JPH08228272A - ファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置

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JPH08228272A
JPH08228272A JP7033580A JP3358095A JPH08228272A JP H08228272 A JPH08228272 A JP H08228272A JP 7033580 A JP7033580 A JP 7033580A JP 3358095 A JP3358095 A JP 3358095A JP H08228272 A JPH08228272 A JP H08228272A
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浩亮 榊
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮
する。 【構成】 極性反転の検知、又は相手機からのCEDの
受信等により短縮プロトコルのフェーズBに移行する
と、制御信号の通信速度の初期値として9600bps を記憶
し(400) 、記憶した通信速度に対応する周波数の通信速
度通知信号を送出した後に、前記記憶した通信速度でN
SSを送出する(404,406) 。相手機側では通信速度通知
信号により短縮プロトコルの実行及び続いて受信するN
SSの通信速度を予め検知し、検知した通信速度でNS
Sを受信した後に、検知した通信速度に対応する周波数
の通信速度通知信号を送出し、続いて前記通信速度でN
SFを送出する。自機側においても、通信速度通知信号
によりNSFの通信速度を予め検知し検知した通信速度
でNSFを受信(410〜414)した後に、フェーズCへ移行
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ通信方法及
びファクシミリ装置に係り、特に、画情報の送受の前に
行われる通信手順(プロトコル)の時間を短縮したファ
クシミリ通信方法及びファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
ファクシミリ装置では、一般電話交換網におけるファク
シミリ通信手順としてITU−T(旧CCITT)勧告
T.30によって標準化されている伝送制御手順に従っ
てファクシミリ通信を行っている。しかし、この伝送制
御手順では相手局が制御信号を確実に受信できるように
300bps程度の低速の通信速度で制御信号を伝送してお
り、画情報の送受信(フェーズC)の前に行われるフェ
ーズA及びフェーズBの通信手順に時間がかかる、とい
う問題があった。このため、従来よりフェーズA及びフ
ェーズBの通信手順を短縮する次のような技術が提案さ
れている。
【0003】特開昭61-98064号公報には、極性反転検出
回路と、相手機の電話番号及び相手機の機能を記憶する
メモリ回路と、相手機に短縮手順を知らせる為の制御信
号を送出する制御信号送出回路とを設け、発呼に際しメ
モリ回路より相手機の短縮手順機能の有無を読み出し、
相手機が短縮手順機能を有していれば、極性反転検出回
路により極性反転を検出した直後に、制御信号送出回路
より非標準の短縮手順を実行することを通知する制御信
号(指令信号spc)を送出する技術が開示されている。し
かしながら、上記では相手機に短縮手順の実行を通知す
るための特定信号送出手段が新たに必要になるという問
題がある。
【0004】また特開昭62-38660号公報には、発呼側の
ファクシミリ装置において、被呼側より300bpsでNSF
(非標準機能識別信号)を受信すると、300bpsでNSS
(非標準機能設定信号)を送信した後に画情報を続けて
送信することにより、TCF(トレーニングチェック信
号)及びCFR(受信準備確認信号)の時間を短縮する
技術が開示されている。上記によれば標準プロトコルよ
りは画情報送信迄の時間は短縮されるものの、NSF及
びNSSを300bpsで送受しているため、NSFやNSS
のデータ量にもよるが、通信機能が増加傾向にありこれ
に伴ってNSFやNSSで送受すべきデータ量が増加の
一途を辿っている近年の状況では、NSF及びNSSの
送受に時間がかかる可能性が高く、あまり有効ではな
い。
【0005】また、上記では発呼側でNSSに引き続い
て画情報を送出するためフォールバック手順がなく、被
呼側で画情報のトレーニングがエラーとなった場合には
NACK信号(否定応答)を送出し、発呼側ではNAC
K信号を受信したら再度トレーニングを送出して画情報
を送出することが記載されているが、標準プロトコルで
は発呼側でこのようなNACK信号を検知する必要はな
いので、新たな構成を追加しなければならず、コストア
ップに繋がるという問題もある。
【0006】また特開平 3-68262号公報には、発呼側が
被呼側からのCED(被呼端末識別信号)を検出すると
トーンを送出し、被呼側はトーンを検出してCEDの送
出を停止し、発呼側はCEDの長さを計測して計測値が
しきい値より短ければNSSを高速で送出する技術が記
載されている。しかし上記では、前手順のネゴシエーシ
ョンを省略し、発呼側、被呼側で予め決定しておいた通
信パラメータ(紙サイズ、線密度、圧縮方法等)で通信
するため、標準プロトコルでは上記通信パラメータを変
更することにより利用できる機能が、短縮プロトコルで
は利用できないという問題がある。
【0007】また、上記ではNSS及びNSSに続いて
送信される画情報の通信速度の初期値を予め定めてお
き、エラーが発生する毎に再送を行い、規定回数エラー
が発生すると、例えば9600bps から7200bps にフォール
バックして通信を行っている。しかし上記技術では、被
呼側でエラーが発生したことを発呼側で認識できず、発
呼側及び被呼側で各々カウントしているエラーの発生回
数が不一致となる場合が生ずることも考えられる。この
場合、発呼側と被呼側とで通信速度が食い違い、通信そ
のものが成立しなくなるという問題がある。また上記で
は、被呼側からのCEDの送出を停止させ短縮手順の実
行を通知するトーンを送出するための特定信号送出手段
が新たに必要になる。
【0008】更に特開平3-154566号公報には、極性反転
を検知すると300bpsのNSSを送出し、極性反転を検知
できずにCEDを検出するとトーンを送出してCEDを
停止させ、300bpsのNSSを送出する技術が記載されて
いる。この技術では、最初の通信時に相手局のNSFの
FIF(ファクシミリ情報フィールド)の内容を記憶し
ておき、次回以降の通信時にはNSFを省略し、前記記
憶している内容に基づいて通信パラメータを決定してい
る。また画情報の通信速度については、発呼側で通信速
度履歴を記憶しておき、記憶した通信速度で画情報を送
信している。
【0009】しかし、上記技術もNSSを300bpsで送信
しているので、前述の特開昭62-38660号公報と同様にN
SSの送信に時間がかかる可能性が高く、あまり有効で
はない。また上記技術では、被呼側からのNSFの送信
を省略するために、発呼側は最初の通信で被呼側のNS
FのFIFの内容を記憶しておく必要があり、これを相
手先毎に記憶しておくためには大容量のメモリが必要と
なるので、コストアップに繋がるという問題がある。
【0010】またフォールバック手順がないために通信
速度の履歴を記憶しておく必要があるが、これを相手先
毎に記憶しておくためには更に大容量のメモリが必要で
あり、更にコストアップとなる。また前述の特開平 3-6
8262号公報と同様に、被呼側からのCEDの送出を停止
させ短縮手順の実行を通知するトーンを送出するための
特定信号送出手段を新たに設ける必要がある。
【0011】また特開平3-205958号公報には、被呼側に
おいてNSFのFIFに所定の通信速度を設定して300b
psで送出し、発呼側は前記設定された通信速度で高速の
NSSを送信し、引続きフレーム化した画情報も送信す
る技術が開示されている。しかし、上記技術はNSFを
300bpsで送信しているので、前述の特開昭62-38660号公
報と同様にNSFの送信に時間がかかる可能性が高く、
あまり有効ではない。また上記公報には、NSFのFI
Fへの通信速度の設定に代えて、NSF又はDISに含
まれている被呼側の通信速度に関する受信能力のうちの
最高速度で通信してもよい旨も記載されている。これに
よれば被呼側がNSFを送信すると次に発呼側よりNS
Sが高速で送出されることになるが、発呼側の最高速度
が被呼側よりも遅い等の場合に被呼側がそれを検知する
手段がないので、発呼側からのNSSの送出される速度
が検知できず、通信が成り立たない可能性が高い。
【0012】更に上記技術では、発呼側はNSSに引き
続き画情報を送出するためフォールバック手順がなく、
上記公報には、被呼側でNSSにFCSエラー(フレー
ムチェックシーケンスエラー)が発生した場合は、被呼
側からその旨を通知するトーンを送出して、発呼側はN
SSを高速で再送するようにしてもよい、と記載されて
いるが、標準プロトコルでは発呼側がこのようなトーン
を検知する必要はないので、新たな構成を追加しなけれ
ばならず、コストアップに繋がる。
【0013】更に特開平5-191613号公報には、被呼側が
CEDを送出している間に発呼側が短縮手順制御信号を
送出し、被呼側が短縮手順制御信号の受信によりCED
の送出を停止した場合は以後短縮手順を実行し、被呼側
がCEDの送出を停止しなかった場合は通常の手順を実
行することが記載されている。しかしながら、上記にお
いてもCEDの送出を停止させ短縮手順を実行可能であ
ることを通知する短縮手順制御信号を送出するための特
定信号送出手段を新たに設ける必要がある。
【0014】また特開平5-219334号公報には、CEDを
検出したときに発呼側が画情報の通信速度を通知するこ
とを兼ねた独自のトーン(DTMF)を送出してCED
の送出を停止させ、被呼側より短縮プロトコル用の300b
psのNSF(必須能力の項目を省いたNSF)を送出さ
せる技術が記載されている。そして、画情報を送出する
前にこの独自のトーンで通知した通信速度で画情報のパ
