JPH08234378A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真感光材料Info
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- JPH08234378A JPH08234378A JP4180695A JP4180695A JPH08234378A JP H08234378 A JPH08234378 A JP H08234378A JP 4180695 A JP4180695 A JP 4180695A JP 4180695 A JP4180695 A JP 4180695A JP H08234378 A JPH08234378 A JP H08234378A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 好ましいシアン色像の極大吸収波長を有し、
シアン色素の堅牢性に優れ、かつ疲労漂白液によっても
濃度低下が少ない特長をもったハロゲン化銀写真感光材
料を提供する。 【構成】 下記一般式(1)、(2)、(3)および
(4)で表される化合物から選ばれた少なくとも1つの
1−ナフトール系シアンカプラーを含有するハロゲン化
銀カラー写真感光材料。
シアン色素の堅牢性に優れ、かつ疲労漂白液によっても
濃度低下が少ない特長をもったハロゲン化銀写真感光材
料を提供する。 【構成】 下記一般式(1)、(2)、(3)および
(4)で表される化合物から選ばれた少なくとも1つの
1−ナフトール系シアンカプラーを含有するハロゲン化
銀カラー写真感光材料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なシアン色素形成カ
プラー(シアンカプラー)を含有するハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料に関し、詳しくは分光吸収特性と色像安
定性の優れた、色補正マスキング法用途に適している2
−アリールカルバモイル−1−ナフトール系カラードシ
アンカプラーを含有するハロゲン化銀カラー写真感光材
料に関する。
プラー(シアンカプラー)を含有するハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料に関し、詳しくは分光吸収特性と色像安
定性の優れた、色補正マスキング法用途に適している2
−アリールカルバモイル−1−ナフトール系カラードシ
アンカプラーを含有するハロゲン化銀カラー写真感光材
料に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料を露光
後、発色現像処理することにより、パラフェニレンジア
ミン系発色現像主薬とカプラーとが反応し色素が形成さ
れ、それにより色画像が形成される。
後、発色現像処理することにより、パラフェニレンジア
ミン系発色現像主薬とカプラーとが反応し色素が形成さ
れ、それにより色画像が形成される。
【0003】一般にこの写真方法においては減色法によ
る色再現法が使われ、イエロー、マゼンタ、シアンの色
画像が形成される。そして、シアン色素形成カプラー
(シアンカプラー)としては、フェノール類、及びナフ
トール類が多く用いられている。
る色再現法が使われ、イエロー、マゼンタ、シアンの色
画像が形成される。そして、シアン色素形成カプラー
(シアンカプラー)としては、フェノール類、及びナフ
トール類が多く用いられている。
【0004】シアンカプラーより形成されるシアン画像
は一般に、青光および緑光領域に不要の副吸収を持つ。
これは色再現性の観点から好ましくないことは明らかで
あるが、この欠点を改良する方法として着色したカプラ
ー(カラードカプラー)を用いるマスキング法等が当業
界ではよく知られている(例えば米国特許第2,42
8,054号、特開昭51−26034号、同51−1
17631号、同51−135535号、同54−13
0024号、同58−147743号等)。
は一般に、青光および緑光領域に不要の副吸収を持つ。
これは色再現性の観点から好ましくないことは明らかで
あるが、この欠点を改良する方法として着色したカプラ
ー(カラードカプラー)を用いるマスキング法等が当業
界ではよく知られている(例えば米国特許第2,42
8,054号、特開昭51−26034号、同51−1
17631号、同51−135535号、同54−13
0024号、同58−147743号等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
許中記載されているようなカラードシアンカプラーを併
用した系で形成されるシアン画像は還元退色しやすく、
また疲労した漂白液で処理すると発色濃度が減少する問
題があった。
許中記載されているようなカラードシアンカプラーを併
用した系で形成されるシアン画像は還元退色しやすく、
また疲労した漂白液で処理すると発色濃度が減少する問
題があった。
【0006】これに対し,米国特許第4,883,74
6号、欧州特許第636,936(A1)号等に記載さ
れている2−アリールカルバモイル−1−ナフトール系
カラードシアンカプラーは前記疲労漂白液による発色濃
度の減少がかなり改良される利点を有しているが、しば
しば極大吸収波長が好ましい極大吸収波長680〜70
0nmよりもかなり長波であったり、低発色シアン画像
濃度と高発色シアン画像濃度領域での極大吸収波長が変
動し易いという吸収特性上の欠点を有していた。また、
耐熱性、耐湿性および耐光性に関する近年のより高い要
求に対して、その色像の堅牢性は充分なものとはいえな
かった。
6号、欧州特許第636,936(A1)号等に記載さ
れている2−アリールカルバモイル−1−ナフトール系
カラードシアンカプラーは前記疲労漂白液による発色濃
度の減少がかなり改良される利点を有しているが、しば
しば極大吸収波長が好ましい極大吸収波長680〜70
0nmよりもかなり長波であったり、低発色シアン画像
濃度と高発色シアン画像濃度領域での極大吸収波長が変
動し易いという吸収特性上の欠点を有していた。また、
耐熱性、耐湿性および耐光性に関する近年のより高い要
求に対して、その色像の堅牢性は充分なものとはいえな
かった。
【0007】したがって、本発明の第1の目的は、色再
現上好ましい吸収特性、特に好ましい極大吸収波長のシ
アン画像の形成に寄与する1−ナフトール系カラードシ
アンカプラーを含有するハロゲン化銀カラー写真感光材
料を提供することにある。
現上好ましい吸収特性、特に好ましい極大吸収波長のシ
アン画像の形成に寄与する1−ナフトール系カラードシ
アンカプラーを含有するハロゲン化銀カラー写真感光材
料を提供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、シアン色像堅牢性
の優れた1−ナフトール系カラードシアンカプラーを含
有するハロゲン化銀写真感光材料を提供することにあ
る。
の優れた1−ナフトール系カラードシアンカプラーを含
有するハロゲン化銀写真感光材料を提供することにあ
る。
【0009】本発明の第3の目的は、疲労漂白液におい
