JPH08268855A - 口腔用組成物 - Google Patents
口腔用組成物Info
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Abstract
症剤を含有する口腔用組成物に対し、ステビア系甘味剤
を配合することにより、口腔用組成物の変色を防止し、
かつ、カチオン性殺菌剤及び酸性非ステロイド性抗炎症
剤由来の苦味を改善し、呈味が良好な口腔用組成物を得
る。 【構成】カチオン性殺菌剤及び酸性非ステロイド性抗炎
症剤及びステビア系甘味剤を配合する。
Description
さらに詳しくは、カチオン性殺菌剤及び酸性非ステロイ
ド性抗炎症剤を含有しても、変色が起こらず、しかもこ
れらの成分由来の苦味がほとんどない、齲蝕、歯周疾
患、口臭等の予防、治療効果に優れた口腔用組成物に関
するものである。
炎症効果を有し、従来より口腔用組成物への適用が試み
られ(特開昭60−61524号公報、特開昭52−3
8030号公報等)、歯肉炎、歯周炎などの歯周病の治
療及び予防に有効であるとされている。
ン性殺菌剤もまた、歯肉炎、歯周炎等の歯周病、齲蝕、
口臭等の口腔疾患に有効であるとされている。
抗炎症剤と、カチオン性殺菌剤を配合し、歯周病、齲
蝕、口臭をはじめとする口腔疾患に優れた効果を呈する
口腔用組成物の検討を行なった。
酸性非ステロイド性抗炎症剤と、カチオン性殺菌剤を同
時に口腔用組成物に配合した場合、高温で保存した時に
変色が生じ、性状が不安定になるという問題があること
が判明した。
物に配合すると、殺菌剤由来の苦味が生じ、呈味が悪く
なるという欠点があり、殺菌剤由来の苦味を低減するた
め様々な検討が行われてきた(特開平5−931号公報
等)。
苦味を呈するため、カチオン性殺菌剤と酸性非ステロイ
ド性抗炎症剤を同時に口腔用組成物に配合すると、両者
の苦味が生じ、呈味が悪くなるという欠点があった。
な従来技術の問題点に着目してなされたものであって、
その目的は酸性非ステロイド性抗炎症剤及びカチオン性
殺菌剤含有の口腔用組成物の変色を防止し、かつカチオ
ン性殺菌剤及び酸性非ステロイド性抗炎症剤の苦味をマ
スキングし、呈味の良好な口腔用組成物を提供しようと
するものである。
のできた本発明の口腔用組成物は、カチオン性殺菌剤及
び酸性非ステロイド性抗炎症剤を含有してなる口腔用組
成物に、ステビア系甘味剤を配合したものであることを
特徴とする。
ロイド性抗炎症剤を併用して配合した場合に、変色を防
止し、かつ、呈味を改善することのできる口腔用組成物
の組成に関して種々の検討を行った。その結果、意外に
もステビア系甘味剤の存在下で、変色を防止し、殺菌剤
及び抗炎症剤由来の苦味をマスキングできることを見出
し、本発明の完成に至ったものである。
はサッカリン、グリチルリチン酸ジカリウム等の甘味剤
を添加することが知られており、ステビア系甘味剤につ
いても公知の甘味剤である。ところが、カチオン性殺菌
剤と酸性非ステロイド性抗炎症剤とを併用する口腔用組
成物の場合、意外にもステビア系甘味剤が顕著に両者の
苦味をマスキングできることが見出された。
第4級アンモニウム塩型カチオン殺菌剤ならびにピグア
ニド系殺菌剤が好ましく、第4級アンモニウム塩として
塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベ
ンザルコニウム等が挙げられ、ピグアニド系殺菌剤とし
て塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン
等が挙げられ、これらの1種を単独で或は2種以上を併
用して配合できる。これらの殺菌剤の含有量は、組成物
全体に対して好ましくは0.01〜5.0重量%、より
好ましくは0.01〜0.1重量%の範囲で含有され
る。
性抗炎症剤としては、遊離のものでも医薬上許容される
酸付加塩いずれでもよく、アリールプロピオン酸系抗炎
症剤が好ましく、例えば、フェニル酢酸系としてはジク
ロフェナックナトリウム、フェンブフェン等、インドー
ル酢酸系としては、インドメタシン、アセメタシン、ス
リンダク等、プロピオン酸系としては、イブプロフェ
ン、フルルブプロフェン、プラノプロフェン、ケトプロ
フェン等、アントラニール酸系としては、フェナセチ
ン、アセトアミノフェン、メフェナム酸等が挙げらる
が、アリールプロピオン酸系抗炎症剤が好ましく、さら
に好ましいものとしてイブプロフェン及びフルルビプロ
フェンが挙げられる。これらの抗炎症剤の含有量は、組
成物の剤型や薬効剤の種類などに応じて適宜決定される
べきであるが、イブプロフェン及び/またはフルルビプ
ロフェンを用いる場合には、その合計量として組成物全
体に好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは
0.05〜1.0重量%の範囲で含有される。
ばステビアエキス、ステビオサイド、レバウディオサイ
ド等が挙げられ、これらの1種を単独で或は2種以上を
混合して配合する事ができる。ステビア系甘味剤の配合
量は組成物全体に対して、0.0005〜0.3重量
%、特に0.001〜0.1重量%とすることが望まし
く、配合量が0.0005重量%未満では変色が防止さ
れず、また殺菌剤由来の苦味が低減されない場合があ
り、0.3重量%を超えるとそれ自体の苦味が出現する
場合がある。
歯磨、液体歯磨等の歯磨類、洗口剤などの液状口中清涼
剤、トローチ等の固形状口中清涼剤、チューインガム、
口腔用パスタ等として適用されうるものであって、本発
明の口腔用組成物には必要に応じて研磨剤、粘調剤、香
料、甘味料、湿潤剤等その種類に応じた適宜な成分が選
択、配合される。
カルシウム・2水和物及び無水物、第1リン酸カルシウ
ム、第3リン酸カルシウム、リン酸2ナトリウム、リン
酸1ナトリウム、クエン酸・1水和物及び無水物、クエ
ン酸3ナトリウム、クエン酸2ナトリウム、dl−リン
ゴ酸、dl−リンゴ酸ナトリウム、炭酸カルシウム、ピ
ロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、
無水ケイ酸、シリカ、シリカゲル、アルミノシリケー
ト、ケイ酸アルミニウム、不溶性メタリン酸ナトリウ
ム、第3リン酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ポリメ
タクリル酸メチル、ベントナイト、ケイ酸ジルコニウム
等の1種又は2種以上を配合し得る。
ル、軟膏剤等の組成物の場合には、粘結剤としてカラゲ
ナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルヒドロキシエチルセルロースナトリウム、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセ
ルロースなどのセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウ
ムなどのアルカリ金属アルギネート、アルギン酸プロピ
レングリコールエステル、キサンタンガム、トラガカン
トガム、カラヤガム、アラビアガムなどのガム類、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニ
ルピロリドンなどの合成粘結剤、シリカゲル、アルミニ
ウムシリカゲル、ビーガム、ラポナイトなどの無機粘結
剤等1種又は2種以上が配合され得る。
液状口腔用組成物の製造において、粘調剤として、ソル
ビット、グリセリン、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、1、3−ブチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリッ
ト、マルチット、ラクチット等の1種又は2種以上を配
合し得る。
ル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステルの水溶性
塩、高級脂肪酸ナトリウム、ソジウムラウリルモノグリ
セライドスルホネート、ソジウムココナッツモノグリセ
ライドスルホネート等の脂肪酸基の炭素数が10〜18
である高級脂肪酸モノグリセライドスルホネートの水溶
性塩、高級脂肪酸ソジウムモノグリセライドモノサルフ
ェート、オレフインスルホネート、パラフィンスルホネ
ート、ラウリン酸モノ又はジエタノールアミド等の脂肪
酸モノ又はジエタノールアミド、ショ糖モノ又はジラウ
レート等の脂肪酸基の炭素数が12〜18であるショ糖
脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステル、ラクチト
ール脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ス
テアリン酸モノグリセライド、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノラウレート、ポリオキシエテレン硬化ヒマシ
油、エチレングリコール約60モルが付加したソルビタ
ンモノステアレート、エチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドの重合物及びポリオキシエテレンポリオキシ
プロピレンモノラウリルエステル等の誘導体といったノ
ニオン界面活性剤、ベタイン型等の両面界面活性剤等の
1種又は2種以上の界面活性剤を配合することができ
る。
ロキシメチルベンゾエ−ト、p−ヒドロキシエチルベン
ゾエ−ト、p−ヒドロキシプロピルベンゾエ−ト、安息
香酸ナトリウム、低級脂肪酸モノグリセライドなどの防
腐剤、二酸化チタン、エタノール、流動パラフィン、色
