JPH08256773A - 微生物固定化用担体及びその微生物固定化用担体を用いた液体中の窒素化合物の変換方法 - Google Patents

微生物固定化用担体及びその微生物固定化用担体を用いた液体中の窒素化合物の変換方法

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JPH08256773A
JPH08256773A JP7094493A JP9449395A JPH08256773A JP H08256773 A JPH08256773 A JP H08256773A JP 7094493 A JP7094493 A JP 7094493A JP 9449395 A JP9449395 A JP 9449395A JP H08256773 A JPH08256773 A JP H08256773A
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Masatoshi Matsumura
正利 松村
Naoyuki Fujii
直幸 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】微生物との親和性が良く、使用場所を限定され
ずにあらゆる液体処理槽にて使用が可能で且つ、微生物
の固定化に設備投資を必要としない微生物を固定化でき
る微生物固定化用担体と、このような上水や汚水等の液
体中の窒素化合物を除去する方法において、硝化槽や脱
窒素等の液体処理槽に用いたときに処理能力のアップも
計れる液体中の窒素化合物の変換方法を提供すること。 【構成】多孔質なセルロース誘導体及び多孔質なセルロ
ースからなる微生物固定化用担体と、その微生物固定化
用担体を用いて硝化槽や脱窒素槽等の液体処理槽に被処
理液とともに収容して液体中の窒素化合物を変換するこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多孔質なセルロース誘
導体からなる微生物固定化担体及び、その微生物固定化
担体を用いた液体中の窒素化合物の変換方法に関するも
のである。詳しくはセルロースに様々な化合物を反応さ
せて微生物による生分解を制御した多孔質なセルロース
誘導体または多孔質なセルロースからなる微生物固定化
用担体と、その微生物固定化用担体を、硝化処理槽や脱
窒素処理槽等の液体処理槽に投入して、その上水中や汚
水中に含まれる有害な窒素化合物を無害なものに変換す
ることができる液体中の窒素化合物の変換方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、窒素肥料の消費の増大とともに、
窒素化合物による地下水等の汚染が進んでいる。その地
下水の汚染の原因ともなるのが、硝酸であり、その硝酸
を含んだ水を飲料水として飲んだ乳幼児が、貧血性のブ
ルーベビーシンドロームとよばれて死亡しているケース
が欧米諸国では発生している。この場合には、乳幼児の
胃が酸性になっておらず、胃の中で硝酸が微生物により
亜硝酸となり血液中のヘモグロビンと結合して酸素の供
給不足が起きて死に至るというものである。そこで、世
界保健機構(WHO)では、硝酸態窒素の濃度を10p
pmに基準を定めている。しかし欧米の実際の地下水で
は、この10ppmの基準を遙に越え、デンマークでは
50ppmの濃度を検出された井戸が8%も占めてお
り、さらに、アメリカの地下水からも150ppmの高
濃度のものが検出されている。また、日本の畑作地帯の
地下水においても10ppmの基準を越えていものも有
り、日本の厚生省や環境庁では、環境監視項目として調
査を強化している。
【0003】さらに、下水等の汚水の処理においては、
湖沼、河川の富栄養化が進み、下水処理施設を整備拡充
しているにも係わらず、根本的な解決に至っていないの
が現状である。その処理方法は、活性汚泥法を用いて微
生物による生物学的酸素要求量(BOD)を低減させる
が、汚水中の有機化合物由来の窒素化合物やリン等の栄
養塩類を除去することはできなかった。そして栄養塩類
を放出された湖沼や河川は、植物プランクトンが増殖し
易い状態となり、再び富栄養化が進み汚染が進んでい
る。
【0004】そこで、地下水または汚水等の排水は、こ
の有害な有機態窒素から変換されるアンモニア態窒素、
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素を除去するために様々な方
法が取られており、その一つに生物学的脱窒素法が有
る。その方法は、基本的には活性汚泥中の硝化菌や脱窒
素菌を用いて、硝化処理槽や脱窒素処理槽にて処理を行
なうものである。即ち、硝化処理槽では、有機態窒素か
らアンモニア態窒素に変換し、さらに、そのアンモニア
態窒素を増殖速度の遅い硝化菌によって硝酸態窒素や亜
硝酸態窒素へと変換させることができる。前記硝化処理
槽にて変換された硝酸態窒素や亜硝酸態窒素は、一般に
水素供与体を添加された脱窒素処理槽において脱窒素菌
によって窒素へと変換されて大気中へ放出される。この
ようにして、地下水や汚水から窒素化合物を除去してい
る。従って、その処理能力のアップを計るためには、こ
の硝化処理槽にポリウレタンの発泡体や、特開平5−0
23684号公報に開示されているゼリー状のポリエチ
レングリコール誘導体で作製された微生物固定化用担体
を投入していた。また、その他にクエン酸等の有用物質
を生産するために、微生物固定化用担体としてセルロー
スの発泡体を用いている例もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、問題があった。即ち、特開平5−02368
4号公報に開示されているポリエチレングリコール誘導
体の担体を用いた方法では、予め微生物を担体に固定し
なければならず、そのためには、固定化するための装置
等を必要とし、設備投資の必要があった。さらにこのポ
リエチレングリコール誘導体の担体は、好気条件下で硝
化処理槽にて硝化菌を固定させることができるが、嫌気
条件下で行う脱窒素処理槽にて脱窒素菌を固定化させる
ことは困難で有り汎用性に欠けていた。ポリウレタンの
発泡体を用いた場合には、脱窒素処理槽にも利用できる
面では、ポリエチレングリコール誘導体の欠点を補う
が、前記微生物との親和性に欠けるので硝化処理槽に用
いたときの最大硝化速度が130(mg−N/l−ca
rrier/h)と低く、これ以上の処理能力のアップ
は見込めなかった。さらにポリウレタンの発泡体は、使
用後には合成樹脂であるために、廃棄には配慮しなけら
ばならなかった。また、セルロースの発泡体は、セルロ
ース分解活性の高い環境下では、その寿命が著しく短
く、数カ月の使用には耐えず様々な用途には適さなかっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、微生
物を高密度の固定化に優れ、使用場所を限定されずにあ
らゆる液体処理槽にて使用が可能で且つ、微生物の固定
化に設備投資を必要としない微生物固定化用担体と、上
水や汚水等の液体中の窒素化合物を変換する方法におい
て、硝化処理槽や脱窒素処理槽等の液体処理槽に用いた
ときに処理能力のアップが計れる液体中の窒素化合物の
変換方法を提供するものである。さらに液体処理槽にて
使用された後も簡単に焼却や埋め立てによって分解する
ことができる等の廃棄が容易なものも提供することにあ
る。
【0007】本発明は、多孔質なセルロース誘導体から
なる微生物固定化用担体によって従来の問題点を解決す
ることができる。また、エポキシ基を有するエポキシ化
合物、N−メチロール化合物、イミダゾリジノン化合
物、アルデヒド基を有するアルデヒド化合物、アセター
ル化合物、活性ビニル化合物、アジリジニル化合物、カ
ルボキシル基を有する化合物、アシル基を有する化合
物、第4級アンモニウム化合物、アミドホスフアゼン化
合物、イソシアネート基を有する化合物の中から選ばれ
た1種または2種以上のものとセルロースとを反応させ
て得られる多孔質なセルロース誘導体からなる微生物固
定化用担体によって解決することができる。さらにエポ
キシ基を有するエポキシ化合物とポリアミン化合物とを
反応させて得られる化合物をセルロースにコーティング
する多孔質なセルロースからなる微生物固定化用担体に
よっても解決することができる。
【0008】その多孔質なセルロース誘導体とは、セル
ロースを構成するグルコースの水酸基と反応する官能基
を有する化合物で、網状構造を有し、分子間に架橋を施
したものものである。さらにエポキシ基を有するエポキ
シ化合物、N−メチロール化合物、イミダゾリジノン化
合物、アルデヒド基を有するアルデヒド化合物、アセタ
ール化合物、活性ビニル化合物、アジリジニル化合物、
カルボキシル基を有する化合物、アシル基を有する化合
物、第4級アンモニウム化合物、アミドホスフアゼン化
合物、イソシアネート基を有する化合物の中から選ばれ
た1種または2種以上のものとセルロースを反応させて
得ることができる。
【0009】本発明におけるエポキシ基を有するエポキ
シ化合物とセルロースとを反応させて得られる多孔質な
セルロース誘導体としては、セルロースを構成するグル
コースの水酸基とエポキシ化合物中に含まれるエポキシ
基とが反応して、エポキシが開環してセルロースを構成
するグルコースを架橋するものである。前記エポキシ化
合物は、セルロースに対して3〜60重量%を、好まし
くは5〜30重量%を、特に好ましくは20〜30重量
%の量を反応させることができる。即ち、エポキシ化合
物が3重量%未満であると、微生物による分解が促進さ
れ長期間に亙って使用ができなくなり、60重量%を越
えると、担体としてのセルロース本来の性質を失い、ま
た崩壊し易くなるので前記範囲にするのが望ましい。セ
ルロースにエポキシ化合物を架橋させて多孔質なセルロ
ース誘導体を具体的に得るには、エポキシ化合物を溶媒
に溶解した溶解液または分散させた分散液に、セルロー
スを浸漬させて、室温〜加熱下で反応させることであ
る。その溶媒としては、水、アルコール類、ケトン類、
エーテル類等の極性溶媒を用いることができ、その混合
液も用いることができる。その好ましい溶媒としては
水、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコー
ル、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルフォルム
アミド等を用いるのが望ましい。そして、これらの溶媒
を用いて反応させるには、湿度が10〜60%RHの状
態では、10〜200℃で、湿度が60〜100%RH
の状態では50〜140℃で、夫々行うことができる。
またその反応時間は、特にセルロースの形状により反応
時間を調整することができ、好ましくは0.5〜200
分程度、特に好ましくは30〜60分程度が良い。必要
