JP2002331787A - ボールペンチップ及びボールペンチップの製造方法 - Google Patents

ボールペンチップ及びボールペンチップの製造方法

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JP2002331787A
JP2002331787A JP2001138091A JP2001138091A JP2002331787A JP 2002331787 A JP2002331787 A JP 2002331787A JP 2001138091 A JP2001138091 A JP 2001138091A JP 2001138091 A JP2001138091 A JP 2001138091A JP 2002331787 A JP2002331787 A JP 2002331787A
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diameter
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ball house
inner diameter
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Hiroyuki Muto
広行 武藤
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールハウス40の側面部41の内径をボール30
の直径に対して比較的大きく形成しても、ボールハウス
40からボール30が飛び出しにくくする。 【解決手段】 ボールペンチップ10は、ボール30とホル
ダー20とを備える。ホルダー20は、その一方側の端部近
辺に設けたボールハウス40と、その反ボールハウス40側
の端部からボールハウス40まで貫通するインク誘導孔60
と、そのボールハウス40側の開放端部に設け、かつ、ボ
ール30の直径よりも内径を小さく形成したカシメ部50と
を有する。ボールハウス40は、ボール30の直径よりも内
径が大きい円筒状の側面部41を有する。ホルダー20のボ
ールハウス40側の開放端部に、ボールハウス40の側面部
41よりも内径が小さく、かつ、ボール30の直径よりも内
径が大きい円筒状の縮径部90を設けるとともに、この縮
径部90の反ボールハウス40側の開放端部にカシメ部50を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールペンチップ
及びその製造方法に関し、更に詳しくは、ホルダーのボ
ールハウス側の開放端部に縮径部を設け、この縮径部の
反ボールハウス側の開放端部にカシメ部を設けたボール
ペンチップ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のボールペンチップを、図示例とと
もに説明する。図7は、従来のボールペンチップ10の側
面断面図、図8ないし図11は、従来のボールペンチッ
プ10の製造工程を示す側面断面図である。 (ボールペンチップ10)図7に示すように、このボール
ペンチップ10は、ホルダー20と、ボール30とを備えてい
る。
【0003】(ホルダー20)前記ホルダー20は、ボール
30を保持するためのものである。このホルダー20は、ス
テンレスなどの金属製の線材を用いて形成されている。
また、このホルダー20は、その一方側の端部近辺に、ボ
ール30を収納可能に形成したボールハウス40を有してい
る。
【0004】また、このホルダー20は、その反ボールハ
ウス40側の端部からボールハウス40まで貫通するインク
誘導孔60を有するとともに、このインク誘導孔60のボー
ルハウス40側の内周面には、インク誘導孔60の中心から
みて放射状に形成した複数のインク溝70を有している。
また、このホルダー20は、そのボールハウス40側の開放
端部に、ボール30の直径よりも内径を小さく形成したカ
シメ部50を有している。
【0005】(ボールハウス40)前記ボールハウス40
は、ボール30を収納するためのものである。このボール
ハウス40は、ホルダー20の一方側の端部近辺に設けられ
ている。また、このボールハウス40は、ボール30の直径
よりも内径が大きい円筒状の側面部41と、この側面部41
のインク誘導孔60側に連設され、かつ、側面部41側から
インク誘導孔60側へ向けて内径を次第に小さくする円錐
状に形成されている底面部42とを有している。
【0006】また、この底面部42は、インク誘導孔60の
開口部の周囲に、ボール30と当接するボール受け座43を
有している。また、このボール受け座43は、ボール30の
曲率とほぼ同一の曲率を有する凹球面状に形成されてい
る。 (インク誘導孔60)前記インク誘導孔60は、ボールハウ
ス40に収納したボール30にインクを供給するためのもの
である。
【0007】このインク誘導孔60は、ホルダー20の反ボ
ールハウス40側の端部からボールハウス40まで貫通して
いる。 (インク溝70)前記インク溝70は、ボールハウス40に収
納したボール30にインクが十分に供給されるようにする
ためのものである。
【0008】このインク溝70は、インク誘導孔60のボー
ルハウス40側の内周面に複数設けられている。また、こ
れら複数のインク溝70は、インク誘導孔60の中心からみ
て放射状に設けられている。 (カシメ部50)前記カシメ部50は、ボールハウス40に収
納したボール30が外部に飛び出さないようにするための
ものである。
【0009】このカシメ部50は、ホルダー20のボールハ
ウス40側の開放端部に設けられている。また、このカシ
メ部50は、円錐状に形成され、その内径を、ボール30の
直径よりも小さく形成されている。また、このカシメ部
50の内周面は、ボール30の曲率とほぼ同一の曲率を有す
る凹球面状に形成されている。
【0010】(ボール30)前記ボール30は、筆記面にイ
ンクを塗布するためのものである。このボール30は、超
硬合金、ステンレス、焼入鋼、又はセラミックなどを用
いて形成されている。また、このボール30は、ボールハ
ウス40の内部に収納され、カシメ部50に飛び出しを阻止
されることにより、その一部をカシメ部50からホルダー
20の外部に突出させつつ、回転自在にホルダー20の一方
側に保持されている。
【0011】また、ボール30とカシメ部50との間には、
クリアランス80と呼ばれる微小な間隙が設けられ、この
クリアランス80が、筆記時におけるインクの通路となっ
ている。そして、ボール30の回転に伴って、ボール30の
表面に付着したインクが筆記面に転写されることによ
り、筆記面に描線が描かれるのである。
【0012】(ボールペンチップ10の製造方法)次に、
従来のボールペンチップ10の製造方法について説明す
る。ここで、線材の一方側を先端、他方側を後端として
説明する。 (切削工程)まず、金属製の線材に種々の切削加工を施
すことにより、図8に示すように、ボールハウス40、イ
ンク誘導孔60及びインク溝70などを有するホルダー20を
