JP2001016819A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP2001016819A
JP2001016819A JP11176409A JP17640999A JP2001016819A JP 2001016819 A JP2001016819 A JP 2001016819A JP 11176409 A JP11176409 A JP 11176409A JP 17640999 A JP17640999 A JP 17640999A JP 2001016819 A JP2001016819 A JP 2001016819A
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bearings
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Osamu Wada
修 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セラミック製ボールを有する軸受を使用して
も、予圧抜けを防止してロータハブの回転を安定に維持
する。 【解決手段】固定シャフト31に、セラミックボール3
3a、34aを有する第1、第2軸受33、34を外嵌
し、第1、第2軸受33、34間の固定シャフト31に
ステータ32を外嵌し、第1軸受33の外輪33cにハ
ブ39と共にロータハブ40を構成するロータヨーク3
8を外嵌し、ロータヨーク38の内側にロータマグネッ
ト42を嵌着し、ロータヨーク38の上端開口部に磁性
流体シール46を保持し、磁性流体シール46と第1軸
受33との間に予圧ばね48及びワッシャ49を配設
し、ワッシャ49を固定シャフト31に外嵌する。この
とき、両軸受33、34の外輪33c、34c及び第2
軸受34の内輪34bは固定し、第1軸受33の内輪3
3bを予圧ばね48により付勢する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハードディス
ク、フロッピディスク、CD−ROM、DVD等の記録
ディスクの駆動に用いられるスピンドルモータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3は軸固定タイプのスピンドルモータ
の一例を示す。この種のスピンドルモータでは、同図に
示すように、固定シャフト1にステータ2が外嵌されて
固定され、固定シャフト1の上部及び下部にそれぞれ嵌
着された玉軸受から成る一対の軸受3、4を介して、ロ
ータハブ5が固定シャフト1に回転自在に取り付けられ
ている。
【0003】ここで、固定シャフト1は、例えばアルミ
ニウムや鉄系の金属材料により構成されたモータブラケ
ット6に一体的に形成され、この固定シャフト1に両軸
受3、4を介してロータハブ5が回転自在に支持され、
固定シャフト1における両軸受3、4間にステータ2が
固定されている。尚、固定シャフト1とモータブラケッ
ト6とは必ずしも一体形成されたものに限らず、別体形
成されていてもよい。
【0004】また、極めて高精度な回転を維持するため
に、両軸受3、4は各々内輪または外輪を軸線方向にお
いて互いに向かい合う方向に押圧することによって予圧
が付与されている。
【0005】ロータハブ5は、磁気ディスクを保持する
ためのハブ7と、このハブ7に内嵌されたロータヨーク
8と、このロータヨーク8の内側に嵌着された円筒状の
駆動用ロータマグネット9とにより構成され、ロータハ
ブ5の上端開口側は上側の軸受3に直接支持され、ロー
タハブ5の下端開口側はブッシュ10を介して下側の軸
受4に支持されている。ロータヨーク8の開口部には、
磁性流体シール13が保持されている。
【0006】更に、ステータ2は、固定シャフト1に外
嵌された導電性を有する例えばステンレス鋼から成る円
筒状の導電リング18と、この導電リング18に外嵌さ
れたステータコア19と、絶縁コーティング層20によ
り被覆されたステータコア19に巻装された巻線21と
により構成されている。
【0007】このような構成のスピンドルモータに使用
される軸受3、4は、通常内外輪及びボールがベアリン
グ鋼により形成される。ところが、近年では、記録ディ
スク駆動装置の益々の小型化、高速化や高容量化が要求
され、特に高速化に伴い、鋼球を用いた軸受では、鋼球
の摩擦、摩耗、焼き付き等によるガタ及び振動といった
問題のほか、この摩耗に起因した発塵による記録ディス
ク駆動装置内の清浄空間の汚染等、新たな問題も生じて
