JP2013126148A - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つのファクシミリ装置間で送受信される制御信号の衝突(バッティング)の繰り返しを回避し、通信エラーの発生を防止することを課題とする。
【解決手段】読み取った原稿の画像データ及び画像データを送信する所定の通信シーケンスを実現するために規定された複数の制御信号を送信する信号送信部と、制御信号を相手側のファクシミリ装置から受信する信号受信部と、相手側装置から制御信号のうち第1の制御信号を受信した後、再送された2回目の第1の制御信号を受信するまでの時間Prを測定する時間測定部と、自己装置から送信する制御信号の再送時間間隔Psを、測定された時間Prとは異なる時間に設定する再送時間設定部と、設定された再送時間間隔Psを記憶する記憶部とを備え、自己装置から相手側装置へ、記憶された再送時間間隔Psが経過した後に、制御信号の再送を行うことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、ファクシミリ装置に関し、特に、制御信号の再送時間間隔(リトライ時間)を設定する機能を有するファクシミリ装置に関する。
現在用いられているファクシミリ装置間で送受信される信号の通信手順は、国際規格(ITU−T)で定められており、その規格に適合するようにファクシミリ装置が製造されている。
一般的に、発呼側のファクシミリ装置(発呼側装置と呼ぶ)から、被呼側のファクシミリ装置(被呼側装置と呼ぶ)を呼び出すダイヤル信号を通信回線に送出した後、被呼側装置がコーリングトーン(CNG)を検出し回線を捕捉することにより、その後の信号の送受信ができるようになる。
発呼側装置と被呼側装置との間で、国際規格(ITU−T)で定められた通信手順どおりに、所定の制御信号の送受信が正常に行われた後、ファクシミリ装置で読み取った画像データの通信が行われるが、回線ノイズや回線の瞬断等の影響で、画像データの送受信よりも前に送信される制御信号のうちいずれかの制御信号が受信できない場合がある。
そのように、ある制御信号が受信できなかった場合は、所定の時間が経過した後、同じ制御信号の再送(リトライ)が行われる。
例えば、発呼側装置が被呼側装置から送信されたDIS信号(デジタル識別信号)を受信すると、発呼側装置はDCS信号(デジタル命令信号)を送信するが、被呼側装置は、DIS信号の送信後にリトライタイマー(T5タイマーと呼ぶ)を起動させ、このリトライタイマーで予め設定された時間(再送時間間隔T5)内に、DCS信号が受信できなかった場合は、再度DIS信号を送信する。
このDIS信号を再送する時間間隔(再送時間間隔T5)は、国際規格(ITU−T)では、3秒と定められている。すなわち、3秒間隔で、DIS信号が再送される。
また、発呼側装置から画像データ(PIX)が送信された後に、引き続いてPPS信号(部分ページ信号)が送信されるが、被呼側装置からMCF信号(メッセージ確認信号)が受信できない場合、発呼側装置は、同じ再送時間間隔T5(3秒)で、PPS信号の再送を行う。
しかし、発呼側装置と被呼側装置は、どちらも国際規格に適合して製造されているので、設定される再送時間間隔T5の数値は同じ値である。
従って、両装置からほぼ同時刻に信号が送信されてしまった場合、信号衝突(バッティング)が発生し、互いに相手側の信号の受信ができないため、同じ再送時間間隔T5で同じ信号の再送が繰り返される場合があった。
また、ファクシミリ装置では、上記したDIS信号の再送時間間隔の間に、発呼側装置から利用者の入力操作に基づくDTMF信号を送信する手順を有するものがある。
特許文献1には、上記DIS信号の再送時間間隔に相当する空白時間Tsを、規格どおりの短い時間に初期設定しておき、不完全なDTMF信号が受信された場合に、被呼端末が自動的に空白時間Tsを長くすることによって、利用者の次の入力操作をやり易くするようにしたファクシミリ装置が提案されている。
特開平9−247405号公報
従来のファクシミリ装置では、上記のように制御信号を再送する時間間隔(T5)は、国際規格に基づいて予め設定されているものであり、同一の数値が設定されている。
従って、上記のように発呼側と被呼側の装置とも、同じ再送時間間隔T5で同じ制御信号の再送が繰り返されると、以後の再送時においてもその信号のバッティングが発生し続け、信号の所定のリトライ回数の上限値に達した場合は、通信エラーになってしまうという問題があった。
また、上記のような再送の繰り返しを回避するためには、装置ごとに再送時間間隔を別の時間に変更することが考えられる。しかし、再送時間間隔をどのように変更するのが適切かは不明であり、仮に同一メーカのファクシミリ装置が同じ時間に変更するように設定されている場合、同一メーカのファクシミリ装置間で通信が行われたとすると、その変更後の再送時間間隔も同一であるために、やはり制御信号のバッティングが発生するおそれがある。
さらに、ファクシミリ伝送において、通信する相手のファクシミリ装置には、種々の装置があり、どのメーカのどのような機種の装置が接続されるかは接続してみないとわからないので、相手の装置の再送時間間隔を考慮せずに、単に自己の装置についての再送時間間隔のみを変更しても、制御信号のバッティングを回避できない場合もある。
