JP3636147B2 - 通信端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ITU−T勧告V.34通信モードの通信機能を有するファクシミリ装置などの通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
公衆電話回線を介してファクシミリ画像信号を伝送するためのファックスモデムとして、従来の14.4kbsの最大データ速度を有するITU−T勧告V.17通信モードのファックスモデムよりも高速で、33.6kbsの最大データ速度を有する、いわゆる「スーパーG3」と呼ばれるITU−T勧告V.34通信モードのファックスモデムが実用化されている。
【0003】
一方、昨今、インターネット・プロトコルの通信手順を用いた、いわゆるIP網を用いて、インターネットなどのデータ通信のみならず、電話通信やファクシミリ通信が行われるようになってきた。このIP網を用いてファクシミリ通信を行うとき、例えば、送信側端末のファクシミリ装置が公衆電話網に接続され、受信側端末のファクシミリ装置が公衆電話網に接続されている場合、送信側端末のファクシミリ装置は直近のIP網のゲートとなる第1のゲートウェイ装置を介してIP網にアクセスした後、受信側端末のファクシミリ装置の直近となる第2のゲートウェイ装置を介して受信側端末のファクシミリ装置に接続する。すなわち、送信側端末のファクシミリ装置と第1のゲートウェイ装置との間、並びに、第2のゲートウェイ装置と受信側端末のファクシミリ装置との間は回線交換方式で通信が行われる一方、第1と第2のゲートウェイ装置の間はパケット交換方式で通信が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
V.34モードの通信では、全二重通信のために、ゲートウェイ装置などの交換機は、V.34モードの通信で使用されるANSam信号を検出したとき、エコーキャンセラーをオフする場合がある。エコーキャンセラーがオフ状態のままでV.17モード以下の交信が行われる場合において、受信側端末の高低速識別のところで、自機が送出したFSK信号(CFR)の終結フラグを送信側端末から送られてきたFSK信号と誤認識して低速待ち受けになり、本来の高速信号が来ても受信しないために、FSK信号待ち受けのタイムアウトが発生し、交信エラーとなる場合があるという問題点があった。
【0005】
本発明の目的は以上の問題点を解決し、IP網を介してV.34モードの通信をトラブルなく実行することができるファクシミリ装置などの通信端末装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る通信端末装置は、ITU−T勧告V.34通信モードの通信機能を有する通信端末装置において、着呼時にANSam信号を送出することなく、V.8機能有りのDIS信号を送出するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
別の発明に係る通信端末装置は、ITU−T勧告V.34通信モードの通信機能を有する通信端末装置において、着呼時にTCF信号を検出したときに、上記検出したTCF信号に対する所定の応答信号の送出を所定の時間だけ遅延させるように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。ここで、上記制御手段は、着呼時にANSam信号を送出した後、TCF信号を検出したとき、上記検出したTCF信号に対する所定の応答信号の送出を所定の時間だけ遅延させるように制御してもよい。
【0008】
上記通信端末装置において、好ましくは、着呼時に相手先の番号を検出する検出手段をさらに備え、上記検出された相手先の番号が予め登録された宛先であるとき、上記制御手段の処理が実行されることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
【0010】
<実施形態>
図1は、本発明に係る実施形態である、ITU−T勧告V.34通信モードの通信機能を有するファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。
【0011】
この実施形態のファクシミリ装置20は、ITU−T勧告V.34通信モードの通信機能を有するファックスモデム10を備え、発呼時の主制御部1は、RAM7内の送信側IP網チェックテーブル7aを参照して相手先のファクシミリ番号をチェックしてIP網経由であるとき(図5のステップS3でYES)、当該相手先に発呼し(ステップS6)、ANSam信号を検出した後(ステップS16でYES)、DIS信号を検出したとき(図6のステップS24)、検出したDIS信号に応答せず、次のDIS信号を検出し、応答信号であるDCS信号を送出する(ステップS24−S26)ように制御することを特徴とする。
【0012】
