JPH0787698A - モータ - Google Patents

モータ

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JPH0787698A
JPH0787698A JP25515393A JP25515393A JPH0787698A JP H0787698 A JPH0787698 A JP H0787698A JP 25515393 A JP25515393 A JP 25515393A JP 25515393 A JP25515393 A JP 25515393A JP H0787698 A JPH0787698 A JP H0787698A
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magnetomotive force
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Tomoshi Nakajima
智志 中嶋
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性流体の飛散やダストの発生等によりモー
タの外部空間を汚染したり軸受が損傷したりすることを
防止しつつモータ回転中においても回転部から固定部へ
静電気を逃がすことができ、容易に製造し得る。 【構成】 起磁力アセンブリ34の尖状突起340aを
ロータハブ26の内周部の環状溝260aに食い込ま
せ、起磁力アセンブリ34を内方突部260の内周部に
ほぼ同軸状に固定する。尖状突起340aを除く起磁力
アセンブリ34の外周部と内方突部260の内周部の間
を空隙部36とする。起磁力アセンブリ34の上ポール
ピース340の内周部と固定軸20とに亙り、導電性の
磁性流体38が磁気的に保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ回転中において
も回転部から固定部へ静電気を逃がすことができ、例え
ばハードディスクを始めとする記録媒体の駆動等に用い
られるモータに関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】ハードディス
クを始めとする記録媒体の駆動に用いられるスピンドル
モータの主なものとして、ロータハブと回転軸が一体を
なし、ステータフレームに対し回転軸が玉軸受を介して
回転自在に支持されたもの(例えば図9に示されるも
の。)と、固定軸に対し玉軸受を介してロータハブが回
転自在に支持されたもの(例えば図10に示されるも
の。)とがある。
【0003】ところで、ロータハブに固定された記録媒
体が回転駆動されると、空気との摩擦により記録媒体に
静電気が蓄積される。そのため、記録媒体の表面におい
て読み書きを行うためのヘッドとして帯電に弱いものを
用いる場合、静電気を逃がすための対策を講ずる必要性
が生ずる。
【0004】図9のモータでは、ロータハブaの回転軸
a1の下端面部に設けられた凹部a11に鋼球bの上部
を挿入し、モータフレームcの中央に立設された軸受保
持用円筒状部c1の下端部に導電性の弾性板dにより支
持された導電性の接触部材eによって、鋼球bを弾性的
に上向きに支持することにより、回転軸a1及び接触部
材eと鋼球bとの接触を保持し、もってモータ回転時に
も、ロータハブaに取り付けられた記録媒体の静電気を
鋼球bを通じてモータフレームcに逃がすことができる
ようにしている。
【0005】ところがこのモータの場合、回転時におけ
る鋼球bと接触部材e或は回転軸a1との摩擦によりそ
れらが摩耗して、ダストが発生し、玉軸受fを損傷し、
或はモータ外部空間の汚染により記録媒体を汚損し読み
書きヘッドが損傷するおそれがある。また、騒音の問題
も生ずる。
【0006】一方図10のスピンドルモータにおいて
は、玉軸受hの潤滑剤がモータ外部へ飛散して記録媒体
を汚損し、ヘッドが損傷しないようにするためにロータ
ハブiと固定軸jとの間に設ける磁性流体シールkを通
じて記録媒体の静電気を固定軸jへ逃がすという手段を