形成する。
【0013】具体的には、この切削工程では、線材の先
端側を、線材の軸心に回転軸を一致させたドリルで切削
する。これにより、線材の先端付近に、円筒状の側面部
41と、円錐状の底面部42とを有し、かつ、ボール30を収
納可能なボールハウス40を形成する。また、この切削工
程では、線材の後端側から先端側へ向けて、線材の軸心
に回転軸を一致させたドリルで切削する。これにより、
線材の後端からボールハウス40まで貫通するインク誘導
孔60を形成する。
【0014】また、この切削工程では、線材の先端側か
ら後端側へ向けてブローチ加工を施す。これにより、イ
ンク誘導孔60のボールハウス40側の内周面に、複数のイ
ンク溝70を形成する。 (カシメ工程)次に、図9に示すように、ボールハウス
40の内部にボール30を収納し、その後に、図10に示す
ように、ホルダー20のボールハウス40側の開放端部に、
ローラー120でカシメ加工を施す。このとき、ボールハ
ウス40の先端付近の内周面44を、ボール30の表面に強く
押し当てるようにする。これにより、ホルダー20のボー
ルハウス40側の開放端部に、ボール30の直径よりも内径
が小さいカシメ部50を設けるとともに、カシメ部50の内
周面を、ボール30の曲率とほぼ同一の曲率を有する凹球
面状に形成する。
【0015】(タタキ工程)次に、図11に示すよう
に、ハンマー130でボール30をインク誘導孔60側へ向け
て叩くようにして押圧する、いわゆるタタキ加工を行
う。これにより、ボール30とカシメ部50との間に十分な
クリアランス80を設けるとともに、ボールハウス40の底
面部42のうち、インク誘導孔60の開口部の周囲に、ボー
ル30の曲率とほぼ同一の曲率を有する凹球面状のボール
受け座43を形成する。
【0016】このようにして、図7に示す、従来のボー
ルペンチップ10が製造されるのである。ところで、近
年、高速で筆記しても描線がかすれたり途切れたりしな
いボールペンが要望されており、かかる要望に応えるた
めには、ボール30へのインクの供給量を増加させること
が好ましく、このためには、図12に示すように、ボー
ル30の直径に対してボールハウス40の側面部41の内径を
比較的大きく形成することが好ましい。
【0017】しかし、ボール30の直径に対してボールハ
ウス40の側面部41の内径を比較的大きく形成すると、ホ
ルダー20のボールハウス40側の開放端部にカシメ加工を
施しにくくなり、これにより、図13に示すように、カ
シメ部50の内径を十分に小さくすることが困難になっ
て、ボール30がボールハウス40から飛び出しやすくなっ
てしまうのである。また、カシメ部50の内径を無理やり
小さくしようとすると、カシメ部50を良好な形状にする
ことができず、これにより、クリアランス80からのイン
クの流出量を十分に確保できなくなって、書き味が損な
われてしまうのである。
【0018】すなわち、高速で筆記しても描線がかすれ
たり途切れたりしないようにしつつ、ボールハウス40か
らのボール30の飛び出しを防止し、しかも、書き味が損
なわれないようにすることは、きわめて困難なのであ
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】(請求項1)そこで、
本発明のうち請求項1記載の発明は、ホルダーのボール
ハウス側の開放端部に、ボールハウスの側面部よりも内
径が小さく、かつ、ボールの直径よりも内径が大きい円
筒状の縮径部を設けるとともに、この縮径部の反ボール
ハウス側の開放端部に、ボールの直径よりも内径が小さ
いカシメ部を設けることにより、ボールハウス内に保持
するインクの量を増やし、これにより、高速で筆記して
も描線がかすれたり途切れたりしにくくし、また、ボー
ルハウスからボールが飛び出しにくくし、しかも、書き
味が損なわれないようにしたボールペンチップを提供す
ることを目的とする。
【0020】(請求項2)また、本発明のうち請求項2
記載の発明は、ボールハウスの側面部の内径を、ボール
の直径に対して所定範囲内に設定することにより、高速
筆記時における描線の安定性をより一層向上させたボー
ルペンチップを提供することを目的とする。
【0021】(請求項3)また、本発明のうち請求項3
記載の発明は、縮径部の内径を、ボールの直径に対して
所定範囲内に設定することにより、ボールハウスからの
ボールの飛び出しをより確実に防止しつつ、書き味の良
好さもより一層向上させたボールペンチップを提供する
ことを目的とする。
【0022】(請求項4)また、本発明のうち請求項4
記載の発明は、縮径部の軸方向の長さを所定範囲内に設
定することにより、高速筆記時における描線の安定性を
より一層向上させつつ、ボールハウスからのボールの飛
び出しをより確実に防止し、しかも、書き味の良好さも
より一層向上させたボールペンチップを提供することを
目的とする。
【0023】(請求項5)更に、本発明のうち請求項5
記載の発明は、ホルダーのボールハウス側の開放端部
に、ボールハウスの側面部よりも内径が小さく、かつ、
ボールの直径よりも内径が大きい円筒状の縮径部を設け
るとともに、この縮径部の反ボールハウス側の開放端部
に、ボールの直径よりも内径が小さいカシメ部を設けた
ボールペンチップの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】(請求項1)本発明のう
ち請求項1に記載した発明は、ボール(30)と、このボ
ール(30)を保持するためのホルダー(20)とを備え、
前記ホルダー(20)は、その一方側の端部近辺に設けら
れ、かつ、ボール(30)を収納可能に形成されているボ
ールハウス(40)と、その反ボールハウス(40)側の端
部からボールハウス(40)まで貫通するインク誘導孔
(60)と、そのボールハウス(40)側の開放端部に設け
られ、かつ、ボール(30)の直径よりも内径を小さく形
成されているカシメ部(50)とを有し、前記ボールハウ
ス(40)は、ボール(30)の直径よりも内径が大きい円
筒状の側面部(41)と、この側面部(41)よりもインク
誘導孔(60)側に設けられ、かつ、側面部(41)側から
インク誘導孔(60)側へ向けて内径を次第に小さくする
円錐状に形成されている底面部(42)とを有するボール
ペンチップ(10)であって、前記ホルダー(20)のボー
ルハウス(40)側の開放端部に、ボールハウス(40)の
側面部(41)よりも内径が小さく、かつ、ボール(30)
の直径よりも内径が大きい円筒状の縮径部(90)を設け
るとともに、前記カシメ部(50)をこの縮径部(90)の
反ボールハウス(40)側の開放端部に設けたことを特徴
とする。
【0025】ここで、「ボール(30)」とは、筆記面に
インクを塗布するためのものをいう。このボール(30)
は、例えば、超硬合金、ステンレス、焼入鋼、又はセラ
ミックなどを用いて形成することができる。また、「ホ
ルダー(20)」とは、ボール(30)を保持するためのも
のをいう。
【0026】このホルダー(20)は、例えば、ステンレ
スなどの金属製の線材を用いて形成することができる。
