JP2003162890A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2003162890A
JP2003162890A JP2001359593A JP2001359593A JP2003162890A JP 2003162890 A JP2003162890 A JP 2003162890A JP 2001359593 A JP2001359593 A JP 2001359593A JP 2001359593 A JP2001359593 A JP 2001359593A JP 2003162890 A JP2003162890 A JP 2003162890A
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motor
base
drive device
disk drive
spindle motor
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JP2001359593A
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Tatsuyuki Takahashi
立幸 高橋
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピンドルモータを支持するモータベースと
フレキシブル配線をモータベースを支持するための支持
手段により接続し、スピンドルモータに高電圧が落ちた
場合にも、スピンドルモータの制御に用いられる静電気
に弱いホール素子その他の電子部品が静電気等の高電圧
によって破壊されるのを回避する。 【解決手段】 光学ディスクDを回転駆動させるスピン
ドルモータ23と、スピンドルモータ23が支持される
と共にスピンドルモータ23の回転を制御するためのホ
ール素子が搭載される導電性を有するモータベース36
と、スピンドルモータ23と電源側とを電気的に接続す
るフレキシブル配線41と、を備えたディスクドライブ
装置に関する。フレキシブル配線41にアース線41c
を設けると共に、モータベース36を支持するための導
電性のコイルバネ39によりアース線41cとモータベ
ース36を導通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスク、磁気ディスク等のディスク状記録媒体を回
転駆動すると共に、このディスク状記録媒体の情報記録
面に沿ってピックアップ装置の記録及び/又は再生ヘッ
ドを移動させて情報信号の記録(書込み)及び/又は再
生(読取り)を行うディスクドライブ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、CD(コンパクトディス
ク)やCD−ROM(リードオンリメモリ)等の光ディ
スク、MD(ミニディスク)等の光磁気ディスク、或い
はFD(フロッピィディスク)等の磁気ディスクその他
のディスク状記録媒体を用いて情報信号の記録及び/又
は再生を行う装置として、ディスクドライブ装置が提供
されている。このようなディスクドライブ装置として
は、例えば、図27に示すような構成のものが知られて
いる。
【0003】このディスクドライブ装置は、スピンドル
モータの回転軸に取り付けられたターンテーブル上に光
学ディスクを水平に装着して回転駆動すると共に、光学
ピックアップ装置の光学ヘッドによってレーザ光を光学
ディスクの情報記録面に照射している。そして、光学ヘ
ッドを光学ディスクの中心から半径方向外側に向かって
移動させると共に、この光学ヘッドにより情報記録面に
情報信号を書き込んだり、予め情報記録面に記録されて
いる情報信号を読み出すことにより、情報の記録及び/
又は再生を行うようにしている。
【0004】このディスクドライブ装置1は、ベースユ
ニットシャーシ2とスピンドルモータ3とターンテーブ
ル4と光学ピックアップ装置5と送りネジ軸6と送りモ
ータ7等を備えて構成されている。ベースユニットシャ
ーシ2は長方形の薄い板金からなり、これには四角形の
開口部8が設けられている。このベースユニットシャー
シ2の長手方向一方の下面には、回転軸を上面側へ突出
させた状態でスピンドルモータ3が取り付けられてい
る。このスピンドルモータ3の回転軸には、光学ディス
クが装着されるターンテーブル4が固定されている。
【0005】また、ベースユニットシャーシ2には、互
いに平行をなす2本のガイド軸9,9が所定の隙間をあ
けて開口部8を跨ぐように取り付けられている。これら
のガイド軸9,9には、光学ピックアップ装置5のスラ
イド部材10が摺動可能に支持されている。スライド部
材10には送りナットが設けられており、この送りナッ
トが送りネジ軸6に係合されている。送りネジ軸6は、
一対の軸受片11a,11bを介してベースユニットシ
ャーシ2に回動可能に両端支持されている。更に、送り
ネジ軸6には従動プーリ12が固定されていて、この従
動プーリ12には無端状に連続したゴムベルト13の一
端が掛け止められている。このゴムベルト13の他端
は、送りモータ7の回転軸に固定された駆動プーリ14
に掛けられている。そして、送りモータ7は、固定ネジ
等の固着手段によってベースユニットシャーシ2に固定
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来のディスクドライブ装置1におい
ては、ベースユニットシャーシ2が電気の導体であるス
テンレス鋼等の板金によって形成されているため、静電
気に対する特別な対策を取る必要性が少なかった。即
ち、スピンドルモータ3や光学ピックアップ装置5等が
支持されるベースユニットシャーシ2は、同じく金属製
の固定ネジ等の固着手段を用いて筐体等に取り付けられ
るため、その固定ネジを利用してアースすることができ
る。そのため、ベースユニットシャーシ2に静電気が作
用した場合にも、その静電気を外部に容易に流すことが
でき、ベースユニットシャーシ2に静電気が帯電される
のを防止することができる。
【0007】一方、近年では、この種のディスクドライ
ブ装置における小型化、軽量化が要求されており、これ
を達成するために、軽量化等の容易なエンジニアリング
プラスチックが多く使用されるようになってきた。この
ようなエンジニアリングプラスチックとしては、例え
ば、ガラス繊維入りのポリフェニレンエーテル(PP
E)等を挙げることができる。このガラス繊維入りPP
Eは、比較的軽くて強度も大きいが、静電気を帯電し易
いという性質を有している。そのため、このような静電
気特性を有する材料を用いてディスクドライブ装置を構
成する場合には、従来のディスクドライブ装置ではあま
り問題とされていなかった静電気に対する対策が必要に
なってきた。
【0008】一般に、この種のディスクドライブ装置に
おいては、ホール素子やレーザダイオードその他の電子
部品や電気素子が多数使用されている。例えば、スピン
ドルモータ3に関連してホール素子が使用され、また、
光学ピックアップ装置5に関連してレーザダイオードや
レーザドライバIC等が使われている。この場合、スピ
ンドルモータ3の制御に使用されるホール素子は、所定
の配線基板に搭載されてスピンドルモータ3の近傍に配
置されている。
【0009】このように用いられているホール素子その
他の電子部品は、静電気に対する耐久性が弱く、許容以
上の静電気が加えられると、その静電気によって静電破
壊を生じる。そのため、静電気を帯電し易い材料でスピ
ンドルモータが構成されている場合に、そのスピンドル
モータに静電気等の高電圧が落ちて帯電されると、その
静電気によってホール素子その他の電子部品が静電破壊
されるおそれがあるという課題があった。
【0010】この静電気等の高電圧に弱い電子部品をそ
の静電気等から守る方法としては、例えば、アース用ハ
ーネスを使用する方法が考えられる。アース用ハーネス
は、絶縁電線の一端にアース用クリップを接続すると共
に、その絶縁電線の他端に鉄等の導電材料で作られた固
定金具を半田付けすることにより形成される。このアー
ス用ハーネスの一端のクリップでモータベースを挟持す
ると共に、他端の固定金具をベースフレームにねじ止め
する。これにより、アース用ハーネスを介してモータベ
ース及びベースフレーム間を導通させて、スピンドルモ
ータに落ちる静電気をベースフレームに流すことができ
る。
【0011】ところが、上述したアース用ハーネスは、
絶縁電線とクリップと固定金具との3点で構成されるた
め、非常に高価なものとなり、不経済であった。また、
アース用クリップは、落下等の衝撃によって外れる可能
性があり、接続に対する信頼性に不安があった。
【0012】本発明は、上述したような従来の課題に鑑
みてなされたものであり、スピンドルモータを支持する
モータベースとフレキシブル配線をモータベースを支持
するための支持手段により接続し、スピンドルモータに
高電圧が落ちた場合にも、スピンドルモータの制御に用