ラメータを高速で送出し、その後画情報を送出してい
る。しかしながら、上記技術はNSFを300bpsで送信し
ているので、前述の特開昭62-38660号公報、特開平3-20
5958号公報と同様にNSFの送信に時間がかかる可能性
が高く、あまり有効ではない。また独自のトーン(DT
MF)を送出するための独自トーン送出手段を新たに設
ける必要がある。
【0015】また上記は、画情報を送出する前に画情報
のパラメータを高速で送出し、その後画情報を送出する
という制御であるので、独自トーンDTMFにより被呼
側に通知すべき情報は画情報の通信速度のみで済んでい
た。しかし上記制御ではフォールバック手順がないとい
う問題があり、フォールバック手順における通信時間の
短縮を考慮すると、NSF等の制御信号の送受を高速化
する必要がある。画情報の通信時間を短縮するには、例
えばITU−T勧告V.17で規定されている通信速度
の最大値14.4kbpsを適用して画情報を通信することが有
効であり、コマンドの送受を高速化するためには上記の
画情報の通信速度に合わせて14.4kbpsで制御信号を送受
することが考えられる。
【0016】しかし制御信号の送出にあたっては、各種
の勧告にも規定されているようにトレーニング信号等の
送出も行う必要があるが、V.17ではトレーニング信
号の送出時間を 1.2秒と規定しているので、V.17に
準拠して制御信号の送受を行うとトレーニング信号を比
較的長い時間送出する必要があり、制御信号の送受に要
する時間は必ずしも短くはならない。このように、画情
報の通信速度が、制御信号を高速で送出する場合の最適
な通信速度であるとは限らない。
【0017】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮するこ
とができるファクシミリ通信方法及びファクシミリ通信
装置を得ることが目的である。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係るファクシミリ通信方法は、
発呼側は、制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号
を被呼側へ送出した後に、前記通信速度で制御信号を送
出し、前記制御信号を受信した被呼側は、制御信号の通
信速度を表す通信速度通知信号を発呼側へ送出した後
に、前記通信速度で制御信号を送出して制御信号の送受
を行なう。
【0019】請求項2記載の発明に係るファクシミリ装
置は、制御信号の通信速度を決定する決定手段と、前記
決定手段によって決定された通信速度を表す通信速度通
知信号を相手機へ送出する通知信号送出手段と、前記通
知信号送出手段から通信速度通知信号が送出された後
に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を送出
する制御信号送出手段と、を含んで構成している。
【0020】請求項3記載の発明に係るファクシミリ装
置は、相手機から送出された制御信号の通信速度を表す
通信速度通知信号を受信する通知信号受信手段と、前記
受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析する解
析手段と、前記受信した通信速度通知信号が表す通信速
度で相手機から送出された制御信号を受信する制御信号
受信手段と、前記通信速度通知信号を受信した後に、相
手機へ前記解析手段によって解析された通信速度で制御
信号を送出する制御信号送出手段と、を含んで構成して
いる。
【0021】請求項4記載の発明に係るファクシミリ装
置は、制御信号の通信速度を決定する決定手段と、前記
決定手段によって決定された通信速度を表す通信速度通
知信号を相手機へ送出する通知信号送出手段と、前記通
知信号送出手段から通信速度通知信号が送出された後
に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を送出
する制御信号送出手段と、相手機から送出された制御信
号の通信速度を通知する通信速度通知信号を受信する通
知信号受信手段と、前記受信した通信速度通知信号が表
す通信速度を解析する解析手段と、前記受信した通信速
度通知信号が表す通信速度で相手機から送出された制御
信号を受信する制御信号受信手段と、前記制御信号送出
手段が制御信号を送出した後に相手機からの制御信号を
受信できない場合は、制御信号送出手段により制御信号
の再送を行わせる制御手段と、を含んで構成している。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、制御信号の送出回数を計数する計数手段を
更に備え、制御手段は、制御信号送出手段が制御信号を
送出した後に相手機からの制御信号を受信できない場合
には制御信号の再送を行わせると共に、前記計数手段に
よって計数された送出回数が予め定められた回数に達し
た時に、通信速度が低下するように制御信号の通信速度
を変更し、通知信号送出手段により前記変更した通信速
度を表す通信速度通知信号を送出させた後に、制御信号
送出手段により前記変更した通信速度で制御信号を送出
させることを特徴としている。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、極性反転を検知する極性反転検知手段を更
に備え、制御手段は、前記相手機からの制御信号を受信
できない場合に制御信号の再送を行わせ送出回数が予め
定められた回数に達した時に通信速度が低下するように
制御信号の通信速度を変更して制御信号を送出させるこ
とを繰り返している間に前記極性反転検知手段によって
極性反転が検知されたときには、制御信号の通信速度を
初期値に戻し、前記通知信号送出手段により前記初期値
に戻した通信速度を表す通信速度通知信号を送出させた
後に、制御信号送出手段により前記初期値に戻した通信
速度で制御信号を送出させることを特徴としている。
【0024】請求項7記載の発明に係るファクシミリ装
置は、制御信号の通信速度を決定する決定手段と、前記
決定手段によって決定された通信速度を表す通信速度通
知信号を相手機へ送出する通知信号送出手段と、前記通
知信号送出手段から通信速度通知信号が送出された後
に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を送出
する制御信号送出手段と、相手機から送出された制御信
号の通信速度を表す通信速度通知信号を受信する通知信
号受信手段と、前記受信した通信速度通知信号が表す通
信速度を解析する解析手段と、前記受信した通信速度通
知信号が表す通信速度で相手機から送出された制御信号
を受信する制御信号受信手段と、制御信号の通信速度
を、前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度に変
更する制御手段と、を含んで構成している。
【0025】請求項8記載の発明は、請求項2乃至請求
項7の何れか1項記載の発明において、制御信号の通信
速度又は通信速度の初期値をITU−T勧告V.29に
準拠した9600bpsとすることを特徴としている。
【0026】請求項9記載の発明は、請求項2乃至請求
項7の何れか1項記載の発明において、通信速度通知信
号は、ITU−T勧告V.27ter、V.29(op
tion)、V.17等に定義されている無変調キャリ
ア(EPT)の周波数を通信速度毎に予め定められた周
波数に置換えた信号であることを特徴としている。
【0027】
【作用】画情報の送受までの時間を短縮するには、相手
機と回線が接続されると直ぐに高速で制御信号を送受す
ることが理想的であるが、ITU−T勧告T.30の手
順では、相手機と回線が接続されると、被呼側がCNG
(コーリングトーン)を検知することにより被呼側から
制御信号を送出するか、一定時間以内にCNGを検出で
きない場合、被呼側から制御信号を送出する。この時点
では、被呼側は相手機が高速で制御信号を送受する機能
を有しているか否かを検知できないため、被呼側は発呼
側が前記機能を有している場合と前記機能を有していな
い場合との両方を想定し、非標準の前記機能を有してい
ることを通知するNSFと、標準のDIS(デジタル識
別信号)とを各々低速(300bps)で送出する必要があっ
た。
【0028】これに対し、発呼側は回線接続前より被呼
側が高速で制御信号を送受する機能を有しているか否か
を判断可能であるので、被呼側が前記機能を有している
と判断した場合には、回線接続後、発呼側より制御信号
を送出し高速で制御信号を送受する旨を被呼側へ通知す
るように構成することにより、上記のように無駄に制御
信号を送出することによる無駄な通信時間を削減でき
る。しかし被呼側は送信されてくる制御信号の通信速度
がわからないと受信できない。従って先に挙げた従来技
術は、制御信号を標準の通信速度300bpsで送受してお
り、通信時間の短縮の点から見ると充分ではない。また
特開平 3-68262号公報のように通信速度の初期値を予め
定めておいたとしても、エラー発生時にエラー発生回数
のカウント値の不一致により通信そのものが成立しなく
なる可能性もある。
【0029】このため請求項1記載の発明では、発呼側
は、制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を被呼
側へ送出した後に、前記通信速度で制御信号を送出し、
制御信号を受信した被呼側は、制御信号の通信速度を表
す通信速度通知信号を発呼側へ送出した後に、通信速度
で制御信号を送出して制御信号の送受を行なう。上記に
よれば被呼側は通信速度通知信号により制御信号の通信
速度を予め検知することができるので、例えば検知した
通信速度の値が非標準の高い値(300bpsより高速)であ
ったとしても制御信号を受信することができる。また、
被呼側から発呼側への制御信号の送出も、上記と同様に
制御信号の通信速度を表す通知信号を発呼側へ送出した
後に前記通信速度で行われる。
【0030】従って、画情報の送受に先立って行われる
制御信号の送受を高速で行うことができ、画情報の送受
を開始する迄の時間をより短縮することができる。また
上記では、例えばエラーの発生等により通信速度の変更
を行う等の場合にも、発呼側で認識している通信速度と
