JP3656070B2 - ファクシミリ通信制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、全二重モード通信機能を有するファクシミリ通信制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ファクシミリ通信は、モデム技術の進歩により、従前の半二重モードに加えて、送信と受信を同時に行わせることができる全二重モードが使われるようになり、また、CCITT勧告の通信手順もV.17、V.34、V8と進化し、現在はこれら複数のモードおよび手順が混在して使用されるにいたっている。
【0003】
このため、V.8などの上位バージョンの手順が実行可能なファクシミリ通信制御装置では、下位バージョンの手順しか持たない旧機種にも対応すべく、新旧複数のモードおよび手順の実行が可能なように構成され、通信相手端末のバージョンに合わせたモード/バージョンで通信を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、最近のファクシミリ通信制御装置は、複数の通信モードおよび複数の手順バージョンに下位互換で対応するために、バージョンが新しくなるほど多くのバージョン機能を持たざるを得なくなっている。この場合、回線接続された相手端末に対しては、まず、その相手端末が有するバージョン機能を判別する予備手順を実行してから、その相手端末のバージョン機能に合わせた通信手順を実行する。
【0005】
このように、相手端末の通信モードまたは手順バージョンを最初から特定することができないファクシミリ通信では、勧告の手順(V.17、V.34、V.8など)に定められていない規定外の事象による手順エラーや通信時間損失などを生じやすいことが本発明者によってあきらかとされた。
【0006】
たとえば、V.34モデムにおいて、回線状態の不安定などにより、コントロール
チャンネルのデータフェーズにてリトレインが発生した場合、リトレイン前に行った手順がリトレイン後に重複して実行されてしまうという通信時間の無駄を生じることがある。
【0009】
本発明の目的は、コントロールチャンネルのデータフェーズにてリトレインが発生した場合の通信時間損失を回避することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、コントロールチャネルにてデータフェーズ中にリトレインが発生したことを検出するリトレイン検出手段と、前記リトレイン検出手段がリトレイン発生を検出した場合に、前記リトレイン発生時に信号送出中であったか信号受信待ち中であったかを判断する状態判断手段と、信号送出中に前記リトレインが発生したと前記状態判断手段が判断した場合には、前記信号送出後の状態に遷移し、信号受信待ち中に前記リトレインが発生したと前記状態判断手段が判断した場合には、再度信号受信待ちを行わせる制御手段と、を備えたものである。
【0012】
これにより、コントロールチャンネルのデータフェーズにてリトレインが発生した場合の通信時間損失を回避することができるようになって、上記目的を達成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、コントロールチャネルにてデータフェーズ中にリトレインが発生したことを検出するリトレイン検出手段と、前記リトレイン検出手段がリトレイン発生を検出した場合に、前記リトレイン発生時に信号送出中であったか信号受信待ち中であったかを判断する状態判断手段と、信号送出中に前記リトレインが発生したと前記状態判断手段が判断した場合には、前記信号送出後の状態に遷移し、信号受信待ち中に前記リトレインが発生したと前記状態判断手段が判断した場合には、再度信号受信待ちを行わせる制御手段と、を備えたことを特徴とするものであり、これにより、コントロールチャネルのデータフェーズ中にリトレインが発生した場合に、信号送出中にリトレインが発生しても信号受信待ち中にリトレインが発生しても、リトレイン発生前の処理が重複して実行されてしまうことがなく、通信時間の損失を回避することができる。
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図13を用いて説明する。
【0022】
なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0023】
図1は本発明の第1の実施態様によるファクシミリ通信制御装置の機能に着目したブロック図を示す。
【0024】
同図において、Lは電話回線またはファクシミリ回線などの通信回線、1はNCU(回線制御ユニット)、2は全二重/半二重送受信回路、3は通信制御部、4はバッファメモリ、5は圧縮伸張回路、6はインタフェイス部、71,72,73は外部データ端末をそれぞれ示す。