また、このホルダー(20)は、その一方側の端部近辺に
設けられ、かつ、ボール(30)を収納可能に形成されて
いるボールハウス(40)と、その反ボールハウス(40)
側の端部からボールハウス(40)まで貫通するインク誘
導孔(60)と、そのボールハウス(40)側の開放端部に
設けられ、かつ、ボール(30)の直径よりも内径を小さ
く形成されているカシメ部(50)とを有する。
【0027】また、「ボールハウス(40)」とは、ボー
ル(30)を収納するためのものをいう。このボールハウ
ス(40)は、ホルダー(20)の一方側の端部近辺に設け
られる。また、このボールハウス(40)は、ボール(3
0)の直径よりも内径が大きい円筒状の側面部(41)
と、この側面部(41)よりもインク誘導孔(60)側に設
けられ、かつ、側面部(41)側からインク誘導孔(60)
側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状に形成されて
いる底面部(42)とを有する。
【0028】また、「インク誘導孔(60)」とは、ボー
ルハウス(40)に収納したボール(30)にインクを供給
するためのものである。このインク誘導孔(60)は、ホ
ルダー(20)の反ボールハウス(40)側の端部からボー
ルハウス(40)まで貫通している。また、「縮径部(9
0)」は、ホルダー(20)のボールハウス(40)側の開
放端部に設けられる。
【0029】また、この縮径部(90)は、ボールハウス
(40)の側面部(41)よりも内径が小さく、かつ、ボー
ル(30)の直径よりも内径が大きい円筒状に形成され
る。また、「カシメ部(50)」とは、ボールハウス(4
0)に収納したボール(30)が外部に飛び出さないよう
にするためのものである。このカシメ部(50)は、縮径
部(90)の反ボールハウス(40)側の開放端部に設けら
れる。
【0030】また、このカシメ部(50)は、その内径
を、ボール(30)の直径よりも小さく形成される。そし
て、本発明に係るボールペンチップ(10)は、ホルダー
(20)のボールハウス(40)側の開放端部に、ボールハ
ウス(40)の側面部(41)よりも内径が小さく、かつ、
ボール(30)の直径よりも内径が大きい円筒状の縮径部
(90)を設けるとともに、この縮径部(90)の反ボール
ハウス(40)側の開放端部に、ボール(30)の直径より
も内径が小さいカシメ部(50)を設けることにより、ボ
ールハウス(40)内に保持するインクの量を増やし、こ
れにより、高速で筆記しても描線がかすれたり途切れた
りしにくくし、また、ボールハウス(40)からボール
(30)が飛び出しにくくし、しかも、書き味が損なわれ
ないようにしているのである。
【0031】すなわち、ホルダー(20)のボールハウス
(40)側の開放端部に、ボールハウス(40)の側面部
(41)よりも内径が小さく、かつ、ボール(30)の直径
よりも内径が大きい円筒状の縮径部(90)を設けること
により、ボールハウス(40)の側面部(41)の内径を比
較的大きくすることができ、これにより、ボール(30)
へのインクの供給量を増加させることができるので、高
速で筆記しても描線がかすれたり途切れたりしにくくす
ることができるのである。
【0032】また、ホルダー(20)のボールハウス(4
0)側の開放端部に縮径部(90)を設けて、この縮径部
(90)の反ボールハウス(40)側の開放端部にカシメ部
(50)を設けることにより、ボールハウス(40)の側面
部(41)の内径を比較的大きくして、ボールハウス(4
0)内に保持するインクの量を増やしても、カシメ部(5
0)の内径を十分に小さくすることができ、これによ
り、ボールハウス(40)からボール(30)が飛び出しに
くくすることができるのである。
【0033】また、ホルダー(20)のボールハウス(4
0)側の開放端部に縮径部(90)を設けて、この縮径部
(90)の反ボールハウス(40)側の開放端部にカシメ部
(50)を設けることにより、ボールハウス(40)の側面
部(41)の内径を比較的大きくしても、カシメ部(50)
の内径を無理なく小さくすることができる。このため、
カシメ部(50)を良好な形状にすることができ、これに
より、クリアランス(80)からのインクの流出量を十分
に確保することができるので、書き味が損なわれないの
である。
【0034】(請求項2)また、本発明のうち請求項2
に記載した発明は、請求項1に記載した発明の構成に加
えて、ボール(30)の直径をφA、ボールハウス(40)
の側面部(41)の内径をφB、としたときに、φA+
0.02mm≦φB≦φA+0.05mm、を満たすよ
うに形成したことを特徴とする。
【0035】すなわち、本発明に係るボールペンチップ
(10)は、ボールハウス(40)の側面部(41)の内径
を、ボール(30)の直径+0.02mm以上、ボール
(30)の直径+0.05mm以下の範囲内に設定されて
いる。そして、これにより、ボール(30)へのインクの
供給量を十分に増加させて、高速筆記時における描線の
安定性をより一層向上させているのである。
【0036】なお、φA+0.02mm>φBにする
と、すなわち、ボールハウス(40)の側面部(41)の内
径を、ボール(30)の直径+0.02mmよりも小さく
すると、ボール(30)へのインクの供給量を十分に増加
させることができず、これにより、高速で筆記したとき
に描線がかすれたり途切れたりしてしまうおそれがあ
る。
【0037】一方、φA+0.05mm<φBにする
と、すなわち、ボールハウス(40)の側面部(41)の内
径を、ボール(30)の直径+0.05mmよりも大きく
すると、ボールハウス(40)内でボール(30)が安定せ
ず、これにより、書き味が損なわれてしまうおそれがあ
る。もちろん、ボールハウス(40)の側面部(41)の内
径φBが上記範囲外であっても、使用することは可能で
ある。
【0038】(請求項3)また、本発明のうち請求項3
に記載した発明は、請求項2に記載した発明の構成に加
えて、ボール(30)の直径をφA、縮径部(90)の内径
をφC、としたときに、φA<φC≦φA+0.03m
m、及び、φC<φB、を満たすように形成したことを
特徴とする。
【0039】すなわち、本発明に係るボールペンチップ
(10)は、縮径部(90)の内径を、ボール(30)の直径
よりも大きく、ボール(30)の直径+0.03mm以下
の範囲内に設定されている。そして、これにより、縮径
部(90)の反ボールハウス(40)側の開放端部にカシメ
部(50)を設けやすくして、ボールハウス(40)からの
ボール(30)の飛び出しをより確実に防止するととも
に、書き味の良好さをより一層向上させているのであ
る。
【0040】なお、φA≧φCでは、すなわち、縮径部
(90)の内径が、ボール(30)の直径以下では、ボール
(30)をボールハウス(40)の内部に収納する際に、ボ
ール(30)と縮径部(90)の内周面とが接触するおそれ
があり、これにより、縮径部(90)を変形させてしまう
おそれがある。一方、φA+0.03<φCにすると、
