JP2004338346A - パイプ式ボールペンチップ及びその製造方法 - Google Patents

パイプ式ボールペンチップ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】部品数を増加させずに、パイプの曲がりに対する強度を向上でき、且つ、適正形状のボール受け座を容易に形成できるパイプ式ボールペンチップを得る。
【解決手段】パイプ式ボールペンチップ1は、金属製のパイプ2の先端部にボール3を回転可能に抱持されてなる。金属製のパイプ2が、先端部に形成した薄肉部4と、該薄肉部4より後方に連設した厚肉部5とを備える。前記薄肉部4の外周面に、ポンチ加工により複数の凹部6を形成する。それと同時、前記凹部6の位置する前記薄肉部4の内周面に、ボール受け座用の複数の内方突出部7を形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パイプ式ボールペンチップ及びその製造方法に関する。詳細には、金属製のパイプの先端近傍を内方への押圧変形によりボール受け座用の内方突出部を設けたパイプ式ボールペンチップ及びその製造方法に関する。尚、本発明で、「前」とはペン先用のボール側を指し、「後」とはその反対側を指す。
【0002】
【従来の技術】
従来、パイプ式ボールペンは、筆記時の大きな筆圧によりパイプが曲がったり、ペン先とペン先ホルダーとの固着力が経時変化等で緩み、筆記時にパイプが大きくぐらつき不安定な筆記感を与えるおそれがあった。これを防止する目的で、例えば、特許文献1には、金属製パイプを合成樹脂製ホルダーの先端に固着し、前記ホルダーに金属製口金を固着し、前記口金がボール抱持部後方のパイプ外周面をカバーしてなる構成が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、ロール圧延により前部を縮径し、その縮径された前部にボール受け座用の内方突起(本願の内方突出部)を形成したボールペンチップが開示されている。
【特許文献1】
実用新案登録第2607064号
【特許文献2】
特公平3−5999号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1のボールペンは、パイプ外周面を支持するための口金が必要であることから、部品数が増加し、製造コストを上昇させる。
【0005】
前記特許文献2のボールペンチップは、圧延加工により前部の外径が縮径されると同時に前部の内径も縮径される。そのため、前部の内面に軸方向の微細なシワが発生しがちである。前記シワの発生により、ボール受け座用の内方突出部の表面が凸凹となり、筆記時、円滑なボールの回転が得られず、使用者に不快なビリツキ感を与える。
【0006】
また、従来のパイプ式ボールペンチップにおいて、曲がりに対する強度を向上させるために単にパイプの肉厚の厚いものを用いたとしても、ポンチ加工が困難となり、適正形状の内方突出部(即ちボール受け座)が得られないおそれがある。
【0007】
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、部品数を増加させずに、パイプの曲がりに対する強度を向上でき、且つ、適正形状のボール受け座を容易に得ることができるパイプ式ボールペンチップを提供しようとするものである。さらに、内方突出部の表面のシワの発生を抑え、筆記時の滑らかなボールの回転を得るパイプ式ボールペンチップを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
〔1〕本発明は、金属製のパイプ2の先端部にボール3を回転可能に抱持したパイプ式ボールペンチップ1であって、前記金属製のパイプ2が、先端部に形成した薄肉部4と該薄肉部4より後方に連設した厚肉部5とを備え、前記薄肉部4の外周面にポンチ加工により複数の凹部6を形成すると共に前記凹部6の位置する前記薄肉部4の内周面にボール受け座用の複数の内方突出部7を形成したこと(請求項1)を要件とする。
