JP3981165B2 - 塗布具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流動体の塗布具に係り、例えば修正液、水性・油性顔料インキ、化粧料等の流動体を紙面等の被塗布面に筆記するための塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】
チップを使用した従来の塗布具としては、実開平5−51480号公報に示されるように、修正液などの流動体をインキとして収容した軸本体(インキタンク)と、流動体が吐出される吐出口が先端に設けられたボールハウスを有するホルダー(チップ)と、ボールハウス内に収容されると共に先方に付勢されて一部が前記吐出口から外部に臨んだボール(球状塗布体)とを備えた塗布具がある。
【0003】
前記ボールは、ボールハウス内の内向きの先端縁に対して当接・離脱する方向に移動自在に収納され、かつ、当接・離脱することにより前記吐出口を閉止・開放するものである。そして、ボールハウスの後端には、ボールが被塗布面に押し当てられてボールが後方に移動したときにボールの後面を受けるボール受座が形成されている。このボール受座の横断面視略中心部には、軸本体からの流動体をボールハウスに誘導する流動体誘導孔が設けられると共に、該流動体誘導孔の内壁には、4〜5本の縦溝が放射状に設けられている。さらに、流動体誘導孔内には、ボールの後面に当接すると共に、スプリングにより弾発されボールを先方に付勢する可動子(付勢手段)が挿通している。
【0004】
以上のような構成を有する従来の塗布具によれば、使用者は、ボールを被塗布面に押し当てることによって、吐出口を開放させると共にボール受座にボールの後面を接触させてボールを回転させながら、被塗布面の所定箇所に流動体を塗布することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の塗布具においては次のような問題点がある。
すなわち、前記流動体が顔料を含む着色剤あるいはその顔料が金属粉顔料のように大きな粒子径を持つ場合など(通常このような場合は軸本体内にボール等の撹拌部材を入れて顔料の沈降物を再撹拌する)にあっては、この塗布具で長く連続筆記すると、ボール受座、縦溝に顔料が堆積して円滑な筆記が得られなくなる恐れがある。この堆積した顔料は、通常は使用時にボールの回転によりある程度吐き出されるが、PETフィルム等の滑らかな被塗布面に筆記を行う場合は、ボールが滑って回転しにくいため前記堆積した顔料の吐き出しが十分に行われない場合がある。また、ペン先を下に向けて塗布具を保存しておいた場合にも、ボール受座、縦溝に顔料が堆積するため筆記の具合が影響される。なお、これらの問題は1〜数文字を修正するような修正ペンとして塗布具を使用する場合には起こりにくい。
【0006】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、ボール受座および縦溝における顔料等の沈降物の堆積を防止して、長く連続筆記したり、滑らかな被塗布面に筆記を行ったり、あるいは、ペン先を下に向けて保存したりする場合でも、円滑に筆記を行うことのできる塗布具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために次の構成を有する。
すなわち、請求項1の発明は、顔料を含む着色剤またはその顔料に金属粉顔料が含まれる流動体を内部に収納した軸本体と、該軸本体からの流動体が流出される吐出口が先端に設けられたボールハウスを有するホルダーと、前記ボールハウス内に回転自在に保持されると共に一部が前記吐出口から外部に臨んで塗布面となるボールとを備え、前記ボールハウスの後端には、前記ボールの一部が被塗布面に押し当てられて後方に移動したときに前記ボールの後部を受けるボール受座が形成されると共に、該ボール受座の略中心部には、前記軸本体からの流動体を前記ボールハウスに誘導する流動体誘導孔が設けられ、該流動体誘導孔の内壁には、該流動体誘導