【0025】
NCU1はダイヤル発信、着信、フックオン/オフなどの回線制御を行う。
【0026】
全二重/半二重送受信回路2は、2値デジタル信号をアナログ信号に変調して回線Lへ送出するデータ送信と、回線Lからのアナログ受信信号から2値デジタル信号を復調するデータ受信とを行う。このデータ送受信は、ファクシミリ通信の場合、周波数帯域分割多重による全二重データ送受信または送受切換による半二重データ送受信のいずれかの通信モードに切り換えて行われる。
【0027】
通信制御部3は、CCITT勧告のV.17、V.34、V8手順を実行する手順実行部31、通信状態を記憶する状態フラグ32、信号受信待ち時間(T4)などを計時するタイマー33、交差信号検出部34、手順制御部35などにより構成されている。
【0028】
なお、この通信制御部3の主要機能はCPU(マイクロコンピュータ)を用いることにより、ハードウェア的には一体に構成することができる。
【0029】
バッファメモリ4はRAMなどの半導体メモリを用いて構成され、ファクシミリ情報(画情報)などの通信データのほかに、各種通信コマンド(またはモデムコマンド)、各種制御情報などを一時的に蓄積または格納する。
【0030】
圧縮伸張回路5は、ファクシミリ情報の符号化圧縮および復号化伸張を行う。
【0031】
インタフェイス部6は、プリンタ71、スキャナ72、パーナルコンピュータ73などの外部データ端末(DTE)との間で、ファクシミリ情報および各種コマンドの受け渡しを行う。
【0032】
図2は、図1に示したファクシミリ通信制御装置のハードウェア構成例を示す。
【0033】
同図に示すように、図1に示したファクシミリ通信制御装置の機能は、主制御部101、ROM102、RAM103、通信制御部104、全二重/半二重送受信回路105、NCU106、圧縮伸張回路107、インタフェイス108の各ハードブロックにより構成することができる。
【0034】
この場合、各ハードブロックは、要すれば、半導体集積回路化されたマイクロコンピュータなどの汎用処理装置により、その一部または全体をハードウェア的に統合させることが可能である。たとえば、通信制御部104は主制御部101にその機能を担わせることができる。さらに要すれば、圧縮伸張回路107についても、その機能を主制御部101または通信制御部104に担わせることができる。
【0035】
図3は本発明が適用される以前のファクシミリ通信手順例を示す。
【0036】
図4は本発明の第1の実施態様によるファクシミリ通信手順例を示す。
【0037】
図5は本発明の第1の実施態様による信号送出時の制御フローチャートを示す。
【0038】
図6は本発明の第1の実施態様による信号受信時の制御フローチャートを示す。
【0039】
まず、図3において、全二重モード通信よりV.34ファクシミリ手順のフェーズDが実行される場合、そのフェーズDのコントロールチャンネル(制御チャンネル)の中にて、送信機信号PPS−MPSの送出と受信機信号MCFの受信とがタイミング的に重なる信号交差を生じることがある。つまり、全二重モード通信では、送信と受信が同時並行で行われるため、発呼側からのPPS−MPS信号の送出と、このPPS−MPS信号に対する被呼側からのMCF信号の受信とが時間的に重なる信号交差を生じることがある。
【0040】
この場合、そのPPS−MPS信号と交差して受信されたMCF信号は、そのPPS−MPS信号に対して返信されるべきMCF信号であるとは限らない。しかし、CCITT勧告の手順では、そのような信号交差が生じた場合の定めがなく、したがって、たとえば、そのMCF信号が交差して送出されたPPS−MPS信号に対してではなく、それよりも前のPPS−MPS信号に対しての返信であったような場合は、手順が正常に続行されなくなって、同図に示すように、通信が異常終了してしまう恐れがある。
【0041】
そこで、本発明の第1の実施態様では、V.34手順のフェーズDにおいて送出したPPS−MPS信号に対するMCF信号が交差信号であった場合に、その交差信号を無効にして上記PPS−MPS信号の送出から手順を再実行させる手順制御部34(図1)を備えることにより、信号交差による通信の異常終了を回避させるようにしてある。
【0042】
図4の(A)(B)はそれぞれ、PPS−MPS信号の再送出時にMCF信号の交差があった場合の通信手順実行例を示す。
【0043】
同図(A)の場合は、再送出のPPS−MPS信号に交差して受信されたMCF信号を無効処理した後、一定の待ち時間T4をおいてPPS−MPS信号を再々送出して、この再々送出のPPS−MPS信号に対するMCF信号が交差せずに受信された例を示す。
