JPH08219222A - ベースバルブの固定構造 - Google Patents

ベースバルブの固定構造

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JPH08219222A
JPH08219222A JP2810895A JP2810895A JPH08219222A JP H08219222 A JPH08219222 A JP H08219222A JP 2810895 A JP2810895 A JP 2810895A JP 2810895 A JP2810895 A JP 2810895A JP H08219222 A JPH08219222 A JP H08219222A
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cylinder
base valve
valve
cap
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JP2810895A
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Takashi Tsukahara
貴 塚原
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SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
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SHOWA AUTO ENG
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メンテナンスに適し、かつ、簡易な構成が可
能なベースバルブの固定構造を提供する。 【構成】 シリンダ1のベース部6の段差部16にベー
スバルブ構成体7を当接させ、かつ、シリンダ1の内周
に対して液密に嵌合させ、シリンダ1の端部内周にキャ
ップ5を螺合してベースバルブ構成体7の一端側を液密
に閉塞するとともに固定する。ベースバルブ構成体7は
一方向減衰弁流路22と一方向弁流路23とを備え、そ
の枠部材17にはサブタンク油路26を形成して液密嵌
合部18よりキャップ5側に開口させ、ジョイント28
をねじ止めする。同枠部材17にはバイパス油路29を
形成し、ロータリーバルブ30を回動可能に設け、操作
孔33をシリンダ1の側壁に貫通形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧緩衝器のベースバ
ルブの固定構造に関し、特に、メンテナンスに適し、か
つ、簡易に構成することができるベースバルブの固定構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダの閉塞端をなすベース部にサブ
タンクを備えた油圧緩衝器が知られている。図5はサブ
タンクを備えた従来の油圧緩衝器の断面図である。この
油圧緩衝器101は、緩衝器の圧縮行程で減衰作用をな
すディスク弁体でなるベースバルブ102をシリンダ1
03のベース部103a内に設け、そのベース油室10
4から連通するサブタンク105を別体に備える。ベー
ス部103aは、取付け部材を兼ねる閉塞部材106を
予め溶接したシリンダ103の開口端側から同閉塞部材
106にベースバルブ102を取付け(実開昭58-63439
号、実開平4-111936号)て構成することにより、ベース
部103aの構成の簡易化が図られている。また、ベー
スバルブをシリンダに対してかしめ固定した後、閉塞部
材を溶接(実開平2-43540号)することにより、ベース
部の構成をさらに簡易化することもできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記か
しめによるものはベースバルブのメンテナンスができ
ず、また、閉塞部材にベースバルブを取付けたものはシ
リンダ開口端からピストンロッド組立体を取り外して分
解する必要があり、いずれもベースバルブのメンテナン
ス上の不都合が避けられない。
【0004】これに対し、図6のベース部内にアキュム
レータを構成した緩衝器107(実開昭51-119487号)
にあってはシリンダ108のベース部108a側を着脱
可能に構成する技術が提案されている。この緩衝器は、
ベースブラケットと一体をなすキャップ部材109をシ
リンダ108の端部に螺合し、同キャップ部材109に
よってベース油室109a内にアキュムレータ110を
形成するためのブラダ110aとカラー111を押さ
え、ベースバルブ112を固定して構成される。これを
サブタンク別体型の緩衝器に適用すればベースバルブの
設定メンテナンスが可能になるものの、上記技術はアキ
ュムレータ110をベース部108に構成することを目
的とすることからベース部108の構成の複雑化が避け
