JP2001171279A - ボールペンチップの製造方法 - Google Patents

ボールペンチップの製造方法

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JP2001171279A
JP2001171279A JP35728099A JP35728099A JP2001171279A JP 2001171279 A JP2001171279 A JP 2001171279A JP 35728099 A JP35728099 A JP 35728099A JP 35728099 A JP35728099 A JP 35728099A JP 2001171279 A JP2001171279 A JP 2001171279A
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JP
Japan
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tip
ball
tube
tapered
ballpoint pen
Prior art date
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Withdrawn
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JP35728099A
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English (en)
Inventor
Toru Kitao
徹 北尾
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、金属細管からのボールペンチップ
の加工方法で、ボール出寸法のバラツキがないため筆記
時にチップ先端と紙面が引っかかりにくく、滑らかな筆
記感を得られ、またボールが受け座に偏りなく座るため
筆記描線が方向に関係なく均一なボールペンチップを形
成できる。 【構成】 金属細管の先端部をテーパー状に切削した
後、そのテーパー面を案内として開口部にテーパー状の
案内部を有したダイスにより絞り加工して内、外径を小
径に仕上げ、次に、小径となった金属細管先端部に切削
加工を施してテーパー面、ボールハウス、インク孔を形
設し、その後、ボールハウス底面に複数本ブローチ加工
にて縦溝を打ち抜き形成してインク溝となし、その次
に、ボールを入れ先端口縁を内側にカシメ加工してチッ
プを製作することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボールペンチップを金属
細管から製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のボールペンチップを金属細管から
製造する方法としては、例えば特開昭59−14369
2公報開示の金属細管の先端近傍を全周にわたって内方
向に押圧して窄め部を形成し、その後切削加工によりボ
ールハウス、インク孔及びブローチ加工によりインク溝
を形設した後、ボールを入れ先端口縁を内側にカシメ加
工しボールペンチップとなす加工において、窄め部形成
の加工段階に先端部に焼鈍加工を施す方法が知られてい
る。
【0003】また、金属細管内に段付きコアピンを挿入
した状態で、外周を自転可能なローラーを公転させなが
ら内方に押し圧し金属細管の内径をコアピンに沿わせ、
段付きコアピンの形状を金属細管の内径部に転造してボ
ールハウス及びインク孔を形成した後、ブローチ加工に
より縦溝を打ち抜き形成しインク溝となし、ボールを入
れ金属細管の先端口縁を内側にカシメ加工し、チップを
製作する方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の加工方法で
は加工の途中段階で焼鈍を必要とし、複雑な設備が必要
であったり、コスト高である問題があった。また、この
焼鈍工程を削除した場合、絞り工程の際、加工硬化によ
る加工抵抗が増大し、金属細管の座屈や割れが生じ寸法
ばらつきの要因となっていた。
【0005】また、金属細管内に段付きコアピンを挿入
した状態で、外周を自転可能なローラーを公転させなが
ら内方に押し圧してボールハウス及びインク孔を形成し
た場合、内方に押し圧するときに生じる垂直荷重により
細管が座屈したり、生産数に伴い自転、公転の為に用い
る軸受が摩耗し寸法ばらつきとなる欠点があった。本発
明は、上記の問題解決を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために以下の構成を有する。請求項1に記載の発
明に係るボールペンチップ製造方法は、金属細管の先端
部をテーパー状に切削した後、そのテーパー面を案内と
して開口部にテーパー状の案内部を有したダイスにより
絞り加工して内、外径を小径に仕上げ、次に、小径とな
った金属細管先端部に切削加工を施してテーパー面、ボ
ールハウス、インク孔を形設し、その後、ボールハウス
底面に複数本ブローチ加工にて縦溝を打ち抜き形成して
インク溝となし、その次に、ボールを入れ先端口縁を内
側にカシメ加工してチップを製作することを特徴とす
る。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を以下図面に基づき詳説す
る。図1は金属細管1でSUS304、SUS305、
SUS316、SUS430等のステンレス鋼細管で出
来ており外径(D1)はボール直径の1.5から2.4
倍、内径(D2)はボール直径の1から1.1倍で硬度
はビッカース硬度で140から300が好ましい。
