JP6130168B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ITU‐T勧告に従うファクシミリ通信によって、外部から画像データを受信するファクシミリ装置に関する。
現在、一般に普及されているファクシミリ装置においては、信号の送受信がITU‐T勧告の規定に従って行われるので、ファクシミリ通信の相手側から次に送出されるであろう信号を予期することができる。
このようなファクシミリ装置においては、予期していた信号を受信しなかった場合、通信回線上の障害などにより、相手側から送出されたであろう信号を正しく受信できなかったと判断し、以前の手順に戻ってリトライすることで、通信手順の破綻を防止している。
また、特許文献1においては、エラーデータの再送を行う際、エラーの訂正結果及びエラーの分布状況から、エラーの原因がモデムの収束の遅れにあり、何度再送してもエラーは訂正されないと判断された場合のみ、ダミーデータを送出してエラーデータの再送を行い、また、ダミーデータの送出時間を、先頭フレームと連続したエラーフレームの長さ分送出するよう可変制御することにより、全体としての通信時間を削減し、エラーフレームを確実に再送することができる画像通信方法が開示されている。
更に、特許文献2においては、受信信号の電気的特性を監視する受信信号監視手段と、画像データを異常受信したとき、該受信信号監視手段の検出した障害要因を応答信号に含めて送信側に伝える障害要因報告手段と、この応答信号を受信したとき、応答信号の伝える障害要因を解析する解析手段と、該解析手段の解析結果に基づいて画像データの再送の送信条件を調整する送信信号調整手段とを設け、画像データの異常受信があったとき、送信側は障害要因の情報をもとに、再送する画像データの送信条件を改善するので、同じ様な通信障害が連続的に発生して再送が繰り返される事態が避けられるファクシミリ装置が開示されている。
また、特許文献3においては、V.34規格に基づき半二重通信によるフェーズ2におけるラインプロービング信号に続いて送信されたトーン信号を受信するトーン信号受信部と、ラインプロービング信号に基づいて回線状態を解析したINFOh情報を作成する作成部と、ラインプロービング信号を周波数解析した解析値における前記トーン信号に対応する所定の周波数1200Hzが、その周辺の周波数である1050Hz、1350Hzの少なくともいずれか一方の成分と比べて大きいか否かを判定する判定手部とを備え、大きい場合は、シンボルレートとして2400を選択して、このシンボルレートを反映したINFOh情報を送信することにより、トーン信号の遅延障害による誤認を防止し、以降の通信制御の確立を確実に行うことができる変復調装置が開示されている。
また、特許文献4においては、送信側のファクシミリ通信装置は、ダミー信号を送信した後に画像データを送信し、画像データの送信完了後に確認信号として部分ページ信号PPSを送信する。受信側のファクシミリ通信装置は、画像データの受信の成否をメッセージ確認信号MCF又は部分ページ要求PPRにて応答する。部分ページ要求PPRが与えられた場合、送信側のファクシミリ通信装置は画像データの再送を行う。このとき、送信側のファクシミリ通信装置は、初回の画像データ送信前のダミー信号の時間長より、2回目以降の画像データ再送前のダミー信号の時間長を長くすることによって、エコー障害を回避する通信システムが開示されている。
特開平5‐207254号公報 特開平6‐319000号公報 特開2003‐283590号公報 特開2010‐141734号公報
しかしながら、受信準備確認信号CFR (Confirmation to Receive signal)の誤検知に関しては、上述したようなリトライ方法が正常に実施されない場合がある。すなわち、トレーニングチェック信号 TCF(Training Check signal)を受信したファクシミリ装置は、受信準備確認信号CFRの送信により相手側に画像受信準備ができたことを通知する。相手側は、受信準備確認信号CFRを受信すれば、画像データPIXの送出を開始する。一方、相手側は受信準備確認信号CFRを受信できなかった場合、再びトレーニングチェック信号TCFを送出するリトライ手順に入る。
このとき、ファクシミリ装置は、相手側が受信準備確認信号CFRを受信したか否かを知りえないので、ITU‐T勧告に基づき、次に送られてくる信号を画像データPIXとみなしてそれを受信する手順に入る。しかし、ITU‐T勧告の手順によれば、画像データPIXの受信手順に一旦入ってしまうと、トレーニングチェック信号TCFを受信する手順まで戻れないので、次に送られてくる信号が画像データPIXでなくトレーニングチェック信号TCFである場合は、手順が破綻し、通信はエラーとなる。
しかしながら、上述したような特許文献1〜4に係る発明では、このような問題を解決することができない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ITU‐T勧告に従うファクシミリ通信によって、外部から画像データを受信するファクシミリ装置において、受信準備確認信号の送信後に受信した受信データが画像データであるか否かの判定を行ない、該判定結果に基づき、前記受信データに対して画像形成に係る処理を施すことにより、上述したように、画像データPIXに代えてトレーニングチェック信号TCFが受信された場合であっても、斯かる手順が破綻し通信がエラーとなることを未然に防止できるファクシミリ装置を提供することにある。