に応じてエポキシ化合物とセルロースとの反応を完結さ
せるために室温で熟成放置させることができる。前記反
応においては、触媒の存在下で反応を進行させることも
できる。その触媒の具体的な例としては、水酸化ナトリ
ウム(NaOH)、三フッ化ホウ素アンモニア錯体等の
ルイス酸、ホウフッ化亜鉛(Zn(BF4 2 )、四塩
化スズ(SnCl4 )等が例示できる。その触媒の添加
量は、水酸化ナトリウム(NaOH)、三フッ化ホウ素
アンモニア錯体等のルイス酸では、エポキシ化合物に対
して1〜10重量%を用いるのが好ましい。触媒の添加
時期は、前記溶媒に予め添加したり、あるいはセルロー
スを浸漬するときである。
【0010】そして、本発明の多孔質なセルロース誘導
体は、以下の式(2)、式(3)、式(4)、式
(5)、式(6)によって表されるエポキシ化合物によ
って得ることができる。このようなエポキシ化合物の好
ましい例としては、エポキシ基を有するエポキシ化合物
が、下記に示される式(2)、式(3)、式(4)、式
(5)、式(6)の中から選ばれた1種または2種以上
のものを用いることができる。
【化9】
【化10】 (但し上記式(2)中のmは0〜50の整数を表し、R
1 とR2 の内少なくとも一つは式(1)を表し、さらに
3 は水素原子またはメチル基を表し、R1 またはR2
は同一または異なっても良い。)
【化11】 (但し上記式(3)中のR4 、R5 、R6 、R7
8 、R9 の内少なくとも一つは式(1)を表し、
4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 は同一または異な
っても良い。またR4 は水素原子、フェニル基またはメ
チル基を表しても良い。)
【化12】 (但し上記式(4)中のR10、R11、R12、R13の内少
なくとも一つは式(1)を表し、R10、R11、R12、R
13は同一または異なっても良い。)
【化13】 (但し上記式(5)中のR14、R15、R16、R17の内少
なくとも一つは式(1)を表し、R14、R15、R16、R
17は同一または異なっても良い。)
【化14】 (但し上記式(6)中のnは1〜10の整数を表し、R
18、R19、R20n の内少なくとも一つは式(1)を表
し、R18、R19、R20n は同一または異なっても良
い。) 即ち、以上の式(2)、式(3)、式(4)、式
(5)、式(6)を基本構造とするエポキシ化合物は、
少なくとも2つ以上の式(1)を有するのが好ましい。
そして、エポキシ化合物が複数の式(1)を有すること
で、特にセルロースを構成するグルコースの水酸基と結
合して、より効果的に微生物による分解を制御すること
ができる。
【0011】また、好ましい前記エポキシ化合物として
は、式(2)おいてはR1 及びR2の両方、式(3)に
おいてはR4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 の内少な
くとも2つ、式(4)においてはR10、R11、R12、R
13の内少なくとも2つ、式(5)においてはR14
15、R16、R17の内少なくとも2つ、並びに式(6)
においてはR18、R19、R20n の内少なくとも2つが、
式(1)を表すものが例示できる。特に式(3)、式
(4)、式(5)、式(6)で表されるエポキシ化合物
においては、式中の式(1)の結合している位置が離れ
たものが好ましく、例えば式(3)のエポキシ化合物で
は、R4 とR5 とが式(1)であることが望ましい。
尚、式(6)のR20n は、式(6)中の括弧で表される
繰り返す場合において、同一または異なることも可能で
ある。例えば、nが2の時、括弧は2つ繰り返し、1番
目のR20n はR202 となり、2番目はR20n はR202
なり、R202 とR202 は同一または異っても良い。
【0012】より好ましいエポキシ化合物としては以下
のものが例示できる。即ち、式(2)において、mが0
を、R1 が式(1)を、そしてR2 が水素原子を、夫々
表すエポキシ化合物である。式(2)において、mが5
を、R1 が式(1)を、そしてR2 がフェニル基を、R
3 が水素原子を、夫々表すエポキシ化合物である。式
(2)において、mが1を、R1 及びR2 が式(1)
を、R3 が水素原子を、夫々表すエポキシ化合物であ
る。式(3)において、R4 、R5 、R5 およびR9
式(1)を表し、R7 及びR8 が水素原子を、夫々表す
エポキシ化合物である。式(6)において、nが1を、
18およびR19が式(1)を、R20n が水素原子を、夫
々表すエポキシ化合物である。
【0013】そのエポキシ化合物の具体的な例としては
グリシドール、グリセロールジグリシジルエーテル、グ
リセロールトリグリシジルエーテル、ポリグリセロール
ポリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグ
リシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ソルビタン
ジグリシジルエーテル、ビス−(2,3−エポキシシク
ロペンチル)−エーテル(BIS-(2,3-epoxycyclopentyl)
-ether)、ビニルシクロヘキサンジオキサイド(Vinycy
clohexanedioxide)、ブタジエンジエポキシシド(Buta
dienediepoxide) 、1,2−ビス−(2,3−エポキシ
−2−メチルプロポキシ)−エタン(1,2-Bis-(2,3-epo
xy-2-methylpropoxy)-ethan)、1,1,3−トリス−
(2,3−エポキシ−プロポキシ)−ブタン(1,1,3-Tr
is-(2,3-epoxy-propoxy)-butan) 等が例示できる。その
例示された中から1種または2種以上のものを組合わせ
て用いても良い。
【0014】さらに、N−メチロール化合物、イミダゾ
リジノン化合物、アルデヒド基を有するアルデヒド化合
物、アセタール化合物、活性ビニル化合物、アジリジニ
ル化合物、カルボキシル基を有する化合物、アシル基を
有する化合物、第4級アンモニウム化合物、アミドホス
フアゼン化合物、イソシアネート基を有する化合物の中
から選ばれた1種または2種以上のものとセルロースと
を反応させて得られる多孔質なセルロース誘導体として
は、エポキシ化合物と同様にセルロースを構成するグル
コースの水酸基と反応してグルコース同志が架橋するも
のである。
【0015】その具体的なN−メチロール化合物として
は、ジメチル尿素(DMU)、メチル化トリメチロール
メラミン(MTMM)、ジメチロールエチレン尿素(D
MEU)、ジメチロールメチルトリアゾン(DMT
r)、ジメチロールエチルトリアゾン、ジメチロールヒ
ドロキシエチルトリアゾン、メチル化ジメチロールウロ
ン(DMUr)、ヘキサメチロールメラミン(HM
M)、ジメチロールプロピレン尿素(DMPU)、ジメ
チロールジヒドロキシエチレン尿素(DMDHEU)、
テトラメチロールアセチレンジ尿素(TMADU)、4
−メトキシ−5−ジメチルプロピレン尿素ジメチロール
化合物(4MO,5DM,PU)、ジメチロールメチル
カーバメイト(DMAC)、ジメチロールエチルカーバ
メイト、ジメチロールヒドキシエチルカーバメイト、ジ
メチロールヒドキシイソプロピルカーバメイト、ジメチ
ロールジメトキシエチレン尿素、ジメチロールブチレン
尿素、ジメチロール−5−ヒドロキシプロピレン尿素、
ジメチロールウロン、テトラメチロールエチレンビスト
リアゾン等が例示でき、その例示された中から1種また
は2種以上のものを用いることができる。
【0016】イミダゾリジノン化合物としては、下記に
示される式(7)のものを用いることができる。即ち、
【化15】 (但し上記式(7)中のR21またはR22は、同一または
異なっても良く、さらに水素原子、低級アルキル基、低
級アシル基、アルコキシ基、もしくは−(CH2−CH
(CH3 )−O−)r −H(rは1〜3の整数を表す)
基で表される。また、R23及びR24は、同一または異な
っても良く、水素原子または低級アルキル基、もしくは
低級アシル基を表す。) 上記式(7)のR21、R22、R23、R24における低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基または低級アシル基とは、
直鎖、分枝した炭素数1〜6の官能基を表し、好ましく
は1〜4が望ましい。その低級アルキル基の具体的な例
としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基等が例示できる。特にR21またはR22を低級
アルキル基とした場合には、少なくとも1つ以上の水素
原子はヒドロキシ基、シアノ基、カルボキシ基、低級ア
ルコキシカルボニル基に置換することができる。具体的
にはエトキシカルボニル、カルバモイル等が例示でき
る。前述の低級アルキル基に置換したときの好ましい例
としては、α−ヒドロキシエチル、β−ヒドロキシエチ
ル、β−シアノエチル、β−カルバモイルエチル、β−
カルボキシエチル、β−エトキシカルボキシエチル等が
例示できる。
【0017】その具体的なイミダゾリジノン化合物の例
としては、4,5−ジヒドロキシ−イミダゾリジノン、
1,3−ジメチル−4,5−ジヒドロキシ−2−イミダ
ゾリジノン、1,3−ジエチル−4,5−ジヒドロキシ
−2−イミダゾリジノン、1,3−n−プロピル−4,
5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン、1,3−ジ
(α−ヒドロキシエチル)−4,5−ジヒドロキシ−2
−イミダゾリジノン1,3−ジ(β−ヒドロキシエチ
ル)−4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン
1,3−ジメチル−4,5−ジメトキシ−2−イミダゾ
リジノン、1,3−ジメチル−4,5−ジエトキシ−2
−イミダゾリジノン、1,3−ジメチル−4,5−ジイ
ソプロポキシ−2−イミダゾリジノン、1,3−ジメチ
ル−4,5−ジアセトキシ−2−イミダゾリジノン、
1,3−ジ−(β−シアノエチル)−4,5−ジヒドロ
キシ−2−イミダゾリジノン、1,3−ジ−(β−シア
ノエチル)−4,5−ジメトキシ−2−イミダゾリジノ
ン、1,3−ジ−(β−カルバモイルエチル)−4,5
−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン、1,3−ジ−
(β−カルバモイルエチル)−4,5−ジメトキシ−2
−イミダゾリジノン、1,3−ジ−(β−カルボキシエ
チル)−4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノ
ン、1,3−ジ−(β−カルボキシエチル)−4,5−
ジメトキシ−2−イミダゾリジノン、1,3−ジ−(β