被呼側で認識している通信速度との不一致が生ずること
はない。
【0031】請求項2記載の発明では、決定手段により
制御信号の通信速度を決定し、通知信号送出手段では決
定された通信速度を表す通信速度通知信号を相手機へ送
出し、制御信号送出手段では通信速度通知信号が送出さ
れた後に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号
を送出する。これにより、非標準の高い通信速度で制御
信号を送出する場合にも、制御信号の通信速度を相手機
に予め検知させることができ、前記通信速度で制御信号
を受信させることができる。従って、画情報の送受に先
立って行われる制御信号の送受を高速で行うことがで
き、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮するこ
とができる。
【0032】請求項3記載の発明では、相手機から送出
された制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を通
知信号受信手段により受信すると、解析手段では受信し
た通信速度通知信号が表す通信速度を解析する。これに
より、制御信号の通信速度を予め検知することができる
ので、該通信速度が非標準の高い値であったとしても制
御信号受信手段において、前記受信した通信速度通知信
号が表す通信速度で相手機から送出された制御信号を受
信することが可能となる。また制御信号送出手段では前
記通信速度通知信号を受信した後に、相手機へ前記解析
された通信速度で制御信号を送出するので、画情報の送
受に先立って行われる制御信号の送受を高速で行うこと
ができ、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮す
ることができる。
【0033】請求項4記載の発明では、決定手段により
制御信号の通信速度を決定し、通知信号送出手段は決定
された通信速度を表す通信速度通知信号を相手機へ送出
し、制御信号送出手段は通信速度通知信号が送出された
後に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を送
出する。また相手機から送出された制御信号の通信速度
を通知する通信速度通知信号を通知信号受信手段が受信
すると、解析手段では受信した通信速度通知信号が表す
通信速度を解析し、制御信号受信手段では前記受信した
通信速度通知信号が表す通信速度で相手機から送出され
た制御信号を受信する。これにより、前記通信速度が非
標準の高い値であったとしても制御信号の送受を行うこ
とができるので、画情報の送受に先立って行われる制御
信号の送受を高速で行うことができ、画情報の送受を開
始する迄の時間をより短縮することができる。
【0034】また制御手段では、制御信号送出手段が制
御信号を送出した後に相手機からの制御信号を受信でき
ない場合は、制御信号送出手段により制御信号の再送を
行わせるので、通信回線の状態が一時的に悪化し、送出
した制御信号が相手機で受信されなかったり、相手機か
ら送出された制御信号を受信できなかった等の場合にも
通信が途絶することがなくなり、通信回線の状態が回復
すれば制御信号の送受を再開することができる。
【0035】また請求項5に記載したように、制御信号
の送出回数を計数する計数手段を更に備え、制御手段
は、制御信号送出手段が制御信号を送出した後に相手機
からの制御信号を受信できない場合には制御信号の再送
を行わせると共に、計数手段によって計数された送出回
数が予め定められた回数に達した時に、通信速度が低下
するように制御信号の通信速度を変更し、前記通知信号
送出手段により前記変更した通信速度を表す通信速度通
知信号を送出させた後に、制御信号送出手段により前記
変更した通信速度で制御信号を送出させることが好まし
い。
【0036】これにより、通信回線の状態が悪い状況が
継続した等の場合には通信速度が低下されるので、正常
に制御信号を送受できる可能性が高くなり、制御信号の
送受を短時間で完了させることができる。また、送出回
数が予め定められた回数に達する毎に段階的に通信速度
を低下させるようにすれば、通信回線の状態に合った最
も速い通信速度で制御信号の送受を行うことが可能とな
る。
【0037】ところで、回線が接続されて相手機が回線
の直流ループを閉じることによる極性の反転は、NCC
(New Common Carrier)等を経由している場合には、回
線が接続されてからしばらく時間が経過した後にも発生
することがある。上記のような場合を考慮すると、請求
項6にも記載したように、極性反転を検知する極性反転
検知手段を更に備え、制御手段は、相手機からの制御信
号を受信できない場合に制御信号の再送を行わせ送出回
数が予め定められた回数に達した時に通信速度が低下す
るように制御信号の通信速度を変更して制御信号を送出
させることを繰り返している間に極性反転が検知された
ときには、制御信号の通信速度を初期値に戻し、前記初
期値に戻した通信速度を表す通信速度通知信号を送出さ
せた後に、前記初期値に戻した通信速度で制御信号を送
出させることが好ましい。
【0038】これにより、回線が接続されてからしばら
く時間が経過した後に極性の反転が発生した場合には、
通信速度が低下するように変更していた通信速度を初期
値に戻して通信速度通知信号及び制御信号を再送するの
で、上記場合にも回線の状態に合った最も速い通信速度
で制御信号の送受を行うことができる。
【0039】請求項7記載の発明では、決定手段により
制御信号の通信速度を決定し、通知信号送出手段は決定
された通信速度を表す通信速度通知信号を相手機へ送出
し、制御信号送出手段は、前記通知信号送出手段から通
信速度通知信号が送出された後に、相手機へ前記決定さ
れた通信速度で制御信号を送出する。また相手機から送
出された制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を
通知信号受信手段が受信すると、解析手段は前記受信し
た通信速度通知信号が表す通信速度を解析し、制御信号
受信手段は、受信した通信速度通知信号が表す通信速度
で相手機から送出された制御信号を受信する。また制御
手段では、制御信号の通信速度を、前記受信した通信速
度通知信号が表す通信速度に変更する。
【0040】上記によれば、例えば相手機の機能上の制
約、或いは通信回線の状態の悪化等により、制御信号送
出手段から先に送出した制御信号の通信速度と異なる通
信速度で制御信号を相手機から受信したとしても、該変
更された通信速度で制御信号を送出するので、相手機の
機能上の制約や通信回線の状態の悪化等に応じた最適な
通信速度で制御信号の送受を行うことができる。
【0041】なお、上記において制御信号の通信速度と
しては任意の速度を適用できるが、請求項8に記載した
ようにITU−T勧告V.29で規定されている9600bp
s とすることが好ましい。画情報等の信号の送出にあた
り通信速度を変更するには、各種の勧告にも規定されて
いるように信号の送出に先立ってトレーニング信号等の
送出も行う必要があり、このトレーニング信号を送出す
る時間はV.29では約250m秒、V.17等では約 1.2
秒と規定されている。V.29で規定されている通信速
度の最大値は9600bps であり、V.17に規定されてい
る通信速度の最大値14.4kbpsと比較すると低速であるの
で、制御信号そのものの送出に要する時間はV.17に
準拠して14.4kbpsで通信を行う場合と比較して長くなる
が、V.29では、制御信号の通信時間に占める割合が
非常に高いトレーニング信号の送出時間が大幅に短いの
で、上記のように通信速度を9600bps とし、V.29に
準拠して制御信号の送受を行うことにより、制御信号の
送受に要する時間を最も短くすることができる。
【0042】また通信速度通知信号を、請求項9にも記
載したようにITU−T勧告V.27ter、V.29
(option)、V.17等に定義されている無変調
キャリア(EPT)の周波数を通信速度毎に予め定めら
れた周波数に置換えた信号とすることが好ましい。上記
勧告に準拠したファクシミリ装置では無変調キャリアを
送出するための手段が既に設けられており、この無変調
キャリア送出手段に与える無変調キャリアの周波数を規
定するパラメータを通信速度に応じて変更すれば、無変
調キャリアの周波数が通信速度に応じて変化し、相手機
に対し非標準の通信速度で制御信号を送出すること、及
びその通信速度の値を伝達することができる。従って、
通知信号送出手段として信号発生回路等を新たに設ける
必要がなくなり、装置構成を簡単にすることができる。
【0043】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0044】〔第1実施例〕図1には本実施例に係るフ
ァクシミリ装置10の全体構成が示されている。ファク
シミリ装置10は、装置全体の制御を司るCPU12、
制御プログラム実行時にワークエリアとして使用される
RAM14、各種情報を表示するための表示部及び各種
の指示やデータ等を入力するための操作部が設けられた
操作表示装置16、送信原稿を読取る読取装置18、受
信画情報等を印刷して出力する印字装置20、符合化・
復合化・拡大・縮小等の画像処理を行う画像処理装置2
2、送信する画情報または受信した画情報を格納する画
像蓄積装置24、CPU12で実行されるプログラムを
記憶したROM等を含んで構成されたシステム制御部2
6を備えており、これらはシステムバス28により互い
に接続されている。
【0045】なおRAM14はバックアップ電源に接続
されており、記憶内容を書換え可能な不揮発性のメモリ
として作用する。このRAM14は、後述する短縮電話
番号リストを含む各種情報も記憶されている。
【0046】またシステムバス28には、内蔵している
ROMに記憶されているプログラムに従ってディジタル
網(例えばISDN網)に適した通信(例えばG4)を
制御する第1の通信制御部30、内蔵しているROMに
記憶されているプログラムに従ってアナログ網(例えば
公衆アナログ回線網)に適した通信(例えばG3)を制
御する第2の通信制御部32、ディジタル網へ接続する
ためのディジタル網制御装置34、切換えによって複数