すなわち、縮径部(90)の内径を、ボール(30)の直径
+0.03mmよりも大きくすると、縮径部(90)の反
ボールハウス(40)側の開放端部にカシメ部(50)を設
けにくくなり、これにより、カシメ部(50)の内径を十
分に小さくすることが困難になって、ボール(30)がボ
ールハウス(40)から飛び出しやすくなってしまうおそ
れがある。また、カシメ部(50)の内径を無理やり小さ
くしようとすると、カシメ部(50)を良好な形状にする
ことができず、これにより、クリアランス(80)からの
インクの流出量を十分に確保できなくなって、書き味が
損なわれてしまうおそれがある。
【0041】もちろん、縮径部(90)の内径φCが上記
範囲外であっても、使用することは可能である。更に、
φA+0.02mm≦φB≦φA+0.05mm、を満
たしつつ、φA<φC≦φA+0.03mm、を満たす
ように形成すること、すなわち、側面部(41)の内径
を、ボール(30)の直径+0.02mm以上、ボール
(30)の直径+0.05mm以下の範囲内に設定しつ
つ、縮径部(90)の内径を、ボール(30)の直径よりも
大きく、ボール(30)の直径+0.03mm以下の範囲
内に設定することが好ましい。ただ、上記条件だけで
は、φC≧φB、となる場合、すなわち、縮径部(90)
の内径が、側面部(41)の内径よりも大きくなる場合も
含まれてしまうこととなる。このため、本発明に係るボ
ールペンチップ(10)は、φCの範囲につき、φA<φ
C≦φA+0.03mm、のみならず、φC<φB、も
満たすように形成することとしているのである。
【0042】(請求項4)また、本発明のうち請求項4
に記載した発明は、請求項1ないし3に記載した発明の
構成に加えて、縮径部(90)の軸方向の長さをL、とし
たときに、0.1mm≦L≦0.25mm、を満たすよ
うに形成したことを特徴とする。ここで、「縮径部(9
0)の軸方向の長さ」とは、縮径部(90)のボールハウ
ス(40)側の端部から反ボールハウス(40)側の端部ま
での長さをいう。
【0043】そして、本発明に係るボールペンチップ
(10)は、縮径部(90)の軸方向の長さを、0.1mm
以上0.25mm以下の範囲内に設定することにより、
縮径部(90)の反ボールハウス(40)側の開放端部にカ
シメ部(50)を設けやすくし、これにより、高速筆記時
における描線の安定性をより一層向上させつつ、ボール
ハウス(40)からのボール(30)の飛び出しをより確実
に防止し、しかも、書き味の良好さもより一層向上させ
ているのである。
【0044】なお、0.1mm>Lでは、すなわち、縮
径部(90)の軸方向の長さが0.1mm未満では、縮径
部(90)の反ボールハウス(40)側の開放端部にカシメ
部(50)を設けにくくなり、これにより、カシメ部(5
0)の内径を十分に小さくすることが困難になって、ボ
ール(30)がボールハウス(40)から飛び出しやすくな
ってしまうおそれがある。また、カシメ部(50)の内径
を無理やり小さくしようとすると、カシメ部(50)を良
好な形状にすることができず、これにより、クリアラン
ス(80)からのインクの流出量を十分に確保できなくな
って、書き味が損なわれてしまうおそれがある。
【0045】一方、0.25mm<Lにすると、すなわ
ち、縮径部(90)の軸方向の長さを0.25mmよりも
大きくすると、ボールハウス(40)の側面部(41)の軸
方向の長さが相対的に短くなり、これにより、ボール
(30)へのインクの供給量を十分に増加させることがで
きなくなって、高速で筆記したときに描線がかすれたり
途切れたりしてしまうおそれがある。
【0046】もちろん、縮径部(90)の軸方向の長さL
が上記範囲外であっても、使用することは可能である。 (請求項5)また、本発明のうち請求項5に記載した発
明は、ボールペンチップ(10)の製造方法であって、ホ
ルダー(20)の一方側の端部近辺に、ボール(30)の直
径よりも内径が大きい円筒状の側面部(41)を有するボ
ールハウス(40)を形成する切削工程と、ボールハウス
(40)の側面部(41)よりも外径が小さく、かつ、ボー
ル(30)の直径よりも外径が大きい円柱状のピン(10
0)をボールハウス(40)に挿入した状態で、ホルダー
(20)のボールハウス(40)側の開放端部にカシメ加工
を施すことにより、ホルダー(20)のボールハウス(4
0)側の開放端部に、ボールハウス(40)の側面部(4
1)よりも内径が小さく、かつ、ボール(30)の直径よ
りも内径が大きい円筒状の縮径部(90)を設ける第1カ
シメ工程と、この第1カシメ工程の後、ボールハウス
(40)の内部にボール(30)を収納し、その後に、縮径
部(90)の反ボールハウス(40)側の開放端部に、ボー
ル(30)の直径よりも内径が小さいカシメ部(50)を設
ける第2カシメ工程とを含むことを特徴とする。
【0047】ここで、「切削工程」とは、ホルダー(2
0)の一方側の端部近辺に、ボールハウス(40)を形成
する工程をいう。具体的には、この切削工程では、例え
ば、線材の一方側を、線材の軸心に回転軸を一致させた
ドリルで切削する。これにより、ホルダー(20)の一方
側の端部近辺に、ボール(30)の直径よりも内径が大き
い円筒状の側面部(41)を有するボールハウス(40)を
形成する。
【0048】なお、この切削工程には、例えば、ホルダ
ー(20)の反ボールハウス(40)側の端部からボールハ
ウス(40)まで貫通するインク誘導孔(60)を切削によ
り形成する工程や、インク誘導孔(60)の内周面に複数
のインク溝70を切削により形成する工程を含むことがで
きる。また、「第1カシメ工程」とは、ボールハウス
(40)の側面部(41)よりも外径が小さく、かつ、ボー
ル(30)の直径よりも外径が大きい円柱状のピン(10
0)をボールハウス(40)に挿入した状態で、ホルダー
(20)のボールハウス(40)側の開放端部にカシメ加工
を施し、これにより、ホルダー(20)のボールハウス
(40)側の開放端部に、ボールハウス(40)の側面部
(41)よりも内径が小さく、かつ、ボール(30)の直径
よりも内径が大きい円筒状の縮径部(90)を設ける工程
をいう。
【0049】具体的には、この第1カシメ工程では、ボ
ールハウス(40)の側面部(41)よりも外径が小さく、
かつ、ボール(30)の直径よりも外径が大きい円柱状の
ピン(100)を用いる。そして、このピン(100)をボー
ルハウス(40)に挿入した状態で、ホルダー(20)のボ
ールハウス(40)側の開放端部に、ローラー(110)で
カシメ加工を施す。そうすると、ホルダー(20)のボー
ルハウス(40)側の開放端部に、ボールハウス(40)の
側面部(41)よりも内径が小さく、かつ、ボール(30)
の直径よりも内径が大きい円筒状の縮径部(90)を設け
ることができるのである。
【0050】また、「第2カシメ工程」とは、第1カシ
メ工程の後、ボールハウス(40)の内部にボール(30)
を収納し、その後に、縮径部(90)の反ボールハウス
(40)側の開放端部に、ボール(30)の直径よりも内径
