JP3260120B2 - ボールペンレフィル - Google Patents
ボールペンレフィルInfo
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- JP3260120B2 JP3260120B2 JP18175598A JP18175598A JP3260120B2 JP 3260120 B2 JP3260120 B2 JP 3260120B2 JP 18175598 A JP18175598 A JP 18175598A JP 18175598 A JP18175598 A JP 18175598A JP 3260120 B2 JP3260120 B2 JP 3260120B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、一部をチップ先端
より臨出したボ−ルを回転自在に抱持し、前記ボールの
背面をチップ先端縁の内壁面に直にまたは押圧子を介し
て押圧するコイルスプリングを保持部に当接して内在し
たボールペンチップを配設してなるボールペンレフィル
に関する。
より臨出したボ−ルを回転自在に抱持し、前記ボールの
背面をチップ先端縁の内壁面に直にまたは押圧子を介し
て押圧するコイルスプリングを保持部に当接して内在し
たボールペンチップを配設してなるボールペンレフィル
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来からコイルスプリングによりボ−ル
を常にチップ先端内壁面に直にまたは押圧子を介して押
圧してなる弁機構を具備することにより、非筆記時のイ
ンキの垂れ下がりを防止したボールペンレフィルは知ら
れている。こうしたコイルスプリング及びコイルスプリ
ングの保持方法については、様々なものが提案または提
供されている。
を常にチップ先端内壁面に直にまたは押圧子を介して押
圧してなる弁機構を具備することにより、非筆記時のイ
ンキの垂れ下がりを防止したボールペンレフィルは知ら
れている。こうしたコイルスプリング及びコイルスプリ
ングの保持方法については、様々なものが提案または提
供されている。
【０００３】また、インキ収容管に剪断減粘性を有する
インキとインキの消費に伴い追従するグリース状のフォ
ロアを直に充填したボールペンレフィルも知られてお
り、現実に市販されている。ところで、現実問題として
ボールペンレフィルの製造工程において、インキ収容管
に前記インキ及びフォロアを充填する際、インキ収容管
及びボールペンチップ内に空気も収容されてしまうとい
う問題がある。このボールペンチップ内に溜まった空気
は、初期書き出しの悪化等の原因となるので、ボールペ
ンレフィルの製造工程において、例えば遠心機を用いて
強制的にレフィールの後端開口部より空気を逃がす工程
を設けている。
インキとインキの消費に伴い追従するグリース状のフォ
ロアを直に充填したボールペンレフィルも知られてお
り、現実に市販されている。ところで、現実問題として
ボールペンレフィルの製造工程において、インキ収容管
に前記インキ及びフォロアを充填する際、インキ収容管
及びボールペンチップ内に空気も収容されてしまうとい
う問題がある。このボールペンチップ内に溜まった空気
は、初期書き出しの悪化等の原因となるので、ボールペ
ンレフィルの製造工程において、例えば遠心機を用いて
強制的にレフィールの後端開口部より空気を逃がす工程
を設けている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の空気を
逃がす工程において、ボールペンチップ内にボ−ルを常
にチップ先端内壁面に押圧するためのコイルスプリング
を内在した構造のものにおいては、コイルスプリングを
保持する保持部と、その保持部に当接するコイルスプリ
ングの当接部とにより前記空気をインキ収容管へ移動す
る通路を塞いでしまい、ボールペンチップ内に溜まった
空気が逃げにくいという事実があった。
逃がす工程において、ボールペンチップ内にボ−ルを常
にチップ先端内壁面に押圧するためのコイルスプリング
を内在した構造のものにおいては、コイルスプリングを
保持する保持部と、その保持部に当接するコイルスプリ
ングの当接部とにより前記空気をインキ収容管へ移動す
る通路を塞いでしまい、ボールペンチップ内に溜まった