また、主制御部1は、着呼時にANSam信号を送出することなく(図8のステップS35でNO)、V.8機能有りのDIS信号を送出する(ステップS37)ように制御することを特徴としている。また、主制御部1は、着呼時にTCF信号を検出したときに(図9のステップS51)、上記検出したTCF信号に対する応答信号であるCFR信号又はFTT信号の送出を、例えば600ミリ秒の所定の時間だけ遅延させる(ステップS55)ように制御する。この場合において、主制御部1は、着呼時にANSam信号を送出した後(ステップS41)、TCF信号を検出したとき(ステップS51)、上記検出したTCF信号に対する応答信号であるCFR信号又はFTT信号の送出を、例えば600ミリ秒の所定の時間だけ遅延させる(ステップS55)ように制御する場合も可能である。これらの着呼時の処理において、例えば発信電話番号通知サービスにより相手先のファクシミリ番号又は電話番号を検出し、上記検出された相手先の番号が受信側IP網チェックテーブル7bに予め登録された宛先であるときに(ステップS34でYES)、上記の着呼の処理を実行する場合もある。
【0013】
図1において、ファクシミリ装置20は、従来のG3方式等のファクシミリ通信機能を備えるとともに、ITU−T勧告V.34通信モードの通信機能を備えている。主制御部1は具体的にはCPUで構成されており、バス13を介して以下のハードウェア各部と接続されていてそれらを制御するほか、後述する種々のソフトウェアの機能を実行する。画像読取部2は、CCD等を利用したスキャナで原稿を読み取り、白黒2値に変換したドットイメージデータを出力する。画像記録部3は電子写真方式等のプリンタ装置であり、他のファクシミリ装置からファクシミリ通信により受信したイメージデータをハードコピーとしてプリントアウトして記録する。表示部4は、液晶表示装置(LCD)又はCRTディスプレイ等の表示装置であり、当該ファクシミリ装置20の動作状態を表示したり、送信すべき原稿のイメージデータ、及び受信したイメージデータの表示を行う。
【0014】
操作部5は、当該ファクシミリ装置20を操作するために必要な文字キー、ダイヤル用テンキー、短縮ダイヤルキー、ワンタッチダイヤルキー、及び各種のファンクションキー等を備える。なお、上述の表示部4をタッチパネル方式とすることにより、この操作部5の各種キーの内の一部又は全部を代用するように構成してもよい。
【0015】
ROM6は、当該ファクシミリ装置20の動作に必要であって主制御部1によって実行される種々のソフトウェアのプログラムを予め格納し、ここで、当該プログラムは、少なくとも図5乃至図9のファクシミリ送信処理及びファクシミリ受信処理のプログラムを含む。RAM7は、SRAM又はフラッシュメモリ等で構成され、主制御部1のワーキングエリアとして使用されてプログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。なお、RAM7としてフラッシュメモリを使用した場合には、停電、装置の移動等のために電源が遮断された場合にもそのデータの内容が失われない。画像メモリ8はDRAM等で構成され、送信すべきイメージデータ又は受信したイメージデータを記憶する。なお、RAM7及び画像メモリ8をハードディスクメモリで構成してもよい。
【0016】
ファックスモデム10は、公衆電話回線Lに接続され、通常のファクシミリ通信用のファックスモデムの機能を有するモデムであり、FSK信号として受信される発信電話番号情報のデータを復調して主制御部1に出力する。NCU(ネットワーク制御回路:Network Control Unit)11はアナログの公衆電話回線Lの直流ループなどの閉結及び開放の動作を行いかつ自動ダイヤル機能を有するハードウェア回路であり、必要に応じてファックスモデム10を公衆電話回線Lに接続する。ここで、NCU11は、発信電話番号通知サービスにおけるID受信端末起動信号、通常の電話呼出信号の検出を行うとともに、必要に応じて発信電話番号通知サービスにおける1次応答信号及び2次応答信号を発信することができる。なお、NCU11を所定のターミナルアダプタ及びDSU(加入者線終端装置:Digital Service Unit)を介して、ベースバンド伝送方式のデジタル回線(例えば、ISDN回線)に接続するようにしてもよい。
【0017】
以上のように構成された本実施形態のファクシミリ装置20は、通常のG3方式等のファクシミリ通信機能に加えて、ITU−T勧告V.34通信モードの通信機能を有している。ファクシミリ通信機能において、画像読取部2により読み取られたドットイメージデータはファクシミリ通信の規格で定められているMH,MR,MMR等の符号化方式に従ってソフトウェアにより符号化された後、相手先のファクシミリ装置に送信される一方、逆に相手先のファクシミリ装置から受信した符号化データもソフトウェアによりイメージデータに復号化されて画像記録部3からハードコピーとして出力される。なお、画像メモリ8はイメージデータを必要に応じて記憶し、また逆に記憶しているイメージデータを必要に応じて出力する。
【0018】
さらに、高速でファクシミリ通信などのデータ通信が可能なV.34モード及びV.8モードの通信手順について説明する。ファクシミリ装置などの通信端末装置でデータ通信を行う場合には半二重方式の例えばITU−Tの勧告V.17モードの通信手順等に準拠した変復調装置を使用し、G3規格のファクシミリ通信手順でもある同勧告T.30に規定されている手順に従って行う。また、同勧告V.34に準拠した最大伝送速度が33.6kbpsの超高速の通信手順(以下、V.34モードの通信手順という。)も実用化されており、このV.34モードの通信手順では通信の開始時点及び通信実行中において、受信側でその時点の回線状況、具体的にはS/N(信号対雑音電力比)、帯域幅に応じて通信速度を指定することが可能であり,送信側ではそのようにして受信側で指定された通信速度で送信を行うように通信速度を変更する。なお、V.34モードの通信手順でデータ通信を行う場合には同じく同勧告V.8通信手順で前手順を行って実際の通信速度を決定する。
【0019】
次いで、V.34モードの通信手順について、その通信開始時の信号の送受信を示す図4のタイミングチャートを参照して説明する。ただし、V.34モードの通信手順の実行に際しては前述のようにV.8通信手順により最初に通信速度が決定されるが、この手順はフェーズ1からフェーズ4までの4段階に分かれている。
【0020】
フェーズ1のネットワークインターラクションにおいて送受信両装置間で相互の能力の確認が行われる。発呼を行う送信側装置は発呼トーンのCNG信号又は機能表示信号であるCI信号を送出する。これに応答して、受信側装置は送信側装置に対してV.8モードの通信手順の機能を有していることを示す変形応答トーンであるANSam信号を返送する。このANSam信号に応答して、送信側装置は自身のモデムの能力を示す起呼メニュー信号であるCM信号を送出する。このCM信号を受信すると、受信側装置は送受信双方の装置のモデムの能力から最高の能力を選択し、それを示す共通メニュー信号であるJM信号を送出する。なお、このJM信号に対する応答として送信側装置はCM終端信号であるCJ信号を送出する。以上で、フェーズ1が終了する。
【0021】
この後、フェーズ2のラインプロービング処理においてラインプロービングが行われる。送受信両装置間においてINFO信号によりモデム能力、ラインプロービング処理の結果、データモード変調パラメータ等の情報が交換され、トーンA、Bの送受信が行われた後、ラインプロービング処理が実行される。これは送信側装置からプロービング信号(L1,L2)を送出することにより受信側装置で回線の状態を検出するためであり、これにより受信側装置ではその時点の回線のS/N及び帯域幅が判明するので、受信側装置から再度INFO信号によりモデム能力、回線プロービング結果、データモード変調パラメータ等を送出する。
【0022】
次に、フェーズ3の等化器トレーニング処理において、送信側装置からトレーニング信号であるTRN信号が送出される。このTRN信号を受信することにより受信側装置において通信速度を決定する。そして、フェーズ4の最終トレーニングにおいて両者間で速度変更要求信号であるPPh信号が送受信され、最終的に速度指定信号であるMPh信号が送受信されて通信速度が決定される。この後、ITU−T勧告のT.30に準拠したファクシミリ通信が行われる。
【0023】
本実施形態で用いるファックスモデム10は、V.34モードの通信手順が可能なモデムであり、通信実行中に通信速度の変更が可能であると共に、通信相手から受信した信号からその時点の通信回線の状況、具体的にはS/N、帯域幅のデータをステータスとして外部からモニタ可能である。すなわち、送信側装置との間で、ラインプロービング処理が行われるが、この処理の結果、その時点の回線のS/N及び帯域幅がファックスモデム10からステータスとして出力され、主制御部1はそれを読み出してそれに基づいた処理を行う。
【0024】
図2は、図1のRAM7内の送信側IP網チェックテーブル7aの一例を示すフローチャートである。図2に示す送信側IP網チェックテーブル7aでは、発呼のための相手先のファクシミリ番号毎に、IP網を経由して送信するか否かを示しており、これらのデータは操作部5を用いて予め入力され、後述する図5のステップS2の処理で参照される。
【0025】
図3は、図1のRAM7内の受信側IP網チェックテーブル7bの一例を示すフローチャートである。図3に示す受信側IP網チェックテーブル7bでは、着呼時の相手先のファクシミリ番号毎に、IP網を経由して受信しているか否かを示しており、これらのデータは操作部5を用いて予め入力され、後述する図8のステップS33の処理で参照される。
【0026】
図5及び図6は、図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行されるファクシミリ送信処理を示すフローチャートである。
【0027】
図5のステップS1において、発呼後DIS信号を検出したか否かを示すフラグDISFを0にリセットし、ステップS2において送信側IP網チェックテーブル7aを参照して宛先のファクシミリ番号をチェックし、ステップS3においてIP網経由か否かが判断され、YESのときはステップS5に進む一方、NOのときはステップS4に進み、ステップS4では、通常のG3のファクシミリ送信処理を実行した後、当該ファクシミリ送信処理を終了する。一方、ステップS5においてフラグDISFを1にセットする。
【0028】
次いで、ステップS6において相手先のファクシミリ番号をダイヤルして発呼する。そして、ステップS7において相手先のファクシミリ装置はオフフックしたか否かが判断され、YESのときはステップS12に進む一方、NOのときはステップS8に進む。ステップS8においてT1タイマーはタイムオーバーか否かが判断され、YESのときはステップS10に進む一方、NOのときはステップS9に進む。ステップS9においてCNG信号を送出した後、ステップS7に戻る。一方、ステップS10においてリダイヤル回数は6回か否かが判断され、YESのときは当該ファクシミリ送信処理を終了するが、NOのときはステップS11で3分間待機した後、ステップS6に戻り再発呼する。
【0029】
次いで、ステップS12においてCED信号を検出したか否かが判断され、YESのときはステップS13に進む一方、NOのときはステップ16Sに進む。ステップS13においてDIS信号を検出したか否かが判断され、YESのときはステップS14に進む一方、NOのときはステップS7に戻る。そして、ステップS14においてDIS信号中の相手機のV.8能力はあるか否かが判断され、YESのときはステップS15に進む一方、NOのときはステップS18に進む。ステップS18では、DCS信号を送出し、ステップS4に進む。また、ステップS15においては、Ci信号を送出した後、ステップS7に戻る。さらに、ステップS16においてANSam信号を検出したか否かが判断され、YESのときは図6のステップS21に進む一方、NOのときはステップS17に進む。ステップS17においてDIS信号を検出したか否かが判断され、YESのときはステップS14に進む一方、NOのときはステップS8に進む。
【0030】
ステップS21において当該ファクシミリ装置20においてV.8手順は有効か否か(V.8手順を実行する設定モードに設定されているか否か)が判断され、YESであるときは、ステップS22においてCM信号を送出し、ステップS23においてV.8手順のファクシミリ送信処理を実行した後、当該ファクシミリ送信処理を終了する。一方、ステップS21でNOであるときは、ステップS24においてDIS信号を検出して受信し、ステップS25においてフラグDISFが1であるか否か(DIS信号を検出したか否か)が判断され、YESのときはステップS26に進み、当該フラグDISFを0にリセットした後、ステップS24に戻る。一方、ステップS27でNOのときは図5のステップS4に進み、通常のG3のファクシミリ送信処理を実行した後、当該ファクシミリ送信処理を終了する。ステップS25でNOであるとき、ステップS27においてDCS信号を送出し、図5のステップS4に進む。
【0031】
図7は、図6のファクシミリ送信処理の変形例を示すフローチャートである。図7の変形例においては、ステップS24と、ステップS27との間に、600ミリ秒だけ待機する処理(ステップS24A)を挿入したことを特徴とする。なお、ステップS25−S26の処理は実行しない。すなわち、この変形例においては、発呼時の主制御部1は、RAM7内の送信側IP網チェックテーブル7aを参照して相手先のファクシミリ番号をチェックしてIP網経由であるとき(図5のステップS3でYES)、当該相手先に発呼し(ステップS6)、ANSam信号を検出した後(ステップS16でYES)、DIS信号を検出したとき(図6のステップS24)、例えば600ミリ秒の所定の時間だけ待機した後、応答信号であるDCS信号を送出する(ステップS27)ように制御することを特徴としている。
【0032】
図8及び図9は、図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行されるファクシミリ受信処理を示すフローチャートである。
【0033】
図8のステップS31において、呼び出し信号を検出したか否かが判断され、YESとなったら、ステップS32において相手先の電話番号の通知が有ったか否かが判断され、YESのときはステップS33に進む一方、NOのときはステップS35に進む。ステップS33において受信側IP網チェックテーブル7bを参照して相手先のファクシミリ番号をチェックし、ステップS34において相手先はIP網経由か否かが判断され、YESのときはステップS36に進む一方、NOのときはステップS41に進む。
【0034】
ステップS35においては、ANSam信号送信可能モードか否かが判断され、YESのときはステップS41に進む一方、NOのときはステップS36に進む。次いで、ステップS36においてCED信号を送出し、ステップS37においてV.8ビットがオンであるDIS信号を送出し、ステップS38においてCi信号を検出したか否かが判断され、YESのときはステップS41に進む一方、NOのときはステップS39に進む。ステップS39においてDCS信号を検出したか否かが判断され、YESのときは図9のステップS51に進む一方、NOのときはステップS40に進む。さらに、ステップS40においては、T1タイマーがタイムオーバーしたか否かが判断され、NOのときはステップS37に戻る一方、YESのときは当該ファクシミリ受信処理を終了する。
【0035】
ステップS41においてANSam信号を送出し、ステップS42においてCM信号を検出したか否かが判断され、YESのときはステップS43に進む一方、NOのときはステップS44に進む。ステップS43においては、V.8手順のファクシミリ受信処理を実行した後、当該ファクシミリ受信処理を終了する。一方、ステップS44においてT1タイマーがタイムオーバーしたか否かが判断され、YESのときはステップS45に進む一方、NOのときはステップS41に戻る。ステップS45においてDIS信号を送出し、ステップS46においてCi信号を検出したか否かが判断され、YESのときはステップS41に戻る一方、NOのときはステップS47に進む。さらに、ステップS47においてDCS信号を検出したか否かが判断され、YESのときは図9のステップS51に進む一方、NOのときはステップS45に進む。
【0036】
図9のステップS51においてTCF信号を受信し、ステップS52においてビット列に基づいてエラーが発生したか否かが判断され、YESのときはステップS53に進む一方、NOのときはステップS55に進む。ステップS53において600ミリ秒だけ待機し、ステップS54においてFTT信号を送出した後、ステップS39に戻る。一方、ステップS55において600ミリ秒だけ待機し、ステップS56においてCFR信号を送出し、ステップS57において画像信号の受信処理を実行する。そして、ステップS58においてMCF信号を送出し、ステップS59においてDCN信号を受信し、ステップS60において回線開放した後、当該ファクシミリ受信処理を終了する。
【0037】
以上説明したように、本実施形態によれば、発呼時の主制御部1は、RAM7内の送信側IP網チェックテーブル7aを参照して相手先のファクシミリ番号をチェックしてIP網経由であるとき(図5のステップS3でYES)、当該相手先に発呼し(ステップS6)、ANSam信号を検出した後(ステップS16でYES)、DIS信号を検出したとき(図6のステップS24)、検出したDIS信号に応答せず、次のDIS信号を検出し、応答信号であるDCS信号を送出する(ステップS24−S26)ように制御する。従って、IP網の交換機などがANSam信号によりエコーキャンセラーをオフしたとしても、所定の無音時間を生成するので、当該エコーキャンセラーが復帰でき、通常のG3のファクシミリ通信が可能となる。
【0038】
また、主制御部1は、着呼時にANSam信号を送出することなく(図8のステップS35でNO)、V.8機能有りのDIS信号を送出する(ステップS37)ように制御する。従って、最初にDIS信号を送出するのでIP網の交換機などがANSam信号でエコーキャンセラをオフすることがなく従来の半二乗でのG3のファクシミリ通信が可能となり、DIS信号のV8ビットを検出した送信側のファクシミリ装置はV.34通信モードでのファクシミリ通信を正常に開始できる。
【0039】
また、主制御部1は、着呼時にTCF信号を検出したときに(図9のステップS51)、上記検出したTCF信号に対する応答信号であるCFR信号又はFTT信号の送出を、例えば600ミリ秒の所定の時間だけ遅延させる(ステップS55)ように制御する。この場合において、主制御部1は、着呼時にANSam信号を送出した後(ステップS41)、TCF信号を検出したとき(ステップS51)、上記検出したTCF信号に対する応答信号であるCFR信号又はFTT信号の送出を、例えば600ミリ秒の所定の時間だけ遅延させる(ステップS55)ように制御する場合も可能である。従って、IP網の交換機などがANSam信号によりエコーキャンセラーをオフしたとしても、所定の無音時間を生成するので、当該エコーキャンセラーが復帰でき、通常のG3のファクシミリ通信が可能となる。
【0040】
これらの着呼時の処理において、例えば発信電話番号通知サービスにより相手先のファクシミリ番号又は電話番号を検出し、上記検出された相手先の番号が受信側IP網チェックテーブル7bに予め登録された宛先であるときに(ステップS34でYES)、上記の着呼の処理を実行する。従って、これらの着呼時の処理をIP網を介して着呼する呼に対して実行するので、ファクシミリ受信処理を効率的に実行できる。
【0041】
<変形例>
以上の実施形態においては、ファクシミリ装置20の例について述べているが、本発明はこれに限らず、公衆電話網又は公衆デジタル回線網などの公衆網に接続された、例えば電話機、データ通信装置などを含む通信端末装置に適用することができる。
【0042】
以上の実施形態においては、ステップS24A、S53、及びS55において600ミリ秒の時間だけ待機しているが、本発明はこれに限らず、少なくとも400ミリ秒を待機し、IP網でのパケット信号の遅延を考慮し、長くとも3秒未満に設定することが好ましい。すなわち、この待機時間間は、好ましくは、400ミリ秒以上3秒未満に設定され、より好ましくは、500ミリ秒以上1秒未満、さらに好ましくは、600ミリ秒以上1秒未満に設定することが好ましい。
【0043】
以上の実施形態においては、図5のステップS12でYESのときにステップS13を実行しているが、本発明はこれに限らず、ステップS12を削除し。その代わりに、ステップS13の処理を挿入してもよい。すなわち、CED信号の検出を省き、DIS信号の検出を実行するように構成してもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明に係る通信端末装置によれば、ITU−T勧告V.34通信モードの通信機能を有する通信端末装置において、着呼時にANSam信号を送出することなく、V.8機能有りのDIS信号を送出するように制御する制御手段を備える。従って、最初にDIS信号を送出するのでIP網の交換機などがANSam信号でエコーキャンセラをオフすることがなく従来の半二乗でのG3通信モードのファクシミリ通信などの画像通信が可能となり、DIS信号のV8ビットを検出した送信側のファクシミリ装置などの通信端末装置はV.34通信モードでのファクシミリ通信などの画像通信を正常に開始できる。
【0045】
別の発明に係る通信端末装置は、ITU−T勧告V.34通信モードの通信機能を有する通信端末装置において、着呼時にTCF信号を検出したときに、上記検出したTCF信号に対する所定の応答信号の送出を所定の時間だけ遅延させるように制御する制御手段を備える。ここで、上記制御手段は、着呼時にANSam信号を送出した後、TCF信号を検出したとき、上記検出したTCF信号に対する所定の応答信号の送出を所定の時間だけ遅延させるように制御してもよい。従って、IP網の交換機などがANSam信号によりエコーキャンセラーをオフしたとしても、所定の無音時間を生成するので、当該エコーキャンセラーが復帰でき、通常のG3通信モードのファクシミリ通信などの画像通信が可能となる。
【0046】
上記通信端末装置において、好ましくは、着呼時に相手先の番号を検出する検出手段をさらに備え、上記検出された相手先の番号が予め登録された宛先であるとき、上記制御手段の処理が実行される。従って、これらの着呼時の処理をIP網を介して着呼する呼に対して実行するので、ファクシミリ受信処理などの画像通信処理を効率的に実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施形態である、ITU−T勧告V.34通信モードの通信機能を有するファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1のRAM7内の送信側IP網チェックテーブル7aの一例を示すフローチャートである。
【図3】 図1のRAM7内の受信側IP網チェックテーブル7bの一例を示すフローチャートである。
【図4】 従来技術のV.8モードの通信手順及びV.34モードの通信手順の通信タイミングフローを示すタイミングチャートである。
【図5】 図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行されるファクシミリ送信処理の第1の部分を示すフローチャートである。
【図6】 図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行されるファクシミリ送信処理の第2の部分を示すフローチャートである。
【図7】 図6のファクシミリ送信処理の変形例を示すフローチャートである。
【図8】 図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行されるファクシミリ受信処理の第1の部分を示すフローチャートである。
【図9】 図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行されるファクシミリ受信処理の第2の部分を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…主制御部、
2…画像読取部、
3…画像記録部、
4…表示部、
5…操作部、
6…ROM、
7…RAM、
7a…送信側IP網チェックテーブル、
7b…受信側IP網チェックテーブル、
8…画像メモリ、
10…ファックスモデム、
11…NCU、
13…バス、
20…ファクシミリ装置、
L…公衆電話回線。

Claims (2)

  1. ITU−T勧告V.34通信モードの通信機能を有する通信端末装置において、着呼時にANSam信号を送出することなく、V.8機能有りのDIS信号を送出するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする通信端末装置。
  2. 着呼時に相手先の番号を検出する検出手段をさらに備え、上記検出された相手先の番号が予め登録された宛先であるとき、上記制御手段の処理が実行されることを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
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