られず、分解時において、アキュムレータ110自体も
分解してしまうこととなり、メンテナンス終了後に再度
アキュムレータ110に加圧ガスを封入しなければなら
ないという不都合を生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、第1には、一方向の油流についてのみ減衰力を
発生するディスク弁体を介設して緩衝器の圧縮行程の減
衰作用をなす圧縮減衰流路を備えたベースバルブ構成体
をシリンダ内に設け、このシリンダの閉塞端側をなすベ
ース部内にベース油室を形成した油圧緩衝器において、
前記シリンダ内周に対してベースバルブ構成体を液密に
嵌合し、このベースバルブ構成体の一端側を液密に閉塞
するキャップをシリンダの内周に着脱可能に取付けた。
第2には、ベースバルブ構成体とキャップを互いに着脱
可能に連結した。
【0006】第3には、ベースバルブ構成体にベース油
室の内外を連通するサブタンク油路を形成し、このサブ
タンク油路を同ベースバルブ構成体の外側方でシリンダ
との液密嵌合部よりキャップ側に開口し、この開口には
サブタンクを接続するためのジョイントをシリンダ側壁
を貫通して設け、第4には、ベースバルブ構成体にはそ
の圧縮減衰流路をバイパスするバイパス油路を形成し、
このバイパス油路に介設してその流路断面積を変化させ
得るロータリーバルブをシリンダ側壁を貫通して設け
た。
【0007】第5には、ベースバルブ構成体のディスク
弁体に初期荷重を与えるスプリングを設け、このスプリ
ングのセット長を調整する初期荷重調整機構をキャップ
に構成し、第6には、シリンダのベース部の外周にベー
スブラケットを着脱可能に設けた。
【0008】
【作用】シリンダ内周に液密嵌合されるベースバルブ構
成体と、その一端側を液密に閉塞するキャップをシリン
ダの内周に着脱可能に設けたので、ベースバルブ構成体
とキャップとによってベース油室が簡易に形成され、ま
た、キャップを外すことによってベースバルブ構成体を
容易に取り出すことができる。ベースバルブ構成体とキ
ャップを互いに着脱可能とした場合には、ベースバルブ
構成体とキャップとからなるベース油室を一体構成部材
として取り扱うことができるので組み付け性が向上す
る。
【0009】ベースバルブ構成体にサブタンク油路を形
成してその外側方の開口にサブタンクのジョイントをシ
リンダ側壁を貫通して設けた場合には、同様にベースバ
ルブ構成体にバイパス油路を形成してその流路断面積を
変化させ得るロータリーバルブを設けた場合を含め、シ
リンダ自体にジョイント取付け部またはロータリバルブ
取付け部を固設する必要がなく、シリンダは貫通孔を形
成するだけで簡易に加工することができ、かつ、ジョイ
ント取付け部またはロータリーバルブ取付け部は、ベー
スバルブ構成体の部材加工時に一括して形成することが
できるので、油圧緩衝器のベース部を簡易に構成するこ
とができる。
【0010】ベースバルブ構成体のディスク弁体にスプ
リングを設けて初期荷重調整機構をキャップに構成した
場合は、ベースバルブの初期荷重調整機構をシリンダの
ベース部に簡易に構成することができ、また、シリンダ
のベース部の外周にベースブラケットを着脱可能に設け
た場合には、ベースブラケットはシリンダと別体なので
簡易に形成することができ、また、緩衝器本体部をベー
スブラケットから分離できるのでそのメンテナンス性が
向上する。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は本発明の第一実施例に係る油圧緩衝器
の断面図、図2は本発明の要部断面図、図3は同油圧緩
衝器のロッド側の断面図である。
【0012】油圧緩衝器は、作動油を満たしたシリンダ
1の開口端に設けたガイド部2によって進退可能にロッ
ド3をガイドし、このロッド3に支えられたピストン部
4によってシリンダ1内を摺動可能にロッド側油室4a
と反ロッド側油室4bとに画成し、また、キャップ5に
よって閉塞されるシリンダ1のベース部6内にベースバ
ルブ構成体7を介設してベース油室8を画成し、このベ
ース油室8からホース9を介してサブタンク10に連通
し、上記ロッド3の端部とベース部6にアッパーブラケ
ット11、ベースブラケット12を夫々備え、ロッド3
とシリンダ1にそれぞれ固定したアッパーシート13と
ロアシート14の間に緩衝ばね15を介設して構成され
る。
【0013】第一実施例に係る油圧緩衝器のベース部6
には、図2のシリンダ1の内周に突出して段差部16を
形成し、この段差部16に同シリンダ1のベース部側か
ら前記ベースバルブ構成体7の枠部材17に形成した大
径部17aを当接させ、かつ、同シリンダ1の内周に対
してOリング18によって液密に嵌合させる。シリンダ
1の端部内周には上記キャップ5をロックナット19に
より着脱可能に螺合して上記枠部材17の一端側をOリ
ング20により液密に閉塞するとともに同ベースバルブ
構成体7を固定する。