採っている。すなわち環状永久磁石体k1の上下に設け
た鉄系材料製の環状のポールピースk2と固定軸jの外
周面とに亙り磁気的に保持される磁性流体m、並びに、
ポールピースk2とロータハブiとの間を密封しつつ接
着するための接着剤nとして、何れも導電性のものを用
いることにより、モータ回転中においても静電気を逃が
すことができるようにしている。
【0007】しかしながらこの磁性流体シールkは、ロ
ータハブiと固定軸jとの間を密封するものであるか
ら、外部の圧力変動の程度によっては、それに耐えられ
ずに磁性流体mが飛散するおそれがある。それを防止す
るために、ポールピースk2の内周面と固定軸jの外周
面との同心度を精度良く設定して磁性流体mが周方向に
均等に保持されることにより耐圧性を良くしたり、上下
両ポールピースk2、すなわちNS両極にそれぞれ磁性
流体mを保持させて2重にすることによって耐圧性を高
める必要がある。更に、接着剤未塗布の部分があると密
封が不完全となり、塗布した接着剤が未硬化であると接
着剤の飛散により記録媒体を汚損しやヘッドが損傷する
こととなるので、接着剤塗布及びその硬化を確実に行う
必要がある。これらの必要性を満足するために、製造上
相当な手間を要し、コストアップの要因ともなってい
た。
【0008】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、磁性流体の飛散やダストの発生等によりモータ
の外部空間を汚染したり軸受が損傷したりすることを防
止しつつモータ回転中においても回転部から固定部へ静
電気を逃がすことができ、容易に製造し得るモータを提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のモータは、モータの回転部と固定部のうち
一方に支持された起磁力手段と、その起磁力手段から間
隙を隔てた他方における強磁性導電性部分とに亙る状態
で磁気的に保持された導電性の磁性流体とを有し、起磁
力手段のうち磁性流体に接する部分と前記一方における
導電性部分に接する部分とが導電性材料により連続して
なる導電手段を備えており、前記回転部と固定部の間の
うち導電手段の両側の部分が連通したものとしている。
【0010】また本発明の別のモータは、モータの回転
部と固定部のうち一方に支持された起磁力手段と、その
起磁力手段から間隙を隔てた他方における強磁性導電性
部分との両者に接しつつモータの回転に伴い転動する状
態で磁気的に保持され、直径が起磁力手段と強磁性導電
性部分との間隙よりも大きい強磁性導電性材料製の球状
体とを有し、起磁力手段のうち球状体に接する部分と前
記一方における導電性部分に接する部分とが導電性材料
により連続してなる導電手段を備えたものとしている。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、モータの回転部と固定部
のうち一方に支持された起磁力手段と、その起磁力手段
から間隙を隔てた他方における強磁性導電性部分とに亙
り、導電性の磁性流体を磁気的に保持させると、モータ
回転中にもその磁性流体は磁気的に保持された状態を維
持する。起磁力手段のうち磁性流体に接する部分と前記
一方における導電性部分に接する部分とが導電性材料に
より連続しているので、その導電性材料と導電性の磁性
流体とを通じて、モータ回転中においても回転部から固
定部へ静電気を逃がすことができる。
【0012】モータの回転部と固定部のうち一方に支持
された起磁力手段と他方における強磁性導電性部分とに
亙り磁気的に保持されて導電路を構成する磁性流体が圧
力変動により飛散することは、回転部と固定部の間のう
ち導電手段の両側の部分が連通しているため回避され
る。
【0013】請求項2の発明では、強磁性導電性材料製
の球状体の直径を、モータの回転部と固定部のうち一方
に支持された起磁力手段と他方における強磁性導電性部
分との間隙よりも大きくし、起磁力手段と強磁性導電性
部分の両者に接した状態で磁気的に保持させると、モー
タの回転に伴い球状体が転動する状態でその磁気的保持
を維持することができる。起磁力手段のうち球状体に接
