JPH11348486A - ボールペンチップ及びその製造方法と製造に用いる工具、並びにこのボールペンチップを備えたボールペン - Google Patents

ボールペンチップ及びその製造方法と製造に用いる工具、並びにこのボールペンチップを備えたボールペン

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JPH11348486A
JPH11348486A JP10164485A JP16448598A JPH11348486A JP H11348486 A JPH11348486 A JP H11348486A JP 10164485 A JP10164485 A JP 10164485A JP 16448598 A JP16448598 A JP 16448598A JP H11348486 A JPH11348486 A JP H11348486A
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ball
tip
holder
ballpoint pen
pen tip
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JP10164485A
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Masao Hashi
雅夫 橋
Toru Kitao
徹 北尾
Hiroyuki Muto
広行 武藤
Yoshihide Ishii
佳秀 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屈曲部の肉厚を厚く、かつ、最先端部の肉厚
を薄くして筆記時における滑らかさを向上させ、かつ、
耐久性の有るボールペンチップとする。 【解決手段】 ホルダー12の先端に形成されているかし
め部20の外周面25が、ボール11に向かって凸型の曲面に
形成されているボールペンチップ10とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールペンに関す
る。更に詳しくは、ボールペンの先端に備えられるボー
ルペンチップ、及び、その製造方法と製造に用いる工具
とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図6に示すように、ホルダー
12の先端側にはボール11を回転可能に保持し、また、後
端側にはバック穴16を備えていると共に、バック穴16か
らボール保持部14まで連通してボール11の近くにインク
を誘導するインク誘導孔15を備えたボールペンチップ10
が知られている。
【0003】このボールペンチップ10の製造工程であっ
て、ホルダー12の先端にボール11を保持するためのかし
め部20を形成する工程を、図7乃至図9に基づいて説明
する。先ず所定の長さに切断した金属製の線材の外部に
テーパー部13などを形成し、また、内部にバック穴16、
インク誘導孔15、ボール保持部14などを形成して、図7
に示すホルダー12を形成する。そして、図8に示すよう
に、ホルダー12のボール保持部14にボール11を挿入した
後、図9に示すように、かしめ加工具30によってホルダ
ー12の先端にかしめ部20を形成する。
【0004】このようにして、先端側にボール11を回転
可能に保持するボールペンチップ10を製造している。
尚、前記線材には、ステンレス合金、アルミニウム合
金、チタン合金、銅合金などを材料とするものが用いら
れている。又、前記かしめ加工具30として、図9に示す
ように、直線状に傾斜した圧接面32を有する圧延部材31
を複数個備えたものが知られている。更に、他のかしめ
加工具30として、図10に示すように、直線状に傾斜し
た圧接面32を有する圧延部材31であって、傾斜角度の異
なる大径の緩傾斜部35及び小径の急傾斜部36を有する圧
延部材31を複数個備えたものが、特開平3−19320
号に開示されている。
【0005】そして、このような圧延部材31を用いてか
しめ部20を形成するに際しては、前記圧延部材31を、図
示しない回転軸を中心に回転させつつホルダー12の先端
に圧接し、更に、ホルダー12の周囲を回転させると共に
先端側からバック穴16側に向かって移動させることによ
り、ボール11を保持するためのかしめ部20を形成してい
る。
【0006】このようにして、ホルダー12の先端近辺の
肉厚を圧延によってより薄く形成し、同時に、ホルダー
12の先端近辺の内径をボール11の直径より縮径させるこ
とによって、ボール11がボール保持部14から飛び出さな
いようにしているものである。ここで、かしめ部20の形