空気が逃げにくいという事実があった。
【０００５】本発明は上記問題に鑑み、インキ収容管
に、静的には高い粘性を有して筆記時のボールの回転に
より粘性が低下してインキが流出する剪断減粘性を有す
るインキと、該インキの後端にインキの消費とともに追
従するグリース状のフォロアを充填し、先端に、一部を
チップ先端より臨出したボ−ルを回転自在に抱持し、前
記ボールの背面をチップ先端縁の内壁面に直にまたは押
圧子を介して押圧するコイルスプリングを保持部に当接
して内在したボールペンチップを配設してなるボールペ
ンレフィルにおいて、該ボールペンレフィルの製造工程
の空気を逃がす工程で空気を逃がし易い構造とし、初期
書き出し性の良いボールペンレフィルを得るものであ
る。
に、静的には高い粘性を有して筆記時のボールの回転に
より粘性が低下してインキが流出する剪断減粘性を有す
るインキと、該インキの後端にインキの消費とともに追
従するグリース状のフォロアを充填し、先端に、一部を
チップ先端より臨出したボ−ルを回転自在に抱持し、前
記ボールの背面をチップ先端縁の内壁面に直にまたは押
圧子を介して押圧するコイルスプリングを保持部に当接
して内在したボールペンチップを配設してなるボールペ
ンレフィルにおいて、該ボールペンレフィルの製造工程
の空気を逃がす工程で空気を逃がし易い構造とし、初期
書き出し性の良いボールペンレフィルを得るものであ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明では、インキ収容管に、静的には高い粘性を有
して筆記時のボールの回転により粘性が低下してインキ
が流出する剪断減粘性を有するインキと、該インキの後
端にインキの消費とともに追従するグリース状のフォロ
アを充填し、先端に、一部をチップ先端より臨出したボ
−ルを回転自在に抱持し、前記ボールの背面をチップ先
端縁の内壁面に直にまたは押圧子を介して押圧するコイ
ルスプリングを保持部に当接して内在したボールペンチ
ップを配設してなるボールペンレフィルにおいて、前記
コイルスプリングの保持部に当接する当接部の横断面形
状を非円形に形成することにより、保持部との間に間隙
が生じるように形成したものである。
に本発明では、インキ収容管に、静的には高い粘性を有
して筆記時のボールの回転により粘性が低下してインキ
が流出する剪断減粘性を有するインキと、該インキの後
端にインキの消費とともに追従するグリース状のフォロ
アを充填し、先端に、一部をチップ先端より臨出したボ
−ルを回転自在に抱持し、前記ボールの背面をチップ先
端縁の内壁面に直にまたは押圧子を介して押圧するコイ
ルスプリングを保持部に当接して内在したボールペンチ
ップを配設してなるボールペンレフィルにおいて、前記
コイルスプリングの保持部に当接する当接部の横断面形
状を非円形に形成することにより、保持部との間に間隙
が生じるように形成したものである。
【０００７】また、インキ収容管に、静的には高い粘性
を有して筆記時のボールの回転により粘性が低下してイ
ンキが流出する剪断減粘性を有するインキと、該インキ
の後端にインキの消費とともに追従するグリース状のフ
ォロアを充填し、先端に、一部をチップ先端より臨出し
たボ−ルを回転自在に抱持し、前記ボールの背面をチッ
プ先端縁の内壁面に直にまたは押圧子を介して押圧する
コイルスプリングを保持部に当接して内在したボールペ
ンチップを配設してなるボールペンレフィルにおいて、
前記コイルスプリングの保持部に当接する当接部が後端
部であって、該後端部をフック状に形成することにより
保持部との間に間隙を生じるように形成したものであ
る。
を有して筆記時のボールの回転により粘性が低下してイ
ンキが流出する剪断減粘性を有するインキと、該インキ
の後端にインキの消費とともに追従するグリース状のフ
ォロアを充填し、先端に、一部をチップ先端より臨出し
たボ−ルを回転自在に抱持し、前記ボールの背面をチッ
プ先端縁の内壁面に直にまたは押圧子を介して押圧する
コイルスプリングを保持部に当接して内在したボールペ
ンチップを配設してなるボールペンレフィルにおいて、
前記コイルスプリングの保持部に当接する当接部が後端
部であって、該後端部をフック状に形成することにより
保持部との間に間隙を生じるように形成したものであ
る。
【０００８】
【０００９】さらには、前記保持部を軸心方向に対しテ
