JPH0638436A - スピンドルモータ - Google Patents
スピンドルモータInfo
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- JPH0638436A JPH0638436A JP4207555A JP20755592A JPH0638436A JP H0638436 A JPH0638436 A JP H0638436A JP 4207555 A JP4207555 A JP 4207555A JP 20755592 A JP20755592 A JP 20755592A JP H0638436 A JPH0638436 A JP H0638436A
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- radial
- fitted
- seal unit
- elastic
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- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 固定部または回転部に対し、シールユニット
を、それらの間の密封性を確保しつつ容易に保持させる
ことができ、接着剤付着の途切れ又はピンホール或は接
着剤の未硬化などによる密封不良のおそれがない。 【構成】 シール部26dの内周部に第1環状溝50を
設ける。第1環状溝50に、弾性環状体52を、上下方
向に圧縮された状態で全周に亙って嵌合保持させる。シ
ールユニット54の第2環状溝62に弾性環状体52の
内方突出部52aを嵌合させる。全周に亙って内方突出
部52aが上下方向に圧縮された状態で、シールユニッ
ト54がシール部26dに保持される。
を、それらの間の密封性を確保しつつ容易に保持させる
ことができ、接着剤付着の途切れ又はピンホール或は接
着剤の未硬化などによる密封不良のおそれがない。 【構成】 シール部26dの内周部に第1環状溝50を
設ける。第1環状溝50に、弾性環状体52を、上下方
向に圧縮された状態で全周に亙って嵌合保持させる。シ
ールユニット54の第2環状溝62に弾性環状体52の
内方突出部52aを嵌合させる。全周に亙って内方突出
部52aが上下方向に圧縮された状態で、シールユニッ
ト54がシール部26dに保持される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定部と、その固定部
に対し回転自在に支持された回転部との径方向間隙が、
永久磁石体とポールピースとを有してなる環状のシール
ユニットを備えた磁性流体シールにより密封されてなる
スピンドルモータに関する。
に対し回転自在に支持された回転部との径方向間隙が、
永久磁石体とポールピースとを有してなる環状のシール
ユニットを備えた磁性流体シールにより密封されてなる
スピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】図5乃至図7
は、固定支柱とロータの内周壁との間が磁性流体シール
により密封された従来のスピンドルモータの要部断面図
である。
は、固定支柱とロータの内周壁との間が磁性流体シール
により密封された従来のスピンドルモータの要部断面図
である。
【0003】aは、図における上下方向(すなわち、中
心軸線方向)に着磁された環状の永久磁石体、b及びc
は、その永久磁石体aを上下に挟むよう固定された環状
のポールピースであって、これらが、環状のシールユニ
ットdを構成している。
心軸線方向)に着磁された環状の永久磁石体、b及びc
は、その永久磁石体aを上下に挟むよう固定された環状
のポールピースであって、これらが、環状のシールユニ
ットdを構成している。
【0004】固定支柱が非強磁性材料製である場合、例
えば図5に示されるように、玉軸受よりも外部側の位置
においてシールユニットdを直接固定支柱eに外嵌して
紫外線硬化型接着剤fをポールピースbと固定支柱eと
に亙って塗布し、紫外線照射により接着剤fを硬化させ
ることによってシールユニットdを固定支柱eに固定さ
せることができる。iは磁性流体、kはロータハブであ
る。
えば図5に示されるように、玉軸受よりも外部側の位置
においてシールユニットdを直接固定支柱eに外嵌して
紫外線硬化型接着剤fをポールピースbと固定支柱eと
に亙って塗布し、紫外線照射により接着剤fを硬化させ
ることによってシールユニットdを固定支柱eに固定さ
せることができる。iは磁性流体、kはロータハブであ
る。
【0005】固定支柱が強磁性材料製である場合、例え
ば図6及び図7に示されるように、玉軸受よりも外部側
の位置において固定支柱gに外嵌したシールユニットホ
ルダhに、更にシールユニットdを外嵌し、紫外線硬化
型接着剤jを、固定支柱gとシールユニットホルダhと
に亙って、並びにシールユニットホルダhとポールピー
スbまたはcとに亙ってそれぞれ塗布し、紫外線照射に
より各接着剤jを硬化させることによって、シールユニ
ットホルダhを介してシールユニットdを固定支柱gに
固定させることができる。固定支柱gが非強磁性材料製
であっても、これと同様にして差し支えない。
ば図6及び図7に示されるように、玉軸受よりも外部側
の位置において固定支柱gに外嵌したシールユニットホ
ルダhに、更にシールユニットdを外嵌し、紫外線硬化
型接着剤jを、固定支柱gとシールユニットホルダhと
に亙って、並びにシールユニットホルダhとポールピー
スbまたはcとに亙ってそれぞれ塗布し、紫外線照射に
より各接着剤jを硬化させることによって、シールユニ
ットホルダhを介してシールユニットdを固定支柱gに
固定させることができる。固定支柱gが非強磁性材料製
であっても、これと同様にして差し支えない。
【0006】ところが、以上のような従来の態様におい
ては、ポールピースと固定支柱との間、固定支柱とシー
ルユニットホルダとの間、並びにシールユニットホルダ
とポールピースとの間に亙ってそれぞれ接着剤を塗布し
た後、紫外線を照射してその接着剤を硬化させるという
煩雑な工程を要すると共に、接着剤が途切れたり、接着