する部分と前記導電性部分に接する部分とが導電性材料
により連続しているので、その導電性材料と導電性の球
状体とを通じて、モータ回転中においても回転部から固
定部へ静電気を逃がすことができる。球状体は起磁力手
段及び強磁性導電性部分に対し磁気的に吸引接触しつつ
転動するに過ぎないので、各接触部分の摩耗が少ない。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を、図1乃至図8を参照しつ
つ説明する。図1乃至図3は本発明の1実施例としての
記録媒体(例えばハードディスク)駆動用スピンドルモ
ータについてのものであって、そのうち図1は断面図、
図2は、図1の要部拡大図、図3は起磁力アセンブリの
斜視図である。
【0015】アルミニウム製のブラケット10における
上方開口の円形凹部12の中央部に、上向きに2段に突
出した円形状突部14を有し、その円形状突部14の大
径外周部140の上部にステータコア16の内周下端部
が外嵌固定されている。ステータコア16にはステータ
コイル18が捲回されている。ブラケット10における
円形凹部12の中心部には、強磁性ステンレス鋼製の円
柱形状の固定軸20が立設されている。
【0016】上玉軸受22及び下玉軸受24を介して、
固定軸20の外周側にアルミニウム製の(記録媒体が外
嵌固定される)ロータハブ26が回転自在に支持されて
いる。ロータハブ26の内周部に有する環状の内方突部
260は、上下玉軸受22・24のスペーサとして機能
する。ロータハブ26の外周下部における鍔状部262
に、略円筒状のロータヨーク28の上端部が固定され、
そのロータヨーク28の内周部にロータマグネット30
が固定保持されている。ロータマグネット30は、その
内周側に径方向空隙を隔ててステータコア16と相対し
ている。
【0017】ロータヨーク28の外周面は、ブラケット
10の円形凹部12の内周面と若干の径方向間隙を隔て
ている。ロータハブ26の内周下部には環状垂下部26
4が形成されており、その環状垂下部264の下端部内
周面は、わずかな径方向間隙を隔てて円形状突部14の
小径外周部142に相対している。また環状垂下部26
4の下部外周面は、若干の径方向間隙を隔ててステータ
コア16の内周面と相対している。これらにより得られ
るラビリンスシール状効果により、下玉軸受24の潤滑
剤等がモータ外部へ漏出することが有効に防止される。
またロータハブ26の上端部に固定された蓋体32によ
り、上玉軸受22の潤滑剤等がモータ外部へ漏出するこ
とが防止されている。
【0018】起磁力アセンブリ34(起磁力手段)は、
強磁性ステンレス鋼製の環状板状の上ポールピース34
0及び下ポールピース342の間に、上下方向に着磁さ
れた環状板状の永久磁石板344(非導電性)が同軸状
に挟持されてなる。上ポールピース340、永久磁石板
344及び下ポールピース342の外径は実質上同一で
あって、ロータハブ26の内方突部260の内径よりも
やや小さい。但し、上ポールピース340の外周部に
は、一定中心角毎に、径方向外向きの5つの尖状突起3
40aが設けられている。この尖状突起340aの先端
の離心距離は、内方突部260の内半径よりもやや大き
い。上ポールピース340及び下ポールピース342の
内径は、固定軸20の外径よりもやや大きく、永久磁石
板344の内径よりもやや小さい。
【0019】起磁力アセンブリ34は、ロータハブ26
の内周部に挿入され、内方突部260の内周部に設けら
れた環状溝260aに尖状突起340aが食い込むこと
により、内方突部260の内周部にほぼ同軸状に固定さ
れている。尖状突起340aを除く起磁力アセンブリ3
4の外周部と内方突部260の内周部の間は、空隙部3
6となっている。起磁力アセンブリ34の内周部と固定
軸20の外周面との間には径方向間隙を有しており、上
ポールピース340の内周部と固定軸20とに亙り、導
電性の磁性流体38が磁気的に保持されている。この磁
性流体38と起磁力アセンブリ34とにより導電手段を
構成している。なお、磁性流体38は、必ずしも全周に
亙って保持されることを要しない。一部が空隙となって