−エトキシカルボニルエチル)−4,5−ジヒドロキシ
−2−イミダゾリジノン、1,3−ジ−(β−エトキシ
カルボニルエチル)−4,5−ジメトキシ−2−イミダ
ゾリジノン、等が例示できる。そして、その例示された
イミダゾリジノン化合物の中から選ばれた1種または2
種以上のものを用いることができる。
【0018】アルデヒド基を有するアルデヒド化合物と
しては、基本的には下記に示される式(9)の化合物で
あり、具体的には、ホルムアルデヒド、グリオキサー
ル、アセトアルデヒド、環状尿素とグリオキサールとを
反応させた化合物、アクリルアルデヒド、アクリルアミ
ドとグリオキサールとを反応させた化合物(アクリルア
ミド−グリオキサール反応物共重合体)等が例示でき、
その例示された中から選ばれた1種または2種以上のも
のを組み合わせて用いることもできる。
【0019】
【化16】 (但し上記式(9)中のR26は分子量1〜1000の水
素または炭化水素を示し、また、酸素原子、窒素原子、
硫黄原子を含んでもよい。そしてxは2〜4の整数を示
す。)
【0020】アセタール化合物としては、アルデヒド基
を有する化合物またはケトン基を有する化合物にアルコ
ールを付加反応させて得られるもので、基本的には下記
に示される式(10)の化合物である。その具体的なも
のとしては、グリコールアセタール、ペンタエリスリト
ールビスアセタール等が例示でき、その例示された中か
ら選ばれた1種または2種以上のものを組み合わせてた
ものも用いることができる。
【0021】
【化17】 (但し上記式(10)中のR26は分子量1〜1000の
水素または炭化水素を示し、また、酸素原子、窒素原
子、硫黄原子を含んでもよい。R27またはR28は水素ま
たは低級のアルキル基である。)
【0022】前記活性ビニル化合物としては、基本的に
は下記に示される式(11)の化合物であり、二重結合
を有しセルロースとの反応性が高いものである。その具
体的なものとしては、メタクリル酸ヒドロキシプロピル
トリメチルアンモニウムクロライド、グリセロールジメ
タクリレート、グリセロールメタクリレートアクリレー
ト、グリセロールメタクリレートアルケニレート、ジエ
チレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプ
ロパントリメタクリレート、ジンクジアクリレート等が
例示でき、その例示された中から選ばれた1種または2
種以上のものを組み合わせて用いることができる。
【0023】
【化18】 (但し上記式(11)中のR26は分子量1〜1000の
水素または炭化水素を示し、また、酸素原子、窒素原
子、硫黄原子を含んでもよい。そしてxは2〜4の整数
を示す。)
【0024】アジリジニル化合物としては、基本的には
下記に示される式(12)の化合物であり、その具体的
な例としては、ジフェニールメタン−ビス−4,4’−
N,N−ジエチレン尿素、2,2,4,4,6,6−ヘ
キサ−(1−アジリジニル)−2,4,6−トリフォス
ファ−1,3,5−トリアジン(2,2,4,4,6,
6−hexa−(1−aziridinyl)−2,
4,6−triphospha−1,3,5−tria
zine)等が例示でき、その例示された中から選ばれ
た1種または2種以上のものを組み合わせて用いること
ができる。
【0025】
【化19】 (但し上記式(12)中のR26は分子量1〜1000の
水素または炭化水素を示し、また、酸素原子、窒素原
子、硫黄原子を含んでもよい。そしてxは2〜4の整数
を示す。)
【0026】カルボキシル基を有する化合物としては、
基本的には下記に示される式(13)の化合物であり、
特に好ましくはポリカルボン酸等が望ましく、その具体
的な例としては、1,1,4,4−ブタンテトラカルボ
ン酸、1,2,3−トリカボキシ−2,ヒドロキシ−プ
ロパン、ビス−カルボキシメチルエーテル、1,2−ビ
ス−カルボキシヒドロキシエタン等が例示でき、その例
示された中から選ばれた1種または2種以上のものを組
み合わせてたものも用いることができる。
【0027】
【化20】 (但し上記式(13)中のR26は分子量1〜1000の
水素または炭化水素を示し、また、酸素原子、窒素原
子、硫黄原子を含んでもよい。そしてxは2〜4の整数
を示す。)
【0028】アシル基を有する化合物としては、基本的
には下記に示される式(14)の塩素を含む化合物が望
ましく、ステアリン酸クロライド、オクタデシル塩化炭
酸エステル等が例示でき、その例示された中から選ばれ
た1種または2種以上のものを組み合わせたものも用い
ることができる。
【0029】
【化21】 (但し上記式(14)中のR26は分子量1〜1000の
水素または炭化水素を示し、また、酸素原子、窒素原
子、硫黄原子を含んでもよい。そしてxは2〜4の整数
を示す。)
【0030】第4級アンモニウム化合物としては、基本
的には下記に示される式(15)の化合物であり、具体
的には、エチレングリコールビスメチルピリジウムクロ
ライドエーテル等が例示できる。
【0031】
【化22】 (但し上記式(15)中のR26は分子量1〜1000の
水素または炭化水素を示し、また、酸素原子、窒素原
子、硫黄原子を含んでもよい。R29水素または低級のア
ルキル基である。そしてxは2〜4の整数を示す。)
【0032】アミドホスフアゼン化合物としては下記に
示される式(8)の化合物である。具体的には、アミノ
−ジエチルアミドホスフアゼンオリゴマー、テトラアミ
ノ−n−プロポキシサイクロトリホスフアゼン、ペンタ
アミノ−モノフェノキシサイクロトリホスフアゼン等が
例示でき、その例示された中から選ばれた1種または2
種以上のものを組み合わせたものも用いることができ
る。
【0033】
【化23】 (但し上記式(8)中のR25は、置換基を有してもよい
低級アルコキシ基、置換基を有してもよいフェノキシ
基、モノ−低級アルキルアミノ基、またはジ−低級アル
キルアミノ基であり、aは3以上の整数であり、cは1
以上の整数であり、b+c=2aであり、b/c≧1で
ある。)
【0034】イソシアネート基を有する化合物として
は、下記に示される式(16)の化合物であり、具体的
には、下記の式17、式18、式19の化合物が例示で
き、その例示された中から選ばれた1種または2種以上
のものを組み合わせたものも用いることができる。
【化24】 (但し上記式(16)中のR26は分子量1〜1000の
水素または炭化水素を示し、また、酸素原子、窒素原
子、硫黄原子を含んでもよい。そしてxは2〜4の整数
を示す。)
【0035】
【化25】 (但し上記式(17)中のyは2〜4の整数を示す。)
【0036】
【化26】 (但し上記式(18)中のR30は水素、アルキル基、ア
ルキレン基またはスルホン基である。)
【0037】
【化27】 (但し上記式(19)中のR30は水素、アルキル基、ア
ルキレン基またはスルホン基である。)
【0038】前述のN−メチロール化合物、イミダゾリ
ジノン化合物、アルデヒド基を有するアルデヒド化合
物、アセタール化合物、活性ビニル化合物、アジリジニ
ル化合物、カルボキシル基を有する化合物、アシル基を
有する化合物、第4級アンモニウム化合物、アミドホス
フアゼン化合物、イソシアネート基を有する化合物の中
から選ばれた1種または2種以上のものは、セルロース
に対して3〜60重量%を、好ましくは15〜40重量
%を、特に好ましくは30〜40重量%の量を反応させ
ることができる。即ち、その反応させる量が、3重量%
未満であると、微生物による分解が促進され長期間に亙
って使用ができなくなり、60重量%を越えると、セル
ロースの本来の性質失い、また崩壊し易くなり強度の低
下を招くので前記範囲にするのが望ましい。
【0039】また前記エポキシ基を有するエポキシ化合
物、N−メチロール化合物、イミダゾリジノン化合物、
アルデヒド基を有するアルデヒド化合物、アセタール化
合物、活性ビニル化合物、アジリジニル化合物、カルボ
キシル基を有する化合物、アシル基を有する化合物、第
4級アンモニウム化合物、アミドホスフアゼン、イソシ
アネート基を有する化合物の中から選ばれた1種または
2種以上のものとセルロースとの反応は、前記化合物を
溶媒に溶解した溶解液または分散させた分散液に、セル
ロースを浸漬させて、室温〜加熱下で行うことである。
その溶媒としては、水、アルコール類、ケトン類、エー
テル類等の極性溶媒を用いることができ、その混合液も
用いることができる。その好ましい溶媒としては水、エ
タノール、メタノール、イソプロピルアルコール、ジメ
チルスルホキシド、N,N−ジメチルフォルムアミド等
を用いるのが望ましい。そして、これらの溶媒を用いて
反応させるには、湿度が10〜60%RHの状態では、
10〜200℃で、湿度が60〜100%RHの状態で
は50〜140℃で、夫々行うことができる。またその
反応時間は、特にセルロースの形状により反応時間を調
整することができ、好ましくは0.5〜200分程度、
特に好ましくは30〜60分程度が良い。必要に応じて
エポキシ化合物とセルロースとの反応を完結させるため
に室温で熟成放置させることができる。
【0040】セルロースと前記化合物との反応には、触
媒の存在下で反応させることもできる。その触媒の具体
的な例としては、無機酸や有機酸を用いることができ、
具体的な無機酸には、塩酸(HCl)、硝酸(HN
3 )等が、有機酸には、酢酸(CH3 COOH)、グ
リコール酸、シュウ酸等が例示できる。また塩化マグネ
シウム(MgCl2 )、塩化亜鉛(ZnCl2 )、硝酸
亜鉛(ZnNO3 )、ホウフッ化亜鉛(Zn(BF4
2 )、ホウフッ化マグネシウム(Mg(BF4 2 )、
塩化アンモニウム(NH4 Cl)、アルカノールアミ
ン、2−メチル−2−アミノプロパノール塩酸塩、第2
リン酸アンモン、ロダンアンモン等も触媒として用いる
ことができる。その触媒の添加量は、前記化合物に対し
て3〜12重量%を用いるのが好ましい。触媒の添加時
期は、前記溶媒に予め添加したり、あるいはセルロース
を浸漬したときに添加することができる。
【0041】また、エポキシ基を有するエポキシ化合
物、N−メチロール化合物、アルデヒド基を有するアル
デヒド化合物、アセタール化合物、活性ビニル化合物、
アジリジニル化合物、カルボキシル基を有する化合物、
アシル基を有する化合物、第4級アンモニウム化合物、
アミドホスフアゼン化合物、イソシアネート基を有する
化合物の中から選ばれた1種または2種以上のものを、
セルロースを溶解したビスコースの液に前記範囲の量を
添加して、さらに気孔形成物を添加して、適当な金型に
入れて、加熱凝固させて発泡させた多孔質なセルロース
誘導体を得ることもできる。
【0042】エポキシ化合物とポリアミン化合物とを反
応させて得られる化合物を多孔質なセルロースにコーテ
ィングした多孔質なセルロースとしては、コーティング