剤の気泡などによりピンホールが生じたり、紫外線照射
が不十分であることにより接着剤に未硬化部分が生じた
りするおそれがあった。
ては、ポールピースと固定支柱との間、固定支柱とシー
ルユニットホルダとの間、並びにシールユニットホルダ
とポールピースとの間に亙ってそれぞれ接着剤を塗布し
た後、紫外線を照射してその接着剤を硬化させるという
煩雑な工程を要すると共に、接着剤が途切れたり、接着
剤の気泡などによりピンホールが生じたり、紫外線照射
が不十分であることにより接着剤に未硬化部分が生じた
りするおそれがあった。
【0007】接着剤の途切れやピンホール或は未硬化等
があると、シールユニットと固定支柱との間、或はシー
ルユニットとシールユニットホルダの間又はシールユニ
ットホルダと固定支柱との間に、密封不良が生ずるおそ
れがある。このような密封不良が生ずると、たとえ磁性
流体部分では密封が完全であっても、玉軸受の潤滑剤等
がその密封不良部分を通じて漏出し、例えばハードディ
スク等の記録媒体を駆動するスピンドルモータの場合、
その記録媒体を汚損するというような不都合を招き得る
ものであった。
があると、シールユニットと固定支柱との間、或はシー
ルユニットとシールユニットホルダの間又はシールユニ
ットホルダと固定支柱との間に、密封不良が生ずるおそ
れがある。このような密封不良が生ずると、たとえ磁性
流体部分では密封が完全であっても、玉軸受の潤滑剤等
がその密封不良部分を通じて漏出し、例えばハードディ
スク等の記録媒体を駆動するスピンドルモータの場合、
その記録媒体を汚損するというような不都合を招き得る
ものであった。
【0008】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、固定部または回転部に対し、シールユニット
を、それらの間の密封性を確保しつつ容易に保持させる
ことができ、接着剤付着の途切れ又はピンホール或は接
着剤の未硬化などによる密封不良のおそれがないスピン
ドルモータを提供することにある。
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、固定部または回転部に対し、シールユニット
を、それらの間の密封性を確保しつつ容易に保持させる
ことができ、接着剤付着の途切れ又はピンホール或は接
着剤の未硬化などによる密封不良のおそれがないスピン
ドルモータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスピンドルモータは、固定部と、その固定
部に対し回転自在に支持された回転部との径方向間隙
が、永久磁石体とポールピースとを有してなる環状のシ
ールユニットを備えた磁性流体シールにより密封されて
なるスピンドルモータであって、固定部または回転部に
設けられた第1環状溝に、少なくとも一部が第1環状溝
から径方向に突出すると共に軸線方向に弾性圧縮保持さ
れた状態でゴム状弾性環状体が嵌合し、第1環状溝を有
する固定部または回転部にほぼ径方向遊びがない状態で
嵌合したシールユニットが有する径方向開口の第2環状
溝内に、前記ゴム状弾性環状体の径方向突出部が、軸線
方向に弾性圧縮変形した状態で嵌合し、少なくとも一部
において全周に亙り両者が圧着すると共に、ゴム状弾性
環状体の少なくとも一部が全周に亙って第1環状溝内面
に圧着したものとしている。
に、本発明のスピンドルモータは、固定部と、その固定
部に対し回転自在に支持された回転部との径方向間隙
が、永久磁石体とポールピースとを有してなる環状のシ
ールユニットを備えた磁性流体シールにより密封されて
なるスピンドルモータであって、固定部または回転部に
設けられた第1環状溝に、少なくとも一部が第1環状溝
から径方向に突出すると共に軸線方向に弾性圧縮保持さ
れた状態でゴム状弾性環状体が嵌合し、第1環状溝を有
する固定部または回転部にほぼ径方向遊びがない状態で
嵌合したシールユニットが有する径方向開口の第2環状
溝内に、前記ゴム状弾性環状体の径方向突出部が、軸線
方向に弾性圧縮変形した状態で嵌合し、少なくとも一部
において全周に亙り両者が圧着すると共に、ゴム状弾性
環状体の少なくとも一部が全周に亙って第1環状溝内面
に圧着したものとしている。
【0010】また本発明の別のスピンドルモータは、固
定部と、その固定部に対し回転自在に支持された回転部
との径方向間隙が、永久磁石体とポールピースとを有し
てなる環状のシールユニットを備えた磁性流体シールに
より密封されてなるスピンドルモータであって、固定部
または回転部に設けられた第1環状溝に、少なくとも一
部が第1環状溝から径方向に突出すると共に軸線方向に
弾性圧縮保持された状態でゴム状弾性環状体が嵌合し、
ゴム状弾性環状体の径方向突出部が有する径方向開口の
第2環状溝内に、少なくともほぼ径方向遊びがない状態
でシールユニットが嵌合して径方向突出部が軸線方向に
弾性圧縮変形し、少なくとも一部において全周に亙り両
者が圧着すると共に、ゴム状弾性環状体の少なくとも一
部が全周に亙って第1環状溝内面に圧着したものとして
いる。
定部と、その固定部に対し回転自在に支持された回転部
との径方向間隙が、永久磁石体とポールピースとを有し
てなる環状のシールユニットを備えた磁性流体シールに
より密封されてなるスピンドルモータであって、固定部
または回転部に設けられた第1環状溝に、少なくとも一
部が第1環状溝から径方向に突出すると共に軸線方向に
弾性圧縮保持された状態でゴム状弾性環状体が嵌合し、
ゴム状弾性環状体の径方向突出部が有する径方向開口の
第2環状溝内に、少なくともほぼ径方向遊びがない状態
でシールユニットが嵌合して径方向突出部が軸線方向に
弾性圧縮変形し、少なくとも一部において全周に亙り両
者が圧着すると共に、ゴム状弾性環状体の少なくとも一
部が全周に亙って第1環状溝内面に圧着したものとして
いる。
【0011】本発明の更に別のスピンドルモータは、固
定部と、その固定部に対し回転自在に支持された回転部
との径方向間隙が、永久磁石体とポールピースとを有し
てなる環状のシールユニットを備えた磁性流体シールに
より密封されてなるスピンドルモータであって、固定部