て処理しても濃度低下の少ない1−ナフトール系カラー
ドシアンカプラーを含有するハロゲン化銀カラー写真感
光材料を提供することにある。
て処理しても濃度低下の少ない1−ナフトール系カラー
ドシアンカプラーを含有するハロゲン化銀カラー写真感
光材料を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記一般式(1)、(2)、(3)および(4)で表され
る化合物から選ばれた少なくとも1つの1−ナフトール
系シアンカプラーを含有することを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料により達成された。
記一般式(1)、(2)、(3)および(4)で表され
る化合物から選ばれた少なくとも1つの1−ナフトール
系シアンカプラーを含有することを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料により達成された。
【0011】
【化5】
【0012】〔式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞ
れ直鎖または分岐アルキル基を表す(但し、R1〜R4の
炭素数の総和は6〜28とする)。Rは置換可能な基を
表し、mは0または1を表す。Xは下記一般式(1−
X)の部分構造を有するカップリング離脱基を表す。
れ直鎖または分岐アルキル基を表す(但し、R1〜R4の
炭素数の総和は6〜28とする)。Rは置換可能な基を
表し、mは0または1を表す。Xは下記一般式(1−
X)の部分構造を有するカップリング離脱基を表す。
【0013】一般式(1−X) −A−N=N−B 〔式中、Aは2価の芳香族基または複素環基を表し、B
は芳香族基または複素環基を表す。〕〕
は芳香族基または複素環基を表す。〕〕
【0014】
【化6】
【0015】〔式中、R5は炭素数4〜20の直鎖、分
岐または環状のアルキル基を表し、R6は炭素数4〜2
0の3級アルキル基または環状アルキル基を表す。R、
mおよびXは、それぞれ一般式(1)におけるR、mお
よびXと同義の基を表す。〕
岐または環状のアルキル基を表し、R6は炭素数4〜2
0の3級アルキル基または環状アルキル基を表す。R、
mおよびXは、それぞれ一般式(1)におけるR、mお
よびXと同義の基を表す。〕
【0016】
【化7】
【0017】〔式中、Q1、Q2およびQ3は脂肪族基を
表し、Q2とQ3で脂肪族環を形成してもよい。Qは置換
可能な基を表し、nは0または1を表す。Xは一般式
(1)におけるXと同義の基を表す。〕
表し、Q2とQ3で脂肪族環を形成してもよい。Qは置換
可能な基を表し、nは0または1を表す。Xは一般式
(1)におけるXと同義の基を表す。〕
【0018】
【化8】
【0019】〔式中、Q4およびQ5は脂肪族基を表し、
Q4とQ5で脂肪族環を形成してもよい。Q、nおよびX
は、それぞれ一般式(3)におけるQ、mおよびXと同
義の基を表す。〕以下、本発明を具体的に説明する。
Q4とQ5で脂肪族環を形成してもよい。Q、nおよびX
は、それぞれ一般式(3)におけるQ、mおよびXと同
義の基を表す。〕以下、本発明を具体的に説明する。
【0020】先ず、一般式(1)で表される化合物につ
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
【0021】前記一般式(1)において、R1、R2、R
3およびR4で表される直鎖または分岐のアルキル基とし
ては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、ターシャリーブチ
ル基、ペンチル基、ネオペンチル基、イソペンチル基、
ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基等が
挙げられる。
3およびR4で表される直鎖または分岐のアルキル基とし
ては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、ターシャリーブチ
ル基、ペンチル基、ネオペンチル基、イソペンチル基、
ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基等が
挙げられる。
【0022】Rは置換可能な基を表すが、置換可能な基
としては脂肪族基、芳香族基、ハロゲン原子、ヒドロキ
シル基、アミノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、ウレイド基、アシルオキシ基、脂肪族オキシ基、芳
香族オキシ基、脂肪族チオ基、芳香族チオ基、スルファ
モイルアミノ基等が挙げられる。
としては脂肪族基、芳香族基、ハロゲン原子、ヒドロキ
シル基、アミノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、ウレイド基、アシルオキシ基、脂肪族オキシ基、芳
香族オキシ基、脂肪族チオ基、芳香族チオ基、スルファ
モイルアミノ基等が挙げられる。
【0023】mは0または1を表すが、0がより好まし
い。
い。
【0024】Xは−A−N=N−B(但し、Aは2価の
芳香族基または複素環基を表し、Bは芳香族基または複
素環基を表す)の部分構造を有するカップリング離脱基
を表すが、好ましいXとしては下記一般式(1−X′)
で表される基が挙げられる。
芳香族基または複素環基を表し、Bは芳香族基または複
素環基を表す)の部分構造を有するカップリング離脱基
を表すが、好ましいXとしては下記一般式(1−X′)
で表される基が挙げられる。
【0025】一般式(1−X′) −J−L−A−N=N−B 式中、Jは−OY−、−SY−、−O(C=O)Y−、
−O(C=O)OY−、−O(C=O)NHY−、−N
HSO2Y−(但し、Yは炭素数1から30のアルキレ
ン基、炭素数6〜30のアリーレン基、炭素数2〜30
の複素環基または2価の結合手を表す)またはカプラー
のカップリング活性位に窒素原子で連結する炭素数1〜
30の複素環基(例えばコハク酸イミド基、フタルイミ
ド基、ヒダントイニル基、ピラゾリル基、ベンゾトリア
ゾリル基等)を表すが、Jとしては−OY−のものが最
も好ましい。
−O(C=O)OY−、−O(C=O)NHY−、−N
HSO2Y−(但し、Yは炭素数1から30のアルキレ
ン基、炭素数6〜30のアリーレン基、炭素数2〜30
の複素環基または2価の結合手を表す)またはカプラー
のカップリング活性位に窒素原子で連結する炭素数1〜
30の複素環基(例えばコハク酸イミド基、フタルイミ
ド基、ヒダントイニル基、ピラゾリル基、ベンゾトリア
ゾリル基等)を表すが、Jとしては−OY−のものが最
も好ましい。
【0026】Lは2価の結合手、下記の2価の連結基お
よび2つ以上の下記2価基の組合せによる2価の連結基
を表す(但し、上記JにおいてYが2価の結合手の場合
にはLは2価の結合手を表すものとする)。
よび2つ以上の下記2価基の組合せによる2価の連結基
を表す(但し、上記JにおいてYが2価の結合手の場合
にはLは2価の結合手を表すものとする)。