の外部回線インターフェースと複数の内部通信回路とを
接続するための回線切換制御装置38が接続されてい
る。第1の通信制御部30は回線切換制御装置38に直
接接続されており、第2の通信制御部32は低速モード
と高速モードとを備えたモデム(変復調装置)40を介
して回線切換制御装置38に接続されている。回線切換
制御装置38には、ディジタル網制御装置34及びアナ
ログ網制御装置36が接続されている。
【0047】上記の構成のファクシミリ装置10は、上
記と同一構成のファクシミリ装置、アナログ網にのみ接
続可能なファクシミリ装置、ディジタル網にのみ接続可
能なファクシミリ装置等の相手機と回線を介して接続さ
れる。このファクシミリ装置をアナログ網にのみ接続す
る場合には、第1の通信制御部30及びディジタル網制
御装置34を省略することができ、また、ディジタル網
にのみ接続する場合には、第2の通信制御部32、モデ
ム40及びアナログ網制御装置36を省略することがで
きる。
【0048】次に本第1実施例の作用を説明する。ファ
クシミリ装置10は、アナログ網を介して他のファクシ
ミリ装置と画情報の転送を含む通信を行う場合に、画情
報の転送に先立って行われる制御信号の送受において、
一般的な通信規約で定められている通信速度(300bps)よ
りも高速で制御信号を送受すると共に、一般的な通信規
約で定められている通信シーケンスの一部を省略して制
御信号(コマンド)を送受する通信(以下、この通信を
短縮プロトコルと称する)を実行する機能を備えてい
る。
【0049】また、ファクシミリ装置10のRAM14
には、特定の相手機の電話番号と短縮番号との対応を表
す短縮電話番号リスト等が記憶されているが、この短縮
電話番号リストには、登録されている相手機の各々に対
応して、相手機が短縮プロトコル機能を有しているか否
かを表す情報、及び極性反転機能を有しているか否かを
表す情報が記憶されている。
【0050】ファクシミリ装置10は、送信時には次の
(1)〜(3)の場合に短縮プロトコルモードに移行す
る。
【0051】(1) 相手機が短縮プロトコル受信能力
有りと記憶されており、かつ相手機が極性反転検知機能
を実装しており、極性反転が検出された場合(送信時移
行ケース1)。
【0052】(2) 移行ケース(1)において極性反
転が検出される前にCEDを検知した場合、また、相手
機に短縮プロトコル受信能力有りと記憶されており、か
つ相手機が極性反転検知機能を実装していない場合で、
CNG(コーリング・トーン)を送出(送信)しながら
CEDの検知を行い、CEDを検知した場合(送信時移
行ケース2)。
【0053】(3) 相手機に短縮プロトコル受信能力
無しと記憶されており、CNGを送出しながらCEDま
たはコマンド(制御信号)の検出を行い、受信した自社
機のNSFから短縮プロトコル受信能力が有ると判断さ
れた場合(送信時移行ケース3)。
【0054】またファクシミリ装置10は、受信時に
は、次の(1)〜(3)の場合に短縮プロトコルモード
に移行する。
【0055】(1) 着呼してからCED送出までの間
に、短縮プロトコルモードへの移行を指示すると共に通
信速度を通知する通信速度通知信号を受信した場合(受
信時移行ケース1)。
【0056】(2) 着呼してから前記通信速度通知信
号が受信されずCEDを送出する場合で、CEDを送出
しながら通信速度通知信号を受信し、CED送出を停止
したた場合(受信時移行ケース2)。
【0057】(3) 着呼してから前記通信速度通知信
号が受信されずCEDを送出し、CEDを送出しながら
通信速度通知信号の受信をチェックしたが受信されずに
CED送出を停止した場合で、短縮プロトコル受信能力
有りを示すNSFとDIS(必要ならCSI)とを送出
し、これに応じて通信速度通知信号を受信した場合(受
信時移行ケース3)。
【0058】次に短縮プロトコルの手順を図2〜図10
を参照して詳細に説明する。まず、図2〜図6を参照し
て送信時に実行される送信プロトコル制御処理について
説明する。
【0059】図2のステップ100では、操作表示装置
16が操作されることにより入力された短縮番号に応じ
て、短縮電話番号リストに登録されている電話番号を読
み込んで発呼を行い、ステップ102、104では前記
発呼を行った相手機が短縮電話番号リストに短縮プロト
コル受信能力有りと記憶されているか否か判定する。判
定が肯定された場合には、ステップ106で後述する送
信プロトコルフェーズA制御処理(図3)を実行する。
【0060】次のステップ108では、短縮プロトコル
モードで送信するか否かを判定し、判定が否定された場
合、すなわち通常の送信モードの場合はステップ128
へ進み、短縮プロトコルモードで送信の場合はステップ
110で後述する送信プロトコルフェーズB制御処理
(図4)を実行し、ステップ112で短縮プロトコルモ
ードで送信するか否か判定する。通常の送信モードの場
合はステップ128へ進み、短縮プロトコルモードで送
信の場合はステップ114で後述する送信プロトコルフ
ェーズC制御処理(図5)、ステップ116で後述する
送信プロトコルフェーズD制御処理(図6)を各々実行
する。
【0061】ステップ118では、フェーズCへ移行す
るか否か判定し、肯定の場合はステップ114へ戻り、
否定の場合にはステップ120でフェーズBへ移行する
か否かを判定し、肯定の場合にはステップ110に進
み、否定の場合、すなわちフェーズEへ移行と判断した
ときは、ステップ122で低速のDCN(切換命令信
号)を送出して送信を終了する。
【0062】一方、ステップ104で相手機が短縮プロ
トコル受信能力有りと記憶されていない場合は、ステッ
プ124でCNGを送出し、CNGを送出しながらステ
ップ126でCEDまたはコマンドが受信されたか否か
を判定し、判定が肯定の場合には、ステップ128でN
SFが受信されたか否か判定する。NSFが受信された
場合には、ステップ130で自機と同じ製造会社で製造
されたファクシミリ装置からのNSFか否か判定し、自
機と同じ製造会社のファクシミリ装置からのNSFの場
合には、ステップ132で受信したNSFの所定のフィ
ールドに設定されたデータに基づいて短縮プロトコルの
受信能力が有るか否か判定する。短縮プロトコルの受信
能力が有る場合には、ステップ134で相手機を短縮プ
ロトコルの受信能力有りと短縮電話番号リストに登録し
た後にステップ110へ進み、短縮プロトコルモードへ
移行する。なお、上記ステップ134で短縮プロトコル
の受信能力有りと記憶した後の短縮プロトコルモードへ
の移行は、送信時移行ケース3に相当する(図13参
照)。またステップ128でNSF受信でないと判断さ
れた場合、すなわちDIS(ディジタル識別信号)を受
信した場合、或いはステップ130、132の判定が否
定された場合には、ステップ136で相手機を短縮プロ
トコルの受信能力無しと短縮電話番号リストに登録し、
ステップ138で通常の送信モードへ移行する。
【0063】次に、図3を参照して上記送信プロトコル
フェーズA制御処理を説明する。ステップ140では短
縮電話番号リストを参照し、相手機に極性反転機能が有
るか否かを判定し、判定が肯定された場合にはステップ
142でCNG送出開始タイマをスタートさせ、ステッ
プ144で極性反転が検知されたか否か判定する。判定
が否定された場合には、ステップ146でタイムアウト
と判断されるまでステップ144の判定を繰り返す。極
性反転が検知された場合にはステップ156へ移行し、
短縮プロトコルモードを実行することを表す情報をメモ
リに記憶し、処理を終了する。これにより、後述するよ
うに短縮プロトコルモードへ移行することになる。
【0064】一方、ステップ146でCNG送出開始タ
イマがタイムアウトした場合には、ステップ148でC
NGを送出し、ステップ150で極性反転が検知された
か否か判定する。ステップ150の判定が否定された場
合はステップ152でCEDが受信されたか否か判定
し、ステップ152の判定が否定された場合はステップ
154で低速コマンドが受信されたか否か判定する。こ
の判定も否定された場合にはステップ148へ戻る。従
って、ステップ150〜154の何れかの判定が肯定さ
れるまでCNDの送出が継続される。
【0065】極性反転が検知された場合はステップ15
0の判定が肯定されてステップ156へ移行し、短縮プ
ロトコルモードへ移行する。なお、前述したステップ1
44、又は上記ステップ150で極性反転が検知された
場合の短縮プロトコルモードへの移行は、送信時移行ケ
ース1に相当する(図11参照)。またCEDが受信さ
れた場合はステップ152の判定が肯定され、ステップ
156で短縮プロトコルモードへ移行する。低速コマン
ドが受信されることによりステップ154の判定が肯定
された場合には、ステップ164で短縮プロトコルモー
ドを実行することを表す情報をメモリに記憶し、処理を
終了する。これにより、通常の送信モードへ移行するこ
とになる。
【0066】ステップ140で極性反転機能無しと判断
された場合には、ステップ158でCNGを送出し、ス
テップ160でCEDが受信されたか否か判定する。ス
テップ160の判定が否定された場合には、ステップ1
62で低速コマンドが受信されたか否か判定し、ステッ
プ162の判定が否定された場合にはステップ158に
戻る。従って、ステップ160又はステップ162の判
定が肯定されるまでCNGの送出が継続される。
【0067】CEDが受信されるとステップ160の判
定が肯定され、ステップ156で短縮プロトコルモード
へ移行する。なお、前述のステップ152、又は上記ス
テップ160でCEDが受信された場合の短縮プロトコ
ルモードへの移行は、送信時移行ケース2に相当する
(図12参照)。また低速コマンドが受信された場合に
はステップ162の判定が肯定され、ステップ164で
通常の送信モードへ移行する。
【0068】図4を参照して送信プロトコルフェーズB
制御処理について説明する。ステップ400では制御信
号(コマンド)の通信速度の初期値(9600bps)を、RA
M14上に予め定められたエリア(以下、このエリアを
通信速度記憶部と称する)に記憶すると共に、フォール
バックカウンタの値を0にする。なお、本第1実施例で