本発明に係るファクシミリ装置は、ITU‐T勧告に従うファクシミリ通信によって、外部から画像データを受信するファクシミリ装置において、受信準備確認信号の送信後に受信した受信データが画像データであるか否かの判定を行なう判定手段と、該判定手段の判定結果に基づき、前記受信データに対して画像形成に係る処理を施す処理手段と、前記判定手段が前記受信データを画像データでないと判定した場合、該受信データの送信元にトレーニング失敗信号を送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、受信準備確認信号の送信後に所定の信号(データ)を受信した場合、前記判定手段が受信した受信データが画像データであるか否かの判定を行ない、前記判定手段による判定結果に基づき、例えば、斯かる受信データが画像データであると判定された場合のみ、前記処理手段が前記受信データに対して画像形成に係る処理を施す。また、前記受信データに対して前記判定手段が画像データでないと判定した場合、前記送信手段は、該受信データの送信元に、トレーニング失敗信号を送信する。
本発明に係るファクシミリ装置は、前記受信データは1信号及び0信号を有しており、前記判定手段は、前記受信データにおける、0信号の連続する期間と所定の閾値とを比較することにより、前記判定を行なうように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、前記判定手段は、前記受信データにおいて、0信号の連続する期間が所定の閾値以上である場合、該受信データは画像データでないと判定し、閾値以下である場合は、画像データであるとして判定する。
本発明に係るファクシミリ装置は、前記受信データは1信号及び0信号を有しており、前記判定手段は、前記受信データにおいて、連続する0信号の数と所定の閾値とを比較することにより、前記判定を行なうように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、前記判定手段は、前記受信データにおいて、連続する0信号の数が所定の閾値以上である場合、該受信データは画像データでないと判定し、閾値以下である場合は、画像データであるとして判定する。
本発明に係るファクシミリ装置は、前記送信手段がトレーニング失敗信号を送信した後、更に外部からデータが受信された場合、前記判定手段は、受信された受信データに対して前記閾値より小さい閾値にて比較を行なうように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、受信準備確認信号の送信後に受信した前記受信データが画像データでないと判定され、前記送信手段がトレーニング失敗信号を送信した後、更に外部からデータが受信された場合、前記判定手段は、前記閾値より小さい閾値を用いて、斯かる受信データに対する前記比較を行うことにより、画像データであるか否かの判定を行う。
本発明によれば、受信準備確認信号CFRの送信後に、何らかの原因により画像データPIXに代えてトレーニングチェック信号TCFが受信された場合であっても、斯かる手段が破綻して通信がエラーとなることを未然に防止できる。
本発明の実施の形態に係る複合機の要部構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る複合機における、制御部の要部構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る複合機が行うファクシミリ通信の一般的手順を説明するための信号シーケンス図である。 ファクシミリ通信の手順において一般的に行なわれるリカバリの一例を示す信号シーケンス図である。 ファクシミリ通信の手順において一般的に行なわれるリカバリの他例を示す信号シーケンス図である。 一般的なリカバリ方法ではリカバリ出来ず、ファクシミリ通信の手順が破綻する事例を示す信号シーケンス図である。 本発明に係る複合機において、ファクシミリ通信の手順をリカバリする様子を示す信号シーケンス図である。 本発明に係る複合機において、ファクシミリ通信の手順をリカバリする様子を示すフローチャートである。 本発明に係る複合機において、ファクシミリ通信の手順をリカバリする様子を示すフローチャートである。 本発明に係る複合機において、受信準備確認信号の送信後に受信されるデータ信号が画像データか否かの判定に用いられる、0信号の数の一例を示すテーブルである。
以下に、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置を、ファクシミリ装置の機能を有するいわゆる複合機に適用した場合を例として、図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の実施の形態に係る複合機の要部構成を示す機能ブロック図である。図1において符号100は本発明の実施の形態に係る複合機であり、複合機100は、アナログの公衆電話回線網などの通信回線に接続されている。
複合機100は、制御部11、原稿読取部12、印字部13、操作表示部14、記憶部15、符号/復号部17、計時部18及び通信部19等を備えて構成されている。これらの各部は、バス16を介して接続されており、前記通信回線を介して外部とデータの送受信を行う。