ーパー状に形成したものである。
ーパー状に形成したものである。
【００１０】本発明において保持部に当接するコイルス
プリングの当接部とは、例えばコイルスプリング後端が
当接する場合にはコイルスプリングの後端、コイルスプ
リングに形成した縮径部が当接する場合には該縮径部
等、コイルスプリングが保持部に当接する部分をいうも
のである。
プリングの当接部とは、例えばコイルスプリング後端が
当接する場合にはコイルスプリングの後端、コイルスプ
リングに形成した縮径部が当接する場合には該縮径部
等、コイルスプリングが保持部に当接する部分をいうも
のである。
【００１１】本発明のボールペンレフィルは、ボールペ
ンチップに内在したコイルスプリングを保持部に当接し
て保持するものであるが、該保持部は、インキ収容管の
先端にチップホルダーを介してボールペンチップを挿着
した構造においてはチップホルダ−の内壁面に、インキ
収容管の先端に直にボールペンチップを挿着した構造に
おいてはインキ収容管の先端部内壁面に、周状に連続あ
るいは非連続的に設けることができる。また、保持部の
形状は、段状あるいは突状等、一般的に知られている形
状において採用することができる。
ンチップに内在したコイルスプリングを保持部に当接し
て保持するものであるが、該保持部は、インキ収容管の
先端にチップホルダーを介してボールペンチップを挿着
した構造においてはチップホルダ−の内壁面に、インキ
収容管の先端に直にボールペンチップを挿着した構造に
おいてはインキ収容管の先端部内壁面に、周状に連続あ
るいは非連続的に設けることができる。また、保持部の
形状は、段状あるいは突状等、一般的に知られている形
状において採用することができる。
【００１２】また、本発明におけるコイルスプリング
は、少なくとも保持部に当接するコイルスプリングの当
接部を、保持部との間に間隙を生じるように形成する
が、その形状は、例えば横断面形状を楕円形、略三角形
等の非円形状あるいはフック状に形成する等、特に限定
されないが、前記した保持部に当接した場合に、空気が
逃げる間隙を得られる形状を適宜選択すればよい。
は、少なくとも保持部に当接するコイルスプリングの当
接部を、保持部との間に間隙を生じるように形成する
が、その形状は、例えば横断面形状を楕円形、略三角形
等の非円形状あるいはフック状に形成する等、特に限定
されないが、前記した保持部に当接した場合に、空気が
逃げる間隙を得られる形状を適宜選択すればよい。
【００１３】
【実施例】図１、２に示す第１の実施例のボールペンレ
フィル１は、チップ２に、ボ−ル３を抱持可能にするた
め、ボ−ル抱持室４とボ−ル座５と、該ボ−ル座５の中
央部にインキ流路孔６を設けた構造である。ボ−ル３
は、チップ先端７をかしめ加工で内側にかしめることに
より、ボ−ル３の一部を前記チップ先端７より外方に臨
出させた状態で回転自在に抱持してある。
フィル１は、チップ２に、ボ−ル３を抱持可能にするた
め、ボ−ル抱持室４とボ−ル座５と、該ボ−ル座５の中
央部にインキ流路孔６を設けた構造である。ボ−ル３
は、チップ先端７をかしめ加工で内側にかしめることに
より、ボ−ル３の一部を前記チップ先端７より外方に臨
出させた状態で回転自在に抱持してある。
【００１４】前記チップ２を、チップホルダー１０の先
端に形成した係合孔１１に嵌着する。係合孔１１は、係
合孔１１より小径としたインキを導出するためのインキ
流通路１２が連通している。係合孔１１とインキ流通路
１２が連接して構成される段部をコイルスプリング８の
保持部１３として設けてある。前記したコイルスプリン
グ８は、後端部８ａを保持部１３に当接して保持され、
前方に弾発してチップ２及びチップホルダー１０内に装
填してあるので、ボ−ル３はコイルスプリング８の直線
状の押圧部９の先端により常に押圧されてチップ先端７
の内壁面７ａに当接している。
端に形成した係合孔１１に嵌着する。係合孔１１は、係
合孔１１より小径としたインキを導出するためのインキ
流通路１２が連通している。係合孔１１とインキ流通路
１２が連接して構成される段部をコイルスプリング８の
保持部１３として設けてある。前記したコイルスプリン
グ８は、後端部８ａを保持部１３に当接して保持され、
前方に弾発してチップ２及びチップホルダー１０内に装
填してあるので、ボ−ル３はコイルスプリング８の直線