きている。
【0008】このような問題を解決する手法として、上
記した軸受3、4のボールをセラミックにより構成する
ことが提案されている。例えば、特開平6−17647
3号公報には、ハブを回転自在に支持する軸受の内輪、
外輪或いはボールのうち少なくとも一つをセラミックに
より形成することが記載されている。
【0009】なかでも、軸受の内外輪間に介在される転
動体としてのボールをセラミックにより構成すれば、上
記したように、ボールをベアリング鋼に形成した場合に
おけるボールの摩擦、摩耗、焼き付き等によるガタ及び
振動の発生並びに発塵の問題を解消でき、高速回転に対
応することが可能になる。
【0010】尚、上記した公報には、セラミック使用の
軸受を用いることが開示されてはいるが、記録ディスク
駆動装置のベース部材とロータハブとを電気的に絶縁す
る手段としてセラミック使用の軸受を用いているのであ
って、ボールの摩耗等によるガタ及び振動の発生、発塵
の問題を解決することを発明の目的とはしていない。
【0011】即ち、記録ディスク駆動装置では、記録デ
ィスクの単位面積当たりの記録容量の増大のために、M
R素子を利用した磁気ヘッドが採用される。ところが、
MR素子の特性上、磁気ヘッドに対して一定電圧が印加
されるため、記録ディスクと磁気ヘッドとの間に電位差
が発生し、磁気ヘッドが記録ディスクから浮上したとき
に記録ディスクと磁気ヘッドとの間で放電が生じ、記録
ディスクの記録情報の破壊や、磁気ヘッドの電気的な腐
食などの不都合が発生し易く、このような不都合を解消
するために、セラミック使用の軸受を用いてベース部材
とロータハブとを電気的に絶縁しているのである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
図3に示す軸受3、4の構成部材のうち内外輪をベアリ
ング鋼により、ボールをセラミックによりそれぞれ形成
した場合に、記録ディスク駆動装置内の温度上昇時に、
シャフト、ロータハブ及び軸受に熱膨張が生じると、セ
ラミックにより形成したボールと他の部材との間の膨張
係数が著しく異なるため、軸受3、4の内外輪とボール
との間に隙間が生じ、両軸受3、4に予圧が付与されな
い状態、或いは予圧が抜けた状態となり、ロータハブに
回転振れ等が生じてモータの回転特性が悪化するという
問題を招来する。
【0013】この発明が解決しようとする課題は、セラ
ミック製ボールを有する軸受を使用しても、予圧抜けを
防止してロータハブの回転を安定に維持できるようにす
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は、前記両軸受が、セラミックボールを
有する玉軸受から成り、前記両軸受の外輪及び一方の前
記軸受の内輪が固定され、他方の前記軸受の内輪が予圧
ばねにより付勢されていることを特徴としている。
【0015】このように構成すれば、両軸受をセラミッ
クボールを有する玉軸受により構成しているため、鋼球
を用いた場合のような鋼球の摩耗等によるガタ及び振動
や発塵といった不都合の発生が防止される。
【0016】また、セラミックボールの使用により温度
上昇時に軸受の各構成部材間に熱膨張の違いが生じて
も、両軸受の外輪及び一方の軸受の内輪の3カ所を固定
し、残る他方の軸受の内輪を予圧ばねで付勢することに
よって、軸受は温度上昇に関係なく安定した予圧が付与
され続け、従来のような予圧抜けが防止されてロータハ
ブの安定した回転が維持される。
【0017】更に、両軸受の内外輪を接着固定(いわゆ
る4点固定の定置予圧)した場合における予圧力が、温
度上昇時の予圧抜けを考慮して、1.5〜2.0kgf
/cm2と高めに設定する必要があるのに対して、この
予圧ばねによる予圧力は、概ね1.35〜1.44kg
f/cm2(3.0〜3.2lbs;1lbs=0.4
5kg)と低くても構わない。
【0018】このとき、使用する予圧ばねとして、皿ば
ねのほか、コイルばね、ウェーブワッシャなどを用いる
のが望ましい。
【0019】また、本発明は、前記シャフトの前記他方
の軸受側端部の外周に設けられた磁性流体シールと、こ
の磁性流体シールと前記他方の軸受との間に配設されて
前記シャフトに外嵌され前記予圧ばねを前記他方の軸受
の内輪との間で保持するワッシャとを備えていることを
特徴としている。
【0020】こうすると、ワッシャにより簡単かつ確実
に予圧ばねが保持され、安定した予圧が軸受に付与され
る。更に、このワッシャをシャフトに外嵌することで、
予圧ばねにより予圧する他方の軸受と磁性流体シールと