原稿読取部12は、CCD(Charge Coupled Device)などの光学センサを有しており、制御部11の制御に従って光学センサにて所定の解像度で原稿画像の読み取りを行い、送信用の画像データを取得する。原稿読取部12は、読み取って取得した画像データを記憶部15に記憶する。
印字部13は、例えば半導体レーザ又はLED(Light Emitting Diode)等の光源、トナーを付着させるための感光ドラム、並びにトナーを熱及び圧力で印刷用紙へ転写して定着させる定着器等を有しており、例えば、通信回線を介したファクシミリ通信にて他のファクシミリ装置から受信した画像を印刷用紙などの媒体に画像形成(印刷)する。ファクシミリ通信にて受信した画像のデータは記憶部15に記憶され、印字部13は記憶部15から画像データを読み出して画像の印刷を行う。
操作表示部14は、スタートスイッチ、テンキー及び各種のファンクションスイッチ等のユーザの操作を受け付ける種々のスイッチを備えている。複合機100を使用するユーザは、操作表示部14のスイッチを操作することによって、送信先の入力、原稿を読み取る解像度の設定及び通信結果の確認等の種々の操作を行うことができる。操作表示部14は、ユーザによるスイッチ操作を受け付けた場合に制御部11へ操作内容を表す信号を送り、これにより制御部11はユーザの操作に応じた処理を行う。
また、操作表示部14は、LCD又はEL(Electroluminescence)パネル等の表示部を有しており、制御部11の制御に応じて文字及び画像等を表示する。操作表示部14は、例えば複合機100を操作するための設定項目及びメニュー、複合機100の動作状態、並びに各種の警告メッセージ等を表示する。更に、操作表示部14の表示部の表はタッチパネルによって覆われている。
記憶部15は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等のデータ書き換え可能な大容量のメモリ素子で構成されており、原稿読取部12が読み取った画像又はファクシミリ通信により受信した画像等のデータを一時的に記憶する。また、記憶部15がフラッシュメモリなどの不揮発性のメモリ素子で構成されている場合、又は記憶部15がマスクROM(Read Only Memory)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性メモリを更に有している場合には、記憶部15は制御部11が実行する各種のプログラム及びテーブルなどのデータを予め記憶している。記憶部15は、例えば、後述する、0信号の個数を示すテーブルを記憶している。
符号/復号部17は、原稿読取部12が読み取って取得した画像データに対して予め定められた形式の符号化を行うことによって、ファクシミリ通信により送信すべき画像データのデータ量を低減する。また、ファクシミリ通信により他のファクシミリ通信装置から符号化された画像データを受信し、これを復号して元の形式に戻す処理(画像形成に係る処理)を行う。すなわち、符号/復号部17は、制御部11の制御に応じて、原稿読取部12が読み取った送信用の画像データを符号化して記憶部15へ記憶し、また受信した画像データを復号して印字部13へ与える。
計時部18は、時間を計測して制御部11へ通知する。計時部18は、制御部11の制御により、計時の開始及び停止、並びに計時した時間のリセット等が制御される。
通信部19は、前記通信回線を介して他のファクシミリ通信装置との間でデータの送受信を行うものであり、NCU(Network Control Unit)20及びモデム21を有している。NCU20は、アナログの公衆電話回線網などの通信回線の閉結及び開放の回線制御を行うものであり、制御部11の制御に応じてモデム21を通信回線に接続する。またNCU20は、予め定められたファクシミリ通信のプロトコルに従って、画像データ及び制御信号等の送受信を行うと共に、ファクシミリ通信の自動発呼処理及び自動着呼処理を行う。
モデム21は、ファクシミリ通信の規格に基づいて、送信用の画像データを通信回線での伝達に適した形式のアナログ信号に変調すると共に、他のファクシミリ通信装置からのアナログ信号を復調して画像データを取得する。
これらにより複合機100は、原稿読取部12にて原稿を読み取って送信用の画像データを取得し、この画像データを符号/復号部17にて符号化することでデータ量を低減し、通信部19にて画像データをアナログ信号に変換して通信回線を介して他のファクシミリ通信装置へ送信することができる。また、通信回線を介して他のファクシミリ通信装置からのデータを受信した場合、複合機100は、通信部19にて受信データを復調して画像データを取得し、この画像データを符号/復号部17にて復号し、印字部13にて印刷用紙に画像を印刷することができる。
図2は本発明の実施の形態に係る複合機100における、制御部11の要部構成を示す機能ブロック図である。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)111、ROM112、RAM113と、判定部114と、送信部115とを備えている。
ROM112には各種の制御プログラム、演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータ等が予め格納されており、RAM113はデータを一時的に記憶し、記憶順、記憶位置等に関係なく読み出すことが可能である。また、RAM113は、例えば、ROM112から読み出されたプログラム、該プログラムを実行することにより発生する各種データ、該実行の際適宜変化するパラメータ等を記憶する。