及び回転部のうち内周側に位置するものの外周部に、シ
ールユニットを軸線方向及び径方向にそれぞれ支持する
軸線方向支持部及び径方向支持部、並びに環状溝を有
し、周方向引張残留応力の状態で少なくとも一部を環状
溝から径方向に突出させて前記環状溝に嵌合し、軸線方
向の一方が環状溝に支持されたゴム状弾性環状体の径方
向突出部における軸線方向他方側と前記軸線方向支持部
との間に、ほぼ径方向遊びがない状態で前記径方向支持
部に外嵌されたシールユニットが、径方向突出部が弾性
圧縮変形して全周に亙りシールユニットに圧着した状態
で挟圧保持されると共に、ゴム状弾性環状体の少なくと
も一部が全周に亙り環状溝内面に圧着したものとしてい
る。
定部と、その固定部に対し回転自在に支持された回転部
との径方向間隙が、永久磁石体とポールピースとを有し
てなる環状のシールユニットを備えた磁性流体シールに
より密封されてなるスピンドルモータであって、固定部
及び回転部のうち内周側に位置するものの外周部に、シ
ールユニットを軸線方向及び径方向にそれぞれ支持する
軸線方向支持部及び径方向支持部、並びに環状溝を有
し、周方向引張残留応力の状態で少なくとも一部を環状
溝から径方向に突出させて前記環状溝に嵌合し、軸線方
向の一方が環状溝に支持されたゴム状弾性環状体の径方
向突出部における軸線方向他方側と前記軸線方向支持部
との間に、ほぼ径方向遊びがない状態で前記径方向支持
部に外嵌されたシールユニットが、径方向突出部が弾性
圧縮変形して全周に亙りシールユニットに圧着した状態
で挟圧保持されると共に、ゴム状弾性環状体の少なくと
も一部が全周に亙り環状溝内面に圧着したものとしてい
る。
【0012】
【作用】請求項1の発明では、シールユニットは、第1
環状溝を有する固定部または回転部にほぼ径方向遊びが
ない状態で嵌合し、第1環状溝に軸線方向に弾性圧縮保
持された状態で嵌合したゴム状弾性環状体の径方向突出
部が、軸線方向に弾性圧縮変形した状態で、環状のシー
ルユニットが有する径方向開口の第2環状溝内に嵌合し
ているので、シールユニットは、軸線方向及び径方向の
何れにおいても、ゴム状弾性環状体を介して第1環状溝
を有する固定部または回転部に保持される。
環状溝を有する固定部または回転部にほぼ径方向遊びが
ない状態で嵌合し、第1環状溝に軸線方向に弾性圧縮保
持された状態で嵌合したゴム状弾性環状体の径方向突出
部が、軸線方向に弾性圧縮変形した状態で、環状のシー
ルユニットが有する径方向開口の第2環状溝内に嵌合し
ているので、シールユニットは、軸線方向及び径方向の
何れにおいても、ゴム状弾性環状体を介して第1環状溝
を有する固定部または回転部に保持される。
【0013】そして、ゴム状弾性環状体の径方向突出部
とシールユニットとが、少なくとも一部において全周に
亙り圧着すると共に、ゴム状弾性環状体の少なくとも一
部が全周に亙って第1環状溝内面に圧着することによ
り、そのゴム状弾性環状体によって、第1環状溝を有す
る固定部または回転部とシールユニットとの間の密封性
が確保される。
とシールユニットとが、少なくとも一部において全周に
亙り圧着すると共に、ゴム状弾性環状体の少なくとも一
部が全周に亙って第1環状溝内面に圧着することによ
り、そのゴム状弾性環状体によって、第1環状溝を有す
る固定部または回転部とシールユニットとの間の密封性
が確保される。
【0014】請求項2の発明では、第1環状溝に軸線方
向に弾性圧縮保持された状態で嵌合したゴム状弾性環状
体の径方向突出部が有する径方向開口の第2環状溝内
に、少なくともほぼ径方向遊びがない状態でシールユニ
ットが嵌合して径方向突出部が軸線方向に弾性圧縮変形
しているので、シールユニットは、軸線方向及び径方向
の何れにおいても、ゴム状弾性環状体を介して第1環状
溝を有する固定部または回転部に保持される。
向に弾性圧縮保持された状態で嵌合したゴム状弾性環状
体の径方向突出部が有する径方向開口の第2環状溝内
に、少なくともほぼ径方向遊びがない状態でシールユニ
ットが嵌合して径方向突出部が軸線方向に弾性圧縮変形
しているので、シールユニットは、軸線方向及び径方向
の何れにおいても、ゴム状弾性環状体を介して第1環状
溝を有する固定部または回転部に保持される。
【0015】そして、ゴム状弾性環状体の径方向突出部
とシールユニットとが、少なくとも一部において全周に
亙り圧着すると共に、ゴム状弾性環状体の少なくとも一
部が全周に亙って第1環状溝内面に圧着することによ
り、そのゴム状弾性環状体によって、第1環状溝を有す
る固定部または回転部とシールユニットとの間の密封性
が確保される。
とシールユニットとが、少なくとも一部において全周に
亙り圧着すると共に、ゴム状弾性環状体の少なくとも一
部が全周に亙って第1環状溝内面に圧着することによ
り、そのゴム状弾性環状体によって、第1環状溝を有す
る固定部または回転部とシールユニットとの間の密封性
が確保される。
【0016】請求項3の発明では、ほぼ径方向遊びがな
い状態で径方向支持部に外嵌されたシールユニットが、
周方向引張残留応力の状態で環状溝に嵌合し、軸線方向
の一方が環状溝に支持されたゴム状弾性環状体の径方向
突出部と軸線方向支持部との間に挟圧保持されるので、
シールユニットは、径方向及び軸線方向の何れにおいて
も、環状溝を有する固定部又は回転部に保持される。
い状態で径方向支持部に外嵌されたシールユニットが、
周方向引張残留応力の状態で環状溝に嵌合し、軸線方向
の一方が環状溝に支持されたゴム状弾性環状体の径方向
突出部と軸線方向支持部との間に挟圧保持されるので、
シールユニットは、径方向及び軸線方向の何れにおいて
も、環状溝を有する固定部又は回転部に保持される。
【0017】ゴム状弾性環状体の径方向突出部が弾性圧
縮変形して全周に亙りシールユニットに圧着すると共
に、ゴム状弾性環状体の少なくとも一部が全周に亙り環
状溝内面に圧着することにより、そのゴム状弾性環状体
によって、環状溝を有する固定部または回転部とシール
ユニットとの間の密封性が確保される。
縮変形して全周に亙りシールユニットに圧着すると共
に、ゴム状弾性環状体の少なくとも一部が全周に亙り環
状溝内面に圧着することにより、そのゴム状弾性環状体