孔を中心に放射状に配置され流動体の誘導方向に沿って形成された複数の縦溝が設けられ、前記ボールは、前記吐出口の周囲の内壁に対して当接・離脱する方向に移動自在に収容され前記当接・離脱することにより前記吐出口を閉止・開放するものであり、前記ボールの一部を被塗布面に押し当てることによって、前記吐出口との隙間から流動体を吐出させて被塗布面に塗布する塗布具において、前記ボールが前記ボール受座に当接したときの、ボールの一部と縦溝の底部及び縦溝の両側壁とに囲まれた縦溝1本当たりの横断断面積は、0.035(mm2)以上に設定されたことを特徴とする塗布具である。
【0009】
請求項1の発明によれば、前記ボールがボール受座に当接したときの前記縦溝1本当たりの横断断面積を0.035(mm2)以上に設定したので、流動体が容易に縦溝を通過するようになる。したがって、流動体が顔料を含む着色剤あるいはその顔料が金属粉顔料のように大きな粒子径を持ち、顔料の沈降物を再撹拌する撹拌部材を軸本体内に必要とするような場合であっても、ボール受座、縦溝に顔料が堆積しにくくなるため、長く連続筆記する場合や、フィルム面等で前記ボールが滑って回転しにくい場合あるいはペン先を下向きに保存しておいた場合でも、軸本体からボールハウスに至る流動体の流れが良好になり、円滑に筆記を行うことができるようになる。
【0010】
請求項1の発明において、より円滑な筆記が得られるようにするには、前記縦溝1本当たりの横断断面積は0.035(mm2)よりも大きい方が有利である。縦溝の本数が少ないほど縦溝1本当たりの横断断面積を大きく確保できるが、本発明者によれば、ホルダーの加工性を考慮すると縦溝の最適な本数は3本であると思料される。具体的に説明すると、縦溝が1本または2本の場合は、加工上品質の安定したホルダーが得られないという問題がある。逆に、縦溝を4本あるいは5本以上に増やすと、あまり横断断面積の広い縦溝が得られない。また、前記縦溝の製作にはブローチ加工を用いるのが一般的であるため、縦溝の面積を大きくしかつ本数を多くすると、ブローチ加工の際、ボール受座に歪み等が発生し、また工具消耗も激しいため工具の交換回数も多くコストが上がるという問題がある。
【0011】
したがって、縦溝の本数を3本に設定することにより、加工上品質の安定したホルダーが得られる上、ボール受座に歪みもなく、縦溝1本当たりの横断断面積も大きくでき、しかもブローチ加工用工具の交換回数も少なくなりコスト削減も図れる。
以 上
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の塗布具の実施形態を説明する。なお、本発明において塗布具とは、修正液、水性・油性インキを被塗布面に筆記するためのボールペン等の筆記具、またその他化粧料等の流動体をインキとした塗布具をいう。
【0013】
図1は、本実施形態に係る塗布具の縦断面図である。図2および図3は、本実施形態に係る塗布具の先端部の拡大縦断面図であって、図2は吐出口が閉止している状態を示し、図3は吐出口が開放している状態を示す図である。図4は図3におけるIV−IV断面図である。
【0014】
本実施形態の塗布具8について説明する。この塗布具8は、図1および図2に示すように、流動体を内部に収容した軸本体2と、軸本体2の先端部に取り付けられたプラスチック製の口金(以下、口プラという)14と、軸本体2からの流動体が流出される吐出口4a1が先端に設けられたボールハウス4aを有し、かつ、口プラ14内に嵌入されたホルダー4と、ボールハウス4a内に回転自在に保持されると共に一部が吐出口4a1から外部に臨んで塗布面となるボール6とを備え、ボール6は、吐出口4a1の周囲の内壁に対して当接・離脱する方向に移動自在に収容され当接・離脱することにより吐出口4a1を閉止・開放するものであり、ボール6の一部を被塗布面に押し当てられることによって、吐出口4a1との隙間から流動体を吐出させて塗布するものである。
【0015】