状の押圧部９の先端により常に押圧されてチップ先端７
の内壁面７ａに当接している。
【００１５】本実施例においては、コイルスプリング８
によりボ−ル３を常にチップ先端７の内壁面７ａに押圧
するようにしてあるが、押圧子（図示せず）を介してボ
ールをチップ先端の内壁面に押圧してもよい。
によりボ−ル３を常にチップ先端７の内壁面７ａに押圧
するようにしてあるが、押圧子（図示せず）を介してボ
ールをチップ先端の内壁面に押圧してもよい。
【００１６】また、筆記時のボ−ル３に加わる筆圧を受
け止め、かつボ−ル３の回転を円滑にするために、ボ−
ル座５を設けた構造としてあるが、ボ−ル座を設けない
構造であっても良い。また、チップ先端７の内壁面７ａ
を、ボ−ル３と同形の球面状に形成すると、ボ−ルとチ
ップ先端の内壁面とで構成される弁構造の効果が向上す
るので好ましい。
け止め、かつボ−ル３の回転を円滑にするために、ボ−
ル座５を設けた構造としてあるが、ボ−ル座を設けない
構造であっても良い。また、チップ先端７の内壁面７ａ
を、ボ−ル３と同形の球面状に形成すると、ボ−ルとチ
ップ先端の内壁面とで構成される弁構造の効果が向上す
るので好ましい。
【００１７】前記コイルスプリング８は、後方を座巻き
に形成するとともに、後端部８ａを略三角形に形成して
ある。コイルスプリング８の後方を座巻きで形成するこ
とにより、保持した際にコイルスプリング８の座りが安
定する。
に形成するとともに、後端部８ａを略三角形に形成して
ある。コイルスプリング８の後方を座巻きで形成するこ
とにより、保持した際にコイルスプリング８の座りが安
定する。
【００１８】また、前記後端部８ａを略三角形にするこ
とにより、図７に示す従来のコイルスプリングをボール
ペンレフィル１に装填した場合の後端部１８ａが円形の
場合と異なり、コイルスプリング８の当接部（後端部８
ａ）と保持部１３の間に空気の逃げ道となる間隙１５を
設けることができる。
とにより、図７に示す従来のコイルスプリングをボール
ペンレフィル１に装填した場合の後端部１８ａが円形の
場合と異なり、コイルスプリング８の当接部（後端部８
ａ）と保持部１３の間に空気の逃げ道となる間隙１５を
設けることができる。
【００１９】チップホルダー１０の後方には静的には高
い粘性を有して筆記時のボール３の回転により粘性が低
下してインキが流出される剪断減粘性を有するインキ
（図示せず）と、該インキの後端にインキの消費ととも
に追従するグリース状のフォロア（図示せず）を直に充
填したインキ収容管１４を配設してある。
い粘性を有して筆記時のボール３の回転により粘性が低
下してインキが流出される剪断減粘性を有するインキ
（図示せず）と、該インキの後端にインキの消費ととも
に追従するグリース状のフォロア（図示せず）を直に充
填したインキ収容管１４を配設してある。
【００２０】ボールペンレフィル１の製造工程におい
て、チップ２内、チップホルダー１０及びインキ収容管
１４に溜まった空気を逃がす工程として遠心機（図示せ
ず）にかけると、該遠心工程において、チップ２内に溜
まった空気は、コイルスプリング８を装填してあっても
空気逃げ路となる間隙１５を通ってインキ収容管１４へ
と移動するので空気が逃げ易い。
て、チップ２内、チップホルダー１０及びインキ収容管
１４に溜まった空気を逃がす工程として遠心機（図示せ
ず）にかけると、該遠心工程において、チップ２内に溜
まった空気は、コイルスプリング８を装填してあっても
空気逃げ路となる間隙１５を通ってインキ収容管１４へ
と移動するので空気が逃げ易い。
【００２１】図３、４に示す第２の実施例のボールペン
レフィル２１は、実施例１と同様に、チップ２２に、ボ
−ル２３を抱持可能にするため、ボ−ル抱持室２４とボ
−ル座２５と、該ボ−ル座２５の中央部に形成したイン
キ流路孔２６を設けた構造である。ボ−ル２３は、チッ
プ先端２７をかしめ加工で内側にかしめることにより、
ボ−ル２３の一部を前記チップ先端２７より外方に臨出
させた状態で回転自在に抱持してある。
レフィル２１は、実施例１と同様に、チップ２２に、ボ
−ル２３を抱持可能にするため、ボ−ル抱持室２４とボ
−ル座２５と、該ボ−ル座２５の中央部に形成したイン
キ流路孔２６を設けた構造である。ボ−ル２３は、チッ
プ先端２７をかしめ加工で内側にかしめることにより、
ボ−ル２３の一部を前記チップ先端２７より外方に臨出