によって、環状溝を有する固定部または回転部とシール
ユニットとの間の密封性が確保される。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明の1実施例としてのハードディスク
駆動用スピンドルモータの断面図、図2は、その要部断
面図である。なお、本発明のスピンドルモータによって
駆動される対象は、ハードディスク以外の記録媒体及び
そのほかの物品を含む。
る。図1は、本発明の1実施例としてのハードディスク
駆動用スピンドルモータの断面図、図2は、その要部断
面図である。なお、本発明のスピンドルモータによって
駆動される対象は、ハードディスク以外の記録媒体及び
そのほかの物品を含む。
【0019】ブラケット10に設けられた嵌合孔12に
嵌合させることにより強磁性材料製の固定支柱14が立
設されており、固定支柱14の上下中間位置に、ステー
タコア16が外嵌固定されている。18は、ステータコ
ア16の下端内周部を支持するために固定支柱14に設
けられた環状突部である。ステータコア16にはステー
タコイル20が捲回され、固定支柱14の側部と下端部
とを連通する導出孔22を通じて、ステータコイル20
に接続されたリード線24が外部へ引出されている。
嵌合させることにより強磁性材料製の固定支柱14が立
設されており、固定支柱14の上下中間位置に、ステー
タコア16が外嵌固定されている。18は、ステータコ
ア16の下端内周部を支持するために固定支柱14に設
けられた環状突部である。ステータコア16にはステー
タコイル20が捲回され、固定支柱14の側部と下端部
とを連通する導出孔22を通じて、ステータコイル20
に接続されたリード線24が外部へ引出されている。
【0020】非強磁性材料(本明細書中では、常磁性材
料及び反磁性材料のことを非強磁性材料という。)製の
略椀型状をなすロータハブ26は、ハードディスク(図
示を略す。)が外嵌される外壁部26aと、その外壁部
26aの下端外周部に設けられた外方張出し部26b
と、外壁部26aの上端部に位置し、内径が縮径された
基部26cと、その基部26cの内上方に延設され、内
径が更に縮径されたシール部26dからなる。
料及び反磁性材料のことを非強磁性材料という。)製の
略椀型状をなすロータハブ26は、ハードディスク(図
示を略す。)が外嵌される外壁部26aと、その外壁部
26aの下端外周部に設けられた外方張出し部26b
と、外壁部26aの上端部に位置し、内径が縮径された
基部26cと、その基部26cの内上方に延設され、内
径が更に縮径されたシール部26dからなる。
【0021】基部26cには、クランプ部材(図示を略
す。)を螺子止めして、外壁部26aに外嵌されたハー
ドディスク(図示を略す。)を外方張出し部26bとの
間に挟圧固定するための螺子孔28が複数設けられてお
り、螺子孔28の下端開口部は、基部26cの下面に固
着された閉塞板30によって閉塞され、スピンドルモー
タ内部の潤滑剤微粒子等が螺子孔28を通じて外部へ飛
散することが防止されている。
す。)を螺子止めして、外壁部26aに外嵌されたハー
ドディスク(図示を略す。)を外方張出し部26bとの
間に挟圧固定するための螺子孔28が複数設けられてお
り、螺子孔28の下端開口部は、基部26cの下面に固
着された閉塞板30によって閉塞され、スピンドルモー
タ内部の潤滑剤微粒子等が螺子孔28を通じて外部へ飛
散することが防止されている。
【0022】外壁部26aの内周部には、円筒状のロー
タヨーク32が嵌合固定され、その更に内周部に、円筒
状のロータマグネット34が嵌合固定されている。36
は、外壁部26aの下端内周部に嵌合固定された環状部
材である。
タヨーク32が嵌合固定され、その更に内周部に、円筒
状のロータマグネット34が嵌合固定されている。36
は、外壁部26aの下端内周部に嵌合固定された環状部
材である。
【0023】ロータハブ26は、上下玉軸受38・40
を介して、固定支柱14に対し回転自在に支持されてい
る。上玉軸受38は、基部26cの内周部を支持し、下
玉軸受40は、環状部材36の内周部を支持することに
より外壁部26aの内周部を支持している。42及び4
4は、シールド板である。
を介して、固定支柱14に対し回転自在に支持されてい
る。上玉軸受38は、基部26cの内周部を支持し、下
玉軸受40は、環状部材36の内周部を支持することに
より外壁部26aの内周部を支持している。42及び4
4は、シールド板である。
【0024】環状部材36には、下方開口の溝部46が
環状に設けられており、この溝部46に、ブラケット1
0に環状に設けられた上方突部48が間隙を隔有して嵌
合することにより、ラビリンスシール効果を実現し、ロ
ータハブ26とブラケット10の間からの潤滑剤微粒子
等の漏出を防止している。
環状に設けられており、この溝部46に、ブラケット1
0に環状に設けられた上方突部48が間隙を隔有して嵌
合することにより、ラビリンスシール効果を実現し、ロ
ータハブ26とブラケット10の間からの潤滑剤微粒子
等の漏出を防止している。
【0025】シール部26dの内周部における上下中間
位置に、第1環状溝50が設けられている。この第1環
状溝50には、無負荷状態において断面円形状のフッ素
ゴム製の弾性環状体52が、その外周側において、上下
方向に圧縮された状態で全周に亙って嵌合保持され、弾
性環状体52の内周側は径方向内方に突出している。
位置に、第1環状溝50が設けられている。この第1環
状溝50には、無負荷状態において断面円形状のフッ素
ゴム製の弾性環状体52が、その外周側において、上下
方向に圧縮された状態で全周に亙って嵌合保持され、弾
性環状体52の内周側は径方向内方に突出している。
【0026】シールユニット54は、強磁性材料製の環
状平板からなる2枚のポールピース56・58の間に環
状永久磁石体60を同軸状に挟んで固定してなるもので
ある。環状永久磁石体60の外径はポールピース56・
58よりも小さいので、シールユニット54の外周部に
は、外方開口の第2環状溝62が形成されている。第2
環状溝62の幅は、第1環状溝50の幅とほぼ同等であ
