JP3315733B2 - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JP3315733B2 JP26811592A JP26811592A JP3315733B2 JP 3315733 B2 JP3315733 B2 JP 3315733B2 JP 26811592 A JP26811592 A JP 26811592A JP 26811592 A JP26811592 A JP 26811592A JP 3315733 B2 JP3315733 B2 JP 3315733B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い抗菌活性を有し、
かつ保存安定性に優れ、口腔内疾患の予防に効果的なハ
ロゲン化ジフェニルエーテル含有口腔用組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
歯磨等の口腔用組成物の容器としては、気密性及び押し
出し性の良好なアルミニウム箔をラミネートした積層フ
ィルムを用いたチューブ、ポンプ容器、スクイズボトル
や射出中空、プレス、真空等の成形によるボトルが一般
的に使用されている。
【0003】この場合、積層フィルムからなるチューブ
は、通常その内容物と接触する最内層がポリエチレンに
て形成されており、口腔用組成物は収容時にポリエチレ
ンと接するようになっている。また、ポンプ容器、スク
イズボトルは、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート等が口腔用組成物に接するようになっており、射
出、中空、プレス、真空等の成形によるボトルの場合
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポ
リプロピレン、ポリエチレン等が口腔用組成物に接する
ようになっている。
【0004】一方、口腔用組成物の有効成分として知ら
れているハロゲン化ジフェニルエーテルとしては、例え
ば通称トリクロサン(Triclosan)として知ら
れている2,4,4’−トリクロロ−2−ヒドロキシ−
ジフェニルエーテル、2,2’−ジフェニルエーテル等
が使用されている。上記トリクロサン配合の口腔用組成
物は、トリクロサンを歯石防止剤と組合せたものが米国
特許第4022880号に、また銅化合物と組合せたも
のがドイツ特許明細書(OLS)第3532860号に
記載されているほか、ヨーロッパ特許出願第01618
98号、同第0161899号、同第0220890
号、更には特公昭64−10482号、特公平1−53
846号、特開昭62−126116号、同63−23
3909号、同63−258404号、同02−140
2号、同2−11511号公報等に開示されている。
【0005】しかしながら、本発明者の検討によると、
上述した内容物が接触する部分がポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のプラスチックで形成された容器にトリクロ
サン等のハロゲン化ジフェニルエーテルを含む口腔用組
成物を収容した場合、ハロゲン化ジフェニルエーテルが
これらプラスチックに吸着・吸収し、長期保存中に口腔
用組成物中のハロゲン化ジフェニルエーテル含量が減少
してしまい、このためハロゲン化ジフェニルエーテル由
来の抗菌活性が低下するといった問題が生じることがわ
かった。
【0006】この場合、一般に、歯磨等の口腔用組成物
をプラスチック容器に収容する場合の問題を解決するた
めの手段は、例えば特公昭56−11685号、同62
−40326号、同63−2529号公報、特開昭62
−149671号、同62−161715号公報等に提
案されている。また、種々の非水溶性成分の保存安定性
に関しても例えば特開平1−305021号、同2−6
9411号公報に提案があるが、これらの提案はハロゲ
ン化ジフェニルエーテルについての上記問題点の指摘及
びその解決手段には触れられていない。
【0007】一方、特開平2−288820号公報に
は、ハロゲン化ジフェニルエーテルの貯蔵中の抗菌活性
を過度に低下させない手段として固体合成有機ポリマー
プラスチック材料等の固体ポリマー材料からなる容器、
具体的にはポリフルオロエチレンやポリ塩化ビニルから
なる容器に収容することが提案されている。
【0008】しかし、この方法は上述したハロゲン化ジ
フェニルエーテルの保存安定性の改善に関してはなお効
