JPH0820957A - 法枠用コイルおよび法枠用コイルを使用する格子枠体の施工方法 - Google Patents
法枠用コイルおよび法枠用コイルを使用する格子枠体の施工方法Info
- Publication number
- JPH0820957A JPH0820957A JP18088794A JP18088794A JPH0820957A JP H0820957 A JPH0820957 A JP H0820957A JP 18088794 A JP18088794 A JP 18088794A JP 18088794 A JP18088794 A JP 18088794A JP H0820957 A JPH0820957 A JP H0820957A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- mortar
- frame
- concrete
- width
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金網型の格子枠体を用いることなく予め定め
られたモルタルの吹付厚および吹付幅を同時に得ること
ができる法枠用コイルおよび法枠用コイルを使用する格
子枠体の施工方法を提供すること。 【構成】 螺旋状に巻かれた一本の鉄線(芯材)2より
なり、その高さaはモルタル又はコンクリート3の規格
通りの吹付厚rと略同じ(r≒a)に形成され、その幅
bはモルタル3の規格通りの吹付幅sと略同じ(s≒
b)に形成されてなる断面略弓形形状Uに構成されてい
る。
られたモルタルの吹付厚および吹付幅を同時に得ること
ができる法枠用コイルおよび法枠用コイルを使用する格
子枠体の施工方法を提供すること。 【構成】 螺旋状に巻かれた一本の鉄線(芯材)2より
なり、その高さaはモルタル又はコンクリート3の規格
通りの吹付厚rと略同じ(r≒a)に形成され、その幅
bはモルタル3の規格通りの吹付幅sと略同じ(s≒
b)に形成されてなる断面略弓形形状Uに構成されてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は法枠用コイルおよび法枠
用コイルを使用する格子枠体の施工方法に関し、たとえ
ば、地山などの傾斜地盤や土地造成地及び道路などの法
面上に張設したラス金網などの網状体の上に設置され、
展延させることにより格子状に設置した後モルタル又は
コンクリートを吹付けて格子枠体を形成し、この後、該
格子枠体内の網状体に植物種子や有機客土などから成る
植生材料を吹付けて植生基盤層を形成し法面を安定させ
たり、良質植生基材を厚層吹付けして前記格子枠体内を
緑化させるための法枠用コイルおよび法枠用コイルを使
用する格子枠体の施工方法に関するものである。
用コイルを使用する格子枠体の施工方法に関し、たとえ
ば、地山などの傾斜地盤や土地造成地及び道路などの法
面上に張設したラス金網などの網状体の上に設置され、
展延させることにより格子状に設置した後モルタル又は
コンクリートを吹付けて格子枠体を形成し、この後、該
格子枠体内の網状体に植物種子や有機客土などから成る
植生材料を吹付けて植生基盤層を形成し法面を安定させ
たり、良質植生基材を厚層吹付けして前記格子枠体内を
緑化させるための法枠用コイルおよび法枠用コイルを使
用する格子枠体の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】法面上に金網を敷設し、その上に鉄筋を
格子状に配筋して格子枠を形成した後アンカー打設を行
い、その上からモルタル又はコンクリート(以下、モル
タルと略称する)を吹付けて格子枠体を形成し、この格
子枠体内に厚層緑化基材を吹付けて緑化するソイルクリ
ート工法とよばれる簡易法枠緑化工法がある。この工法
は、法面を格子枠体にて保護し、緑化が可能な工法であ
ると共に施工性に優れているので多く設計されている。
格子状に配筋して格子枠を形成した後アンカー打設を行
い、その上からモルタル又はコンクリート(以下、モル
タルと略称する)を吹付けて格子枠体を形成し、この格
子枠体内に厚層緑化基材を吹付けて緑化するソイルクリ
ート工法とよばれる簡易法枠緑化工法がある。この工法
は、法面を格子枠体にて保護し、緑化が可能な工法であ
ると共に施工性に優れているので多く設計されている。
【0003】しかしながら、格子枠体を形成する際、そ
の幅、高さ等を規定する目安が何もないために、格子枠
体の規格が統一されずにバラバラになり易く、品質管理
上の問題があった。
の幅、高さ等を規定する目安が何もないために、格子枠
体の規格が統一されずにバラバラになり易く、品質管理
上の問題があった。
【0004】また、鉄筋の配筋位置が金網上であって低
いために格子枠体の枠強度がでないことと、無型枠であ
るために形成した格子枠体にクラックが発生し易いこと
も問題であった。
いために格子枠体の枠強度がでないことと、無型枠であ
るために形成した格子枠体にクラックが発生し易いこと
も問題であった。
【0005】そこで、近年、それらの問題点を解決する
ために、上述した金網型の格子枠体を用いることなく該
金網型の格子枠体よりも簡易なコイルを法枠用コイルと
して使用してモルタル吹付けにより格子枠体を施工する
簡易法枠緑化工法が提案されている〔実公平3−203
51号公報、特開昭57−187427号公報〕。
ために、上述した金網型の格子枠体を用いることなく該
金網型の格子枠体よりも簡易なコイルを法枠用コイルと
して使用してモルタル吹付けにより格子枠体を施工する
簡易法枠緑化工法が提案されている〔実公平3−203
51号公報、特開昭57−187427号公報〕。
【0006】この法枠用コイルを使用した工法は、法面
上に金網などの網状体を設置し、その上にコイル断面が
円形形状、正三角形形状の法枠用コイルを設置し、この
法枠用コイルを展延させることにより格子状に設置し、
その上に1〜3本の鉄筋を配筋した後格子状に設置され
た法枠用コイルの上からモルタル又はコンクリートを吹
付けて格子枠体を形成するようにしたものであり、上記
したソイルクリート工法の欠点である、(1)鉄筋を上
部に配筋できないので枠強度がでないこと、(2)無型
枠であるために形成した格子枠体にクラックが入りやす
いことといった欠点を解決できることから優れた工法と
言える。
上に金網などの網状体を設置し、その上にコイル断面が
円形形状、正三角形形状の法枠用コイルを設置し、この
法枠用コイルを展延させることにより格子状に設置し、
その上に1〜3本の鉄筋を配筋した後格子状に設置され