させた状態で回転自在に抱持してある。
【００２２】前記チップ２２を、チップホルダー３０の
先端に形成した係合孔３１に嵌着する。係合孔３１は、
係合孔３１より小径としたインキを導出するためのイン
キ流通路３２が連通している。係合孔３１とインキ流通
路３２が連接して構成される段部をコイルスプリング２
８の保持部３３として設けてある。
先端に形成した係合孔３１に嵌着する。係合孔３１は、
係合孔３１より小径としたインキを導出するためのイン
キ流通路３２が連通している。係合孔３１とインキ流通
路３２が連接して構成される段部をコイルスプリング２
８の保持部３３として設けてある。
【００２３】前記コイルスプリング２８は後方を座巻き
で形成するとともに、後端２８ａに膨出部を形成し、さ
らに後端を徐々に縮径した縮径部２８ｂを形成してあ
る。該コイルスプリング２８は、チップホルダー３０に
形成した軸心方向に対しテーパー状に形成した保持部３
３に、前記縮径部２８ｂを当接して保持し、前方に弾発
してチップ２２及びチップホルダー３０内に装填してあ
るので、ボ−ル２３はコイルスプリング２８の直線状の
押圧部２９の先端により常に押圧されてチップ先端２７
の内壁面２７ａに当接している。コイルスプリングの縮
径部２８ｂで保持しているので保持部３３に接する面積
が増し、保持した際の座りの安定度がさらに増してい
る。
で形成するとともに、後端２８ａに膨出部を形成し、さ
らに後端を徐々に縮径した縮径部２８ｂを形成してあ
る。該コイルスプリング２８は、チップホルダー３０に
形成した軸心方向に対しテーパー状に形成した保持部３
３に、前記縮径部２８ｂを当接して保持し、前方に弾発
してチップ２２及びチップホルダー３０内に装填してあ
るので、ボ−ル２３はコイルスプリング２８の直線状の
押圧部２９の先端により常に押圧されてチップ先端２７
の内壁面２７ａに当接している。コイルスプリングの縮
径部２８ｂで保持しているので保持部３３に接する面積
が増し、保持した際の座りの安定度がさらに増してい
る。
【００２４】前記コイルスプリング２８は、縮径部２８
ｂを楕円形に形成してある。また、チップホルダー３０
に形成した保持部３３に、前記楕円形の縮径部２８ｂを
当接して保持しているので、コイルスプリング２８の当
接部（縮径部２８ｂ）と保持部３３に間隙３５を生じて
いる。
ｂを楕円形に形成してある。また、チップホルダー３０
に形成した保持部３３に、前記楕円形の縮径部２８ｂを
当接して保持しているので、コイルスプリング２８の当
接部（縮径部２８ｂ）と保持部３３に間隙３５を生じて
いる。
【００２５】また、保持部３３をテーパー状に形成する
ことにより、前記遠心工程おいて、空気が保持部３３の
保持面３３ａにおいて、テーパーに沿ってインキ収容管
３４へ流動し易くなり、保持面３３ａで停滞しにくくな
るので、チップ２２内に残った空気は当然のことである
が、保持面３３ａに存在する空気を遠心工程においてさ
らに逃がし易くなる。
ことにより、前記遠心工程おいて、空気が保持部３３の
保持面３３ａにおいて、テーパーに沿ってインキ収容管
３４へ流動し易くなり、保持面３３ａで停滞しにくくな
るので、チップ２２内に残った空気は当然のことである
が、保持面３３ａに存在する空気を遠心工程においてさ
らに逃がし易くなる。
【００２６】ボールペンレフィル２１の製造工程におい
て、チップ２２内、チップホルダー３０及びインキ収容
管３４に溜まった空気を逃がす工程として遠心機（図示
せず）にかけると、該遠心工程において、チップ２２内
に溜まった空気は、コイルスプリング２８を装填してあ
っても空気逃げ路となる間隙３５を通ってインキ収容管
３４へと移動するので、空気が逃げ易い。
て、チップ２２内、チップホルダー３０及びインキ収容
管３４に溜まった空気を逃がす工程として遠心機（図示
せず）にかけると、該遠心工程において、チップ２２内
に溜まった空気は、コイルスプリング２８を装填してあ
っても空気逃げ路となる間隙３５を通ってインキ収容管
３４へと移動するので、空気が逃げ易い。
【００２７】図５、６に示す第３の実施例のボールペン
レフィル４１は、実施例１、２と同様に、チップ４２
に、ボ−ル４３を抱持可能にするため、ボ−ル抱持室４
４とボ−ル座４５と、該ボ−ル座４５の中央部にインキ
流路孔４６を設けた構造である。ボ−ル４３は、チップ