いられる静電気に弱いホール素子その他の電子部品が静
電気等の高電圧によって破壊されるのを回避できるよう
にすることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本出願のディスク
ドライブ装置は、ディスク状記録媒体を回転駆動させる
スピンドルモータと、スピンドルモータが支持されると
共にスピンドルモータの回転を制御するための電子部品
が搭載される導電性を有するモータベースと、スピンド
ルモータと電源側とを電気的に接続するフレキシブル配
線と、を備えたディスクドライブ装置において、フレキ
シブル配線にアース線を設けると共に、モータベースを
支持するための導電性の支持手段によりアース線とモー
タベースを導通させるようにしたことを特徴としてい
る。
【0014】上述のように構成したことにより、本出願
のディスクドライブ装置では、スピンドルモータに静電
気等の高電圧が落ちたときにも、その静電気等の高電圧
をスピンドルモータに帯電させることなくモータベース
からアース線に流すことができ、スピンドルモータを制
御するためのホール素子やその他の電子部品が静電気等
の高電圧によって破壊されるのを回避することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1〜図26は、本発明のデ
ィスクドライブ装置の実施の例を示すものである。即
ち、図1はディスクドライブ装置の第1の実施例を上面
側から見た斜視図、図2は同じく平面図、図3は正面
図、図4は底面図、図5は図4からベースユニットサブ
シャーシを取り除いた要部を拡大して示す説明図、図6
は図4からモータベースを取り除いた底面図、図7A,
B,Cはディスクドライブ組立体の要部を断面して示す
背面図、図8は図2のW−W線断面図、図9は図2のX
−X線断面図、図10は左側面図、図11は図2のY−
Y線断面図、図12は図2のZ−Z線断面図、図13
A,Bは支持手段の第2及び第3の実施例を示す断面
図、図14A,Bは支持手段の第4及び第5の実施例を
示す断面図である。
【0016】図15は図2からベースユニットシャーシ
を取り除いた平面図、図16は同じくスピンドルモータ
及び光学ピックアップ装置を示す正面図、図17はスピ
ンドルモータ及びモータベース等を示す平面図、図18
は同じく正面図、図19は図1に示すディスクドライブ
装置をベースフレームに取り付けた平面図、図20は同
じく正面図、図21は同じく左側面図、図22は本発明
のディスクドライブ装置が用いられたデジタルビデオデ
ィスクカメラの正面図、図23は同じく背面図、図24
は同じく右側面図、図25は同じく平面図、図26は同
じく分解斜視図である。
【0017】本発明の一実施例として示すディスクドラ
イブ装置20は、ディスク状記録媒体として、オーディ
オ情報等の音楽信号やビデオ情報等の映像信号及び音楽
信号等の情報信号が予め記録された再生専用型の光ディ
スク、或いはオーディオ情報やビデオ情報等の情報信号
が1度だけ記録可能(追記型)若しくは何度でも繰り返
して記録可能(書換え型)とされた記録可能型の光学デ
ィスクDを用いることができる。しかしながら、ディス
ク状記録媒体としては、これに限定されるものではな
く、薄い円盤の表面に磁性薄膜層を形成して特定位置の
磁化状態により情報を記憶するようにした磁気ディス
ク、同様に形成した磁性薄膜層に光ヘッドと磁気ヘッド
を使用して情報を書き込み又は読み出すようにした光磁
気ディスクその他の記憶媒体を適用することができるこ
とは勿論である。
【0018】このディスクドライブ装置20は、図1〜
図4に示すように、ベースユニットシャーシ21とベー
スユニットサブシャーシ22とスピンドルモータ23と
ターンテーブル24と光学ピックアップ装置25と送り
ネジ軸26と送りモータ27等を備えて構成されてい
る。ベースユニットシャーシ21は、平板状の平面部2
1aと、この平面部21aの周囲を囲うように外周縁に
沿って下面側に突出させて設けた正面壁部21b、背面
壁部21c及び左右の側面壁部21d,21eとを有
し、全体として底の浅い蓋体のような形状とされてい
る。
【0019】図1及び図2に示すように、ベースユニッ
トシャーシ21の平面部21aの略中央部には、左右方
向へ延びる略長方形をなすヘッド用の開口部28が設け
られている。更に、平面部21aのヘッド用開口部28
の長手方向の一方には円形の貫通孔29が設けられてい
る。そして、平面部21aのヘッド用開口部28の長手
方向と交差する方向の一方である背面側には、同じく左
右方向へ延びる長方形のバネ用開口部30が設けられて
いる。このベースユニットシャーシ21の下面には、図
5及び図6に示すように、スピンドルモータ23が取り
付けられるU字状に形成された内壁部31と、送りモー
タ27等が収納されるモータ収納部32と、背面側のサ
ブガイド軸33とが設けられている。
【0020】ベースユニットシャーシ21の内壁部31
は貫通孔29の下面に重なり合うように形成されてい
る。この内壁部31は、開口部28と反対側の内周縁に
おいてスピンドルモータ23の外周面の半分を囲うよう
に形成された内周面壁31aと、この内周面壁31aの
両端に連続して開口部28側に延在された互いに平行を
なす風通路壁31b,31bとからなる。この内周面壁
31aと風通路壁31b,31bとを有する内壁部31
により、後述するフィン等の回転に基づき空気を吸い込
んで吐き出すことにより発生された風を導いて発熱体で
ある光学ピックアップ装置25等に吹き付けて冷却する
風通路35が形成されている。
【0021】また、図6に示すように、内壁部31に
は、スピンドルモータ23が固定されたモータベース3
6を支持する3箇所の支持凸部37a,37b,37c
と、そのモータベース36を平面方向の所定位置に位置
決めする2箇所の位置決め突起38a,38bとが設け
られている。第1の支持凸部37aは、内壁部31の内
周面壁31aの前端縁と前側の風通路壁31bとが連続
する部分に設定されている。この第1の支持凸部37a
の中央部には第1の位置決め突起38aが一体に設けら
れている。そして、第2及び第3の支持凸部37b,3
7cの中央部にはネジ孔がそれぞれ設けられている。
【0022】更に、第1の位置決め突起38aの貫通孔
29を挟んで反対側には、第2の位置決め突起38bが
配置されている。この第2の位置決め突起38bの風通
路壁31b側には第3の支持凸部37cが配置されてい
る。そして、第2の支持凸部37bは、第1の位置決め
突起38aと第2の位置決め突起38bとの中間部から
直交する方向に延びた線と内壁部31とが交わる位置に
配置されている。これら第2及び第3の支持凸部37
b,37cには、図7及び図12に示すように、導電性
の金属からなる円筒状のコイルバネ39がそれぞれ緩く
嵌合されている。これらのコイルバネ39が弾性部材の
一具体例を示しており、これらのコイルバネ39を介し
てモータベース36が姿勢変更可能に取り付けられてい
る。
【0023】モータベース36は導電性を有する板金製
の薄い板材からなり、全体に弾性を持たせて撓み変形が
可能とされている。このモータベース36の材質として
は、電気を伝えやすい金属、例えば、ステンレス鋼、ス
チール鋼等が好適である。このモータベース36の中央
部には、スピンドルモータ23の固定部23aが嵌合さ
れる嵌合孔36aが設けられている。更に、モータベー
ス36には、第1及び第2の位置決め突起38a及び3
8bが嵌合される第1及び第2の位置決め孔が設けられ
ている。そして、モータベース36の第2及び第3の支
持凸部37b,37cと対応する位置には、調整ネジ4
0のネジ部が挿通される挿通孔がそれぞれ設けられてい
る。
【0024】図7及び図12に示すように、スピンドル
モータ23は、モータベース36に嵌合されて固定され
る固定部23aと、この固定部23aに回転自在に支持
される回転部23bとから構成されている。スピンドル
モータ23の固定部23aは、例えば、円筒状の軸受ス
リーブと、この軸受スリーブ内に嵌合固定されたベアリ
ングと、軸受スリーブの外部に嵌合固定された鉄芯等を
有している。鉄芯は、円周方向に等角度間隔に設けられ
た複数の巻芯部を有し、各巻芯部には巻線が所定の巻数
を巻き付けられている。
【0025】また、スピンドルモータ23の回転部23
bは、例えば、固定部23aのベアリングに回転自在に
支持された回転軸と、この回転軸を圧入することにより
一体に固定された円筒であってリング状のロータ等を有
している。ロータの内周面には、リング状をなす回転駆
動用のマグネットが接着剤等の固着手段によって貼着固
定されている。このマグネットは、鉄芯の巻芯部の数に
対応した数の極数を有しており、円周方向に多極に磁化
されている。例えば、巻芯部の数を9個とした場合、マ
グネットの極数は12極となる(マグネットの極数=巻
芯部の数×4/3)。しかしながら、スピンドルモータ
23は、このような構成のものに限定されるものではな
い。