が小さいカシメ部(50)を設ける工程をいう。具体的に
は、第1カシメ工程の後に、ボールハウス(40)の内部
にボール(30)を収納し、その後に、縮径部(90)の反
ボールハウス(40)側の開放端部に、ローラー(120)
でカシメ加工を施す。そうすると、縮径部(90)の反ボ
ールハウス(40)側の開放端部に、ボール(30)の直径
よりも内径が小さいカシメ部(50)を設けることができ
る。また、このカシメ部(50)により、ボールハウス
(40)に収納したボール(30)が外部に飛び出さないよ
うにすることができるのである。
【0051】このようにして、ホルダー(20)のボール
ハウス(40)側の開放端部に、ボールハウス(40)の側
面部(41)よりも内径が小さく、かつ、ボール(30)の
直径よりも内径が大きい円筒状の縮径部(90)を設ける
とともに、この縮径部(90)の反ボールハウス(40)側
の開放端部に、ボール(30)の直径よりも内径が小さい
カシメ部(50)を設けたボールペンチップ(10)を製造
することができるのである。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るボールペンチ
ップ及びその製造方法の実施の形態を、図示例とともに
説明する。図1は、本実施の形態に係るボールペンチッ
プ10の側面断面図、図2ないし図6は、本実施の形態に
係るボールペンチップ10の製造工程を示す側面断面図で
ある。
【0053】(ボールペンチップ10)図1に示すよう
に、本実施の形態に係るボールペンチップ10は、ホルダ
ー20と、ボール30とを備えている。 (ホルダー20)前記ホルダー20は、ボール30を保持する
ためのものである。
【0054】このホルダー20は、ステンレスなどの金属
製の線材を用いて形成されている。また、このホルダー
20は、その一方側の端部近辺に、ボール30を収納可能に
形成したボールハウス40を有し、また、このボールハウ
ス40は、ボール30の直径よりも内径が大きい円筒状の側
面部41を有している。また、このホルダー20は、その反
ボールハウス40側の端部からボールハウス40まで貫通す
るインク誘導孔60を有するとともに、このインク誘導孔
60のボールハウス40側の内周面には、インク誘導孔60の
中心からみて放射状に形成した複数のインク溝70を有し
ている。
【0055】また、このホルダー20は、そのボールハウ
ス40側の開放端部に、ボールハウス40の側面部41よりも
内径が小さく、かつ、ボール30の直径よりも内径が大き
い円筒状の縮径部90を有している。また、このホルダー
20は、縮径部90の反ボールハウス40側の開放端部に、ボ
ール30の直径よりも内径を小さく形成したカシメ部50を
有している。
【0056】(ボールハウス40)前記ボールハウス40
は、ボール30を収納するためのものである。このボール
ハウス40は、ホルダー20の一方側の端部近辺に設けられ
ている。また、このボールハウス40は、ボール30の直径
よりも内径が大きい円筒状の側面部41と、この側面部41
のインク誘導孔60側に連設され、かつ、側面部41側から
インク誘導孔60側へ向けて内径を次第に小さくする円錐
状に形成されている底面部42とを有している。
【0057】また、この底面部42は、インク誘導孔60の
開口部の周囲に、ボール30と当接するボール受け座43を
有している。また、このボールハウス40は、ボール30の
直径をφA、側面部41の内径をφB、としたときに、 φA+0.02mm≦φB≦φA+0.05mm を満たすように形成されている。
【0058】すなわち、このボールハウス40は、側面部
41の内径を、ボール30の直径+0.02mm以上、ボー
ル30の直径+0.05mm以下の範囲内に設定されてい
る。 (インク誘導孔60)前記インク誘導孔60は、ボールハウ
ス40に収納したボール30にインクを供給するためのもの
である。
【0059】このインク誘導孔60は、ホルダー20の反ボ
ールハウス40側の端部からボールハウス40まで貫通して
いる。 (インク溝70)前記インク溝70は、ボールハウス40に収
納したボール30にインクが十分に供給されるようにする
ためのものである。
【0060】このインク溝70は、インク誘導孔60のボー
ルハウス40側の内周面に複数設けられている。また、こ
れら複数のインク溝70は、インク誘導孔60の中心からみ
て放射状に設けられている。 (縮径部90)前記縮径部90は、ホルダー20のボールハウ
ス40側の開放端部に設けられている。
【0061】また、この縮径部90は、ボールハウス40の
側面部41よりも内径が小さく、かつ、ボール30の直径よ
りも内径が大きい円筒状に形成されている。また、この
縮径部90は、ボール30の直径をφA、縮径部90の内径を
φC、としたときに、 φA<φC≦φA+0.03mm、及び、 φC<φB を満たすように形成されている。
【0062】すなわち、この縮径部90は、その内径を、
ボール30の直径よりも大きく、ボール30の直径+0.0
3mm以下の範囲内に設定されている。また、この縮径
部90は、その内径を、側面部41の内径よりも小さく形成
されている。更に、この縮径部90は、その軸方向の長さ
をL、としたときに、 0.1mm≦L≦0.25mm を満たすように形成されている。
【0063】すなわち、この縮径部90は、その軸方向の
長さ、具体的には、縮径部90のボールハウス40側の端部
から反ボールハウス40側の端部までの長さを、0.1m
m以上0.25mm以下の範囲内に設定されている。 (カシメ部50)前記カシメ部50は、ボールハウス40に収
納したボール30が外部に飛び出さないようにするための
ものである。
【0064】このカシメ部50は、縮径部90の反ボールハ
ウス40側の開放端部に設けられている。また、このカシ
メ部50は、円錐状に形成され、その内径を、ボール30の
直径よりも小さく形成されている。また、このカシメ部
50の内周面は、鏡面仕上げにされている。
【0065】(ボール30)前記ボール30は、筆記面にイ
ンクを塗布するためのものである。このボール30は、超
硬合金、ステンレス、焼入鋼、又はセラミックなどを用
いて形成されている。また、このボール30は、ボールハ
ウス40の内部に収納され、カシメ部50に飛び出しを阻止
されることにより、その一部をカシメ部50からホルダー
20の外部に突出させつつ、回転自在にホルダー20の一方
側に保持されている。
【0066】また、ボール30とカシメ部50との間には、
クリアランス80と呼ばれる微小な間隙が設けられ、この
クリアランス80が、筆記時におけるインクの通路となっ
ている。そして、ボール30の回転に伴って、ボール30の
表面に付着したインクが筆記面に転写されることによ
り、筆記面に描線が描かれるのである。
【0067】(ボールペンチップ10の製造方法)次に、
本実施の形態に係るボールペンチップ10の製造方法につ
いて説明する。ここで、線材の一方側を先端、他方側を
後端として説明する。 (切削工程)まず、金属製の線材に種々の切削加工を施