の間にラビリンス構造の空間が形成され、軸受からのグ
リースやオイルが磁性流体シールの磁性流体に直接飛散
することが防止される。
【0021】また、本発明は、モータ回転数が、720
0rpm以上であることを特徴としている。この場合、
温度上昇に関係なく安定した予圧を付与できることか
ら、7200rpm以上の高速で回転しても、ロータハ
ブの回転振れの発生もなく安定した回転特性を得ること
が可能になる。尚、最も好ましい回転数は7200〜1
5000rpmである。
【0022】また、本発明は、前記シャフト外周におけ
る前記他方の軸受の外嵌位置に形成された溝にOリング
が嵌挿されていることを特徴としている。こうすると、
Oリングの摩擦により、予圧ばねの予圧力を補助するこ
とができるため、軸受に対してより安定して予圧を付与
し続けることが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】この発明を軸固定タイプのスピン
ドルモータに適用した場合の一実施形態について図1及
び図2を参照して説明する。但し、図1は切断正面図、
図2は動作説明図である。
【0024】図1に示すように、固定シャフト31が図
示しないベース部材に固定され、この固定シャフト31
のほぼ中央部分にステータ32が外嵌され、固定シャフ
ト31の上部及び下部には玉軸受から成る第1、第2軸
受33、34が外嵌され、第1、第2軸受33、34間
にステータ32が配設され、固定シャフト31に嵌着さ
れたスリーブ35により、ステータ32と第2軸受34
との間の距離が一定に保持されている。
【0025】ここで、ステータ32は、固定シャフト3
1に外嵌されたステータコア32aと、これに巻装され
た巻線32bとから成る。また、両軸受33、34はセ
ラミックボール33a、34aを有し、内輪33b、3
4b及び外輪33c、34cは例えばベアリング鋼によ
り形成されている。
【0026】そして、第1軸受33の外輪33cにはロ
ータヨーク38が外嵌され、このロータヨーク38の外
周にハブ39が嵌着され、これらロータヨーク38及び
ハブ39によりロータハブ40が構成されている。ここ
で、ロータハブ40は、記録ディスクの材質に合わせて
ステンレス鋼またはアルミニウム或いはアルミニウム合
金により形成される。
【0027】また、ロータヨーク38の円筒部分の内側
には駆動用のロータマグネット42が嵌着され、このロ
ータマグネット42が所定のギャップを介してステータ
32に対向して配設されている。
【0028】そして、ロータヨーク38の下端開口部に
はブッシュ43が嵌着され、このブッシュ43の内側に
第2軸受34の外輪34cが嵌着されている。このと
き、第1軸受33の外輪33cはロータヨーク38に接
着され、第2軸受34の内、外輪34b、34cはそれ
ぞれ固定シャフト31、ブッシュ43に接着されて固定
されている。尚、第2軸受34の内輪34bは、後述す
る予圧ばねにより予圧される第1軸受33の内輪33c
と軸線方向において互いに向かい合う方向に押圧された
状態で接着されている。
【0029】一方、ロータヨーク38の上端開口部に
は、磁性リング45及び磁性流体シール46が配設、保
持され、この磁性流体シール46と第1軸受33との間
には断面S字状のウェーブワッシャから成る予圧ばね4
8及びこれを保持するワッシャ49が配設されている。
【0030】ここで、ワッシャ49は固定シャフト31
の上端に外嵌され、磁性リング45により押えられて抜
止めされている。ワッシャ49は予圧ばね48の固定側
の受け面を形成する以外に、その外径を第1軸受33の
内輪33bの外径より大きくすることにより、この第1
軸受33からのグリースやオイルが直接磁性流体シール
46の磁性流体充填部分に飛散することがないよう配慮
されている。そして、予圧ばね48により、第1軸受3
3の内輪33bは、第2軸受34の内輪34bと軸線方
向において互いに向かい合う方向に所定の予圧が付与さ
れる。
【0031】また、第1軸受33が外嵌された固定シャ
フト31の外周面には周方向に溝51が形成されてお
り、この溝51内にOリング52が配設されている。こ
うすると、Oリング52の摩擦力が第1軸受33の内輪
33bに作用し、予圧ばね48の予圧力が補助されるこ
とになる。そのため、所定の予圧力を与えるために必要
な予圧ばね48のばね定数は、Oリング52を設けない
場合におけるばね定数よりも小さくて済む。
【0032】ところで、固定シャフト31のほぼ中央か
ら下部にかけて中空部55が形成され、この中空部55