【0026】更に、スピンドルモータ23の回転部23
bには、ターンテーブル24が一体に設けられている。
ターンテーブル24は、回転部23bの中央部に設けら
れた回転軸23cに圧入等の固着手段により嵌合されて
一体化された嵌合部24aを有し、また、回転軸23c
の上面によって載置部24bが構成されている。ターン
テーブル24の嵌合部24aの直径は、光学ディスクD
のセンタ孔の内径よりも若干小径とされており、センタ
孔に対して出し入れ可能とされている。このターンテー
ブル24の嵌合部24aには光学ディスクDのセンタ孔
が嵌合され、載置部24bにはセンタ孔の周縁が載置さ
れる。
【0027】また、ターンテーブル24の嵌合部24a
には、載置部24bに載置された光学ディスクDのセン
タ孔を係止して抜け出しを防止するため複数個(本実施
例では3個)のロック爪24cが設けられている。3個
のロック爪24cは周方向へ等角度間隔に配置されてい
て、各ロック爪24cは、コイルバネ等の弾性体(その
他、板バネ、ゴム状弾性体等を適用することができ
る。)によって常時半径方向外側に付勢されている。
【0028】即ち、3個のロック爪24cの先端部は、
光学ディスクDのセンタ孔の周縁部を係止できるように
嵌合部24aの外周面からそれぞれ外側へ適宜量だけ突
出されており、これらのロック爪24cがセンタ孔に係
合することによって光学ディスクDがチャッキングされ
る。一方、3個のロック爪24cを、それぞれ弾性体の
付勢力に抗して嵌合部24a内に押し込むことにより、
ロック爪24cによるセンタ孔の係合が解除され、光学
ディスクDのチャッキングを開放することができる。
【0029】このような光学ディスクDのチャッキング
及びその開放動作を容易にするため、各ロック爪24c
の先端部の上面及び下面には、それぞれ適当な大きさの
傾斜部が設けられている。このターンテーブル24によ
れば、3個のロック爪24cの働きによって光学ディス
クDがチャッキングされ、その状態で一体的に回転駆動
される。その一方、例えば、光学ディスクDを斜めに傾
けて引き起こし、その力でロック爪24を後退させてセ
ンタ孔から脱出させることにより、チャッキング状態を
開放して光学ディスクDを簡単に取り外すことができ
る。
【0030】このターンテーブル24の載置部24bに
は、摩擦抵抗の大きなゴム状弾性体やプラスチック等で
形成されたディスク支持面24dが設けられている。こ
のディスク支持面24dは、3個のロック爪24cの働
きによる押圧力を受けてセンタ孔の周縁部を弾性的に支
持すると共に滑りを防止し、光学ディスクDをターンテ
ーブル24と一体的に回転させる働きをなす。
【0031】このような構成を有するターンテーブル2
4の下面には、複数枚のフィン42が一体に設けられて
いる。図6及び図7に示すように、フィン42は、リン
グ状をなす円筒体44の外周面から半径方向外側に放射
状に延在されている。この実施例では、フィン42は8
枚とされているが、フィンの枚数は7枚以下であっても
よく、また、9枚以上であってもよい。このフィン42
はターンテーブル24と一体に形成されているため、タ
ーンテーブル24の回転により同時にフィン42が回転
駆動される。このフィン42を囲むように内壁部31が
設定されていて、風通路35の一方が空気の吸込み側と
され、風通路35の他方が空気の吐出し側とされてい
る。
【0032】このようなフィン42の付いたターンテー
ブル24を回転駆動するスピンドルモータ23を制御す
るためのホール素子やその他の電子部品がフレキシブル
配線41上に搭載されている。フレキシブル配線41
は、適宜な形状に形成される絶縁性を有するベースシー
トと、このベースシート上に適宜な形状で印刷成形され
る導通パターンと、この導通パターンの上面を覆う絶縁
性を有する絶縁膜とから構成されている。
【0033】このような構成を有するフレキシブル配線
41は、図17及び図18に示すように、モータベース
36上に載置されるベース部41aと、このベース部4
1aに連続して側方に突出されたブリッジ部41b及び
アース部41cを有している。このフレキシブル配線4
1のベース部41aに、図示しないホール素子やその他
の電子部品が搭載され、導通パターンと電気的に接続さ
れている。また、ブリッジ部41bの一側には図示しな
い接続端子が設けられており、この接続端子が図示しな
い電源側の接続具等に接続され、これによりスピンドル
モータ23への通電が可能とされている。
【0034】また、フレキシブル配線41のアース部4
1cは、ベース部41a側に配されると共に半田メッキ
等が施されたベース側導通部43aと、突出側の先端に
配されると共に半田メッキ等が施された先端側導通部4
3bとを有し、これら導通部43a,43b間が導通パ
ターン43cによって連通されている。ベース側導通部
43aは、絶縁膜を半円形に取り除くことによってリン
グの1/2の形状をなす半円弧形とされている。このベ
ース側導通部43aに対応させてモータベース36に
は、その表裏面を貫通する挿通孔36bが設けられてい
る。
【0035】また、アース部41cの先端側導通部43
bは、絶縁膜を円形に取り除くことによってリング形と
されている。このアース部41cの先端側の裏面には、
補強用の補強板45が貼着されている。そして、先端側
導通部43bの中央部には、その表裏面及び補強板45
を貫通する挿通孔43dが設けられている。
【0036】図5、図9及び図11に示すように、ベー
スユニットシャーシ21のモータ収納部32は、正面壁
部21bの外面部21b1と平行に延在された横仕切り壁
46と、側面壁部21dの内側に配置され且つ横仕切り
壁46と直交する方向に延びる縦仕切り壁47とを有し
ている。更に、正面壁部21bは、外面部21b1と平行
をなす内面部21b2と、この内面部21b2と外面部21
b1との間を連結する横面部21b3とを有している。この
外面部21b1と横面部21b3と横仕切り壁46と縦仕切
り壁47とで囲まれた四角形の空間部内がモータ収納部
32とされている。
【0037】送りモータ27は、軸方向に細長く形成さ
れたモータ本体27aと、このモータ本体27aに回転
自在に支持された回転軸27bとを有している。モータ
本体27aは、外周面の2箇所を互いに平行に切り欠い
たような二面幅部を有している。このモータ本体27a
の二面幅部を外面部21b1と横仕切り壁46との間に圧
入して挟み込むことにより、送りモータ27がベースユ
ニットシャーシ21に設けたモータ収納部32の空間部
内に挿入されて圧入固定されている。この送りモータ2
7の回転軸27bは、モータ本体27aの軸方向の一端
から突出されていて、その突出側で首のように突出した
軸受部がモータ軸受部27cとされている。
【0038】更に、送りモータ27の回転軸27bは、
縦仕切り壁47に設けられた切欠き47aを貫通してい
る。この回転軸27bの突出部には、出力ギア48と回
転板51とが取り付けられており、これらが回転軸27
bによって一体的に回転駆動される。回転板51には、
放射状に延びる多数のスリットが周方向に等角度間隔に
設けられている。この回転板51と検出センサ52とに
よって回転数検出器50が構成されている。
【0039】回転数検出器50は、送りモータ27の回
転角度及び回転数を検出するもので、検出センサ52は
側面壁部21dの内面に取り付けられている。このた
め、側面壁部21dの内面には、検出センサ52を取り
付けるための取付凸部53が設けられている。検出セン
サ52は、回転板51の一部が挿入されるスリット状の
切欠き溝52aを有している。この検出センサ52の切
欠き溝52aの両側には、発光素子と受光素子とが互い
に対向するように内蔵されている。
【0040】この検出センサ52の発光素子から発射さ
れた光を回転板51のスリットを介して受光素子により
受光する。そして、回転板51のスリット間の遮光部に
よって遮光される回数を検出センサ52で測定する。こ
の遮光回数を測定することにより、回転数検出器50に
よって送りモータ27の回転軸27bの回転角度及び回
転数を検出することができる。
【0041】図5及び図12に示すように、検出センサ
52には取付凸部53が嵌合される嵌合孔52bが設け
られている。この嵌合孔52bに取付凸部53を嵌合す
ることにより、検出センサ52がベースユニットシャー
シ21に固定される。この検出センサ52が取付凸部5
3を中心として回転変位するのを防止するためベースユ
ニットシャーシ21には、図示しない受け台が設けられ
ている。
【0042】また、送りモータ27の回転軸27bに固
定された出力ギア48には、駆動ギア54が噛合されて
いる。この駆動ギア54は、送りネジ軸26に圧入等の
固着手段により固定されて一体的に設けられている。送
りネジ軸26は、送りモータ27の軸方向の長さよりも
やや長く形成されており、モータ本体27aよりも長く
形成されたネジ部26aと、このネジ部26aの両側に
連続された軸部26b,26cとを有している。そし