また、ボールハウス4aの後端には、図2に示すように、ボール6の一部が被塗布面に押し当てられてボール6が後方に移動したときにボール6の後面を受けるボール受座4a2が形成される。さらに、ボール受座4a2の横断面視略中心部には、軸本体2からの流動体をボールハウス4aに誘導する流動体誘導孔4bが設けられており、流動体誘導孔4bの内壁には、流動体誘導孔4bを中心に放射状に配置され流動体の誘導方向に沿って形成された複数の縦溝4cが設けられる。さらに、流動体誘導孔4b内には、ボール6の後面に当接してボール6を先方に付勢する付勢手段12が挿通している。
【0016】
以下、各部の構成を詳細に説明する。
軸本体2は、図1に示すように、略円筒形形状を呈するものであって、軸本体2先端部に向けてやや先細りに形成されたテーパー部2aと、このテーパー部2aの先端から連続的に形成されて開口した円筒部2bとを有する。また、軸本体2は、可撓性に富んだ塗布液タンクであって、押圧されて撓むことにより内部の流動体をボールハウス4aに供給することが可能なものである。
【0017】
口プラ14は、図1に示すように、前側部分の外周面形状が先端に向けて先細るテーパー形状を呈し、このテーパー部14aの後端には、段部14bを介して、テーパー部14a後端よりも外径の小さい円筒部14cが連続的に設けられている。また、円筒部14c後部の内周面には、中心軸線に沿って複数の縦リブ14c1が設けられている。口プラ14は、段部14bが軸本体2の円筒部2bの前端面に当たるまで軸本体2に圧入され組付けられる。
【0018】
ホルダー4は、図1に示すように、前後両端で開口し、かつ、先端部が先細る略円筒形形状を呈するものであって、その後端が口プラ14の縦リブ14c1の先端に当接するまで口プラ14内に圧入され、かつ、その前側半分が外部に露出した状態で口プラ14に接続されている。
【0019】
ボールハウス4aは、図2に示すように、横断面形状が円形かつ内面が平滑な孔であって、ボール6の周りを流動体が流通可能な程度にボール6との間にクリアランスを有するものである。また、ボールハウス4aの先端開口となる吐出口4a1は、一般にかしめ部と称されるものであって、ボール6がボールハウス4a内に挿入された後に、ボール6の直径dよりも小さい口径となるようかしめられており、これによってボール6は、回転・移動可能な状態でボールハウス4a内に閉じ込められ保持される。
【0020】
ボール受座4a2は、図2に示すように、ホルダー4の内壁から内側に向けて突出したものであり、後方に行くに従いその内径が小さくなるすり鉢状の斜面である。流動体誘導孔4bは、横断面視で円形形状を呈した孔であり、複数の縦溝4cは、流動体誘導孔4bの周方向に所定の間隔をあけて、流動体誘導孔4bの内壁に各々が凹形状を呈して3〜5箇所に設けられている。
【0021】
付勢手段12は、図2に示すように、先端部が流動体誘導孔4bに後方から臨んでボール6の後端部に当接し、かつ、長手方向略中央部に大径部12a1を有する押し棒12aと、この押し棒12aの後部に嵌装されて大径部12a1の段差面に先端が当接すると共に後端が前記縦リブ14c1に係止された圧縮コイルスプリング12bとからなる。なお、付勢手段は、この付勢手段12に特に限定されず、ボール6の後端部に、板状のスプリングあるいは先端を縮径した圧縮コイルスプリング等のスプリング部材を直接当接させたものでもよい。
【0022】
本実施形態においては、図2に示すように、ボール6の直径dはφ1.0(mm)、ボールハウス4aの内径寸法Dはφ1.1(mm)である。また、ボール6の前後方向Lの移動可能量は0.1(mm)、ボール6の左右方向Wの移動可能量は片側で約0.04(mm)となっている。また、図3に示すように、流動体誘導孔4bの内径寸法Aはφ0.7(mm)、対向する縦溝4cの底部間の寸法Bは1.0(mm)であり、ボール6がボール受座4a2に当接したときの前記縦溝4cの1本当たりの横断断面積S(図4参照)は、0.035〜0.046(mm2)に設定されている。この横断断面積Sは、各縦溝4cの底部、各縦溝4cの左右両側壁および流動体誘導孔4bの内径を直径とする円(図4に想像線Xで示す)によって囲まれる面積をいう。