【0044】
この例では、交差して受信されたMCF信号が再送出のPPS−MPS信号に対する正規の返信(応答)であって、本来は無効にする必要はなかったが、一定待ち時間T4後に3回目のPPS−MPS信号を送出することで、その3回目のPPS−MPS信号に対するMCF信号を交差なしに受信し、これによりコントロールチャンネルを正常終了させている。
【0045】
同図(B)の場合は、再送出のPPS−MPS信号に交差して受信したMCF信号を無効処理した後で、その再送出のPPS−MPS信号に対して正規の応答であるMCF信号が受信された場合を示す。
【0046】
この例では、交差して受信されたMCF信号が前回送出のPPS−MPS信号に対する返信であって、これを無効処理することにより、そのあとに続いて受信されたMCF信号を再送PPS−MPS信号として正しく認識し、これによりコントロールチャンネルを正常終了させている。
【0047】
上述したコントロールチャンネルでの信号送出制御について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0048】
ステップ1:送出する信号を生成し、モデムのバッファ(図1のバッファメモリ4に相当)へ送出する準備をする(S1)。
【0049】
ステップ2:モデム(図1の通信制御部3に相当)の状態を調べ、送出可能かどうかを判断する(S2)。
【0050】
ステップ3:送出可能であれば、生成した信号をモデムバッファに設定(書込)し、相手端末へ信号を送出する(S3)。
【0051】
ステップ4:信号送出可能かを判断する(S4)。
【0052】
ステップ5:信号送出完了であれば、次の処理の準備を行う(S5)。
【0053】
ステップ6:信号送出完了の判断と同時に受信信号の監視を行う(S6)。
【0054】
ステップ7:もし、信号送出中に相手端末からの信号受信があった場合、すなわち信号交差があった場合は、内部フラグ(図1の状態フラグ32が相当)に、交差信号(信号送出中に受信した信号)である旨の情報(タグ)を登録し、再度の信号送出処理を実行する(S7)。
【0055】
次に、上述したコントロールチャンネルでの信号受信制御について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0056】
ステップ1:信号受信処理において信号受信が発生した場合、まず、その受信信号を有効にするか無効にするかを判断する。その判断は、信号送出のときに登録される交差信号情報(図5のステップ7)に基づいて行われる(S1)。
【0057】
ステップ2:ステップ1にて受信信号を有効と判断した場合は、その受信信号が何かを解析する。つまり、受信信号の機能解析を行う(S2)。
【0058】
ステップ3:解析した信号ごとに各処理を行う(S3)。
【0059】
ステップ4:ステップ1において、受信信号が信号送出中の受信信号すなわち交差信号であると判断した場合は、その受信信号を読み捨てる(S4)。
【0060】
図7は本発明の第2の実施態様によるファクシミリ通信制御装置の機能に着目したブロック図を示す。
【0061】
同図において、Lは電話回線またはファクシミリ回線などの通信回線、1はNCU(回線制御ユニット)、2は全二重/半二重送受信回路、3は通信制御部、4はバッファメモリ、5は圧縮伸張回路、6はインタフェイス部、71,72,73は外部データ端末をそれぞれ示す。
【0062】
ここで、通信制御部3は、CCITT勧告のV.17、V.34、V8手順を実行する手順実行部31、通信状態を記憶する状態フラグ32、信号受信待ち時間などを計時するタイマー33、リトレイン発生時の制御を行うリトレイン時制御部36および手順制御部35などにより構成されている。
【0063】
なお、この通信制御部3の主要機能はCPU(マイクロコンピュータ)を用いることにより、ハードウェア的には一体的に構成することができる。また、図1に示した通信制御装置の機能を併せ持つことも可能である。
【0064】
図8は本発明の第2の実施態様によるファクシミリ通信手順例を示す。
【0065】
まず、同図(A)は、コントロールチャンネルのデータフェーズにて、回線ノイズなどにより、リトレインが発生した場合のリトレイン後の処理手順例を示す。
【0066】
この場合、リトレイン発生後にモデムコントロールフェーズに再度移行し、このフェーズを経てデータフェーズに戻ったら、リトレイン前の続きから手順を実行する。ここで示す例では、リトレイン前の続きとして、被呼側からのCFR信号を一定時間T4受信待ちする。
【0067】
同図(B)および同図(C)はそれぞれ、モデムコントロールフェーズに再度移行してデータフェーズに戻ったときの手順実行例を示したものであって、いずれの場合も、リトレイン発生前の状態を引き継いで継続実行している。