て、軸部26cのネジ部26a側に、駆動ギア54が嵌
合されている。
【0043】送りネジ軸26の一方の軸部26bはベー
スユニットシャーシ21の横面部21b3に設けたU字状
の第1の軸受部55aに係合されて回転自在に支持され
ている。この送りネジ軸26の他方の軸部26cはベー
スユニットシャーシ21の側面壁部21dに設けたU字
状の第1の軸受部55bに係合されて回転自在に支持さ
れている。これら第1の軸受部55a,55bに軸部2
6b,26cを係合させることにより、送りネジ軸26
が送りモータ27の下方に重ね合わされるように積層し
た状態で配置される。このとき、駆動ギア54は出力ギ
ア48に噛合される。そして、ベースユニットシャーシ
21の外面部21b1には、駆動ギア54の一部を露出さ
せる開口窓56aが設けられている。
【0044】また、送りネジ軸26のネジ部26aに
は、断面形状が三角形をなす三角歯が軸心線方向に螺旋
状に連続するように設けられている。この送りネジ軸2
6の内側には、軸心線が平行となるように一方のガイド
軸60が配置されている。このガイド軸60の両端は、
ベースユニットシャーシ21の内面部21b2の側部と縦
仕切り壁47とに設けられた一対の第2の軸受部57
a,57bに係合されて支持されている。第2の軸受部
57a,57bはコ字状に切り欠かれた凹部からなり、
互いに対向するよう設けられていて、ガイド軸60の出
し入れが可能とされている。
【0045】ガイド軸60は外周面が平滑にされた丸棒
状の部材からなり、ピックアップ装置の一具体例を示す
光学ピックアップ装置25のスライド部材に摺動自在に
挿通されている。このガイド軸60と対をなす他方のガ
イド軸であるサブガイド軸33が、図4及び図11等に
示すように、ベースユニットシャーシ21の背面部に設
けられている。
【0046】このサブガイド軸33は、背面壁部21c
と一体に形成された丸棒状の部材からなり、側方に延び
る連結部33aによって背面壁部21cに連続されてい
る。このサブガイド軸33はガイド軸60と平行をなす
ように設けられていて、送りネジ軸26のネジ部26a
と略同じ長さに設定されている。このサブガイド軸33
とガイド軸60とによって光学ピックアップ装置25
が、ターンテーブル24に対して所定範囲内において接
近及び離反可能とされている。
【0047】光学ピックアップ装置25は、図4及び図
15等に示すように、ガイド軸60及びサブガイド軸3
3にガイドされて摺動するスライド部材61と、このス
ライド部材61に載置されて往復移動される光学ピック
アップ62等を備えて構成されている。
【0048】スライド部材61は、ガイド軸60とサブ
ガイド軸33との間を跨ぐことができる大きさであっ
て、剛性を高くするためブロック状に形成されている。
このスライド部材61の一側には、左右方向に対をなす
軸受部61a,61aが設けられており、各軸受部61
aには横方向に貫通する孔が開口されている。これら軸
受部61a,61aの孔にはスリーブ63がそれぞれ嵌
合されていて、それらのスリーブ63にガイド軸60が
摺動自在に挿通されている。
【0049】また、スライド部材61の他側には、背面
側に突出された軸受部61bが設けられている。この軸
受部61bには、背面側に開口された軸受溝64が設け
られている。この軸受溝64には、サブガイド軸33が
摺動可能に係合されている。更に、図6及び図7に示す
ように、軸受部61bには板バネ65が、固着手段の一
具体例を示す取付ネジ及びナット66によって取り付け
られている。
【0050】この板バネ65は、軸受溝64とサブガイ
ド軸33との間に生ずるガタを吸収するためのもので、
サブガイド軸33の上面に圧接される押圧片65aを有
している。この押圧片65aをサブガイド軸33の上面
に圧接することにより、軸受溝64の下面がサブガイド
軸33の下面に押圧される。これにより、軸受溝64と
サブガイド軸33との間のガタが吸収され、スライド部
材61の姿勢を一定に維持してスライド動作させること
ができる。
【0051】このスライド部材61の左右の軸受部61
a,61a間には、送りナット67が取り付けられてい
る。この送りナット67は、送りネジ軸26のネジ部2
6aに係合されるナット部68と、このナット部68を
弾性的に支持する板状のバネ材によって形成された支持
体69とを有している。支持体69は、ナット部68を
弾性的に支持する弾性片69aと、スライド部材61の
位置を検出するための位置検出片69bとを有してい
る。この支持体69は、スライド部材61の左右の軸受
部61a,61a間の下面において固定ネジ58aによ
りネジ止めされている。この支持体69の固定部より外
側には弾性片69aが突出され、内側には位置検出片6
9bが突出されている。
【0052】図5、図8及び図16に示すように、支持
体69の弾性片69aは、中途部において上方に折り曲
げられ、その折り曲げ部から先端側において横方向に延
在され、その先端にナット部68が固定されている。ま
た、位置検出片69bは、中途部において上方に折り曲
げられ、その折り曲げ部から先端側において弾性片69
aと同様に横方向に延在され、その先端部がスピンドル
モータ23側に突出して検出部とされている。
【0053】送りナット67のナット部68には、外向
きに突出された互いに平行をなす2個の係合歯68a,
68aが設けられている。2個の係合歯68a,68a
は、送りネジ軸26のネジ部26aのネジ山を両側から
挟むようにして係合され、そのネジ部26aのリードに
合わせて所定角度傾斜して形成されている。このような
2個の係合歯68a,68aを弾性片69aのバネ力で
ネジ部26aに内側から圧接するようにして送りネジ軸
26が、送りモータ27と重なり合うように組み立てら
れている。
【0054】このような組立状態において、図4に示す
ように、ベースユニットサブシャーシ22がモータ収納
部32を覆うように重ね合わされている。そして、4個
の取付ネジ58bによってベースユニットサブシャーシ
22がベースユニットシャーシ21に取り付けられて固
定されている。このとき、図5及び図9に示すように、
送りネジ軸26及びガイド軸60は、ベースユニットサ
ブシャーシ22によってそれぞれ抑えられ、それぞれ第
1の軸受部55a,55b及び第2の軸受部57a,5
7bから抜け止めされている。
【0055】ベースユニットサブシャーシ22は、図4
及び図9〜図12に示すように、モータ収納部32を覆
う上述した下面部22aと、この下面部22aの正面側
に連続された正面壁部22bと、同じく側面側に連続さ
れた側面壁部22cとを有している。そして、側面壁部
22cには、送りネジ軸26の一端を軸方向に押圧する
押圧片77が設けられている。この押圧片77は、送り
ネジ軸26を常に軸方向の一方に付勢して軸方向に生じ
るガタを吸収し、送りモータ27の回転角及び回転数が
正確に送りネジ軸26に伝達されるようにしている。更
に、ベースユニットサブシャーシ22には、駆動ギア5
4との干渉を避けるための開口窓56bが設けられてい
る。
【0056】上述した送りネジ軸26と送りモータ27
と出力ギア48及び駆動ギア54と送りナット67とに
よってヘッド送り機構が構成されている。このヘッド送
り機構の作動により光学ピックアップ装置25が、ター
ンテーブル24に対して接近又は離反するように往復運
動される。
【0057】光学ピックアップ装置25の光学ピックア
ップ62は、図15に示すように、対物レンズ70を光
学ディスクDの情報記録面に臨ませる2軸アクチュエー
タを有する光学ヘッド62aと、この光学ヘッド62a
を介して情報信号の記録及び再生を行う半導体レーザや
光電変換素子等を有する光学制御部62b等を備えてい
る。光学ヘッド62aの大部分はヘッドカバー71によ
って覆われており、このヘッドカバー71には開口部7
2が設けられ、この開口部72から対物レンズ70が露
出されている。
【0058】この光学ピックアップ62は、スライド部
材61の上面に取り付けられた上プリント配線基板73
aと電気的に接続されている。そして、上プリント配線
基板73aは、フレキシブル配線によって下プリント配
線基板73bと電気的に接続され、この下プリント配線
基板73bはスライド部材61の下面に取り付けられて
いる。
【0059】上下のプリント配線基板73a,73b
は、光学ピックアップ62の駆動制御に用いられるもの
で、レーザドライバIC、コネクタその他の電気素子、
電子部品が搭載されている。また、スライド部材61の
周囲には、光学ピックアップ装置25の一部を構成する
レーザダイオードや受光素子、コネクタその他の電気素
子、電子部品が取り付けられている。そして、これらプ
リント配線基板上の回路に直接的に或いはコネクタ74
等を介して間接的にフレキシブル配線75の一端が接続
されている。このフレキシブル配線75の他端が、図1
に示すように側方から導出されて、図示しない電源回路
等の電源側に接続されている。
【0060】また、図15及び図17等に示すように、