た法枠用コイルの上からモルタル又はコンクリートを吹
付けて格子枠体を形成するようにしたものであり、上記
したソイルクリート工法の欠点である、(1)鉄筋を上
部に配筋できないので枠強度がでないこと、(2)無型
枠であるために形成した格子枠体にクラックが入りやす
いことといった欠点を解決できることから優れた工法と
言える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たソイルクリート工法は、下端幅が30〜35cmで高
さが10〜15cmの半円弧状の法枠体であり、上記の
法枠用コイル(以下、コイルという)の形状に吹付ける
モルタル又はコンクリート(以下、単にモルタルとい
う)をあわせようとすると、下端の吹付幅と吹付け高さ
が同じになるために、必要以上に大きな法枠体となって
しまい不経済である。また、現在の土木基準において
は、所要強度の法枠体を得るための品質基準として、鉄
筋の腐食による法枠体の強度低下を防ぐという意味か
ら、鉄筋を覆うモルタルの厚さを5cm以上にすること
(これをカブリ厚という)が義務づけられており、コイ
ルの外側に鉄筋を配設する従来のコイルによる法枠体で
は、カブリ厚をどの面からも5cm以上とろうとする
と、どうしても法枠体の幅を多くとる必要があり、高さ
10cm程度のコイルでは下端の吹付幅を規定すること
ができなかった。
たソイルクリート工法は、下端幅が30〜35cmで高
さが10〜15cmの半円弧状の法枠体であり、上記の
法枠用コイル(以下、コイルという)の形状に吹付ける
モルタル又はコンクリート(以下、単にモルタルとい
う)をあわせようとすると、下端の吹付幅と吹付け高さ
が同じになるために、必要以上に大きな法枠体となって
しまい不経済である。また、現在の土木基準において
は、所要強度の法枠体を得るための品質基準として、鉄
筋の腐食による法枠体の強度低下を防ぐという意味か
ら、鉄筋を覆うモルタルの厚さを5cm以上にすること
(これをカブリ厚という)が義務づけられており、コイ
ルの外側に鉄筋を配設する従来のコイルによる法枠体で
は、カブリ厚をどの面からも5cm以上とろうとする
と、どうしても法枠体の幅を多くとる必要があり、高さ
10cm程度のコイルでは下端の吹付幅を規定すること
ができなかった。
【0008】したがって、従来の法枠用コイルを使用し
た工法にあっては、コイル断面が円形形状、正三角形形
状のコイルを用いているので、規定された格子枠体の幅
を満たそうとすると、コイルの高さが必要以上に高くな
り、幅方向において5cm以上のカブリ厚をとろうとす
ると、とてつもない大きさの格子枠体にならざるをえな
かった。
た工法にあっては、コイル断面が円形形状、正三角形形
状のコイルを用いているので、規定された格子枠体の幅
を満たそうとすると、コイルの高さが必要以上に高くな
り、幅方向において5cm以上のカブリ厚をとろうとす
ると、とてつもない大きさの格子枠体にならざるをえな
かった。
【0009】すなわち、円形コイルを用いて格子枠体A
を形成するには、図12に示すように、まず、法面50
上に設置されたラス金網などの網状体(図示せず)に、
例えば、円形形状のコイル断面を有する円形コイル51
を展延させる。このコイル展延時に鉄筋52,53を円
形コイル51上の所定の高さBの位置に浮設させ、格子
状にコイル51を設置し、続いて、各格子枠(図示せ
ず)内を養生シートで覆った後、コイル51の上からモ
ルタル又はコンクリート(以下、単にモルタルという)
54を吹付けて格子枠体Aを形成する。この際、コイル
51の円形形状に沿って規定の吹付厚h(例えば、5c
m・・・カブリ厚)になるまでモルタル54を吹付ける
と、鉄筋52,53を、Cで示す高さ方向においては上
端からも地上部からも規定の吹付厚hを満たすようにモ
ルタル枠内に位置させることができるけれども、その反
面、コイル幅D通りにモルタル54を吹付けたのでは、
吹付厚hをTで示す幅方向にはとることができないと共
に、下端の吹付幅Eについては、何も規定するものがな
いために吹付幅Eを格子枠体Aの規格幅Fにすることが
できなかった。
を形成するには、図12に示すように、まず、法面50
上に設置されたラス金網などの網状体(図示せず)に、
例えば、円形形状のコイル断面を有する円形コイル51
を展延させる。このコイル展延時に鉄筋52,53を円
形コイル51上の所定の高さBの位置に浮設させ、格子
状にコイル51を設置し、続いて、各格子枠(図示せ
ず)内を養生シートで覆った後、コイル51の上からモ
ルタル又はコンクリート(以下、単にモルタルという)
54を吹付けて格子枠体Aを形成する。この際、コイル
51の円形形状に沿って規定の吹付厚h(例えば、5c
m・・・カブリ厚)になるまでモルタル54を吹付ける
と、鉄筋52,53を、Cで示す高さ方向においては上
端からも地上部からも規定の吹付厚hを満たすようにモ
ルタル枠内に位置させることができるけれども、その反
面、コイル幅D通りにモルタル54を吹付けたのでは、
吹付厚hをTで示す幅方向にはとることができないと共
に、下端の吹付幅Eについては、何も規定するものがな
いために吹付幅Eを格子枠体Aの規格幅Fにすることが
できなかった。
【0010】このことは、円形コイル51と同様コイル
の高さが必要以上に高い、コイル断面が正三角形形状
で、コイル幅Hの三角形コイル55(図13参照)を用
いて格子枠体Aを形成した場合にも規定の吹付厚hを維
持しようとすると高さ方向(C方向)においては吹付厚
hを得ることはできるけれども、その反面、コイル幅H
通りにモルタル54を吹付けても吹付厚hを幅方向(T
方向)にはとることができず、また、下端の吹付幅Eに
ついては、何も規定するものがないために吹付幅Eを格
子枠体Aの規格幅Fにすることができなかった。
の高さが必要以上に高い、コイル断面が正三角形形状
で、コイル幅Hの三角形コイル55(図13参照)を用
いて格子枠体Aを形成した場合にも規定の吹付厚hを維
持しようとすると高さ方向(C方向)においては吹付厚
hを得ることはできるけれども、その反面、コイル幅H
通りにモルタル54を吹付けても吹付厚hを幅方向(T
方向)にはとることができず、また、下端の吹付幅Eに
ついては、何も規定するものがないために吹付幅Eを格
子枠体Aの規格幅Fにすることができなかった。
【0011】本発明は以上のような問題に鑑みてなした
もので、その目的は、金網型の格子枠体を用いることな
く予め定められたモルタルの吹付厚および吹付幅を同時
に得ることができる法枠用コイルおよび法枠用コイルを
使用する格子枠体の施工方法を提供することにある。