る。シールユニット54の外径、すなわちポールピース
56・58の外径は、シール部26dの内径にほぼ等し
い。
状平板からなる2枚のポールピース56・58の間に環
状永久磁石体60を同軸状に挟んで固定してなるもので
ある。環状永久磁石体60の外径はポールピース56・
58よりも小さいので、シールユニット54の外周部に
は、外方開口の第2環状溝62が形成されている。第2
環状溝62の幅は、第1環状溝50の幅とほぼ同等であ
る。シールユニット54の外径、すなわちポールピース
56・58の外径は、シール部26dの内径にほぼ等し
い。
【0027】シールユニット54をシール部26d内に
同軸状に挿入すると、シールユニット54は、シール部
26dの内周面との間に径方向遊びをほとんどない有し
ない。第2環状溝62に弾性環状体52の内方突出部5
2aを嵌合させると、全周に亙ってその内方突出部52
aが上下方向に圧縮された状態で、シールユニット54
は、上下方向すなわち軸線方向に保持され、同時に径方
向にもシール部26dに保持されることとなる。
同軸状に挿入すると、シールユニット54は、シール部
26dの内周面との間に径方向遊びをほとんどない有し
ない。第2環状溝62に弾性環状体52の内方突出部5
2aを嵌合させると、全周に亙ってその内方突出部52
aが上下方向に圧縮された状態で、シールユニット54
は、上下方向すなわち軸線方向に保持され、同時に径方
向にもシール部26dに保持されることとなる。
【0028】固定支柱14とポールピース56・58と
の間には、全周に亙って磁気的に磁性流体64が保持さ
れ、以て磁性流体シール66を構成している。この場合
の磁気回路は、図2に破線で示されるように形成され
る。
の間には、全周に亙って磁気的に磁性流体64が保持さ
れ、以て磁性流体シール66を構成している。この場合
の磁気回路は、図2に破線で示されるように形成され
る。
【0029】68は、シール部26dの上端部に設けら
れた環状保護板であって、その内周部は、径方向の小さ
な間隙を隔てて固定支柱14の外周面に相対し、磁性流
体シール66を保護している。
れた環状保護板であって、その内周部は、径方向の小さ
な間隙を隔てて固定支柱14の外周面に相対し、磁性流
体シール66を保護している。
【0030】弾性環状体52のうち外周側の部分は、上
下方向に圧縮された状態で全周に亙って第1環状溝50
に嵌合保持され、第1環状溝50内の上下壁面に全周に
亙って圧着した状態となっている。また弾性環状体52
のうち内方突出部52aは、全周に亙り上下方向に圧縮
された状態で第2環状溝62に嵌合しているので、第2
環状溝62内の上下壁面に全周に亙って圧着した状態と
なっている。そのため、弾性環状体52によって、ロー
タハブ26のシール部26dとシールユニット54との
間の密封性が確保される。
下方向に圧縮された状態で全周に亙って第1環状溝50
に嵌合保持され、第1環状溝50内の上下壁面に全周に
亙って圧着した状態となっている。また弾性環状体52
のうち内方突出部52aは、全周に亙り上下方向に圧縮
された状態で第2環状溝62に嵌合しているので、第2
環状溝62内の上下壁面に全周に亙って圧着した状態と
なっている。そのため、弾性環状体52によって、ロー
タハブ26のシール部26dとシールユニット54との
間の密封性が確保される。
【0031】なお、この実施例では、外周側の回転部に
第1環状溝50及びシールユニット54が設けられてい
るが、第1環状溝及びシールユニットを設けるのは内周
側であってもよく、また回転部であっても固定部であっ
てもよい。
第1環状溝50及びシールユニット54が設けられてい
るが、第1環状溝及びシールユニットを設けるのは内周
側であってもよく、また回転部であっても固定部であっ
てもよい。
【0032】図3は、本発明の別の実施例としてのハー
ドディスク駆動用スピンドルモータの要部断面図であ
る。
ドディスク駆動用スピンドルモータの要部断面図であ
る。
【0033】70は強磁性材料製の固定支柱、72は強
磁性材料製のシール部である。このシール部72は、固
定支柱70の外周側に回転自在に支持されたロータハブ
の基部の内上方に延設されている。なお、シール部72
は非強磁性材料製であってもよい。
磁性材料製のシール部である。このシール部72は、固
定支柱70の外周側に回転自在に支持されたロータハブ
の基部の内上方に延設されている。なお、シール部72
は非強磁性材料製であってもよい。
【0034】シール部72の内周部に、第1環状溝74
が設けられている。76は、フッ素ゴム製の弾性環状体
であって、その断面形状は、径方向内方に開口する第2
環状溝78を有する略角括弧形状をなす。第1環状溝7
4には、弾性環状体76が、その外周側において、上下
方向に圧縮された状態で全周に亙って嵌合保持され、第
2環状溝78を含む弾性環状体76の内周側の部分は径
方向内方に突出している。
が設けられている。76は、フッ素ゴム製の弾性環状体
であって、その断面形状は、径方向内方に開口する第2
環状溝78を有する略角括弧形状をなす。第1環状溝7
4には、弾性環状体76が、その外周側において、上下
方向に圧縮された状態で全周に亙って嵌合保持され、第
2環状溝78を含む弾性環状体76の内周側の部分は径
方向内方に突出している。
【0035】シールユニット80は、強磁性材料製の環
状平板からなる2枚のポールピース82・84の間に環
状永久磁石体86を同軸状に挟んで固定してなり、その
外径は、第2環状溝78の底面の径よりもやや大きい。
シールユニット80を、弾性環状体76の内方突出部7
6aにおける第2環状溝78内に同軸状に嵌合させる
と、内方突出部76aにおける第2環状溝78の上下に
位置する壁体76b・76cは、全周に亙って上下方向
に圧縮され、第2環状溝78の底部に位置する壁体76
dは全周に亙って径方向に圧縮された状態となる。それ
によってシールユニット80は、上下方向すなわち軸線
方向に保持されると共に径方向にも保持されることとな
る。固定支柱70とポールピース82・84との間に
は、全周に亙って磁気的に磁性流体88が保持され、以
て磁性流体シール90を構成している。
状平板からなる2枚のポールピース82・84の間に環