モータベース36には、スライド部材61が所定位置ま
で接近した状態を検出するための位置検出センサ76が
設けられている。この位置検出センサ76にはスリット
状の検出部76aが設けられている。この検出部76a
に上述した支持体69の位置検出片69bが入り込むこ
とにより、スライド部材61が最もターンテーブル24
に近づいた状態を知ることができる。この位置検出セン
サ76でスライド部材61を検出することにより、ヘッ
ド送り機構によるディスク半径方向内側への移動が停止
される。この内側の停止位置が、光学ピックアップ装置
25の初期設定位置となる。
【0061】上述したベースユニットシャーシ21、ベ
ースユニットサブシャーシ22、ターンテーブル24、
フィン42、出力ギア48及び駆動ギア54の材質とし
ては、例えば、ABS樹脂、ポリアセタール(PO
M)、ポリカーボネート(PC)、ガラス繊維入りPP
E、その他各種のエンジニアリングプラスチックを用い
ることができるが、アルミニウム合金その他の金属を適
用することもできる。また、スライド部材61の材質と
しては、例えば、アルミニウム合金、マグネシウム合金
その他の金属が好適である。更に、ガイド軸60、板バ
ネ65及び支持体69の材質としては、例えば、ステン
レス鋼その他の金属が好適であるが、エンジニアリング
プラスチックを適用することもできる。
【0062】上述したような構成を有するディスクドラ
イブ装置20は、例えば、次のようにして簡単に組み立
てることができる。このディスクドライブ装置20の組
立作業は、ベースユニットシャーシ21を裏返しにした
状態で行われる。この場合、スピンドルモータ23、送
りモータ27及び光学ピックアップ装置25は、予め所
定の部分組立を済ませておくようにする。
【0063】即ち、スピンドルモータ23は予めモータ
ベース36に取り付けておき、その回転部23bにはタ
ーンテーブル24を取り付けておく。更に、送りモータ
27の回転軸27bには、出力ギア48及び回転板51
を取り付けておく。そして、スライド部材61には光学
ピックアップ62を搭載しておき、送りナット67及び
板バネ65も取り付けておくようにする。
【0064】まず、裏返しにされたベースユニットシャ
ーシ21のモータ収納部32に送りモータ27を差し込
み、モータ本体27aを正面壁部21bの外面部21b1
と横仕切り壁46との間に挟み込む。そして、送りモー
タ27のモータ軸受部27cを、縦仕切り壁47の切欠
き47a内に挿入する。
【0065】次に、フレキシブル配線75から分岐され
たフレキシブル配線75aによって送りモータ27と連
結された検出センサ52をモータ収納部32内の所定位
置に取り付ける。即ち、側面壁部21dの内面に設けた
取付凸部53に検出センサ52の係合孔52bを嵌め込
む。これにより、検出センサ52の組み立てが完了す
る。このとき、検出センサ52の切欠き溝52a内に
は、回転軸27bに取り付けられた回転板51の一部が
入り込む。
【0066】次に、駆動ギア54が取り付けられた送り
ネジ軸26を送りモータ27の上に重ね合わせるように
して、両端の軸部26b,26cを第1の軸受部55
a,55bに係合させる。これにより、送りネジ軸26
の組み立てが終了する。この際、駆動ギア54は出力ギ
ア48に必然的に噛合される。
【0067】次に、スピンドルモータ23を組み立て
る。まず、第2及び第3の支持凸部37b,37cにコ
イルバネ39をそれぞれ嵌め込む。次に、ベースユニッ
トシャーシ21の貫通孔29内にターンテーブル24を
挿入し、第1及び第2の位置決め突起38a,38bを
モータベース36の2個の位置決め孔36b,36cに
嵌合させる。そして、モータベース36の第1及び第2
の孔に第1及び第2の調整ネジ40a,40bの軸部を
それぞれ挿通させ、各先部をネジ孔に螺合させて仮止め
する。
【0068】この場合、図12に示すように、第2の支
持凸部37bにおいては、コイルバネ39の軸心線方向
一端の1巻部分では、その半分の約180度部分が導電
性のモータベース36に接触され、残り半分の約180
度部分がフレキシブル配線41のアース部41cにおけ
る導電性のベース側導通部43aに接触される。そのた
め、同じく導電性を有するコイルバネ39を介してモー
タベース36とフレキシブル配線41のアース部41c
とが導通される。従って、コイルバネ39を介してモー
タベース36からアース部41cへと電流を流すことが
可能である。
【0069】この導電性の支持手段によりアース線であ
るアース部41cとモータベース36を導通させる構造
としては、上記実施例の他にも、例えば、図13A,B
及び図14A,Bに示すような構成を採用することがで
きる。
【0070】図13Aは、上述した実施例の円筒状コイ
ルバネ39に代えて、直径を徐々に変化させて円錐状に
形成したコイルバネ39Aを適用したものである。コイ
ルバネ39Aはベースユニットシャーシ21の支持凸部
37bに緩く嵌合されていて、小径側の端部39aがモ
ータベース36側に着座され、大径側の端部39bがベ
ースユニットシャーシ21に着座されている。このコイ
ルバネ39Aの小径側の端部39aでは、1巻の略半分
の約180度部分が導電性のモータベース36に接触さ
れ、残り半分の約180度部分がフレキシブル配線41
のアース部41cに設けた導電性のベース側導通部43
aに接触されている。
【0071】この図13Aに示す実施例では、図12に
示す実施例と同様に、コイルバネ39Aの小径側の端部
39aの1巻の略半分の約180度部分がモータベース
36に接触され、残り半分の約180度部分がベース側
導通部43aに接触されている。従って、モータベース
36とアース部41cのベース側導通部43aは、コイ
ルバネ39Aを介して導通されている。
【0072】図13Bは、弾性部材は上述した図13A
の実施例と同様の円錐状コイルバネ39Aであるが、モ
ータベース36に設けた挿通孔36bの直径をコイルバ
ネ39Aの1巻部分の直径よりも大きくし、その端部3
9aである1巻部分を固定ネジ40aの頭部裏面に当接
させるように構成したものである。そして、コイルバネ
39Aの小径側の2巻部分がベース側導通部43aに接
触されている。
【0073】この図13Bに示す実施例では、モータベ
ース36は固定ネジ40aの頭部と接触され、この固定
ネジ40a頭部を介してモータベース36と円錐状コイ
ルバネ39Aが導通されている。そして、円錐状コイル
バネ39Aにベース側導通部43aが接触されているた
め、モータベース36とベース側導通部43aは、コイ
ルバネ39A及び固定ネジ40aを介して導通されてい
る。
【0074】図14Aは、上述した実施例の円筒状コイ
ルバネ39等に代えて、導電性を有する板バネ49を適
用したものである。板バネ49は、短冊状の板状ばね部
材をU字状に湾曲させることによって形成されており、
その長手方向両側には、長手方向の中途部まで延びるス
リット49a,49bが設けられている。この板バネ4
9は、一方の片の外面がモータベース36側に接触し且
つ他方の片の外面がベースユニットシャーシ21に接触
するように装着される。そして、モータベース36の挿
通孔36bに挿通される固定ネジ40aの軸部がスリッ
ト49a,49bに貫通される。
【0075】この固定ネジ40aの締め込みにより、板
バネ49の一方の片の先端部がモータベース36に圧接
され、その一方の片の折曲側がベース側導通部43aに
圧接される。この図14Aに示す実施例では、板バネ4
9の一方の片がモータベース36とベース側導通部43
aとの間に掛け渡され、この板バネ49を介してモータ
ベース36とアース部41cが導通される。尚、板バネ
の形状としては、この実施例に限定されるものではな
く、例えば、V字形状、山形形状、波形形状その他の形
状を適用することができる。
【0076】図14Bは、上述した実施例の円筒状コイ
ルバネ39や板バネ49等に代えて、導電性を有するゴ
ム状弾性体59を適用したものである。ゴム状弾性体5
9は円筒状の部材からなり、その内径はモータベース3
6の挿通孔36bと略同程度に設定されている。このゴ
ム状弾性体59のモータベース36側の端部では、リン
グ状端面の略半分の約180度部分がモータベース36
に接触され、残り半分の約180度部分がベース側導通
部43aに接触される。そして、モータベース36の挿
通孔36bに挿通される固定ネジ40aの軸部がゴム状
弾性体59の中央穴に貫通される。
【0077】この固定ネジ40aの締め込みにより、ゴ
ム状弾性体59のモータベース36側のリング状端面の
略半分がモータベース36に圧接され、残り半分がベー
ス側導通部43aに圧接される。図14Bに示す実施例
では、ゴム状弾性体59のベースユニットシャーシ21
側の動きを規制するため、ベースユニットシャーシ21
に設けた座繰り穴59aにゴム状弾性体59の一端が嵌
合されている。このゴム状弾性体59を介してモータベ
ース36とアース部41cが導通される。