もので、その目的は、金網型の格子枠体を用いることな
く予め定められたモルタルの吹付厚および吹付幅を同時
に得ることができる法枠用コイルおよび法枠用コイルを
使用する格子枠体の施工方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の法枠用コイルは、法面上に展延させること
により格子状に設置し、モルタル又はコンクリートを吹
付けて格子枠体を形成する法枠用コイルにおいて、螺旋
状に巻かれ、断面形状が略弓形、略台形、略長方形、偏
平な三角形のいずれかである一本の芯材よりなり、その
高さはモルタル又はコンクリートの予め定められた吹付
厚と略同じか、あるいはそれよりやや低く形成され、そ
の幅はモルタル又はコンクリートの予め定められた吹付
幅と略同じか、あるいはそれよりやや狭く形成されてな
ることを特徴とする。
め、本発明の法枠用コイルは、法面上に展延させること
により格子状に設置し、モルタル又はコンクリートを吹
付けて格子枠体を形成する法枠用コイルにおいて、螺旋
状に巻かれ、断面形状が略弓形、略台形、略長方形、偏
平な三角形のいずれかである一本の芯材よりなり、その
高さはモルタル又はコンクリートの予め定められた吹付
厚と略同じか、あるいはそれよりやや低く形成され、そ
の幅はモルタル又はコンクリートの予め定められた吹付
幅と略同じか、あるいはそれよりやや狭く形成されてな
ることを特徴とする。
【0013】また、本発明は、別の観点から、螺旋状に
巻かれ、断面形状が略弓形、略台形、略長方形、偏平な
三角形のいずれかである一本の芯材よりなり、その高さ
はモルタル又はコンクリートの予め定められた吹付厚と
略同じか、あるいはそれよりやや低く形成され、その幅
はモルタル又はコンクリートの予め定められた吹付幅と
略同じか、あるいはそれよりやや狭く形成してなる法枠
用コイルを、法面上に展延させることにより格子状に設
置し、前記法枠用コイルの上からモルタル又はコンクリ
ートを吹付けて格子枠体を形成することからなる法枠用
コイルを使用する格子枠体の施工方法を提供する。
巻かれ、断面形状が略弓形、略台形、略長方形、偏平な
三角形のいずれかである一本の芯材よりなり、その高さ
はモルタル又はコンクリートの予め定められた吹付厚と
略同じか、あるいはそれよりやや低く形成され、その幅
はモルタル又はコンクリートの予め定められた吹付幅と
略同じか、あるいはそれよりやや狭く形成してなる法枠
用コイルを、法面上に展延させることにより格子状に設
置し、前記法枠用コイルの上からモルタル又はコンクリ
ートを吹付けて格子枠体を形成することからなる法枠用
コイルを使用する格子枠体の施工方法を提供する。
【0014】
【作用】法枠用コイルとして、螺旋状に巻かれ、断面形
状が略弓形、略台形、略長方形、偏平な三角形のいずれ
かである一本の芯材よりなり、その高さはモルタル又は
コンクリートの予め定められた吹付厚と略同じか、ある
いはそれよりやや低く形成され、その幅はモルタル又は
コンクリートの予め定められた吹付幅と略同じか、ある
いはそれよりやや狭く形成されてなるコイルを用いてい
ることから、この法枠用コイルの方が、従来のようなコ
イル断面が円形形状、正三角形形状のコイルに比して、
コイルの高さが必要以上に高くなることはない。したが
って、前記円形形状、正三角形形状のコイルでは、モル
タル又はコンクリートの前記吹付幅、言い換えると、規
定された格子枠体の幅を満たそうとすると、コイルの高
さが必要以上に高くなり、幅方向において5cm以上の
カブリ厚をとろうとすると、とてつもない大きさの格子
枠体にならざるをえなかったという問題点を本発明では
克服できる。
状が略弓形、略台形、略長方形、偏平な三角形のいずれ
かである一本の芯材よりなり、その高さはモルタル又は
コンクリートの予め定められた吹付厚と略同じか、ある
いはそれよりやや低く形成され、その幅はモルタル又は
コンクリートの予め定められた吹付幅と略同じか、ある
いはそれよりやや狭く形成されてなるコイルを用いてい
ることから、この法枠用コイルの方が、従来のようなコ
イル断面が円形形状、正三角形形状のコイルに比して、
コイルの高さが必要以上に高くなることはない。したが
って、前記円形形状、正三角形形状のコイルでは、モル
タル又はコンクリートの前記吹付幅、言い換えると、規
定された格子枠体の幅を満たそうとすると、コイルの高
さが必要以上に高くなり、幅方向において5cm以上の
カブリ厚をとろうとすると、とてつもない大きさの格子
枠体にならざるをえなかったという問題点を本発明では
克服できる。
【0015】すなわち、本発明においては、コイルを法
面上に格子状に設置した後、まず、法枠用コイルの上か
らコイル幅通りモルタル又はコンクリートを吹付け、芯
材の下端部において予め定められた吹付幅を得る。
面上に格子状に設置した後、まず、法枠用コイルの上か
らコイル幅通りモルタル又はコンクリートを吹付け、芯
材の下端部において予め定められた吹付幅を得る。
【0016】その後、カブリ厚を満たすために、コイル
の芯材形状に応じて(必要ならば、例えば、検測ピンを
用い、この検測ピンにあわせて)モルタル又はコンクリ
ートを吹付けるだけで、鉄筋を、予め定められた吹付厚
を満たすモルタル又はコンクリート枠内に位置させるこ
とができる。勿論、コイルの芯材形状によっては検測ピ
ンを用いることなく、モルタル又はコンクリートを吹付
けるだけで、鉄筋を、前記吹付厚を満たすモルタル又は
コンクリート枠内に位置させることができる。
の芯材形状に応じて(必要ならば、例えば、検測ピンを
用い、この検測ピンにあわせて)モルタル又はコンクリ
ートを吹付けるだけで、鉄筋を、予め定められた吹付厚
を満たすモルタル又はコンクリート枠内に位置させるこ
とができる。勿論、コイルの芯材形状によっては検測ピ
ンを用いることなく、モルタル又はコンクリートを吹付
けるだけで、鉄筋を、前記吹付厚を満たすモルタル又は
コンクリート枠内に位置させることができる。
【0017】このように、本発明では、コイルの形状に
沿ってモルタル又はコンクリートを吹付ければ、予め定
められた吹付厚および吹付幅を有する格子枠体を形成で
きる。
沿ってモルタル又はコンクリートを吹付ければ、予め定
められた吹付厚および吹付幅を有する格子枠体を形成で
きる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、本発明はそれによって限定を受けるものではない。
図1〜図5は本発明の第1実施例を示す。図1〜図5に
おいて、法枠用コイル1は、螺旋状に巻かれた一本の鉄
線(芯材)2よりなり、その高さaはモルタル又はコン