CPU111は、ROM112に予め格納されている制御プログラムをRAM113上にロードして実行することによって、上述した各種ハードウェアの制御を行ない、装置全体を本発明の複合機100として動作させる。
判定部114は、所定のタイミングで受信されるデータ信号に係るデータが画像データであるか否かを判定する。より詳しくは、判定部114は、後述する受信準備確認信号CFRの送信後に、通信部19を介して受信したデータ信号(受信データ)が画像データであるか否かの判定を行なう。斯かる判定は、受信したデータ信号のデータ内において、「0信号」が継続する時間が1秒(又は1.5秒)以上であるか否かに基づいて行なわれる。より詳しいことは後で説明する。
送信部115は、判定部114の判定結果に基づき、斯かる他のファクシミリ通信装置に後述するトレーニング失敗信号FTTを送信する。詳しくは、判定部114が、受信したデータ信号に係るデータを画像データでないと判定した場合、送信部115は該データ信号の送信元たる他のファクシミリ通信装置に、通信部19を介してトレーニング失敗信号FTTを送信する。
図3は本発明の実施の形態に係る複合機100が行うファクシミリ通信の一般的手順を説明するための信号シーケンス図である。図3は、画像データの送信する他のファクシミリ装置(発呼側装置)と、該画像データを受信する複合機100(被呼側装置)との間の信号又はデータの送受信を示してある。
ファクシミリ通信による画像データの送受信を行う場合、まず、発呼側装置の他のファクシミリ装置(以下、相手装置という)は、ユーザにより入力された被呼側装置(複合機100)へコーリングトーンCNG(Calling tone)を送信する。
被呼側装置の複合機100は、発呼側装置の相手装置からのコーリングトーンCNGを受信した場合、まず、被呼局識別信号CED(Called station identification signal)を発呼側装置の相手装置へ送信する。次いで、被呼側装置の複合機100は、自装置の製造会社などの情報を含む非標準機能信号NSF(Non-Standard Facilities signal)と、自装置の電話番号などの情報を含む被呼装置識別信号CSI(Called Subscriber Identification signal)と、伝送速度及び最大受信幅等の自装置の性能に関する情報を含むデジタル識別信号DIS(Digital transmit command Signal)とを送信することによって、発呼側装置の相手装置に自装置の機能及び性能等を通知する。ただし、非標準機能信号NSF及び被呼装置識別信号CSIは送信されない場合もある。
被呼側装置の複合機100から非標準機能信号NSF、被呼装置識別信号CSI及びデジタル識別信号DIS等の信号を受信した場合、発呼側装置の相手装置は、自装置の電話番号などの情報を含む送信装置識別信号TSI(Transmitting Subscriber Identification signal)と、自装置の製造会社などの情報を含む非標準手順信号NSS(Non-Standard facilities Set-up)と、伝送速度及び最大受信幅等の自装置の性能に関する情報を含むデジタル命令信号DCS(Digital Command Signal)とを送信することによって、被呼側装置の複合機100に自装置の機能及び性能等を通知する。ただし、送信装置識別信号TSI及び非標準手順信号NSSは送信されない場合もある。
次いで、発呼側装置の相手装置はトレーニングチェック信号TCF(Training Check signal)を被呼側装置の複合機100へ送信する。トレーニングチェック信号TCFを受信した被呼側装置の複合機100は、受信準備確認信号CFR(Confirmation to Receive signal)を発呼側装置の相手装置へ送信する。これにより、発呼側装置の相手装置と被呼側装置の複合機100との画像データの送受信の準備が完了する。
発呼側装置の相手装置は、受信準備確認信号CFRを受信した後、画像データPIXを1ページ分ずつ送信し、予め定められたデータ量(規定単位量)の画像データを送信する毎に部分ページ信号PPS(Partial Page Signal)を被呼側装置の複合機100へ送信する。部分ページ信号PPSは、画像データの受信を正しく行うことができたか否かを発呼側装置の相手装置が確認するための確認信号である。
また、部分ページ信号PPSには、PPS−EOM(PPS-End Of Message)、PPS−EOP(PPS-End Of Procedure)、PPS−MPS(PPS-Multipage Signal)及びPPS−NULL等の種類がある。発呼側装置の相手装置が送信しようとする画像データの残量が規定単位量を超えている場合には、PPS−EOM、PPS−MPS又はPPS−NULLなどが用いられる。これに対して画像データの残量が規定単位量以内の場合、即ち送信しようとする画像データの最後のデータの場合には、PPS−EOPが用いられる。
部分ページ信号PPSを受信した被呼側装置の複合機100は、受信した規定単位量の画像データに欠損があるか否かを調べる。即ち、被呼側装置の複合機100は、規定単位量の画像データが正しく受信されたか否かを調べる。受信した画像データに欠損がある場合、被呼側装置の複合機100は、この旨を通知して画像データの再送信を要求するための部分ページ要求PPR(Partial Page Request)を、部分ページ信号PPSに対する応答信号として発呼側装置の相手装置へ送信する。