は制御信号の通信速度、各通信速度の優先順位及び通信
速度通知信号(後述)の各通信速度毎の周波数が、次の
表1に示すように定められている。
【0069】
【表1】
【0070】なお、ステップ400は本発明の決定手段
に対応している。次のステップ402ではポーリングを
行う否か判定する。判定が否定された場合には、ステッ
プ404で通信速度記憶部に記憶している通信速度に対
応する周波数の通信速度通知信号(初期値は9600bps に
対応する2300Hz)を送出する。相手機は、この通信速度
通知信号を受信することにより後述するように短縮プロ
トコルモードへ移行する。このステップ404は請求項
2、4、7の通知信号送出手段に対応している。
【0071】ステップ406では通信速度通知信号を送
出してから所定時間経過した後に、通信速度記憶部に記
憶している通信速度で、すなわち非標準の高速で本発明
の制御信号としてのNSSを送出し、レスポンス待ちタ
イマをスタートさせる。なおステップ406は請求項
2、4、7の制御信号送出手段に対応している。また、
上述したように通信速度の初期値は9600bps であり、こ
の通信速度を用いる場合はITU−T勧告V.29に従
って通信を行うので、トレーニング信号の送出時間は非
常に短くて済み、NSSは非常に短い時間で相手機に受
信される。次のステップ408ではフォールバックカウ
ンタをカウントアップし、ステップ410では相手機か
らのレスポンスが受信されたか否か判定する。
【0072】レスポンスが受信されたときは、受信され
たレスポンスが通信速度通知信号か否かをステップ41
2で判定する。判定が肯定された場合には、ステップ4
14で前記受信された通信速度通知信号の周波数に基づ
いて、前記通信速度通知信号が表している通信速度を解
析し(例えば周波数が2300Hzであれば通信速度は9600bp
s と解析する)、解析した通信速度を通信速度記憶部に
記憶すると共に、相手機より通信速度通知信号の後に送
出されるNSFを前記解析した通信速度で受信する。な
お、上記処理は本発明の通知信号受信手段、解析手段、
制御信号受信手段及び請求項7の制御手段に対応してい
る。次のステップ416では、短縮プロトコルモードを
実行することを表す情報をメモリに記憶し、処理を終了
する。
【0073】一方、例えば受信側ファクシミリ装置が、
短縮プロトコルを実行する機能を備えている機種から前
記機能を備えていない機種に変更された等の場合には、
先のステップ404で通信速度通知信号を送出しても相
手機は短縮プロトコルモードに移行せず、相手機から低
速(300bps)で送出されたCED/DIS等が受信され
る。この場合にはステップ412の判定が否定され、ス
テップ418で通常の送信モードを実行することを表す
情報をメモリに記憶し、処理を終了する。
【0074】ところで、相手機が極性反転機能を実装し
ている場合には、レスポンス受信を待っている間もステ
ップ420で極性反転が検知されたか否か判定する。例
えば通信回線の状態が悪く、先に送出したNSSが相手
機に到達しなかった、或いは相手機から送出されたレス
ポンスが自機に到達しなかった等の場合には、極性反転
が検知されずにレスポンス待ちタイマがタイムアウトす
ることによりステップ410、420の判定が各々否定
され、ステップ422でフォールバックカウンタのカウ
ント値をチェックし、次のステップ424ではカウント
値が2となったか否か判定する。判定が否定された場合
はステップ404へ戻る。
【0075】このときは通信速度記憶部に記憶されてい
る通信速度の書換えを行っていないので、ステップ40
4では前回と同じ通信速度に対応する周波数の通信速度
通知信号が再び送出され、ステップ406では前回と同
じ通信速度でNSSが再び送出される。この処理は請求
項4の制御手段に対応している。また、ステップ408
におけるカウントアップにより、フォールバックカウン
タのカウント値は2となり、再度レスポンス待ち状態と
なる。従って、通信回線の状態が一時的に悪化し、通信
を正常に行えなくなった場合にも通信が途絶することは
ない。なお、上記処理におけるフォールバックカウンタ
のカウント値は所定の通信速度におけるNSSの送出回
数を表しており、ステップ408の処理は請求項5の計
数手段に対応している。
【0076】ここで、通信回線の状態が悪い状況が継続
した等により、極性反転が検知されることなくレスポン
ス待ちタイマがタイムアウトした場合には、ステップ4
24の判定が肯定されてステップ426へ移行する。ス
テップ426では、通信速度記憶部に記憶されている通
信速度より遅い次の通信速度(例えば先の通信速度が96
00bps であれば7200bps :表1参照)を通信速度記憶部
に記憶し、フォールバックカウンタのカウント値を0に
設定してステップ404へ戻る。これにより、ステップ
404では通信速度記憶部に記憶した前回より遅い通信
速度に対応する周波数(例えば7200bps であれば2400H
z)の通信速度通知信号が再び送出され、ステップ40
6では前記前回より遅い通信速度でNSSが再び送出さ
れる。
【0077】このように、フォールバックカウンタのカ
ウント値が表しているNSSの送出回数が予め定められ
た回数(この場合は2回)に達すると、通信速度を低下
させて通信速度通知信号及びNSSを再び送出すること
を繰り返すので、NSSを一定の通信速度で繰り返し送
出する場合と比較して、相手機が正常にNSSを受信で
きる可能性が高くなる。上記処理は請求項5の制御手段
に対応している。
【0078】また、相手機が極性反転機能を実装してお
りレスポンス受信を待っている間に極性反転が検知され
た場合には、ステップ420の判定が肯定されてステッ
プ428へ移行する。ステップ428では通信速度を初
期値(本実施例では9600bps)にセットし直し、その通信
速度を通信速度記憶部に記憶し、フォールバックカウン
タのカウント値を0に設定してステップ404に戻る。
これにより、相手機と回線が接続されてからしばらく時
間が経過した後に極性の反転が発生し、この時点で通信
速度の値を低下させていた場合にも、通信速度が初期値
に戻されてステップ404、406で通信速度通知信号
及びNSSが再送されるので、上記のような場合にも回
線の状態に合った最も速い通信速度でNSSが送出され
ることになる。上記処理は請求項6の制御手段に対応し
ている。
【0079】一方、ポーリングの場合にはステップ43
0以降でNSC(非標準機能命令信号)の送出が上記と
同様に行われる。すなわち、ステップ430では通信速
度記憶部に記憶している通信速度に対応する周波数の通
信速度通知信号を送出し、次のステップ432では通信
速度記憶部に記憶している通信速度で(非標準の高速
で)NSCを送出し、レスポンス待ちタイマをスタート
させる。ステップ434ではフォールバックカウンタを
カウントアップし、ステップ436では相手機からのレ
スポンスが受信されたか否か判定する。なお、NSCも
本発明の制御信号に対応しており、ステップ430は請
求項2、4、7の通知信号送出手段に、ステップ432
は請求項2、4、7の制御信号送出手段に各々対応して
いる。
【0080】相手機が極性反転機能を実装している場合
には、レスポンス受信を待っている場合もステップ44
4で極性反転が検知されたか否か判定し、極性反転が検
知されずにレスポンス待ちタイマがタイムアウトする
と、ステップ446でフォールバックカウンタのカウン
ト値をチェックし、ステップ448でカウント値が2に
なったか否か判定する。判定が否定された場合はステッ
プ430に戻り、判定が肯定された場合には、ステップ
450で通信速度記憶部に記憶されている通信速度より
遅い次の通信速度を通信速度記憶部に記憶し、フォール
バックカウンタのカウント値を0に設定した後にステッ
プ430に戻る。
【0081】上記により、レスポンスが受信されていな
い間は一定の通信速度でNSCを繰り返し再送する(請
求項4の制御手段に対応)と共に、フォールバックカウ
ンタのカウント値が2になるとNSCの通信速度が低下
される(請求項5の制御手段に対応)。これにより、通
信回線の状態が悪い場合にも通信が途絶することはな
く、回線の状態に合った適切な通信速度で相手機へNS
Cが送出される。またレスポンス受信を待っている間に
極性反転が検知された場合は、ステップ452で通信速
度を初期値にセットし直して通信速度記憶部に記憶し、
フォールバックカウンタのカウント値を0に設定してス
テップ452に戻る。従って、相手機と回線が接続され
てからしばらく時間が経過した後に極性の反転が発生し
た場合にも回線の状態に合った最も速い通信速度でNS
Cが送出される(請求項6の制御手段に対応)。
【0082】相手機からのレスポンスが受信されるとス
テップ436の判定が肯定され、ステップ438で受信
されたレスポンスが通信速度通知信号か否かを判定す
る。判定が肯定された場合には、ステップ440で前記
受信された通信速度通知信号の周波数に基づいて、前記
通信速度通知信号が表している通信速度を解析し、解析
した通信速度を通信速度記憶部に記憶すると共に、相手
機より通信速度通知信号の後に送出されるNSSを前記
解析した通信速度で受信した後に、受信プロトコルフェ
ーズB制御処理(図8参照、後述)のステップ468へ
ジャンプし、NSCFの送出を行う。また、相手機から
低速(300bps)で送出されたNSF、DIS等が受信され
た場合には、ステップ438の判定が否定され、ステッ
プ442で通常の送信モードを実行することを表す情報
をメモリに記憶し、処理を終了する。
【0083】次に図5を参照し送信プロトコルフェーズ
C制御処理を説明する。この送信プロトコルのフェーズ
Cでは、画情報をECM(エラー訂正機能:G3のオプ
ション機能)によるフレームに分割し、フレームNo.1の
第2フレーム以降に画情報(例えば1フレームに1頁の
一部分の画情報)を設定し、例えばV.17に規定され
ている通信速度の最大値14.4kbps等の高速で送出する。
【0084】ステップ210では画情報の再送か否か判
定し、再送の場合にはステップ212で再送対象の画情
報をフレームに設定して送出し、ステップ214で再送
終了と判断されると、ステップ222に進む。画情報の
