JPH08207482A - ボールペン用金属チップ - Google Patents
ボールペン用金属チップInfo
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- JPH08207482A JPH08207482A JP7019235A JP1923595A JPH08207482A JP H08207482 A JPH08207482 A JP H08207482A JP 7019235 A JP7019235 A JP 7019235A JP 1923595 A JP1923595 A JP 1923595A JP H08207482 A JPH08207482 A JP H08207482A
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- B43—WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
- B43K—IMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
- B43K1/00—Nibs; Writing-points
- B43K1/08—Nibs; Writing-points with ball points; Balls or ball beds
Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
Abstract
ンク誘導孔2とそれを中心とした放射状溝3を有するボ
ールペン用金属チップにおいて、インク誘導孔径がボー
ル径の30〜55%であり、インク誘導孔長さがインク
誘導孔径の1.2〜2倍であり、放射状溝3を切削加工
(ブローチ加工)により形成する際に生じるインク誘導
孔2に突出したバリを取り除くのに使用するクリーニン
グツール径をインキ誘導孔径の70〜97%にする事に
より突出したバリの根本部分を残すことを特徴とするボ
ールペン用金属チップ。 【効果】 筆記においてチップ内に巻き込まれた空気が
排出され易く多量に空気が溜まることがないため、チッ
プを上向きにした放置してもインクドロップが抑えら
れ、逆流を起し難くなりかつ上向き放置後の再筆記時の
カスレ長さも小さくなる。また、チップ内の空気の占め
る体積が小さくなるためインクの供給を阻害しにくくな
るために高速筆記時のインク追従性が向上し、切れた場
合にも短時間で排出されるために回復が早くなる。
Description
られたインク誘導孔とそれを中心とする放射状溝を有す
るボールペン用金属チップに関する。
般的なものは、図3と図4に示すようにインクをボール
近くに導くインク誘導孔2と実際に筆記に使用されるイ
ンクを溜めるインク溜まり5にインクを誘導する放射状
溝3を備えているものが知られている。更に、放射状溝
3を切削加工で形成する際にインク誘導孔2に突出した
バリを削り取る工程を放射状溝3形成後に設け、インク
誘導孔径とほぼ同等の径を有するドリルやピンによる切
削・剪断などにより取り除いていた。
保持部の底壁に、押圧変形によって、球面状のボール受
座部を設けた金属チップを有するボールペンにおいて、
そのボール受座部の径がボール径の80〜90%であ
り、インク誘導孔の径がボール径の45〜50%であ
り、更に前記ボール受座部を形成する際の押圧変形によ
って、インク誘導孔の上端開口部に生じる塑性変形部の
軸方向長さが、前記インク誘導孔の径の10〜20%で
あるボールペンが開示されている。この特徴は、インク
誘導孔の上端開口部に生じる塑性変形部の軸方向長さ
と、インク誘導孔の径の10〜20%にすることであ
る。
状溝をインキ貯溜部迄もうけ、放射状溝とインキ貯溜部
との間には、放射状溝を加工するに当り、削られた切削
片を、放射状孔とインキ貯溜部との間に残して、内方突
出部を形成したものが開示されている。
ような従来のボールペン用チップでは筆記の際にボール
の回転で内部に巻き込まれる空気が排出されにくく、大
量の空気をチップ内に保持してしまう場合がある。この
様な状態でチップを上向きにして放置するとインク誘導