そこで、この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、相手側装置の信号再送時間の間隔を測定することにより、その測定結果に基づいて、自己の再送時間間隔を設定変更して、制御信号の再送の繰り返し回数を減らして通信エラーの発生を防止するファクシミリ装置を提供することを課題とする。
この発明は、読み取った原稿を画像データに変換して送信するファクシミリ装置において、前記画像データ及び画像データを送信する所定の通信シーケンスを実現するために規定された複数の制御信号を送信する信号送信部と、前記制御信号を相手側のファクシミリ装置から受信する信号受信部と、相手側のファクシミリ装置から前記制御信号のうち第1の制御信号を受信した後、再送された2回目の前記第1の制御信号を受信するまでの時間Prを測定する時間測定部と、自己のファクシミリ装置から送信する制御信号の再送時間間隔Psを、前記測定された時間Prとは異なる時間に設定する再送時間設定部と、前記設定された再送時間間隔Psを記憶する記憶部とを備え、自己のファクシミリ装置から相手側のファクシミリ装置へ、前記記憶された前記再送時間間隔Psが経過した後に、前記制御信号の再送を行うことを特徴とするファクシミリ装置を提供するものである。
また、前記第1の制御信号は、被呼側のファクシミリ装置から発呼側のファクシミリ装置へ送信されるデジタル識別信号(DIS)であることを特徴とする。
また、前記再送時間設定部によって設定される再送時間間隔Psは、発呼側のファクシミリ装置から送信される制御信号の再送時間間隔であり、前記時間測定部が測定する時間Prは、回線が閉結された後の被呼側のファクシミリ装置から送信される制御信号の再送時間間隔に相当する時間であることを特徴とする。
これによれば、発呼側のファクシミリ装置において、被呼側のファクシミリ装置の再送時間間隔を測定するので、発呼側の再送時間間隔を、被呼側装置で予め設定されている再送時間間隔と必ず異なるものに設定することができる。
また、前記再送時間設定部が設定する再送時間間隔Psは、前記測定された時間Prよりも大きいことを特徴とする。
これによれば、1度制御信号のバッティングが発生したとしても、その次の制御信号の再送が行われたときに、より確実に制御信号のバッティングを防止することができる。
また、前記記憶部に記憶された再送時間間隔Psに、所定の通信シーケンスで予め規定された再送時間間隔T5が予め設定されている場合において、前記時間測定部によって測定された時間Prが、前記所定の通信シーケンスで予め規定された再送時間間隔T5と同一であったときに、前記再送時間設定部は、前記再送時間間隔Psを、前記測定された時間Prと異なる時間に変更することを特徴とする。
この発明によれば、相手側のファクシミリ装置から送信された第1の制御信号を受信した後、再送された2回目の第1の制御信号を受信するまでの時間Prを測定して、自己のファクシミリ装置から送信する制御信号の再送時間間隔Psを、その時間Prとは異なる時間に設定しているので、自己と相手側の両方から送信される制御信号のバッティングが繰り返されるのを回避でき、通信エラーとなるのを防止できる。
この発明のファクシミリ装置の一実施例の構成ブロック図である。 この発明の2つのファクシミリ装置間の接続と通信シーケンスの説明図である。 この発明の再送時間間隔の測定処理の一実施例の説明図である。 この発明の制御信号の説明図である。 この発明において、正常時の通信シーケンスの一実施例の説明図である。 この発明において、信号衝突時の通信シーケンスの一実施例の説明図である。 この発明において、信号再送時の通信シーケンスの一実施例の説明図である。 この発明において、信号再送時の通信シーケンスの一実施例の説明図である。 従来の正常時の通信シーケンスの説明図である。 従来において、信号衝突時の通信シーケンスの説明図である。
以下、図に示す実施例に基づいて、この発明を説明する。
なお、これによって、この発明が限定されるものではない。
<ファクシミリ装置の構成>
図1に、この発明のファクシミリ装置の一実施例の構成ブロック図を示す。
図1において、この発明のファクシミリ装置は、主として、制御部11,原稿読取部12,入力部13,表示部14,印字部15,通信部16,符号化部17,復号化部18,および記憶部19とを備える。
この発明のファクシミリ装置は、読み取った原稿を画像データに変換して相手側のファクシミリ装置に送信するものであり、既に市販されているいずれの国際規格(例えばG3,スーパーG3,G4 など)に対応したファクシミリ装置を用いてもよい。
原稿読取部12は、所定の解像度で原稿画像を読み取り、送信する画像データを取得する部分であり、いわゆるスキャナに相当する。取得した画像データは、記憶部19に一時保存される。
入力部13は、利用者からの指示を入力する部分であり、例えば原稿の読み取り指示、相手先の電話番号、解像度などを入力する操作キーやスイッチ等が用いられる。
表示部14は、入力部から入力された情報や、装置の現在の動作状態などを表示する部分であり、LCDや有機ELなどが用いられる。
印字部15は、通信部16を介して受信した画像データを記録用紙に印字出力する部分であり、いわゆるプリンタに相当する。
通信部16は、通信回線を介して接続した相手のファクシミリ装置との間で、所定の制御信号及び画像データ等を送受信する部分である。発呼側のファクシミリ装置は、所定の通信回線、例えば一般加入電話回線(アナログ回線)や、ISDN回線を介して、被呼側のファクシミリ装置と接続されるが、両装置の網制御部で回線を捕捉した後に、モデムによってデータの送受信が行われる。通信部16は、主として、網制御部21と、モデム22とを備える。