【0027】−(アルキレン)−、−(アリーレン)
−、−O−、−NR7−(R7は水素原子、脂肪族基、ま
たは芳香族基を表す)、−S−、−(CO)−、−(S
O)−、−(SO2)− LがJの−OY−と組み合わされる場合、YおよびLが
ともに2価の結合手のものおよびYが2価の結合手以外
でLが−O−、−CONH−、−NHCONH−、−S
O2NH−、−NHCONH−、−O−CONH−、−
NHCOO−、−COO−、−O−COO−のものが好
ましく、YおよびLがともに2価の結合手のものおよび
YがアルキレンでLが−O−のものが最も好ましい。
−、−O−、−NR7−(R7は水素原子、脂肪族基、ま
たは芳香族基を表す)、−S−、−(CO)−、−(S
O)−、−(SO2)− LがJの−OY−と組み合わされる場合、YおよびLが
ともに2価の結合手のものおよびYが2価の結合手以外
でLが−O−、−CONH−、−NHCONH−、−S
O2NH−、−NHCONH−、−O−CONH−、−
NHCOO−、−COO−、−O−COO−のものが好
ましく、YおよびLがともに2価の結合手のものおよび
YがアルキレンでLが−O−のものが最も好ましい。
【0028】Aは2価の芳香族基または複素環基を表す
が、フェニレン基のものが最も好ましい。
が、フェニレン基のものが最も好ましい。
【0029】Bは芳香族基または複素環基を表すが、フ
ェニル基、ナフチル基が好ましく、ナフチル基のものが
最も好ましい。
ェニル基、ナフチル基が好ましく、ナフチル基のものが
最も好ましい。
【0030】Xとしては、J、L、AまたはBに少なく
とも1つのスルホ基もしくはカルボキシル基またはこれ
らの塩を有することが好ましく、AまたはBにこれらの
基を有していることが特に好ましい。
とも1つのスルホ基もしくはカルボキシル基またはこれ
らの塩を有することが好ましく、AまたはBにこれらの
基を有していることが特に好ましい。
【0031】次に、一般式(2)で表される化合物につ
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
【0032】前記一般式(2)において、R5の炭素数
4〜20の直鎖、分岐または環状のアルキル基として
は、例えばブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ネオ
ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキ
シル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル
基、ドデシル基、2−メチルオクチル基、2−ブチルオ
クチル基、2−ヘキシルデシル基、5,7−ジメチルオ
クチル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、ヘキサ
デシル基等が挙げられる。
4〜20の直鎖、分岐または環状のアルキル基として
は、例えばブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ネオ
ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキ
シル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル
基、ドデシル基、2−メチルオクチル基、2−ブチルオ
クチル基、2−ヘキシルデシル基、5,7−ジメチルオ
クチル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、ヘキサ
デシル基等が挙げられる。
【0033】R6の炭素数4〜20の3級アルキル基と
しては、例えばターシャリーブチル基、ターシャリーア
ミル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、1−
エチル−1−メチルペンチル基、1−ヘキシル−1−メ
チルノニル基、ビシクロオクチル基、アダマンチル基等
が挙げられる。
しては、例えばターシャリーブチル基、ターシャリーア
ミル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、1−
エチル−1−メチルペンチル基、1−ヘキシル−1−メ
チルノニル基、ビシクロオクチル基、アダマンチル基等
が挙げられる。
【0034】R6の環状アルキル基としては例えばシク
ロヘキシル基、シクロペンチル基等が挙げられる。
ロヘキシル基、シクロペンチル基等が挙げられる。
【0035】次に、一般式(3)で表される化合物につ
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
【0036】前記一般式(3)において、Q1で表され
る脂肪族基としては直鎖、分岐、あるいは環状のアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基を表し、また置換基
を有していても良い。Q1で表される脂肪族基としては
炭素数1〜20のアルキル基のものが好ましく、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、イソ
ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル
基、2−エチルヘキシル基、デシル基、ドデシル基、2
−メチルオクチル基、2−ブチルオクチル基、2−ヘキ
シルデシル基、5,7−ジメチルオクチル基、3,5,
5−トリメチルヘキシル基、ヘキサデシル基、オクタデ
シル基等が挙げられる。Q2およびQ3で表される脂肪族
基としては、炭素数1〜20のアルキル基のものが好ま
しく、Q1について上記した基等が挙げられ、またQ2と
Q3で脂肪族環を形成してもよく、好ましい脂肪族環と
しては下記のもの等が挙げられる。
る脂肪族基としては直鎖、分岐、あるいは環状のアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基を表し、また置換基
を有していても良い。Q1で表される脂肪族基としては
炭素数1〜20のアルキル基のものが好ましく、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、イソ
ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル
基、2−エチルヘキシル基、デシル基、ドデシル基、2
−メチルオクチル基、2−ブチルオクチル基、2−ヘキ
シルデシル基、5,7−ジメチルオクチル基、3,5,
5−トリメチルヘキシル基、ヘキサデシル基、オクタデ
シル基等が挙げられる。Q2およびQ3で表される脂肪族
基としては、炭素数1〜20のアルキル基のものが好ま
しく、Q1について上記した基等が挙げられ、またQ2と
Q3で脂肪族環を形成してもよく、好ましい脂肪族環と
しては下記のもの等が挙げられる。
【0037】
【化9】
【0038】(R8は水素原子または置換可能な基(例
えば脂肪族基、アシル基、脂肪族オキシカルボニル基、
カルバモイル基、スルホニル基、スルファモイル基等)