【0023】
なお、ボール6の前記左右方向Wの移動可能量は、塗布時にボール6が後退してボール受座4a2に当たった状態における、ボール6と吐出口4a1とのクリアランスで決まる。本実施形態では、ボール6の前後方向の移動可能量が0.1(mm)、吐出口4a1の内径寸法D’がφ0.955(mm)に設定されており、ボール6が最も後退した状態のときの吐出口4a1に相対するボール6の外周径d’(図3参照)はφ0.866(mm)となる。よって、ボール6の左右方向Wの移動可能量は両側で0.089(mm)、すなわち片側で0.044(mm)≒0.4(mm)となる。
【0024】
これらの数値は、使用する流動体および使用するボール6の直径に応じて適宜に選択可能である。また、ボール6の材質は、超硬合金が最も好適であると考えられるが、ステンレス鋼などでもよい。
【0025】
また、縦溝4cの横断断面積Sの上限値は、収容する流動体の種類により変動するが、ボール6がボール受座4a2に当接したときにボール受座4a2がボール6から受ける力に耐えられる範囲であれば適宜に設定可能である。
【0026】
以上のような構成を有する本実施形態の塗布具によれば、ボール6がボール受座4a2に当接したときの縦溝4cの1本当たりの横断断面積を0.035(mm2)以上に設定したので、流動体が容易に縦溝4cを通過するようになる。したがって、流動体が顔料を含む着色剤あるいはその顔料が金属粉顔料のように大きな粒子径を持ち、顔料の沈降物を再撹拌するボール16(図1参照)等の撹拌部材を軸本体2内に必要とするような場合であっても、ボール受座4a2、縦溝4cに顔料が堆積しにくくなるため、長く連続筆記する場合や、フィルム面等で前記ボール6が滑って回転しにくい場合、あるいは、ペン先を下向きに保存しておいた場合でも、軸本体2からボールハウス4aに至る流動体の流れが良好になり、円滑に筆記を行うことができるようになる。
【0027】
また、より円滑な筆記が得られるようにするには、前記縦溝4cの1本当たりの横断断面積が0.035(mm2)よりも大きい方が有利である。縦溝4cの本数が少ないほど縦溝4cの1本当たりの横断断面積Sを大きく確保できるが、本発明者によれば、ホルダー4の加工性を考慮すると縦溝4cの最適な本数は3本であると思料される。具体的に説明すると、縦溝4cが1本または2本の場合は、加工上品質の安定したホルダー4が得られないという問題がある。逆に縦溝4cを4本あるいは5本以上に増やすと、あまり大きな横断断面積Sが得られない。また、縦溝4cの製作にはブローチ加工を用いるのが一般的であるため、縦溝4cの面積を大きくしかつ本数を多くすると、ブローチ加工の際、ボール受座4a2に歪み等が発生し、また工具消耗も激しいため工具の交換回数も多くコストが上がるという問題がある。
【0028】
したがって、縦溝4cの本数を3本に設定することで、加工上品質の安定したホルダー4が得られる上、ボール受座4a2に歪みもなく、縦溝4cの1本当たりの横断断面積Sも大きくでき、しかもブローチ加工用工具の交換回数も少なくなりコスト削減も図れる。
【0029】
なお、本実施形態は、本発明の塗布具の好適な実施の態様であり、本発明の技術的範囲は、この実施形態に何ら限定されるものではない。
【0030】
【実施例】
次に、本発明のより具体的な態様としての実施例1〜実施例4と、縦溝の面積を0.035(mm2)未満に設定した比較例1〜比較例3との、連続筆記における筆記安定性の比較試験を説明する。この比較試験に係る実施例1〜4・比較例1〜3それぞれの縦溝の本数(本)、縦溝1本当たりの横断断面積(mm2)および縦溝の横断総面積(mm2)を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
この比較試験の試験方法と評価基準は下記の通りである。
(試験方法)