先端４７をかしめ加工で内側にかしめることにより、ボ
−ル４３の一部を前記チップ先端４７より外方に臨出さ
せた状態で回転自在に抱持してある。
レフィル４１は、実施例１、２と同様に、チップ４２
に、ボ−ル４３を抱持可能にするため、ボ−ル抱持室４
４とボ−ル座４５と、該ボ−ル座４５の中央部にインキ
流路孔４６を設けた構造である。ボ−ル４３は、チップ
先端４７をかしめ加工で内側にかしめることにより、ボ
−ル４３の一部を前記チップ先端４７より外方に臨出さ
せた状態で回転自在に抱持してある。
【００２８】前記チップ４２を、チップホルダー５０の
先端に形成した係合孔５１に嵌着する。係合孔５１は、
係合孔５１より小径としたインキを導出するためのイン
キ流通路５２が連通している。係合孔５１とインキ流通
路５２が連接して構成される段部をコイルスプリング４
８の保持部５３として設けてある。前記したコイルスプ
リング４８は、後端部４８ａを保持部５３に当接して保
持され、前方に弾発してチップ４２及びチップホルダー
５０内に装填してあるので、ボ−ル４３はコイルスプリ
ング４８の直線状の押圧部４９の先端により常に押圧さ
れてチップ先端４７の内壁面４７ａに当接している。
先端に形成した係合孔５１に嵌着する。係合孔５１は、
係合孔５１より小径としたインキを導出するためのイン
キ流通路５２が連通している。係合孔５１とインキ流通
路５２が連接して構成される段部をコイルスプリング４
８の保持部５３として設けてある。前記したコイルスプ
リング４８は、後端部４８ａを保持部５３に当接して保
持され、前方に弾発してチップ４２及びチップホルダー
５０内に装填してあるので、ボ−ル４３はコイルスプリ
ング４８の直線状の押圧部４９の先端により常に押圧さ
れてチップ先端４７の内壁面４７ａに当接している。
【００２９】前記コイルスプリング４８は後端部４８ａ
をフック状に形成してある。該コイルスプリング４８
は、チップホルダー５０に形成した保持部５３に、前記
フック状の後端部４８ａを当接して保持しているので、
コイルスプリング４８の当接部（後端部４８ａ）と保持
部５３に間隙５５を設けることができる。
をフック状に形成してある。該コイルスプリング４８
は、チップホルダー５０に形成した保持部５３に、前記
フック状の後端部４８ａを当接して保持しているので、
コイルスプリング４８の当接部（後端部４８ａ）と保持
部５３に間隙５５を設けることができる。
【００３０】ボールペンレフィル４１の製造工程におい
て、チップ４２内、チップホルダー５０及びインキ収容
管５４に溜まった空気を逃がす工程として遠心機（図示
せず）にかけると、該遠心工程において、チップ４２内
に溜まった空気は、コイルスプリング４８を装填してあ
っても空気逃げ路となる間隙５５を通ってインキ収容管
５４へと移動するので、空気が逃げ易い。
て、チップ４２内、チップホルダー５０及びインキ収容
管５４に溜まった空気を逃がす工程として遠心機（図示
せず）にかけると、該遠心工程において、チップ４２内
に溜まった空気は、コイルスプリング４８を装填してあ
っても空気逃げ路となる間隙５５を通ってインキ収容管
５４へと移動するので、空気が逃げ易い。
【００３１】
【発明の効果】本発明のボールペンレフィルは、前述し
た構成なので、ボールペンレフィルの組み立て工程にお
いて、空気を逃がす工程で空気を逃がし易い構造として
あるため、初期書き出し性の良いボールペンレフィルを
得ることができる。
た構成なので、ボールペンレフィルの組み立て工程にお
いて、空気を逃がす工程で空気を逃がし易い構造として
あるため、初期書き出し性の良いボールペンレフィルを
得ることができる。
【図１】本発明の第１の実施例を示すボールペンレフィ
ルの要部の縦断面図である。
ルの要部の縦断面図である。
【図２】図１におけるＡ−Ａ端面図である
【図３】本発明の第２の実施例を示すボールペンレフィ
ルの要部の縦断面図である。
ルの要部の縦断面図である。
【図４】図３におけるＢ−Ｂ端面図である
【図５】本発明の第３の実施例を示すボールペンレフィ
ルの要部の縦断面図である。
ルの要部の縦断面図である。
【図６】図５におけるＣ−Ｃ端面図である
【図７】従来のボールペンレフィルにおけるコイルスプ
リングを保持した保持部の拡大横断面図である。
リングを保持した保持部の拡大横断面図である。