これにより発呼側装置の相手装置へ画像データの欠損があった部分に関する情報を通知することができ、部分ページ要求PPRを受信した発呼側装置の相手装置は、欠損があった部分を含む規定単位量の画像データの再送信を行う。再送信された画像データを受信した被呼側装置の複合機100は、受信した画像データにより欠損部分を埋め、規定単位量の画像データの全てが揃った場合に、メッセージ確認信号MCF(Message Confirmation signal)を発呼側装置の相手装置へ送信する。また、再送信された画像データにより欠損部分を埋めても規定量の画像データの全てが揃わない場合、被呼側装置の複合機100は部分ページ要求PPRを発呼側装置の相手装置へ送信する。
画像データの全てが揃うまで再送信を繰り返し行い、被呼側装置の複合機100からメッセージ確認信号MCFを受信した発呼側装置の相手装置は、次の規定単位量の画像データの送信を行う。また、全ページ分の画像データの送信が終了した場合、発呼側装置の相手装置は、部分ページ信号PPSの手順終了信号PPS−EOPを送信する。これに対して、被呼側装置の複合機100は、全ページ分の画像データの受信完了を確認した後、メッセージ確認信号MCFを送信する。
これにより画像データの送受信が完了し、発呼側装置の相手装置は切断命令信号DCN(Disconnect signal)を被呼側装置の複合機100へ送信する。これに応じて複合機100の通信部19は通信回線との接続を遮断し、発呼側装置の相手装置及び被呼側装置の複合機100によるファクシミリ通信が終了する。
このようなファクシミリ通信の手順においては、回線上のノイズ等の外部要因による障害で、信号が正しく相手に伝わらないことが有り得る。この場合、一般には、通信相手から次に送出されてくることが期待される信号を一定時間の間に受信できなかった場合、先刻に通信相手に送出した信号が該通信相手によって受信されなかったとみなして、その信号を再度送信する。これにより、ファクシミリ通信の手順はリカバリされ、破綻することなく継続する。
図4はファクシミリ通信の手順において一般的に行なわれるリカバリの一例を示す信号シーケンス図である。説明の便宜上、被呼側装置の複合機100及び発呼側装置の相手装置の間におけるファクシミリ通信を例にあげて説明する。
例えば、被呼側装置の複合機100は、前記発呼側装置の相手装置からのコーリングトーンCNGを受信した場合、被呼局識別信号CEDを該発呼側装置の相手装置へ送信した後、デジタル識別信号DISを送信する。しかし、デジタル識別信号DISを送出しても、発呼側装置の相手装置からデジタル命令信号DCS(場合によってTSI/NSSを含む) を受信しておらず、このような状態が、例えば、3秒以上継続した場合、デジタル識別信号DISが発呼側装置の相手装置に受信されなかったか、デジタル命令信号DCSを被呼側装置の複合機100が受信できなかったかのどちらかが原因として考えられる。
このような場合、被呼側装置の複合機100は、デジタル識別信号DISを再度送出し、再び発呼側装置の相手装置からのデジタル命令信号DCSが受信されることを待つことになっている。デジタル識別信号DISを受信した発呼側装置の相手装置は、デジタル命令信号DCS(場合によってTSI/NSSを含む)を被呼側装置の複合機100に送出する。これによってファクシミリ通信の手順がリカバリされ、破綻することなく継続することになる。
また、トレーニングチェック信号TCFを正しく受信できなかった場合は、上記とは異なるリカバリ手順が準備されている。
図5はファクシミリ通信の手順において一般的に行なわれるリカバリの他例を示す信号シーケンス図である。説明の便宜上、被呼側装置の複合機100及び発呼側装置の相手装置の間におけるファクシミリ通信を例にあげて説明する。
例えば、被呼側装置の複合機100は、トレーニングチェック信号TCFが正しく受信できなかった場合、トレーニング失敗信号FTTを送出して、発呼側装置の相手装置に再度トレーニングを行うことを要求するとともに、自身はデジタル命令信号DCSの受信を待つ。
この際、発呼側装置の相手装置はトレーニング失敗信号FTTを受信すると、再びデジタル命令信号DCSを送出すると共に、トレーニングチェック信号TCFを送信する。これによって、トレーニングチェック信号TCFを受信できた場合、被呼側装置の複合機100は受信準備確認信号CFRを発呼側装置の相手装置に送信する。従って、ファクシミリ通信の手順はリカバリされ、破綻することなく継続することになる。
一方、以上の一般的なリカバリ方法でリカバリ出来ない場合がある。図6は一般的なリカバリ方法ではリカバリ出来ず、ファクシミリ通信の手順が破綻する事例を示す信号シーケンス図である。
デジタル命令信号DCS(場合によってTSI/NSSを含む)及びトレーニングチェック信号TCFを正しく受信した場合、被呼側装置のファクシミリ装置は、受信準備確認信号CFRを発呼側装置の相手装置に送出する。しかし、斯かる受信準備確認信号CFRを発呼側装置の相手装置が受信できなかった場合、該発呼側装置の相手装置はデジタル命令信号DCS及びトレーニングチェック信号TCFを再度送出することになる。