状と筆記時における滑らかさ及びボールペンチップ10の
耐久性との関係について、図11に基づいて簡単に説明
する。
【0007】ボールペンにとって重要である筆記時にお
ける滑らかさを向上させるためには、かしめ部20の肉厚
を薄くすることや、ホルダー12における最先端部22から
のボール11の突出幅Xを大きくすることが望ましい。し
かし、かしめ部20の肉厚を薄くすることや、ボール11の
突出幅Xを大きくすることは、ボール11がボール保持部
14から脱落し易くなるなど、ボールペンチップ10の耐久
性を低下させることとなる。
【0008】また、ボールペンチップ10の耐久性を向上
させるためには、かしめ部20の肉厚を厚くすることや、
最先端部22の内周縁24などを小さくしてボール保持部14
内径の縮径幅Yを大きくすることが望ましい。もっと
も、縮径幅Yを大きくする場合には、ボール保持部14の
内部には球体であるボール11が存在するために、必然的
に突出幅Xが小さくなるものである。
【0009】従って、耐久性を向上させるためにかしめ
部20の肉厚を厚く形成することや、縮径幅Yを大きくす
ることは、ホルダー12における最先端部22の外周縁23を
被筆記面に接触し易くするなど、筆記時における滑らか
さを低下させることとなる。即ち、滑らかさを向上させ
ると、耐久性を低下させることとなり、逆に、耐久性を
向上させると、滑らかさを低下させることとなる。
【0010】このため、かしめ部20の形成に際し、ボー
ルペンチップ10の耐久性を極力低下させることなく、且
つ、筆記時における滑らかさを向上させるために、突出
幅Xや縮径幅Yのバランスをとることとし、屈曲部21の
肉厚を厚く保ちつつ最先端部22の肉厚をより薄く形成す
るため、圧延部材31における圧接面32の傾斜角やボール
11の突出幅Xの調整決定が行われている。
【0011】しかし、図12に示すように、従来の圧接
面32が直線状に傾斜するかしめ加工具30によって、屈曲
部21の肉厚を厚く、かつ、最先端部22の肉厚を薄く形成
することは、圧接面32の一部がボール11と接触してしま
うこととなるために困難である。そこで、耐久性と筆記
時における滑らかさとを両立させるために様々な工夫が
なされてきた。
【0012】例えば、特開平8−52979号には、か
しめ部20を形成した後、ホルダー12の先端に微粒体を衝
突させて研磨加工を施す方法が開示されている。また、
特開平8−67090号には、かしめ部20を形成した
後、ホルダー12の先端に切削加工を施す方法が開示され
ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の圧接面が直線状に傾斜するかしめ加工具によって、屈
曲部の肉厚を厚く、かつ、最先端部の肉厚を薄く形成す
ることは困難であり、耐久性と滑らかな書き味とを両立
させたボールペンチップを効率的に量産可能とすること
が望まれている。
【0014】そして、かしめ部を形成した後にホルダー
の先端に研磨加工や切削加工を施すことは、耐久性と滑
らかな書き味とを両立させることが容易であるも、製造
の工程数を増やすこととなる欠点があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明のうち請
求項1に記載したボールペンチップ10は、ホルダー12の
先端に形成されているかしめ部20の外周面25が、ボール
11に向かって凸型の曲面に形成されていることを特徴と
する。このように、かしめ部20の外周面25が、ボール11
に向かって凸型の曲面に形成されていることによって、
屈曲部21近辺の肉厚を厚く保ちつつ、最先端部22の肉厚
を薄く形成することができる。
【0016】従って、耐久性を保ちつつも、外周縁23が
被筆記面に接触しにくく、滑らかに筆記できるボールペ
ンチップ10とすることができることになる。また、本発
明のうち請求項2に記載したかしめ加工具30は、凸型に
湾曲した圧接面32を有する圧延部材31を備えていること
を特徴とする。このように、凸型に湾曲した圧接面32を
有する圧延部材31を備えていることによって、ボール11
と圧延部材31との最接近時においても圧接面32の一部が
ボール11と接触することなく、屈曲部21の肉厚を厚く保
ちつつ、最先端部22の肉厚をより薄く形成することが容
易にできるかしめ加工具30とすることができる。
【0017】従って、耐久性を保ちつつも、外周縁23が
被筆記面に接触しにくく、滑らかに筆記できるボールペ
ンチップ10を製造することができることになる。また、
本発明のうち請求項3に記載したボールペンチップ10の
製造方法は、凸型に湾曲した圧接面32を有する圧延部材
31を備えたかしめ加工具30によって、ホルダー12の先端