の下部が閉塞体56により閉塞され、この閉塞体56に
一対の導電ピン57が貫設され、ステータ32の巻線3
2bに半田付されて接続された2本のリード58が両導
電ピン57それぞれに電気的に接続され、図示しないモ
ータドライバ回路からの駆動電流が両導電ピン57及び
両リード58を介してステータ32の巻線32bに供給
されるようになっている。
【0033】そして、上記したように、セラミックボー
ル33a、34aを有する第1、第2軸受33、34を
使用し、第1、第2軸受33、34の外輪33c、34
c及び第2軸受34の内輪34bの3カ所を接着固定
し、第1軸受33の内輪33bに予圧ばね48により付
勢した構造のスピンドルモータにおいて、予圧特性を調
べるために振動特性検査であるピンテストを行ったとこ
ろ、図2に示すような結果となった。尚、比較のため、
両軸受33、34の内外輪すべてを接着固定した定置予
圧方式のモータ、図1の構造においてOリング52を設
けていないモータについても同様の検査を行い、図2に
その結果を併記している。
【0034】図2において、実線は図1に示すようにO
リング52を備えた構造、1点鎖線はOリング52を備
えていない構造、破線は定置予圧方式の構造のデータを
示している。
【0035】図2の結果から明らかなように、両軸受3
3、34の内外輪すべてを接着固定した定置予圧方式の
場合には、モータの温度が上昇するに連れてモータの振
動周波数が低下しているのに対して、第1軸受33の内
輪33bに予圧ばね48により付勢した定圧予圧方式の
場合には、定置予圧方式に比べてモータの振動周波数レ
ベルは低くなるものの、Oリング52の有無に関係な
く、モータの温度が上昇してもモータの振動周波数は一
定である。
【0036】これは、定置予圧方式の場合、上述したよ
うにセラミック材と鋼材との線膨張係数の違いに起因し
て、温度上昇に伴って予圧抜けが生じたためであるのに
対し、予圧ばね48により付勢した定圧予圧方式の場
合、セラミック材と鋼材との線膨張係数の違いがあって
も、温度上昇に関係なく安定して一定の予圧を付与し続
けることができるためであると考えられる。
【0037】このとき、定置予圧方式の場合における予
圧力が、温度上昇時の予圧抜けを考慮して、1.5〜
2.0kgf/cm2と高めに設定する必要があるのに
対して、予圧ばね48による予圧力は、概ね1.35〜
1.44kgf/cm2(3.0〜3.2lbs;1l
bs=0.45kg)と低くても構わない。
【0038】従って、上記した実施形態によれば、セラ
ミックボール33a、34aの使用により、温度上昇時
に両軸受33、34の各構成部材間に熱膨張の違いが生
じても、第1、第2軸受33、34の外輪33c、34
c及び第2軸受34の内輪34bの3カ所を接着固定
し、残る第1軸受33の内輪33bを予圧ばね48で付
勢することによって、温度上昇に関係なく安定した予圧
を付与し続けることができ、従来のような予圧抜けを防
止してロータハブ40の安定した回転を維持することが
可能になる。
【0039】また、両軸受33、34をセラミックボー
ル33a、34aを有する玉軸受により構成しているた
め、鋼球を用いた場合のような鋼球の摩耗等によるガタ
及び振動や発塵といった不都合の発生を防止することが
できるのはいうまでもない。
【0040】なお、上記した実施形態では、第1軸受3
3の内輪33bに接触するようにOリング52を設けた
場合について説明しているが、Oリングは必ずしも設け
る必要はなく、この場合図2からもわかるようにOリン
グ52を設けた場合と同等の効果を達成することができ
る。
【0041】また、上記した実施形態では、予圧ばね4
8としてウェーブワッシャを用いた場合について説明し
たが、このほかに皿ばね、コイルばねなどを予圧ばねと
して用いてもよいのはいうまでもない。
【0042】また、上記した磁性リング45は必ずしも
必要ではなく、磁性リング45でワッシャ49を保持す
る代わりに、ワッシャ49自体の固定シャフト31に対
する嵌合力により、ワッシャ49を取り付けると同時に
予圧ばね48を保持するようにしてもよい。
【0043】また、上記した実施形態では、上側の第1
軸受33の内輪33bを予圧ばね48により付勢した場
合について説明しているが、この第1軸受33の内輪3
3bを接着固定し、これに代わって第2軸受34の内輪
34bを予圧ばねにより付勢するようにしてもよいのは
勿論である。
【0044】また、上記した実施形態では、軸固定タイ
プのスピンドルモータに適用した場合について説明した