状永久磁石体86を同軸状に挟んで固定してなり、その
外径は、第2環状溝78の底面の径よりもやや大きい。
シールユニット80を、弾性環状体76の内方突出部7
6aにおける第2環状溝78内に同軸状に嵌合させる
と、内方突出部76aにおける第2環状溝78の上下に
位置する壁体76b・76cは、全周に亙って上下方向
に圧縮され、第2環状溝78の底部に位置する壁体76
dは全周に亙って径方向に圧縮された状態となる。それ
によってシールユニット80は、上下方向すなわち軸線
方向に保持されると共に径方向にも保持されることとな
る。固定支柱70とポールピース82・84との間に
は、全周に亙って磁気的に磁性流体88が保持され、以
て磁性流体シール90を構成している。
【0036】弾性環状体76のうち外周側の部分は、上
下方向に圧縮された状態で全周に亙って第1環状溝74
に嵌合保持され、第1環状溝74内の上下壁面に全周に
亙って圧着した状態となっている。また弾性環状体76
のうち内方突出部76aにおける上下壁体76b・76
cは、第2環状溝78が上下に拡がる向きに屈曲しつつ
シールユニット80との接触部において上下方向に圧縮
変形した状態でシールユニット80に嵌合し、シールユ
ニット80の上下面に全周に亙って圧着した状態となっ
ている。そのため、弾性環状体76によって、シール部
72とシールユニット80との間の密封性が確保され
る。
下方向に圧縮された状態で全周に亙って第1環状溝74
に嵌合保持され、第1環状溝74内の上下壁面に全周に
亙って圧着した状態となっている。また弾性環状体76
のうち内方突出部76aにおける上下壁体76b・76
cは、第2環状溝78が上下に拡がる向きに屈曲しつつ
シールユニット80との接触部において上下方向に圧縮
変形した状態でシールユニット80に嵌合し、シールユ
ニット80の上下面に全周に亙って圧着した状態となっ
ている。そのため、弾性環状体76によって、シール部
72とシールユニット80との間の密封性が確保され
る。
【0037】なお、この実施例では、外周側の回転部に
第1環状溝74及びシールユニット80が設けられてい
るが、第1環状溝及びシールユニットを設けるのは内周
側であってもよく、また回転部であっても固定部であっ
てもよい。
第1環状溝74及びシールユニット80が設けられてい
るが、第1環状溝及びシールユニットを設けるのは内周
側であってもよく、また回転部であっても固定部であっ
てもよい。
【0038】図4は、本発明の更に別の実施例としての
ハードディスク駆動用スピンドルモータの要部断面図で
ある。
ハードディスク駆動用スピンドルモータの要部断面図で
ある。
【0039】92は非強磁性材料製の固定支柱、94
は、固定支柱の外周側に回転自在に支持されたロータハ
ブの基部である。
は、固定支柱の外周側に回転自在に支持されたロータハ
ブの基部である。
【0040】固定支柱92の外周部に、環状溝96が設
けられている。環状溝96の下方の固定支柱の外周面
が、径方向支持部98であり、径方向支持部98の下端
から外方に張出した部分の上面が、軸線方向支持部10
0である。
けられている。環状溝96の下方の固定支柱の外周面
が、径方向支持部98であり、径方向支持部98の下端
から外方に張出した部分の上面が、軸線方向支持部10
0である。
【0041】シールユニット102は、強磁性材料製の
環状平板からなる2枚のポールピース104・106の
間に環状永久磁石体108を同軸状に挟んで固定してな
り、その内径は、径方向支持部98の外径にほぼ等し
い。このシールユニット102を固定支柱92に外嵌さ
せると、下側のポールピース106の下面が軸線方向支
持部100に上に支持され、下側のポールピース106
の内周面が、ほぼ遊びなく径方向支持部98に支持され
る。
環状平板からなる2枚のポールピース104・106の
間に環状永久磁石体108を同軸状に挟んで固定してな
り、その内径は、径方向支持部98の外径にほぼ等し
い。このシールユニット102を固定支柱92に外嵌さ
せると、下側のポールピース106の下面が軸線方向支
持部100に上に支持され、下側のポールピース106
の内周面が、ほぼ遊びなく径方向支持部98に支持され
る。
【0042】110は、フッ素ゴム製の弾性環状体であ
って、その断面形状は、無負荷状態において断面円形状
をなす。
って、その断面形状は、無負荷状態において断面円形状
をなす。
【0043】弾性環状体110は、周方向引張残留応力
の状態で環状溝96に嵌合し、外周部を環状溝96から
径方向に突出させている。弾性環状体110の内周側
は、環状溝96の内周面に全周に亙って圧着し、弾性環
状体110の上側は、上外方に傾斜した環状溝96の上
面に全周に亙って圧着し、弾性環状体110の外方突出
部110aの下側は、弾性圧縮変形して全周に亙りシー
ルユニット102の内上端部に圧着している。それによ
ってシールユニット102は、軸線方向においては、軸
線方向支持部100と弾性環状体110の外方突出部1
10aとの間に挟圧保持される。基部94とポールピー
ス104・106との間には、全周に亙って磁気的に磁
性流体112が保持され、以て磁性流体シール114を
構成している。
の状態で環状溝96に嵌合し、外周部を環状溝96から
径方向に突出させている。弾性環状体110の内周側
は、環状溝96の内周面に全周に亙って圧着し、弾性環
状体110の上側は、上外方に傾斜した環状溝96の上
面に全周に亙って圧着し、弾性環状体110の外方突出
部110aの下側は、弾性圧縮変形して全周に亙りシー
ルユニット102の内上端部に圧着している。それによ
ってシールユニット102は、軸線方向においては、軸
線方向支持部100と弾性環状体110の外方突出部1
10aとの間に挟圧保持される。基部94とポールピー
ス104・106との間には、全周に亙って磁気的に磁
性流体112が保持され、以て磁性流体シール114を
構成している。
【0044】また、弾性環状体110の外方突出部11
0aが弾性圧縮変形して全周に亙りシールユニット10
2に圧着すると共に、弾性環状体110の内周側及び上
側が全周に亙り環状溝96の内面に圧着しているので、