素、その他の成分を配合し得、例えば練歯磨の場合には
上記した所望の成分を適量の水と練合することにより製
造し得る。また、他の口腔用組成物を製造する場合も通
常用いられている適宜な成分を使用し、常法に従って製
造することができる。
デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、ムタナ
ーゼ、リゾチーム、溶菌酵素(リックエンゼイム)等の
酵素、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリ
ン酸カリウムなどのアルカリ金属モノフルオロホスフェ
ート、フッ化ナトリウム、フッ化第一錫等フッ化物、ト
ラネキサム酸やイプシロンアミノカプロン酸、アルミニ
ウムクロルヒドロキシルアラントイン、ジヒドロコレス
テロール、グリチルリチン酸塩類、グリチルレチン酸、
グリセロホスフェート、クロロフィル、塩化ナトリウ
ム、カロペプタイド、水溶性無機リン酸化合物等の有効
成分を1種以上配合し得る。
具体的に説明するが、本発明はこれに限定されたもので
はない。
調製した。得られた洗口剤の初期及び55℃、2週間放
置品について、色調変化を肉眼観察し、安定性の評価を
行なった。さらに苦味テストを洗口剤20mlで約30秒
間洗口し、吐き出した後の口中に残る苦味の程度を5名
のパネラーにより5段階で官能評価した。評価基準は以
下のとおりである。色調の変化及び苦みは次の基準によ
って評価した。結果を表1、2に示す。
ルコン酸クロルヘキシジンまたは塩化セチルピリジニウ
ムを含有した洗口剤にサッカリンナトリウム、グルチル
リチン酸ジカリウムを配合した処方(比較例2、3、
5、6)では、苦味の改善がほとんどなされておらず、
また黄色又は褐色の変色が認められた。一方、ステビア
エキスを配合した処方(実施例1〜16)では、意外に
も洗口剤の苦味が改善されると同時に、着色の防止効果
も認められた。なお、実施例1〜16の洗口剤はいずれ
も使用感が良好であった。
製した。
評価したところ、良好な結果が得られた。
製した。
評価したところ、良好な結果が得られた。
製した。
評価したところ、良好な結果が得られた。
を調製した。
評価したところ、良好な結果が得られた。
を調製した。
評価したところ、良好な結果が得られた。
を調製した。
評価したところ、良好な結果が得られた。
を調製した。
評価したところ、良好な結果が得られた。
で評価したところ、良好な結果が得られた。
価したところ、良好な結果が得られた。
酸性非ステロイド性抗炎症剤及びステビア系甘味剤を配
合することにより、変色が防止され、殺菌剤及び非ステ
ロイド性抗炎症剤の苦味を低減することの出来る口腔用
組成物を実現した。本発明の口腔用組成物は、カチオン
性殺菌剤の有する殺菌効果や、酸性非ステロイド性抗炎
症剤の抗炎症効果や歯槽骨吸収抑制効果が十分に発揮す
ることができるので、歯肉炎、歯周炎、齲蝕、口臭等の
口腔疾患の治療及び予防に有用である。
Claims (8)
- 【請求項1】カチオン性殺菌剤及び酸性非ステロイド性
抗炎症剤及びステビア系甘味剤を配合してなることを特
徴とする口腔用組成物。 - 【請求項2】カチオン性殺菌剤が第4級アンモニウム塩
型カチオン殺菌剤である請求項1に記載の口腔用組成
物。 - 【請求項3】第4級アンモニウム塩型カチオン殺菌剤が
塩化セチルピリジニウムである請求項2に記載の口腔用
組成物。 - 【請求項4】カチオン性殺菌剤がピグアニド系殺菌剤で
ある請求項1に記載の口腔用組成物。 - 【請求項5】ピグアニド系殺菌剤がクロルヘキシジン塩
である請求項4に記載の口腔用組成物。 - 【請求項6】酸性非ステロイド性抗炎症剤がアリールプ
ロピオン酸系抗炎症剤である請求項1に記載の口腔用組
成物。 - 【請求項7】アリールプロピオン酸系抗炎症剤がイブプ
ロフェン及び/フルルビプロフェンである請求項6に記
載の口腔用組成物。 - 【請求項8】ステビア系甘味剤の配合量が組成物全体に
対して0.0005〜0.3重量%である請求項1に記
載の口腔用組成物。
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JP10068195A JP3590438B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 口腔用組成物 |
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-
1995
- 1995-03-31 JP JP10068195A patent/JP3590438B2/ja not_active Expired - Fee Related
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