することにより、微生物が有するセルロースを分解する
酵素からセルロースの鎖を保護するものである。そのエ
ポキシ化合物とポリアミン化合物とを反応させて得られ
る化合物は、多孔質なセルロースに対して10〜60重
量%を、好ましくは15〜50重量%を、特に好ましく
は20〜35重量%の量をコーティングすることができ
る。また、エポキシ化合物に対して、20〜150重量
%を、好ましくは30〜120重量%を、特に好ましく
は80〜120重量%のポリアミン化合物とを反応する
ことができる。即ち、エポキシ化合物とポリアミン化合
物とを反応させて得られる化合物が、10重量%未満で
あると、微生物による分解が促進され長期間に亙って使
用ができなくなり、60重量%を越えると、比重が大き
く液体処理槽での流動性が悪くなり処理能力のアップが
計れなくなるので前記範囲にするのが望ましい。このよ
うなコーティングに用いるセルロースとしては、前記多
孔質なセルロース誘導体を用いることができ、例えば、
エポキシ基を有するエポキシ化合物、N−メチロール化
合物、イミダゾリジノン化合物、アルデヒド基を有する
アルデヒド化合物、アセタール化合物、活性ビニル化合
物、アジリジニル化合物、カルボキシル基を有する化合
物、アシル基を有する化合物、第4級アンモニウム化合
物、アミドホスフアゼン化合物、イソシアネート基を有
する化合物の中から選ばれた1種または2種以上のもの
を反応させて得られる多孔質なセルロース誘導体であ
る。
【0043】前記ポリアミン化合物の具体的な例として
は、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニ
ルアミン等が例示できる。
【0044】このようにして、反応もしくはコーティン
グされた多孔質なセルロース誘導体または多孔質なセル
ロースは、微生物による分解を防ぎ、硝化処理槽、脱窒
素処理槽等の液体処理槽に用いると長期間に亙って使用
できるものである。
【0045】本発明に用いられるセルロースとしては、
好ましくは多孔質なものを、特に好ましくは発泡体のも
のを用いることができる。そして、その形状としては、
球状、円筒状、中空円筒状またはサイコロ状等を用いる
ことができる。その発泡体は、純度の高いパルプを化学
処理を行い、有機溶媒に溶解可能なビスコースにして、
さらに気孔形成物を添加して、適当な金型に入れて、加
熱した後に凝固させて発泡体が得られる。その気孔は、
処理する液体に応じて連続気泡や独立気泡のものを用い
ることができる。その連続気泡とは、発泡体中の気泡が
連続に繋がっている構造であり、独立気泡は、気泡が隔
壁で夫々囲まれている状態のものを示す。特に好ましく
は連続気泡のものを用いることが望ましい。また、セル
ロースとしては、気泡の大きさの基準である孔径が30
〜2000μmを、好ましくは50〜2000μmを、
特に好ましくは50〜300μmのものを用いることが
望ましい。その孔径の測定方法としては、様々な方法を
用いてもよく、その結果、孔径が30〜2000μmの
セルロースを用いることができる。
【0046】そこで、本発明の前記多孔質なセルロース
誘導体または多孔質なセルロースからなる微生物固定化
用担体を用いた液体中の窒素化合物の変換方法は、以下
の構成によるものである。多孔質なセルロース誘導体ま
たは多孔質なセルロースからなる微生物固定化用担体を
好気条件下の硝化処理槽、嫌気条件下の脱窒素処理槽ま
たは液体処理槽に被処理液とともに収容して攪拌し、被
処理液中の窒素化合物を変換する液体中の窒素化合物の
変換方法。
【0047】多孔質なセルロース誘導体または多孔質な
セルロースからなる微生物固定化用担体を、好気条件下
の硝化処理槽及び嫌気条件下の脱窒素処理槽に被処理液
とともに収容して攪拌し、前記被処理液の全量を好気条
件下の硝化処理槽から嫌気条件下の脱窒素処理槽に流入
させながら被処理液中の窒素化合物を変換する液体中の
窒素化合物の変換方法。
【0048】多孔質なセルロース誘導体または多孔質な
セルロースからなる微生物固定化用担体を、好気条件下
の硝化処理槽及び嫌気条件下の脱窒素処理槽に被処理液
とともに収容して攪拌し、前記処理液体の全量を嫌気条
件下の脱窒素処理槽から好気条件下の硝化処理槽内に流
入させて、さらに前記被処理液の一部を嫌気条件下の脱
窒素処理槽と好気条件下の硝化処理槽の間で循環させな
がら被処理液中の窒素化合物を変換する液体中の窒素化
合物の変換方法。
【0049】本発明における被処理液とは、窒素化合物
を含み、その窒素化合物を別の窒素化合物に変換するこ
とを目的とする液体である。例えば地下水、汚水、下水
等が例示できる。
【0050】本発明における被処理液中に含まれる窒素
化合物とは、窒素原子を含む化合物ものであり、硝化処
理槽や脱窒素処理槽に主に含まれているアンモニア、硝
酸、亜硝酸等が例示できる。また、BOD除去に用いら
れる曝気槽に含まれるタンパク質、アミノ酸等も例示で
きる。液体処理槽としては、窒素化合物を含んでおり、
その窒素化合物の変換を対象とする液体を処理する処理
槽を意味するものである。例えば、上水処理場等で用い
られる浄化槽、汚水処理で用いられる曝気槽、硝化処理
槽、脱窒素処理槽等である。
【0051】硝化処理槽は、特に汚水処理において用い
られるもので有り、好気条件下で、硝酸菌または亜硝酸
菌等によって、有機態窒素からアンモニア態窒素、さら
に亜硝酸態窒素または硝酸態窒素へと変換することがで
きる液体処理槽である。一般的に、硝化処理を行う微生
物は液体処理槽内に既に存在しており、微生物の栄養素
である炭素源の供給を絶って硝化処理槽とすることによ
り微生物の淘汰が起こり、結果的に硝化処理を行うこと
ができる硝酸菌または亜硝酸菌等の微生物群が多く生存
することになる。その過程で本発明の多孔質なセルロー
ス誘導体または多孔質なセルロースからなる微生物固定
化用担体を投入することにより、前記担体に硝化処理を
行う微生物を固定化させて従来にない処理能力をアップ
させることができる。その硝化処理を行う亜硝酸菌の1
例にはニトロソモナス(Nitorosomonas)
属が、硝酸菌の1例にはニトロバクター(Nitrob
acter)属が、この硝化処理槽において夫々重要な
働きを行っている。
【0052】脱窒素処理槽には、汚水処理において、硝
化処理槽と組み合わせて用いられたり、あるいは硝酸を
大量に含む地下水の処理において用いられるもので、特
に嫌気条件下で行われるものである。それには、この脱
窒素処理槽に本発明の多孔質なセルロース誘導体または
多孔質なセルロースを投入することにより、硝化処理槽
と同様に脱窒素菌を固定させ、硝酸を窒素ガスに変換し
て、被処理液から窒素化合物を除くものである。その脱
窒素菌には、シュードモナス(Pseudomona
s)属、ミクロコッカス(Micrococcus)
属、スピルラム(Spirillum)属、アクロモバ
クター(Achromobacter)、アルカリゲネ
ス(Alcaligenes)属、ハイドロジェノモナ
ス(Hydrogenomonas)属、チオバチラス
(Tiobacillus)属が例示できる。
【0053】また、この脱窒素処理槽には、水素供与体
を投入することができ、例えば、メタノール、酢酸、エ
タノール、アセトン、グルコース、メチルエチルケト
ン、イソプロピルアルコール等を用いることができる。
その水素供与体とは、亜硝酸態窒素または硝酸態窒素か
ら窒素ガス(N2 )と水(H2 O)にするために水素を
供給することにある。
【0054】そして、本発明における硝化処理槽、脱窒
素処理槽の順に被処理液を処理して窒素化合物を除去す
ることができる。即ち前述の硝化処理槽で処理された亜
硝酸態窒素または硝酸態窒素を含む被処理液は、脱窒素
処理槽に流入させて亜硝酸態窒素または硝酸態窒素を窒
素ガスに変換して、被処理液から窒素化合物を除くこと
ができる。あるいはその硝化処理槽と脱窒素処理槽との
間には沈殿池を介して、硝化処理槽から流出する被処理
液を沈殿池に流入させて、さらに沈殿池から脱窒素処理
槽に流入させて、被処理液中の窒素化合物を除去するこ
とができる。また本発明は、曝気槽を硝化処理槽の前に
設置して、被処理液中の生物学的酸素要求量(BOD)
を低減させたものを沈殿池に流入させて、その沈殿池か
ら硝化処理槽の被処理液を流入させることもできる。ま
た、脱窒素処理槽、硝化処理槽の順で被処理液を処理し
て、さらにその硝化処理槽で処理された被処理液の一部
を脱窒素処理槽に循環させて処理することもできる。脱
窒素処理槽と硝化処理槽との間には沈殿池を介在させて
処理して、被処理液中の窒素化合物を除去することがで
きる。
【0055】そして、このような液体処理槽に前記多孔
質なセルロース誘導体または多孔質なセルロースを収容
する量としては、攪拌に伴う処理槽の形状にもよるが、
処理槽の容量に対して3〜30容量%、好ましくは5〜
25容量%、特に好ましくは10〜20容量%にするの
が望ましい。即ち3容量%未満であると、処理能力が低
下し、30容量%を越えると過剰に投与するので、液体
の流動性が著しく損なわれ、効率の低下が顕著になるの
で、前記範囲にするのが良い。また、脱窒素処理槽にお
いては、カラムのように担体を充填して用いることがで
き、その場合には、処理槽の容量に対して50〜100
容量%の量を収容するとができる。
【0056】
【作用】本発明の多孔質なセルロース誘導体または多孔
質なセルロースからなる微生物固定化用担体及びその微
生物固定化用担体を用いた液体中の窒素化合物の変換方
法によれば、エポキシ基を有するエポキシ化合物、N−
メチロール化合物、イミダゾリジノン化合物、アルデヒ
ド基を有するアルデヒド化合物、アセタール化合物、活
性ビニル化合物、アジリジニル化合物、カルボキシル基
を有する化合物、アシル基を有する化合物、イソシアネ
ート基を有する化合物、第4級アンモニウム化合物、ア
ミドホスフアゼン化合物の中から選ばれた1種または2
種以上のものがグルコースの鎖を架橋することにより、
微生物が有するセルロースを分解する酵素による短期間
でのセルロースの崩壊を軽減または防止する。また、エ
ポキシ化合物とポリアミン化合物とを反応させて得られ
る化合物をセルロースにコーティングすることにより、
セルロースを保護することにより、微生物が有するセル
ロースを分解する酵素との接触をしにくくしてセルロー
スの分解を防ぐことができる。さらにこの多孔質なセル
ロース誘導体からなる微生物固定化用担体を硝化処理槽
または脱窒素処理槽等の液体処理槽に被処理液とともに
収容して攪拌すると、セルロース独自の特性により微生
物を大量に固定化して、微生物の活性を維持することが
できる。また、この多孔質なセルロースからなる微生物
固定化用担体を硝化処理槽または脱窒素処理槽等の液体
処理槽に被処理液とともに収容して攪拌すると、エポキ
シ化合物とポリアミン化合物とを反応させて得られる化