網制御部21は、アナログ回線を収容する公衆電話回線網(PSTN)に対する回線の閉結及び開放を自動的に行う網制御装置(NCU)(Network Control Unit)である。
モデム22は、デジタルの送信信号を通信回線上に伝送できる形態の信号に変調し、通信回線上を伝送されてきた信号を復調してデジタル信号を取得する変復調装置である。
ただし、NCUは、モデムに含まれている場合もある。
網制御部(NCU)21とモデム22は、ファクシミリ用に規定された国際規格(ITU−T規格)に基づいて動作する。一般に、発呼側のファクシミリ装置において、被呼側のファクシミリ装置の電話番号が利用者によって入力されると、網制御部(NCU)が所定のプロトコルに基づいた発呼処理を行って被呼側のファクシミリ装置に接続して回線を閉結した後、両装置のモデム22が、所定の通信プロトコルに基づいて、所定の制御信号や画像データの送受信を行う。
この制御信号は、画像データを送信する所定の通信シーケンスを実現するために規定された信号であり、主として、図4に示すような複数の制御信号が規定されている。
符号化部17は、画像データをデジタル信号に変換して圧縮処理を行う部分であり、復号化部18は、符号化されたデジタル信号を伸張しもとの画像データを生成する部分である。
記憶部19は、ファクシミリ装置によって実現される機能を実行するために必要なプログラムや設定データを格納し、送受信される画像データを一時記憶する部分であり、ROM,RAM等の半導体メモリや、ハードディスクが用いられる。
記憶部19には、種々のデータが記憶されるが、この発明において特に利用されるデータとしては、例えば、再送間隔初期値(P0)41,自己再送時間間隔(Ps)42,相手再送時間間隔(Pr)43,画像データ44などがある。
画像データ44は、原稿読取部12によって読み取られ、発呼側装置から被呼側装置へ送信されるデータであり、ファクシミリ装置の国際規格に基づいてデジタル化されたデータである。
再送間隔初期値(P0)41は、ファクシミリ装置の出荷時にあらかじめ固定的に設定されている数値データであり、国際規格で定められた制御信号(たとえば、DIS信号)を再送する場合の時間間隔を意味する。
この初期値(P0)41としては、国際規格で定められた再送時間間隔(T5)が用いられる。以下の実施例では、P0=T5=3(秒)とする。
自己再送時間間隔(Ps)42は、自己装置で設定された制御信号の再送時間間隔であり、この設定された数値を用いて、制御信号が再送される。自己再送時間間隔Psの初期値は、Ps=P0(=3)に設定するものとし、このPsを新たに設定する場合は、後述するように測定された相手再送時間間隔Prを考慮して、相手再送時間間隔Prの数値とは異なる時間が設定される。
自己再送時間間隔Psが新たに設定された後は、自己のファクシミリ装置から、現在接続されている相手側のファクシミリ装置へ、制御信号Aを再送する場合は、この設定された再送時間間隔Psが経過した後に、同じ制御信号Aの再送が行われる。
相手再送時間間隔(Pr)43は、画像データ等を送受信する相手側のファクシミリ装置の再送時間間隔であり、後述するように、時間測定部33によって測定される時間を意味する。上記したように、制御信号の再送時間間隔T5は、国際規格で定められた数値が予め設定されているので、一般的には、国際規格に基づいて製造されたファクシミリ装置は、この再送時間間隔T5としては、同じ時間が設定されている。しかし、現実には、ファクシミリ装置の個々のハードウェアを構成するCPU,クロック信号、電子回路部品等のばらつきがあるため、厳密には実際の再送時間間隔と設定された時間間隔とは異なると考えられる。
例えば、再送時間間隔がT5=3.00秒に設定されていたとしても、実際の再送時間間隔は、3.01秒の場合もあれば、2.95秒の場合もあると考えられる。
そこで、この発明では、相手側のファクシミリ装置から送られてきた特定の制御信号の1回目の受信時刻(t1)と、同じ制御信号の2回目の受信時刻(t2)とを測定し、t2−t1を、相手再送時間間隔Prとして記憶する。
この相手再送時間間隔Prは、画像データの通信相手となるファクシミリ装置で信号の再送を行う場合の実際の再送時間間隔に相当し、相手側のファクシミリ装置が異なれば異なる値となる。
上記したように自己再送時間間隔Psは、相手再送時間間隔Prと異なる値が設定されるが、例えば、測定の結果Pr=3.01秒であったとすると、Ps=3.50秒(≠Pr)というような値が設定される。
このように、Ps≠Prとなる再送時間間隔Psを設定することにより、制御信号のバッティングが繰り返されるのを回避することができ、通信エラーとなるのを防止することができる。
図1の制御部11は、この発明のファクシミリ装置の機能を実現するために、各構成ブロック(12−19)を動作させる部分であり、記憶部19に格納された制御プログラムに基づいて、各種ハードウェアを有機的に動作させる。
制御部11は、主として、CPU,ROM,RAM,I/Oコントローラ、タイマー等から構成される。
この発明においては、制御部11は、主として、信号受信部31,信号送信部32,時間測定部33,再送時間設定部34という機能ブロックに分けることができる。