を表す。) Qは置換可能な基を表すが、置換可能な基としては脂肪
族基、芳香族基、ハロゲン原子、アミノ基、カルボンア
ミド基、スルホンアミド基、ウレイド基、ウレタン基、
アシルオキシ基、脂肪族オキシ基、芳香族オキシ基、脂
肪族チオ基、芳香族チオ基、スルファモイルアミノ基等
が挙げられる。
えば脂肪族基、アシル基、脂肪族オキシカルボニル基、
カルバモイル基、スルホニル基、スルファモイル基等)
を表す。) Qは置換可能な基を表すが、置換可能な基としては脂肪
族基、芳香族基、ハロゲン原子、アミノ基、カルボンア
ミド基、スルホンアミド基、ウレイド基、ウレタン基、
アシルオキシ基、脂肪族オキシ基、芳香族オキシ基、脂
肪族チオ基、芳香族チオ基、スルファモイルアミノ基等
が挙げられる。
【0039】nは0または1を表すが、0がより好まし
い。
い。
【0040】次に、一般式(4)で表される化合物につ
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
【0041】前記一般式(4)において、Q4、Q5で表
される脂肪族基としては、炭素数1〜20のアルキル基
のものが好ましく、一般式(3)のQ1について上記し
た基等が挙げられ、またQ4とQ5で脂肪族環を形成して
もよく、好ましい脂肪族環としては一般式(3)のQ2
とQ3で形成される好ましい脂肪族環として上記したも
の等が挙げられる。
される脂肪族基としては、炭素数1〜20のアルキル基
のものが好ましく、一般式(3)のQ1について上記し
た基等が挙げられ、またQ4とQ5で脂肪族環を形成して
もよく、好ましい脂肪族環としては一般式(3)のQ2
とQ3で形成される好ましい脂肪族環として上記したも
の等が挙げられる。
【0042】以下に、一般式(1)〜(4)で表される
化合物(以下、本発明の化合物、または本発明のカラー
ドシアンカプラーとも略称する。)の具体例を記す。
化合物(以下、本発明の化合物、または本発明のカラー
ドシアンカプラーとも略称する。)の具体例を記す。
【0043】
【化10】
【0044】
【化11】
【0045】
【化12】
【0046】
【化13】
【0047】
【化14】
【0048】
【化15】
【0049】本発明の化合物は、例えば欧州特許第63
6,936(A1)号等に記載の公知の方法に準じて合
成される。以下に、具体的合成スキームにて本発明の化
合物1−1、2−1、3−1および4−1の合成法を示
す。
6,936(A1)号等に記載の公知の方法に準じて合
成される。以下に、具体的合成スキームにて本発明の化
合物1−1、2−1、3−1および4−1の合成法を示
す。
【0050】《例示化合物1−1の合成スキーム》
【0051】
【化16】
【0052】
【化17】
【0053】《例示化合物2−1の合成スキーム》
【0054】
【化18】
【0055】《例示化合物3−1の合成スキーム》
【0056】
【化19】
【0057】《例示化合物4−1の合成スキーム》
【0058】
【化20】
【0059】
【化21】
【0060】本発明のカラードカプラーとしては、40
0〜600nmの範囲に極大吸収を有するものが望まし
く、500〜600nmの緑光域に極大吸収を有するも
のがより好ましい。
0〜600nmの範囲に極大吸収を有するものが望まし
く、500〜600nmの緑光域に極大吸収を有するも
のがより好ましい。
【0061】本発明のカラードカプラーは、分光吸収特
性と発色現像時の相対発色速度に応じて、適当量を実質
的に400〜600nmに極大吸収を有さないカラーレ
スシアンカプラーと併用することが望ましい。
性と発色現像時の相対発色速度に応じて、適当量を実質
的に400〜600nmに極大吸収を有さないカラーレ
スシアンカプラーと併用することが望ましい。
【0062】一般に、上記カラーレスシアンカプラーは
感光層を構成するハロゲン化銀乳剤層に、ハロゲン化銀
1モル当り、0.002〜1モル、好ましくは0.00
5〜0.3モル含有されることが望ましく、本発明のカ
ラードシアンカプラーはこのカラーレスシアンカプラー
に対して1〜30モル%の範囲で使用されることが好ま
しく、2〜20モル%の範囲で使用されることがより好
ましい。
感光層を構成するハロゲン化銀乳剤層に、ハロゲン化銀
1モル当り、0.002〜1モル、好ましくは0.00
5〜0.3モル含有されることが望ましく、本発明のカ
ラードシアンカプラーはこのカラーレスシアンカプラー
に対して1〜30モル%の範囲で使用されることが好ま
しく、2〜20モル%の範囲で使用されることがより好
ましい。
【0063】また本発明の化合物は、上記カラーレスカ
プラーを含有するシアン画像形成層に直接添加するか、
またはこれに隣接する層に添加することもできる。
プラーを含有するシアン画像形成層に直接添加するか、
またはこれに隣接する層に添加することもできる。
【0064】尚、本発明のカラードシアンカプラーと併
用されるシアンカプラーの代表的なものを下記一般式
(5)、(6)および(7)に示すが、もちろんこれに
より何ら限定されるものではない。
用されるシアンカプラーの代表的なものを下記一般式
(5)、(6)および(7)に示すが、もちろんこれに
より何ら限定されるものではない。
【0065】
【化22】
【0066】式中、R9は芳香族基またはヘテロ環基を
表し、R10はアルキル基またはアリール基を表し、X1
は水素原子または発色現像主薬の酸化体との反応におい
て離脱するカップリング離脱基を表す。
表し、R10はアルキル基またはアリール基を表し、X1
は水素原子または発色現像主薬の酸化体との反応におい
て離脱するカップリング離脱基を表す。
【0067】
【化23】
【0068】式中、R11は芳香族基またはヘテロ環基を
表し、R12はナフトール環に置換可能な基を表し、pは
0〜3の整数を表し、X1は水素原子または発色現像主
薬の酸化体との反応において離脱するカップリング離脱
基を表す。
表し、R12はナフトール環に置換可能な基を表し、pは
0〜3の整数を表し、X1は水素原子または発色現像主
薬の酸化体との反応において離脱するカップリング離脱
基を表す。
【0069】
【化24】
【0070】式中、R13は脂肪族基、芳香族基またはヘ
テロ環を表し、R12はナフトール環に置換可能な基を表
し、pは0〜3の整数を表し、X1は水素原子または発
色現像主薬の酸化体との反応において離脱するカップリ
ング離脱基を表す。
テロ環を表し、R12はナフトール環に置換可能な基を表
し、pは0〜3の整数を表し、X1は水素原子または発
色現像主薬の酸化体との反応において離脱するカップリ
ング離脱基を表す。
【0071】Yは−O−、−S−または−N(R14)−
を表し、R14は水素原子または有機置換基を表す。
を表し、R14は水素原子または有機置換基を表す。
【0072】下記に、一般式(5)、(6)、および
(7)で表されるシアンカプラーの具体例を示すが、も
ちろんこれにより何ら限定されるものではない。
(7)で表されるシアンカプラーの具体例を示すが、も
ちろんこれにより何ら限定されるものではない。
【0073】
【化25】
【0074】
【化26】
【0075】
【化27】
【0076】