クリート(以下、単にモルタルという)3の所定の規格
通りの吹付厚rと略同じ(r≒a)に形成され、その幅
bはモルタル3の所定の規格通りの吹付幅sと略同じ
(s≒b)に形成されてなる断面略弓形形状Uの芯材部
分2aで構成されている。
お、本発明はそれによって限定を受けるものではない。
図1〜図5は本発明の第1実施例を示す。図1〜図5に
おいて、法枠用コイル1は、螺旋状に巻かれた一本の鉄
線(芯材)2よりなり、その高さaはモルタル又はコン
クリート(以下、単にモルタルという)3の所定の規格
通りの吹付厚rと略同じ(r≒a)に形成され、その幅
bはモルタル3の所定の規格通りの吹付幅sと略同じ
(s≒b)に形成されてなる断面略弓形形状Uの芯材部
分2aで構成されている。
【0019】そして、弓形形状Uの法枠用コイル1を用
いて格子枠体Aを形成するには、まず、図1、図2およ
び図5に示すように、法面4上に設置された金網などの
網状体5上に法枠用コイル1を展延させる。このコイル
展延時に鉄筋6を法枠用コイル1の芯材2の下端部2b
上面に配置し、続いて、各格子枠i,j,m,n(図5
参照)内を養生シート7で覆った後、法枠用コイル1の
上からモルタル3を吹付けて格子枠体Aを形成する。
いて格子枠体Aを形成するには、まず、図1、図2およ
び図5に示すように、法面4上に設置された金網などの
網状体5上に法枠用コイル1を展延させる。このコイル
展延時に鉄筋6を法枠用コイル1の芯材2の下端部2b
上面に配置し、続いて、各格子枠i,j,m,n(図5
参照)内を養生シート7で覆った後、法枠用コイル1の
上からモルタル3を吹付けて格子枠体Aを形成する。
【0020】この際、まず、法枠用コイル1の上からコ
イル幅b通りモルタル3を吹付けて幅方向(T方向)に
おいて規格通りの吹付幅sを得る。ここで、法面4上の
法枠用コイル1は網状体5を介して、例えば、2cm上
方に位置している。すなわち、図2において、法枠用コ
イル1の下端部2bと法面4間の距離dが2cmであ
る。また、法枠用コイル1の幅bが30cmの時、吹付
幅sは32cmである。なお、鉄筋6は法枠用コイル1
の下端部2bの中央、すなわち、下端部2bの端から1
5cmの所に、例えば、アンカー(図示せず)で固定さ
れている。また、鉄筋6は1本しか用いなかったが、複
数本用いてもよい。
イル幅b通りモルタル3を吹付けて幅方向(T方向)に
おいて規格通りの吹付幅sを得る。ここで、法面4上の
法枠用コイル1は網状体5を介して、例えば、2cm上
方に位置している。すなわち、図2において、法枠用コ
イル1の下端部2bと法面4間の距離dが2cmであ
る。また、法枠用コイル1の幅bが30cmの時、吹付
幅sは32cmである。なお、鉄筋6は法枠用コイル1
の下端部2bの中央、すなわち、下端部2bの端から1
5cmの所に、例えば、アンカー(図示せず)で固定さ
れている。また、鉄筋6は1本しか用いなかったが、複
数本用いてもよい。
【0021】その後、検測ピンを用いることなく、モル
タル3を吹付けるだけで、鉄筋6を、規格通りの吹付厚
rを満たすモルタル3枠内に位置させることができる。
この際、カブリ厚k(図2参照)は、所要強度の格子枠
体Aを得るための品質基準に合致している。
タル3を吹付けるだけで、鉄筋6を、規格通りの吹付厚
rを満たすモルタル3枠内に位置させることができる。
この際、カブリ厚k(図2参照)は、所要強度の格子枠
体Aを得るための品質基準に合致している。
【0022】したがって、コイル幅b通りモルタル3を
吹付ければ、高さ(C方向)において規格通りのモルタ
ル3の吹付厚rを有し、かつT方向においては規格通り
の吹付幅sを有する格子枠体Aを形成できる。
吹付ければ、高さ(C方向)において規格通りのモルタ
ル3の吹付厚rを有し、かつT方向においては規格通り
の吹付幅sを有する格子枠体Aを形成できる。
【0023】また、完成された格子枠体A内には、図5
に示すように、例えば、格子枠体A内の網状体5に植物
種子や有機客土などから成る植生材料を吹付けて植生基
盤層を形成し法面を安定させたり、良質植生基材8を厚
層吹付けして格子枠体A内を緑化させることができる。
に示すように、例えば、格子枠体A内の網状体5に植物
種子や有機客土などから成る植生材料を吹付けて植生基
盤層を形成し法面を安定させたり、良質植生基材8を厚
層吹付けして格子枠体A内を緑化させることができる。
【0024】要するに本実施例では、法枠用コイル1と
して、断面略弓形形状Uの芯材部分2aで構成されてい
るコイルを用いていることから、この法枠用コイル1の
方が、従来のようなコイル断面が円形形状、正三角形形
状のコイルに比して、コイルの高さが必要以上に高くな
ることはない。したがって、前記円形形状、正三角形形
状のコイルでは、モルタルの前記吹付幅、言い換える
と、規定された格子枠体の幅を満たそうとすると、コイ
ルの高さが必要以上に高くなり、幅方向において5cm
以上のカブリ厚をとろうとすると、とてつもない大きさ
の格子枠体にならざるをえなかったという問題点を本発
明では克服できる。
して、断面略弓形形状Uの芯材部分2aで構成されてい
るコイルを用いていることから、この法枠用コイル1の
方が、従来のようなコイル断面が円形形状、正三角形形
状のコイルに比して、コイルの高さが必要以上に高くな
ることはない。したがって、前記円形形状、正三角形形
状のコイルでは、モルタルの前記吹付幅、言い換える
と、規定された格子枠体の幅を満たそうとすると、コイ
ルの高さが必要以上に高くなり、幅方向において5cm
以上のカブリ厚をとろうとすると、とてつもない大きさ
の格子枠体にならざるをえなかったという問題点を本発
明では克服できる。
【0025】すなわち、本実施例においては、法枠用コ
イル1を法面4上に格子状に設置した後、まず、法枠用
コイル1の上からコイル幅通りモルタル3を吹付け、芯
材2の下端部2bにおいて規格通りの吹付幅sを得る。
イル1を法面4上に格子状に設置した後、まず、法枠用
コイル1の上からコイル幅通りモルタル3を吹付け、芯
材2の下端部2bにおいて規格通りの吹付幅sを得る。
【0026】その後、カブリ厚kを満たすために、検測
ピンを用いることなく、モルタル3を吹付けるだけで、
鉄筋6を、規格通りの吹付厚rを満たすモルタル3枠内
に位置させることができる。
ピンを用いることなく、モルタル3を吹付けるだけで、
鉄筋6を、規格通りの吹付厚rを満たすモルタル3枠内
に位置させることができる。
【0027】図6は、高さaが7cmでモルタル3の規
格通りの吹付厚rよりはやや低く(r>a)形成され、
