JP2001257855A - ファクシミリ受信装置 - Google Patents

ファクシミリ受信装置

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JP2001257855A
JP2001257855A JP2000065168A JP2000065168A JP2001257855A JP 2001257855 A JP2001257855 A JP 2001257855A JP 2000065168 A JP2000065168 A JP 2000065168A JP 2000065168 A JP2000065168 A JP 2000065168A JP 2001257855 A JP2001257855 A JP 2001257855A
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Shingo Nishizaki
伸吾 西崎
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 V.34モデム機能通信を有効に活用するこ
とのできるファクシミリ受信装置を提供することを目的
としている。 【解決手段】 V.34モデム機能通信で通信エラーが
発生した場合、通信終了後から一定時間エラーの発生状
況に応じて受信条件を最適な条件に変更し、相手側から
再発信された通信を変更した受信条件で受信すること
で、再発信時の通信がエラーになる可能性を低減し、再
発信された通信を確実にすることができるという効果を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グループ3ファク
シミリ通信機能を備えたファクシミリ受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、グループ3ファクシミリ装置は、
高速な画情報通信を実現するために、ITU−T勧告
V.34モデム機能(以下、「V.34モデム機能」と
いう)を備えたものが実用されている。このようなIT
U−T勧告V.34モデム機能を利用すると、最大、3
3.6Kbpsの通信速度で画情報通信をすることがで
き、通信時間を大幅に低減することができるようにな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】V.34モデム機能通
信が可能なファクシミリ装置では、従来のITU−T勧
告V.17,V.29,V.27terモデム機能の通
信にくらべて高速な通信が可能であるが、広帯域を必要
とするため、回線の状況の影響を受けやすく、回線状況
が時系列的に悪化したような場合には、画像の伝送中に
通信エラーになる可能性が高い。
【0004】一般に通信時に通信エラーが発生し正常に
通信できなかった場合、送信側が再発信処理を行うが、
送信側が前回の通信と同一の条件で再発信した場合、同
じ条件でV.34モデム機能の通信を行う可能性が高
く、そのため再び通信エラーになる可能性が高い。たと
えば、最初の通信で回線状況が悪いために再送を繰り返
した後に通信エラーになった場合、再発信による通信時
も再送を繰り返す可能性が高く、V.34モデム機能通
信の高速通信のメリットがなくなってしまうという不具
合を生じる。
【0005】また、回線状況の悪い回線でV.34モデ
ム機能通信を行った場合、回線状況を検出する段階で回
線状況を正確に把握できず、これが原因で通信エラーに
なることもある。
【0006】たとえば、品質の悪い回線にも関わらず、
良好な回線と誤って検出した場合、必要以上に高いシン
ボルレートおよびデータレートが選択されるため、それ
により再送を繰り返し通信エラーになる場合が考えられ
る。この場合、再発信されても正確な回線状況が得られ
ないため、再び通信エラーになる可能性が非常に高い。
【0007】また、特定の相手先のファクシミリとの通
信において、回線状況もしくは相手先のファクシミリと
の互換性によって、双方のファクシミリがITU−T勧
告V.8、V.34モデム機能通信が可能であっても、
通信中にITU−T勧告V.8、V.34モデム機能通
信に起因するエラーが発生することもある。この場合、
V.34モデム機能通信で再発信を繰り返しても確実に
通信エラーになると考えられる。
【0008】通信エラーが発生しても、送信側であれ
ば、通信エラーが発生した相手先への再送時にデータレ
ートやシンボルレートを前回と異なる設定に変更して送