【0068】
図9はモデムコントロールフェーズでの制御信号のやりとり状態を示す。
【0069】
同図に示すモデムコントロールフェーズでは、pph信号とALT信号のやりとりを経てMph信号のやりとりに移行することにより、データフェーズへの復帰を行わせる。
【0070】
図10は本発明の第2の実施態様によるリトレイン時処理の制御フローチャートを示す。
【0071】
コントロールチャンネルでは、回線状態が悪くて送出した信号に対しての応答がない、あるいは受信した信号が読めないなどの障害が生じた場合、再度モデムコントロールフェーズを行うことにより、コントロールチャンネルの通信速度を落とす(2400bpsから1200bps)ことを行ったりすることができる。
【0072】
ただし、データフェーズ中でのリトレインは、リトレイン前に行った手順が最初からやり直されることがあり、このやり直しが行われると通信時間が著しく長くなってしまう恐れがある。
【0073】
そこで、本発明の第2の実施態様では、図10にその制御手順をフローチャートで示すように、リトレインが発生した場合の手順の重複を避けるようにしてある。
【0074】
以下、図10のフローチャートについて説明する。
【0075】
ステップ1:コントロールチャンネルのデータフェーズにてリトレインが発生したか否かを判断する(S1)。
【0076】
ステップ2:リトレインが発生した場合、現在の状態すなわちファクシミリ通信手順の遷移状態を判断する(S2)。
【0077】
ステップ3:信号送出中にリトレインが発生した場合は、信号送出後の状態に遷移する(S3)。
【0078】
ステップ4:信号受信待ち中にリトレインが発生した場合は、信号受信待ちタイマーを再スタートさせてして、再度信号待ちを行う(S4)。
【0079】
図11は本発明の第3の実施態様によるファクシミリ通信制御装置の機能に着目したブロック図を示す。
【0080】
同図において、Lは電話回線またはファクシミリ回線などの通信回線、1はNCU(回線制御ユニット)、2は全二重/半二重送受信回路、3は通信制御部、4はバッファメモリ、5は圧縮伸張回路、6はインタフェイス部、71,72,73は外部データ端末をそれぞれ示す。
【0081】
ここで、通信制御部3は、CCITT勧告のV.21、V.29、V.17、V.34、V8手順の実行能力する手順実行部31、通信状態を記憶する状態フラグ32、信号受信待ち時間や信号送出時間などを計時するタイマー33、およびCI信号の送出を制御するCI送出制御部37などにより構成されている。
【0082】
なお、この通信制御部3の主要機能もCPU(マイクロコンピュータ)を用いることにより、ハードウェア的には一部または全体を一体的に構成することができる。
【0083】
図12は本発明の第3の実施態様によるファクシミリ通信手順例を示す。
【0084】
同図において、(A)は本発明の第3の実施態様におけるCI信号のリトライ制御の手順を示す。(B)は本発明の第3の実施態様におけるCI信号送出制御の手順を示す。また、(C)はCI信号の送出タイミングを示す。
【0085】
図13は本発明の第3の実施態様によるCI信号送出制御フローチャートを示す。
【0086】
同図において、CI信号は、発呼側がV.8手順の開始を示す信号であって、V.21(L)により300bpsで送信される。このCI信号を受信した相手端末がV.8手順能力を有していれば、その相手端末はCI信号に対してANSam信号を送出することになっている。
【0087】
ANSam信号はV.8機能があることを知らせる信号であって、2100Hzで450msの位相反転を行い、15Hzの振幅変調がかけられている。
【0088】
ここで、V.8の勧告手順ではCI信号の送出回数と送出タイミングが定義されていないため、回線上のちょっとしたアナログノイズで接続不能になったり、信号衝突が発生して通信時間が伸びたりする恐れがあった。
【0089】
そこで、本発明の第3の実施態様では、図13のフローチャートに示すような制御動作により、その接続不良等の障害を防止するようにしている。
【0090】
以下、図13のフローチャートについて説明する。
【0091】
ステップ1:着呼側から受信したDIS信号のFIFを解析し、着呼側にV.8能力があるか否かを判断する。もし、V.8能力がなければ、通常のV.17以下の手順により通信を行う(S1)。
【0092】
ステップ2:上記の判断にて相手端末にV.8能力があり、かつ相手側からのANSam信号が未受信状態であれば、モデムをCI送出モードに切り替えてCI信号を送出する(S2)。
【0093】