その幅bはモルタル3の規格通りの吹付幅sと略同じ
(s≒b)に形成されてなる断面略台形形状Vで法枠用
コイル11が構成されている本発明の第2実施例を示
す。なお、幅bは30cmである。
格通りの吹付厚rよりはやや低く(r>a)形成され、
その幅bはモルタル3の規格通りの吹付幅sと略同じ
(s≒b)に形成されてなる断面略台形形状Vで法枠用
コイル11が構成されている本発明の第2実施例を示
す。なお、幅bは30cmである。
【0028】本実施例でも、上記第1実施例と同様にし
てモルタル3を吹付け、鉄筋6を、規格通りの吹付厚r
を満たすモルタル3枠内に位置させることができる。
てモルタル3を吹付け、鉄筋6を、規格通りの吹付厚r
を満たすモルタル3枠内に位置させることができる。
【0029】なお、図6において、格子枠体Aの施工の
際に上記第1実施例と異なり、モルタル3の規格通りの
吹付厚rよりはやや低く(r>a)形成されている法枠
用コイル11を法面4上に格子状に設置したことから、
カブリ厚kを満たすために、検測ピン(図示せず)を用
いてモルタル3を吹付け、鉄筋6を、規格通りの吹付厚
rを満たすモルタル3枠内に位置させるようにしてもよ
い。
際に上記第1実施例と異なり、モルタル3の規格通りの
吹付厚rよりはやや低く(r>a)形成されている法枠
用コイル11を法面4上に格子状に設置したことから、
カブリ厚kを満たすために、検測ピン(図示せず)を用
いてモルタル3を吹付け、鉄筋6を、規格通りの吹付厚
rを満たすモルタル3枠内に位置させるようにしてもよ
い。
【0030】図7は、高さaが6cmで上記第2実施例
に比してモルタル3の規格通りの吹付厚rがやや低く
(r>a)形成され、幅bも上記第1,2実施例に比し
て狭い24.5cmで、モルタル3の規格通りの吹付幅
sより狭く(s>b)形成されてなる断面略長方形形状
Pで法枠用コイル21が構成されている本発明の第3実
施例を示す。
に比してモルタル3の規格通りの吹付厚rがやや低く
(r>a)形成され、幅bも上記第1,2実施例に比し
て狭い24.5cmで、モルタル3の規格通りの吹付幅
sより狭く(s>b)形成されてなる断面略長方形形状
Pで法枠用コイル21が構成されている本発明の第3実
施例を示す。
【0031】本実施例でも、上記第1,2実施例と同様
にしてモルタル3を吹付け、鉄筋6を、規格通りの吹付
厚rを満たすモルタル3枠内に位置させることができ
る。
にしてモルタル3を吹付け、鉄筋6を、規格通りの吹付
厚rを満たすモルタル3枠内に位置させることができ
る。
【0032】なお、図7において、格子枠体Aの施工の
際に上記第2実施例と同様モルタル3の規格通りの吹付
厚rよりは低く(r>a)形成されている法枠用コイル
11を法面4上に格子状に設置したことから、カブリ厚
kを満たすために、検測ピン(図示せず)を用いてモル
タル3を吹付け、鉄筋6を、規格通りの吹付厚rを満た
すモルタル3枠内に位置させるようにしてもよい。
際に上記第2実施例と同様モルタル3の規格通りの吹付
厚rよりは低く(r>a)形成されている法枠用コイル
11を法面4上に格子状に設置したことから、カブリ厚
kを満たすために、検測ピン(図示せず)を用いてモル
タル3を吹付け、鉄筋6を、規格通りの吹付厚rを満た
すモルタル3枠内に位置させるようにしてもよい。
【0033】図8は、図13に示したコイルの高さが必
要以上に高い、コイル断面が正三角形形状で、コイル幅
Hの正三角形コイル55に比して、高さaが低い偏平な
二等辺三角形形状Iで法枠用コイル71が構成されてい
る本発明の第4実施例を示す。
要以上に高い、コイル断面が正三角形形状で、コイル幅
Hの正三角形コイル55に比して、高さaが低い偏平な
二等辺三角形形状Iで法枠用コイル71が構成されてい
る本発明の第4実施例を示す。
【0034】本実施例でも、上記第1〜3実施例と同様
にしてモルタル3を吹付け、鉄筋6を、規格通りの吹付
厚rを満たすモルタル3枠内に位置させることができ
る。
にしてモルタル3を吹付け、鉄筋6を、規格通りの吹付
厚rを満たすモルタル3枠内に位置させることができ
る。
【0035】なお、図8において、格子枠体Aの施工の
際に上記第2,3各実施例と同様モルタル3の規格通り
の吹付厚rよりは低く(r>a)形成されている法枠用
コイル11を法面4上に格子状に設置したことから、カ
ブリ厚kを満たすために、検測ピン(図示せず)を用い
てモルタル3を吹付け、鉄筋6を、規格通りの吹付厚r
を満たすモルタル3枠内に位置させるようにしてもよ
い。
際に上記第2,3各実施例と同様モルタル3の規格通り
の吹付厚rよりは低く(r>a)形成されている法枠用
コイル11を法面4上に格子状に設置したことから、カ
ブリ厚kを満たすために、検測ピン(図示せず)を用い
てモルタル3を吹付け、鉄筋6を、規格通りの吹付厚r
を満たすモルタル3枠内に位置させるようにしてもよ
い。
【0036】なお、上記第2〜4実施例でも鉄筋6を複
数本用いてもよい。また、上記第1,2,3,4実施例
では、芯材2の下端部2bの上面に展延方向に延びる鉄
筋6を配置したものを示したが、芯材2の下端部2bの
下面に鉄筋6を配置するようにしてもよい。
数本用いてもよい。また、上記第1,2,3,4実施例
では、芯材2の下端部2bの上面に展延方向に延びる鉄
筋6を配置したものを示したが、芯材2の下端部2bの
下面に鉄筋6を配置するようにしてもよい。
【0037】図9は、鉄筋6を展延方向に浮設保持する
保持部材32を芯材2に対し着脱自在に設け、それによ
って鉄筋6を高さ方向(C方向)においてモルタル3枠
の上端3aからも法面4の地上部からもモルタル3の厚
さを規格通りの5cm以上のカブリ厚にしてモルタル枠
内に位置させた本発明の第5実施例を示す。
保持部材32を芯材2に対し着脱自在に設け、それによ
って鉄筋6を高さ方向(C方向)においてモルタル3枠
の上端3aからも法面4の地上部からもモルタル3の厚
さを規格通りの5cm以上のカブリ厚にしてモルタル枠
内に位置させた本発明の第5実施例を示す。
【0038】図9において、保持部材32は、両端にフ
ック部32a,32bを有し、一方のフック部32aを
断面略弓型形状Uの芯材2の上端部31に係合し、他方
のフック部32bによって、鉄筋6を展延方向に浮設保
持している。そして、鉄筋6の浮設高さをカブリ厚kが
5cm、あるいは、5cm以上に設定されている。
ック部32a,32bを有し、一方のフック部32aを
断面略弓型形状Uの芯材2の上端部31に係合し、他方
のフック部32bによって、鉄筋6を展延方向に浮設保
持している。そして、鉄筋6の浮設高さをカブリ厚kが