しかしながら、この時、被呼側装置のファクシミリ装置は画像データPIXが送信されるであろうと期待し、画像データPIXの受信を準備しているため、画像データPIXと同じ変調方式であるトレーニングチェック信号TCFが受信された場合、該トレーニングチェック信号TCFを画像データPIXと誤解して受信を開始することがある。この場合に受信されたトレーニングチェック信号TCFは画像データPIXでないので、画像の復号を行うことはできない。
また、画像の復号が行えないことが明確になった時点でファクシミリ通信の手順をリカバリしようとしても、ITU‐T勧告には、斯かるリカバリ手順が準備されていないので、ファクシミリ通信の手順は破綻し、通信エラーになる。
しかし、本発明に係る複合機100においては、このような場合も対応できるように構成されている。図7は本発明に係る複合機100において、ファクシミリ通信の手順をリカバリする様子を示す信号シーケンス図である。説明の便宜上、発呼側装置の相手装置及び被呼側装置の複合機100の間におけるファクシミリ通信を例にあげて説明する。
上述したように、被呼側装置の複合機100が受信準備確認信号CFRを発呼側装置の相手装置に送出した後、該発呼側装置の相手装置から所定の信号(データ)を受信した場合、複合機100は受信したデータ信号に対して復号を施す前に、斯かるデータ中に「0信号」が連続している時間を計測する。これは、斯かる受信準備確認信号CFRが発呼側装置の相手装置によって正しく受信された場合か否かを問わず、行なわれる。
ITU‐T勧告によれば、トレーニングチェック信号TCFは1.5秒間の「0信号」の連続を持つデータである。一方、画像データPIXにおいてはデータ中に「0信号」の連続が1秒以上続く可能性は低い。
そこで、複合機100においては、「0信号」の連続が1秒以上であった時は、該データ信号は再送されたトレーニングチェック信号TCFとみなし、該データ信号の受信後にトレーニング失敗信号FTTを発呼側装置の相手装置に送出することで、ファクシミリ通信の手順はリカバリされ、通信は正常に継続される。
すなわち、受信準備確認信号CFRが発呼側装置の相手装置によって正しく受信されず、画像データPIXでなく、トレーニングチェック信号TCFが再び複合機100に送信された場合は、上述したように、斯かるデータ信号のデータ中に「0信号」の連続が1秒以上続くと判断されるので、該画像データに対する復号の実施が開始されることなく、複合機100は、トレーニング失敗信号FTTを発呼側装置の相手装置に送信する。
図8及び図9は本発明に係る複合機100において、ファクシミリ通信の手順をリカバリする様子を示すフローチャートである。説明の便宜上、発呼側装置の相手装置及び被呼側装置の複合機100の間におけるファクシミリ通信を例にあげて説明する。
ファクシミリ通信によって、複合機100が相手装置と所定画像データの送受信を行う場合、まず、発呼側装置の相手装置は、被呼側装置(複合機100)にコーリングトーンCNGを送信する。これによって、被呼側装置の複合機100はコーリングトーンCNGを受信する。
この際、CPU111は、通信部19を監視することにより、コーリングトーンCNGを受信したか否かを判定する(ステップS101)。
例えば、CPU111は、コーリングトーンCNGを受信していないと判定した場合(ステップS101:NO)、所定時間の経過まで斯かる判定を繰り返す。
また、CPU111は、コーリングトーンCNGを受信したと判定した場合(ステップS101:YES)、被呼局識別信号CEDと共に、デジタル識別信号DIS(場合によって、NSF/CSIを含む)を送信するよう通信部19に指示する。CPU111の指示に応じて、通信部19は、発呼側装置の相手装置に被呼局識別信号CEDと共に、デジタル識別信号DISを送信する(ステップS102)。
複合機100から被呼局識別信号CEDと、デジタル識別信号DISを受信した発呼側装置の相手装置は、デジタル命令信号DCS(場合によって TSI/NSSを含む)を送信すると共に、トレーニングチェック信号TCFを送信する。
この際、CPU111は、通信部19を監視することにより、トレーニングチェック信号TCFを受信したか否かを判定する(ステップS103)。
CPU111は、トレーニングチェック信号TCFを受信していないと判定した場合(ステップS103:NO)、所定時間の経過まで斯かる判定を繰り返す。
また、CPU111は、トレーニングチェック信号TCFを受信したと判定した場合(ステップS103:YES)、受信準備確認信号CFRを送信するよう通信部19に指示する。CPU111の指示に応じて、通信部19は、発呼側装置の相手装置に受信準備確認信号CFRを送信する(ステップS104)。
この際、発呼側装置の相手装置は、上述したように、斯かる受信準備確認信号CFRを正しく受信した場合、画像データPIXを複合機100に送信する。一方、発呼側装置の相手装置は、斯かる受信準備確認信号CFRを正しく受信していない場合、画像データPIXでなく、トレーニングチェック信号TCFを再び複合機100に送信する(図7参照)。
次いで、CPU111は、通信部19を監視することにより、発呼側装置の相手装置から所定のデータ信号を受信したか否かを判定する(ステップS105)。CPU111は所定のデータ信号を受信していないと判定した場合(ステップS105:NO)、所定時間の経過まで斯かる判定を繰り返す。