【0014】上記ベース部6は、シリンダ1の内周に液
密嵌合されるベースバルブ構成体7と、その一端側を液
密に閉塞するキャップ5をシリンダ1の内周に着脱可能
に取付けたので、ベースバルブ構成体7とキャップ5と
によってベース油室8が簡易に形成され、また、キャッ
プ5を外すことによってベースバルブ構成体7を容易に
取り出すことができる。
【0015】ベースバルブ構成体7は、反ロッド側油室
4bからベース油室8への油流に対して減衰力を作用
し、その逆方向の油流を遮断するディスク弁体21を介
設した一方向減衰弁流路22と、ベース油室8から反ロ
ッド側油室4bへの油流を許容するディスク弁体23a
を介設した一方向弁流路23とをその上下に連通して形
成してなる弁機構24を枠部材17に同心嵌合し、ボル
ト25で固定して構成され、緩衝器の圧縮行程に係る反
ロッド側油室4bからベース油室8に至る油流に対して
減衰力を生じる圧縮減衰機構をなす。
【0016】ベースバルブ構成体7の枠部材17には、
ベース油室8からその外側方に屈曲連通するサブタンク
油路26を形成してシリンダ1に対する液密嵌合部18
よりキャップ5側に開口させ、この開口位置に合せてシ
リンダ1の側壁に孔27を貫通し、この孔27を貫通し
てサブタンクを接続するためのジョイント28をねじ止
めする。
【0017】また、同枠部材17のサブタンク油路26
の反対側位置にはその一方向減衰弁流路22をバイパス
するバイパス油路29を形成し、このバイパス油路29
に介設してその流路面積を変化させ得るロータリーバル
ブ30を回動可能にストップリング止めし、そのスリッ
ト端部を回動操作するための操作孔33をシリンダ1の
側壁に貫通形成する。
【0018】上記ベースバルブ構成体7にサブタンク油
路26を形成してその外側方の開口にサブタンク接続用
のジョイント28をシリンダ1の側壁を貫通して設ける
ことにより、同様にベースバルブ構成体7にバイパス油
路29を形成してその流路面積を変化させ得るロータリ
ーバルブ30を設ける場合を含め、シリンダ1は貫通孔
27,33を形成するだけで簡易に加工することがで
き、かつ、ジョイント取付け部およびロータリーバルブ
取付け部は、ベースバルブ構成体7の枠部材17の加工
時に一括して形成することができるので、サブタンク別
体型の油圧緩衝器のベース部を簡易に構成することがで
きる。
【0019】上記ベースバルブ構成体7には、一方向減
衰弁流路22のディスク弁体21に当接するリング状の
ばね受け34をシリンダ軸線方向に移動可能に設け、同
ばね受け34とキャップ5との間にスプリング35を備
え、そのキャップ5側には回動可能に設けた調整ねじ3
6とこの調整ねじ36によって進退される調整ばね受け
37とを備えてスプリング35のセット長を調整する初
期荷重調整機構を構成する。
【0020】調整ばね受け37はそのキー38により軸
線方向にスライド可能にキャップ5の内周に嵌め込み、
調整ばね受け37のストッパ部材39をそのストローク
エンドにストップリング止めする。調整ねじ36の下端
部には調整ダイヤル40をストップリング止めし、この
調整ダイヤル40はクリック41を備えてキャップに対
して回動角度を位置決めされる。また、シリンダ1のベ
ース部6の外周にベースブラケット12をねじ止めし、
ロックナット42により着脱可能に固定する。ベースブ
ラケット12の両側部には上記調整ダイヤル40を操作
するための操作孔43を貫通形成する。
【0021】上記ベースバルブ構成体7はそのディスク
弁体21にスプリング35を設けて初期荷重調整機構を
キャップ5に構成したことにより、その初期荷重調整機
構をシリンダ1のベース部6に簡易に構成することがで
き、また、シリンダのベース部6の外周にベースブラケ
ット12を着脱可能に設けたことにより、ベースブラケ
ット12はシリンダ1と別体なので簡易に形成すること
ができ、また、緩衝器本体部をベースブラケット12か
ら容易に分離できるのでそのメンテナンス性が向上す
る。
【0022】緩衝器のピストン部4は、図3のロッド側
油室4aから反ロッド側油室4bへの油流に対して減衰
力を作用し、かつ、その逆方向の油流を遮断するディス
ク弁体44を介設した一方向減衰弁流路45と、反ロッ
ド側油室4bからの油流を許容して減衰力を作用し、か
つ、その逆方向の油流を遮断するディスク弁体46を介
設した一方向減衰弁流路47とをその上下に連通して形
成してなる弁機構をロッド3に同心嵌合し、かつ、上記
一方向減衰弁流路45をバイパスし、ロッド3の中空部
に進退可能に設けたニードルバルブ48を介して減衰力
を作用する減衰調整流路49をロッド3の端部に備え、
その反ロッド側油室4bの開口に減衰用のディスク弁体
50を介設し、緩衝器の伸長行程に係る反ロッド側油室
4b方向の油流に対して可変減衰力を生じるサブ伸長減
衰機構を構成する。
【0023】ロッド3の中空部には進退用のねじを備え
たプッシュロッド51を上記ニードルバルブ48に当接