合物が有する陽電荷が微生物を多量に固定化し、その密
度を高めることができる。
【0057】
【実施例】本発明の詳細を具体的な実施例に基づいて説
明する。本発明に用いられる液体処理槽の具体的な例と
しては、図1〜図4に示す従来の公知の液体処理槽や図
5に示す液体処理槽が用いることができる。図1及び図
2については、ガスを被処理液中に注入することによ
り、微生物固定化用担体(以下担体と称す。)と被処理
液を攪拌することができる液体処理槽を例示したもので
ある。図3、図4及び図5においては、槽内における被
処理液と担体の攪拌を被処理液の循環で行うものであ
る。特に、図4及び図5については、図6に示すような
液流ジェット機構を有するもので、前記担体と共に被処
理液を攪拌をする機構を備えている。
【0058】以下に各液体処理槽の詳細を説明する。図
1は、塔状ガスリフト型の液体処理槽1である。その槽
本体2の内部には、窒素ガスや空気等のガス3を液体処
理槽1の底部4から供給することにより図中の矢印に示
される上昇流と下降流による攪拌作用が起こり、被処理
液5と担体6を攪拌することによって処理することがで
きる例である。この図1においては、前記槽本体2に、
プロペラ等の攪拌手段を用いても攪拌させることもでき
る。
【0059】次に図2に示すものは、箱状ガスリフト型
液体処理槽1である。この液体処理槽1は、エアーコン
プレッサーや窒素ボンベからガス3等を供給するガス供
給手段7を被処理液5中に設置して、被処理液5に空気
等のガス3を送り込むことにより好気条件下または嫌気
条件下にて被処理液5を処理するものである。被処理液
5は処理された後に仕切壁8を通して処理液取出口9か
ら取り出すことができる。この場合も図1と同様に図中
の矢印に示される上昇流や下降流によって攪拌作用が起
こり被処理液を処理することができる。
【0060】図3に示す下降流エキスパンド型の液体処
理槽1は、主に嫌気条件下で用いられ、被処理液5を下
降させながら攪拌するものである。その液体処理槽1
は、下部には内部を2分するスクリーン10を設けて被
処理液5と共に収容された担体6を分離させて、スクリ
ーン10下部と接続している環流管11に担体6が侵入
することを阻止して液体を処理することができる。そし
て、底部4から接続される環流管11は、槽外を経由し
て槽本体2の被処理液5の液面12より上の槽本体2と
接続され、ポンプ13を介して被処理液5を循環させて
攪拌を行なっている。
【0061】図4は、エジェクター型の液体処理槽1で
ある。その液体処理槽1は、槽本体2をスクリーン10
によって上下に2分され、そのスクリーン10の下部に
は、ポンプ13によって被処理液5を循環させる環流管
11と、さらにその環流管11と合流する液流ジェット
機構14を有する担体回収管15を槽外に夫々設けた例
である。そこで被処理液5は、ポンプ13によって強制
的に環流管11内を流れ、液流ジェット機構14に流入
して液流ジェットとなる。そして担体回収管15を循環
している被処理液5及び担体6は、その液流ジェットに
より槽本体2内に推進力を発生させて流動攪拌を行うも
のである。
【0062】図5は、図4の別の例であり、液流ジェッ
ト機構14を有した別のエジェクター型液体処理槽1の
例である。その液体処理槽1は、担体回収管15及びそ
の管路途中に循環ポンプ13を介在させた環流管11
と、液流ジェット機構14とより主に構成されている。
その槽本体2は、底部4と蓋16を有する円筒状の容器
であり、気密性を維持できるように構成されている。槽
本体2の内部には、内部を2分するスクリーン10を設
けて被処理液5と共に収容された担体6を分離させて、
環流管11に担体6が侵入することを阻止するものであ
る。そして槽本体2内には、担体回収口17を上端に取
り付けた担体回収管15が設けられている。この担体回
収管15は、被処理液5の液面12よりもやや下方位置
において、担体6及び被処理液5を吸い込むことによ
り、槽壁18を通して槽本体2外へと導き、液流ジェッ
ト機構14において環流管11と合流している。その環
流管11は、槽本体2内の被処理液5を強制的にポンプ
13によって液流ジェット機構14に供給して、さらに
液流ジェット機構14と合流している担体回収管15内
を流れる被処理液5及び担体6を、その発生する液流ジ
ェットの推進力により循環させることができる。さらに
槽本体2の内部には、担体回収口17の周辺に、傾斜壁
体19を、全周または一部に設けられており、液面12
に向かって浮上する担体6を担体回収口17の周辺に集
めやすくしている。
【0063】そこで、図4及び図5に用いられる液流ジ
ェット機構14の原理を図6に用いて説明すると環流管
11の途中に担体6を回収する担体回収管15を受け入
れるボックス20が形成されており、担体回収管15の
槽外導出端21は、このボックス20内における通過断
面積を狭くした狭径部22を臨ませている。そこでボッ
スク内に侵入した被処理液5は狭径部22を通過する際
に、通過断面積の縮小に伴って流速が加速される。加速
される結果、狭径部22の周辺は負圧となり、この負圧
状態に吸引されて担体回収管15から担体6を含む被処
理液5が液流ジェットになる。
【0064】以上の液体処理槽1では、特に気密性の高
い槽本体2を用いることができ、また槽本体2の周囲に
被処理液5の温度を一定に保つウオタージャケットを装
着することもできる。さらには、必要に応じて被処理液
5中の溶存酸素を測定する酸素電極及び溶存酸素メータ
ーを、被処理液5中のpHを測定するpH電極及びpH
メーターを、炭化水素や無機系の化合物等を供給する供
給口を、被処理液5から発生するガス3等を抜き取る装
置を、夫々被処理液5の種類に応じて槽本体2の上部5
または槽壁18に設けることもできる。特に炭素源に
は、水素原子を供給するメタノール等を用いることがで
きる。無機系の化合物は、水酸化ナトリウムや塩酸等の
被処理液5中のpHを調整するものが例示できる。
【0065】本発明の硝化槽及び脱窒素槽について詳し
く説明する。硝化槽は、前記図1〜図5の液体処理槽1
も用いることもでき、その時に好気条件下にて処理した
場合には、硝化処理を行うことができる微生物群(以下
硝化細菌と称す。)が増殖して、硝化処理することので
きる液体処理槽1を意味するものである。そこで、図7
よりその原理を説明すると、硝化槽23の底部4には、
攪拌の役目も果たし空気を供給するポンプ13と結合し
たブロア24が接続されており、さらに硝化細菌を含む
被処理液5と前記本発明の多孔質なセルロース誘導体ま
たは多孔質なセルロースからなる担体6を収容してい
る。この担体6を収容するとにより、被処理液5中に含
まれる硝化細菌が担体6に付着もしくは結合し、前記ブ
ロア24が被処理液5中に空気を送ることにより発生す
る攪拌作用により、被処理液5と担体6の接触効率を上
げて、被処理液5を硝化するものである。また、硝化の
場合には、pHを一定に保つために、硝化槽23内には
pH電極25及びpHメーター26を設置して、矢印に
示すように水酸化ナトリウム等のアルカリ性の化合物2
7を投入ながら、pHの低下を防ぎ硝化処理を行うこと
ができ、微生物群の生育環境を一定に保つことができ
る。その硝化槽23内の被処理液5中のアンモニア態窒
素(NH4 −N)を主とする窒素化合物は、硝酸態窒素
(NO3 −N)、亜硝酸態窒素(NO2 −N)に変換さ
れる。
【0066】図8の脱窒素槽28おいても、前記硝化槽
23と同様に図1〜図5に示す液体処理槽1も用いるこ
とができる。図8よりその脱窒素の原理を説明すると、
脱窒素槽28は、様々な液体処理槽1を嫌気条件下、即
ち、無酸素条件下で行うことにより、被処理液5中に含
まれる脱窒素を行うことができる微生物群(以下脱窒素
菌と称す。)が繁殖して、被処理液5を処理するもので
ある。特に、脱窒素槽28は、密閉されて、酸素の混入
を防ぐことができる槽を用いるのが望ましい。そして、
この脱窒素槽28については、多孔質なセルロース誘導
体または多孔質なセルロースからなる担体6と被処理液
5を収容して、脱窒素細菌を担体6に吸着もしくは付着
させて、被処理液5中に含まれる硝酸態窒素(NO3
N)、亜硝酸態窒素(NO2 −N)を水と窒素ガスに変
換する。そして、その窒素ガスは脱窒素槽28から分離
されて、大気中に放出される結果、液体中から窒素化合
物が除去され脱窒が行われる。このとき、必要に応じ
て、水素供与体である、エタノール等の炭化水素等を加
えて被処理液5に供給することができる。また、脱窒素
槽28は、被処理液5中の酸素を放出して嫌気条件下を
保つために、窒素ガス等の無酸素ガスをポンプ13を介
してガス供給手段7により被処理液5中に送り込みなが
ら処理することもできる。
【0067】さらに、前記硝化槽23と脱窒素槽28と
を組み合わせて、被処理液5を処理することもできる。
その方法としては、図9に示す、好気条件下の硝化槽2
3と嫌気条件下の脱窒素槽28の順に配置して、さらに
各槽には被処理液5と多孔質なセルロース誘導体または
多孔質なセルロースからなる担体6とともに収容して、
硝化槽23では硝化細菌を、脱窒素槽28では脱窒素菌
を、担体6に吸着もしくは付着させて固定化させてい
る。即ち、前記硝化槽23にて処理された被処理液5中
の窒素化合物は、アンモニア態窒素(NH4 −N)から
硝酸態窒素(NO3 −N)、亜硝酸態窒素(NO2
N)へと変換される。そして、さらに脱窒素槽28に被
処理液5を移して、炭化水素等の化合物27を供給しな
がら脱窒素菌により、その硝酸態窒素(NO3 −N)、
亜硝酸態窒素(NO2 −N)を窒素ガスと水に変換する
ものである。
【0068】また図10は、前記図9とは逆に脱窒素槽
28と硝化槽23と順に配置して、各槽に前記同様に被
処理液5と多孔質なセルロース誘導体からなる担体6を
収容して処理するものである。この場合には、被処理液
5中に含まれる炭化水素等の有機化合物が水素供与体の
役目となり、脱窒素菌により被処理液5中の硝酸態窒素
(NO3 −N)、亜硝酸態窒素(NO2 −N)を水と窒
素ガスに変換して、液体中から窒素化合物を除去する。
そしてこの被処理液5を硝化槽23に移して、前述と同
様にアンモニア態窒素(NH4 −N)を、硝酸態窒素
(NO3 −N)、亜硝酸態窒素(NO2 −N)に変換す
る。被処理液5の一部を脱窒素槽28に返送して、前記
同様の処理を行い、さらに被処理液5中の窒素化合物を
窒素ガスと水に変換して、最終的には、液体中から窒素
化合物を除去することになる。
【0069】次に、多孔質なセルロースを用いて、具体
的に微生物固定化用担体を作製し、さらに前記担体を用
いて、硝化槽や脱窒素槽で、液体中の窒素化合物の変換
を行った。以下にその実施例を説明する。 (実施例1〜4)実施例1〜4としては、エポキシ化合
物を用いて多孔質なセルロース誘導体からなる担体を作