再送でない場合は、ステップ216でフレームNo.0の第
1フレームに先に送出したNSSの情報を設定して送出
する。この場合、フレームNo.0に設定する情報は、先に
送出したNSSの情報そのものでもよいし、第2フレー
ム以降に設定する画情報を示すパラメータとしてもよ
い。ステップ218では、画情報を第2フレーム以降に
設定して送出し、ステップ220で画情報送出終了と判
断されると、ステップ222に進む。ステップ222で
は、ファクシミリ情報フィールドにポストメッセージコ
マンドの内容を設定したRCP(部分ページ制御復帰信
号)を送出し、処理を終了する。
【0085】次に図6を参照し送信プロトコルフェーズ
D制御処理について説明する。ステップ230では、相
手機からのレスポンスが受信されたか否か判定し、レス
ポンスが受信された場合には、ステップ232で受信さ
れたレスポンスが低速のMCF(メッセージ確認信号)
か否か判定する。レスポンスが受信されない場合には、
レスポンスが受信されるまでステップ250で低速で
P.M.C(ポストメッセージコマンド:例えばPPS
・Q又はPPS・PriQ等のポストメッセージ命令)
を送出する。
【0086】相手機からのレスポンスが受信され、ステ
ップ232で受信されたレスポンスが低速のMCFであ
ると判断された場合には、ステップ242においてRC
Pに設定して送出したポストメッセージコマンドの内容
に基づいて次に送信フェーズC、B、Eのいずれに移行
するかを判断し、判断結果を記憶する。図2のステップ
118、120の判定は上記判断結果に従って行われ
る。また、ステップ232の判定が否定された場合に
は、ステップ234で受信されたレスポンスが低速のP
PR(部分ページ要求)か否か判定し、判定が否定され
た場合にはステップ236で受信されたレスポンスが低
速のPIP(手順中断肯定信号)であるか判定する。
【0087】ステップ236の判定が肯定された場合に
は、ステップ238でラインホールド手順を実行した後
にステップ242へ進み、受信されたレスポンスが低速
のPIPでない場合には、ステップ240でエラー処理
を実行した後にステップ242へ進む。また、ステップ
234の判定が肯定された場合は、ステップ252でC
TC(訂正続行)の送出が必要か否か判定し、必要と判
断した場合には、ステップ256で低速のCTR(訂正
続行応答)が受信されたと判断されるまで、ステップ2
54でCTCを低速で送出し、CTRが受信された場合
にはステップ258で送信フェーズCへ移行と判断して
処理を終了する。
【0088】また、ステップ252でCTCの送出が不
要と判断された場合には、ステップ260でEOR(再
送終了)の送出が必要か否か判定し、不要と判断した場
合にはステップ242へ進み、必要と判断した場合には
ステップ262でEORを低速で送出した後、ステップ
264で低速のERR(再送終了応答)が受信されたか
否か判定する。ERRが受信された場合にはステップ2
42へ進み、ERRが受信されない場合には、ステップ
266で低速のPIN(手順中断否定信号)が受信され
たか否か判定し、受信された場合にはステップ268で
ラインホールド処理を行った後に、ステップ242へ進
む。
【0089】次に図7〜図10を参照し、受信プロトコ
ル制御処理について説明する。図7のステップ270で
着信があったと判断されると、ステップ272で1.8
秒のタイマをスタートさせ、ステップ274では通信速
度通知信号を受信したか否か判定し、判定が否定される
とステップ288で相手機からCNGを受信したか否か
判定し、判定が否定されるとステップ290でタイマが
タイムアウトしたか否か判定する。ステップ290の判
定も否定されるとステップ274に戻り、通信速度通知
信号又はCNGを受信するか、又はタイマがタイムアウ
トするまでステップ274、288、290を繰り返
す。
【0090】ステップ274で通信速度通知信号を受信
したと判断されると短縮プロトコルモードへ移行(受信
時移行ケース1)してステップ276で受信プロトコル
フェーズB制御処理を実行し、次のステップ278でエ
ラーが発生したと判定されなければ、続いてステップ2
80で受信プロトコルフェーズC制御処理、ステップ2
82で受信プロトコルフェーズD制御処理を実行する。
ステップ284で受信フェーズCへ移行すると判断され
ると、ステップ280へ戻って受信プロトコルフェーズ
C制御処理を再び実行し、ステップ286で受信フェー
ズBへ移行すると判断されると、ステップ276へ戻っ
て受信プロトコルフェーズB制御処理を再び実行する。
そして、受信フェーズB、C、D、Eを実行した後、ス
テップ289で低速DCN(切断命令信号)を受信して
処理を終了する。
【0091】またCNGが受信されるか、タイマがタイ
ムアウトすると、ステップ292でCEDを送出し、ス
テップ294で通信速度通知信号が受信されたか否か判
定する。判定が肯定されるとステップ296でCEDの
送出を停止した後に短縮プロトコルモードへ移行(受信
時移行ケース2)してステップ276へ進み、判定が否
定された場合はCED送出時間に基づいて、ステップ2
98でCEDの送出を終了するか否か判定する。判定が
否定された場合はステップ292へ戻ってCEDの送出
を継続し、判定が肯定された場合はステップ300でN
SF/DISを送出した後、ステップ302で通信速度
通知信号が受信されたか否か判定する。判定が肯定され
た場合には短縮プロトコルモードへ移行(受信時移行ケ
ース3)してステップ276へ進み、判定が否定された
場合はステップ304で通常の受信モードへ移行する。
【0092】次に図8を参照して受信プロトコルフェー
ズB制御処理を説明する。なお、この処理が実行される
ときには、上記より明らかなように、既に相手機から通
信速度通知信号を受信している。ステップ460では前
記受信した通信速度通知信号が表している通信速度を解
析し、解析した通信速度を通信速度記憶部に記憶すると
共に、相手機より通信速度通知信号の後に送出される制
御信号の前記解析した通信速度での受信を開始する。な
お通信速度通知信号の受信からの一連の処理は、本発明
の通知信号受信手段、解析手段及び制御信号受信手段に
対応している。
【0093】次のステップ462では受信された制御信
号が高速のNSSか否か判定する。判定が肯定された場
合には、ステップ464で通信速度記憶部に記憶されて
いる通信速度に対応する周波数の通信速度通知信号を相
手機に送出し、続いて通信速度記憶部に記憶されている
通信速度(先に受信したNSSの通信速度と同じ)で本
発明の制御信号としてのNSFを送出する。この処理は
請求項3の制御信号送出手段に対応している。NSFを
送出すると受信プロトコルのフェーズCに移行するが、
次のステップ468ではフェーズCに移行するまでの間
に通信速度通知信号が受信されたか否か判定する。この
判定が肯定された場合は、先に送出したNSFが相手機
に到達せず、相手機からNSSが再送された等の場合で
あるのでステップ460に戻り、ステップ460〜46
8でNSSの受信及びNSFの再送を行う。
【0094】ところで、ステップ462で受信された制
御信号がNSSでないと判定された場合には、ステップ
470で受信した制御信号は高速のNSCか否か判定す
る。判定が否定された場合には、ステップ472で通信
速度通知信号を新たに受信するまで待機し、通信速度通
知信号を新たに受信するとステップ460に戻る。ま
た、ステップ470の判定が肯定された場合はポーリン
グを行う場合であり、次のステップ474でポーリング
が可能か否か判定する。判定が肯定された場合には、送
信プロトコルフェーズB制御処理(図4参照)のステッ
プ404へジャンプし、NSSの送信を行う。また前記
判定が否定された場合には、ステップ476でエラーを
設定して処理を終了する。この場合、図7のステップ2
78の判定が肯定されることになる。
【0095】次に、図9を参照して受信プロトコルフェ
ーズC制御処理を説明する。この処理では、ECMによ
りフレームに分割されて送出されてくる画情報を受信す
る。フレーム構成は、送信の場合で説明したように、第
1フレーム(フレームNo.0)には、以下に続いて送出さ
れてくる画情報を示すパラメータが設定され、第2フレ
ーム以降に画情報が設定されている。ステップ322で
はFCD(ファクシミリ符号化データ)フレームを受信
したか否か判定し、受信しない場合、すなわちファクシ
ミリ情報フィールドにポストメッセージコマンドが設定
されたRCPフレームが受信された場合には、ステップ
324でRCPのポストメッセージコマンドの内容を解
析し、レスポンスコマンドを送出するフェーズDへ移行
する。
【0096】FCDフレームを受信した場合には、ステ
ップ326でフレームNo.0(第1フレーム)を受信した
か否か、すなわちNSSの情報を受信したか否か判定
し、受信した場合にはステップ328でNSSの情報を
解析し、判定が否定された場合、すなわちフレームNo.1
以降(第2のフレーム以降)を受信した場合には、受信
した画情報を画像蓄積装置24に蓄積し、ステップ33
2でフレーム受信終了か否か判定する。フレーム受信終
了の場合はフェーズDへ移行し、フレーム受信終了でな
い場合は上記の手順を繰り返す。
【0097】次に図10を参照して受信プロトコルフェ
ーズD制御処理を説明する。ステップ340ではRCP
フレームを受信しているか否か判定し、RCPフレーム
を受信していない場合にはステップ342で低速のコマ
ンドが受信されるまで待機する。RCPフレームを受信
しているか、又は低速のコマンドが受信された場合には
ステップ344でFCDフレームの受信状態の確認を行
い、良好ならばステップ346でラインホールドか否か
判定し、ラインホールドならばステップ348でライン
ホールド手順を実行し、ラインホールドでない場合には
ステップ350で低速MCFを送出した後、ステップ3
52へ進む。ステップ352では、受信したRCPフレ
ームに設定されたP.M.Cに基づいて受信フェーズ
C、B、Eの何れへ移行するか判断し、判断結果を記憶
する。図7のステップ284、286の判定は上記判断
結果に従って行われる。
【0098】またステップ344でFCDフレームの受