して回動可能に備え、このプッシュロッド51の端部に
スリット係合する回動部材52の端部には調整ダイヤル
53をストップリング止めし、この調整ダイヤル53は
ロッド3に対する回動角度を位置決めするためのクリッ
ク54を備え、ロッド3の端部にねじ止め固定したアッ
パーブラケット11に調整ダイヤル53の操作のための
側窓55を備える。
【0024】アッパーシート13は、ロッド3にねじ止
め固定される円板状の固定部材56と、ロッド径より大
きい切欠を一部に有するリング状のシート部材57とを
同心に係合し、その係合部に割ピン止めのジョイントピ
ン58を貫通して構成される。このジョイントピン58
を抜き取ることによってシート部材57が2つに分解さ
れるので、ロッド3に対する固定位置を確保したまま緩
衝ばね15の変更が可能となる。
【0025】上述のとおり構成される油圧緩衝器の組み
付けは、ロッド3内にニードルバルブ48とその調整機
構を組み込み、ロッド3の外周にピストン部4、ガイド
部2、アッパーシート13の固定部材56、アッパーブ
ラケット11を組み付け、シリンダ1の開口端にピスト
ン部4を挿入し、ガイド部2を嵌合させ、シリンダ1の
ベース部6側にベースバルブ構成体7を挿入してキャッ
プ5をねじ込み固定する。ベースバルブ構成体7にジョ
イント28を取付けホース9を介してサブタンク10を
接続し、また、シリンダ1のベース部6にベースブラケ
ット12を固定する。
【0026】上記ベースバルブのメンテナンスの際はロ
ッド3側を分解することなく、ベースブラケット12と
ホース9のジョイント28を取り外し、ベース部6のキ
ャップ5とともにベースバルブ構成体7を取り出すこと
ができる。
【0027】このように構成される油圧緩衝器の圧縮行
程においては、ロッド3の進入に伴うピストン部4の移
動により、シリンダ1の反ロッド側油室4bの圧力が上
がり、ピストン部4の圧縮減衰機構とベースバルブ構成
体7の圧縮減衰機構とで合成圧縮減衰力が発生する。好
ましくは、ロッド側油室4aが真空状態を起こさないよ
うに両減衰力機構を設定することにより、ロッド3の進
入に応じた体積の作動油がベースバルブ構成体7とベー
ス油室8を経てサブタンク10に送られ、その油流に対
してベースバルブ構成体7の圧縮減衰機構が減衰力を発
生する。
【0028】伸長行程においては、ロッド3の退出に伴
うピストン部4の移動により、シリンダ1のロッド側油
室4aからピストン部4の伸長減衰機構を介して反ロッ
ド側油室4bに作動油が移動され、この油流に対して減
衰力が発生するとともに、ロッド3の退出に応じた体積
の作動油がベース油室8とベースバルブ構成体7を経て
サブタンク10から戻される。
【0029】次に、図4に示す第2実施例に係る緩衝器
のベース部6について説明する。前記実施例と同様の部
材はその符号を付してその説明を省略する。ベースバル
ブ構成体7とキャップ5は螺合によって互いに着脱可能
に連結し、シリンダ1の内周のストップリング61によ
って固定する。また、ベースバルブ構成体7のバイパス
油路29に介設するロータリーバルブ30にはクリック
62を備えてベースバルブ構成体7の枠部材17に対し
て回動角度を位置決めする。
【0030】このように、ベースバルブとキャップを互
いに着脱可能としたことにより、ベース油室8を一体構
成部材として取り扱うことができるので組み付け性が向
上する。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
シリンダ内周に液密嵌合されるベースバルブ構成体と、
その一端側を液密に閉塞するキャップをシリンダの内周
に着脱可能に設けたので、ベースバルブ構成体とキャッ
プとによってベース油室が簡易に形成され、また、キャ
ップを外すことによってベースバルブ構成体を容易に取
り出すことができる。したがって、本発明のベースバル
ブの固定構造は、簡易な構成でベースバルブの設定メン
テナンスを容易に行うことができるという作用効果を奏
し、ベースバルブ構成体とキャップを互いに着脱可能と
した場合には、ベースバルブ構成体とキャップとからな
るベース油室を一体構成部材として取り扱うことができ
るので組み付け性がさらに向上する。
【0032】ベースバルブ構成体にサブタンク油路を形
成してその外側方の開口にサブタンクのジョイントをシ
リンダ側壁を貫通して設けた場合には、同様にベースバ
ルブ構成体にバイパス油路を形成してその流路面積を変
化させ得るロータリーバルブを設けた場合を含め、シリ
ンダ自体にジョイント取付け部またはロータリバルブ取
付け部を固設する必要がなく、シリンダは貫通孔を形成
するだけで簡易に加工することができ、かつ、ジョイン
ト取付け部およびロータリーバルブ取付け部は、ベース
バルブ構成体の部材加工時に一括して形成することがで
きるので、油圧緩衝器のベース部を簡易に構成すること
ができる。
【0033】ベースバルブ構成体のディスク弁体にスプ