成した。その作製方法としては、5〜30%濃度のグリ
セロールジグリシジルエーテルのエポキシ化合物を用い
て結合量が4種類のものを作製した。即ち、グリセロー
ルジグリシジルエーテルの濃度が5〜30%、エタノー
ル水溶液の濃度が20%、水酸化トリウムの濃度が1%
の混合液を50g作製し、この混合液に10gのセルロ
ースの発泡体(5mm角の立方体、孔径が100μm)
を含浸させて反応釜にて121℃、15分の条件により
反応させた。そして未反応の水酸化ナトリウムやエタノ
ール、グリセロールジグリシジルエーテルを除去して、
多孔質なセルロース誘導体からなる担体を得た。グリセ
ロールジグリシジルエーテルの結合量の測定方法は、反
応を終えた多孔質なセルロース誘導体の重量から、反応
前の多孔質なセルロースの重量を差引いた値を結合量と
し、セルロース10g当たりの量を求めた。そして結合
量が、約0.3g(約3%)のものを実施例1とし、約
0.7g(約7%)のものを実施例2とし、約1.8g
(約18%)のものを実施例3とし、約3.0g(約3
0%)のものを実施例4とした。
【0070】(実施例5)孔径が50μのセルロースの
発泡体(5mm角の立方体)を用いた以外は、実施例1
〜4と全く同様の操作を行い、結合量が約1.7g(約
17%)の実施例5としての多孔質なセルロース誘導体
からなる担体を得た。
【0071】(実施例6)孔径が500μのセルロース
の発泡体(5mm角の立方体)を用いた以外は、実施例
1〜4と全く同様の操作を行い、結合量が約1.7g
(約17%)の実施例6としての多孔質なセルロース誘
導体からなる担体を得た。
【0072】(実施例7)孔径が1260μのセルロー
スの発泡体(5mm角の立方体)を用いた以外は、実施
例1〜4と全く同様の操作を行い、結合量が約1.7g
(約17%)の実施例7としての多孔質なセルロース誘
導体からなる担体を得た。
【0073】(実施例8〜11)1,3−ジメチル−
4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノンを用いて
実施例1〜4と同様に結合量が4種類の多孔質なセルロ
ース誘導体からなる担体を作製した。即ち、1,3−ジ
メチル−4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン
を5〜30%と、ホウフッ化亜鉛を0.3〜3%とから
なる50gの混合液に、10gのセルロース発泡体(1
0mm角の立方体、孔径1260μm)を浸漬し、さら
に予備乾燥を110℃で5分間行い、次いで加熱処理を
130℃で15分間行って水洗した後、多孔質なセルロ
ース誘導体からなる担体を得た。1,3−ジメチル−
4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノンの結合量
の測定方法は、反応を終えた多孔質なセルロース誘導体
の重量から、反応前の多孔質なセルロースの重量を差引
いた値を結合量とした。そして、結合量が、約0.3g
(約3%)のものを実施例8とし、約0.8g(約8
%)のものを実施例9とし、約1.6g(約16%)の
ものを実施例10とし、約2.8g(約28%)のもの
を実施例11とした。
【0074】(実施例12)実施例12としては、N−
メチロール化合物である下記式(20)に示されるメラ
ミン−ホルムアルデヒド樹脂と、触媒として2−メチル
−2−アミノプロパノール塩酸塩を用いた以外は、実施
例8〜11と同様の操作を行ない担体を得た。そして結
合量は、実施例8〜11の同様の測定方法により約0.
7g(約7%)のものが得られた。
【0075】
【化28】 (但し上記式(20)中のR31はアルキル基をを示す)
【0076】(実施例13)実施例13としては、アル
デヒド化合物である下記式(21)に示される環状尿素
−グリオキサール反応物を用いた以外は実施例8〜11
と同様の操作を行い担体を得た。そして結合量は、実施
例8〜11の同様の測定方法により約1.5g(約15
%)のものが得られた。
【0077】
【化29】 (但し上記式(21)中のR32、R33、R34、R35
H、OH、OR36、COOR36のいずれかを示し、R36
はアルキル基を示す。)
【0078】(実施例14)実施例14としては、アジ
リジニル化合物である下記式(22)に示されるジフェ
ニールメタン−ビス−4,4’−N,N−ジエチレン尿
素を用いた以外は実施例8〜11と同様の操作を行い担
体を得た。そして結合量は、実施例8〜11の同様の測
定方法により約1.2g(約12%)のものが得られ
た。
【0079】
【化30】
【0080】(実施例15)実施例15としては、エポ
キシ化合物とポリアミン化合物とを反応させて得られた
化合物をセルロースにコーティングした多孔質なセルロ
ースからなる担体を作製した。その方法を以下に述べ
る。即ち、2.8%濃度の分子量70000のポリエチ
レンイミンと3.3%濃度のエチレングリコールジグリ
シジルエーテルからなる50gの水溶液を作成し、この
水溶液に10gのセルロース発泡体(5mm角、孔径1
00μm)を浸漬し、均一に含浸した後に、2時間放置
する。その後、庫内温度が80〜90℃の乾燥機にて乾
燥した後に庫内温度が120℃の恒温槽にて30分間加
熱した。反応後、水道水で洗浄した後に脱水を行い、さ
らにイオン交換水で洗浄を行った後に、庫内温度が60
℃の恒温槽にて乾燥させて担体を得た。そのコーティン
グ量は約3.1g(約31%)であった。
【0081】(生分解性抑制試験)実施例1〜15につ
いて生分解性抑制試験を行った。その測定方法は、次の
通りである。即ち、L字型試験管を用いて、pHを4.
5に調整したクエン酸−リン酸ナトリウム緩衝液に、濃
度が0.5%となるようにセルラーゼ(商品名:R1
0、ヤクルト株式会社製)を入れてセルラーゼ溶液を調
整し、さらに実施例1〜15の担体を入れた。そして、
このL字型試験管を、37℃の温度に調整したモノー式
振盪機内で72rpm/分の回転数で振盪させ、担体が
分解に要する時間を測定した。尚セルラーゼ溶液は、週
に2回の割合で交換した。さらに対象区としては、未処
理のセルロースの発泡体を用いた。その結果を表1に示
した。
【0082】
【表1】
【0083】表1より明らかに、セルラーゼに対して耐
性があり、生分解性抑制があることが判明した。
【0084】〔多孔質なセルロース誘導体からなる担体
を用いた好気条件下の硝化槽での液体中の窒素化合物を
変換する硝化実験〕図2に示す箱状ガスリフト型の液体
処理槽1を硝化槽に、実施例3、5、6、7の多孔質な
セルロース誘導体からなる微生物固定化用担体として用
いて、液体中のアンモニア態窒素(NH4 −N)を別の
窒素化合物に変換させたときの、残存量を測定した。以
下にその詳細を実施例16〜19に述べる。
【0085】(実施例16)即ち、図2に示す3リット
ルの容量の液体処理槽を硝化槽として用い、下記表2に
示す排水組成により人工無機合成排水を作製して、実施
例3の多孔質なセルロース誘導体に活性汚泥を吸着固定
化して、pHを8.0付近に調整しながら70日間人工
無機排水を処理した。そして、流入するアンモニア態窒
素(NH4 −N)及び流出するアンモニア態窒素(NH
4 −N)の濃度を測定した。その測定には、溶存酸素量
は4mg/ml、1日最大の処理量36リットル、1時
間当たりの処理量を1200mlとした。尚、多孔質な
セルロース誘導体からなる担体は、硝化槽に対して10
容量%になるように投入し、さらにアンモニア態窒素
(NH4 −N)の量を40日目から70mg/Lと変更
して行った。その結果、担体の処理能力は315(mg
−N/l−carrier/h)であった。その結果を
図11に示した。
【0086】
【表2】
【0087】(実施例17)実施例5の担体を用いた以
外は、全く実施例15と同様の操作を行い、150日間
硝化試験を行った。その結果を図12に示した。
【0088】(実施例18)実施例6の担体を用いた以
外は、全く実施例15と同様の操作を行い、150日間
硝化試験を行った。その結果を図13に示した。
【0089】(実施例19)実施例7の担体を用いた以
外は、全く実施例15と同様の操作を行い、150日間
硝化試験を行った。その結果を図14に示した。
【0090】図11から明らかなように流入するアンモ
ニア態窒素(NH4 −N)を高効率で変換していた。さ
らに、図12、13、14から明らかなように孔径の異
なる担体においても、液体中のアンモニア態窒素(NH
4 −N)を高効率で変換していた。
【0091】〔多孔質なセルロース誘導体からなる担体
を用いた好気条件下の脱窒素槽での液体中の窒素化合物
を変換する脱窒実験〕以下図1及び図3、図5の液体処
理槽を脱窒素槽として用いて、液体中の窒素化合物であ
る硝酸態窒素(NO3 −N)を変換させて、その残存量
を測定した。以下にその詳細を実施例20〜22に述べ
る。
【0092】(実施例20)実施例20として、図1に
示す塔状ガスリフト型(1.3リットル容量)の液体処
理槽を脱窒素槽として用い、1日の最大処理量を2.8
リットル、被処理液中の炭素源に酢酸を20mMとなる
ように調整しながら液体中の窒素化合物の変換を行っ
た。即ち、硝酸態窒素(NO3 −N)の濃度が280p
pmになるように硝酸を供給しながら、下記表3に示す
排水組成により人工無機合成排水の被処理液を作製し
て、実施例12の多孔質なセルロース誘導体に活性汚泥
を吸着固定化して、45日間処理した。そして、被処理
液中の硝酸態窒素(NO3 −N)の残存量を測定した。
多孔質なセルロース誘導体からなる担体は、硝化槽に対
して10容量%になるように投入した。その結果を図1
5に示した。尚、担体の処理能力は、256(mg−N
/l−carrier/h)であった。
【0093】(実施例21)実施例21として、図3に
示す下降流エキスパンド型(0.6リットル容量)の液
体処理槽を脱窒素槽として用い、1日の最大処理量を
1.3リットル、被処理液中の炭素源にメタノールを4
0mMの濃度となるように調整しながら液体中の窒素化
合物の変換を行った。即ち、硝酸態窒素(NO3 −N)
の濃度が560ppmになるように硝酸を供給しなが
ら、下記表3に示す排水組成により人工無機合成排水を
作製して、実施例12の多孔質なセルロースに活性汚泥
を吸着固定化して、245日間処理した。そして、被処
理液中の硝酸態窒素(NO3 −N)の残存量を測定し
た。多孔質なセルロース誘導体からなる担体は、硝化槽
の容量に対して10容量%になるように投入した。その
結果を図16に示した。尚、担体の処理能力は、508
(mg−N/l−carrier/h)であった。
【0094】
【表3】
【0095】(実施例22)実施例22として、図5に
示すエジェクター型(15リットル容量)の液体処理槽
を脱窒素槽に、1日の最大処理量を360リットルに調
整し、実施例12の多孔質なセルロースに活性汚泥を吸