【化28】
【0077】
【化29】
【0078】本発明のカラードシアンカプラーをハロゲ
ン化銀乳剤層に含有せしめるためには、従来公知の方
法、例えばジブチルフタレート、ジオクチルフタレー
ト、トリクレジルホスフェート等の高沸点溶媒と、酢酸
ブチル、酢酸エチル等の低沸点溶媒の混合液あるいは低
沸点溶媒のみの溶媒に本発明の化合物を溶解せしめた
後、界面活性剤を含むゼラチン水溶液と混合し、さらに
高速度回転ミキサーまたはコロイドミルもしくは超音波
分散機を用いて乳化分散させた後、乳剤中に直接添加す
る方法を採用することができる。また、上記乳化分散液
をセットした後裁断し、水洗した後、これを乳剤に添加
してもよい。
ン化銀乳剤層に含有せしめるためには、従来公知の方
法、例えばジブチルフタレート、ジオクチルフタレー
ト、トリクレジルホスフェート等の高沸点溶媒と、酢酸
ブチル、酢酸エチル等の低沸点溶媒の混合液あるいは低
沸点溶媒のみの溶媒に本発明の化合物を溶解せしめた
後、界面活性剤を含むゼラチン水溶液と混合し、さらに
高速度回転ミキサーまたはコロイドミルもしくは超音波
分散機を用いて乳化分散させた後、乳剤中に直接添加す
る方法を採用することができる。また、上記乳化分散液
をセットした後裁断し、水洗した後、これを乳剤に添加
してもよい。
【0079】本発明の感光材料に用いるハロゲン化銀乳
剤としては、通常のハロゲン化銀乳剤の任意のものを用
いることができる。該乳剤は、常法により化学増感する
ことができ、増感色素を用いて、所望の波長域に光学的
に増感できる。
剤としては、通常のハロゲン化銀乳剤の任意のものを用
いることができる。該乳剤は、常法により化学増感する
ことができ、増感色素を用いて、所望の波長域に光学的
に増感できる。
【0080】ハロゲン化銀乳剤には、カブリ防止剤、安
定剤等を加えることができる。該乳剤のバインダーとし
ては、ゼラチンを用いるのが有利である。
定剤等を加えることができる。該乳剤のバインダーとし
ては、ゼラチンを用いるのが有利である。
【0081】乳剤層、その他の親水性コロイド層は、硬
膜することができ、又、可塑剤、水不溶性又は難溶性合
成ポリマーの分散物(ラテックス)を含有させることが
できる。カラー写真感光材料の乳剤層には、カプラーが
用いられる。
膜することができ、又、可塑剤、水不溶性又は難溶性合
成ポリマーの分散物(ラテックス)を含有させることが
できる。カラー写真感光材料の乳剤層には、カプラーが
用いられる。
【0082】更に色補正の効果を有しているカラードカ
プラー、競合カプラー及び現像主薬の酸化体とのカップ
リングによって現像促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハロ
ゲン化銀溶剤、調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カブリ防止
剤、化学増感剤、分光増感剤、及び減感剤のような写真
的に有用なフラグメントを放出する化合物を用いること
ができる。
プラー、競合カプラー及び現像主薬の酸化体とのカップ
リングによって現像促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハロ
ゲン化銀溶剤、調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カブリ防止
剤、化学増感剤、分光増感剤、及び減感剤のような写真
的に有用なフラグメントを放出する化合物を用いること
ができる。
【0083】感光材料には、フィルター層、ハレーショ
ン防止層、イラジェーション防止層等の補助層を設ける
ことができる。これらの層中及び/又は乳剤層中には、
現像処理中に感光材料から流出するかもしくは漂白され
る染料が含有させられてもよい。感光材料には、ホルマ
リンスカベンジャー、螢光増白剤、マット剤、滑剤、画
像安定剤、界面活性剤、色カブリ防止剤、現像促進剤、
現像遅延剤や漂白促進剤を添加できる。
ン防止層、イラジェーション防止層等の補助層を設ける
ことができる。これらの層中及び/又は乳剤層中には、
現像処理中に感光材料から流出するかもしくは漂白され
る染料が含有させられてもよい。感光材料には、ホルマ
リンスカベンジャー、螢光増白剤、マット剤、滑剤、画
像安定剤、界面活性剤、色カブリ防止剤、現像促進剤、
現像遅延剤や漂白促進剤を添加できる。
【0084】支持体としては、ポリエチレン等をラミネ
ートした紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、バ
ライタ紙、三酢酸セルロース等を用いることができる。
ートした紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、バ
ライタ紙、三酢酸セルロース等を用いることができる。
【0085】本発明の感光材料を用いて色素画像を得る
には露光後、通常知られているカラー写真処理を行うこ
とができる。
には露光後、通常知られているカラー写真処理を行うこ
とができる。
【0086】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本
発明の実施の態様はこれらに限定されない。
発明の実施の態様はこれらに限定されない。
【0087】以下の全ての実施例において、ハロゲン化
銀写真感光材料中の添加量は特に記載のない限り1m2当
りのグラム数を示す。又、ハロゲン化銀、コロイド銀は
銀に換算して示した。
銀写真感光材料中の添加量は特に記載のない限り1m2当
りのグラム数を示す。又、ハロゲン化銀、コロイド銀は
銀に換算して示した。
【0088】実施例1 トリアセチルセルロースフィルム支持体上に、下記に示
すような組成の各層を順次支持体側から形成して、多層
カラー写真感光材料(試料1)を作製した。
すような組成の各層を順次支持体側から形成して、多層
カラー写真感光材料(試料1)を作製した。
【0089】 第1層;ハレーション防止層(HC−1) 黒色コロイド銀 0.20 UV吸収剤(UV−1) 0.20 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.05 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.05 高沸点溶媒(Oil−1) 0.20 ゼラチン 1.5 第2層;中間層(IL−1) UV吸収剤(UV−1) 0.01 高沸点溶媒(Oil−1) 0.01 ゼラチン 1.5 第3層;低感度赤感性乳剤層(RL) 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.8 沃臭化銀乳剤(Em−2) 0.8 増感色素(SD−1) 2.5×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(SD−2) 2.5×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(SD−3) 0.5×10-4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−A) 