リングを設けて初期荷重調整機構をキャップに構成した
場合は、ベースバルブの初期荷重調整機構をシリンダの
ベース部に簡易に構成することができ、また、シリンダ
のベース部の外周にベースブラケットを着脱可能に設け
た場合には、ベースブラケットはシリンダと別体なので
簡易に形成することができ、また、緩衝器本体部をベー
スブラケットから分離できるのでそのメンテナンス性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る油圧緩衝器の断面図
【図2】同緩衝器の要部を示す断面図
【図3】同緩衝器のロッド部を示す断面図
【図4】第2実施例に係る緩衝器の要部を示す断面図
【図5】サブタンク別体型の従来の油圧緩衝器の断面図
【図6】従来のアキュムレータ内蔵の油圧緩衝器の断面
【符号の説明】
1…シリンダ、2…ガイド部、3…ロッド、4…ピスト
ン部(伸長減衰機構)、4a…ロッド側油室、4b…反
ロッド側油室、5…キャップ、6…ベース部、7…ベー
スバルブ構成体、8…ベース油室、9…ホース、10…
サブタンク、11…アッパーブラケット、12…ベース
ブラケット、13…アッパーシート、14…ロアシー
ト、15…緩衝ばね、16…段差部、17…枠部材、1
7a…大径部、18…Oリング、19…ロックナット、
20…Oリング、21…ディスク弁体、22…一方向減
衰弁流路、23a…ディスク弁体、23…一方向弁流
路、24…弁機構(圧縮減衰機構)、25…ボルト、2
6…サブタンク油路、27…孔、28…ジョイント、2
9…バイパス油路、30…ロータリーバルブ、33…操
作孔、34…ばね受け、35…スプリング、36…調整
ねじ(初期荷重調整機構)、37…調整ばね受け、38
…キー、39…ストッパ部材、40…調整ダイヤル、4
3…操作孔、45,47…一方向減衰弁流路、48…ニ
ードルバルブ、49…減衰調整流路、50…ディスク弁
体、52…回動部材、56…固定部材、57…シート部
材、58…ジョイントピン、61…ストップリング。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向の油流についてのみ減衰力を発生
    するディスク弁体を介設して緩衝器の圧縮行程の減衰作
    用をなす圧縮減衰流路を備えたベースバルブ構成体をシ
    リンダ内に設け、このシリンダの閉塞端側をなすベース
    部内にベース油室を形成した油圧緩衝器において、前記
    シリンダ内周に対してベースバルブ構成体を液密に嵌合
    し、このベースバルブ構成体の一端側を液密に閉塞する
    キャップをシリンダの内周に着脱可能に取付けたことを
    特徴とするベースバルブの固定構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のベースバルブの固定構
    造において、前記ベースバルブ構成体とキャップを互い
    に着脱可能に連結したことを特徴とするベースバルブの
    固定構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のベースバルブの固定構
    造において、前記ベースバルブ構成体にベース油室の内
    外を連通するサブタンク油路を形成し、このサブタンク
    油路を同ベースバルブ構成体の外側方でシリンダとの液
    密嵌合部よりキャップ側に開口し、この開口にはサブタ
    ンクを接続するためのジョイントをシリンダ側壁を貫通
    して設けことを特徴とするベースバルブの固定構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のベースバルブの固定構
    造において、前記ベースバルブ構成体にはその圧縮減衰
    流路をバイパスするバイパス油路を形成し、このバイパ
    ス油路に介設してその流路断面積を変化させ得るロータ
    リーバルブをシリンダ側壁を貫通して設けたことを特徴
    とするベースバルブの固定構造。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のベースバルブの固定構
    造において、前記ベースバルブ構成体のディスク弁体に
    初期荷重を与えるスプリングを設け、このスプリングの
    セット長を調整する初期荷重調整機構をキャップに構成
    しことを特徴とするベースバルブの固定構造。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のベースバルブの固定構
    造において、前記シリンダのベース部の外周にベースブ
    ラケットを着脱可能に設けたことを特徴とするベースバ
    ルブの固定構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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