着固定化して担体に、夫々用いて行った。さらに脱窒素
実験は、被処理液に地下水を用いて、地下水中の硝酸態
窒素(NO3−N)の濃度が50ppmとなるように硝
酸を供給しながら行った。また、炭素源としてメタノー
ルを炭素源供給口から、pHを8.0に保つために必要
に応じて塩酸を無機化合物供給口から、夫々被処理液中
に投入した。さらに液流ジェット機構により被処理液及
び担体を循環させながら行った。担体を硝化槽の容量に
対して16容量%なるように投入した。その結果を図1
7に示した。尚、担体の処理能力は、312(mg−N
/l−carrier/h)であった。
【0096】その結果、図15、図16、図17より明
らかに液体中の硝酸態窒素(NO3−N)は高効率に変
換していた。
【0097】
【発明の効果】本発明の多孔質なセルロース誘導体また
は多孔質なセルロースからなる微生物固定化用担体及び
その微生物固定化用担体を用いた液体中の窒素化合物の
変換方法によれば、エポキシ基を有するエポキシ化合
物、N−メチロール化合物、カルボニル化合物、アセタ
ール、活性ビニル化合物、アジリジニル化合物、アルデ
ヒド基を有するアルデヒド化合物、アシル基を有する化
合物、第4級アンモニウム化合物、アミドホスフアゼン
化合物、イソシアネート基を有する化合物の中から選ば
れた1種または2種以上のものがセルロースを構成する
グルコースの鎖を架橋することにより、微生物が有する
セルロースを分解酵素によるセルロースの崩壊を軽減す
るので、長期間に亙って使用ができる。また、エポキシ
化合物とポリアミン化合物とを反応させて得られる化合
物をセルロースにコーティングした多孔質なセルロース
からなる微生物固定化用担体によれば、セルロースを保
護することにより微生物との接触をしにくくしてセルロ
ースの分解を防ぐこともできるので、そのセルロースの
分解性を調整して、長期間に亙って使用ができる。さら
にこの多孔質なセルロース誘導体からなる微生物固定化
用担体を硝化処理槽または脱窒素処理槽等の液体処理槽
に被処理液とともに収容して攪拌すると、セルロース独
自の特性により微生物を多量に固定化して、微生物の活
性を維持することができるので、処理能力のアップを計
ることができる。また、多孔質なセルロースからなる微
生物固定化用担体を硝化処理槽または脱窒素処理槽等の
液体処理槽に被処理液とともに収容して攪拌すると、エ
ポキシ化合物とポリアミン化合物とを反応させて得られ
る化合物が有する陽電荷が微生物を多量に固定化し、そ
の密度を高めることができるので処理能力のアップを計
ることができる。そして、天然の素材のセルロースを用
いているので、紙と同様に焼却処理したり、埋め立てて
も経時とともに分解するので、容易に廃棄することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塔状ガスリフト型の液体処理槽の説明図。
【図2】箱状ガスリフト型の液体処理槽の説明図。
【図3】下降流エキスパンド型の液体処理槽の説明図。
【図4】エジェクター型の液体処理槽の説明図。
【図5】エジェクター型の液体処理槽の別の例の説明
図。
【図6】液流ジェット機構の説明図。
【図7】硝化槽として用いた液体処理槽の説明図。
【図8】脱窒素槽として用いた液体処理槽の説明図。
【図9】硝化槽と脱窒素槽を併用した液体処理槽の説明
図。
【図10】硝化槽と脱窒素槽を併用した別の例の液体処
理槽の説明図。
【図11】箱状ガスリフト型の液体処理槽を用いて硝化
処理を行った液体中のアンモニア態窒素(NH4 −N)
の残存量を測定したグラフ
【図12】孔径50μmの担体を用いて硝化処理を行っ
た液体中のアンモニア態窒素(NH4 −N)の残存量を
測定したグラフ
【図13】孔径500μmの担体を用いて硝化処理を行
った硝化槽中のアンモニア態窒素(NH4 −N)の残存
量を測定したグラフ
【図14】孔径1260μmの担体を用いて硝化処理を
行った液体中のアンモニア態窒素(NH4 −N)の残存
量を測定したグラフ
【図15】塔状ガスリフト型の液体処理槽を用いて、脱
窒処理した液体中の硝酸態窒素(NO3 −N)の残存量
を測定したグラフ
【図16】下降流エキスパンド型の液体処理槽を用いて
脱窒処理した液体中の硝酸態窒素(NO3 −N)の残存
量を測定したグラフ
【図17】エジェクター型の液体処理槽を用いて脱窒処
理した液体中の硝酸態窒素(NO3 −N)の残存量を測
定したグラフ
【符号の説明】
1.液体処理槽 15.担
体回収管 2.槽本体 16.蓋 3.ガス 17.担
体回収口 4.底部 18.槽
壁 5.被処理液 19.傾
斜壁体 6.担体 20.ボ
ックス 7.ガス供給手段 21.槽
外導出端 8.仕切壁 22.狭
径部 9.処理液取出口 23.硝
化槽 10.スクリーン 24.ブ
ロア 11.環流管 25.p
H電極 12.液面 26.p
Hメーター 13.ポンプ 27.化
合物 14.液流ジェット機構 28.脱
窒素槽
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】そして、このような液体処理槽に前記多孔
質なセルロース誘導体または多孔質なセルロースを収容
する量としては、攪拌に伴う処理槽の形状にもよるが、
処理槽の容量に対して3〜100容量%、硝化処理槽に
おいては、3〜30容量%、好ましくは5〜25容量
%、特に好ましくは10〜20容量%にするのが望まし
い。即ち3容量%未満であると、処理能力が低下し、
00容量%を越えると過剰に投与するので、液体の流動
性が著しく損なわれ、効率の低下が顕著になるので、前
記範囲にするのが良い。また、脱窒素処理槽において
は、カラムのように担体を充填して用いることができ、
その場合には、処理槽の容量に対して50〜100容量
%の量を収容するとができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08B 15/06 C08B 15/06

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔質なセルロース誘導体からなる微生物
    固定化用担体。
  2. 【請求項2】エポキシ基を有するエポキシ化合物、N−
    メチロール化合物、イミダゾリジノン化合物、アルデヒ
    ド基を有するアルデヒド化合物、アセタール化合物、活
    性ビニル化合物、アジリジニル化合物、カルボキシル基
    を有する化合物、アシル基を有する化合物、イソシアネ
    ート基を有する化合物、第4級アンモニウム化合物、ア
    ミドホスフアゼン化合物の中から選ばれた1種または2
    種以上のものとセルロースとを反応させて得られる多孔
    質なセルロース誘導体からなる微生物固定化用担体。
  3. 【請求項3】エポキシ基を有するエポキシ化合物とポリ
    アミン化合物とを反応させて得られる化合物をセルロー
    スにコーティングする多孔質なセルロースからなる微生
    物固定化用担体。
  4. 【請求項4】前記エポキシ化合物に対して前記ポリアミ
    ン化合物を20〜150重量%との割合で反応させて得
    られる化合物をセルロースにコーティングする請求項3
    記載の微生物固定化用担体。
  5. 【請求項5】前記エポキシ基を有するエポキシ化合物と
    前記ポリアミン化合物とを反応させて得られる化合物を
    10〜60重量%の量をセルロースにコーティングする
    請求項3または4記載の微生物固定化用担体。
  6. 【請求項6】前記エポキシ化合物が、下記に示される式
    (2)、式(3)、式(4)、式(5)、式(6)の中
    から選ばれた1種または2種以上のものである請求項
    2、3、4または5記載の微生物用固定化担体。 【化1】 【化2】 (但し上記式(2)中のmは0〜50の整数を表し、R
    1 とR2 の内少なくとも一つは式(1)を表し、さらに
    3 は水素原子またはメチル基を表し、R1 またはR2
    は同一または異なっても良い。) 【化3】 (但し上記式(3)中のR4 、R5 、R6 、R7
    8 、R9 の内少なくとも一つは式(1)を表し、
    4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 は同一または異な
    っても良い。またR4 は、水素原子、フェニル基または
    メチル基を表しても良い。) 【化4】 (但し上記式(4)中のR10、R11、R12、R13の内少
    なくとも一つは式(1)を表し、R10、R11、R12、R
    13は同一または異なっても良い。 【化5】 (但し上記式(5)中のR14、R15、R16、R17の内少
    なくとも一つは式(1)を表し、R14、R15、R16、R
    17は同一または異なっても良い。) 【化6】 (但し上記式(6)中のnは1〜10の整数を表し、R
    18、R19、R20n の内少なくとも一つは式(1)を表
    し、R18、R19、R20n は同一または異なっても良
    い。)
  7. 【請求項7】前記エポキシ化合物が、グリシドール、グ
    リセロールジグリシジルエーテル、グリセロールトリグ
    リシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエ
    ーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテ
    ル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプ
    ロピレングリコールジグリシジルエーテル、ソルビトー
    ルポリグリシジルエーテル、ソルビタンジグリシジルエ
    ーテル、ビス−(2,3−エポキシシクロペンチル)−
    エーテル(Bis-(2,3)-epoxycyclopentyl)-ether)、ビ
    ニルシクロヘキサンジオキサイド(Vinycyclohexanedio
    xide)、ブタジエンジエポキシシド(Butadienediepoxi
    de) 、1,2−ビス−(2,3−エポキシ−2−メチル
    プロポキシ)−エタン(1,2-Bis-(2,3-epoxy-2-methylp
    ropoxy)-ethan)、1,1,3−トリス−(2,3−エポ
    キシ−プロポキシ)−ブタン(1,1,3-Tris-(2,3-epoxy-
    propoxy)-butan) の中から選ばれた1種または2種以上
    のものである請求項2、3、4、5または6に記載のの
    微生物用固定化担体。
  8. 【請求項8】前記N−メチロール化合物が、ジメチロー
    ル尿素(DMU)、メチル化トリメチロールメラミン