【0078】このようなゴム状弾性体59の材質として
は、例えば、導電性を有するプラスチック(例えば、樹
脂に導電性の金属粉末を含有させた混合物等)等を挙げ
ることができる。尚、ゴム状弾性体59の形状として
は、この実施例に限定されるものではなく、例えば、円
錐形、樽形、角柱形、角錐形その他各種の形状を適用す
ることができる。また、上述したコイルバネ39,39
A及び板バネ49の材質としては、ばね鋼は勿論のこ
と、ばね材として用いることができるその他の金属材料
を適用することができる。
【0079】次に、光学ピックアップ装置25を組み立
てる。まず、スライド部材61の一側に設けた一対の軸
受部61a,61aのスリーブ63にガイド軸60を挿
通する。次に、対物レンズ70をベースユニットシャー
シ21の開口部28に向けた状態で、スライド部材61
の他側に設けた軸受部61bの軸受溝64をベースユニ
ットシャーシ21の背面側に設けたサブガイド軸33に
嵌め込む。このとき、板バネ65の押圧片65aがサブ
ガイド軸33の下面に押圧され、この押圧片65aのバ
ネ力によってサブガイド軸33が挟持される。
【0080】この状態から、スライド部材61をベース
ユニットシャーシ21側に回動させ、スライド部材61
の一側に保持されているガイド軸60の両端を第2の軸
受部57a,57bにそれぞれ嵌め込む。このとき、ス
ライド部材61に取り付けられている送りナット67の
ナット部68が送りネジ軸26のネジ部26aに噛合さ
れる。
【0081】次に、モータ収納部32を覆うようにベー
スユニットシャーシ21の上にベースユニットサブシャ
ーシ22を重ね合わせる。そして、所定数の取付ネジ5
8bを用いてベースユニットサブシャーシ22をベース
ユニットシャーシ21に締付固定する。これにより、デ
ィスクドライブ装置20の組立作業が完了する。
【0082】このように、本実施例によれば、送りモー
タ27、検出センサ52、送りネジ軸26及びガイド軸
60を逐次的に組み立てた後、ベースユニットサブシャ
ーシ22をベースユニットシャーシ21に重ね合わせる
ことにより、それだけで送りモータ27、検出センサ5
2、送りネジ軸26及びガイド軸60を所定位置にセッ
トすることができる。そして、ベースユニットサブシャ
ーシ22のみをネジ止めすることにより、送りモータ2
7等の個々の部品をネジ止めすることなく、ベースユニ
ットシャーシ21に固定することができる。従って、こ
の種の装置における組立性を改善することができ、その
生産性を向上することができる。
【0083】このような構成を有するディスクドライブ
装置20は、例えば、図19〜図21及び図26に示す
ような構成を有するベースフレーム78に組み立てられ
て使用される。
【0084】このベースフレーム78は、ディスクドラ
イブ装置20よりも平面形状が大きな板金製の板体によ
って形成されている。このベースフレーム78の上面
は、その大部分が絶縁性のシート部材79によって覆わ
れているが、そのシート部材79の一部には切欠き79
aが設けられており、その切欠き79aからベースフレ
ーム78の地肌が露出されている。このベースフレーム
78の周縁部には、カメラフレーム等に取り付けたり、
他の構成部品を取り付ける等するために多数の取付片7
8a,78bが設けられている。
【0085】ベースフレーム78の取付片78a,78
bは、表面側に突出された表側取付片78aと、裏面側
に突出された裏側取付片78bとからなる。裏側取付片
78bの一部にはメイン配線基板100が取り付けられ
ていて、このメイン配線基板100には、メイン制御回
路その他の回路を構成するコントロールIC、メモリ
(ROM及びRAM)、抵抗、コンデンサ、コネクタそ
の他多数の電子部品、電気素子が搭載されている。ま
た、ベースフレーム78の3箇所の切欠き79aによっ
て露出された部分には、上述したディスクドライブ装置
20を支持するために支持片78cがそれぞれ設けられ
ている。
【0086】3箇所の支持片78cはディスクドライブ
装置20を三方から支持するように略均等に配置されて
いて、各支持片78cにはインシュレータホルダ101
がそれぞれ着脱可能に装着されている。そして、各イン
シュレータホルダ101には、ゴム状弾性体によって形
成されたインシュレータ102がそれぞれ取り付けられ
ている。これらのインシュレータ102を用いてディス
クドライブ装置20を弾性的に支持するため、ベースユ
ニットシャーシ21の対応する部位の3箇所には側方に
突出する支持アーム103が設けられている。
【0087】各支持アーム103は、インシュレータ1
02の中央部を貫通するように設けられた貫通孔にそれ
ぞれ挿通されている。この3本の支持アーム103をイ
ンシュレータ102を介してインシュレータホルダ10
1で三方から支持することにより、ディスクドライブ装
置20がベースフレーム78に対して、絶縁性を保持し
つつ弾性的に支持されている。
【0088】また、図19に示すように、フレキシブル
配線41のアース部41cの先端に設けたフレーム側導
通部43bは、導電性を有するスチール製の固定ネジ1
04aによってベースフレーム78に導通されている。
固定ネジ104は、3個のインシュレータホルダ101
に対してそれぞれ2個ずつ使用されているが、アース部
41cの最も近くに配置されたインシュレータホルダ1
01をベースフレーム78に固定するために用いられて
いる固定ネジ104aによってフレーム側導通部43b
とベースフレーム78との導通が図られている。
【0089】即ち、固定ネジ104aの軸部をアース部
41cの先端に設けた挿通孔43d及びインシュレータ
ホルダ101の挿通孔に挿通した後、その軸部をベース
フレーム78のネジ孔に螺合させて締め込むことによ
り、アース部41cの先端及びインシュレータホルダ1
01がベースフレーム78に締付固定される。この場
合、固定ネジ104aの頭部裏面がフレーム側導通部4
3bに接触され、これにより固定ネジ104aとフレー
ム側導通部43bとが導通される。これと同時に、固定
ネジ104aのネジ部の表面がベースフレーム78のネ
ジ孔の表面に接触され、これにより固定ネジ104aと
ベースフレーム78とが導通される。従って、固定ネジ
104aを介してアース部41cの導通パターン43c
とベースフレーム78とが電気的に接続される。
【0090】このような構成を有するディスクドライブ
装置20によれば、例えば、次のようにして光学ディス
クDに対する情報信号の再生及び/又は記録作業を実行
することができる。
【0091】まず、スピンドルモータ23のターンテー
ブル24に光学ディスクDを装着する。この作業は、次
のようにして行うことができる。例えば、光学ディスク
Dの外周縁の複数箇所を把持し、そのセンタ孔をターン
テーブル24の嵌合部24aに合わせる。そして、光学
ディスクDを軽く押圧して3個のロック爪24cを後退
させ、センタ孔を通過させる。これにより、センタ孔を
通過した3個のロック爪24cが、センタ孔の縁の3箇
所に乗り上げる。その結果、ターンテーブル24に光学
ディスクDが装着され、これにより光学ディスクDのチ
ャッキングが実行される。
【0092】次に、スピンドルモータ23を駆動するこ
とにより、ターンテーブル24と一体に光学ディスクD
を回転させる。これと同時に又はその後に続いて、ヘッ
ド送り機構の送りモータ27を駆動させる。この場合、
ヘッド送り機構は、光学ピックアップ装置25を初期位
置に設定するように動作される。即ち、送りモータ27
は、スライド部材61をターンテーブル24に近づける
方向に回転駆動される。この送りモータ27の回転力
は、出力ギア48から駆動ギア54を介して送りネジ軸
26に伝達され、送りモータ27の回転角度又は回転数
に対応した角度又は回転数だけ送りネジ軸26が回転駆
動される。
【0093】その結果、送りネジ軸26の回転によって
送りナット67が送りネジ軸26の軸方向に移動する。
そして、スライド部材61がターンテーブル24の所定
位置まで近づくと、位置検出片69bが位置検出センサ
76によって検出される。これにより、ヘッド送り機構
の動作が停止され、この停止位置が光学ピックアップ装
置25の初期位置とされる。この状態を経て、情報信号
の再生又は記録動作が実行される。
【0094】即ち、ヘッド送り機構の作動によってスラ
イド部材61が光学ディスクDの半径方向内側から半径
方向外側へ移動される。このとき、光学ピックアップ6
2から発射されたレーザ光が、光学ヘッド62aの対物
レンズ70から光学ディスクDの情報記録面に向けて照
射される。その結果、再生時には、情報記録面に照射さ
れたレーザ光によって予め記録されている情報信号が読
み出され、その情報信号に基づいて再生動作が行われ
る。また、記録時には、情報記録面に照射されたレーザ
光によって情報信号が書き込まれ、記録動作が行われ
る。
【0095】この情報信号の記録及び、又は再生時にお
いて、或いは停止時その他の状態において、静電気等の
高電圧がスピンドルモータ23に落ちた場合、その静電