信状態が良好でないと判断された場合には、ステップ3
60で低速でPPRを送出し、ステップ362でCTC
が受信されたか否か判定する。CTCが受信された場合
にはステップ364で低速でCTRを送出した後、ステ
ップ366で受信フェーズCへ移行と判断し、判断結果
を記憶する。またCTCが受信されない場合には、ステ
ップ368でEORが受信されたか否か判定し、受信さ
れない場合にはステップ366へ移行し、受信された場
合にはステップ372でラインホールドか否か判定し、
ラインホールドならばステップ374でラインホールド
手順を実行し、ラインホールドでない場合にはステップ
376で低速でERRを送出した後、ステップ352へ
進む。
【0099】上述した処理において、送受信時の短縮プ
ロトコルモードへの移行ケース(1)〜(3)の場合の
通信シーケンスを図11〜図13に示す。図11〜図1
3において、RCPフレーム(PPS・MPS)はRC
Pフレーム内にポストメッセージコマンドのPPS・M
PSを設定することを表し、RCPフレーム(PPS・
EOP)はRCPフレーム内にポストメッセージコマン
ドのPPS・EOPを設定することを表し、FCDフレ
ーム(PIX)はFCDフレームに画情報PIXを設定
することを表している。各通信シーケンスにおいて短縮
プロトコルモード移行後の動作は同じである。
【0100】なお、上記では、これらのコマンドの通信
速度を通知する通信速度通知信号として単一トーンを用
いた例を説明したが、これも単一トーンに限定されるわ
けではなく、DTMF(Dual Tone Multi Frequency:多
重周波数信号)等を送出するようにしてもよい。DTM
Fを用いる場合は通信速度に応じて、一例として以下に
示すような値をDTMFにセットすることができる(な
お、( )H は括弧内の値が16進数であることを表
す)。
【0101】 ・9600bps : (0A)H ・7200bps : (0B)H ・4800bps : (0C)H ・2400bps : (0D)H 〔第2実施例〕次に本発明の第2実施例を説明する。な
お、本第2実施例は第1実施例と同一の構成であるの
で、各部分に同一の符号を付して説明を省略し、以下で
は本第2実施例の作用を説明する。
【0102】NSS、NSF等の制御信号を非標準の高
速で送受するためには、図11〜図13にも示すよう
に、制御信号の送出に先立ってモデムの速度を切り換え
るためにトレーニング信号を送出する必要がある。例え
ばITU−T勧告V.27terでは、このトレーニン
グ信号を図14(A)に示すように送出するよう規定し
ている。
【0103】すなわち、周波数が1800Hz一定の無変調キ
ャリア(EPT)を 185〜200 m秒送出し(セグメント
1)、次に25〜25m秒の無信号期間(セグメント2)を
おいてトレーニング信号を所定時間送出する(セグメン
ト3〜5)。そしてトレーニング信号送出後、変調信号
(NSS、NSF等の送出では、NSS、NSF等のデ
ータに応じて変調した信号)を送出する。この無変調キ
ャリア(EPT)の送出は上述のV.27terに限ら
ず、ITU−T勧告V.29(option)、V.1
7等でも規定されており、図11に示すように第1実施
例でも行っている(図12、13では図示を省略してい
るが図11と同じ)。
【0104】本第2実施例ではこの無変調キャリアを利
用し、第1実施例で説明した通信速度通知信号の送出を
省略すると共に、上記無変調キャリアの周波数を、例と
して図14(B)にも示すようにNSS、NSF等の制
御信号の通信速度に応じて変更して通信速度通知信号の
代わりとしている。ITU−T勧告V.27ter、
V.29(option)、V.17等に準拠したファ
クシミリ装置のモデムには、無変調キャリアを発生する
信号発生回路、及びこの信号発生回路から発生された無
変調キャリアを被変調データに応じて変調する変調回路
が設けられており、無変調キャリアの周波数の変更は、
前記信号発生回路に対し無変調キャリアの周波数を変更
する指示を出力するのみで実現でき、信号生成回路を新
たに設ける必要はない。
【0105】信号発生回路に対する指示は、図4に示し
た送信プロトコルフェーズB制御処理のステップ40
4、430、図8に示した受信プロトコルフェーズB制
御処理のステップ464において通信速度通知信号の送
出に代えて行えばよい。また、図4の送信プロトコルフ
ェーズB制御処理のステップ412及び414、438
及び440、図7の受信プロトコル制御処理のステップ
274又はステップ294又はステップ302、及び図
8の受信プロトコルフェーズB制御処理のステップ46
0では無変調キャリアが受信されたか否かを判定し、無
変調キャリアが受信されると受信された無変調キャリア
が表している通信速度を解析し、解析した通信速度を通
信速度記憶部に記憶すると共に解析した通信速度で制御
信号の受信を行えばよい。
【0106】上記による通信シーケンスは図15〜図1
7に示すようになる。これを第1実施例の図11〜図1
3と比較すると、第1実施例における通信速度通知信号
が省略されており、通信速度通知信号の送受に要する時
間が短縮され、画情報の送受を開始する迄の時間が更に
短縮されることが理解できる。
【0107】なお、上記では相手機が短縮プロトコル機
能を有しているか否かを表す情報、及び極性反転機能を
有しているか否かを表す情報を、短縮電話番号リストに
登録されている相手機の各々と対応させて記憶するよう
にしていたが、これに限定されるものではなく、過去に
通信を行った全ての相手機に対して上記情報を記憶する
ようにしてもよい。また、この場合に記憶すべき情報量
を少なくするために、例えば最後に通信を行ってからの
期間が最も長い相手機、或いは所定期間内における通信
の頻度が最も低い相手機から順に、上記情報を削除する
ようにしても良いことは言うまでもない。
【0108】また、上記では画情報の送受の前にNS
S、NSFを送受する場合を例に説明したが、本発明の
制御信号がこれらのコマンドに限定されるものではない
ことは言うまでもない。
【0109】以上、本発明の実施例について説明した
が、上記実施例は特許請求の範囲に記載した技術的事項
の実施態様以外に、以下に記載した技術的事項の実施態
様を含んでいる。
【0110】(1)相手機が非標準の高い通信速度で制
御信号を送受する機能を有しているか否かを表す情報を
記憶した記憶手段を更に備え、通知信号送出手段は、記
憶手段に記憶されている情報に基づいて、相手機が前記
機能を有していると判断した場合に通信速度通知信号を
送出することを特徴とする請求項2又は請求項4又は請
求項7記載のファクシミリ装置。
【0111】上記によれば、相手機が非標準の高い通信
速度で制御信号を送受する機能を有している場合にの
み、通信速度通知信号を送出し、制御信号を非標準の高
い通信速度で送出するので、相手機に拘わらず一律に通
信速度通知信号を送出する場合と比較して、相手機が前
記機能を有していなかった場合に通信速度通知信号を無
駄に送出することを防止できる。また特開平3-154566号
公報のように過去の通信の過程で取得したNSFの情報
を記憶する必要はないので、記憶すべき情報量は少なく
て済むことは言うまでもない。
【0112】(2)相手機との通信の過程で、相手機の
有している機能が前記記憶手段に記憶された情報と異な
っていた場合には、記憶手段に記憶された情報を変更す
る変更手段を更に備えたことを特徴とする(1)記載の
ファクシミリ装置。
【0113】上記によれば、相手機が、非標準の高い通
信速度で制御信号を送受する機能を有していない機種か
ら前記機能を有している機種へ、又はその逆に変更され
た場合にも、無駄に信号を送出することを防止でき、画
情報の送受を開始する迄の時間を短くすることができ
る。
【0114】(3)通知信号送出手段は、極性反転を検
知するか又はCED(被呼端末識別信号)を受信すると
通信速度通知信号を送出することを特徴とする請求項2
又は請求項4又は請求項7記載のファクシミリ装置。
【0115】上記によれば、回線が接続された直後に極
性反転が検知されると通信速度通知信号を送出し非標準
の高い通信速度で制御信号を送出することができるの
で、画情報の送受を開始する迄の時間を最短とすること
ができる。また、相手機が極性反転機能を有していない
場合、或いは極性反転が検知できなかった場合にも、比
較的早い時期から非標準の高い通信速度で制御信号を送
出することができる。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、画情報の送受に先立って行われる制御信号の送受を
高速で行うことができ、画情報の送受を開始する迄の時
間をより短縮することができる、という優れた効果を有
する。
【0117】請求項2記載の発明は、画情報の送受に先
立って行われる制御信号の送受を高速で行うことがで
き、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮するこ
とができる、という優れた効果を有する。
【0118】請求項3記載の発明は、画情報の送受に先
立って行われる制御信号の送受を高速で行うことがで
き、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮するこ
とができる、という優れた効果を有する。
【0119】請求項4記載の発明は、画情報の送受に先
立って行われる制御信号の送受を高速で行うことがで
き、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮できる
と共に、通信回線の状態が一時的に悪化し、送出した制
御信号が相手機で受信されなかったり、相手機から送出
された制御信号を受信できなかった等の場合にも通信が
途絶することを防止できる、という優れた効果を有す
る。
【0120】請求項5記載の発明は、上記効果に加え、
通信回線の状態が悪い状態が継続した等の場合であって
も、制御信号の送受を短時間で完了させることができ
る、という効果を有する。
【0121】請求項6記載の発明は、上記効果に加え、
回線が接続されてからしばらく時間が経過した後に極性
の反転が発生した場合にも、回線の状態に合った最も速
い通信速度で制御信号の送受を行うことができる、とい