1.0 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.05 DIR化合物(D−1) 0.002 高沸点溶媒(Oil−1) 0.5 ゼラチン 1.5 第4層;高感度赤感性乳剤層(RH) 沃臭化銀乳剤(Em−3) 2.0 増感色素(SD−1) 2.0×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(SD−2) 2.0×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(SD−3) 0.1×10-4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−A) 0.25 シアンカプラー(C−B) 0.05 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.015 DIR化合物(D−1) 0.05 高沸点溶媒(Oil−1) 0.2 ゼラチン 1.5 第5層;中間層(IL−2) ゼラチン 0.5 第6層;低感度緑感性乳剤層(GL) 沃臭化銀乳剤(Em−1) 1.
3 増感色素(SD−4) 5×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(SD−5) 1×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.25 マゼンタカプラー(M−2) 0.25 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.01 DIR化合物(D−3) 0.02 DIR化合物(D−4) 0.020 高沸点溶媒(Oil−2) 0.3 ゼラチン 1.0 第7層;高感度緑感性乳剤層(GH) 沃臭化銀乳剤(Em−3) 1.3 増感色素(SD−6) 1.5×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(SD−7) 2.5×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(SD−8) 0.5×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.05 マゼンタカプラー(M−2) 0.10 カラードマゼンタカプラー(CM−2) 0.05 DIR化合物(D−3) 0.01 高沸点溶媒(Oil−2) 0.2 ゼラチン 1.0 第8層;イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀 0.1 色汚染防止剤(SC−1) 0.1 高沸点溶媒(Oil−3) 0.1 ゼラチン 0.8 第9層;低感度青感性乳剤層(BL) 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.25 沃臭化銀乳剤(Em−2) 0.25 増感色素(SD−10) 7×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.5 イエローカプラー(Y−2) 0.1 DIR化合物(D−2) 0.01 高沸点溶媒(Oil−2) 0.3 ゼラチン 1.0 第10層;高感度青感性乳剤層(BH) 沃臭化銀乳剤(Em−4) 0.4 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.4 増感色素(SD−9) 1×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(SD−10) 3×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.30 イエローカプラー(Y−2) 0.05 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15 ゼラチン 1.1 第11層;第1保護層(PRO−1) 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.08μm、AgI含有率2モル%) 0.4 UV吸収剤(UV−1) 0.10 UV吸収剤(UV−2) 0.05 高沸点溶媒(Oil−1) 0.1 高沸点溶媒(Oil−3) 0.1 ホルマリンスカベンジャ(HS−1) 0.5 ホルマリンスカベンジャ(HS−2) 0.2 ゼラチン 1.0 第12層;第2保護層(PRO−2) 界面活性剤(Su−1) 0.005 アルカリ可溶性マット化剤(平均粒径2μm) 0.05 ポリメチルメタクリレート (平均粒径3μm) 0.0
5 滑り剤(WAX−1) 0.0
4 ゼラチン 0.6 尚各層には上記組成物の他に塗布助剤Su−2、分散助
剤Su−3、硬膜剤H−1及びH−2、安定剤ST−
1、カブリ防止剤AF−1、AF−2を添加した。
3 増感色素(SD−4) 5×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(SD−5) 1×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.25 マゼンタカプラー(M−2) 0.25 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.01 DIR化合物(D−3) 0.02 DIR化合物(D−4) 0.020 高沸点溶媒(Oil−2) 0.3 ゼラチン 1.0 第7層;高感度緑感性乳剤層(GH) 沃臭化銀乳剤(Em−3) 1.3 増感色素(SD−6) 1.5×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(SD−7) 2.5×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(SD−8) 0.5×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.05 マゼンタカプラー(M−2) 0.10 カラードマゼンタカプラー(CM−2) 0.05 DIR化合物(D−3) 0.01 高沸点溶媒(Oil−2) 0.2 ゼラチン 1.0 第8層;イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀 0.1 色汚染防止剤(SC−1) 0.1 高沸点溶媒(Oil−3) 0.1 ゼラチン 0.8 第9層;低感度青感性乳剤層(BL) 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.25 沃臭化銀乳剤(Em−2) 0.25 増感色素(SD−10) 7×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.5 イエローカプラー(Y−2) 0.1 DIR化合物(D−2) 0.01 高沸点溶媒(Oil−2) 0.3 ゼラチン 1.0 第10層;高感度青感性乳剤層(BH) 