5cm、あるいは、5cm以上に設定されている。
【0039】すなわち、図9において、保持部材32に
より鉄筋6を高さが5cmの位置に浮設させ、格子状に
法枠用コイル1を設置し、続いて、各格子枠i,j,
m,n(図5参照)内を養生シート8で覆った後、法枠
用コイル1の上からモルタル3を吹付けて格子枠体Aを
形成する。
より鉄筋6を高さが5cmの位置に浮設させ、格子状に
法枠用コイル1を設置し、続いて、各格子枠i,j,
m,n(図5参照)内を養生シート8で覆った後、法枠
用コイル1の上からモルタル3を吹付けて格子枠体Aを
形成する。
【0040】この際、まず、法枠用コイル1の上からコ
イル幅b(=30cm)通りモルタル3を吹付けて幅方
向(T方向)においてコイル幅bに略近い吹付幅s(例
えば、s=32cm)を得る。
イル幅b(=30cm)通りモルタル3を吹付けて幅方
向(T方向)においてコイル幅bに略近い吹付幅s(例
えば、s=32cm)を得る。
【0041】その後、検測ピンを用いることなく、モル
タル3を吹付けるだけで、鉄筋6を、規格通りの吹付厚
r(=2×k)を満たすモルタル3枠内に位置させるこ
とができる。この際、カブリ厚kは5cmであり、所要
強度の格子枠体Aを得るための品質基準に合致してい
る。
タル3を吹付けるだけで、鉄筋6を、規格通りの吹付厚
r(=2×k)を満たすモルタル3枠内に位置させるこ
とができる。この際、カブリ厚kは5cmであり、所要
強度の格子枠体Aを得るための品質基準に合致してい
る。
【0042】図10は、断面略台形形状Vで法枠用コイ
ル11を用い、芯材2の上端部41に鉄筋6を展延方向
に浮設保持する保持部材32を着脱自在に設け、それに
よって鉄筋6を高さ方向(C方向)においてモルタル3
枠の上端3aからも法面4の地上部からもモルタル3の
厚さを規格通りの5cm以上のカブリ厚kにしてモルタ
ル枠内に位置させた本発明の第6実施例を示す。
ル11を用い、芯材2の上端部41に鉄筋6を展延方向
に浮設保持する保持部材32を着脱自在に設け、それに
よって鉄筋6を高さ方向(C方向)においてモルタル3
枠の上端3aからも法面4の地上部からもモルタル3の
厚さを規格通りの5cm以上のカブリ厚kにしてモルタ
ル枠内に位置させた本発明の第6実施例を示す。
【0043】ところで、格子枠体Aの施工の際に本実施
例と上記第5実施例と異なる点は、モルタル3の規格通
りの吹付厚rよりはやや低く(r>a)形成されている
法枠用コイル11を法面4上に格子状に設置したことか
ら、カブリ厚kを満たすために、検測ピン44を用いて
モルタル3を吹付け、鉄筋6を、規格通りの吹付厚rを
満たすモルタル3枠内に位置させるようにした点にあ
る。
例と上記第5実施例と異なる点は、モルタル3の規格通
りの吹付厚rよりはやや低く(r>a)形成されている
法枠用コイル11を法面4上に格子状に設置したことか
ら、カブリ厚kを満たすために、検測ピン44を用いて
モルタル3を吹付け、鉄筋6を、規格通りの吹付厚rを
満たすモルタル3枠内に位置させるようにした点にあ
る。
【0044】図11は、断面略長方形形状Pの法枠用コ
イル21を用い、鉄筋6を展延方向に浮設保持する保持
部材32を芯材2の上端部46に着脱自在に設け、それ
によって鉄筋6を高さ方向(C方向)においてモルタル
3枠の上端3aからも法面4の地上部からもモルタル3
の厚さを規格通りの5cm以上のカブリ厚kにしてモル
タル枠内に位置させた本発明の第7実施例を示す。
イル21を用い、鉄筋6を展延方向に浮設保持する保持
部材32を芯材2の上端部46に着脱自在に設け、それ
によって鉄筋6を高さ方向(C方向)においてモルタル
3枠の上端3aからも法面4の地上部からもモルタル3
の厚さを規格通りの5cm以上のカブリ厚kにしてモル
タル枠内に位置させた本発明の第7実施例を示す。
【0045】ところで、格子枠体Aの施工の際に本実施
例と上記第5実施例と異なる点は、モルタル3の規格通
りの吹付厚よりは低く形成されている法枠用コイル21
を法面4上に格子状に設置したことから、カブリ厚を満
たすために、検測ピン44を用いてモルタル3を吹付
け、鉄筋6を、規格通りの吹付厚を満たすモルタル3枠
内に位置させるようにした点にある。この施工方法は、
上記第6実施例と同様である。
例と上記第5実施例と異なる点は、モルタル3の規格通
りの吹付厚よりは低く形成されている法枠用コイル21
を法面4上に格子状に設置したことから、カブリ厚を満
たすために、検測ピン44を用いてモルタル3を吹付
け、鉄筋6を、規格通りの吹付厚を満たすモルタル3枠
内に位置させるようにした点にある。この施工方法は、
上記第6実施例と同様である。
【0046】なお、上記第6,7実施例において、保持
部材32は、例えば、各格子枠i,j,m,n(図5参
照)のスパンの長さがそれぞれ150cmの場合、各長
さ方向の中間部に50cm程度のピッチで2本設けるの
が好ましい。
部材32は、例えば、各格子枠i,j,m,n(図5参
照)のスパンの長さがそれぞれ150cmの場合、各長
さ方向の中間部に50cm程度のピッチで2本設けるの
が好ましい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、法枠用
コイルとして、螺旋状に巻かれ、断面形状が略弓形、略
台形、略長方形、偏平な三角形のいずれかである一本の
芯材よりなり、その高さはモルタル又はコンクリートの
予め定められた吹付厚と略同じか、あるいはそれよりや
や低く形成され、その幅はモルタル又はコンクリートの
予め定められた吹付幅と略同じか、あるいはそれよりや
や狭く形成されてなるコイルを用いていることから、こ
の法枠用コイルの方が、従来のようなコイル断面が円形
形状、正三角形形状のコイルに比して、コイルの高さが
必要以上に高くなることはない。したがって、前記円形
形状、正三角形形状のコイルでは、モルタル又はコンク
リートの前記吹付幅、言い換えると、規定された格子枠
体の幅を満たそうとすると、コイルの高さが必要以上に
高くなり、幅方向において5cm以上のカブリ厚をとろ
うとすると、とてつもない大きさの格子枠体にならざる
をえなかったという問題点を本発明では克服できる。
コイルとして、螺旋状に巻かれ、断面形状が略弓形、略
台形、略長方形、偏平な三角形のいずれかである一本の
芯材よりなり、その高さはモルタル又はコンクリートの
予め定められた吹付厚と略同じか、あるいはそれよりや
や低く形成され、その幅はモルタル又はコンクリートの
予め定められた吹付幅と略同じか、あるいはそれよりや