ステップ3:CI信号の送出と同時にCI送出オンタイマーを設定する。このタイマーによるCI送出時間の設定は、0.1s〜2.0sの間で100ms単位で行えるようになっている(S3)。
【0094】
ステップ4:上記タイマーの設定時間だけCI信号を送出したかを判定する(S4)。
【0095】
ステップ5:CI信号が上記タイマーの設定時間だけ送出されたならば、つまりCI送出タイマーがタイムアウトしたならば、CI信号の送出を停止する(S5)。
【0096】
ステップ6:次に、モデムをANSam信号検出モードに切り替える(S6)。
【0097】
ステップ7:同時に、CI信号の送出停止時間すなわちANSam信号の監視時間を定めるために、CI送出オフタイマーを設定する(S7)。
【0098】
ステップ8:上記CI送出オフタイマーがタイムアウトしたか否かを判定する(S8)。
【0099】
ステップ9:タイムアウトしていなかったならば、ANSam信号が検出されたか否かを判定する。ここで、ANSam信号が検出されたならば、V.8手順モード(CM信号とJM信号のやりとりを行う)の処理へ移行する(S9)。
【0100】
ステップ10:ANSam信号が検出されていなかった場合は、300bps信号が検出されたか否かを判断する。ここで、300bps信号が検出されたならば、CI信号送出制御を停止してステップ1に戻る(S10)。
【0101】
ステップ11:上記CI送出オフタイマーがタイムアウトするまでANSam信号または300bps信号のどちらも検出できなかった場合は、ステップ3に戻ってCI信号を設定時間だけ送出する動作を行う、この動作は、あらかじめ設定された指定回数に達するまで繰り返される。指定回数のCI送出が行われた場合は、V.8手順による通信開始をあきらめ、V.17モードでの通信を行う。この場合、V.17手順にて受信されるDIS信号にV.8手順能力有りの情報があっても無視し、そのDIS信号に対してはDCSを送出して通常処理を行う(S11)。
【0102】
【発明の効果】
以上のような本発明によれば、コントロールチャネルのデータフェーズ中にリトレインが発生した場合に、信号送出中にリトレインが発生しても信号受信待ち中にリトレインが発生しても、リトレイン発生前の処理が重複して実行されてしまうことがなく、通信時間の損失を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施態様によるファクシミリ通信制御装置の機能に着目したブロック図
【図2】図1に示したファクシミリ通信制御装置のハードウェア構成例を示すブロック図
【図3】本発明が適用される以前のファクシミリ通信手順例を示す図
【図4】本発明の第1の実施態様によるファクシミリ通信手順例を示す図
【図5】本発明の第1の実施態様による信号送出時の制御フローチャート
【図6】本発明の第1の実施態様による信号受信時の制御フローチャート
【図7】本発明の第2の実施態様によるファクシミリ通信制御装置の機能に着目したブロック図
【図8】図8は本発明の第2の実施態様によるファクシミリ通信手順例を示す図
【図9】図9はモデムコントロールフェーズでの制御信号のやりとり状態を示す図
【図10】本発明の第2の実施態様によるリトレイン時処理の制御フローチャート
【図11】本発明の第3の実施態様によるファクシミリ通信制御装置の機能に着目したブロック図
【図12】本発明の第3の実施態様によるファクシミリ通信手順例を示す図
【図13】本発明の第3の実施態様によるCI信号送出制御フローチャート
【符号の説明】
L 通信回線
1 NCU(回線制御ユニット)
2 全二重/半二重送受信回路
3 通信制御部
31 手順実行部
32 状態フラグ
33 タイマー
34 交差信号検出部
35 手順制御部
36 リトレイン時制御部
37 CI送出制御部
4 バッファメモリ
5 圧縮伸張回路
6 インタフェイス部
71 プリンタ(外部データ端末)
71 スキャナ(外部データ端末)
71 コンピュータ(外部データ端末)
Claims (1)
- コントロールチャネルにてデータフェーズ中にリトレインが発生したことを検出するリトレイン検出手段と、
前記リトレイン検出手段がリトレイン発生を検出した場合に、前記リトレイン発生時に信号送出中であったか信号受信待ち中であったかを判断する状態判断手段と、
信号送出中に前記リトレインが発生したと前記状態判断手段が判断した場合には、前記信号送出後の状態に遷移し、信号受信待ち中に前記リトレインが発生したと前記状態判断手段が判断した場合には、再度信号受信待ちを行わせる制御手段と、
を備えたことを特徴とするファクシミリ通信制御装置。
Priority Applications (1)
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