信号受信部31は、制御信号を相手側のファクシミリ装置から受信する部分である。具体的には、通信部16のモデム22によって復調されたデータを解析し、ファクシミリ通信に関する国際規格で定められた制御信号や、発呼側装置から送信される画像データを受信する部分である。受信データの解析により、どの制御信号を受信したかを特定する。
モデム22によって復調されたデータは、復号化部18により所定のデジタル信号に変換された後、信号受信部31により受信される。
信号送信部32は、所定の通信シーケンスを実現するために規定された複数の制御信号及び画像データを送信する部分であり、これらの信号等は、モデム22によって変調されて、通信回線上に伝送される。
また、送信されるべき画像データは、符号化部17で符号化された後、モデム22に与えられ、変調される。
また、制御部11は、制御プログラムによって記述される国際規格の通信シーケンスに基づいて、信号受信部31と信号送信部32とを動作させ、制御信号の送信と受信を行って、ファクシミリ通信を実現する。
時間測定部33は、相手再送時間間隔(Pr)43を測定する部分である。具体的には、相手側のファクシミリ装置から複数の制御信号のうち第1の制御信号を受信した後、再送された2回目の第1の制御信号を受信するまでの時間Prを測定する部分である。
例えば、第1の制御信号として、被呼側のファクシミリ装置から発呼側のファクシミリ装置へ送信されるデジタル識別信号(DIS)を用いてもよい。
以下の実施例では、図4に示した制御信号のうち、DIS信号の再送時間間隔を測定するものとする。ただし、これに限るものではなく、DIS信号の他に、MCF、CFRなどの信号の再送時間間隔を測定してもよい。
DIS信号の相手再送時間間隔(Pr)43の測定は、発呼側装置(STE)において、被呼側装置(RTE)から送信されてくるDIS信号を2回連続して受信することにより、行う。
具体的には、発呼側装置STEにおいて、信号受信部31によって、1回目のDIS信号を受信したときに、その受信時刻(t1)を記憶する。あるいは、時間測定用タイマー(Tm)を起動させてもよい。
1回目のDIS信号の受信後、2回目のDIS信号が受信されるのを待ち、2回目のDIS信号を受信したときに、その受信時刻(t2)を記憶する。t2−t1を計算し、その値を、相手再送時間間隔(Pr)43として記憶する(Pr=t2−t1)。
あるいは、タイマーTmを起動させた場合は、2回目のDIS信号を受信したときに、タイマーTmを停止させ、そのタイマーによってカウントされた時間を相手再送時間間隔(Pr)43として記憶する。
この測定された相手再送時間間隔(Pr)43は、被呼側装置(RTE)で設定されている再送時間間隔(T5)の実測値である。
再送時間設定部34は、自己のファクシミリ装置から送信する制御信号の再送時間間隔(Ps)42を設定する部分である。ここでは、自己再送時間間隔(Ps)42としては、時間測定部33によって測定された相手再送時間間隔(Pr)43とは異なる時間が設定される。
設定された自己再送時間間隔Psは、記憶部に一時記憶され、現在接続されている相手側のファクシミリ装置との接続が継続中において利用される。
PsはPrと異なる数値であれば特に限定されるものではないが、国際規格で定められた再送時間間隔(T5)とかなり離れた数値を設定するのは現実的でなく、PsとしてT5よりもかなり大きな値を設定すると画像データを送信するまでの時間が長くなりすぎ、逆にPsをT5よりもかなり小さな値を設定すると、かえって再送が起きやすくなる等の弊害が出る場合もあり、好ましくない。
従って、再送時間設定部34が設定するPsの値としては、一義的に決定するのは難しいが、測定された時間Prよりも大きい数値を設定してもよい。例えば、Ps≠Prであって、Ps=T5(例えば3秒)+α、αは1.5秒程度の値としてもよい。
ただし、Ps<T5であってもよい。
図2に、この発明の2つのファクシミリ装置の間の接続と送受信される制御信号と画像データの通信シーケンスの一実施例の説明図を示す。
図2において、画像データ44を読み取り送信する側のファクシミリ装置を発呼側装置(STE)と呼び、通信回線を介して画像データ44を受信する側のファクシミリ装置を被呼側装置(RTE)と呼ぶ。
ここで、通信回線は、例えば一般加入電話回線(PSTN:公衆電話回線網に収容されるアナログ回線)であり、網制御部21によって回線を捕捉した後、両装置(STE,RTE)間で、所定の制御信号の送受信をし、STEからRTEへ画像データの送信が行われる。
画像データ(PIX)の送信の前に、たとえは図2に示すような制御信号の送受信が行われる。
図4に、国際規格で定められたファクシミリ送信で用いられる主要な制御信号の説明図を示す。
図2において、まず、発呼側装置(STE)から被呼側装置(RTE)に対して、コーリングトーンCNG(Calling Tone)を送信する。
被呼側装置(RTE)が、コーリングトーンCNGを検出すると、STEに対して、被呼局識別信号CED(Called Station Identification signal)を送信し、引き続いて、デジタル識別信号DIS(Digital Transmit Command signal)を送信する。このDIS信号は、伝送速度や最大受信幅などの自己装置の性能情報を含む信号である。