や狭く形成されてなるコイルを用いていることから、こ
の法枠用コイルの方が、従来のようなコイル断面が円形
形状、正三角形形状のコイルに比して、コイルの高さが
必要以上に高くなることはない。したがって、前記円形
形状、正三角形形状のコイルでは、モルタル又はコンク
リートの前記吹付幅、言い換えると、規定された格子枠
体の幅を満たそうとすると、コイルの高さが必要以上に
高くなり、幅方向において5cm以上のカブリ厚をとろ
うとすると、とてつもない大きさの格子枠体にならざる
をえなかったという問題点を本発明では克服できる。
【0048】すなわち、本発明においては、コイルを法
面上に格子状に設置した後、まず、法枠用コイルの上か
らコイル幅通りモルタル又はコンクリートを吹付け、芯
材の下端部において予め定められた吹付幅を得る。
面上に格子状に設置した後、まず、法枠用コイルの上か
らコイル幅通りモルタル又はコンクリートを吹付け、芯
材の下端部において予め定められた吹付幅を得る。
【0049】その後、カブリ厚を満たすために、コイル
の芯材形状に応じて(必要ならば、例えば、検測ピンを
用い、この検測ピンにあわせて)モルタル又はコンクリ
ートを吹付けるだけで、鉄筋を、予め定められた吹付厚
を満たすモルタル又はコンクリート枠内に位置させるこ
とができる。勿論、コイルの芯材形状によっては検測ピ
ンを用いることなく、モルタル又はコンクリートを吹付
けるだけで、鉄筋を、前記吹付厚を満たすモルタル又は
コンクリート枠内に位置させることができる。
の芯材形状に応じて(必要ならば、例えば、検測ピンを
用い、この検測ピンにあわせて)モルタル又はコンクリ
ートを吹付けるだけで、鉄筋を、予め定められた吹付厚
を満たすモルタル又はコンクリート枠内に位置させるこ
とができる。勿論、コイルの芯材形状によっては検測ピ
ンを用いることなく、モルタル又はコンクリートを吹付
けるだけで、鉄筋を、前記吹付厚を満たすモルタル又は
コンクリート枠内に位置させることができる。
【0050】このように、本発明では、コイルの形状に
沿ってモルタル又はコンクリートを吹付ければ、予め定
められた吹付厚および吹付幅を有する格子枠体を形成で
きる。
沿ってモルタル又はコンクリートを吹付ければ、予め定
められた吹付厚および吹付幅を有する格子枠体を形成で
きる。
【図1】本発明の第1実施例を説明するための要部斜視
図である。
図である。
【図2】上記実施例における要部構成説明図である。
【図3】上記実施例で使用する法枠用コイルを示す要部
構成説明図である。
構成説明図である。
【図4】上記実施例で使用する法枠用コイルの芯材を示
す図である。
す図である。
【図5】上記実施例における施工方法の作業過程を説明
するための構成説明図である。
するための構成説明図である。
【図6】本発明の第2実施例を説明するための要部構成
説明図である。
説明図である。
【図7】本発明の第3実施例を説明するための要部構成
説明図である。
説明図である。
【図8】本発明の第4実施例を説明するための要部構成
説明図である。
説明図である。
【図9】本発明の第5実施例を説明するための要部構成
説明図である。
説明図である。
【図10】本発明の第6実施例を説明するための要部構
成説明図である。
成説明図である。
【図11】本発明の第7実施例を説明するための要部構
成説明図である。
成説明図である。
【図12】従来例を示す要部構成説明図である。
【図13】別の従来例を示す要部構成説明図である。
1…法枠用コイル、2…一本の鉄線(芯材)、3…モル
タル又はコンクリート、4…法面、6……鉄筋、44…
検測ピン、U…弓形形状、A…格子枠体。
タル又はコンクリート、4…法面、6……鉄筋、44…
検測ピン、U…弓形形状、A…格子枠体。
Claims (4)
- 【請求項1】 法面上に展延させることにより格子状に
設置し、モルタル又はコンクリートを吹付けて格子枠体
を形成する法枠用コイルにおいて、螺旋状に巻かれ、断
面形状が略弓形、略台形、略長方形、偏平な三角形のい
ずれかである一本の芯材よりなり、その高さはモルタル
又はコンクリートの予め定められた吹付厚と略同じか、
あるいはそれよりやや低く形成され、その幅はモルタル
又はコンクリートの予め定められた吹付幅と略同じか、
あるいはそれよりやや狭く形成されてなることを特徴と
する法枠用コイル。 - 【請求項2】 螺旋状に巻かれ、断面形状が略弓形、略
台形、略長方形、偏平な三角形のいずれかである一本の
芯材よりなり、その高さはモルタル又はコンクリートの
予め定められた吹付厚と略同じか、あるいはそれよりや
や低く形成され、その幅はモルタル又はコンクリートの
予め定められた吹付幅と略同じか、あるいはそれよりや
や狭く形成してなる法枠用コイルを、法面上に展延させ
ることにより格子状に設置し、前記法枠用コイルの上か
らモルタル又はコンクリートを吹付けて格子枠体を形成
することからなる法枠用コイルを使用する格子枠体の施
工方法。 - 【請求項3】 芯材の下端部上面又は下端部下面に展延
方向に延びる鉄筋を配置した請求項2に記載の法枠用コ
イルを使用する格子枠体の施工方法。 - 【請求項4】 前記鉄筋を展延方向に浮設保持する保持
部材を芯材に対し着脱自在に設け、それによって前記鉄
筋を高さ方向においてモルタル又はコンクリート上端か
らも地上部からもモルタル厚又はコンクリート厚を規格
通りのカブリ厚にしてモルタル枠又はコンクリート枠内
に位置させた請求項3に記載の法枠用コイルを使用する
格子枠体の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6180887A JP2996335B2 (ja) | 1994-07-09 | 1994-07-09 | 法枠用コイルを使用する格子枠体の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6180887A JP2996335B2 (ja) | 1994-07-09 | 1994-07-09 | 法枠用コイルを使用する格子枠体の施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0820957A true JPH0820957A (ja) | 1996-01-23 |