孔2や放射状溝3のインクがパック孔6まで下がってし
まい、書き始めにかすれが生じたり、酷い場合にはチッ
プ後端に嵌合されているチューブ内のインクがチューブ
後端まで下がってしまいそのボールペンが使用できない
状態(以後、逆流という)になってしまうという問題点
を有していた。更に、高速筆記時には巻き込まれた空気
によりインクの流動が阻害されるためにボールにインク
が供給されなくなり筆記できなくなったり、その際の復
帰が非常に遅いなどの問題点もあった。
題を解決するため鋭意研究の結果、インク誘導孔2の径
と長さをボール径を基準とした一定の比率の範囲内に納
めることにより目的を達成し、他の品質にも大きな不具
合を生じないことを見いだした。また、放射状溝3を切
削加工(ブローチ加工)により形成する際にインク誘導
孔2内部に突出するバリを取り除く際に使用するクリー
ニングツール径を規定し、バリの根元部分7を一部残す
ことにより性能が更に向上することを見いだした。
プは、ボール保持部1の底面の中心に開けられたインク
誘導孔2とそれを中心とした放射状溝3を有し、そのイ
ンク誘導孔2の径がボール径の30〜55%であり、イ
ンク誘導孔2の長さがインク誘導孔径の1.2〜2倍で
あることを特徴とする。
ることによりかなりの改善が得られるが、更に、放射状
溝3を切削加工により形成する際に生じるインク誘導孔
2に突出したバリを取り除くのに使用するクリーニング
ツール径をインク誘導孔径の70〜97%にし、バリの
根本部分のみを一部残すことでより品質が向上する。更
に放射状溝の開口部をインク誘導孔中のボール近傍部へ
開口させることが好ましい。インク誘導孔径がボール径
の30%より小さいとインクの供給が不十分となり高速
筆記時ではインクが追従しなくなる上に、インク誘導孔
2を作成する際のツール径が細くなり折れ易く生産性に
乏しくなる。また逆に、55%を越えた場合には空気の
溜まりうる部分が大きくなりチップ内の空気が排出され
難く、チップを上向きにして放置した場合に逆流を起こ
し易くなったり、次の書き出し時のカスレ長さが長くな
る。
2倍よりも小さい場合には、チップ内に巻き込まれた空
気がバック孔6に入りやすいために逆流を起こし易く、
2倍よりも長い場合にはインクの供給が十分ではなくな
り、筆記時にインク切れを起こし易くなる。
リをまったく取り除かない場合にはバリの先端部に生じ
る非常に薄い部分が使用時に脱落し筆記を阻害する場合
がある。また、クリーニングツール径がインク誘導孔径
の70%以下であるとツールがバリに当たらないため、
バリを取り除かない場合と同様となる。更に、97%以
上であると完全にバリを取り除いてしまった場合と同様
となり品質の向上は見られない。
孔径の1.2倍〜2倍にして、インク誘導孔長さが長い
ので、放射状溝を直接インク貯溜部6へ開口すると、結
局インク誘導孔径を拡大したと同様になり、インク誘導
孔径をボール径の55%以下とした効果がなくなり、空
気の溜まりうる部分が大きくなり、チップ内の空気が排
出され難く、逆流を起こし易くなり、又書き出し時のカ
スレ長さが長くなる。従って放射状溝の開口部はボール
近傍部へ開口することが望ましい。
ーに使用できる金属は、従来知られているすべての金属
が使用できる。具体例としては、洋白、燐青銅、真鍮な
どの銅合金、アルミニウム合金、チタン合金、各種ステ
ンレス鋼などがあげられる。また、同様にボールについ
ても、従来知られている材質のものがすべて使用でき
る。具体例としては、超硬合金、ステンレス鋼などの金
属、ジルコニア、炭化ケイ素などのセラミックなどがあ
げられる。
説明するが、本発明はこの実施例によって何等限定され
るものではない。図1と図2に一例を示す。ボール径が
0.70mm、インク誘導孔径が0.30mm(ボール径の
約43%)、インク誘導孔長さが0.58mm(インク誘
導孔径の約1.9倍)という寸法関係にしてある。更
に、バリを取り除く工程に使用するクリーニングツール
に0.25mm(インク誘導孔径の約83%)の径のドリ
ルを使用している。また、比較例として図3と図4に、
ボール径は同様に0.70mm、インク誘導孔径が0.4
0mm(ボール径の約57%)、インク誘導孔長さが0.