にボール11を回転可能に保持するかしめ部20を形成する
に際し、ボール11の表面と凸型に湾曲した圧接面32との
最近接点を、ホルダー12の最先端部22の近辺に位置させ
ることによってかしめ部20を形成することを特徴とす
る。
【0018】このように、ボール11と圧接面32との最近
接点を、最先端部22の近辺に位置させることによって、
ボール11と圧接面32とを接触させることなく、更に、研
磨加工や切削加工を施すことなく、屈曲部21の肉厚を厚
く保ちつつ、最先端部22の肉厚をより薄く形成する製造
方法とすることができる。また、本発明のうち請求項4
に記載したボールペンは、ホルダー12の先端に形成され
ているかしめ部20の外周面25が、ボール11に向かって凸
型の曲面に形成されているボールペンチップ10を先端に
備えていることを特徴とする。
【0019】このように、かしめ部20の外周面25がボー
ル11に向かって凸型の曲面に形成されているボールペン
チップ10を備えていることによって、耐久性と筆記時に
おける滑らかさとを両立させたボールペンとすることが
できることになる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係るボールペンチップの
実施の形態を、図1乃至図3に基づいて説明する。図1
に示すように、このボールペンチップ10は、先端側にボ
ール11を回転可能に保持し、また、後端側にバック穴16
を備えていると共に、バック穴16からボール保持部14ま
で連通してボール11の近くにインクを誘導するインク誘
導孔15を備えていることは従来と同様である。
【0021】そして、ホルダー12の先端に形成されてい
るかしめ部20の外周面25は、ボール11の中心に向かって
凸型の曲面に形成されている。このボールペンチップ10
の製造は、所定の長さに切断した、ステンレス合金や銅
合金などの金属製の線材の外部にテーパー部13などを形
成し、また、内部にバック穴16、インク誘導孔15、ボー
ル保持部14などを形成してホルダー12を形成すること
は、従来のボールペンチップ10と同様である。
【0022】そして、ホルダー12のボール保持部14にボ
ール11を挿入した後、図2に示すように、外方へ凸型に
突出する湾曲形状とした圧接面32を有するかしめ加工具
30を用いることとし、この圧接面32をホルダー12の先端
に押しつけることによって、ホルダー12の先端にかしめ
部20を形成し、先端側にボール11を回転可能に保持する
ボールペンチップ10を製造する。
【0023】このかしめ加工具30は、図2に示したよう
に、ホルダー12に向かって凸型に湾曲した圧接面32を有
する圧延部材31を複数個備えたものである。そして、か
しめ部20の形成は、前記圧延部材31を、図示しない回転
軸を中心に回転させつつホルダー12の先端近辺に圧接
し、更に、ホルダー12の周囲を回転させると共に先端側
からバック穴16側に向かって移動させるものである。
【0024】又、このとき、図3に示すように、ボール
11の表面と凸型に湾曲した圧接面32との最近接点を、ホ
ルダー12の最先端部22の近辺に位置させるようにするも
のである。このようにして、ホルダー12の先端近辺を圧
延し、肉厚を薄くしていくと共に、内径をボール11の直
径より縮径させて、ボール11がボール保持部14から飛び
出さないように保持させる。
【0025】このため、ボールペンチップ10は、ホルダ
ー12の先端に形成されるかしめ部20の外周面25が、ボー
ル11に向かって凸型の曲面に形成される。従って、屈曲
部21の基部近辺では肉厚を比較的厚く保ちつつ、最先端
部22の肉厚をより薄い構造とすることができる。このた
め、外周縁23が筆記面に接触しにくく、滑らかに筆記で
きると同時に、耐久性に優れたボールペンチップ10とす
ることができる。
【0026】また、かしめ部20の形成に際し、凸型に湾
曲した圧接面32を押しつけて圧延を施すことによって、
かしめ部20の外周面25及び内周面26がボール11の中心に
向かって凸型の曲面に形成されることとなる。更に、ボ
ール11と圧接面32との最接近点を、最先端部22の近辺に
位置させていることによって、最先端部22の近辺におけ
る圧延を確実に行うことができる。従って、内周面26と
ボール11との接触が良く、ホルダー12とボール11との間
のシールが確実なボールペンチップ10とすることができ
る。
【0027】尚、図4に示すように、ボール11と圧接面
32との最近接点を最先端部22の近辺に位置させるに際
し、最接近点をホルダー12の最先端部22より後端側に位
置させた場合、ホルダー12先端の内周縁24をボール11と