信することで、通信エラーを回避することも考えられる
が、受信側の場合は、通信エラーが発生した相手先から
の受信か否かを判断できないため、相手先にあわせて通
信条件の設定を変更することは困難である。
【0009】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、V.34モデム機能通信を有効に活用するこ
とのできるファクシミリ受信装置を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、グループ3フ
ァクシミリ通信機能を備えたファクシミリ受信装置にお
いて、着信時、ITU−T勧告V.34モデム機能によ
り受信動作を開始した際に、通信エラーが発生して通信
終了した場合、その発生した通信エラーの種別に対応し
てITU−T勧告V.34モデム機能のパラメータを変
更し、そのパラメータの変更後、所定時間を経過する
と、変更したパラメータを初期値に復帰するようにした
ものである。
【0011】また、グループ3ファクシミリ通信機能を
備えたファクシミリ受信装置において、着信時、ITU
−T勧告V.34モデム機能により受信動作を開始した
際に、通信エラーが発生して通信終了した場合、その通
信エラーが発生した上記ITU−T勧告V.34モデム
機能の動作フェーズに対応してITU−T勧告V.34
モデム機能のパラメータを変更し、そのパラメータの変
更後、所定時間を経過すると、変更したパラメータを初
期値に復帰するようにしたものである。
【0012】また、グループ3ファクシミリ通信機能を
備えたファクシミリ受信装置において、着信時、ITU
−T勧告V.34モデム機能により受信動作を開始した
際に、通信エラーが発生して通信終了したとき、その通
信エラーが発生した上記ITU−T勧告V.34モデム
機能の動作フェーズがフェーズ1,2の場合、上記IT
U−T勧告V.34モデム機能の使用を一定期間禁止
し、その後、上記ITU−T勧告V.34モデム機能の
使用の禁止を解除するようにしたものである。
【0013】また、グループ3ファクシミリ通信機能を
備えたファクシミリ受信装置において、着信時、ITU
−T勧告V.34モデム機能により受信動作を開始した
際に、通信エラーが発生して通信終了したとき、その通
信エラーが発生した上記ITU−T勧告V.34モデム
機能の動作フェーズがフェーズ3の場合、上記ITU−
T勧告V.34モデム機能のトレーニング時のポイント
数を4ポイントに固定し、その固定から所定時間経過す
ると、上記ITU−T勧告V.34モデム機能のトレー
ニング時のポイント数を16ポイントに復帰するように
したものである。
【0014】また、グループ3ファクシミリ通信機能を
備えたファクシミリ受信装置において、着信時、ITU
−T勧告V.34モデム機能により受信動作を開始した
際に、通信エラーが発生して通信終了したとき、その通
信エラーが発生した上記ITU−T勧告V.34モデム
機能の動作フェーズがフェーズ6の場合、上記ITU−
T勧告V.34モデム機能のデータレートを前回設定し
たデータレートから一段階低いデータレートへ一定期間
低下し、その後、上記ITU−T勧告V.34モデム機
能のデータレートを初期値に復帰するようにしたもので
ある。
【0015】また、グループ3ファクシミリ通信機能を
備えたファクシミリ受信装置において、着信時、ITU
−T勧告V.34モデム機能により受信動作を開始した
際に、通信エラーが発生して通信終了したとき、その通
信エラーが発生した上記ITU−T勧告V.34モデム
機能の動作フェーズがフェーズ6の場合、上記ITU−
T勧告V.34モデム機能のシンボルレートを前回設定
したシンボルレートから一段階低いシンボルレートへい
ていき間低下し、その後、上記ITU−T勧告V.34
モデム機能のシンボルレートを初期値に復帰するように
したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例にかかるグルー
プ3ファクシミリ装置を示している。
【0018】同図において、システム制御部1は、この
グループ3ファクシミリ装置の各部の制御処理、およ
び、所定のグループ3ファクシミリ伝送制御手順処理を
行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部
1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログ
ラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶する
とともに、システム制御部1のワークエリアを構成する
ものであり、パラメータメモリ3は、このグループ3フ
ァクシミリ装置に固有な各種の情報を記憶するためのも
のであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するため
のものである。
【0019】スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を
読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像
度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部
7は、このファクシミリ装置を操作するためのもので、
各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0020】符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮
するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信
号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、
符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのも
のである。
【0021】グループ3ファクシミリモデム10は、グ
ループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのも
のであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデ
ム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をや
りとりするための高速モデム機能(V.17モデム、
V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデ
ムなど)を備えている。
【0022】網制御装置11は、このファクシミリ装置
を公衆電話回線網に接続するためのものであり、自動発
着信機能を備えている。
【0023】これらの、システム制御部1、システムメ
モリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ
5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画
像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、お
よび、網制御装置11は、内部バス12に接続されてお
り、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主とし
てこの内部バス12を介して行われている。
【0024】また、網制御装置11とグループ3ファク
シミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行
なわれている。
【0025】図2(a),(b)は、V.34モデム機
能を使用して画情報伝送するときの伝送手順の一例を示
している。
【0026】ここで、V.34モデム機能を使用すると
き、画情報伝送モードはECM(誤り訂正モード)モー
ドが適用される。このECMモードについて、概略説明
すると、次のような画情報伝送動作が行われる。
【0027】まず、送信画情報は256(または64)
バイト毎のデータに分割され、分割データ毎に所定形式
のフレームデータ(エラー検出符号付き)に整形され、
256個以下のフレームデータを順次配置してなるブロ
ック単位に送信される。
【0028】受信側では、受信した各フレームについて
データエラーの有無を検査し、1つ以上のフレームにエ
ラーを検出したときには、その旨を通知する伝送制御信
号を送信側に送出するとともに、その伝送制御信号に
は、データエラーを検出したフレーム番号を通知するた
めの情報を付加する。また、受信側では、受信した全て
のフレームにデータエラーを検出しなかった場合には、
その旨をあらわす伝送手順信号を送信側に送出する。
【0029】一方、送信側では、受信側からフレームエ