いても差し支えない。
【0020】磁性流体38はロータハブ26の回転時に
おいても上ポールピース340の内周部と固定軸20と
に亙り磁気的に保持されるので、アルミニウム製のロー
タハブ26と、ステンレス鋼製の固定軸20及びアルミ
ニウム製のブラケット10との間は、尖状突起340a
が環状溝に食い込むことによりロータハブ26に直接結
合したステンレス鋼製の上ポールピース340と、導電
性の磁性流体38とにより、モータ回転中においても導
電性が確保され、ロータハブ26に固定された記録媒体
に蓄積する静電気を逃がすことができる。
【0021】尖状突起340aを除く起磁力アセンブリ
34の外周部と内方突部260の内周部の間は空隙部3
6となっているので、外部圧力の変動などが生じても起
磁力アセンブリ34及び磁性流体38の上下の空気圧
(或は他の気体圧)に大きな差は発生せず、磁性流体3
8が圧力変動により飛散することが防がれる。磁性流体
38の耐圧性を高めることを要しないので、上ポールピ
ース340の内周部と固定軸20との同心度を精度良く
設定して磁性流体38が保持される力を均等にしたり、
起磁力アセンブリ34のNS両極、すなわち上下ポール
ピース340・342の内周部にそれぞれ磁性流体38
を保持させて2重にする必要もない。
【0022】導電手段は、上記実施例におけるように複
数の軸受の間に設けることが望ましい。固定軸或は回転
軸の長さに対し軸受の間隔を長く設定することができる
ので、軸受全体としての剛性を高くして、固有振動数を
高め、共振の防止により振動を効果的に抑制して回転精
度をより良いものとすることができるからである。例え
ば上記実施例において上玉軸受22の上方に導電手段を
設けようとすると、上玉軸受22を下方に下げなければ
ならず、上下玉軸受22・24の間隔が短くなって軸受
全体としての剛性が低下することとなる。
【0023】図4は、別の実施例のモータについての要
部断面図、図5は下ポールピースの要部斜視図である。
このモータでは、アルミニウム製の固定フレーム50の
内周壁の内側にステンレス鋼製の回転軸52が位置して
いる。
【0024】起磁力アセンブリ54は、強磁性ステンレ
ス鋼製の環状板状の上ポールピース540及び下ポール
ピース542の間に、上下方向に着磁された環状板状の
永久磁石板544が同軸状に挟持されてなる。下ポール
ピース542の外周部には、一定中心角毎に、径方向外
向きの略長方形状の突出部542aが設けられている。
この突出部542aの先端の離心距離は、固定フレーム
50の内半径よりもやや大きい。
【0025】起磁力アセンブリ54は、固定フレーム5
0の内周部に挿入され、突出部542aの先端が、屈曲
しつつ固定フレーム50の内周部をほぼ径方向外向きに
押圧することにより、固定フレーム50の内周部にほぼ
同軸状に固定されている。突出部542aを除く起磁力
アセンブリ54の外周部と固定フレーム50の内周部の
間は、上記実施例と同様に空隙部56となっている。上
下ポールピース540・542の内周部と回転軸52の
外周面との間には、導電性の磁性流体58が磁気的に保
持されており、下ポールピース542と、その下ポール
ピース542と回転軸52との間に保持された磁性流体
58とを通じて固定フレーム50と回転軸52との導電
性が確保されている。
【0026】図6は、更に別の実施例としてのモータに
ついての要部断面図である。このモータでは、ステンレ
ス鋼製の固定軸60の外周側にアルミニウム製のロータ
ハブ62が回転自在に支持されている。
【0027】起磁力アセンブリ64(起磁力手段)は、
強磁性ステンレス鋼製の環状板状の上ポールピース64
0及び下ポールピース642の間に、上下方向に着磁さ
れた環状板状の永久磁石板644が同軸状に挟持されて
なる。上ポールピース640、永久磁石板644及び下
ポールピース642の外径は実質上同一であって、ロー
タハブ62の内径と同等である。但し、上ポールピース
640の外周部には、一定中心角毎に、径方向外向きの
突起640aが設けられている。この突起640aの先
端の離心距離は、ロータハブ62の内半径よりもやや大
きい。上ポールピース640及び下ポールピース642
の内径は、固定軸60の外径よりもやや大きく、永久磁
石板644の内径よりもやや小さい。
【0028】起磁力アセンブリ64は、ロータハブ62
の内周部に挿入され、その内周部に設けられた環状溝6
20に突起640aが食い込むことにより、ロータハブ
62の内周部にほぼ同軸状に固定されている。起磁力ア
センブリ64の内周部と固定軸60の外周面との間には
径方向間隙を有している。
【0029】上ポールピース640の内周部と固定軸6
0の外周面との間隙よりも直径が大きい強磁性ステンレ
ス鋼製の球状体66が、上ポールピース640の内周部
上縁と固定軸60の外周面との両者に接した状態で磁気
的に保持されている。
【0030】球状体66は、その直径が上ポールピース
640の内周部と固定軸60の外周面との間隙よりも大
きいので、ロータハブ62の回転時においても上ポール
ピース640の内周部上縁と固定軸60の外周面との両
者に接しながらモータの回転に伴い転動しつつ磁気的に
保持される。そのため、アルミニウム製のロータハブ6
2と、ステンレス鋼製の固定軸60との間は、突起64
0aが環状溝620に食い込むことによりロータハブ6
2に直接結合したステンレス鋼製の上ポールピース64
0と、ステンレス鋼性の球状体66とにより、モータ回
転中においても導電性が確保される。
【0031】この球状体66は、上ポールピース640
及び固定軸60に磁気的に吸引接触しつつ転動するに過
ぎず、各接触部分の摩耗が少ないので、摩耗によるダス
トの発生や騒音が防がれる。また、接触により破損した
り微粉末が剥離したりし易い材料により形成されたもの
が多い永久磁石板644に直接接触しないので、そのよ
うな永久磁石板644の破損や微粉末の剥離による種々
の不都合を回避し得る。
【0032】なお、この場合の導電手段も、上記実施例
におけるように複数の軸受の間に設けることが望まし
い。上記と同様の理由に加えて、球状体の脱離を防止し
得るからである。
【0033】図7は、別のモータについての要部断面図
である。このモータでは、強磁性ステンレス鋼製の断面
L字形状をなす環状の上ポールピース700及び下ポー
ルピース702の間に、同じく断面L字形状をなす環状
の導電性永久磁石体704が同軸状に挟持されてなる起
磁力アセンブリ70が、ステンレス鋼製の固定軸72の
外周側に支持されたアルミニウム製のロータハブ74の
内周における拡径部740に、接着剤を用いずに、従っ
てロータハブ74との間を密封することなく内嵌固定さ
れている。そして上ポールピース700と固定軸72と
の間に保持された導電性の磁性流体76、上ポールピー
ス700、導電性永久磁石体704及び下ポールピース
702を通じて、固定軸72とロータハブ74との導電
性が確保されている。
【0034】図8は、更に別のモータについての要部断
面図である。このモータでは、強磁性ステンレス鋼製の
断面J字形状をなす環状の上ポールピース800及び環
状板状の下ポールピース802の間に、同じく環状板状
の導電性永久磁石体804が同軸状に挟持されてなる起
磁力アセンブリ80が、ステンレス鋼製の固定軸82の
外周側に支持されたアルミニウム製のロータハブ84の
内周における拡径部840に、接着剤を用いずに、従っ
てロータハブ84との間を密封することなく内嵌固定さ
れている。そして上ポールピース800と固定軸82と
の間に保持された導電性の磁性流体86及び上ポールピ
ース800を通じて、固定軸82とロータハブ84との
導電性が確保されている。
【0035】なお、以上の実施例についての記述におけ
る上下位置関係、構成部品の寸法、個数、材質、形状、
その相対配置などは、特にそれらに限定される旨の記載
がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0036】
【発明の効果】請求項1のモータでは、回転部と固定部
の間のうち導電手段の両側の部分が連通しているので、
磁性流体が圧力変動により飛散することを確実に回避し
つつ、起磁力手段の導電性材料と導電性の磁性流体とを