【0009】
前記厚肉部5により、パイプ2の曲がりに対する強度が向上し、筆記時の大きな筆圧によるパイプ2の曲がりを抑えることができる。また、前記薄肉部4に内方突出部7を形成したことにより、内方への押圧変形が容易となり、適正形状の内方突出部7(ボール受け座)を容易に得ることができる。即ち、部品数を増加(即ち製造コストを上昇)させることなく、前記パイプ2の曲がりを抑え、且つ、適正形状の内方突出部7を容易に得る。
【0010】
〔2〕前記請求項1のパイプ式ボールペンチップ1において、前記薄肉部4の凹部6以外の箇所の外径A1が前記厚肉部5の外径A2よりも小さく設定され、且つ、前記薄肉部4の内方突出部7以外の箇所の内径B1が前記厚肉部5の内径B2と略等しく設定されること(請求項2)が好ましい。
【0011】
前記請求項2(即ち、A1<A2、及び、B1=B2)により、薄肉部4の外周面が縮径変形されても、薄肉部4の内周面は縮径変形されることがない。そのため、薄肉部4内周面にシワが発生することを回避でき、筆記時のビリツキのない円滑なボール3の回転が得られる。もし、薄肉部4の内周面にシワが発生した場合、そのシワが内方突出部7の表面に現れると、筆記時の円滑なボール3の回転が得られず、筆記時に使用者にボール3の回転に伴う不快なビリツキ感を与えてしまう。また、厚肉部5の外径A2を薄肉部4の外径A1よりも大きく設定できることにより、パイプ2の厚肉部5をペン先ホルダー等に固着した場合、その固着力を向上させ、筆記時のパイプ2のぐらつきを、より一層、抑えることができる。
【0012】
〔3〕また、本発明は、金属製のパイプ2のストレート状の内孔21の中央部にストレート状のセンターピン10を挿入し、前記パイプ2の中央部外周面に回転ローラー11を圧接させることによる圧延加工によって、前記パイプ2の中央部に薄肉部4を形成すると同時に前記圧延加工を施さないパイプの両側部に厚肉部5を形成する薄肉部形成工程と、前記薄肉部形成工程の後、前記パイプ2内の中央部にストレート状のセンターピン10を挿入し、前記薄肉部4の中央部外周面に回転切刃12を圧接させることによる圧延加工によって、前記パイプ2を切断すると同時に前記切断した各々のパイプ2の先端に先細状のエッジ部8を形成するエッジ部形成工程と、前記エッジ部形成工程の後、前記薄肉部4の外周面にポンチ加工により複数の凹部6を形成すると同時に前記凹部6の位置する前記薄肉部4の内周面にボール受け座用の複数の内方突出部7を形成する内方突出部形成工程と、前記内方突出部形成工程の後、前記内方突出部7の前側にボール3を収容し、その後、前記エッジ部8の先端を内方へ折り曲げてボール3を抱持するカシメ工程とからなるパイプ式ボールペンチップの製造方法(請求項3)を要件とする。
【0013】
前記請求項3の製造方法によって、請求項1及び請求項2に記載されたパイプ式ボールペンチップ1を得ることができる。即ち、部品数を増加(即ち製造コストを上昇)させることなく、前記パイプ2の曲がりを抑え、且つ、適正形状の内方突出部7が容易に得られる。さらに、薄肉部4の内周面が縮径変形されることがないため、薄肉部4内周面にシワが発生することを回避でき、筆記時のビリツキのない円滑なボール3の回転(即ちスムーズな書き味)が得られる。また、厚肉部5の外径A2を薄肉部4の外径A1よりも大きく設定できることにより、パイプ2の厚肉部5をペン先ホルダー等に固着した場合、その固着力が向上し、筆記時のパイプ2のぐらつきを、より一層、抑えることができる。
【0014】
〔4〕前記請求項3の製造方法において、薄肉部形成工程の後、パイプ2内からセンターピン10を抜き取り、その後、新たなセンターピン10を挿入し、エッジ部成形工程を行うことも可能であるが、前記薄肉部形成工程の後、パイプ2内のセンターピン10を抜き取らず挿入状態のままエッジ部形成工程を行うこと(請求項4)が好ましい。
【0015】
それにより、薄肉部形成工程からエッジ部形成工程までの過程において、パイプ2内よりセンターピン10を抜き取る手間、及びパイプ2内にセンターピン10を再び挿入する手間が不要となり、製造時間を短縮できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0017】
(パイプ式ボールペンチップ)
本発明のパイプ式ボールペンチップ1の一実施例を図1乃至図3に示す。
【0018】
本実施例のボールペンチップ1は、先端部の円筒状の薄肉部4と該薄肉部4より後方に延設される円筒状の厚肉部5とを備えた金属製パイプ2と、前記薄肉部4の先端近傍の外周面にポンチ加工により形成した凹部6と、前記凹部6の位置する薄肉部4の内周面に形成したボール受け座用の内方突出部7と、前記薄肉部4の先端を内方へ環状に折り曲げカシメ変形させた先細状のエッジ部8と、前記内方突出部7と前記エッジ部8との間の薄肉部4内に形成したボール収容室9と、前記ボール収容室9に回転可能に抱持されるボール3とからなる。
【0019】
前記金属製のパイプ2は、具体的には、材質が、ステンレス鋼(例えば、SUS304、SUS305、SUS321等のオーステナイト系ステンレス鋼)よりなる。前記パイプ2の前部には、0.14mmの肉厚C1を有する薄肉部4が形成され、前記パイプ2の後部には、0.19mmの肉厚C2を有する厚肉部5が形成される。前記薄肉部4の内方突出部7以外の箇所(即ち内方突出部7の前方及び後方の箇所)の内径B1は、厚肉部5の内径B2と略等しく設定される。具体的には、前記薄肉部4の内径B1及び厚肉部5の内径B2は、0.52mmに設定される。また、前記薄肉部4の外径A1は、0.8mmに設定され、前記厚肉部5の外径A2は、0.9mmに設定される。前記薄肉部4の外周面と厚肉部5の外周面との間には、後方に向かうに従って拡径する円錐面22が形成される。
【0020】
前記薄肉部4の先端近傍の外周面には、ポンチ加工が同一円周上に等間隔に3箇所に施され、それにより、3個の凹部6が形成される。それと同時に、前記凹部6の位置するパイプ2の内周面には、径方向内方に突出する3個の内方突出部7が形成される。そして、前記内方突出部7の前面部が、ボール3の後面を支持するボール受け座となる。
【0021】
前記内方突出部7の前側の薄肉部4内部は、0.5mmの外径を有するボール3が収容される。そして、前記ボール3を収容した後、前記薄肉部4の先端の先細状エッジ部8が、内方へ環状に折り曲げられ、カシメ加工される。前記エッジ部8と前記内方突出部7との間において、0.52mmの内径B1を有するボール収容室9が形成され、そこに前記ボール3が回転可能に抱持される。
【0022】
(パイプ式ボールペンチップの製造方法)
図4に前記実施例のパイプ式ボールペンチップ1の製造方法を示す。製造工程は、図4の矢印の通り、(a)→(b)→(c)→(d)→(e)→(f)の順に移行する。
【0023】
図4(a)に、薄肉部形成工程前の金属製パイプ2を示す。
ここで、前記金属製パイプ2は、外径0.9mm、内径0.52mm、肉厚0.19mmの比較的厚肉の直円筒状パイプ2よりなる。前記パイプ2の軸心には、軸方向に貫通されたストレート状の内孔21(内径0.52mm)が形成されている。
【0024】
図4(b)に、薄肉部形成工程を示す。
前記図4(a)に示した直円筒状の金属製パイプ2の内部の中央部に、パイプ2の内孔21の内径と略等しい外径を有するストレート状のセンターピン10(外径0.52mm)を挿入した後、前記金属製パイプ2の中央部外周面に2つの回転ローラー11を圧接させる。前記回転ローラー11は、中央部に形成される回転軸方向に外径一定のストレート面11aと該ストレート面11aの両側に形成されるテーパ面11b(回転軸となす角度:30度)とからなる。
【0025】
前記2つの回転ローラー11は回転方向及び回転速度を一致させ、2つの回転ローラー11の間で前記金属製パイプ2を転動させる。それにより、前記パイプ2の中央部が回転ローラー11のストレート面11aにより圧延され、そこに薄肉部4が形成される。前記圧延加工を施さないパイプ2の中央部以外の箇所(即ち薄肉部4の両側)には、厚肉部5が形成される。具体的には、前記薄肉部4は、外径A1が0.8mm、内径B1が0.52mm、肉厚C1が0.14mmに設定され、前記厚肉部5は、外径A2が0.9mm、内径B2が0.52mm、肉厚C2が0.19mmに設定される。即ち、前記薄肉部4の外径A1は前記厚肉部5の外径A2よりも小さく設定され(A1<A2)、前記薄肉部4の内径B1は前記厚肉部5の内径B2と一致するよう設定され(B1=B2)、前記薄肉部4の肉厚C1は前記厚肉部5の肉厚C2よりも薄肉に設定される(C1<C2)。前記薄肉部4と前記厚肉部5の間には、回転ローラー11のテーパ面11bにより円錐面22(軸線となす角度:30度)が形成される。
【0026】
図4(c)に、エッジ部形成工程を示す。
前記薄肉部4を形成した金属製パイプ2の内部の中央部に、前記薄肉部形成工程で使用したセンターピン10(外径0.52mm)を抜き取らず挿入した状態のまま、前記金属製パイプ2の中央部外周面に2つの回転切刃12を圧接させる。前記回転切刃12は、外周面の両側に形成される2つのテーパ面12a(回転軸となす角度:25度)を備えると共に、前記2つのテーパ面12aが交差する箇所に環状頂部12bを備える。
【0027】
前記薄肉部形成工程と同様に、前記2つの回転切刃12は回転方向及び回転速度を一致させ、2つの回転切刃12の間で前記金属製パイプ2を転動させる。それにより、前記パイプ2の中央部が回転切刃12のテーパ面12aにより圧延され、そこにエッジ部8が形成されると同時に、回転切刃12の環状頂部12bにより前記パイプ2が中央部で二等分に切断される。前記切断された各々のパイプ2の先端には、外周面にテーパ面12a(軸線となす角度:25度)を有する先細状のエッジ部8が形成される。図4(d)にエッジ部形成工程後のパイプ2を示す。
【0028】
図4(e)に内方突出部形成工程を示す。
前記エッジ部形成工程の後、薄肉部4の先端近傍の外周面に、ポンチ加工により同一円周上に等間隔に3個の凹部6を形成する。それと同時に、前記凹部6の位置するパイプ2の内周面には、径方向内方に突出する3個の内方突出部7が形成される。そして、前記内方突出部7の前面部が、ボール3の後面を支持するボール受け座となる。前記ポンチ加工は、前記薄肉部4の先端近傍の外周面に3本のポンチ13を径方向内方に同時に打つことにより成される。前記ポンチ加工の際、薄肉部4の先端開口には円錐面状の尖頭状のガイドピン14が挿入され、前記ガイドピン14が内方突出部7の前面部に圧接される。前記ポンチ13の先端は円錐面状の尖頭状となっているため、前記内方突出部7の前面部は、軸線に対して傾斜したボール受け座となる。
【0029】
図4(f)にカシメ工程を示す。
前記内方突出部形成工程の後、前記内方突出部7の前側の薄肉部4内にボール3を収容し、その後、前記薄肉部4の先端のエッジ部8をカシメダイス15の円錐面状内面に圧接させ、前記エッジ部8を内方へ折り曲げて塑性変形(カシメ加工)させる。それにより、ボール3の一部を前方に僅かに突出させると共にボール3の抜け出しを防止して、前記エッジ部8と前記内方突出部7との間に形成したボール収容室9(内径0.52mm)でボール3を回転可能に抱持させ、パイプ式ボールペンチップ1を得る。
【0030】
【発明の効果】
前記請求項1により、部品数を増加させずに、パイプの曲がりに対する強度を向上でき、且つ、適正形状のボール受け座を容易に形成することができるパイプ式ボールペンチップを得る。
【0031】
請求項2により、薄肉部の内周面が縮径変形されることがないため、薄肉部内周面にシワが発生することを回避でき、筆記時のビリツキのない円滑なボールの回転が得られる。また、厚肉部の外径を薄肉部の外径よりも大きく設定できることにより、パイプの厚肉部をペン先ホルダー等に固着した場合、その固着力が向上し、筆記時のパイプのぐらつきを、より一層、抑えることができる。
【0032】
請求項3により、部品数を増加させることなく、パイプの曲がりを抑え、且つ、適正形状の内方突出部を容易に得られる。さらに、薄肉部の内周面が縮径変形されることがないため、薄肉部内周面にシワが発生することを回避でき、筆記時のビリツキのない円滑なボールの回転が得られる。また、厚肉部の外径を薄肉部の外径よりも大きく設定できることにより、パイプの厚肉部をペン先ホルダー等に固着した場合、その固着力が向上し、筆記時のパイプのぐらつきを、より一層、抑えることができる。
【0033】
請求項4により、薄肉部形成工程からエッジ部形成工程までの過程において、パイプ内よりセンターピンを抜き取る手間、及びパイプ内にセンターピンを再び挿入する手間が不要となり、製造時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明パイプ式ボールペンチップの一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大縦断面図である。
【図3】図2のX−X線端面図である。
【図4】(a)は薄肉部形成工程前のパイプを示し、(b)は薄肉部形成工程を示し、(c)はエッジ部形成工程を示し、(d)はエッジ部形成工程後を示し、(e)は内方突出部形成工程を示し、(f)はカシメ工程示す。
【符号の説明】
1 パイプ式ボールペンチップ
2 パイプ
21 内孔
22 円錐面
3 ボール
4 薄肉部
5 厚肉部
6 凹部
7 内方突出部
8 エッジ部
9 ボール収容室
10 センターピン
11 回転ローラー
11a ストレート面
11b テーパ面
12 回転切刃
12a テーパ面
12b 環状頂部
13 ポンチ
14 ガイドピン
15 カシメダイス
A1 薄肉部の外径
A2 厚肉部の外径
B1 薄肉部の内径
B2 厚肉部の内径
C1 薄肉部の肉厚
C2 厚肉部の肉厚

Claims (4)

  1. 金属製のパイプの先端部にボールを回転可能に抱持したパイプ式ボールペンチップであって、前記金属製のパイプが、先端部に形成した薄肉部と該薄肉部より後方に連設した厚肉部とを備え、前記薄肉部の外周面にポンチ加工により複数の凹部を形成すると共に前記凹部の位置する前記薄肉部の内周面にボール受け座用の複数の内方突出部を形成したことを特徴とするパイプ式ボールペンチップ。
  2. 前記薄肉部の凹部以外の箇所の外径が前記厚肉部の外径よりも小さく設定され、且つ、前記薄肉部の内方突出部以外の箇所の内径が前記厚肉部の内径と略等しく設定された請求項1記載のパイプ式ボールペンチップ。
  3. 金属製のパイプのストレート状の内孔の中央部にストレート状のセンターピンを挿入し、前記パイプの中央部外周面に回転ローラーを圧接させることによる圧延加工によって、前記パイプの中央部に薄肉部を形成すると同時に前記圧延加工を施さないパイプの両側部に厚肉部を形成する薄肉部形成工程と、
    前記薄肉部形成工程の後、前記パイプ内の中央部にストレート状のセンターピンを挿入し、前記薄肉部の中央部外周面に回転切刃を圧接させることによる圧延加工によって、前記パイプを切断すると同時に前記切断した各々のパイプの先端に先細状のエッジ部を形成するエッジ部形成工程と、
    前記エッジ部形成工程の後、前記薄肉部の外周面にポンチ加工により複数の凹部を形成すると同時に前記凹部の位置する前記薄肉部の内周面にボール受け座用の複数の内方突出部を形成する内方突出部形成工程と、
    前記内方突出部形成工程の後、前記内方突出部の前側にボールを収容し、その後、前記エッジ部の先端を内方へ折り曲げてボールを抱持するカシメ工程とからなるパイプ式ボールペンチップの製造方法。
  4. 前記薄肉部形成工程の後、パイプ内のセンターピンを抜き取らず挿入状態のままエッジ部形成工程を行う請求項3記載のパイプ式ボールペンチップの製造方法。
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