また、図示していないが、DIS信号と共に、RTEからSTEへ、非標準機能信号NSF(Non-standard Facilities signal)と、被呼装置識別信号CSI(Called Subscriber Identification signal)とを送信する場合もある。
NSF信号は、自装置の製造メーカ情報を含む信号であり、CSI信号は、自装置の電話番号を含む信号である。
STEが、DIS信号を受信すると、RTEへ、デジタル命令信号DCS(Digital Command signal)を送信する。このDSC信号は、DIS信号と同様に、伝送速度や最大受信幅などの自装置の性能情報を含む信号である。
また、DCS信号と共に、STEからRTEへ、送信装置識別信号TSI(Transmitting Subscriber Identification signal)と、非標準手順信号NSS(Non-standard facilities Set-up)とを送信する場合もある。
TSI信号は、自装置の電話番号を含む信号であり、NSS信号は、自装置の製造メーカ情報を含む信号である。
その後、STEからRTEへ、トレーニングチェック信号TCF(Training Check signal)を送信する。TCF信号は、画像を送出するに先立って、通信状態の良好さを観測するための信号である。
RTEがTCF信号を受信すると、RTEからSTEへ、受信準備確認信号CFR(Confirmation to Receive signal)を送信する。
STEがCFR信号を受信した後、ここまでの制御信号の通信シーケンスにより、STEとRTEとの間で互いの情報を共有してリンクが確立し、画像データの送受信ができる状態となる。
次に、STEからRTEへ、画像データ(PIX)を送信する。
画像データは、一般に単位ブロックのデータ(例えば、65536バイト)に分割されて送信される。
画像データ(PIX)が1ブロック分ずつ送信されるごとに、STEからRTEへ、部分ページ信号PPS(Partial page signal)を送信する。RTEでは、1つまたは複数のブロックのデータを結合した、1ページ分の画像データを受信するごとに、順次記憶部に格納していく。
PPS信号には、図4に示すような4種類の信号がある。
全ての画像データが送信されると、STEからRTEへ、画像データの送信が終了したことを示すPPS−EOP(End of Procedures signal)を送信する。RTEがPPS−EOPを受信すると、RTEからSTEへ、メッセージ確認信号MCF(Message Confirmation signal)を送信する。
STEがMCF信号を受信すると、STEからRTEへ、切断命令信号DCN(Disconnect signal)を送信する。RTEが、DCN信号を受信することにより、画像データの送受信に関係する全ての通信シーケンスが終了し、STE及びRTEにおいて、網制御部21によって、回線の開放処理が行われる。
図2に示した通信シーケンスは、制御信号の送受信にエラーがなく、正常に通信が行われた場合を示している。
<この発明の再送時間間隔の設定処理>
ここでは、発呼側装置(STE)において、自己の再送時間間隔(Ps)42を設定する処理の一実施例について説明する。
被呼側装置(RTE)は、国際規格で規定された再送時間間隔(T5)が予め設定されており、この間隔は変更されることなく、制御信号を再送する場合には、この間隔T5の経過後に、再度同じ制御信号が送信されるものとする。
この実施例では、上記した再送時間設定部34によって設定される再送時間間隔Psは、発呼側のファクシミリ装置から送信される制御信号の再送時間間隔であり、時間測定部33が測定する時間Pr(相手再送時間間隔)は、回線が閉結された後の被呼側のファクシミリ装置から送信される制御信号の再送時間間隔に相当する時間である。
また、STEにおいて、自己再送時間間隔Psには、初期値として再送間隔初期値P0が予め設定されているものとする(Ps=P0)。
上記したように、P0としては、国際規格の再送時間間隔T5を用いるものとする。
発呼側装置(STE)は、RTEから送られてきた1回目のDIS信号の受信を確認した場合、図2に示した通常の通信シーケンスにおいて行うべきDCS信号の送信はしないで、2回目のDIS信号の受信を確認する。
図3に、この発明の再送時間間隔の測定及び設定処理を説明する通信シーケンス図を示す。
図3において、STEにおいて、相手先を選択しファクシミリ送信を開始するための入力操作が行われると、NCUによって回線を閉結した後、STEからRTEへ、CNG信号が送信される。
RTEが、CNG信号の受信を確認すると、RTEからSTEへ、CED信号を送信した後、DIS信号を送信する。RTEは、DIS信号を送信した後、STEから送信されてくるはずのDNS信号の受信を待つために、再送時間間隔T5をカウントするタイマーを起動させる。あるいは、DISのみならず、NSF信号及びCSI信号も送信してもよい。
STEにおいて、CED信号の受信を確認した後、DIS信号が受信されるのを待つ。
STEとRTEとの間で網制御部(NCU)によって回線接続が行われた後、STEにおいて1回目のDIS信号の受信が確認された場合、その受信時刻t1を記憶する。あるいは、タイマーTmを起動させてもよい。