果が十分でなく、上記問題を根本的に解決することは困
難であった。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
高い抗菌活性を有する上、保存安定性に優れ、長期間保
存してもその抗菌活性の低下がほとんどないプラスチッ
ク容器に収容されたハロゲン化ジフェニルエーテル含有
口腔用組成物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、下記一般式
(1)で示されるニトリルと下記一般式(2)で示され
るエステルとの混合物をブタジエン及び/又はイソプレ
ンと上記一般式(1)のニトリルとの共重合体と重合す
ることによって得られるアクリルニトリル共重合体を内
容物と接触する部分の全部又は一部とする容器にハロゲ
ン化ジフェニルエーテルを有効成分として含有する口腔
用組成物を収容することにより、高い抗菌活性を有する
上、保存安定性に優れ、長期保存後においてもその抗菌
活性が満足に発揮され得ることを見出した。
【0011】
【化3】 (式中、Rは水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原
子を示す。)
【0012】
【化4】 (式中、Rは上記と同様の意味を示し、R’はアルキル
基を示す。)
【0013】なお従来、上述したアクリルニトリル共重
合体を用いた容器が練歯磨、その他のクリーム、半液体
製品、錠剤の収容に使用され得ることは公知であり(特
公昭57−60234号、特開平1−305021号、
同1−149724号公報に記載)、またエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体は、ガスバリヤー性、保香性、
機械強さから積層フィルムの中間層として練歯磨等の歯
磨やその他半固形剤、液剤、固形製剤等の包装材料に使
用されている(特開平1−149724号公報参照)。
【0014】しかし、有効成分としてハロゲン化ジフェ
ニルエーテルを配合した口腔用組成物の収容容器とし
て、内容物と接触する部分の全部又は一部が上記共重合
体で形成されたものを採用した場合、ハロゲン化ジフェ
ニルエーテル由来の高い抗菌活性が発揮される上、上記
共重合体以外のプラスチックで形成された容器を採用し
た場合に比べ、この有効成分の容器への吸着、吸収が可
及的に防止されて長期保存後においても有効成分含量の
減少が少なく、その抗菌活性が十分に発揮され得るこ
と、しかもアニオン界面活性剤を配合した系においても
これらの効果が満足に得られることは、本発明者の新知
見である。
【0015】従って、本発明は、ハロゲン化ジフェニル
エーテルを有効成分として含有してなる口腔用組成物で
あって、かつ内容物と接触する部分の全部又は一部が上
記アクリルニトリル共重合体で形成された容器に収容さ
れてなることを特徴とする口腔用組成物を提供する。
【0016】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の口腔用組成物は、ハロゲン化ジフェニルエ
ーテルを有効成分として含有するものである。
【0017】ここで、ハロゲン化ジフェニルエーテルと
しては、例えば2,4,4’−トリクロロ−2−ヒドロ
キシ−ジフェニルエーテル(トリクロサン)、2,2’
−ジフェニルエーテル等が好適に使用される。
【0018】また、ハロゲン化ジフェニルエーテルの配
合量は、組成物全体の0.001〜5%(重量%、以下
同様)、特に0.01〜1%とすることが好ましい。配
合量が0.001%に満たないと満足な抗菌効果や歯垢
形成抑制効果が得られない場合があり、5%を超えると
組成物の味が悪くなる場合がある。
【0019】本発明の口腔用組成物は、例えば練歯磨、
液状歯磨、潤製歯磨等の歯磨類、洗口剤、タブレット、
チューインガム、口中清涼剤、義歯用洗浄剤などとして
好適に調製されるもので、その剤型に応じ、上記必須成
分に加えて任意成分としてその他の添加剤を配合するこ
とができる。
【0020】歯磨類の場合は、例えば研磨剤、粘結剤、
粘稠剤、界面活性剤、甘味剤、防腐剤、着色剤、各種有
効成分などを配合し得、これら成分を水と混合して製造
することができる。ここで研磨剤としては、沈降性シリ
カ、シリカゲル、アルミノシリケート、ジルコノシリケ
ート等のシリカ系研磨剤、第2リン酸カルシウム2水和
物及び無水和物、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウ
ム、第3リン酸マグネシウム、ゼオライト、ケイ酸ジル