ラーを検出したことが通知されると、そのときに通知さ
れたフレーム番号のフレームデータを再送する。また、
データエラーを検出しなかったことが通知されると、次
のブロックの画情報の伝送動作を行う。
【0030】この再送動作を繰り返し行うことで、エラ
ーのない1ブロック分の画情報が、受信側で得られるよ
うにしている。
【0031】なお、このECMモードは、データエラー
のないことを保証するグループ3ファクシミリ装置の他
のデータ伝送モード、例えば、バイナリデータ転送モー
ドなどの基本となる伝送モードである。
【0032】さて、この場合には、V.34モデムの半
二重モードによる伝送手順が行われる。
【0033】すなわち、送信端末TXが受信端末RXへ
発呼し、受信端末RXが着信応答すると、送信端末TX
は、所定周波数の単一トーン信号である呼出信号CNG
を送出し、まず、モデム間のセッションを確立するため
のフェーズ1を開始する。
【0034】このフェーズ1では、受信端末RXは、振
幅変調を施した所定のトーン信号である信号ANSam
を送出して、フェーズ1の開始を通知し、送信端末TX
は、信号ANSamを受信すると、主として自端末に備
えられているモデム種別等の変調方式を表示するための
起呼メニュー信号CMを送出する。
【0035】起呼メニュー信号CMを受信すると、受信
端末RXは、その起呼メニュー信号CMにより通知され
たモデム種別等の変調方式から、そのときに使用するモ
デム種別等の変調方式を選択し、その選択したモデム種
別等の変調方式を通知するための共通メニュー信号JM
を送出する。この場合、受信端末RXはV.34モデム
を使用するモデム機能として選択し、送信端末TXに通
知する。
【0036】共通メニュー信号JMを受信すると、送信
端末TXは、CM終端子CJを送出し、共通メニュー信
号JMで通知されたモデム種別等の変調方式を適用する
ようにモデム装置の機能を設定する。
【0037】また、受信端末RXは、CM終端子CJを
受信した後に、共通メニュー信号JMの出力を終了す
る。
【0038】このようにして、使用するモデム種別が設
定されると、送信端末TXは、使用する回線の特性を調
査するラインプロービングを行うためのフェーズ2を開
始する。ここで、図にA*,B*と示した信号は、それ
ぞれ信号A,Bを反転した信号である。同様に、以降の
フェーズにおいて、「*」が付加された信号は、それを
付加しない同一信号名の信号を反転した信号である。な
お、使用するモデム種別がV.34モデム以外の場合に
は、フェーズ1が終了した時点で、使用することが設定
されたモデム種別に応じた伝送手順へと移行する。
【0039】このフェーズ2では、双方のモデム情報を
交換し(信号INFOシーケンス)、送信端末TXが送
出する回線試験用のトーン(B,B*)を受信端末RX
が受信することにより、回線特性が判定され、その判定
結果が送信端末TXへ通知される。
【0040】次に、プライマリチャネルイコライザトレ
ーニングのためのフェーズ3を実行する。ここでは、送
信端末TXは、フェーズ2の結果に基づいた信号(S,
S*,TRN)を送出し、受信端末RXは、その受信し
た信号により、画情報を受信するプライマリチャネルの
イコライザを調整する。
【0041】次に、コントロールチャネルのスタートア
ップのためのフェーズ4を実行する。ここでは、送信端
末TXおよび受信端末RXが、それぞれ信号PPhを送
出するとともに、受信した信号PPhに対して、信号M
Phシーケンスを応答する手順となっている。このう
ち、信号MPhシーケンスにより、コントロールチャネ
ルの伝送速度やプライマリチャネルの伝送速度の交換を
行う。また、各チャネルの伝送速度は、双方の信号MP
hシーケンスで指示された伝送速度以下、あるいは、そ
れに等しい伝送速度のうち、可能な最大速度が設定され
る。すなわち、このフェーズ4において、画情報の伝送
速度が設定される。
【0042】このようにして、フェーズ4まで終了し、
コントロールチャネルとプライマリチャネルの伝送速度
が設定されると、次のフェーズ5において、コントロー
ルチャネルを使って、ファクシミリ伝送前手順信号のや
りとりがなされる。
【0043】すなわち、コントロールチャネルを用い、
受信端末RXは、自端末に装備されている標準的な機能
を通知するためのデジタル識別信号DIS、自端末に設
定されている非標準的な機能を通知するための非標準機
能識別信号NSF、および、自端末を表示するための被