40mm(インク誘導孔径と等しい)という寸法関係で、
クリーニングツールに0.40mm(インク誘導孔径と等
しい)のドリルを使用した場合のチップを示す。勿論、
放射状溝3の形状や数、更にはチップの外観形状や他の
部分の寸法形状などは適宜であり、本発明が添付図によ
り限定されるものではない。
ーニングツール径を変化させて作成したものについて下
記の試験項目について試験した結果を表1に示す。本発
明の寸法関係を満足したものには実施例、そうでないも
のには比較例の通し番号をつけてある。ちなみに、今回
作成したすべてのチップのホルダー材質はステンレスで
あり、ボールは超硬合金である。クリーニングツールに
はドリルを使用した。
通りである。 イ.逆流試験結果(n=100について逆流したものの
本数) (方法)・サンプルをフリーハンドで直径約20mmの螺
旋を20周筆記後、ペン先を上向きに立てる。 ・その状態のまま減圧チャンバー内にサンプルを入れ、
15mmHgまで減圧し5分間放置する。 ・常圧に戻した後、リフィール後端からインクが漏れ出
しているつまり逆流しているものの本数を数える。 ・チップ内に溜まっている空気の量が多いと逆流し易
い。
の平均値 (方法)・サンプルをフリーハンドで直径約20mmの螺
旋を20周筆記後、ペン先を上向きに1時間立てる。 ・その後同様にフリーハンドで螺旋筆記し、書き始めの
かすれ部分の長さを自在定規で測定する。
した際の追従性を5段階評価したもの ◎:全く問題なく筆記できる ○:大体において筆記できる △:筆記できない場合がある ▲:筆記できない場合の方が多い ×:全く筆記できない
した時の回復性 (方法)・筆記試験機で66cm/secの筆記速度で筆記
し、インク切れを起こした後もそのまま筆記し、再び筆
記できるようになるまでの回復性を5段階評価したもの ◎:50mm以内で復帰する ○:100mm以内に復帰する △:200mm以内に復帰する ▲:400mm以内に復帰する ×:400mmまでに復帰しない
すると、筆記においてチップ内に巻き込まれた空気が排
出され易く多量に空気が溜まることがないため、チップ
を上向きにして放置してもインクドロップが抑えられ、
逆流を起こし難くなりかつ上向き放置後の再筆記時のカ
スレ長さも小さくなる。また、チップ内の空気の占める
体積が小さくなるためインクの供給を阻害しにくくなる
ために高速筆記時のインク追従性が向上し、切れた場合
にも短時間で排出されるために回復が早くなる。更に、
放射状溝3を切削加工により形成する際に生じるインク
誘導孔2に突出したバリを取り除くのに使用するクリー
ニングツール径をインク誘導孔径の70〜97%にし、
バリの根本部分を一部残したことにより、チップ内、特
にインク誘導孔2付近にある空気の挙動が制限されるた
めに上向きに保管した場合のインクドロップが更に小さ
くなり、書き始めのカスレが小さくなる。
面図(図2のII−II線断面)である。
面図(図4のIV−IV線断面)である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ボール保持部の底面の中心に開けられた
インク誘導孔とそれを中心とした放射状溝を有するボー
ルペン用金属チップにおいて、インク誘導孔径がボール
径の30〜55%であり、インク誘導孔長さがインク誘
導孔径の1.2〜2倍であるボールペン用金属チップ。 - 【請求項2】 放射状溝を切削加工により形成する際に
生じるインク誘導孔内に突出したバリを取り除くのに使
用するクリーニングツール径をインク誘導孔径の70〜
97%とする事により、突出したバリの根本部分のみを
残すことを特徴とする請求項1記載のボールペン用金属
チップ。 - 【請求項3】 放射状溝のインク誘導孔への開口部がイ
ンク誘導孔中のボール近傍部へ開口し、インク貯溜部迄
のびていない請求項1又は請求項2記載のボールペン用
金属チップ。
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