すことにより、図2に示すように、ボールハウス40、イ
ンク誘導孔60及びインク溝70などを有するホルダー20を
形成する。
【0068】具体的には、この切削工程では、線材の先
端側を、線材の軸心に回転軸を一致させたドリルで切削
する。これにより、線材の先端付近に、ボールハウス40
を形成する。また、このボールハウス40は、ボール30の
直径よりも内径が大きい円筒状の側面部41と、側面部41
側からインク誘導孔60側へ向けて内径を次第に小さくす
る円錐状の底面部42とを有するように形成する。
【0069】更に、このボールハウス40は、ボール30の
直径をφA、側面部41の内径をφB、としたときに、 φA+0.02mm≦φB≦φA+0.05mm を満たすように形成する。また、この切削工程では、線
材の後端側から先端側へ向けて、線材の軸心に回転軸を
一致させたドリルで切削する。これにより、線材の後端
からボールハウス40まで貫通するインク誘導孔60を形成
する。
【0070】また、この切削工程では、線材の先端側か
ら後端側へ向けてブローチ加工を施す。これにより、イ
ンク誘導孔60のボールハウス40側の内周面に、複数のイ
ンク溝70を形成する。 (第1カシメ工程)次に、図3に示すように、ボールハ
ウス40の側面部41よりも外径が小さく、かつ、ボール30
の直径よりも外径が大きい円柱状のピン100をボールハ
ウス40に挿入した状態で、ホルダー20のボールハウス40
側の開放端部にカシメ加工を施す。これにより、ホルダ
ー20のボールハウス40側の開放端部に、ボールハウス40
の側面部41よりも内径が小さく、かつ、ボール30の直径
よりも内径が大きい円筒状の縮径部90を設ける。
【0071】具体的には、この第1カシメ工程では、ボ
ールハウス40の側面部41よりも外径が小さく、かつ、ボ
ール30の直径よりも外径が大きい円柱状に形成されてい
るとともに、外周面には鏡面仕上げが施されているピン
100を用いる。そして、このピン100をボールハウス40に
挿入した状態で、ホルダー20のボールハウス40側の開放
端部に、ローラー110でカシメ加工を施す。これによ
り、ホルダー20のボールハウス40側の開放端部に、ボー
ルハウス40の側面部41よりも内径が小さく、かつ、ボー
ル30の直径よりも内径が大きい円筒状の縮径部90を設け
るとともに、この縮径部90の内周面を鏡面仕上げにす
る。
【0072】また、この縮径部90は、ボール30の直径を
φA、縮径部90の内径をφC、としたときに、 φA<φC≦φA+0.03mm、及び、 φC<φB を満たすように形成する。
【0073】更に、この縮径部90は、その軸方向の長さ
をL、としたときに、 0.1mm≦L≦0.25mm を満たすように形成する。 (第2カシメ工程)次に、図5に示すように、ボールハ
ウス40の内部にボール30を収納し、その後に、図6に示
すように、縮径部90の反ボールハウス40側の開放端部
に、ローラー120でカシメ加工を施す。このとき、縮径
部90の内周面を、ボール30の表面にあまり強く押し当て
ないようにする。これにより、縮径部90の反ボールハウ
ス40側の開放端部に、ボール30の直径よりも内径が小さ
いカシメ部50を設けるとともに、ボール20とカシメ部50
との間に、十分なクリアランス80が確保されるようにす
る。
【0074】なお、本実施の形態に係るボールペンチッ
プ10の製造方法では、ボール20とカシメ部50との間に十
分なクリアランス80が確保されることから、第2カシメ
工程の後に、タタキ工程は行わない。このようにして、
本実施の形態に係るボールペンチップ10、すなわち、ホ
ルダー20のボールハウス40側の開放端部に、ボールハウ
ス40の側面部41よりも内径が小さく、かつ、ボール30の
直径よりも内径が大きい円筒状の縮径部90を設けるとと
もに、この縮径部90の反ボールハウス40側の開放端部
に、ボール30の直径よりも内径が小さいカシメ部50を設
けたボールペンチップ10が製造されるのである。
【0075】そして、本実施の形態に係るボールペンチ
ップ10は、ホルダー20のボールハウス40側の開放端部
に、ボールハウス40の側面部41よりも内径が小さく、か
つ、ボール30の直径よりも内径が大きい円筒状の縮径部
90を設けるとともに、この縮径部90の反ボールハウス40
側の開放端部に、ボール30の直径よりも内径が小さいカ
シメ部50を設けることにより、高速で筆記しても描線が
かすれたり途切れたりしにくく、また、ボールハウスか
らボールが飛び出しにくく、しかも、書き味が損なわれ
ないようにしているのである。
【0076】すなわち、ホルダー20のボールハウス40側
の開放端部に、ボールハウス40の側面部41よりも内径が
小さく、かつ、ボール30の直径よりも内径が大きい円筒
状の縮径部90を設けることにより、ボールハウス40の側
面部41の内径を比較的大きくすることができ、これによ
り、ボール30へのインクの供給量を増加させることがで
きるので、高速で筆記しても描線がかすれたり途切れた
りしにくくすることができるのである。
【0077】また、ホルダー20のボールハウス40側の開
放端部に縮径部90を設け、この縮径部90の反ボールハウ
ス40側の開放端部にカシメ部50を設けることにより、ボ
ールハウス40の側面部41の内径を比較的大きくしても、
カシメ部50の内径を十分に小さくすることができ、これ
により、ボールハウス40からボール30が飛び出しにくく
することができるのである。
【0078】また、ホルダー20のボールハウス40側の開
放端部に縮径部90を設け、この縮径部90の反ボールハウ
ス40側の開放端部にカシメ部50を設けることにより、ボ
ールハウス40の側面部41の内径を比較的大きくしても、
カシメ部50の内径を無理なく小さくすることができる。
このため、カシメ部50を良好な形状にすることができ、
これにより、クリアランス80からのインクの流出量を十
分に確保することができるので、書き味が損なわれない
のである。
【0079】また、本実施の形態に係るボールペンチッ
プ10は、ボール30の直径をφA、ボールハウス40の側面
部41の内径をφB、としたときに、φA+0.02mm
≦φB≦φA+0.05mm、を満たすように形成する
ことにより、すなわち、ボールハウス40の側面部41の内
径を、ボール30の直径+0.02mm以上、ボール30の
直径+0.05mm以下の範囲内に設定することによ
り、ボール30へのインクの供給量を十分に増加させ、こ
れにより、高速筆記時における描線の安定性をより一層
向上させているのである。
【0080】なお、φA+0.02mm>φBにする
と、すなわち、ボールハウス40の側面部41の内径を、ボ
ール30の直径+0.02mmよりも小さくすると、ボー
ル30へのインクの供給量を十分に増加させることができ
ず、これにより、高速で筆記したときに描線がかすれた
り途切れたりしてしまうおそれがある。一方、φA+
0.05mm<φBにすると、すなわち、ボールハウス
40の側面部41の内径φBを、ボール30の直径φA+0.