気等の高電圧は、直ちにスピンドルモータ23を支持す
るモータベース36に流れる。このモータベース36に
流れた高電圧は、モータベース36がコイルバネ39や
調整ネジ40aを介してアース部41cのベース側導通
部43aに導通されているため、この導通回路を経由し
てモータベース36からフレキシブル配線41のアース
部41cにそのまま流される。
【0096】更に、アース部41cに流れた高電圧は、
フレーム側導通部43bが固定ネジ104aによってベ
ースフレーム78に導通されているため、この導通回路
を経由してアース部41cからベースフレーム78にそ
のまま流される。その結果、静電気等の高電圧がスピン
ドルモータ23に落ちた場合にも、その高電圧が、モー
タベース36に固定されているフレキシブル配線41に
搭載されているホール素子やその他の電子部品に落ちる
のを防止することができる。従って、スピンドルモータ
23に落ちた静電気等の高電圧をフレキシブル配線41
からベースフレーム78に落とすことにより、フレキシ
ブル配線41にマウントされたホール素子等の電子部品
を、高電圧の静電気による静電破壊から守ることができ
る。
【0097】このような構成及び作用、効果を有するデ
ィスクドライブ装置20は、例えば、図22〜図26に
示すような電子機器に装着して使用することができる。
図22〜図25は、電子機器の一具体例を示すデジタル
ビデオディスクカメラに適用したものである。このデジ
タルビデオディスクカメラ80は、情報記録媒体として
記録可能な光ディスクを使用し、デジタルスチルカメラ
の機能とビデオテープレコーダの機能とを合わせ持つ構
成としたものである。
【0098】このデジタルビデオディスクカメラ80
は、図26に示すような構成を有している。図26にお
いて、81はフォーカスリング、82はレンズカバー、
83はレンズ組立体、84は鏡筒カバー、85は取付リ
ング、86は前カメラフレーム、87は電子ビューファ
インダ、88はファインダホルダ、89はファインダリ
ング、90はファインダケース、91はバッテリーホル
ダ、92はバッテリー電源、93a〜93cはそれぞれ
配線基板、95は後カメラフレーム、96は液晶表示装
置、97はディスク装着蓋である。
【0099】レンズ組立体83は、複数枚の組み合わせ
レンズが収納されたレンズホルダ83aと、このレンズ
ホルダ83aの対物レンズと反対側に配置された固体撮
像素子(CCD)83b等を有している。このレンズ組
立体83の対物レンズ側がレンズカバー82によって覆
われていて、その対物レンズの先端部にフォーカスリン
グ81が取り付けられている。レンズ組立体83の固体
撮像素子83b側の下部には鏡筒カバー84が取り付け
られている。この鏡筒カバー84は、取付リング85に
よって前カメラフレーム86の筒体部86aに取り付け
られている。そして、固体撮像素子83bの上方には電
子ビューファインダ87が配設されている。
【0100】電子ビューファインダ87は、ファインダ
ホルダ88に取り付けられており、その後方にはファイ
ンダリング89が配置されている。このファインダリン
グ89を含む電子ビューファインダ87の上下は、上下
方向に二分割とされた上部カバー89a及び下部カバー
89bによって覆われている。そして、電子ビューファ
インダ87を含むファインダ全体は、ファインダケース
90により覆われている。これにより、余分な光が電子
ビューファインダ87内に入射されるのを防止してい
る。
【0101】また、固体撮像素子83bの後方には3枚
の配線基板93a〜93cが前後方向へ重ね合わせるよ
うに配置されている。前側2枚の配線基板93a,93
bはカメラ用の電子回路が設けられたものであり、後側
1枚の配線基板93cはドライブ用の電子回路が設けら
れたものである。この後配線基板93cの後方にディス
クドライブ装置20が配設され、このディスクドライブ
装置20がベースフレーム78を介してカメラフレーム
86(又は95)に取り付けられている。
【0102】図25に示すように、把持部86bの上部
には、電源スイッチ98aとシャッタボタン98bとが
設けられている。また、図24に示すように、筒体部8
6aの把持部86bと反対側の側面には、フォーカスス
イッチ等が取り付けられたスイッチカバー98cが取り
付けられている。図26に示すように、後カメラフレー
ム95の背面には大きな開口部95aが設けられてお
り、この開口部95aからディスクドライブ装置20の
ターンテーブル24側の面が大きく露出されている。
【0103】更に、後カメラフレーム95の開口部95
aは、ヒンジによって連結されたディスク装着蓋97に
より開閉可能とされている。このディスク装着蓋97に
は表示窓97aが設けられており、その表示窓97aに
は液晶表示装置96が装着されている。このディスク装
着蓋97のロック及びロック解除は、後カメラフレーム
95の側面に設けられた開閉スイッチ95bによって行
うことができる。
【0104】また、カメラ本体の把持部86bの内部に
は、バッテリーホルダ91が収納されている。このバッ
テリーホルダ91の前面にはバッテリーカバーが着脱可
能に取り付けられており、バッテリーホルダ91に対し
てバッテリー電源92が着脱自在とされている。バッテ
リーホルダ91には端子ホルダ91aが着脱自在に取り
付けられており、端子ホルダ91aの着脱を経てバッテ
リー電源92がバッテリーホルダ91に着脱される。
【0105】このような構成を有するデジタルビデオデ
ィスクカメラ80は、例えば、次のようにして使用する
ことができる。この場合、情報記録媒体である光学ディ
スクの取り付け・取り外し操作は、必要によりディスク
装着蓋97を開けて手動操作によって行う。即ち、ディ
スク装着蓋97を開いて後カメラフレーム95の開口部
95aを開口させ、これにより露出されたディスクドラ
イブ装置20のターンテーブル24に光学ディスクを取
り付け、又は予め装着されている光学ディスクを取り外
す。
【0106】そして、ディスクドライブ装置20に光学
ディスクを取り付けた後、ディスク装着蓋97を閉じる
ことにより撮影が可能となり、この撮影による映像情報
や音声情報の記録を実行することができる。即ち、電源
スイッチ98aを入れた後、シャッタボタン98bを押
すことにより、その撮影モードに応じて、一般のビデオ
カメラと同様に連続した映像を移したり、普通のカメラ
と同様に1枚毎の撮影を行うことができる。
【0107】このディスクドライブ装置20を備えたデ
ジタルビデオディスクカメラ80によれば、スピンドル
モータ23を支持するモータベース36が導電性を有す
るコイルバネ39等の弾性部材若しくはその弾性部材及
び調整ネジ40aを介してフレキシブル配線41のアー
ス部41cと電気的に接続されており、モータベース3
6からアース部41cを介してベースフレーム78へと
電気を流すことができる状態になっている。
【0108】このようなデジタルビデオディスクカメラ
80において、例えば、静電気を帯びているユーザーが
デジタルビデオディスクカメラ80に触れることによっ
て静電気が流れ、その静電気がスピンドルモータ23に
落ちたような場合にも、スピンドルモータ23の駆動を
制御するためにフレキシブル配線41上にマウントされ
てモータベース36上に取り付けられているホール素子
やその他の電子部品が、その静電気の高電圧によって静
電破壊されるのを回避し、その電子部品を静電破壊から
守ることができる。
【0109】即ち、スピンドルモータ23に落ちた静電
気は、そのままモータベース36に流れ、このモータベ
ース36からコイルバネ39等を介してベース側導通部
43aからアース部41cに流れる。そして、アース部
41cの先端に設けたフレーム側導通部43bが固定ネ
ジ104aによってベースフレーム78に導通されてい
るため、アース部41cに流れた静電気は、そのままベ
ースフレーム78に流れてアースされる。
【0110】従って、スピンドルモータ23に落ちた静
電気が、そこからモータベース36上のホール素子やそ
の他の電子部品に飛ぶのを防ぐことができ、静電気の影
響を受けるのを回避することができる。そのため、静電
気等の高電圧によってモータベース36上のホール素子
やその他の電子部品、電気素子が静電破壊されるのを防
止することができる。
【0111】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、ディスクドライブ装置20をデジタルビデオディス
クカメラ80に適用した例について説明したが、次のよ
うな電子機器にも使用することができる。例えば、CD
プレーヤー、DVDプレーヤー、CD−ROMドライブ
装置、DVDドライブ装置、CD−Rドライブ装置、C
D−RWドライブ装置、その他各種のディスクドライブ
装置として適用することができるものである。更に、上
記実施例では、情報信号の再生が可能であるばかりでな
く、情報信号の記録も可能とした記録再生両用のディス
