆動モータ21を実現できる。このような位置
決めアクチュエータ20及びディスク駆動モータ21を
使用すれば、薄型の磁気ディスク装置を得ることがで
き、PCカードにも応用できる。更に自己予圧玉軸受
は、その他のモータにも使用することができる。例えば
光ディスク装置のディスク駆動用のモータであり、光デ
ィスク装置の薄型化にも貢献する。また、ラジアル玉軸
受の組立方法が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラジアル玉軸受の断面図。
【図2】本発明のシャフトと内輪が一体のラジアル玉軸
受の断面図。
【図3】本発明の転動面が平面のラジアル玉軸受の断面
図。
【図4】本発明の玉群が2組のラジアル玉軸受の断面
図。
【図5】本発明の2組の玉群が回転軸に直角な平面上に
あるラジアル玉軸受の断面図。
【図6】本発明のラジアル玉軸受の2組の玉群のみを抽
出した斜視図。
【図7】本発明のラジアル玉軸受の2組の玉群と永久磁
石の断面図。
【図8】本発明のスラスト玉軸受の断面図。
【図9】本発明の永久磁石が円板形状のスラスト玉軸受
の断面図。
【図10】本発明の玉群を扇形状に配置したラジアル玉
軸受の断面図。
【図11】本発明の2組の玉群を扇形状に回転中心に対
して点対称に配置したラジアル玉軸受の断面図。
【図12】従来のラジアル玉軸受の組立方法の説明図。
【図13】本発明のラジアル玉軸受の組立方法の説明
図。
【図14】本発明のラジアル玉軸受を使用した位置決め
アクチュエータの断面図。
【図15】本発明のスラスト玉軸受を使用した位置決め
アクチュエータの平面図。
【図16】本発明のスラスト玉軸受を使用した位置決め
アクチュエータの後方から見た断面図。
【図17】本発明のスラスト玉軸受を使用した位置決め
アクチュエータの断面図。
【図18】本発明のラジアル玉軸受を使用したディスク
駆動モータの断面図。
【図19】本発明のコイルを玉群の内側に配置したラジ
アル玉軸受を使用したディスク駆動モータの断面図。
【図20】本発明のラジアル玉軸受を使用した磁気ディ
スク装置の平面図。
【図21】本発明のラジアル玉軸受を使用した磁気ディ
スク装置の断面図。
【符号の説明】
1…玉軸受、2…玉、3…保持器、4…外輪、5…内
輪、7…シールド、8…永久磁石。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外輪と、シャフトまたは内輪と、前記外輪
    及び前記シャフトまたは前記内輪の転動面をころがる複
    数の玉からなる玉群と、前記玉の保持器から構成される
    ラジアル玉軸受において、前記シャフトと前記外輪、あ
    るいは前記内輪と前記外輪が、互いに吸引力または反発
    力を有することを特徴とするラジアル玉軸受。
  2. 【請求項2】外輪と、シャフトまたは内輪と、前記外輪
    及び前記シャフトまたは前記内輪の転動面をころがる複
    数の玉からなる玉群と、前記玉の保持器から構成される
    ラジアル玉軸受において、前記シャフトおよび/または
    前記外輪に、永久磁石を設置したことを特徴とするラジ
    アル玉軸受。
  3. 【請求項3】回転部と、固定部と、前記回転部及び前記
    固定部の転動面をころがる複数の玉からなる玉群と、前
    記玉の保持器から構成されるスラスト玉軸受において、
    前記回転部と前記固定部が互いに吸引力を有することを
    特徴とするスラスト玉軸受。
  4. 【請求項4】回転部と、固定部と、前記回転部及び前記
    固定部の転動面をころがる複数の玉からなる玉群と、前
    記玉の保持器から構成されるスラスト玉軸受において、
    前記回転部および/または前記固定部に、永久磁石を設
    置したことを特徴とするスラスト玉軸受。
JP12620595A 1995-05-25 1995-05-25 ラジアル玉軸受 Pending JPH08320017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12620595A JPH08320017A (ja) 1995-05-25 1995-05-25 ラジアル玉軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12620595A JPH08320017A (ja) 1995-05-25 1995-05-25 ラジアル玉軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08320017A true JPH08320017A (ja) 1996-12-03

Family

ID=14929322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12620595A Pending JPH08320017A (ja) 1995-05-25 1995-05-25 ラジアル玉軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08320017A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005240978A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 転がり軸受機構およびそれを用いた電動機器
JP2006112505A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv 軸受機構、キャリッジアセンブリ及び磁気ディスク装置
JP2008279526A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Disco Abrasive Syst Ltd チャックテーブルの支持機構およびチャックテーブル機構
JP2015121265A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 キヤノントッキ株式会社 磁性流体軸受装置並びに真空チャンバ
JP2016056842A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 日本精工株式会社 歯科エアタービン用軸受ユニット及び歯科エアタービン
JP2019074137A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 三菱重工業株式会社 転がり軸受

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005240978A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 転がり軸受機構およびそれを用いた電動機器
JP2006112505A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv 軸受機構、キャリッジアセンブリ及び磁気ディスク装置
JP2008279526A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Disco Abrasive Syst Ltd チャックテーブルの支持機構およびチャックテーブル機構
JP2015121265A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 キヤノントッキ株式会社 磁性流体軸受装置並びに真空チャンバ
JP2016056842A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 日本精工株式会社 歯科エアタービン用軸受ユニット及び歯科エアタービン
JP2019074137A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 三菱重工業株式会社 転がり軸受

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0772872B1 (en) Pivot bearing
US6606224B2 (en) Cartridge bearing with frictional sleeve
JPH10238535A (ja) ディスク用スピンドルモータ
JPH08320017A (ja) ラジアル玉軸受
JP3294673B2 (ja) シャフトレス薄型モータ
KR100224534B1 (ko) 회전축이 고정된 스핀들 모터의 자기 베어링
JP2003061305A (ja) モータおよびディスク装置
JPS5959059A (ja) 円筒状軸承を植立した平板状の固定電機子
JP3905349B2 (ja) モータおよびディスク装置
JPH04203520A (ja) スラストころがり軸受とそれを用いたロータ及びモータ
JP2004044741A (ja) 軸受装置およびそれを使用した回転ヘッド装置
US5469315A (en) Magnetic head positioner for a magnetic disk apparatus with low load torque
JP2590771B2 (ja) ヘッド送り機構
JP2004270797A (ja) 軸受装置、ヘッド支持装置及び記録再生装置
JPH09308199A (ja) スピンドルモータ
JP2001016819A (ja) スピンドルモータ
JP2002112498A (ja) スピンドルモータおよびフロッピー(登録商標)ディスク装置
JPH04263167A (ja) スピンドル支持用軸受装置およびこれを用いた情報記録再生装置
JPS63155459A (ja) 磁気デイスク装置
JP2003056554A (ja) モータおよびディスク装置
JPH09324818A (ja) 薄型軸受け装置
JPH0376060A (ja) 磁気ディスク装置のヘッド位置決め装置
JPH07208472A (ja) 磁気ディスク装置のスピンドルモータ
JPH09238439A (ja) 回転電機
JPH0527863U (ja) 光記録再生装置のガイド機構