一方、CPU111が、所定のデータ信号を受信したと判定した場合(ステップS105:YES)、判定部114は受信されたデータ信号に係るデータが画像データであるか否かを判定する(ステップS106)。上述したように、判定部114は、受信したデータ信号に係るデータ内において「0信号」が継続する時間が1秒(又は1.5秒)以上であるか否かに基づいて、斯かる判定を行う。
判定部114が受信されたデータ信号に係るデータが画像データでないと判定した場合(ステップS106:NO)、送信部115は該データ信号の送信元たる発呼側装置の相手装置に、通信部19を介してトレーニング失敗信号FTTを送信し(ステップS114)、処理をステップS105に戻す。
また、判定部114が受信されたデータ信号に係るデータを画像データであると判定した場合(ステップS106:YES)、CPU111は、受信した画像データに欠損があるか否か、すなわち、規定量の画像データの全てが揃ったか否か判定する(ステップS107)。斯かる判定については既に説明しており、詳しい説明を省略する。
CPU111は、受信した規定量の画像データが全て揃っていないと判定した場合(ステップS107:NO)、該データ信号の送信元たる発呼側装置の相手装置に、通信部19を介して、部分ページ要求PPRを送信することにより(ステップS113)、斯かる旨を通知して画像データの再送信を要求する。
以降、処理はステップS105に戻り、ステップS105〜ステップS107の処理が繰り返される。すなわち、部分ページ要求PPRを受信した発呼側装置の相手装置は、欠損があった部分を含む画像データの再送信を行う。再送信された画像データを受信した被呼側装置の複合機100は、受信した画像データにより欠損部分を埋める。また、再送信された画像データにより欠損部分を埋められた場合でも規定量の画像データの全てが揃わない場合、部分ページ要求PPRが再び発呼側装置の相手装置へ送信される。
CPU111は、受信した規定量の画像データが全て揃っていると判定した場合(ステップS107:YES)、通信部19を介して、メッセージ確認信号MCFを発呼側装置の相手装置に送信する(ステップS108)。この際、複合機100からメッセージ確認信号MCFを受信した発呼側装置の相手装置は、次の規定単位量の画像データの送信を行う。
次いで、CPU111は全ページ分の画像データの受信が完了したか否かを判定する(ステップS109)。斯かる判定は、CPU111が、例えば、発呼側装置の相手装置から部分ページ信号PPSの手順終了信号PPS−EOPを受信したか否かを確認することにより行なわれる。
CPU111は全ページ分の画像データの受信が完了していないと判定した場合(ステップS109:NO)、処理をステップS105に戻す。
また、CPU111は全ページ分の画像データの受信が完了したと判定した場合(ステップS109:YES)、全ページ分の画像データの受信完了を確認した後、通信部19を介して、発呼側装置の相手装置に、メッセージ確認信号MCFを送信する(ステップS110)。
次いで、符号/復号部17は、以上のようにして、発呼側装置の相手装置から受信された画像データに対して復号処理を施し、元の形式に戻す(ステップS111)。
また、CPU111は、通信部19を監視することにより、発呼側装置の相手装置から切断命令信号DCNを受信したか否かを判定する(ステップS112)。CPU111は、発呼側装置の相手装置から切断命令信号DCNを受信していないと判定した場合(ステップS112:NO)、所定時間の経過まで斯かる判定を繰り返す。
一方、CPU111が発呼側装置の相手装置から切断命令信号DCNを受信したと判定した場合(ステップS112:YES)、通信部19は通信回線との接続を遮断し、発呼側装置の相手装置及び被呼側装置の複合機100の間におけるファクシミリ通信が終了する。
以上の記載においては、本発明に係る複合機100が発呼側装置の相手装置に対して受信準備確認信号CFRを送信した後、該発呼側装置の相手装置から受信されるデータ信号(画像データPIX又はトレーニングチェック信号TCF)に係るデータが画像データであるか否かを判定する際、受信したデータ信号に係るデータ内において「0信号」が継続する時間が1秒(又は1.5秒)以上であるか否かに基づいて行う場合を例に挙げて説明したがこれに限るものでない。
斯かる判定を、例えば、受信準備確認信号CFRの送信後に受信されるデータ信号に係るデータ内において、単位時間内に継続する「0信号」の数に基づいて行うように構成しても良い。
図10は本発明に係る複合機100において、受信準備確認信号CFRの送信後に受信されるデータ信号が画像データか否かの判定に用いられる、0信号の数の一例を示すテーブルである。以下、斯かる判定に用いられる0信号の数を0信号数基準という。
例えば、最初に受信されたデータ信号(一回目のデータ信号)に係るデータが画像データでないと判定された場合、上述したように、複合機100は、発呼側装置の相手装置に、トレーニング失敗信号FTTを送信する。これに対して斯かる発呼側装置の相手装置は、再び複合機100にデータ信号(画像データPIX又はトレーニングチェック信号TCF)を送信する。複合機100は該データ信号(2回目のデータ信号)を受信して、該2回目のデータ信号に対しても斯かるデータが画像データであるか否かの判定を行う。