う効果を有する。
【0122】請求項7記載の発明は、相手機の機能上の
制約や通信回線の状態の悪化等に応じた最適な通信速度
で制御信号の送受を行うことができる、画情報の送受を
開始する迄の時間をより短縮することができる、という
優れた効果を有する。
【0123】請求項8記載の発明は、上記効果に加え、
制御信号の送受に要する時間を最も短くすることができ
る、という効果を有する。
【0124】請求項9記載の発明は、上記効果に加え、
通知信号送出手段として信号発生回路等を新たに設ける
必要がなくなり、装置構成を簡単にすることができる、
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るファクシミリ装置の概略ブロッ
ク図である。
【図2】送信プロトコル制御処理を示すフローチャート
である。
【図3】送信プロトコルフェーズA制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【図4】送信プロトコルフェーズB制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【図5】送信プロトコルフェーズC制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【図6】送信プロトコルフェーズD制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【図7】受信プロトコル制御処理を示すフローチャート
である。
【図8】受信プロトコルフェーズB制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【図9】受信プロトコルフェーズC制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【図10】受信プロトコルフェーズD制御処理を示すフ
ローチャートである。
【図11】第1実施例に係る送受信時の短縮プロトコル
モード移行ケース1の短縮プロトコル手順の信号シーケ
ンスを示す線図である。
【図12】第1実施例に係る送受信時の短縮プロトコル
モード移行ケース2の短縮プロトコル手順の信号シーケ
ンスを示す線図である。
【図13】第1実施例に係る送受信時の短縮プロトコル
モード移行ケース3の短縮プロトコル手順の信号シーケ
ンスを示す線図である。
【図14】(A)はITU−T勧告V.27terで規
定されているトーレニング信号の構成、(B)は第2実
施例に係るトーレニング信号の構成を各々示す概念図で
ある。
【図15】第2実施例に係る送受信時の短縮プロトコル
モード移行ケース1の短縮プロトコル手順の信号シーケ
ンスを示す線図である。
【図16】第2実施例に係る送受信時の短縮プロトコル
モード移行ケース2の短縮プロトコル手順の信号シーケ
ンスを示す線図である。
【図17】第2実施例に係る送受信時の短縮プロトコル
モード移行ケース3の短縮プロトコル手順の信号シーケ
ンスを示す線図である。
【符号の説明】
10 ファクシミリ装置 12 CPU 14 RAM 40 モデム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手塚 芳明 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 榊 浩亮 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 川畑 広隆 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発呼側は、制御信号の通信速度を表す通
    信速度通知信号を被呼側へ送出した後に、前記通信速度
    で制御信号を送出し、前記制御信号を受信した被呼側
    は、制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を発呼
    側へ送出した後に、前記通信速度で制御信号を送出して
    制御信号の送受を行なうファクシミリ通信方法。
  2. 【請求項2】 制御信号の通信速度を決定する決定手段
    と、 前記決定手段によって決定された通信速度を表す通信速
    度通知信号を相手機へ送出する通知信号送出手段と、 前記通知信号送出手段から通信速度通知信号が送出され
    た後に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を
    送出する制御信号送出手段と、 を含むファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 相手機から送出された制御信号の通信速
    度を表す通信速度通知信号を受信する通知信号受信手段
    と、 前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析す
    る解析手段と、 前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度で相手機
    から送出された制御信号を受信する制御信号受信手段
    と、 前記通信速度通知信号を受信した後に、相手機へ前記解
    析手段によって解析された通信速度で制御信号を送出す
    る制御信号送出手段と、 を含むファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 制御信号の通信速度を決定する決定手段
    と、 前記決定手段によって決定された通信速度を表す通信速
    度通知信号を相手機へ送出する通知信号送出手段と、 前記通知信号送出手段から通信速度通知信号が送出され
    た後に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を
    送出する制御信号送出手段と、 相手機から送出された制御信号の通信速度を通知する通
    信速度通知信号を受信する通知信号受信手段と、 前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析す
    る解析手段と、 前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度で相手機
    から送出された制御信号を受信する制御信号受信手段
    と、 前記制御信号送出手段が制御信号を送出した後に相手機
    からの制御信号を受信できない場合は、制御信号送出手
    段により制御信号の再送を行わせる制御手段と、 を含むファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 制御信号の送出回数を計数する計数手段
    を更に備え、 前記制御手段は、前記制御信号送出手段が制御信号を送
    出した後に相手機からの制御信号を受信できない場合に
    は制御信号の再送を行わせると共に、前記計数手段によ
    って計数された送出回数が予め定められた回数に達した
    時に、通信速度が低下するように制御信号の通信速度を
    変更し、前記通知信号送出手段により前記変更した通信
    速度を表す通信速度通知信号を送出させた後に、制御信
    号送出手段により前記変更した通信速度で制御信号を送
    出させることを特徴とする請求項4記載のファクシミリ
    装置。
  6. 【請求項6】 極性反転を検知する極性反転検知手段を
    更に備え、 前記制御手段は、前記相手機からの制御信号を受信でき
    ない場合に制御信号の再送を行わせ送出回数が予め定め
    られた回数に達した時に通信速度が低下するように制御
    信号の通信速度を変更して制御信号を送出させることを
    繰り返している間に前記極性反転検知手段によって極性
    反転が検知されたときには、制御信号の通信速度を初期
    値に戻し、前記通知信号送出手段により前記初期値に戻
    した通信速度を表す通信速度通知信号を送出させた後
    に、制御信号送出手段により前記初期値に戻した通信速
    度で制御信号を送出させることを特徴とする請求項5記
    載のファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】 制御信号の通信速度を決定する決定手段
    と、 前記決定手段によって決定された通信速度を表す通信速
    度通知信号を相手機へ送出する通知信号送出手段と、 前記通知信号送出手段から通信速度通知信号が送出され
    た後に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を
    送出する制御信号送出手段と、 相手機から送出された制御信号の通信速度を表す通信速
    度通知信号を受信する通知信号受信手段と、 前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析す
    る解析手段と、 前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度で相手機
    から送出された制御信号を受信する制御信号受信手段
    と、 制御信号の通信速度を、前記受信した通信速度通知信号
    が表す通信速度に変更する制御手段と、 を含むファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 前記制御信号の通信速度又は通信速度の
    初期値をITU−T勧告V.29に準拠した9600b
    psとすることを特徴とする請求項2乃至請求項7の何
    れか1項記載のファクシミリ装置。
  9. 【請求項9】 前記通信速度通知信号は、ITU−T勧
    告V.27ter、V.29(option)、V.1
    7等に定義されている無変調キャリア(EPT)の周波
    数を通信速度毎に予め定められた周波数に置換えた信号
    であることを特徴とする請求項2乃至請求項7の何れか
    1項記載のファクシミリ装置。
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