が、これに限らず軸回転タイプにも本発明を適用でき
て、上記した実施形態と同等の効果を得ることができる
のは勿論である。
【0045】また、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、両軸受をセラミックボールを有する玉軸受によ
り構成しているため、鋼球を用いた場合のような鋼球の
摩耗等によるガタ及び振動や発塵といった不都合の発生
を防止でき、両軸受の外輪及び一方の軸受の内輪の3カ
所を固定し、残る他方の軸受の内輪を予圧ばねで付勢す
ることによって、軸受には温度上昇に関係なく安定した
予圧を付与し続けることができ、予圧抜けを防止できて
ロータハブの安定した回転を維持することが可能で高速
回転にも十分対応でき、回転特性の優れたスピンドルモ
ータを提供することができる。
【0047】また、請求項2に記載の発明によれば、ワ
ッシャにより簡単かつ確実に予圧ばねを保持でき、安定
した予圧を軸受に付与することができる。
【0048】更に、このワッシャをシャフトに外嵌する
ことで、予圧ばねにより予圧する他方の軸受と磁性流体
シールとの間にラビリンス構造の空間を形成できるた
め、軸受からのグリースやオイルが磁性流体シールの磁
性流体に直接飛散することを防止できる。
【0049】また、請求項3に記載の発明によれば、温
度上昇に関係なく安定した予圧を付与できることから、
7200rpm以上の高速で回転しても、ロータハブの
回転振れの発生もなく安定した回転特性を得ることが可
能になる。
【0050】また、請求項4に記載の発明によれば、O
リングの摩擦により、予圧ばねの予圧力を補助すること
ができるため、軸受に対してより安定して予圧を付与し
続けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の切断正面図である。
【図2】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図3】従来例の切断正面図である。
【符号の説明】
31 固定シャフト 32 ステータ 33、34 第1、第2軸受 33a、34a セラミックボール 33b、34b 内輪 33c、34c 外輪 40 ロータハブ 42 ロータマグネット 46 磁性流体シール 48 予圧ばね 49 ワッシャ 51 溝 52 Oリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトと、内輪がそれぞれ前記シャフ
    トの上部及び下部に外嵌された一対の軸受と、前記両軸
    受の外輪を介して前記シャフトに取り付けられたロータ
    ハブと、前記ロータハブに固着された駆動用マグネット
    と、前記駆動用マグネットに対向して配設されたステー
    タとを備えたスピンドルモータにおいて、 前記両軸受が、セラミックボールを有する玉軸受から成
    り、前記両軸受の外輪及び一方の前記軸受の内輪が固定
    され、他方の前記軸受の内輪が予圧ばねにより付勢され
    ていることを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 【請求項2】 前記シャフトの前記他方の軸受側端部の
    外周に設けられた磁性流体シールと、この磁性流体シー
    ルと前記他方の軸受との間に配設されて前記シャフトに
    外嵌され前記予圧ばねを前記他方の軸受の内輪との間で
    保持するワッシャとを備えていることを特徴とする請求
    項1に記載のスピンドルモータ。
  3. 【請求項3】 モータ回転数が、7200rpm以上で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載のスピン
    ドルモータ。
  4. 【請求項4】 前記シャフト外周における前記他方の軸
    受の外嵌位置に形成された溝にOリングが嵌挿されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    のスピンドルモータ。
JP11176409A 1999-06-23 1999-06-23 スピンドルモータ Withdrawn JP2001016819A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105553170A (zh) * 2016-01-29 2016-05-04 陈云飞 无出轴轮毂电机
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