【0008】まず図2に示した如く金属細管1の先端部
を切削加工により先端角θ1が20〜25度、テーパー
先端径(D3)が細管外径の85〜90%となるよう切
削し、次工程で行う絞り加工の案内部2を形成する。
【0009】その後図3に示した如く絞りダイス3によ
り、絞り先端部外径(D4)が細管外径の80〜85%
でストレート部4を形成するよう絞り加工を施す。絞り
ダイス3の口元は、25〜30度(θ2)のテーパー状
の案内部を設ける。ここでテーパー角度の関係は、θ1
≦θ2を満たす事が望ましく、これにより絞り加工時に
先端部から加工可能となり、絞りによる変形角度を減ら
すことが可能となる。
【0010】この後、図4に示した如くテーパー面5、
ボールハウス6、先端面7を切削加工により形成する。
【0011】ここで、絞り加工をを施したときに生じる
内径部9は寸法ばらつき及び真円度に精度的な問題が生
じるため、ボール出寸法10のばらつきやボールがチッ
プホルダーの中心に座らないなど(図5)の問題が生じ
るため、これを解決する目的でインク孔11をドリルに
て形成する。(図6、7)
【0012】後は通常の工程に従い、ボールハウス底面
12に複数本ブローチ加工にて縦溝を打ち抜き形成し
(図8、9)、インク溝13となし、ブローチ加工で生
じたバリ14を除去するためのクリーニング工程(図1
0)を行い、その後ボール8を入れ、先端口縁を内側に
カシメ加工(図11)しボールペンチップが完成する。
【0013】
【作用】本発明のボールペンチップは、金属細管の先端
部をテーパー状に切削した後、そのテーパー面を案内と
して先端部をダイスにより絞り加工するため、加工によ
る変形量を減らすことができ、また加工案内面があるこ
とから加工硬化による加工抵抗の増大を少なくでき、金
属細管の座屈や割れを抑えることが可能となる。その後
切削加工を施してテーパー面、ボールハウス、インク孔
を形成する事により筆記描線が方向に関係なく均一で、
更に寸法ばらつきの少ないチップとなすことができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のボールペン
チップ加工方法では、先端部に案内部を形設した後絞り
加工を施すため、金属細管に座屈などのダメージを与え
ず、内径を小径にでき、さらにその後切削加工によりボ
ールハウス及びインク孔を形設するため、ボール出寸法
のばらつきがなく、またボールが受け座に偏りなく座る
ため筆記描線が方向に関係なく均一なボールペンチップ
を形成できる。また、絞り加工に回転可能なローラーを
使用していないことから、軸受けが必要なく生産数に伴
う摩耗の問題も発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加工前の金属細管の縦断面図である。
【図2】絞り案内面となるテーパー面を切削加工により
形成する方法を示した縦断面図である。
【図3】絞りダイスにより細管の先端を小径に形成する
方法を示した縦断面図である。
【図4】テーパー面、ボールハウス、先端面を切削によ
り形成した縦断面図である。
【図5】テーパー面、ボールハウス、先端面を切削によ
り形成した状態でボールを挿入したときの上面図であ
る。
【図6】インク孔をドリルにより形成した縦断面図であ
る。
【図7】インク孔をドリルにより形成した状態でボール
を挿入した時の上面拡大図である。
【図8】ボールハウス底面にブローチ加工にて縦溝を形
成した時の縦断面図である。
【図9】ボールハウス底面にブローチ加工にて縦溝を形
成した時の上面拡大図である。
【図10】クリーニング工程により、ブローチ加工にて
生じたバリを除去した時の縦断面図である。
【図11】ボールを挿入後、先端口縁を内側にカシメ加
工したときの側面図である。
【符号の説明】
1 金属細管 2 絞り案内部 3 絞りダイス 4 ストレート部 5 テーパー面 6 ボールハウス 7 先端面 8 ボール 9 内径部 10 ボール出寸法 11 インク孔 12 ボールハウス底面 13 インク溝 14 バリ 15 クリーニング部 16 カシメ面 θ1 切削によるテーパー角度 θ2 絞りダイスの口元テーパー角度 D1 金属細管外径 D2 金属細管内径 D3 テーパー先端径 D4 絞り先端部外径

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属細管の先端部をテーパー状に切削し
    た後、そのテーパー面を案内として開口部にテーパー状
    の案内部を有したダイスにより絞り加工して内、外径を
    小径に仕上げ、次に、小径となった金属細管先端部に切
    削加工を施してテーパー面、ボールハウス、インク孔を
    形設し、その後、ボールハウス底面に複数本ブローチ加
    工にて縦溝を打ち抜き形成してインク溝となし、その次
    に、ボールを入れ先端口縁を内側にカシメ加工してチッ
    プを製作することを特徴とするボールペンチップ製造方
    法。
JP35728099A 1999-12-16 1999-12-16 ボールペンチップの製造方法 Withdrawn JP2001171279A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7131181B2 (en) * 2002-01-17 2006-11-07 Societe Bic Tool for manufacturing ballpoint pens

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Effective date: 20070306