しかし、トレーニングチェック信号TCFは、通信相手からのトレーニング失敗信号FTTを受信する度に、送信速度を減ずるものであるため、これに対応するためには、図10に示すように、2回目のデータ信号に対する0信号数基準を1回目のデータ信号に対する0信号数基準より小さくする必要がある。
また、前記0信号数基準は、1秒間における0信号の数であってもよく、1.5秒間における0信号の数であっても良い。
なお、上述した制御部11の判定部114及び送信部115は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、CPU111が所定のプログラムを実行することにより、ソフトウェア的に構築されてもよい。
本発明においては、ITU‐T勧告に従うファクシミリ通信によって、外部から画像データを受信するファクシミリ装置100において、受信準備確認信号の送信後に受信した受信データが画像データであるか否かの判定を行なう判定手段114と、該判定手段114の判定結果に基づき、前記受信データに対して画像形成に係る処理を施す処理手段17とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、受信準備確認信号CFRの送信後に、何らかの原因により画像データPIXに代えてトレーニングチェック信号TCFが受信された場合であっても、斯かる手順が破綻し通信がエラーとなることを未然に防止できる。
本発明においては、前記判定手段114が前記受信データを画像データでないと判定した場合、該受信データの送信元にトレーニング失敗信号を送信する送信手段115を備えることを特徴とする。
本発明によれば、トレーニング失敗信号を受信した前記送信元は以前の手順に戻って再びトレーニングチェック信号TCFを送信することとなるので、これに適宜対応することにより手順の破綻による通信のエラーを防止できる。
本発明においては、前記受信データは1信号及び0信号を有しており、前記判定手段114は、前記受信データにおける、0信号の連続する期間と所定の閾値とを比較することにより、前記判定を行なうように構成してあることを特徴とする。
本発明によれば、より正確に画像データであるかいなかの判断を行うことが可能である。すなわち、ITU‐T勧告によれば、トレーニングチェック信号TCFは1.5秒間の「0信号」の連続を持つデータであるが、画像データPIXにおいてはデータ中に「0信号」の連続が1秒以上続く可能性は低いので、0信号の連続する期間に基づいて前記判断を行うことで、より正確な判断が可能である。
本発明においては、前記受信データは1信号及び0信号を有しており、前記判定手段114は、前記受信データにおいて、連続する0信号の数と所定の閾値とを比較することにより、前記判定を行なうように構成してあることを特徴とする。
本発明によれば、より正確に画像データであるかいなかの判断を行うことが可能である。すなわち、ITU‐T勧告によれば、トレーニングチェック信号TCFは1.5秒間の「0信号」の連続を持つデータであるが、画像データPIXにおいてはデータ中に「0信号」の連続が1秒以上続く可能性は低いので、連続する0信号の数に基づいて前記判断を行うことで、より正確な判断が可能である。
本発明においては、前記送信手段115がトレーニング失敗信号を送信した後、更に外部からデータが受信された場合、前記判定手段114は、受信された受信データに対して前記閾値より小さい閾値にて比較を行なうように構成してあることを特徴とする。
本発明によれば、トレーニングチェック信号TCFは繰り返される度に送信速度が減ずることに対応して、その都度閾値を変えることにより、前記判定手段が一層正確な判定を行うことが可能となる。
111 CPU
114 判定部
115 送信部
17 符号/復号部
100 複合機

Claims (4)

  1. ITU‐T勧告に従うファクシミリ通信によって、外部から画像データを受信するファクシミリ装置において、
    受信準備確認信号の送信後に受信した受信データが画像データであるか否かの判定を行なう判定手段と、
    該判定手段の判定結果に基づき、前記受信データに対して画像形成に係る処理を施す処理手段と
    前記判定手段が前記受信データを画像データでないと判定した場合、該受信データの送信元にトレーニング失敗信号を送信する送信手段と
    を備えることを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 前記受信データは1信号及び0信号を有しており、
    前記判定手段は、前記受信データにおける、0信号の連続する期間と所定の閾値とを比較することにより、前記判定を行なうように構成してあることを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
  3. 前記受信データは1信号及び0信号を有しており、
    前記判定手段は、前記受信データにおいて、連続する0信号の数と所定の閾値とを比較することにより、前記判定を行なうように構成してあることを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
  4. 前記送信手段がトレーニング失敗信号を送信した後、更に外部からデータが受信された場合、前記判定手段は、受信された受信データに対して前記閾値より小さい閾値にて比較を行なうように構成してあることを特徴とする請求項に記載のファクシミリ装置。
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