その弾性環状体110によって、固定支柱92とシール
ユニット102との間の密封性が確保される。
0aが弾性圧縮変形して全周に亙りシールユニット10
2に圧着すると共に、弾性環状体110の内周側及び上
側が全周に亙り環状溝96の内面に圧着しているので、
その弾性環状体110によって、固定支柱92とシール
ユニット102との間の密封性が確保される。
【0045】なお、この実施例では内周側を回転部とし
ているが、外周側が回転部であってもよい。
ているが、外周側が回転部であってもよい。
【0046】上記各実施例における弾性環状体52・7
6・110の材料としては、耐久性等の点で好ましいフ
ッ素ゴムが用いられているが、ゴム状弾性を示すもので
あればそれに限るものではない。
6・110の材料としては、耐久性等の点で好ましいフ
ッ素ゴムが用いられているが、ゴム状弾性を示すもので
あればそれに限るものではない。
【0047】なお、以上の実施例についての記述におけ
る上下位置関係は、単に図に基づいた説明の便宜のため
のものであって、実際の使用状態等を限定するものでは
ない。
る上下位置関係は、単に図に基づいた説明の便宜のため
のものであって、実際の使用状態等を限定するものでは
ない。
【0048】
【発明の効果】請求項1のスピンドルモータでは、固定
部または回転部に設けられた第1環状溝にゴム状弾性環
状体を嵌合させ、シールユニットの第2環状溝内にゴム
状弾性環状体の径方向突出部を嵌合させることにより、
第1環状溝を有する固定部または回転部に対し、シール
ユニットを、それらの間の密封性を確保しつつ容易に保
持させることができる。接着剤塗布及び接着剤硬化用の
紫外線照射等の煩雑な工程を要せず、接着剤付着の途切
れ又はピンホール或は接着剤の未硬化などによる密封不
良のおそれもない。
部または回転部に設けられた第1環状溝にゴム状弾性環
状体を嵌合させ、シールユニットの第2環状溝内にゴム
状弾性環状体の径方向突出部を嵌合させることにより、
第1環状溝を有する固定部または回転部に対し、シール
ユニットを、それらの間の密封性を確保しつつ容易に保
持させることができる。接着剤塗布及び接着剤硬化用の
紫外線照射等の煩雑な工程を要せず、接着剤付着の途切
れ又はピンホール或は接着剤の未硬化などによる密封不
良のおそれもない。
【0049】請求項2のスピンドルモータでは、固定部
または回転部に設けられた第1環状溝にゴム状弾性環状
体を嵌合させ、ゴム状弾性環状体の径方向突出部の第2
環状溝内にシールユニットを嵌合させることにより、第
1環状溝を有する固定部または回転部に対し、シールユ
ニットを、それらの間の密封性を確保しつつ容易に保持
させることができる。接着剤塗布及び接着剤硬化用の紫
外線照射等の煩雑な工程を要せず、接着剤付着の途切れ
又はピンホール或は接着剤の未硬化などによる密封不良
のおそれもない。
または回転部に設けられた第1環状溝にゴム状弾性環状
体を嵌合させ、ゴム状弾性環状体の径方向突出部の第2
環状溝内にシールユニットを嵌合させることにより、第
1環状溝を有する固定部または回転部に対し、シールユ
ニットを、それらの間の密封性を確保しつつ容易に保持
させることができる。接着剤塗布及び接着剤硬化用の紫
外線照射等の煩雑な工程を要せず、接着剤付着の途切れ
又はピンホール或は接着剤の未硬化などによる密封不良
のおそれもない。
【0050】請求項3のスピンドルモータでは、径方向
支持部にシールユニットを外嵌させると共に、ゴム状弾
性環状体を周方向引張残留応力の状態で環状溝に嵌合さ
せて軸線方向の一方を環状溝に支持させることにより、
第1環状溝を有する固定部または回転部に対し、シール
ユニットを、それらの間の密封性を確保しつつ容易に保
持させることができる。接着剤塗布及び接着剤硬化用の
紫外線照射等の煩雑な工程を要せず、接着剤付着の途切
れ又はピンホール或は接着剤の未硬化などによる密封不
良のおそれもない。
支持部にシールユニットを外嵌させると共に、ゴム状弾
性環状体を周方向引張残留応力の状態で環状溝に嵌合さ
せて軸線方向の一方を環状溝に支持させることにより、
第1環状溝を有する固定部または回転部に対し、シール
ユニットを、それらの間の密封性を確保しつつ容易に保
持させることができる。接着剤塗布及び接着剤硬化用の
紫外線照射等の煩雑な工程を要せず、接着剤付着の途切
れ又はピンホール或は接着剤の未硬化などによる密封不
良のおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】スピンドルモータの断面図である。
【図2】スピンドルモータの要部断面図である。
【図3】別のスピンドルモータの要部断面図である。
【図4】更に別のスピンドルモータの要部断面図であ
る。
る。
【図5】従来のスピンドルモータの要部断面図である。
【図6】従来のスピンドルモータの要部断面図である。
【図7】従来のスピンドルモータの要部断面図である。
14 固定支柱 26 ロータハブ 26d シール部 50 第1環状溝 52 弾性環状体 52a 内方突出部 54 シールユニット 56 ポールピース 58 ポールピース 60 環状永久磁石体 62 第2環状溝 66 磁性流体シール 70 固定支柱 72 シール部 74 第1環状溝 76 弾性環状体 76a 内方突出部 78 第2環状溝 80 シールユニット 90 磁性流体シール 94 基部 96 環状溝 98 径方向支持部 100 軸線方向支持部 102 シールユニット 104 ポールピース 106 ポールピース 110 弾性環状体 110a 外方突出部 112 磁性流体 114 磁性流体シール
Claims (3)
- 【請求項1】固定部と、その固定部に対し回転自在に支
持された回転部との径方向間隙が、永久磁石体とポール
ピースとを有してなる環状のシールユニットを備えた磁
性流体シールにより密封されてなるスピンドルモータで
あって、 固定部または回転部に設けられた第1環状溝に、少なく
とも一部が第1環状溝から径方向に突出すると共に軸線
方向に弾性圧縮保持された状態でゴム状弾性環状体が嵌
合し、 第1環状溝を有する固定部または回転部にほぼ径方向遊