    (MTMM)、ジメチロールエチレン尿素(DME
    U)、ジメチロールメチルトリアゾン(DMTr)、ジ
    メチロールエチルトリアゾン、ジメチロールヒドロキシ
    エチルトリアゾン、メチル化ジメチロールウロン(DM
    Ur)、ヘキサメチロールメラミン(HMM)、ジメチ
    ロールプロピレン尿素(DMPU)、ジメチロールジヒ
    ドロキシエチレン尿素(DMDHEU)、テトラメチロ
    ールアセチレンジ尿素(TMADU)、4−メトキシ−
    5−ジメチルプロピレン尿素ジメチロール化合物(4M
    O,5DM,PU)、ジメチロールメチルカーバメイト
    (DMAC)、ジメチロールエチルカーバメイト、ジメ
    チロールヒドロキシエチルカーバメイト、ジメチロール
    ヒドロキシイソプロピルカーバメイト、ジメチロールジ
    メトキシエチレン尿素、ジメチロールブチレン尿素、ジ
    メチロール−5−ヒドロキシプロピレン尿素、ジメチロ
    ールウロン、テトラメチロールエチレンビストリアゾン
    の中から選ばれた1種または2種以上のものである請求
    項2記載の微生物固定化用担体。
  9. 【請求項9】前記イミダゾリジノン化合物が、下記に示
    される式(7)である請求項2記載の微生物固定化用担
    体。 【化7】 (但し上記式(7)中のR21またはR22は、同一または
    異なっても良く、さらに水素原子、低級アルキル基、ア
    シル基もしくは−(CH2 −CH(CH3 )−O−)r
    −H(rは1〜3の整数を表す)である。)また、R23
    及びR24は、同一または異なってもよく、水素原子、ま
    たは低級アルキル基、もしくは低級アシル基を表す。)
  10. 【請求項10】前記イミダゾリジノン化合物が、4,5
    −ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン、1,3−ジメ
    チル−4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン、
    1,3−ジエチル−4,5−ジヒドロキシ−2−イミダ
    ゾリジノン、1,3−ジプロピル−4,5−ジヒドロキ
    シ−2−イミダゾリジノン、1,3−ジ(α−ヒドロキ
    シエチル)−4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジ
    ノン、1,3−ジ(β−ヒドロキシエチル)−4,5−
    ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン、1,3−ジメチ
    ル−4,5−ジメトキシ−2−イミダゾリジノン、1,
    3−ジメチル−4,5−ジエトキシ−2−イミダゾリジ
    ノン、1,3−ジメチル−4,5−ジイソプロポキシ−
    2−イミダゾリジノン、1,3−ジメチル−4,5−ジ
    アセトキシ−2−イミダゾリジノン、1,3−ジ−(β
    −シアノエチル)−4,5−ジヒドロキシ−2−イミダ
    ゾリジノン、1,3−ジ−(β−シアノエチル)−4,
    5−ジメトキシ−2−イミダゾリジノン、1,3−ジ−
    (β−カルバモイルエチル)−4,5−ジヒドロキシ−
    2−イミダゾリジノン、1,3−ジ−(β−カルバモイ
    ルエチル)−4,5−ジメトキシ−2−イミダゾリジノ
    ン、1,3−ジ−(β−カルボキシエチル)−4,5−
    ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン、1,3−ジ−
    (β−カルボキシエチル)−4,5−ジメトキシ−2−
    イミダゾリジノン、1,3−ジ−(β−エトキシカルボ
    ニルエチル)−4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリ
    ジノン、1,3−ジ−(β−エトキシカルボニルエチ
    ル)−4,5−ジメトキシ−2−イミダゾリジノン、の
    中から選ばれた1種または2種以上のものである請求項
    2または9記載の微生物固定化用担体。
  11. 【請求項11】前記アルデヒド化合物が、ホルムアルデ
    ヒド、グリオキサール、アセトアルデヒド、環状尿素と
    グリオキサールとを反応させた化合物、アクリルアルデ
    ヒド、アクリルアミドとグリオキサールとを反応させた
    化合物の中から選ばれた1種または2種以上のものであ
    る請求項2記載の微生物固定化用担体。
  12. 【請求項12】前記アセタール化合物が、グリコールア
    セタール、ペンタエリスリトールビスアセタールの中か
    ら選ばれた1種または2種以上のものである請求項2記
    載の微生物固定化用担体。
  13. 【請求項13】前記活性ビニル化合物が、メタクリル酸
    ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライ
    ド、グリセロールジメタクリレート、グリセロールメタ
    クリレートアクリレート、グリセロールメタクリレート
    アルケニレート、ジエチレングリコールジメタクリレー
    ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ジン
    クジアクリレートの中から選ばれた1種または2種以上
    のものである請求項2記載の微生物固定化用担体。
  14. 【請求項14】前記アミドホスフアゼン化合物が、下記
    式(8)で示される化合物である請求項2記載の微生物
    固定化用担体。 【化8】 (但し上記式(8)中のR25は、置換基を有してもよい
    低級アルコキシ基、置換基を有してもよいフェノキシ
    基、モノ−低級アルキルアミノ基、またはジ−低級アル
    キルアミノ基であり、aは3以上の整数であり、cは1
    以上の整数であり、b+c=2aであり、b/c≧1で
    ある。)
  15. 【請求項15】前記アミドホスフアゼン化合物が、アミ
    ノ−ジエチルアミドホスフアゼンオリゴマー、テトラア
    ミノ−ジ−n−プロポキシサイクロトリホスフアゼン、
    ペンタアミノ−モノフェノキシサイクロトリホスフアゼ
    ンの中から選ばれた1種または2種以上のものである請
    求項2または14記載の微生物固定化用担体。
  16. 【請求項16】前記セルロースに対して、エポキシ基を
    有するエポキシ化合物、N−メチロール化合物、イミダ
    ゾリジノン化合物、アルデヒド基を有するアルデヒド化
    合物、アセタール化合物、ビニル基を有する活性ビニル
    化合物、アジリジニル化合物、カルボキシル基を有する
    化合物、アシル基を有する化合物、イソシアネート基を
    有する化合物、第4級アンモニウム化合物、アミドホス
    フアゼン化合物の中から選ばれた1種または2種以上の
    ものを3〜60重量%の量で反応させて得られる請求項
    2、6、7、8、9、10、11、12、13、14ま
    たは15記載の微生物固定化用担体。
  17. 【請求項17】前記セルロースが多孔質なものである請
    求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
    1、12、13、14、15または16記載の微生物固
    定化用担体。
  18. 【請求項18】前記セルロースが、30〜2000μm
    の孔径を有するものである請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9、10、11、12、13、14、1
    5、16または17記載の微生物固定化用担体。
  19. 【請求項19】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14、15、16、
    17または18記載の微生物固定化用担体を、好気条件
    下または嫌気条件下の液体処理槽に被処理液とともに収
    容して攪拌し、被処理液中の窒素化合物を変換する液体
    中の窒素化合物の変換方法。
  20. 【請求項20】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14、15、16、
    17または18記載の微生物固定化用担体を、好気条件
    下の硝化処理槽に被処理液とともに収容して攪拌し、被
    処理液中の窒素化合物を変換する液体中の窒素化合物の
    変換方法。
  21. 【請求項21】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14、15、16、
    17または18記載の微生物固定化用担体を、嫌気条件
    下の脱窒素処理槽に被処理液とともに収容して攪拌し、
    被処理液中の窒素化合物を変換する液体中の窒素化合物
    の変換方法。
  22. 【請求項22】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14、15、16、
    17または18記載の微生物固定化用担体を、好気条件
    下の硝化処理槽及び嫌気条件下の脱窒素処理槽に被処理
    液とともに収容して攪拌し、前記被処理液の全量を好気
    条件下の硝化処理槽から嫌気条件下の脱窒素処理槽に流
    入させながら被処理液中の窒素化合物を変換する液体中
    の窒素化合物の変換方法。
  23. 【請求項23】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14、15、16、
    17または18記載の微生物固定化用担体を、好気条件
    下の硝化処理槽及び嫌気条件下の脱窒素処理槽に被処理
    液とともに収容して攪拌し、前記処理液体の全量を嫌気
    条件下の脱窒素処理槽から好気条件下の硝化処理槽内に
    流入させて、さらに前記被処理液の一部を嫌気条件下の
    脱窒素処理槽と好気条件下の硝化処理槽の間で循環させ
    ながら被処理液中の窒素化合物を変換する液体中の窒素
    化合物の変換方法。
  24. 【請求項24】前記被処理液が上水または汚水である請
    求項19、20、21、22または23記載の液体中の
    窒素化合物の変換方法。
  25. 【請求項25】前記多孔質なセルロース誘導体が、処理
    槽の容量に対して3〜100容量%で収容する請求項1
    9、20、21、22または23記載の液体中の窒素化
    合物の変換方法。
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