05mmよりも大きくすると、ボールハウス40内でボー
ル30が安定せず、これにより、書き味が損なわれてしま
うおそれがある。
【0081】もちろん、ボールハウス40の側面部41の内
径φBが上記範囲外であっても、使用することは可能で
ある。また、本実施の形態に係るボールペンチップ10
は、ボール30の直径をφA、縮径部90の内径をφC、と
したときに、φA<φC≦φA+0.03mm、及び、
φC<φB、を満たすように形成されている。
【0082】すなわち、本実施の形態に係るボールペン
チップ10は、縮径部90の内径を、ボール30の直径よりも
大きく、ボール30の直径+0.03mm以下の範囲内に
設定することにより、縮径部90の反ボールハウス40側の
開放端部にカシメ部50を設けやすくし、これにより、ボ
ールハウス40からのボール30の飛び出しをより確実に防
止するとともに、書き味の良好さをより一層向上させて
いるのである。
【0083】なお、φA≧φCでは、すなわち、縮径部
90の内径が、ボール30の直径以下では、ボール30をボー
ルハウス40の内部に収納する際に、ボール30と縮径部90
の内周面とが接触するおそれがあり、これにより、縮径
部90を変形させてしまうおそれがある。一方、φA+
0.03<φCにすると、すなわち、縮径部90の内径
を、ボール30の直径+0.03mmよりも大きくする
と、縮径部90の反ボールハウス40側の開放端部にカシメ
部50を設けにくくなり、これにより、カシメ部50の内径
を十分に小さくすることが困難になって、ボール30がボ
ールハウス40から飛び出しやすくなってしまうおそれが
ある。また、カシメ部50の内径を無理やり小さくしよう
とすると、カシメ部50を良好な形状にすることができ
ず、これにより、クリアランス80からのインクの流出量
が十分に確保できなくなって、書き味が損なわれてしま
うおそれがある。
【0084】もちろん、縮径部90の内径φCが上記範囲
外であっても、使用することは可能である。更に、φA
+0.02mm≦φB≦φA+0.05mm、を満たし
つつ、φA<φC≦φA+0.03mm、を満たすよう
に形成すること、すなわち、側面部41の内径を、ボール
30の直径+0.02mm以上、ボール30の直径+0.0
5mm以下の範囲内に設定しつつ、縮径部90の内径を、
ボール30の直径よりも大きく、ボール30の直径+0.0
3mm以下の範囲内に設定することが好ましい。ただ、
上記条件だけでは、φC≧φB、となる場合、すなわ
ち、縮径部90の内径が、側面部41の内径よりも大きくな
る場合も含まれてしまうこととなる。このため、本実施
の形態に係るボールペンチップ10は、φCの範囲につい
て、φA<φC≦φA+0.03mm、のみならず、φ
C<φB、をも満たすように形成することとしているの
である。
【0085】また、本実施の形態に係るボールペンチッ
プ10は、縮径部90の軸方向の長さをL、としたときに、
0.1mm≦L≦0.25mm、を満たすように形成す
ることにより、すなわち、縮径部90の軸方向の長さを、
0.1mm以上0.25mm以下の範囲内に設定するこ
とにより、縮径部90の反ボールハウス40側の開放端部に
カシメ部50を設けやすくし、これにより、高速筆記時に
おける描線の安定性をより一層向上させつつ、ボールハ
ウス40からのボール30の飛び出しをより確実に防止し、
しかも、書き味の良好さもより一層向上させているので
ある。
【0086】なお、0.1mm>Lでは、すなわち、縮
径部90の軸方向の長さが0.1mm未満では、縮径部90
の反ボールハウス40側の開放端部にカシメ部50を設けに
くくなり、これにより、カシメ部50の内径を十分に小さ
くすることが困難になって、ボール30がボールハウス40
から飛び出しやすくなってしまうおそれがある。また、
カシメ部50の内径を無理やり小さくしようとすると、カ
シメ部50を良好な形状にすることができず、これによ
り、クリアランス80からのインクの流出量を十分に確保
できなくなって、書き味が損なわれてしまうおそれがあ
る。
【0087】一方、0.25mm<Lにすると、すなわ
ち、縮径部90の軸方向の長さを0.25mmよりも大き
くすると、ボールハウス40の側面部41の軸方向の長さが
相対的に短くなり、これにより、ボール30へのインクの
供給量を十分に増加させることができなくなって、高速
で筆記したときに描線がかすれたり途切れたりしてしま
うおそれがある。
【0088】もちろん、縮径部90の軸方向の長さLが上
記範囲外であっても、使用することは可能である。ま
た、本実施の形態に係るボールペンチップ10の製造方法
は、ボールハウス40の側面部41よりも外径が小さく、か
つ、ボール30の直径よりも外径が大きい円柱状のピン10
0をボールハウス40に挿入した状態で、ホルダー20のボ
ールハウス40側の開放端部にカシメ加工を施すことによ
り、ホルダー20のボールハウス40側の開放端部に、ボー
ルハウス40の側面部41よりも内径が小さく、かつ、ボー
ル30の直径よりも内径が大きい円筒状の縮径部90を設け
るものである。そして、この縮径部90を設けた後に、ボ
ールハウス40の内部にボール30を収納し、その後に、縮
径部90の反ボールハウス40側の開放端部に、ボール30の
直径よりも内径が小さいカシメ部50を設けるものであ
る。
【0089】また、本実施の形態に係るボールペンチッ
プ10の製造方法は、外周面に鏡面仕上げが施されたピン
100を用いて、縮径部90の内周面を鏡面仕上げにし、更
に、この縮径部90の反ボールハウス40側の開放端部にカ
シメ部50を設けることにより、カシメ部50の内周面を鏡
面仕上げにするものである。そうすると、ボール30の表
面とカシメ部50の内周面とが密着し、これにより、カシ
メ部50の内周面を凹球面状に形成しなくても、インクの
直流現象を防止することができるのである。また、カシ
メ部50の内周面を凹球面状に形成しなくても済むことか
ら、カシメ部50を設ける際に、縮径部90の内周面をボー
ル30の表面に強く押し当てずに済み、これにより、タタ
キ工程を行わなくても、ボール20とカシメ部50との間
に、十分なクリアランス80を確保することができるので
ある。
【0090】なお、本実施の形態では、外周面に鏡面仕
上げが施されているピン100を用いたが、ピン100は、ボ
ールハウス40の側面部41よりも外径が小さく、かつ、ボ
ール30の直径よりも外径が大きい円柱状に形成されてい
れば、その外周面に鏡面仕上げが施されていなくてもよ
い。ただ、この場合、カシメ部50の内周面を鏡面仕上げ
にすることができないことから、カシメ部50を設ける際
に、縮径部90の内周面をボール30の表面に強く押し当て
て、カシメ部50の内周面を凹球面状に形成することが好
ましい。また、この場合、クリアランス80が比較的狭く