びがない状態で嵌合したシールユニットが有する径方向
開口の第2環状溝内に、前記ゴム状弾性環状体の径方向
突出部が、軸線方向に弾性圧縮変形した状態で嵌合し、
少なくとも一部において全周に亙り両者が圧着すると共
に、ゴム状弾性環状体の少なくとも一部が全周に亙って
第1環状溝内面に圧着していることを特徴とするスピン
ドルモータ。 - 【請求項2】固定部と、その固定部に対し回転自在に支
持された回転部との径方向間隙が、永久磁石体とポール
ピースとを有してなる環状のシールユニットを備えた磁
性流体シールにより密封されてなるスピンドルモータで
あって、 固定部または回転部に設けられた第1環状溝に、少なく
とも一部が第1環状溝から径方向に突出すると共に軸線
方向に弾性圧縮保持された状態でゴム状弾性環状体が嵌
合し、 ゴム状弾性環状体の径方向突出部が有する径方向開口の
第2環状溝内に、少なくともほぼ径方向遊びがない状態
でシールユニットが嵌合して径方向突出部が軸線方向に
弾性圧縮変形し、少なくとも一部において全周に亙り両
者が圧着すると共に、ゴム状弾性環状体の少なくとも一
部が全周に亙って第1環状溝内面に圧着していることを
特徴とするスピンドルモータ。 - 【請求項3】固定部と、その固定部に対し回転自在に支
持された回転部との径方向間隙が、永久磁石体とポール
ピースとを有してなる環状のシールユニットを備えた磁
性流体シールにより密封されてなるスピンドルモータで
あって、 固定部及び回転部のうち内周側に位置するものの外周部
に、シールユニットを軸線方向及び径方向にそれぞれ支
持する軸線方向支持部及び径方向支持部、並びに環状溝
を有し、 周方向引張残留応力の状態で少なくとも一部を環状溝か
ら径方向に突出させて前記環状溝に嵌合し、軸線方向の
一方が環状溝に支持されたゴム状弾性環状体の径方向突
出部における軸線方向他方側と前記軸線方向支持部との
間に、ほぼ径方向遊びがない状態で前記径方向支持部に
外嵌されたシールユニットが、径方向突出部が弾性圧縮
変形して全周に亙りシールユニットに圧着した状態で挟
圧保持されると共に、ゴム状弾性環状体の少なくとも一
部が全周に亙り環状溝内面に圧着していることを特徴と
するスピンドルモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4207555A JPH0638436A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | スピンドルモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4207555A JPH0638436A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | スピンドルモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0638436A true JPH0638436A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16541678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4207555A Pending JPH0638436A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | スピンドルモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0638436A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0910080A2 (en) * | 1997-10-17 | 1999-04-21 | Minebea Kabushiki Kaisha | A spindle motor and motor bearing seal therefor |
EP0930444A3 (en) * | 1998-01-20 | 2000-10-04 | Minebea Co., Ltd. | A compound bearing assembly |
JP2018091357A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-14 | グローブライド株式会社 | 磁性流体シール付き軸受 |
CN113839510A (zh) * | 2021-09-26 | 2021-12-24 | 佛山德玛特智能装备科技有限公司 | 一种密封结构以及电机 |
-
1992
- 1992-07-10 JP JP4207555A patent/JPH0638436A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0910080A2 (en) * | 1997-10-17 | 1999-04-21 | Minebea Kabushiki Kaisha | A spindle motor and motor bearing seal therefor |
EP0910080A3 (en) * | 1997-10-17 | 2000-01-19 | Minebea Kabushiki Kaisha | A spindle motor and motor bearing seal therefor |
EP0930444A3 (en) * | 1998-01-20 | 2000-10-04 | Minebea Co., Ltd. | A compound bearing assembly |
JP2018091357A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-14 | グローブライド株式会社 | 磁性流体シール付き軸受 |
CN113839510A (zh) * | 2021-09-26 | 2021-12-24 | 佛山德玛特智能装备科技有限公司 | 一种密封结构以及电机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010220 |