このとき、STEでは、1回目のDIS信号に対応するDCS信号の送信はしないで、再度DIS信号が受信されるのを待つ。一方、RTEにおいて、DCS信号が受信されることなく、上記したように起動されたタイマーによってカウントされた再送時間間隔T5が経過した場合、RTEからSTEへ、再度、DIS信号を送信する。
すなわち、2回目のDIS信号を送信する。
STEにおいて、この2回目のDIS信号の受信を確認した場合、その受信時刻t2を記憶する。時間測定部33は、t2−t1を計算し、相手再送時間間隔(Pr)43として、記憶する(Pr=t2−t1)。
あるいは、タイマーTmを起動させている場合は、2回目のDIS信号を受信したときにタイマーを停止させ、起動から停止までにカウントした時間を、相手再送時間間隔(Pr)43として、記憶する。
RTEにおいて、再送時間間隔として規格の設定値T5が設定されている場合において、測定された時間間隔Prは、ほとんどPr=T5と考えられるが、厳密にはT5とは異なり、設定値T5とはわずかにずれた数値となる場合もある(Pr≠T5)。
次に、STEにおいて、再送時間設定部34が、記憶した時間間隔Prに基づいて、STEの自己再送時間間隔(Ps)42を設定する。この間隔Psとしては、測定した間隔Prとは異なる数値(秒)を設定する。
例えば、PrやT5よりもわずかに大きな数値を設定する。Pr=T5=3.00秒であったとすると、例えば、Pr=3.50(秒)を設定する。あるいは、測定したPrがT5と異なる数値であった場合、例えば、Pr=3.30(秒)であった場合、Psとしては、変更せずに国際規格の設定値(T5=3秒)である初期値(P0)のままにしておいてもよい。
すなわち、再送時間間隔Psの初期値として、国際規格の所定の通信シーケンスで予め規定された再送時間間隔T5が予め設定されている場合において、時間測定部によって測定されたRTEの時間Prが上記設定された再送時間間隔T5と異なる場合は、Psの値は変更しない。ただし、測定されたRTEの時間Prが上記予め規定された再送時間間隔T5と同一であったときに、再送時間設定部は、再送時間間隔Psの値を、測定された時間Pr(=T5)と異なる時間に変更すればよい。
以後の通信シーケンスにおいて、STEから同じ制御信号を再送する場合は、設定変更された自己再送時間間隔(Ps)42を利用して、その時間間隔Psの経過後に、制御信号の再送を行う。
図3において、STEは、再送時間間隔Psを設定した後、DCS信号及びTCF信号の送信を行う。以後の通信シーケンスは、図2と同一であるので、説明を省略する。
なお、画像データの送信が全て終了し、回線を開放した後は、発呼側の自己再送時間間隔Psは、その初期値(P0)41に戻しておくことが好ましい。
以上のように、発呼側装置(STE)において、ファクシミリの通信シーケンスのうち、最初の方で送信される1回目のDIS信号を受信した後、再送される2回目のDIS信号を受信するまでの再送時間間隔(Pr)を測定して、この再送時間間隔(Pr)と異なる時間間隔を、STEの自己再送時間間隔(Ps)に設定するので、DIS信号の受信をした時よりも後に送信する制御信号の再送に、この時間間隔(Ps)を利用することにより、STEとRTEとの間で発生する可能性のある制御信号の衝突(バッティング)を防止し、あるいはバッティングの繰り返しを少なくすることができる。
<その他の実施例>
図5に、この発明のファクシミリ装置の通信シーケンスの一実施例の説明図を示す。
図5では、所定の通信シーケンスのとおり、正常に制御信号の送受信が行われる場合を示している。ここでは、図3と異なり、RTEからSTEに対し、CED信号の送信後に、NSF信号と、CSI信号と、1回目のDIS信号とを送出する場合を示している。
STEは、CED,NSF,CSI,および1回目のDISの各信号を受信したことを確認すると、図3と同様に、時間測定部33により、DIS信号の再送時間間隔の測定処理を行う。
その後、RTEでは、DIS信号に対する応答であるDCS信号が所定の再送時間間隔(T5)の間に受信されなかったので、2回目のDIS信号を送信する。
STEは、この2回目のDIS信号を受信すると、時間測定を終了し、1回目のDIS信号の受信時刻を、2回目のDIS信号の受信時刻との差を、相手再送時間間隔(Pr)として設定する。
そして、この時間間隔Prが、規格で定められた初期設定値T5に等しいか、あるいはT5から測定誤差程度の値しか離れていない場合には、自己再送時間間隔Psを、初期値(P0=T5)とは異なる値、例えば、Ps=T5+α,α=1.5(秒)に設定する。
ただし、測定した時間間隔PrがT5よりも大きくずれている場合や、T5から想定される測定誤差以上離れている場合は、自己再送時間間隔Psの値は、初期値(P0=T5)のままにしてもよい。
その後、STEは、RTEに対して、応答信号として、TSI信号、NSS信号、DCS信号を送信する。さらに、STEからRTEに対して、TCF信号を送信すると、その応答として、STEからRTEに対して、CFR信号が送出される。
以後、STEからRTEに対して、読み取った画像データを1ページごとに分割して送信する手順が繰り返されることになる。
画像データがすべて送信され、RTEにおいて、すべての画像データが受信されたことを確認したとすると、RTEからSTEに対して、MCF信号が送信される。
その後、STEにおいて、MCF信号が受信されると、STEからRTEに対して、DCN信号が送信された後、回線を開放してファクシミリ通信を終了する。