１、２１、４１ ボールペンレフィル ２、２２、４２ チップ ３、２３、４３ ボール ８、２８、４８ コイルスプリング ８ａ、２８ａ、４８ａ コイルスプリング後端部 ２８ｂ 縮径部 １３、３３、５３ 保持部 １４、３４、５４ インキ収容管 １５、３５、５５ 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B43K 7/08 B43K 1/08 B43K 7/02
Claims (3)
- 【請求項１】インキ収容管に、静的には高い粘性を有し
て筆記時のボールの回転により粘性が低下してインキが
流出する剪断減粘性を有するインキと、該インキの後端
にインキの消費とともに追従するグリース状のフォロア
を充填し、先端に、一部をチップ先端より臨出したボ−
ルを回転自在に抱持し、前記ボールの背面をチップ先端
縁の内壁面に直にまたは押圧子を介して押圧するコイル
スプリングを保持部に当接して内在したボールペンチッ
プを配設してなるボールペンレフィルにおいて、前記コ
イルスプリングの保持部に当接する当接部の横断面形状
を非円形に形成することにより、保持部との間に間隙が
生じるように形成したことを特徴とするボールペンレフ
ィル。 - 【請求項２】インキ収容管に、静的には高い粘性を有し
て筆記時のボールの回転により粘性が低下してインキが
流出する剪断減粘性を有するインキと、該インキの後端
にインキの消費とともに追従するグリース状のフォロア
を充填し、先端に、一部をチップ先端より臨出したボ−
ルを回転自在に抱持し、前記ボールの背面をチップ先端
縁の内壁面に直にまたは押圧子を介して押圧するコイル
スプリングを保持部に当接して内在したボールペンチッ
プを配設してなるボールペンレフィルにおいて、前記コ
イルスプリングの保持部に当接する当接部が後端部であ
って、該後端部をフック状に形成することにより保持部
との間に間隙を生じるように形成したことを特徴とする
ボールペンレフィル。 - 【請求項３】前記保持部を軸心方向に対しテーパー状に
形成した請求項１または２に記載のボールペンレフィ
ル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18175598A JP3260120B2 (ja) | 1998-06-29 | 1998-06-29 | ボールペンレフィル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18175598A JP3260120B2 (ja) | 1998-06-29 | 1998-06-29 | ボールペンレフィル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000006575A JP2000006575A (ja) | 2000-01-11 |
| JP3260120B2 true JP3260120B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=16106330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3260120B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002052885A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-19 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | ボールペンリフィール |
| AU2003236181A1 (en) * | 2002-03-29 | 2003-10-13 | Sakura Color Products Corporation | Application tool and tip for application tool |
-
1998
- 1998-06-29 JP JP18175598A patent/JP3260120B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2000006575A (ja) | 2000-01-11 |
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