呼端末識別信号CSIを送出する。
【0044】送信端末TXは、非標準機能識別信号NS
F、デジタル識別信号DIS、および、被呼端末識別信
号CSIを受信すると、そのデジタル識別信号DISに
より通知された受信能力パラメータの値に基づいて、画
像サイズなど、そのときに使用する伝送機能を決定す
る。そして、自端末を表示するための送信端末識別信号
TSIおよびそのときに決定した伝送機能を通知するた
めのデジタル命令信号DCSを送出する。
【0045】受信端末RXは、デジタル命令信号DCS
を受信すると、その旨をあらわす受信準備確認信号CF
Rを応答し、画情報の受信準備へと移行する。
【0046】次のフェーズ6で、プライマリチャネルを
用い、送信端末TXは、信号S,S*によるモデムのリ
トレーニングの後に、画情報PIXを送信する。受信端
末RXは、受信した画情報PIXについて、上述したエ
ラー検出を行い、この場合には、エラーフレームを検出
しなかった場合なので、次のフェーズ4において、モデ
ム速度の再設定動作を行わず、ファクシミリ伝送手順信
号を送出するフェーズ5において、送信端末TXより送
信された信号PPS−NULL(1ブロック終了をあら
わす)に対し、メッセージ確認信号MCFを送信する。
【0047】これ以降、画情報を送信するためのフェー
ズ6、および、メッセージ後信号をやりとりするための
フェーズ4,5が必要な数だけ繰り返される。
【0048】そして、最終の画情報PIX(m)の送信
後、フェーズ5において、送信端末TXは手順終了をあ
らわす信号PPS−EOPを送出し、それに対し、受信
端末RXは、メッセージ確認信号MCFを送出する。そ
れにより、送信端末TXは、切断命令信号DCNを送出
して、回線を復旧する。また、受信端末RXは、切断命
令信号DCNを受信すると、回線を復旧する。
【0049】また、途中で伝送速度を変更する場合の手
順の一例を図3(a),(b)に示す。なお、この手順
は、V.34モデムの伝送手順における標準手順であ
る。
【0050】この場合、フェーズ6(1)の後のフェー
ズ4(2)において、送信端末TXから送出される信号
Shに対し、受信端末RXが信号PPhを送出してお
り、これにより、伝送速度の再設定手順が開始され、受
信端末RXが指定する伝送速度に、コントロールチャネ
ルおよびプライマリチャネルが再設定される。
【0051】さて、本実施例では、着信検出して画情報
通信する際、基本的には、V.34モデム機能を使った
受信動作を開始する。ここで、通信エラーが発生する
と、その通信終了後から一定時間、グループ3ファクシ
ミリモデム10の動作パラメータを、発生した通信エラ
ーの種別に応じて変更し、直後に行われる相手端末から
の再発呼動作に備えるようにする。
【0052】これにより、同一相手端末より再発呼され
ると、グループ3ファクシミリモデム10の動作パラメ
ータが、先に発生した通信エラーの種別に応じた内容に
変更されるので、画情報通信動作を適切に行える確率が
向上する。
【0053】ここで、発生した通信エラーの種別と、グ
ループ3ファクシミリモデム10の動作パラメータの変
更の内容は、次のようなものを採用することができる。
【0054】まず、通信エラーがV.8モデム機能通信
およびV.34モデム機能通信のフェーズ1,2で発生
した場合は、回線状況もしくは相手先のファクシミリと
の互換性によって、回線条件を検出する段階でエラーが
発生していると考えられる。この場合、V.34モデム
機能通信で再発信を繰り返しても、再びに通信エラーに
なる可能性が非常に高い。そこで、通信エラーがV.8
モデム機能通信およびV.34モデム機能通信のフェー
ズ1,2で発生した場合は、通信終了後から一定時間経
過するまでは、V.8,V.34モデム機能通信を禁止
して、既存のV.17モデム機能以下の伝送モードで受
信するように設定する。これにより、送信側から再発信
された通信は、V.17モデム機能以下の伝送モードで
受信される。V.17モデム機能以下の伝送モードは、
V.34モデム機能通信にくらべて通信時間は長くなる
が、確実に接続するため再発信時の通信の確実性が向上
する。
【0055】また、通信エラーがV.34モデム機能通
信のフェーズ3で発生した場合は、回線状況もしくは相
手先のファクシミリとの互換性によって、トレーニング
の段階でエラーが発生していると考えられる。そこで、
通信エラーがV.34モデム機能通信のフェーズ3で発
生した場合は、通信終了後から一定時間経過するまで
は、トレーニング時のポイント数を16ポイントのトレ
ーニングにくらべてノイズに強い4ポイントに固定して
トレーニングを行うように設定する。これにより、送信
側から再発信された通信は4ポイントのトレーニングを
行うことでトレーニングを失敗して通信エラーになる可
能性が減少し、再発信時の通信の確実性が向上する。
【0056】また、通信エラーがV.34モデム機能通
信のフェーズ6で発生した場合は、回線状況の変化等の
要因で、画像通信中に通信エラーが発生していると考え
られる。そこで、通信エラーがV.34モデム機能通信
のフェーズ6で発生した場合は、通信終了後から一定時
間経過するまでは、前回の通信で選択されたデータレー
トから1段下のデータレートを上限のデータレートとし
て通信を行うように設定する。これにより、通信時間が
長くなる可能性はあるが、通信エラーになる可能性は減
少し、再発信時の通信の確実に受信できるようになる。
また、再送の確率が減るため、結果として通信時間が短
縮される。
【0057】あるいは、通信エラーがV.34モデム機
能通信のフェーズ6で発生した場合は、回線状況の変化
等の要因で、画像通信中に通信エラーが発生していると
考えられる。そこで、通信エラーがV.34モデム機能
通信のフェーズ6で発生した場合は、通信終了後から一
定時間経過するまでは、前回の通信で選択されたシンボ
ルレートから1段下のシンボルレートを上限のシンボル
レートとして通信を行うように設定する。これにより、
通信時間が長くなる可能性はあるが、通信エラーになる
可能性は減少し、再発信時の通信の確実に受信できるよ
うになる。また、再送の確率が減るため、結果として通
信時間が短縮される。
【0058】図4は、このグループ3ファクシミリ装置
の着信動作にかかる処理の概略を示している。
【0059】始めにグループ3ファクシミリモデム10
の伝送条件を初期化し(処理101)、以下の処理ルー
プを実行する。
【0060】まず、通信エラー後の経過時間を監視する
ための監視タイマTMの値が0になっているかどうかを
調べ(判断102)、判断102の結果がYESになる
ときには、グループ3ファクシミリモデム10の伝送条
件を初期化する(処理103)。また、判断102の結
果がNOになるときには、グループ3ファクシミリモデ
ム10の伝送条件を初期化しない。
【0061】次いで、受信待機状態に移行し(処理10
4)、着信検出したかどうかを調べ(判断105)、判
断105の結果がNOになるときには、判断102へ戻
る。したがって、着信検出するまでの間に、監視タイマ
TMの値が0になったときには、グループ3ファクシミ
リモデム10の伝送条件が初期化される。
【0062】また、着信検出して、判断105の結果が
YESになるときには、所定の着信時処理を実行する
(処理106)。この着信時処理が終了すると、その着
信時処理で実行された通信動作中に通信エラーが発生し
たかどうかを調べる(判断107)。
【0063】通信エラーが発生せずに、判断107の結
果がNOになるときには、判断102へ戻る。
【0064】また、通信エラーが発生した場合で、判断
107の結果がYESになるときには、その発生した通
信エラーを記憶し(処理108)、その記憶した通信エ
ラーに対応して、グループ3ファクシミリモデム10の
伝送条件を設定する伝送条件設定処理を実行し(処理1
09)、監視タイマTMの値を設定して(処理11
0)、監視タイマTMをスタートし(処理111)、判
断102へ戻る。
【0065】図5は、伝送条件設定処理(処理109)
の一例を示している。
【0066】まず、記憶した通信エラーがV.8モデム
機能通信で発生したか、V.34モデム機能通信のフェ
ーズ1で発生したか、V.34モデム機能通信のフェー
ズ2で発生したかを調べる(判断201,202,20
3)。
【0067】V.8モデム機能通信で発生した場合で判
断201の結果がYESになるとき、または、V.34
モデム機能通信のフェーズ1で発生した場合で判断20
2の結果がYESになるとき、または、V.34モデム
機能通信のフェーズ2で発生した場合で判断203の結
果がYESになるときには、グループ3ファクシミリモ
デム10のV.8,V.34モデム通信機能の使用を禁
止し(処理204)、この伝送条件設定処理を終了す
る。
【0068】また、記憶した通信エラーがV.8モデム
機能通信、あるいは、V.34モデム機能通信のフェー
ズ1,2で発生したものではなく、判断202の結果が
NOになるときには、V.34モデム機能通信のフェー
ズ4で発生したかを調べる(判断205)。
【0069】V.34モデム機能通信のフェーズ4で発
生した場合で、判断205の結果がYESになるときに
は、グループ3ファクシミリモデム10におけるV.3
4モデム通信機能のトレーニング条件を16ポイントか
ら4ポイントへ変更し(処理206)、この伝送条件設
定処理を終了する。
【0070】また、判断205の結果がNOになるとき
には、さらに、V.34モデム機能通信のフェーズ6で
発生したかを調べる(判断207)。
【0071】V.34モデム機能通信のフェーズ6で発
生した場合で、判断207の結果がYESになるときに
は、グループ3ファクシミリモデム10におけるV.3
4モデム通信機能のデータレート、および、シンボルレ
ート(あるいは、データレートまたはシンボルレートの
いずれか一方でも良い)を、一段階低下するようにマス
ク処理し(処理208)、この伝送条件設定処理を終了
する。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
V.34モデム機能通信で通信エラーが発生した場合、
通信終了後から一定時間エラーの発生状況に応じて受信
条件を最適な条件に変更し、相手側から再発信された通
信を変更した受信条件で受信することで、再発信時の通
信がエラーになる可能性を低減し、再発信された通信を
確実にすることができるという効果を得る。
【0073】また、相手先が同じ条件で再発信を行って
も、受信機側で前回の通信より確実に受信が行われる伝
送条件を選択して受信するため、通信エラーで通信を繰
り返すことがなくなるうえに、ECM通信による再送も
減るため、結果として通信時間を節約できるという効果
も得る。
【0074】また、通信エラーがV.8モデム機能通信
およびV.34モデム機能通信のフェーズ1、フェーズ
2で発生した場合は、通信終了後から一定時間経過する
までは、V.8,V.34モデム機能通信を禁止して、
既存のV.17モデム機能以下の伝送モードで受信する
ように設定するので、これにより、送信側から再発信さ
れた通信は、V.17モデム機能以下の伝送モードで受
信される。その結果、V.17モデム機能以下の伝送モ
ードは、V.34モデム機能通信にくらべて通信時間は
長くなるが、確実に接続するため再発信時の通信の確実
性が向上するという効果も得る。
【0075】また、通信エラーがV.34モデム機能通
信のフェーズ3で発生した場合は、通信終了後から一定
時間経過するまでは、トレーニング時のポイント数を1
6ポイントのトレーニングにくらべてノイズに強い4ポ
イントに固定してトレーニングを行うように設定するの
で、これにより、送信側から再発信された通信は4ポイ
ントのトレーニングを行うことでトレーニングを失敗し
て通信エラーになる可能性が減少し、再発信時の通信の
確実性が向上するという効果も得る。
【0076】また、通信エラーがV.34モデム機能通
信のフェーズ6で発生した場合は、通信終了後から一定
時間経過するまでは、前回の通信で選択されたデータレ
ートから1段下のデータレートを上限のデータレートと
して通信を行うように設定するので、これにより、通信
時間が長くなる可能性はあるが、通信エラーになる可能
性は減少し、再発信時の通信の確実に受信できるように
なる。また、再送の確率が減るため、結果として通信時
間が短縮されるという効果も得る。
【0077】また、通信エラーがV.34モデム機能通
信のフェーズ6で発生した場合は、通信終了後から一定
時間経過するまでは、前回の通信で選択されたシンボル
レートから1段下のシンボルレートを上限のシンボルレ
ートとして通信を行うように設定するので、これによ
り、通信時間が長くなる可能性はあるが、通信エラーに
なる可能性は減少し、再発信時の通信の確実に受信でき
るようになる。また、再送の確率が減るため、結果とし
て通信時間が短縮されるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるグループ3ファクシ
ミリ装置の構成例を示したブロック図。
【図2】V.34モデム機能を使用して画情報伝送する
ときの伝送手順の一例を示したタイムチャート。
【図3】V.34モデム機能を使用して画情報伝送する
ときの伝送手順の他の例を示したタイムチャート。
【図4】このグループ3ファクシミリ装置の着信動作に
かかる処理の概略を示したフローチャート。
【図5】伝送条件設定処理(処理109)の一例を示し
たフローチャート。
【符号の説明】
1 システム制御部 2 システムメモリ 4 時計回路 10 グループ3ファクシミリモデム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グループ3ファクシミリ通信機能を備え
    たファクシミリ受信装置において、 着信時、ITU−T勧告V.34モデム機能により受信
    動作を開始した際に、通信エラーが発生して通信終了し
    た場合、その発生した通信エラーの種別に対応してIT
    U−T勧告V.34モデム機能のパラメータを変更し、
    そのパラメータの変更後、所定時間を経過すると、変更
    したパラメータを初期値に復帰するようにしたことを特
    徴とするファクシミリ受信装置。
  2. 【請求項2】 グループ3ファクシミリ通信機能を備え
    たファクシミリ受信装置において、 着信時、ITU−T勧告V.34モデム機能により受信
    動作を開始した際に、通信エラーが発生して通信終了し
    た場合、その通信エラーが発生した上記ITU−T勧告
    V.34モデム機能の動作フェーズに対応してITU−
    T勧告V.34モデム機能のパラメータを変更し、その
    パラメータの変更後、所定時間を経過すると、変更した
    パラメータを初期値に復帰するようにしたことを特徴と
    するファクシミリ受信装置。
  3. 【請求項3】 グループ3ファクシミリ通信機能を備え
    たファクシミリ受信装置において、 着信時、ITU−T勧告V.34モデム機能により受信
    動作を開始した際に、通信エラーが発生して通信終了し
    たとき、その通信エラーが発生した上記ITU−T勧告
    V.34モデム機能の動作フェーズがフェーズ1,2の
    場合、上記ITU−T勧告V.34モデム機能の使用を
    一定期間禁止し、その後、上記ITU−T勧告V.34
    モデム機能の使用の禁止を解除するようにしたことを特
    徴とするファクシミリ受信装置。
  4. 【請求項4】 グループ3ファクシミリ通信機能を備え
    たファクシミリ受信装置において、 着信時、ITU−T勧告V.34モデム機能により受信
    動作を開始した際に、通信エラーが発生して通信終了し
    たとき、その通信エラーが発生した上記ITU−T勧告
    V.34モデム機能の動作フェーズがフェーズ3の場
    合、上記ITU−T勧告V.34モデム機能のトレーニ
    ング時のポイント数を4ポイントに固定し、その固定か
    ら所定時間経過すると、上記ITU−T勧告V.34モ
    デム機能のトレーニング時のポイント数を16ポイント
    に復帰するようにしたことを特徴とするファクシミリ受
    信装置。
  5. 【請求項5】 グループ3ファクシミリ通信機能を備え
    たファクシミリ受信装置において、 着信時、ITU−T勧告V.34モデム機能により受信
    動作を開始した際に、通信エラーが発生して通信終了し
    たとき、その通信エラーが発生した上記ITU−T勧告
    V.34モデム機能の動作フェーズがフェーズ6の場
    合、上記ITU−T勧告V.34モデム機能のデータレ
    ートを前回設定したデータレートから一段階低いデータ
    レートへ一定期間低下し、その後、上記ITU−T勧告
    V.34モデム機能のデータレートを初期値に復帰する
    ようにしたことを特徴とするファクシミリ受信装置。
  6. 【請求項6】 グループ3ファクシミリ通信機能を備え
    たファクシミリ受信装置において、 着信時、ITU−T勧告V.34モデム機能により受信
    動作を開始した際に、通信エラーが発生して通信終了し
    たとき、その通信エラーが発生した上記ITU−T勧告
    V.34モデム機能の動作フェーズがフェーズ6の場
    合、上記ITU−T勧告V.34モデム機能のシンボル
    レートを前回設定したシンボルレートから一段階低いシ
    ンボルレートへいていき間低下し、その後、上記ITU
    −T勧告V.34モデム機能のシンボルレートを初期値
    に復帰するようにしたことを特徴とするファクシミリ受
    信装置。
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