強く接触させることなく内径をボール11の直径より縮径
させることができる。従って、ホルダー12とボール11と
の間のシールを確実なものとしつつ、ボール11の回転が
より滑らかなボールペンチップ10とすることもできる。
【0028】更に、凸型に湾曲した圧接面32によって圧
延されることによって、屈曲部21近辺における変形量
が、直線状に傾斜した圧接面32によって圧延される場合
より大きいこととなる。従って、スプリングバック現象
を起こしにくいボールペンチップ10とすることもでき
る。また、このかしめ加工具30は、ホルダー12に向かっ
て凸型に湾曲した圧接面32を有する圧延部材31を備えた
ものである。従って、このかしめ加工具30は、ボール11
と圧延部材31との最接近時においても圧接面32の一部が
ボール11と接触することなく、屈曲部21の基部近くにお
ける肉厚を厚く保ちつつ、最先端部22の肉厚をより薄く
形成することができる。
【0029】また、このかしめ加工具30を用いたボール
ペンチップ10の製造方法は、ボール11と凸型に湾曲した
圧接面32との最近接点を、ホルダー12の最先端部22の近
辺に位置させるものである。従って、ボール11と圧接面
32とを接触させることなく、屈曲部21の肉厚を厚く保ち
つつ、最先端部22の肉厚をより薄く形成することが容易
なボールペンチップ10の製造方法である。
【0030】更に、このようにボールペンチップ10を製
造することによって、研磨加工や切削加工を施すことな
く、屈曲部21の肉厚を厚く保ちつつ、最先端部22の肉厚
をより薄く形成することができる。従って、最先端部22
を更に薄くするために切削や研磨などの後処理を施すこ
となく筆記時における滑らかさと耐久性とを両立させた
ボールペンチップ10とすることができ、少ない工程によ
って容易にボールペンチップ10やボールペンを製造する
ことができる。
【0031】また、本発明に係るボールペンは、かしめ
部20の外周面25がボール11に向かって凸型の曲面に形成
されているボールペンチップ10を備えたものである。従
って、最先端部22の肉厚を薄くしつつ耐久性を持たせ、
耐久性と筆記時における滑らかさとを両立させたボール
ペンとすることができるものである。尚、本実施の形態
において、かしめ加工具30は、凸型に湾曲した圧接面32
を有する圧延部材31を備えているとしたが、図5に示す
ように、凸型に湾曲した圧接面32を有する圧延部材31で
あって、凸型に湾曲した湾曲部33及び直線状に傾斜した
傾斜部34を有する圧延部材31を備えたかしめ加工具30と
する場合もある。
【0032】このような凸型に湾曲した圧接面32を有す
る圧延部材31であって、凸型に湾曲した湾曲部33及び直
線状に傾斜した傾斜部34を有する圧延部材31を備えたか
しめ加工具30においても、ボール11と圧接面32の凸型に
湾曲した湾曲部33との最近接点を最先端部22の近辺に位
置させることによって、圧接面32の一部をボール11に接
触させることなく、屈曲部21の肉厚を厚く保ちつつ、最
先端部22の肉厚をより薄く形成することができる。
【0033】従って、凸型に湾曲した圧接面32は、圧接
面32の一部に凸型に湾曲した湾曲部33を備えていれば、
本目的に足りるのであって、圧接面32全体が凸型に湾曲
しているものに限られるものではない。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明に係るボール
ペンチップは、かしめ部の外周面をボールに向かって凸
型の曲面としている故、屈曲部の肉厚を比較的厚く保ち
つつ、最先端部の肉厚をより薄い構造とすることができ
る。従って、外周縁が被筆記面に接触しにくく、滑らか
に筆記できると同時に、耐久性に優れたボールペンチッ
プである。
【0035】また、外周面がボールに向かって凸型に湾
曲していることによって、屈曲部近辺の変形量がより大
きく、従って、スプリングバック現象を起こしにくいボ
ールペンチップである。そして、請求項2に記載した本
発明に係るかしめ加工具は、凸型に湾曲した圧接面を有
する圧延部材を備えたものである。
【0036】従って、かしめ部の外周面を、ボールに向
かって凸型の曲面に形成し、かつ、屈曲部の肉厚を比較
的厚く保ちつつ、最先端部の肉厚をより薄く形成するこ
とが容易にできる。そして、最先端部を薄く形成するた
めに圧延部材をボールに最接近させた場合においても、
圧接面とボールとが接触するおそれを少なくすることが
できる。
【0037】更に、圧延の際、凸型に湾曲した圧接面
は、直線状に傾斜した圧接面と比較して、屈曲部近辺の
変形量を大きくすることができる。従って、スプリング
バック現象を起こしにくくすることができる利点もあ