JP2996335B2 JP2996335B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=16091077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6180887A Expired - Fee Related JP2996335B2 (ja) | 1994-07-09 | 1994-07-09 | 法枠用コイルを使用する格子枠体の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2996335B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5364904A (en) * | 1976-11-20 | 1978-06-09 | Okabe Kk | Method of building concrete structure |
JPS57224A (en) * | 1980-05-30 | 1982-01-05 | Sakuyoshi Izumi | Protection work of slope and modified ruler used therefor |
JPS57187427A (en) * | 1981-05-13 | 1982-11-18 | Hidefumi Nabeta | Reinforcing work for slope |
JPS634118A (ja) * | 1986-06-21 | 1988-01-09 | Hiroshi Amegai | 塑性素材吹付による地面補強枠形成方法 |
JPH0328420A (ja) * | 1989-06-26 | 1991-02-06 | Shuji Shimizu | 法面保護工法 |
JPH03100230A (ja) * | 1989-09-14 | 1991-04-25 | Okabe Co Ltd | コイル状型枠及びその姿勢保持具 |
JPH0453212A (ja) * | 1990-06-21 | 1992-02-20 | Toshiba Corp | 負荷時タップ切換器 |
-
1994
- 1994-07-09 JP JP6180887A patent/JP2996335B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5364904A (en) * | 1976-11-20 | 1978-06-09 | Okabe Kk | Method of building concrete structure |
JPS57224A (en) * | 1980-05-30 | 1982-01-05 | Sakuyoshi Izumi | Protection work of slope and modified ruler used therefor |
JPS57187427A (en) * | 1981-05-13 | 1982-11-18 | Hidefumi Nabeta | Reinforcing work for slope |
JPS634118A (ja) * | 1986-06-21 | 1988-01-09 | Hiroshi Amegai | 塑性素材吹付による地面補強枠形成方法 |
JPH0328420A (ja) * | 1989-06-26 | 1991-02-06 | Shuji Shimizu | 法面保護工法 |
JPH03100230A (ja) * | 1989-09-14 | 1991-04-25 | Okabe Co Ltd | コイル状型枠及びその姿勢保持具 |
JPH0453212A (ja) * | 1990-06-21 | 1992-02-20 | Toshiba Corp | 負荷時タップ切換器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2996335B2 (ja) | 1999-12-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3527059B2 (ja) | 法枠形成用の検測枠とこれを用いる法枠工法 | |
JPH0820957A (ja) | 法枠用コイルおよび法枠用コイルを使用する格子枠体の施工方法 | |
JP2549056B2 (ja) | 法枠用コイルを使用する格子法枠体の施工方法 | |
JP2004197472A (ja) | 法枠形成用枠体およびそれを用いた法枠工法 | |
JP2717508B2 (ja) | 法枠用コイルを使用する格子法枠体の施工方法 | |
JP2549059B2 (ja) | 法枠用コイルを使用する格子法枠体の施工方法 | |
JP2759254B2 (ja) | 法枠用コイルを使用する格子枠体の施工方法 | |
JP2694326B2 (ja) | 現場打ち法枠工法 | |
JP2759255B2 (ja) | 法枠用コイルを使用する格子枠体の施工方法 | |
JP2549058B2 (ja) | 法枠用コイルを使用する格子法枠体の施工方法 | |
JP2573157B2 (ja) | 法枠工法と同工法に用いるゲージ型枠 | |
JP2813506B2 (ja) | 地面補強方法 | |
JPH09144008A (ja) | 現場打ち法枠形成用の検測コイル | |
JP2585182B2 (ja) | 被せ型枠を使用する現場打ち格子枠体の施工方法 | |
JP2585181B2 (ja) | 被せ型枠およびそれを使用する現場打ち格子枠体の施工方法 | |
JP3353207B2 (ja) | 階段状のステップ擁壁の構築方法 | |
JP3527058B2 (ja) | 法枠形成用の検測枠とこれを用いる法枠工法 | |
JP2627878B2 (ja) | 現場打ち法枠工法 | |
JPH0813504A (ja) | 法枠形成用の検測枠とこれを用いる法枠工法 | |
JP2627877B2 (ja) | 現場打ち法枠工法 | |
JP2676606B2 (ja) | 法枠工法 | |
JP2004324189A (ja) | 型枠形成用網部材及び枠体 | |
JP2694332B2 (ja) | 法枠形成用の枠体およびこの枠体を用いた法枠工法 | |
JP2002309584A (ja) | 法枠形成用枠体およびそれを用いた法枠工法 | |
JP2748259B2 (ja) | 法枠形成用の枠体およびその枠体を用いる法枠工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071029 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081029 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |