JPH10330230A - 口腔用組成物及び抗菌性の増強方法 - Google Patents

口腔用組成物及び抗菌性の増強方法

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JPH10330230A
JPH10330230A JP15161197A JP15161197A JPH10330230A JP H10330230 A JPH10330230 A JP H10330230A JP 15161197 A JP15161197 A JP 15161197A JP 15161197 A JP15161197 A JP 15161197A JP H10330230 A JPH10330230 A JP H10330230A
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JP
Japan
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sodium
diphenyl ether
acid
halogenated diphenyl
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JP15161197A
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Mizuya Yamamoto
瑞哉 山本
Daisuke Uno
大介 宇野
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ハロゲン化ジフェニルエーテル、ノニオ
ン界面活性剤及び組成物全体の1.6重量%以上のアル
キル硫酸塩を併用してなり、アルキル硫酸塩を除く水溶
性塩が組成物全体の5重量%未満であることを特徴とす
る口腔用組成物。 【効果】 本発明によれば、ハロゲン化ジフェニルエー
テルに基づく抗菌性が増強され、本発明の口腔用組成物
を使用することによって、う蝕、歯周病、口臭等の原因
となる口腔内細菌の長時間抑制効果が向上し、しかも使
用感がよいものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化ジフェ
ニルエーテルを含有し、う蝕、歯周病、口臭等の原因と
なる口腔内細菌を長時間抑制し得る使用感のよい口腔用
組成物に関する。また、本発明は、ハロゲン化ジフェニ
ルエーテル含有組成物の抗菌性を増強する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】う蝕、
歯周病の2大口腔疾患の原因は、口腔内プラーク中の各
種細菌によるものであると考えられ、特に、う蝕は、
S.mutans等の連鎖球菌、歯周病はP.ging
ivalis等の偏性嫌気性グラム陰性桿菌を主とした
細菌による感染症であり、また、口臭の原因としては
F.nucleatum等の口腔内細菌が関与してい
る。従って、口腔内疾患の予防、改善に有効な手段とし
て、プラークコントロール、即ち、口腔内細菌数を低レ
ベルに保つことが有用であると言われている。
【0003】ここで、数多くの抗菌剤、例えばクロルヘ
キシジン、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウ
ム、塩化ベンザルコニウム、塩化デカリニウム等のカチ
オン性抗菌剤やイソプロピルメチルフェノール、ハロゲ
ン化ジフェニルエーテル等の非イオン性抗菌剤が口腔用
組成物に配合され、口腔内疾患の予防、改善に有効であ
ることが従来より知られている。しかしながら、上記抗
菌剤のうち、カチオン性抗菌剤は、口腔用組成物中にア
ニオン性物質が存在する場合、組成内で反応し、口腔内
ではその効果を発現することができない。
【0004】そこで、アニオン性物質の存在する組成物
中でも効果を発揮できる抗菌剤として非イオン性抗菌剤
を用いること、そのうち特に広い抗菌スペクトルをも
ち、高い抗菌性を示すものとしてハロゲン化ジフェニル
エーテルを用いることは、口腔内細菌数を低レベルに保
つことに有効であると考えられる。
【0005】ハロゲン化ジフェニルエーテルとしては、
例えば通称トリクロサン(Triclosan)として
知られている2,4,4’−トリクロロ−2−ヒドロキ
シ−ジフェニルエーテル、2,2’−ジクロロ−ジフェ
ニルエーテル等が使用されている。上記、トリクロサン
配合の口腔用組成物は特公昭64−10482号、特公
平1−53846号、特開昭62−126116号、同
63−233909号、同63−258404号、特開
平2−1402号、同2−11511号公報等に開示さ
れている。
【0006】しかし、ハロゲン化ジフェニルエーテル配
合の口腔用組成物は、口腔内細菌の自然増加は抑制する
ものの、それ自身だけでは、口腔内細菌を減少させる能
力が少ないことが判明した。
【0007】従って、本発明の目的は、ハロゲン化ジフ
ェニルエーテルが配合され、その効果が増強されて、う
蝕、歯周病、口臭等の原因となる口腔内細菌を長時間抑
制することができる口腔用組成物を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、ハロゲン化ジフェニル
エーテルを含有する組成物の抗菌性を増強する方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、ハロゲン化ジフェニルエーテル、ノニオン界面活性
剤及び組成物全体の1.6%(重量%、以下同じ)以上
のアルキル硫酸塩を併用し、アルキル硫酸塩を除く水溶
性塩が組成物全体の5%未満である口腔用組成物を使用
することによって、う蝕、歯周病、口臭等の原因となる
口腔内細菌を長時間抑制し得ることを知見した。
【0009】即ち、上述したように、ハロゲン化ジフェ
ニルエーテルは、それ自身だけでは口腔内細菌を減少さ
せる能力が少なく、このため他シネルギスト成分との併
用が望ましいものであるが、本発明者は、かかる成分と
して、アルキル硫酸塩を1.6%以上多量配合すると共
に、ノニオン界面活性剤を更に配合し、しかもこの場
合、アルキル硫酸塩を除く水溶性塩の含有量を5%未満
に局限することが有効であることを見出したものであ
る。
【0010】ここで、アニオン活性剤であるアルキル硫
酸塩は口腔用組成物中に最も広く、一般的に用いられて
いる発泡剤であり、特願平2−412201号等に開示
されている。しかし、これまで、ハロゲン化ジフェニル
エーテル配合の口腔用組成物にアルキル硫酸塩の増量に
よって、口腔内細菌の抑制効果を増強させることは言及
されていない。通常、アルキル硫酸塩は1.6%未満で
ハロゲン化ジフェニルエーテルと併用して使用され、組
成物の発泡性を発現させている。また、それ以上の量の
アルキル硫酸塩を配合している場合でも、通常発泡性を
減じる作用を有する多量の水溶性塩の共存がある。しか
し、アルキル硫酸塩を除く5%以上の水溶性塩の共存下
では、ハロゲン化ジフェニルエーテルの抗菌作用が減少
し、組成物を口腔内に適用したときに口腔内細菌を抑制
し得ないことが判明した。
【0011】また、ノニオン界面活性剤の配合は、多く
の口腔用組成物中に開示されているが、口腔内細菌抑制
効果への関与については述べられていない。
【0012】更に、ハロゲン化ジフェニルエーテル、ノ
ニオン界面活性剤及び1.6%以上のアルキル硫酸塩を
併用し、アルキル硫酸塩を除く水溶性塩が5%未満であ
る口腔用組成物を使用することによって、う蝕、歯周
病、口臭等の原因となる口腔内細菌を長時間抑制するこ
とは提案されていない。
【0013】従って、本発明は、ハロゲン化ジフェニル
エーテル、ノニオン界面活性剤及び組成物全体の1.6
重量%以上のアルキル硫酸塩を併用してなり、アルキル
硫酸塩を除く水溶性塩が組成物全体の5重量%未満であ
ることを特徴とする口腔用組成物を提供する。また、本
発明は、ハロゲン化ジフェニルエーテルを含有する組成
物にノニオン界面活性剤と組成物全体の1.6重量%以
上のアルキル硫酸塩を配合すると共に、上記組成物中の
アルキル硫酸塩を除く水溶性塩の含有量を5重量%未満
とすることを特徴とするハロゲン化ジフェニルエーテル
を含有する組成物の抗菌性を増強する方法を提供する。
【0014】以下、本発明を更に詳述すると、本発明に
用いられるハロゲン化ジフェニルエーテルとしては、
2,4,4’−トリクロロ−2−ヒドロキシ−ジフェニ
ルエーテル、2,2’−ジクロロ−ジフェニルエーテル
等を挙げることができ、このうち1種又は2種以上を配
合することができる。
【0015】ハロゲン化ジフェニルエーテルの配合量
は、組成物全体の0.01〜5%、特に0.02〜1%
が好ましい。0.01%に満たない場合は効果が充分で
ない場合があり、逆に5%を超えると口腔用組成物の使
用感に悪影響を与える場合がある。
【0016】また、ノニオン界面活性剤としては、ショ
糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリグ
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン多価ア
ルコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等
が例示されるが、特に、ラウリン酸又はミリスチン酸の
ジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル
エーテル、ラウリン酸デカグリセリルが好適である。通
常、その配合量は、組成物全体の0.01〜5%、特に
0.05〜2%が好ましい。0.01%に満たない場合
は効果が充分でない場合があり、逆に5%を超えると口
腔用組成物の香味や口腔内細菌の抑制効果に悪影響を与
える場合がある。
【0017】また、アルキル硫酸塩としては、炭素数8
〜16、特に10〜14のアルキル基を有するものが好
ましく、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫
酸ナトリウム等が挙げられる。また、その配合量は1.
6%以上であるが、通常5%以下、特に1.8〜3%が
好ましい。1.6%未満では効果が充分でなく、逆に5
%を超えると口腔用組成物の使用感に悪影響を与える場
合がある。
【0018】更に、アルキル硫酸塩を除く水溶性塩と
は、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸、酢酸、クエン
酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸等の強酸及び弱酸とナト
リウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグ
ネシウム等のアルカリ土類金属、その他アルミニウム等
の金属元素等との塩であり、そのうち常温で水中に可溶
なものを示す。具体的には、20℃において塩1gを溶
かすのに30ml以下、好ましくは10ml以下の水で
溶解できる塩を本発明における水溶性塩と指称する。こ
れら水溶性塩は組成物中に5%以上存在すると、特に、
ハロゲン化ジフェニルエーテルの口腔内滞留効果を減少
させ、口腔内細菌の抑制効果が作用しない。
【0019】本発明の口腔用組成物は、例えば練歯磨
剤、液状歯磨剤、潤製歯磨剤、粉歯磨剤等の歯磨剤類、
洗口剤、液体歯磨剤、タブレット、口中清涼剤、チュー
インガム、パスタ、義歯用洗浄剤等として好適に調製さ
れるもので、その剤型に応じ、上記必須成分以外に任意
成分としてその他の添加剤を配合することができる。
【0020】即ち、歯磨剤として用いる場合、研磨剤、
粘稠剤、発泡剤、甘味剤、防腐剤、色素、pH調整剤、
各種有効成分、香料、溶剤等の成分を混合して製造する
ことができる。
【0021】ここで、研磨剤としては、沈降性シリカ、
シリカゲル、アルミノシリケート、ジルコノシリケート
等のシリカ系研磨剤、水酸化アルミニウム、リン酸水素
カルシウム2水塩及び無水塩、ピロリン酸カルシウム、
メタリン酸ナトリウム、ハイドロキシアパタイト、重質
及び軽質炭酸カルシウム、ケイ酸ジルコニウム、アルミ
ナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、合成
樹脂系研磨剤等が好適に用いられる。
【0022】また、グリセリン、ソルビット、プロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、キシリット、
マルチット、ラクチット等の粘稠剤、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、カラギーナン、アルギン酸ナト
リウム、ポリアクリル酸ナトリウム、カーボポール、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、メチルセルロース、モンモリロナイト、グアガ
ム、ビーガム、カラヤガム、アラビアガム、ローカスト
ビーンガム、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、メトキシエチレンと無水マレイン酸の
共重合体、ラポナイト、増粘性シリカ等の粘結剤、脂肪
酸系、直鎖アルキルベンゼン系、α−オレフィン系、ノ
ルマルパラフィン系、アルキル硫酸塩以外の高級アルコ
ール系のアニオン界面活性剤、イミダゾリン系、ベタイ
ン系等の両イオン界面活性剤、及び、アミン系、第4級
アンモニウム塩系のカチオン界面活性剤からなる発泡剤
及び発泡助剤、サッカリンナトリウム、ステビオサイ
ド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデ
ヒド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペリラルチ
ン、アスパラチルフェニルアラニンメチルエステル、タ
ウマチン、パラチノース、甘草粉末等の甘味剤、パラオ
キシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、低級脂肪
酸モノグリセライド、p−ヒドロキシベンゾイックアシ
ド等の防腐剤、青色1号、青色2号、青色201号、青
色205号、緑色3号、緑色201号、緑色202号、
緑色204号、黄色4号、黄色5号、黄色203号、赤
色2号、赤色213号、カラメル色素、二酸化チタン等
の色素、正リン酸のアルカリ金属塩、クエン酸のアルカ
リ金属塩等のようなpH緩衝作用を有する物質のほか、
塩酸、水酸化ナトリウム等の酸及びアルカリからなるp
H調整剤、l−メントール、カルボン、リモネン、アネ
トール等のテルペン類又はその誘導体等の香料、水、エ
タノール、セタノール等の溶剤が例示される。
【0023】各種有効成分としては、フッ化ナトリウ
ム、フッ化第1錫、フッ化カリウム、フッ化アンモニウ
ム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、アラ
ントイン、アラントインクロルヒドロキシアルミニウ
ム、ヒノキチオール、グリチルリサン酸及びその塩類、
酢酸及びニコチン酸トコフェロール、ゼオライト、ポリ
リン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、β−グリチ
ルレチン酸、塩化リゾチーム、α−ビサボロール、イブ
プロフェン、アズレン、グアイアズレンスルホン酸ナト
リウム、エピジヒドロコレステリン、タウリン、イソプ
ロピルメチルフェノール、チモール、塩化セチルピリジ
ニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、
塩化デカリニウム、塩酸及びグルコン酸クロルヘキシジ
ン、塩化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、デキストラナ
ーゼ、ムタナーゼ、アミラーゼ、溶菌酵素、乳酸アルミ
ニウム、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、ジヒドロ
コレスタノール、トリクロロカルバニリド、ミカン科植
物やキンポウゲ科植物抽出物のようなベルベリン含有植
物抽出物、トウキ軟エキス、オウバク、チョウジ、オウ
ゴン、ローズマリー、ベニバナ、カミツレなどの抽出
物、トウガラシチンキ、ルチン又はその誘導体、ヒドロ
キサム酸及びその誘導体、銅クロロフィリンナトリウ
ム、重曹、クエン酸亜鉛等が例示される。
【0024】更に、洗口剤、義歯安定剤、口腔用パス
タ、口中清涼剤等、歯磨剤以外の口腔用組成物に用いる
成分として、上記以外には、流動パラフィン、マイクロ
クリスタリンワックス、パラフィンワックス、デンプ
ン、コーンスターチ、乳糖、粉糖、ガムベース、水アメ
等が例示される。
【0025】なお、これらの任意成分の配合量は、本発
明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
【0026】本発明の口腔用組成物は容器として、アル
ミニウムラミネートチューブ、ガラス蒸着プラスチック
チューブ等のチューブの他、機械的又は差圧によるディ
スペンサー容器、ピロー包装等のフィルム包装容器、射
出、中空、プレス、真空等の成形によるボトル等にも充
填することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、ハロゲン化ジフェニル
エーテルに基づく抗菌性が増強され、本発明の口腔用組
成物を使用することによって、う蝕、歯周病、口臭等の
原因となる口腔内細菌の長時間抑制効果が向上し、しか
も使用感がよいものである。
【0028】
【実施例】以下、実験例及び実施例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は以下の実施例に制限される
ものではない。
【0029】〔実験例〕実験は、口腔内疾患と最も関与
していると言われているプラーク中の菌数と相関が認め
られている唾液中の菌数を評価した。歯周組織に影響す
るような全身疾患がなく、試験結果に影響が予想される
ような薬物を1ヶ月以上服用していない成人男女5名に
て実施した。試験は食後約2時間後より開始した。歯磨
剤は各1gずつ歯ブラシに採り、1分間ブラッシング
後、吐出、洗口させた。被験者は各歯磨剤の使用前及び
使用後3時間に唾液約1mlを吐出し、その吐出唾液
0.3ml中の菌数を測定した。なお、食後試験時間終
了までの飲食は禁止し、各歯磨剤使用の間隔は48時間
以上とした。吐出唾液中菌数は吐出唾液を生理食塩水に
て10倍毎に段階希釈し、スパイラル装置を用いて希釈
した唾液0.3mlを血液平板に塗末、37℃,48時
間嫌気培養のコロニー数をカウントすることによって測
定した。
【0030】使用した歯磨剤は下記の共通組成に表1に
示した成分を配合した。また、唾液中菌数の抑制率は次
式にて求めた。結果を表1に示す。
【0031】
【数1】
【0032】共通組成 無水ケイ酸 20.0% ソルビット 25.0 プロピレングリコール 3.0 メチルパラベン 0.3 キサンタンガム 0.8 カラギーナン 0.4 サッカリンナトリウム 0.1 香料 1.0精製水 残 計 100.0%
【0033】
【0034】
【表1】
【0035】表1の結果から、ハロゲン化ジフェニルエ
ーテル無配合(比較例1)、ノニオン界面活性剤無配合
(比較例2)、アルキル硫酸塩1.6%未満(比較例3
及び4)、5%以上の水溶性塩配合(比較例5)では抑
制率が負の値を示し、使用前よりも唾液中の菌数が増加
していることが判明した。一方、ハロゲン化ジフェニル
エーテル、ノニオン界面活性剤及び1.6%以上のアル
キル硫酸塩を併用し、水溶性塩が5%未満である口腔用
組成物(実施例1〜5)は、唾液中の菌数を抑制するこ
とが判明した。
【0036】以下、実施例を示す。 〔実施例6〕練歯磨剤 沈降性シリカ 12.0% シリカゲル 8.0 アルギン酸ナトリウム 0.5 キサンタンガム 0.7 プロピレングリコール 3.0 ポリオキシエチレングリコール4000 1.0 70%ソルビット液 20.0 サッカリンナトリウム 0.1 硫酸ナトリウム 0.5 安息香酸ナトリウム 0.3 パラオキシ安息香酸プロピル 0.05 ラウリル硫酸ナトリウム 1.6 ミリスチルジエタノールアミド 1.5 トリクロサン 0.1 トラネキサム酸 0.1 フッ化ナトリウム 0.2 緑色3号 0.001 香料 1.0精製水 残 計 100.0%
【0037】 〔実施例7〕マウスウォッシュ エタノール 10.0% グリセリン 10.0 P.O.E(60)硬化ヒマシ油 0.5 ミリスチル硫酸ナトリウム 2.0 サッカリンナトリウム 0.7 トラネキサム酸 0.15 トリクロサン 0.2 香料 1.0精製水 残 計 100.0%
【0038】 〔実施例8〕洗口剤 エタノール 5.0% ソルビット 10.0 ショ糖モノパルミテート 0.2 P.O.E(60)硬化ヒマシ油 0.1 パラオキシ安息香酸メチル 0.01 サッカリンナトリウム 0.7 トリクロサン 0.5 ラウロイルサルコシンナトリウム 0.3 ラウリル硫酸ナトリウム 1.8 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7 l−メントール 0.5 香料 0.5精製水 残 計 100.0%
【0039】 〔実施例9〕練歯磨剤 リン酸水素カルシウム2水和物 40.0% 無水ケイ酸 1.0 カラギーナン 0.1 プロピレングリコール 3.0 60%ソルビット液 20.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 安息香酸ナトリウム 0.5 サッカリンナトリウム 0.2 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.73 トリクロサン 0.02 ミリスチル硫酸ナトリウム 1.7 ラウロイルタウレート 0.3 プルロニック 30.0 香料 1.0精製水 残 計 100.0%
【0040】 〔実施例10〕練歯磨剤 リン酸水素カルシウム無水和物 20.0% リン酸水素カルシウム2水和物 20.0 シリカ 3.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム(DS:0.7) 0.4 カルボキシメチルセルロースナトリウム(DS:1.0) 0.4 カルボキシメチルセルロースナトリウム(DS:1.3) 0.3 プロピレングリコール 3.0 70%ソルビット液 25.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 安息香酸ナトリウム 0.2 サッカリンナトリウム 0.2 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.6 フッ化ナトリウム 0.04 トリポリリン酸ナトリウム 1.0 トリクロサン 0.2 ラウリン酸モノグリセリン酸エステル 0.2 ラウリル硫酸ナトリウム 1.8 ラウロイルサルコシンナトリウム 0.4 香料 1.0精製水 残 計 100.0%
【0041】 〔実施例11〕練歯磨剤 炭酸カルシウム 40.0% 火成性シリカ 2.0 ポリアクリル酸ナトリウム 0.5 カラギーナン 0.5 プロピレングリコール 3.0 グリセリン 30.0 パラオキシ安息香酸エチル 0.1 パラオキシ安息香酸プロピル 0.1 サッカリンナトリウム 0.2 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.76 トラネキサム酸 0.1 酢酸トコフェロール 0.1 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 ピロリン酸ナトリウム 2.0 トリクロサン 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 2.5 ラウロイルサルコシンナトリウム 0.2 ショ糖脂肪酸エステル 0.5 香料 0.8精製水 残 計 100.0%
【0042】 〔実施例12〕練歯磨剤 アルミノシリケート 10.0% ジルコノシリケート 10.0 火成性シリカ 2.0 二酸化チタン 0.5 キサンタンガム 0.8 アルギン酸ナトリウム 0.4 ポリエチレングリコール400 2.5 70%ソルビット液 35.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 ステビアエキス 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.73 トラネキサム酸 0.02 トリクロサン 0.3 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 2.0 グリチルレチン酸 0.1 ピロリン酸ナトリウム 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 2.0 香料 1.0精製水 残 計 100.0%
【0043】 〔実施例13〕練歯磨剤 無水ケイ酸 20.0% 二酸化チタン 0.5 キサンタンガム 1.0 ポリアクリル酸ナトリウム 0.3 プロピレングリコール 3.0 70%ソルビット液 20.0 グリセリン 20.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 アスパルテーム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.73 イプシロンアミノカプロン酸 0.05 グルコン酸クロルヘキシジン 0.1 トリクロサン 0.3 ニコチン酸トコフェロール 0.1 硫酸ナトリウム 0.5 青色1号 0.001 黄色4号 0.001 ラウリン酸ジエタノールアミド 1.5 ラウリル硫酸ナトリウム 1.7 ミリストイルサルコシンナトリウム 0.3 香料 1.0精製水 残 計 100.0%
【0044】 〔実施例14〕練歯磨剤 水酸化アルミニウム 50.0% シリカゲル 2.0 酸化アルミナ 0.5 カルボキシメチルセルロースナトリウム(DS:0.7) 0.4 カルボキシメチルセルロースナトリウム(DS:1.0) 0.4 アルギン酸ナトリウム 0.3 プロピレングリコール 3.0 60%ソルビット液 20.0 パラオキシ安息香酸エチル 0.1 サッカリンナトリウム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.73 デキストラナーゼ 0.1 トラネキサム酸 0.1 アラントインクロルヒドロキシアルミニウム 0.1 ヒノキチオール 0.1 トリクロサン 0.2 緑色3号 0.001 ミリスチル硫酸ナトリウム 1.8 ラウロイルサルコシンナトリウム 0.3 P.O.E(20)硬化ヒマシ油 0.3 香料 1.2精製水 残 計 100.0%
【0045】 〔実施例15〕液状歯磨剤 無水ケイ酸 10.0% キサンタンガム 0.3 サッカリンナトリウム 0.1 60%ソルビット液 40.0 グリセリン 20.0 プロピレングリコール 3.0 ラウリル硫酸ナトリウム 2.5 炭酸水素ナトリウム 2.0 ラウリン酸デカグリセリル 0.5 フッ化ナトリウム 0.2 トリクロサン 0.1 イソプロピルメチルフェノール 0.1 香料 0.8 青色1号 0.001精製水 残 計 100.0%

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化ジフェニルエーテル、ノニオ
    ン界面活性剤及び組成物全体の1.6重量%以上のアル
    キル硫酸塩を併用してなり、アルキル硫酸塩を除く水溶
    性塩が組成物全体の5重量%未満であることを特徴とす
    る口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 ハロゲン化ジフェニルエーテルを含有す
    る組成物にノニオン界面活性剤と組成物全体の1.6重
    量%以上のアルキル硫酸塩を配合すると共に、上記組成
    物中のアルキル硫酸塩を除く水溶性塩の含有量を5重量
    %未満とすることを特徴とするハロゲン化ジフェニルエ
    ーテルを含有する組成物の抗菌性を増強する方法。
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