る。また、請求項3に記載した本発明に係るかしめ部を
形成する方法は、ボールと凸型に湾曲した圧接面との最
近接点を、ホルダーの最先端部の近辺に位置させるもの
である。
【0038】従って、ホルダーの最先端部の肉厚を確実
に圧延し、薄く形成することができる。そして、ホルダ
ーの最先端部の肉厚を薄く形成できることによって、最
先端部の肉厚を薄く形成する研磨加工や切削加工を不要
とし、製造工程数を減らすことができる。更に、凸型に
湾曲した圧接面によって最先端部を確実に圧延すること
によって、ホルダーの内周面とボールとの接触を向上さ
せることができ、また、外周面及び内周面をボールに向
かって凸型の曲面に形成することができる。
【0039】従って、内周面とボールとの接触を良く
し、ホルダーとボールとの間のシールを確実なものとす
ることができる。また、請求項4に記載した本発明に係
るボールペンは、かしめ部の形状が、外周面がボールに
向かって凸型の曲面に形成されているボールペンチップ
を備えたものである。
【0040】従って、筆記時における滑らかさと同時
に、優れた耐久性を備えたボールペンとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボールペンチップの要部を示す断
面側面図。
【図2】本発明に係るかしめ加工具及びボールペンチッ
プの要部を示す断面側面図。
【図3】本発明に係るかしめ加工具及びボールペンチッ
プの要部拡大を示す断面側面図。
【図4】本発明に係るかしめ加工具及びボールペンチッ
プの要部拡大を示す他の例の断面側面図。
【図5】本発明に係る他のかしめ加工具及びボールペン
チップの要部拡大を示す断面側面図。
【図6】従来のボールペンチップの要部を示す断面側面
図。
【図7】ホルダーの要部を示す断面側面図。
【図8】ボールを挿入したホルダーの要部を示す断面側
面図。
【図9】従来のかしめ加工具及びボールペンチップの要
部を示す断面側面図。
【図10】従来の他のかしめ加工具及びボールペンチッ
プの要部を示す断面側面図。
【図11】ボールペンチップの要部を示す断面側面図。
【図12】従来のかしめ加工具の要部及びボールペンチ
ップの要部を示す断面側面図。
【符号の説明】
10 ボールペンチップ 11 ボール 12 ホルダー 13 テーパー部 14 ボール保持部 15 インク誘導孔 16 バック穴 20 かしめ部 21 屈曲部 22 最先端部 23 外周縁 24 内周縁 25 外周面 26 内周面 30 かしめ加工具 31 圧延部材 32 圧接面 33 湾曲部 34 傾斜部 35 緩傾斜部 36 急傾斜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 佳秀 神奈川県横浜市神奈川区入江2−5−12 三菱鉛筆株式会社研究開発センター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側にはボールを回転可能に保持し、
    また、後端側にはバック穴を備えていると共に、バック
    穴からボール保持部まで連通してボールの近くにインク
    を誘導するインク誘導孔を備えたボールペンチップであ
    って、ホルダーの先端に形成されているかしめ部の外周
    面が、ボールに向かって凸型の曲面に形成されているこ
    とを特徴とするボールペンチップ。
  2. 【請求項2】 ホルダーの先端にかしめ部を形成するた
    めのかしめ加工具であって、凸型に湾曲した圧接面を有
    する圧延部材を備えていることを特徴とするボールペン
    チップ製造用かしめ加工具。
  3. 【請求項3】 凸型に湾曲した圧接面を有する圧延部材
    を備えたかしめ加工具によって、ホルダーの先端にボー
    ルを回転可能に保持するかしめ部を形成するに際し、ボ
    ール表面と凸型に湾曲した圧接面との最近接点を、ホル
    ダーの最先端部の近辺に位置させることによってかしめ
    部を形成することを特徴とするボールペンチップの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 ホルダーの先端に形成されているかしめ
    部の外周面が、ボールに向かって凸型の曲面に形成され
    ているボールペンチップを先端に備えていることを特徴
    とするボールペン。
JP10164485A 1998-06-12 1998-06-12 ボールペンチップ及びその製造方法と製造に用いる工具、並びにこのボールペンチップを備えたボールペン Pending JPH11348486A (ja)

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