沃臭化銀乳剤(Em−4) 0.4 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.4 増感色素(SD−9) 1×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(SD−10) 3×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.30 イエローカプラー(Y−2) 0.05 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15 ゼラチン 1.1 第11層;第1保護層(PRO−1) 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.08μm、AgI含有率2モル%) 0.4 UV吸収剤(UV−1) 0.10 UV吸収剤(UV−2) 0.05 高沸点溶媒(Oil−1) 0.1 高沸点溶媒(Oil−3) 0.1 ホルマリンスカベンジャ(HS−1) 0.5 ホルマリンスカベンジャ(HS−2) 0.2 ゼラチン 1.0 第12層;第2保護層(PRO−2) 界面活性剤(Su−1) 0.005 アルカリ可溶性マット化剤(平均粒径2μm) 0.05 ポリメチルメタクリレート (平均粒径3μm) 0.0
5 滑り剤(WAX−1) 0.0
4 ゼラチン 0.6 尚各層には上記組成物の他に塗布助剤Su−2、分散助
剤Su−3、硬膜剤H−1及びH−2、安定剤ST−
1、カブリ防止剤AF−1、AF−2を添加した。
【0090】Em−1 平均粒径0.46μm 平均沃化銀
含有率…7.0モル%、単分散性(分布の広さ14%)の表
面低沃化銀(2モル%)含有コア/シェル型乳剤 Em−2 平均粒径0.30μm 平均沃化銀含有率…2.0モ
ル%、単分散性(分布の広さ14%)の表面臭化銀含有コ
ア/シェル型乳剤 Em−3 平均粒径0.81μm 平均沃化銀含有率…7.0モ
ル%、単分散性(分布の広さ14%)の表面低沃化銀(1.
0モル%)含有コア/シェル型乳剤 Em−4 平均粒径0.95μm 平均沃化銀含有率…8.0モ
ル%、単分散性(分布の広さ14%)の表面低沃化銀(0.
5モル%)含有コア/シェル型乳剤 尚、分布の広さは、下記式で表される。
含有率…7.0モル%、単分散性(分布の広さ14%)の表
面低沃化銀(2モル%)含有コア/シェル型乳剤 Em−2 平均粒径0.30μm 平均沃化銀含有率…2.0モ
ル%、単分散性(分布の広さ14%)の表面臭化銀含有コ
ア/シェル型乳剤 Em−3 平均粒径0.81μm 平均沃化銀含有率…7.0モ
ル%、単分散性(分布の広さ14%)の表面低沃化銀(1.
0モル%)含有コア/シェル型乳剤 Em−4 平均粒径0.95μm 平均沃化銀含有率…8.0モ
ル%、単分散性(分布の広さ14%)の表面低沃化銀(0.
5モル%)含有コア/シェル型乳剤 尚、分布の広さは、下記式で表される。
【0091】 分布の広さ=(標準偏差値/平均粒径)×100
【0092】
【化30】
【0093】
【化31】
【0094】
【化32】
【0095】
【化33】
【0096】
【化34】
【0097】
【化35】
【0098】
【化36】
【0099】
【化37】
【0100】次に、上記試料1において、第1層、第3
層及び4層のハロゲン化銀乳剤層に添加するカラードシ
アンカプラーCC−1の代わりに等モルの、比較カラー
ドシアンカプラーCC−2、CC−3及び本発明のカラ
ードシアンカプラーを表1に示すように添加した他は試
料1と同様にして試料2〜13を作成した。
層及び4層のハロゲン化銀乳剤層に添加するカラードシ
アンカプラーCC−1の代わりに等モルの、比較カラー
ドシアンカプラーCC−2、CC−3及び本発明のカラ
ードシアンカプラーを表1に示すように添加した他は試
料1と同様にして試料2〜13を作成した。
【0101】このようにして作製した各試料No.1〜
13を赤色光を用いて1/100秒のウェッジ露光したの
ち、下記の現像処理A及びBを行った。
13を赤色光を用いて1/100秒のウェッジ露光したの
ち、下記の現像処理A及びBを行った。
【0102】処理工程(38℃) 発色現像 3分15秒 漂 白 6分30秒 水 洗 3分15秒 定 着 6分30秒 水 洗 3分15秒 安定化 1分30秒 乾 燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通りで
ある。但し、現像処理Aは漂白工程の処理液が、下記漂
白液Aであり、現像処理Bは漂白工程の処理液が、下記
漂白液Bである。
ある。但し、現像処理Aは漂白工程の処理液が、下記漂
白液Aであり、現像処理Bは漂白工程の処理液が、下記
漂白液Bである。
【0103】 〈発色現像液〉 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル) アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化カリウム 1.3g ニトリロ三酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1リットルとする。(pH=10.2) 〈漂白液A〉 エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム塩 100g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10ml 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpH=6.0に調整する。
【0104】〈漂白液B〉上記漂白液Aにハイドロサル
ファイトナトリウムを1リッター当たり2.5g加えた以
外は漂白液Aと同じ組成。
ファイトナトリウムを1リッター当たり2.5g加えた以
外は漂白液Aと同じ組成。
【0105】 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH=6.0に調整する。
【0106】 <安定液> ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(コニカ株式会社製) 7.5ml 水を加えて1リットルとする。
【0107】上記発色処理現像工程に従って処理し、生
じた色素画像について、光学濃度計(コニカ株式会社製
PDA−65型)を用いて赤色光、青色光にて濃度を測定
した。尚、現像処理Bは疲労漂白液をモデル化したもの
である。
じた色素画像について、光学濃度計(コニカ株式会社製
PDA−65型)を用いて赤色光、青色光にて濃度を測定
した。尚、現像処理Bは疲労漂白液をモデル化したもの
である。
【0108】感度は赤色光にて測定した濃度について、
最少濃度+0.1を与えるのに必要な露光量の逆数を意味
し、試料1を現像処理Aで行った時を100として相対値
で表した。
最少濃度+0.1を与えるのに必要な露光量の逆数を意味
し、試料1を現像処理Aで行った時を100として相対値
で表した。
【0109】λmax 2.0は赤色光にて測定した濃度が2.