図6に、この発明の通信シーケンスにおいて、画像データ(PIX)の送信後、PPS信号(PPS−01)と、MCF信号(MCF−01)とがほぼ同時に送信され、信号の衝突(バッティング)が発生した場合の説明図を示す。
ここでは、STEにおいて、自己再送時間間隔Psがすでに設定され、STEの再送時間間隔Psは、RTEの再送時間間隔T5よりも大きいとする(Ps>T5)。
図6に示すように、PPS−01信号と、MCF−01信号が衝突し、互いに相手から送信された信号が受信できなかったとする。
STEでは、PPS−01信号の送信後、タイマーが起動され、再送時間間隔Psの間、RTEから送信されるはずのMCF信号が受信されるのを待つ。
一方、RTEでは、MCF−01信号の送信後、タイマーが起動され、再送時間間隔T5の間、STEから送信されるはずのPPS信号が受信されるのを待つ。
ここで、PPS−01信号とMCF−01信号の送信時刻がほぼ同じであったとすると、Ps>T5であるので、タイマー値としてPsよりもT5の方が先にカウントが終了し、RTEからSTEに対して、MCF−01信号が再送される。
STEにおいて、再送時間間隔Psの間に、MCF−01信号の受信を確認したとすると、STEは、タイマーのカウントを中止し、次の画像データ(PIX)の送信処理に入る。
以後、STEからRTEに対して、PIXの送信後、PPS−02信号が送信され、RTEにおいて、PIXとPPS−02信号が受信されると、RTEからSTEに対してMCF−02が送信される。
このように、STEの自己再送時間間隔Psを、現在接続されている相手側のRTEの再送時間間隔T5とは異なる値に設定しているので、画像データ送信中の制御信号の送受信にバッティングが発生したとしてもその直後の制御信号の再送において、正常な通信状態に戻ることが可能となる。あるいは、バッティングが何回か発生したとしても従来よりも少ない再送回数で正常な通信状態に戻ることが可能となる。
図9と図10において、参考例として、従来の通信シーケンスの一実施例の説明図を示す。
図9は、従来において、バッティングが発生していない場合の通信シーケンスを示している。
図10は、従来において、画像データの送信中において、制御信号であるPPS信号と、MCF信号とが衝突(バッティング)した場合の一実施例の通信シーケンスを示している。
図9において、STEが、NSF信号、CSI信号に続いて1回目のDIS信号が受信されたことを確認した場合、すぐに、これらの信号に対する応答信号としてTSI信号、NSS信号及びDCS信号を送信している。
以後、通信エラーもなく、信号のバッティングも発生していないとすると、図5に示した通信シーケンスと同様に、TCF信号とCFR信号の送受信に続いて、画像データの送信が行われる。
図10において、従来のファクシミリ装置のSTE,RTEとも、再送時間間隔として、国際規格の数値T5が設定されているものとする。この状態で、図10に示すように、PPS−01信号とMCF−01とが衝突(バッティング)した場合、どちらの信号も相手側に受信されないため、相手側からの応答信号が受信されないことにより、制御信号が再送される。
すなわち、STEでは、PPS−01信号を送信した後、自己再送時間間隔(Ps=T5)をカウントするタイマーが起動され、MCF信号が受信されないため、その時間(Ps)が経過した後、PPS−01信号が再送される。
また、RTEでは、MCF−01信号を送信した後、再送時間間隔T5をカウントするタイマーが起動され、PPS信号が受信されないため、その時間(T5)が経過した後、MCF−01信号が再送される。
ここで、STEとRTEでそれぞれカウントされる時間間隔のタイマー値(PsとT5)が、同一であり、1回目のPPS−01信号とMCF−01信号の送信時刻が同一であったとすると、再送された2回目のPPS−01信号とMCF−01信号もバッティングすることになり、さらに両信号が再送されることになる。
その後も、再送時間間隔が変更されないとすると、3回目以降のPPS−01信号とMCF−01信号の再送においてもバッティングすることになり、最終的には、再送回数が所定の再送最大回数に達して通信エラーとなる場合もある。
これに対して、この発明では、図6に示したように、一度信号の衝突(バッティング)が発生したとしても、その後の信号の再送により、バッティングが解消して正常な通信状態に戻すことができる。あるいは、バッティングが何度か連続して発生したとしても、STEとRTEの再送時間間隔は異なる数値が設定されるので、従来よりも少ない再送回数でバッティングを解消することができ、従来のようなバッティングを解消できずに通信エラーとなってしまうことを回避できる。
<正常でない通信シーケンスの例>
また、図7に、この発明の正常でない通信シーケンスの一実施例の説明図を示す。
ここでは、RTEにおいて、STEから送信されるPPS信号が受信できなかった場合の通信シーケンスを示す。
また、RTEにおいては、PPS信号が受信されない場合は、この信号に対する応答信号であるMCF信号は送信しないものとする。
STEにおいて、画像データPIXを送信した後、STEからRTEへ、PPS−01信号を送信したとする。
STEでは、PPS−01信号を送信した後、自己再送時間間隔Psをカウントするタイマーを起動させて、MCF信号が受信されるのを待つ。
RTEでは、PIXを受信した後、PPS信号が受信されるのを待つが、PPS−01信号が受信されない場合は、応答信号であるMCF信号を送出しない。