コニウム、合成樹脂系研磨剤等が好適に用いられる。
【0021】粘稠剤としては、グリセリン、ソルビッ
ト、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
キシリット、マルチット、ラクチット等、粘結剤として
は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキ
シエチルセルロース、カラギーナン、アルギン酸ナトリ
ウム、キサンタンガム、カーボポール、グアガム、モン
モリロナイト、ゼラチン等、界面活性剤としては、アニ
オン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン性界面
活性剤等を配合し得、具体的にはラウリル硫酸ナトリウ
ム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−アシル
サルコシネート、N−アシルグルタメート、2−アルキ
ル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミ
ダゾリニウムベタイン、N−アシルタウレート、ショ糖
脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、
プルロニック、ポリオキシエチレンソルビタンモノステ
アレート等、甘味剤としては、サッカリンナトリウム、
ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナ
ミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコ
ン、ペリラルチン等、防腐剤としては、パラオキシ安息
香酸エステル、安息香酸ナトリウム等、各種有効成分と
しては、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化ア
ンモニム、フッ化第1スズ、モノフルオロリン酸ナトリ
ウムなどのフッ化物、正リン酸のカリウム塩、ナトリウ
ム塩等の水溶性リン酸化合物、アラントインクロルヒド
ロキシアルミニウム、ヒノキチオール、アスコルビン
酸、塩化リゾチーム、グリチルリチン酸及びその塩類、
塩化ナトリウム、トラネキサム酸、イプシロンアミノカ
プロン酸、酢酸dl−トコフェロール、α−ビサボロー
ル、イソプロピルメチルフェノール、クロロヘキシジン
塩類、塩化セチルピリジニウム、アズレン、グリチルレ
チン酸、銅クロロフィリンナトリウム、グルコン酸銅等
の銅化合物、乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム、
硝酸カリウム、ベルベリン、ヒドロキサム酸及びその誘
導体、トリポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、デキス
トラナーゼ、ムタナーゼ、アミラーゼ、メトキシエチレ
ン、無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、
エピジヒドロコレステリン、塩化ベンゼトニウム、ジヒ
ドロコレステロール、トリクロロカルバニリド、クエン
酸亜鉛、トウキ軟エキス、オウバクエキス、チョウジ、
ローズマリー、オウゴン、ベニバナなどの抽出物等、香
料としては、1−メントール、カルボン、アネトール、
リモネン等のテルペン類又はその誘導体等、着色剤とし
ては、青色1号、黄色4号、二酸化チタン、酸化アルミ
ナ等が例示される。なおこれら成分の配合量は通常量と
することができる。
【0022】本発明の口腔用組成物は、上記有効成分を
含有すると共に、内容物と接触する部分の全部又は一部
が上記アクリルニトリル共重合体で形成された容器に収
容されてなるものである。
【0023】この場合、アクリルニトリル共重合体は、
下記一般式(1)で示されるニトリルと下記一般式
(2)で示されるエステルとの混合物をブタジエン及び
/又はイソプレンと上記一般式(1)のニトリルとの共
重合体と重合することにより得られたものが使用され
る。
【0024】
【化5】 (式中、Rは水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原
子を示す。)で示されるニトリルと下記一般式(2)
【0025】
【化6】 (式中、Rは上記と同様の意味を示し、R’はアルキル
基、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基を示す。)