0の時の分光スペクトルにおける600nmよりも長波
長域(シアン色像)の吸収極大波長(nm)を表し、λ
max 0.5は赤色光にて測定した濃度が0.5の時の同様の
吸収極大波長(nm)を表す。λmax 2.0、λmax 0.5は6
85〜700nmであることが好ましく、かつΔλ=
(λmax 0.5−λmax 2.0)が小さいほど好ましい。
0の時の分光スペクトルにおける600nmよりも長波
長域(シアン色像)の吸収極大波長(nm)を表し、λ
max 0.5は赤色光にて測定した濃度が0.5の時の同様の
吸収極大波長(nm)を表す。λmax 2.0、λmax 0.5は6
85〜700nmであることが好ましく、かつΔλ=
(λmax 0.5−λmax 2.0)が小さいほど好ましい。
【0110】耐熱性は現像処理Aで処理済みの試料を40
℃、80%(相対湿度)で6日間で保存した後の濃度の変
化率であり、試料1を100とした相対値で表した。
℃、80%(相対湿度)で6日間で保存した後の濃度の変
化率であり、試料1を100とした相対値で表した。
【0111】耐光性は現像処理Aで処理済みの試料をキ
セノンフェードメーター7万ルックスで3日照射した後
の濃度の変化率であり、試料1を100とした相対値で表
した。
セノンフェードメーター7万ルックスで3日照射した後
の濃度の変化率であり、試料1を100とした相対値で表
した。
【0112】濃度変化は、赤色光にて測定した濃度につ
いて、現像処理Aの最大濃度に対する現像処理Bの最大
濃度の比率を100倍した数値である。
いて、現像処理Aの最大濃度に対する現像処理Bの最大
濃度の比率を100倍した数値である。
【0113】結果を表1に示す。
【0114】
【表1】
【0115】表1から明らかなように、本発明のカラー
ドシアンカプラーを含有する試料は、感度を損なうこと
なく、吸収極大波長が好ましく、かつ濃度0.5と2の
間の変動が小さいことがわかる。また、耐熱性、耐光性
に優れ、かつ疲労漂白液によっても濃度低下が少ないこ
とがわかる。
ドシアンカプラーを含有する試料は、感度を損なうこと
なく、吸収極大波長が好ましく、かつ濃度0.5と2の
間の変動が小さいことがわかる。また、耐熱性、耐光性
に優れ、かつ疲労漂白液によっても濃度低下が少ないこ
とがわかる。
【0116】
【発明の効果】本発明により、好ましいシアン色像の極
大吸収波長を有し、シアン色素の堅牢性に優れ、かつ疲
労漂白液によっても濃度低下が少ない特長をもったハロ
ゲン化銀写真感光材料を提供することができた。
大吸収波長を有し、シアン色素の堅牢性に優れ、かつ疲
労漂白液によっても濃度低下が少ない特長をもったハロ
ゲン化銀写真感光材料を提供することができた。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(1)、(2)、(3)およ
び(4)で表される化合物から選ばれた少なくとも1つ
の1−ナフトール系シアンカプラーを含有することを特
徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 〔式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ直鎖または
分岐アルキル基を表す(但し、R1〜R4の炭素数の総和
は6〜28とする)。Rは置換可能な基を表し、mは0
または1を表す。Xは下記一般式(1−X)の部分構造
を有するカップリング離脱基を表す。 一般式(1−X) −A−N=N−B 〔式中、Aは2価の芳香族基または複素環基を表し、B
は芳香族基または複素環基を表す。〕〕 【化2】 〔式中、R5は炭素数4〜20の直鎖、分岐または環状
のアルキル基を表し、R6は炭素数4〜20の3級アル
キル基または環状アルキル基を表す。R、mおよびX
は、それぞれ一般式(1)におけるR、mおよびXと同
義の基を表す。〕 【化3】 〔式中、Q1、Q2およびQ3は脂肪族基を表し、Q2と
Q3で脂肪族環を形成してもよい。Qは置換可能な基を
表し、nは0または1を表す。Xは一般式(1)におけ
るXと同義の基を表す。〕 【化4】 〔式中、Q4およびQ5は脂肪族基を表し、Q4とQ5で脂
肪族環を形成してもよい。Q、nおよびXは、それぞれ
一般式(3)におけるQ、mおよびXと同義の基を表
す。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4180695A JPH08234378A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4180695A JPH08234378A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08234378A true JPH08234378A (ja) | 1996-09-13 |
Family
ID=12618579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4180695A Pending JPH08234378A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08234378A (ja) |
-
1995
- 1995-03-01 JP JP4180695A patent/JPH08234378A/ja active Pending
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