従って、STEでは、MCF信号が受信されないので、自己再送時間間隔Psが経過すると、再度PPS−01信号を送信する。
RTEにおいて、このPPS−01信号が受信できず、MCF信号が送信されない限り、STEからRTEに対して、自己再送時間間隔Psで、PPS−01信号が再送されることになる。
再送のシーケンスが行われている状態で、RTEがPPS−01信号を受信できたとすると、RTEからSTEに対し、MCF信号が送信され、次の画像データの送信などの正常なシーケンスに戻る。
図8に、この発明において、正常でない通信シーケンスの他の実施例の説明図を示す。
ここでは、STEにおいて、RTEからSTEへ送信されるMCF信号が受信できなかった場合の通信シーケンスを示す。
STEにおいて、PPS信号を送信した後、この信号に対する応答信号であるMCF信号が受信されない場合は、次の画像データを送信しないものとする。
また、STEからRTEへ、画像データPIXに続いて、PPS−01信号が送信され、RTEで、PIXとPPS−01信号の受信が確認できたとする。このとき、RTEでは、STEに対して、MCF信号を送信し、RTE側の再送時間間隔T5をカウントするタイマーを起動させる。RTEは、このタイマーの作動中において、次の画像データが受信されるのを待つ。
一方、STEにおいては、PPS信号を送信した後、MCF信号の受信を待つが、MC信号が受信されないので、次の画像データを送信しない状態となっている。
このとき、RTEにおいて、次の画像データを受信することなく、再送時間間隔T5が経過したとすると、再度MCF−01信号を送信する。
その後、RTEにおいて、次の画像データが受信されない限り、RTEからSTEに対して、RTE側の再送時間間隔T5で、MCF−01信号が再送されることになる。
その後、STEにおいて、MCF−01信号が受信できたとすると、STEからRTEに対して、次の画像データPIXと、PPS−02信号が送信されて、正常なシーケンスに戻る。
11 制御部
12 原稿読取部
13 入力部
14 表示部
15 印字部
16 通信部
17 符号化部
18 復号化部
19 記憶部
21 網制御部(NCU)
22 モデム
31 信号受信部
32 信号送信部
33 時間測定部
34 再送時間設定部
41 再送間隔初期値(P0)
42 自己再送時間間隔(Ps)
43 相手再送時間間隔(Pr)
44 画像データ

Claims (5)

  1. 読み取った原稿を画像データに変換して送信するファクシミリ装置において、
    前記画像データ及び画像データを送信する所定の通信シーケンスを実現するために規定された複数の制御信号を送信する信号送信部と、
    前記制御信号を相手側のファクシミリ装置から受信する信号受信部と、
    相手側のファクシミリ装置から前記制御信号のうち第1の制御信号を受信した後、再送された2回目の前記第1の制御信号を受信するまでの時間Prを測定する時間測定部と、
    自己のファクシミリ装置から送信する制御信号の再送時間間隔Psを、前記測定された時間Prとは異なる時間に設定する再送時間設定部と、
    前記設定された再送時間間隔Psを記憶する記憶部とを備え、
    自己のファクシミリ装置から相手側のファクシミリ装置へ、前記記憶された前記再送時間間隔Psが経過した後に、前記制御信号の再送を行うことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 前記第1の制御信号は、被呼側のファクシミリ装置から発呼側のファクシミリ装置へ送信されるデジタル識別信号(DIS)であることを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
  3. 前記再送時間設定部によって設定される再送時間間隔Psは、発呼側のファクシミリ装置から送信される制御信号の再送時間間隔であり、前記時間測定部が測定する時間Prは、回線が閉結された後の被呼側のファクシミリ装置から送信される制御信号の再送時間間隔に相当する時間であることを特徴とする請求項1または2に記載のファクシミリ装置。
  4. 前記再送時間設定部が設定する再送時間間隔Psは、前記測定された時間Prよりも大きいことを特徴とする請求項1,2または3のいずれかに記載のファクシミリ装置。
  5. 前記記憶部に記憶された再送時間間隔Psに、所定の通信シーケンスで予め規定された再送時間間隔T5が予め設定されている場合において、前記時間測定部によって測定された時間Prが、前記所定の通信シーケンスで予め規定された再送時間間隔T5と同一であったときに、前記再送時間設定部は、前記再送時間間隔Psを、前記測定された時間Prと異なる時間に変更することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のファクシミリ装置。
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JP2015029165A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 日本電気通信システム株式会社 ファクシミリ装置とその制御方法

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