なってしまうことから、第2カシメ工程の後にタタキ工
程を行って、ボール30とカシメ部50との間に十分なクリ
アランス80を設けることが好ましい。
【0091】
【発明の効果】(請求項1)以上説明したように、請求
項1に記載した発明によれば、ボールハウスの側面部の
内径を比較的大きくすることができ、これにより、ボー
ルへのインクの供給量を増加させることができるので、
高速で筆記しても描線がかすれたり途切れたりしにくい
ボールペンチップを提供することができる。また、請求
項1に記載した発明によれば、ボールハウスの側面部の
内径を比較的大きくしても、カシメ部の内径を十分に小
さくすることができるので、ボールハウスからボールが
飛び出しにくいボールペンチップを提供することができ
る。また、請求項1に記載した発明によれば、ボールハ
ウスの側面部の内径を比較的大きくしても、カシメ部の
内径を無理なく小さくすることができ、これにより、カ
シメ部を良好な形状にすることができるので、クリアラ
ンスからのインクの流出量を十分に確保でき、書き味が
損なわれないボールペンチップを提供することができる
のである。
【0092】(請求項2)また、請求項2に記載した発
明によれば、高速筆記時における描線の安定性をより一
層向上させたボールペンチップを提供することができる
のである。 (請求項3)また、請求項3に記載した発明によれば、
ボールハウスからのボールの飛び出しをより確実に防止
しつつ、書き味の良好さもより一層向上させたボールペ
ンチップを提供することができるのである。
【0093】(請求項4)また、請求項4に記載した発
明によれば、高速筆記時における描線の安定性をより一
層向上させつつ、ボールハウスからのボールの飛び出し
をより確実に防止し、しかも、書き味の良好さもより一
層向上させたボールペンチップを提供することができる
のである。
【0094】(請求項5)更に、請求項5に記載した発
明によれば、ホルダーのボールハウス側の開放端部に、
ボールハウスの側面部よりも内径が小さく、かつ、ボー
ルの直径よりも内径が大きい円筒状の縮径部を設けると
ともに、この縮径部の反ボールハウス側の開放端部に、
ボールの直径よりも内径が小さいカシメ部を設けたボー
ルペンチップを提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るボールペンチップの
側面断面図。
【図2】本発明の実施の形態に係るボールペンチップの
製造工程を示す側面断面図。
【図3】本発明の実施の形態に係るボールペンチップの
製造工程を示す側面断面図。
【図4】本発明の実施の形態に係るボールペンチップの
製造工程を示す側面断面図。
【図5】本発明の実施の形態に係るボールペンチップの
製造工程を示す側面断面図。
【図6】本発明の実施の形態に係るボールペンチップの
製造工程を示す側面断面図。
【図7】従来のボールペンチップの側面断面図。
【図8】従来のボールペンチップの製造工程を示す側面
断面図。
【図9】従来のボールペンチップの製造工程を示す側面
断面図。
【図10】従来のボールペンチップの製造工程を示す側
面断面図。
【図11】従来のボールペンチップの製造工程を示す側
面断面図。
【図12】従来のボールペンチップの製造工程を示す側
面断面図。
【図13】従来のボールペンチップの製造工程を示す側
面断面図。
【符号の説明】
10 ボールペンチップ 20 ホルダー 30 ボール 40 ボールハウス 41 側面部 42 底面部 43 ボール受け座 44 ボールハウスの先端付近の内周面 50 カシメ部 60 インク誘導孔 70 インク溝 80 クリアランス 90 縮径部 100 ピン 110 ローラー 120 ローラー 130 ハンマー φA ボールの直径 φB ボールハウスの側面部の内径 φC 縮径部の内径 L 縮径部の軸方向の長さ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールと、このボールを保持するための
    ホルダーとを備え、 前記ホルダーは、その一方側の端部近辺に設けられ、か
    つ、ボールを収納可能に形成されているボールハウス
    と、その反ボールハウス側の端部からボールハウスまで
    貫通するインク誘導孔と、そのボールハウス側の開放端
    部に設けられ、かつ、ボールの直径よりも内径を小さく
    形成されているカシメ部とを有し、 前記ボールハウスは、ボールの直径よりも内径が大きい
    円筒状の側面部と、この側面部よりもインク誘導孔側に
    設けられ、かつ、側面部側からインク誘導孔側へ向けて
    内径を次第に小さくする円錐状に形成されている底面部
    とを有するボールペンチップであって、 前記ホルダーのボールハウス側の開放端部に、ボールハ
    ウスの側面部よりも内径が小さく、かつ、ボールの直径
    よりも内径が大きい円筒状の縮径部を設けるとともに、
    前記カシメ部をこの縮径部の反ボールハウス側の開放端
    部に設けたことを特徴とするボールペンチップ。
  2. 【請求項2】 ボールの直径をφA、ボールハウスの側
    面部の内径をφB、としたときに、 φA+0.02mm≦φB≦φA+0.05mm を満たすように形成したことを特徴とする請求項1記載
    のボールペンチップ。
  3. 【請求項3】 ボールの直径をφA、縮径部の内径をφ
    C、としたときに、φA<φC≦φA+0.03mm、
    及び、 φC<φB を満たすように形成したことを特徴とする請求項2記載
    のボールペンチップ。
  4. 【請求項4】 縮径部の軸方向の長さをL、としたとき
    に、 0.1mm≦L≦0.25mm を満たすように形成したことを特徴とする請求項1、2
    又は3記載のボールペンチップ。
  5. 【請求項5】 ホルダーの一方側の端部近辺に、ボール
    の直径よりも内径が大きい円筒状の側面部を有するボー
    ルハウスを形成する切削工程と、ボールハウスの側面部
    よりも外径が小さく、かつ、ボールの直径よりも外径が
    大きい円柱状のピンをボールハウスに挿入した状態で、
    ホルダーのボールハウス側の開放端部にカシメ加工を施
    すことにより、ホルダーのボールハウス側の開放端部
    に、ボールハウスの側面部よりも内径が小さく、かつ、
    ボールの直径よりも内径が大きい円筒状の縮径部を設け
    る第1カシメ工程と、この第1カシメ工程の後、ボール
    ハウスの内部にボールを収納し、その後に、縮径部の反
    ボールハウス側の開放端部に、ボールの直径よりも内径
    が小さいカシメ部を設ける第2カシメ工程とを含むこと
    を特徴とするボールペンチップの製造方法。
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