通じて、モータ回転中においても回転部から固定部へ静
電気を逃がすことができる。そのため、例えばハードデ
ィスク等の記録媒体を回転部に取り付けて駆動する場合
に、磁性流体の飛散によるモータ外部空間の汚染により
記録媒体を汚損し読み書きヘッドが損傷することを確実
に回避しつつ、記録媒体に蓄積する静電気を逃がして読
み書きヘッドの帯電等による不都合の発生を確実に防止
することができる。
【0037】また、回転部と固定部の間のうち導電手段
の両側の部分が連通していて磁性流体が圧力変動により
飛散することが回避されるため、磁性流体が保持される
力を均等にして耐圧性を良くするために起磁力手段と強
磁性導電性部分との同心度を精度良く設定する必要や、
起磁力手段のNS両極にそれぞれ磁性流体を保持させて
2重にすることによって耐圧性を高める必要もない。更
に、起磁力手段とそれを支持する回転部又は固定部との
間を導電性の接着剤を用いて密封する必要もなく、この
接着剤塗布の手間や接着剤未硬化による接着剤飛散の問
題を回避することができる。従って製造容易である。
【0038】請求項2のモータでは、強磁性導電性材料
製の球状体は起磁力手段及び強磁性導電性部分に対し磁
気的に吸引接触しつつ転動するに過ぎず、各接触部分の
摩耗が少ないので、摩耗によるダストの発生や騒音を効
果的に防ぎつつ、起磁力手段の導電性材料と導電性の球
状体とを通じて、モータ回転中においても回転部から固
定部へ静電気を逃がすことができる。そのため、例えば
ハードディスク等の記録媒体を回転部に取り付けて駆動
する場合に、ダストの飛散による軸受の損傷やモータ外
部空間の汚染により記録媒体を汚損し読み書きヘッドが
損傷することを確実に回避し、且つ騒音を防ぎつつ、記
録媒体に蓄積する静電気を逃がして読み書きヘッドの帯
電等による不都合の発生を確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】モータの断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】起磁力アセンブリの斜視図である。
【図4】別のモータの要部断面図である。
【図5】下ポールピースの要部斜視図である。
【図6】更に別のモータの要部断面図である。
【図7】更に別のモータの要部断面図である。
【図8】更に別のモータの要部断面図である。
【図9】従来のモータの要部断面図である。
【図10】従来の別のモータの断面図である。
【符合の説明】
20 固定軸 26 ロータハブ 260 内方突部 260a 環状溝 34 起磁力アセンブリ 340 上ポールピース 340a 尖状突起 36 空隙部 38 磁性流体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの回転部と固定部のうち一方に支持
    された起磁力手段と、その起磁力手段から間隙を隔てた
    他方における強磁性導電性部分とに亙る状態で磁気的に
    保持された導電性の磁性流体とを有し、起磁力手段のう
    ち磁性流体に接する部分と前記一方における導電性部分
    に接する部分とが導電性材料により連続してなる導電手
    段を備えており、 前記回転部と固定部の間のうち導電手段の両側の部分が
    連通していることを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】モータの回転部と固定部のうち一方に支持
    された起磁力手段と、その起磁力手段から間隙を隔てた
    他方における強磁性導電性部分との両者に接しつつモー
    タの回転に伴い転動する状態で磁気的に保持され、直径
    が起磁力手段と強磁性導電性部分との間隙よりも大きい
    強磁性導電性材料製の球状体とを有し、 起磁力手段のうち球状体に接する部分と前記一方におけ
    る導電性部分に接する部分とが導電性材料により連続し
    てなる導電手段を備えていることを特徴とするモータ。
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