実施例1〜4および比較例1〜3の各塗布具に所定のインキを充填し、PPC用紙およびPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に直径3cmの螺旋書を休むことなく行い、描線かすれが発生するまでの程度を調べた。
(評価基準)
○:描線かすれの発生なし。
△:描線かすれは発生するが、すぐに復帰。
×:3m以下で描線かすれが発生。
【0033】
比較試験の結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】
表2からわかるように、縦溝1本当たりの横断断面積が0.035(mm2)よりも小さく設定された比較例1〜3では、ほとんどの場合において描線かすれが発生してしまうのに対し、実施例1〜4では、描線かすれの発生はほとんど無い。したがって、縦溝1本当たりの横断断面積を0.035(mm2)以上に設定した本発明によれば、長く連続筆記したり滑らかな被塗布面に筆記を行ったりするときでも円滑な筆記が得られることが、この比較試験からもわかる。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明の通り、本発明の塗布具によれば、前記ボールがボール受座に当接したときの前記縦溝1本当たりの横断断面積を0.035(mm2)以上に設定することにより、長く連続筆記する場合やフィルム面等で前記ボールが滑って回転しにくい場合あるいはペン先を下向きに保存しておいた場合であっても、軸本体からボールハウスに至る流動体の流れを良好にし、円滑な筆記を行うことができる。
【0037】
また、縦溝の本数を3本に設定することにより、加工上品質の安定したホルダーが得られる上、ボール受座に歪みもなく、縦溝1本当たりの横断断面積も大きくでき、しかもブローチ加工用工具の交換回数も少なくしてコスト削減も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の塗布具の縦断面図である。
【図2】本実施形態の塗布具の先端部の拡大縦断面図であって、吐出口が閉止している状態を示す図である。
【図3】本実施形態の塗布具の先端部の拡大縦断面図であって、吐出口が開放している状態を示す図である。
【図4】図3におけるIV−IV断面図である。
【符号の説明】
2 軸本体
4 ホルダー
4a ボールハウス
4a1 吐出口
4a2 ボール受座
4b 流動体誘導孔
4c 縦溝
6 ボール
8 塗布具
12 付勢手段
12a 押し棒
12b 圧縮コイルスプリング
16 撹拌用ボール(撹拌部材の一例)
S 縦溝の横断断面積
d ボールの直径
D ボールハウスの内径寸法
Claims (1)
- 顔料を含む着色剤またはその顔料に金属粉顔料が含まれる流動体を内部に収納した軸本体と、該軸本体からの流動体が流出される吐出口が先端に設けられたボールハウスを有するホルダーと、前記ボールハウス内に回転自在に保持されると共に一部が前記吐出口から外部に臨んで塗布面となるボールとを備え、前記ボールハウスの後端には、前記ボールの一部が被塗布面に押し当てられて後方に移動したときに前記ボールの後部を受けるボール受座が形成されると共に、該ボール受座の略中心部には、前記軸本体からの流動体を前記ボールハウスに誘導する流動体誘導孔が設けられ、該流動体誘導孔の内壁には、該流動体誘導孔を中心に放射状に配置され流動体の誘導方向に沿って形成された複数の縦溝が設けられ、前記ボールは、前記吐出口の周囲の内壁に対して当接・離脱する方向に移動自在に収容され前記当接・離脱することにより前記吐出口を閉止・開放するものであり、前記ボールの一部を被塗布面に押し当てることによって、前記吐出口との隙間から流動体を吐出させて被塗布面に塗布する塗布具において、
前記ボールが前記ボール受座に当接したときの、ボールの一部と縦溝の底部及び縦溝の両側壁とに囲まれた縦溝1本当たりの横断断面積は、0.035(mm2)以上に設定されたことを特徴とする塗布具。
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