【0026】ここで、上記ニトリルとエステルとの混合
物としては、ニトリル量を50%以上、エステル量を残
部としたものが好適に用いられ、またブタジエン,イソ
プレンとニトリルとの共重合体はブタジエン,イソプレ
ン量50〜90%、ニトリル量を残部としたものが好適
に用いられる。更に、ニトリルとエステルとの混合物に
対するブタジエン,イソプレンとニトリルとの共重合体
の使用割合は、前者100重量部に対して後者1〜40
重量部としたものが好適であり、特に好適には、アクリ
ルニトリル70〜95%とアクリル酸メチル5〜30%
との混合物100重量部をブタジエン60〜80%とア
クリルニトリル20〜40%とからなる共重合体1〜2
0重量部と重合させた共重合体が用いられる。ここで、
本発明に用いるアクリルニトリル共重合体は、その全量
に対してアクリルニトリル量が70〜85%であるもの
が好ましい。
【0027】
【0028】
【0029】本発明において、上記アクリルニトリル共
重合体よりなる容器は、単層又は2種以上の樹脂による
ブローチューブ、アルミニウム等の金属、紙、他のプラ
スチックとの積層フィルムで内容物と接触する最内層が
上記共重合体よりなるチューブ、機械的又は差圧による
ディスペンサー容器、ピロー包装等のフィルム包装容
器、射出、中空、プレス、真空等の成形によるボトルな
ど、各種口腔用組成物用容器の内容物と接触する全部又
は大部分が上記共重合体で形成されたものだけでなく、
チューブ、ボトル等の頭部、中栓部、インジェクション
パーツ等の容器の一部が上記共重合体で形成されたもの
も含まれる。
【0030】
【発明の効果】本発明の口腔用組成物は、有効成分とし
てハロゲン化ジフェニルを含有してなり、高い抗菌力を
有する上、保存安定性に優れ、長期間保存してもハロゲ
ン化ジフェニル含量がほとんど低下せず、満足な抗菌活
性が発揮される。従って、本発明組成物は、その高い抗
菌力により抗歯垢効果に優れ、歯周疾患、う蝕等の口腔
疾患予防に有効であり、例えば練歯磨、液状歯磨等の歯
磨類、洗口剤、タブレット、チューインガム、口中清涼
剤、義歯用洗浄剤、義歯安定剤、エアゾール歯磨などと
して利用することができる。
【0031】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、各例中の%はいずれも重量%であ
る。
【0032】〔実施例1、比較例1〜8〕 表1に示す処方の液状歯磨を常法により調製し、表2に
示す最内層材質を有するボトル容器に充填し、これを5
0℃で1ヵ月保存後、有効成分の残存率を測定すると共
に、滞留抗菌力試験を下記方法で実施した。結果を表1
に示す。 滞留抗菌力試験: 滅菌した唾液に浸漬したハイドロキシアパタイトビーズ
をリン酸緩衝液で2回洗浄後、歯磨懸濁液(3倍希釈
液)と3分間反応させた。3回洗浄後、人工唾液中に浸
漬した。人工唾液は1時間毎に交換し、浸漬時間0〜8
時間後、アクチノマイセス ビスコーサス(Actin
omyces Viscosus、以下AVと略す)菌
と共にTHB(Todd Hewitt Broth)
培地中24時間嫌気培養した。判定はAV菌のコロニー
の存在を目視で判定し、AV菌がコロニー化していない
最長時間によって判定した。 ○:抗菌時間5時間以上 △:抗菌時間1〜4時間 ×:抗菌時間0時間以下
【0033】
【表1】 *香料組成 スペアミント油 50.0% ペパーミント油 20 l−メントール 20 アネトール 8 ウィンターグリーン油 0.1 ストロベリフレーバー 0.1 オレンジフレーバー 0.1エタノール 残 計 100.0%
【0034】
【表2】
【0035】ここで、アクリルニトリル共重合体は、ア
クリルニトリル−ブタジエンラバー(NBR)にアクリ
ルニトリルとメチルアクリレートをグラフト共重合させ
たもので、アクリルニトリルの含有量が75%のものを
使用した。また、使用したボトル容器は外側より高密度
ポリエチレン(620μm)/接着剤層(90μm)/
アクリルニトリル共重合体(90μm)である。
【0036】
【0037】表2の結果より、容器最内層材質をアクリ
ルニトリル共重合体(実施例1)にした場合、トリクロ
サンの残存率が保存前とほぼ変わらない値を示し、また
抗菌力も5時間以上の効果があった。しかしながら、ア
クリルニトリル共重合体以外の容器最内層材質をもつ容
器に充填したもの(比較例1〜7)は、50℃で1ヵ月
保存後の残存率が70〜79%まで減少し、かつ抗菌時
間も1〜4時間まで低下してしまうことがわかった。ま
た、抗菌剤無配合の組成(比較例8)は、抗菌活性は発
現されなかった。
【0038】これらの結果から、本発明の口腔用組成物
は、高い抗菌活性を有し、かつ保存安定性に優れ、長期
間保存してもその抗菌活性が満足に発揮されることが確
認された。
【0039】更に実施例を示すが、各例で使用した容器
及び香料は以下のとおりである。 容器 A:アクリルニトリル共重合体を最内層としたチューブ (アクリルニトリル含有量75%、厚さ40μm) C:ポリエチレンを最内層とするチューブで肩部にアク
リルニトリル共重合体のインジェクションパーツをはめ
込んだチューブ (アクリルニトリル含有量75%、厚さ1mm) E:アクリルニトリル共重合体を最内層としたボトル (アクリルニトリル含有量75%、厚さ90μm)
【0040】 香料A: l−メントール 12.0% l−カルボン 10.0 ペパーミント油 20.0 スペアミント油 38.0 アネトール 8.0 シネオール 1.0 オイゲノール 0.5 メチルサリシレート 0.3 シトラール 0.1 カルダモン油 0.5 メントン 5.0 メロンフレーバー 0.1 ピーチフレーバー 0.1 アップルフレーバー 0.1 アニス油 1.0 エタノール 残 計 100.0% 香料B: l−メントール 20 % ペパーミント油 50 アネトール 10 レモン油 0.1 オレンジ油 0.1 カシア油 0.1 クローブ油 0.1 コリアンダー油 0.1 バナナフレーバー 0.1 ストロベリーフレーバー 0.1 ザビネンハイドレート 0.5 d−リモネン 1.0 メンチルアセテート 2.0 エタノール 残 計 100.0%
【0041】〔実施例2〕練歯磨 第2リン酸カルシウム 47.0% 無水ケイ酸 2.5 ソルビット液 24.0 プロピレングリコール 3.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0 カラギーナン 0.2 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 ラウロイルサルコシンナトリウム 0.3 サッカリンナトリウム 0.1 香料A 1.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 安息香酸ナトリウム 0.3 トリクロサン 0.3 硫酸ナトリウム 0.05 トラネキサム酸 0.05 グリチルリチン酸ジカリウム 0.05精製水 残 合計 100.0% この練歯磨を上述した容器Aに充填した。
【0042】
【0043】〔実施例3〕練歯磨 中性化処理水酸化アルミニウム 42.0% 無水ケイ酸 2.5 グリセリン 5.0 ソルビット液 23.0 カラギーナン 0.5 アルギン酸ナトリウム 0.5 ミリスチル硫酸ナトリウム 1.3 サッカリンナトリウム 0.1 香料 1.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.05 2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシ 0.3 エチルイミダゾリンベタイン デキストラナーゼ 2000[u/g] 塩酸クロルヘキシジン 0.01 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.76 トリクロサン 0.1精製水 残 合計 100.0% この練歯磨を上述した容器Aに充填した。
【0044】
【0045】
【0046】〔実施例4〕練歯磨 無水ケイ酸 20.0% ソルビット液 22.0 プロピレングリコール 3.5 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.1 α−オレフィンスルホン酸ナトリウム 1.8 サッカリンナトリウム 0.1 香料B 1.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.05 アラントイン 0.05 ゼオライト 0.1 フッ化ナトリウム 0.02 トリクロサン 0.3精製水 残 合計 100.0% この練歯磨を上述した容器Cに充填した。
【0047】
【0048】〔実施例5〕練歯磨 炭酸カルシウム 40.0% プロピレングリコール 3.0 グリセリン 20.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.5 酸化チタン 0.5 サッカリンナトリウム 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 1.8 香料B 1.5 トリクロサン 0.02精製水 残 合計 100.0% この練歯磨を上述した容器Cに充填した。
【0049】〔実施例6〕練歯磨 沈降性シリカ 20.0% 増粘性シリカ 3.0 グリセリン 10.0 プロピレングリコール 2.0 ソルビット液 35.0 二酸化チタン 0.5 カラギーナン 1.0 ガントレッツ 1.0 ラウリル硫酸ナトリウム 2.0 サッカリンナトリウム 0.2 フッ化ナトリウム 0.23 香料A 1.0 トリクロサン 0.3精製水 残 合計 100.0% この練歯磨を上述した容器Aに充填した。
【0050】〔実施例7〕練歯磨 炭酸カルシウム 40.0% カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.5 ラウリル硫酸ナトリウム 2.5 塩化ナトリウム 1.0 サッカリンナトリウム 0.2 香料B 1.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 ソルビット液 22.0 プロピレングリコール 4.0 トリクロサン 0.1精製水 残 合計 100.0% この練歯磨を上述した容器Aに充填した。
【0051】
【0052】〔実施例8〕液状歯磨 無水ケイ酸 15.0% キサンタンガム 0.3 サッカリンナトリウム 0.15 ソルビット液 40.0 グリセリン 15.0 プロピレングリコール 2.5 ラウリル硫酸ナトリウム 1.2 硫酸ナトリウム 1.0 ミリスチン酸ジエタノールアミド 0.3 ラウリン酸デカグリセリル 0.3 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.2 青色1号 0.0005 フッ化ナトリウム 0.21 香料A 1.0 トリクロサン 0.2精製水 残 合計 100.0% この液状歯磨を上述した容器Eに充填した。
【0053】
【0054】〔実施例9〕マウスウォッシュ グリセリン 15.0% エタノール 15.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0 サッカリンナトリウム 0.01 安息香酸ナトリウム 0.3 香料B 0.3 青色1号 0.0003 黄色4号 0.0001 モノグリセリド硫酸ナトリウム 0.3 トリクロサン 0.03 l−メントール 0.3 リン酸2ナトリウム 0.05精製水 残 合計 100.0% このマウスウォッシュを上述した容器Eに充填した。
【0055】
【0056】
【0057】〔実施例10〕口中清涼剤 無水エタノール 40.0% グリセリン 10.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3.0 サッカリンナトリウム 0.3 l−メントール 1.0 香料B 3.0 トリクロサン 0.005精製水 残 合計 100.0% この口中清涼剤を上述した容器Eに充填した。
【0058】〔実施例11〕濃縮タイプ洗口液 エタノール 50.0% グリセリン 30.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0 サッカリンナトリウム 0.3 青色1号 0.0001 黄色4号 0.00005 トリクロサン 5.0 香料A 3.0精製水 残 合計 100.0% この濃縮タイプ洗口液を上述した容器Eに充填した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化ジフェニルエーテルを有効成
    分として含有してなる口腔用組成物であって、かつ内容
    物と接触する部分の全部又は一部が、下記一般式(1) 【化1】 (式中、Rは水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原
    子を示す。) で示されるニトリルと下記一般式(2) 【化2】 (式中、Rは上記と同様の意味を示し、R’はアルキル
    基を示す。) で示されるエステルとの混合物をブタジエン及び/又は
    イソプレンと上記一般式(1)のニトリルとの共重合体
    と重合することによって得られるアクリルニトリル共重
    合体で形成された容器に収容されてなることを特徴とす
    る口腔用組成物。
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