ク記録再生装置に適用した例について説明したが、記録
又は再生の一方のみが可能なディスク記録装置又はディ
スク再生装置に適用できることは勿論である。
【0112】また、上記実施例では、情報記録媒体とし
て光学ディスクを用いた例について説明したが、光磁気
ディスク、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、そ
の他各種のディスク状記録媒体を適用することができ
る。この際、ディスク状記録媒体の種類に応じてピック
アップ装置についても同様に、光磁気ピックアップ装
置、磁気ピックアップ装置等が適用されることは勿論で
ある。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範
囲で種々変更できるものである。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本出願のディスク
ドライブ装置によれば、スピンドルモータとモータベー
スとフレキシブル配線とを備え、フレキシブル配線にア
ース線を設けると共に、そのアース線とモータベースを
導電性の支持手段で導通させる構成としたため、スピン
ドルモータに静電気等の高電圧が落ちた場合にも、モー
タベースに流れた高電圧を支持手段を介してアース線に
流し、モータベースに静電気が帯電されるのを防止する
ことができる。その結果、スピンドルモータを支持する
モータベース上に固定されるフレキシブル配線上にマウ
ントされたホール素子やその他の電子部品、電気素子が
静電気の影響を受けるのを回避し、静電気等の高電圧に
よって静電破壊されるのを防止することができるという
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクドライブ装置の一実施例を示
す斜視図である。
【図2】図1に示すディスクドライブ装置の平面図であ
る。
【図3】図1に示すディスクドライブ装置の正面図であ
る。
【図4】図1に示すディスクドライブ装置の底面図であ
る。
【図5】図4に示すディスクドライブ装置の底面図から
ベースユニットサブシャーシを取り除いた要部を拡大し
て示す説明図である。
【図6】図4に示すディスクドライブ装置の底面図から
モータベースを取り除いた説明図である。
【図7】図1に示すディスクドライブ装置の要部を断面
して示すもので、同図Aはスピンドルモータが一方へ傾
いた状態、同図Bはスピンドルモータが他方へ傾いた状
態、同図Cはスピンドルモータが垂直に設定された状
態、を示すそれぞれ背面図である。
【図8】図2に示すディスクドライブ装置のW−W線断
面図である。
【図9】図2に示すディスクドライブ装置のX−X線断
面図である。
【図10】図2に示すディスクドライブ装置の左側面図
である。
【図11】図2に示すディスクドライブ装置のY−Y線
断面図である。
【図12】図2に示すディスクドライブ装置のZ−Z線
断面図、及び3箇所の支持凸部を拡大して示す説明図で
ある。
【図13】図12に示すディスクドライブ装置の第2の
支持凸部の他の実施例を示すもので、同図Aは第2の実
施例、同図Bは第3の実施例を示すそれぞれ説明図であ
る。
【図14】図12に示すディスクドライブ装置の第2の
支持凸部の更に他の実施例を示すもので、同図Aは第4
の実施例、同図Bは第5の実施例を示すそれぞれ説明図
である。
【図15】図2に示すディスクドライブ装置からベース
ユニットシャーシを取り除いたスピンドルモータ及び光
学ピックアップ装置の平面図である。
【図16】図2に示すディスクドライブ装置からベース
ユニットシャーシを取り除いたスピンドルモータ及び光
学ピックアップ装置の正面図である。
【図17】図2に示すディスクドライブ装置のスピンド
ルモータ及びモータベースの平面図である。
【図18】図2に示すディスクドライブ装置のスピンド
ルモータ及びモータベースの正面図である。
【図19】図1のディスクドライブ装置をベースフレー
ムに取り付けた状態を示す平面図である。
【図20】図1のディスクドライブ装置をベースフレー
ムに取り付けた状態を示す正面図である。
【図21】図1のディスクドライブ装置をベースフレー
ムに取り付けた状態を示す左側面図である。
【図22】本発明のディスクドライブ装置が用いられた
デジタルビデオディスクカメラの実施例を示す正面図で
ある。
【図23】本発明のディスクドライブ装置が用いられた
デジタルビデオディスクカメラの実施例を示す背面図で
ある。
【図24】本発明のディスクドライブ装置が用いられた
デジタルビデオディスクカメラの実施例を示す側面図で
ある。
【図25】本発明のディスクドライブ装置が用いられた
デジタルビデオディスクカメラの実施例を示す平面図で
ある。
【図26】本発明のディスクドライブ装置が用いられた
デジタルビデオディスクカメラの実施例を示す分解斜視
図である。
【図27】従来のディスクドライブ装置を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
20 ディスクドライブ装置、 21 ベースユニット
シャーシ、 23 スピンドルモータ、 24 ターン
テーブル、 25 光学ピックアップ装置(ピックアッ
プ装置)、 36 モータベース、 37a,37b,
37c 支持凸部、 39,39A コイルバネ(弾性
部材)、 40a 調整ネジ、 41フレキシブル配
線、 41c アース部(アース線)、 43a,43
b 導通部、 43c 導通パターン、 49 板バネ
(弾性部材)、 59 ゴム状弾性体(弾性部材)、
61 スライド部材、 62 光学ピックアップ、 7
8ベースフレーム、 80 デジタルビデオディスクカ
メラ(電子機器)、 D光学ディスク(ディスク状記録
媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 29/00 H02K 29/00 Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体を回転駆動させるス
    ピンドルモータと、 上記スピンドルモータが支持されると共に当該スピンド
    ルモータの回転を制御するための電子部品が搭載される
    導電性を有するモータベースと、 上記スピンドルモータと電源側とを電気的に接続するフ
    レキシブル配線と、を備えたディスクドライブ装置にお
    いて、 上記フレキシブル配線にアース線を設けると共に、上記
    モータベースを支持するための導電性の支持手段により
    上記アース線と上記モータベースを導通させるようにし
    たことを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 上記スピンドルモータは、上記ディスク
    状記録媒体が着脱可能に装着されるターンテーブルを有
    すると共に、当該ディスク状記録媒体に対して情報信号
    の記録及び/又は再生を行うピックアップ装置が移動可
    能に支持されるベースユニットシャーシに上記モータベ
    ースを介して支持させることを特徴とする請求項1記載
    のディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 上記ベースユニットシャーシは、電子機
    器に取り付けるための導電性を有するベースフレームに
    絶縁されて支持され、上記アース線を介して上記モータ
    ベース及び上記ベースフレーム間を導通させることを特
    徴とする請求項2記載のディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 上記モータベースは、少なくとも1箇所
    に弾性部材が配置されると共にそれぞれが支持手段で支
    持される2以上の支持部により上記ベースユニットシャ
    ーシに対して姿勢変更可能に支持させることを特徴とす
    る請求項2又は3記載のディスクドライブ装置。
  5. 【請求項5】 上記弾性部材は導電性を有する材料によ
    り形成され、当該弾性部材を介して上記モータベース及
    び上記アース線間を導通させることを特徴とする請求項
    4記載のディスクドライブ装置。
  6. 【請求項6】 上記弾性部材は、円筒状のコイルばね、
    円筒状のゴム状弾性体、円錐状のコイルばね又は円錐状
    のゴム状弾性体であり、これらコイルばね又はゴム状弾
    性体の一端又はその近傍を、上記モータベース及び上記
    アース線に同時に接触させることを特徴とする請求項5
    記載のディスクドライブ装置。
  7. 【請求項7】 上記弾性部材は、U字状、V字状、山形
    又は波形に形成された板ばねであり、これら板ばねの一
    部を、上記モータベース及び上記アース線に同時に接触
    させることを特徴とする請求項5記載のディスクドライ
    ブ装置。
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