JP2008087300A - ボールペンチップ - Google Patents

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裕一 高橋
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Abstract

【目的】 ボールペンチップにおいて、ボールホルダー先端に堆積した余剰インキを凹部に保持することで堆積したインキのさらなる後退を防いだ。
【構成】 少なくとも塗布部材となるボールと、先端部分を内方に縮径することによってボールをその一部が先端開口部より臨出した状態で回転自在に抱持するようになしたボールホルダーとで構成されるボールペンチップにおいて、前記先端部分を内方に縮径することによるボールホルダー外形の先端テーパー部に、インキに対して毛細管力の発揮される凹部を設けたボールペンチップ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、少なくとも塗布部材となるボールと、先端部分を内方に縮径することによってボールをその一部が先端開口部より臨出した状態で回転自在に抱持するようになしたボールホルダーとで構成される、ボールペンチップに関するものである。
ボールペンの筆記不良であるボテは、筆記時に紙面に塗布されなかった余剰インキが、ボールに付着したまま再びボールホルダー内に回収されようとするときに、インキが回収されずにボールとボールホルダーとの間の先端開口部に乗り上げ、ボールホルダーの先端外側に堆積し、それが紙面に落ちたものである。
インキが回収されにくくなる原因として、ボールの横ズレによる先端開口部の隙間減少が挙げられる。このボールの横ズレを防止する手段として、ボール抱持室内に横移動規制用の段部を設けたり(特許文献1参照)、ポンチ突起で横移動を規制したり(特許文献2参照)する手段が知られている。
特開昭61−205193号公報 特開平10−329474号公報
この先端テーパー部はボールホルダーの先端に位置するため、筆記時に回収されなかったインキが、まず初めに堆積する場所となる。この先端テーパー部よりも後方までインキが堆積してしまうと、量が多くなるために紙面に落ちやすくなるのでボテへと発展しやすい。上記の特許文献に記載の発明においても、先端開口部に紙面に落ちているゴミ等が挟まった場合など、インキの回収は必ずしも確実ではなかった。
即ち、本発明は、少なくとも塗布部材となるボールと、先端部分を内方に縮径することによってボールをその一部が先端開口部より臨出した状態で回転自在に抱持するようになしたボールホルダーとで構成されるボールペンチップにおいて、前記先端部分を内方に縮径することによるボールホルダー外形の先端テーパー部に、インキに対して毛細管力の発揮される凹部を設けたボールペンチップを要旨とする。
解決しようとする問題点は、ボールホルダーの先端部に、筆記時に回収できなかったインキが堆積し、それが紙面に落下してボテとなってしまう現象である。
ボールホルダー外形の先端テーパー部に、ボールホルダーの軸線に対して周状で非連続的に配置された凹部を設ける事によって、回収できなかったインキを保持する部分としてインキのさらなる後退を防止した。
本発明のボールペンチップは、ボールホルダーに回収されなかったインキを先端テーパー部に設けた凹部に保持する事により先端テーパー部よりも後方へ堆積させないことで、筆跡不良となるボテ防止の一助となる。
本発明のボールペンチップを使用する筆記具の形態としては、繊維集束体などのインキ吸蔵体に吸蔵保持したインキをインキ収容部に配置するものや、そのようなインキ吸蔵体を使用せずに、容器内に自由状態のインキを直接充填した、所謂生インキ式のもの、またはインキ後方にインキの減少と共に追従する追従部材を設置したもの、更には、圧縮空気などでインキの後方を押圧して吐出支援をなす圧力式のものなどに使用することができる。
使用するインキは水性インキでも油性インキでも良い。
また、ボールペンチップのインキ吐出口である先端開口部に接触するゴムなどの弾性材料を備えるキャップ式のものの他に、このようなキャップを備えず、操作によってボールペンチップを先端に備えるリフィルを外装体の先端より出没可能とした、出没式のボールペンとすることもできる。その際、先端開口部でのインキの乾燥や流出を防ぐために弾性部材を適宜配置してボールを前方に付勢し、先端開口部を閉塞する事もできる。
図1に示したものは、本発明の一例を示す、ボールペンチップの要部縦断面図である。また、図1のI−I部における横断面図を図2に示した。先端に塗布部材となるボール1を、ボールホルダー2の先端部に一部を臨出した状態で回転自在に抱持しており、その先端開口部2aはボールの脱落を防止するようにボール1の外径よりも僅かに小径になるように構成されている。また、ボールホルダー2の先端近傍に設置された内方突出部2bは、ボール1の後方への移動を規制している。ボールホルダー2は、インキ通路としての貫通孔を有しており、この貫通孔は、先端開口部2aと内方突出部2bとでボール1の前後移動を規制したボール抱持室2dと、そのすぐ後方でボール1よりも小径となる、内方突出部2bが形成する連通孔の小径部2eと、さらに内方突出部の後部に配置された後穴2fとからなっている。
内方突出部2bには、インキの流通可能な複数の溝3が、小径部2eとボール抱持室2dとに開口している。この溝3は、後穴2fには連通していないが、これはボール抱持室2dに達したインキが逆流することを極力抑制するためであり、このような心配がないインキであったり、吐出量を多くしたい場合などは、溝3を後孔2fまで貫通させて形成しても良い。
内方突出部2bの先端側には、ボール1を押圧することによってボール1の表面状態が転写された転写面2gが形成されている。ボール1の表面粗さのRaは0.002μmから0.030μm程度であり、その結果、転写面の表面粗さのRaは1μm以下となっている。この転写面2gは、溝3によって周方向に分断されている。
ボールホルダー2の外形の先端部には、圧延加工による塑性変形で先端に向かって縮径した先端テーパー部2hを形成し、この縮径加工によって、ボール1の脱落を防止している。この先端テーパー部2hの開き角度は50度から90度となっており、15度から45度である後方テーパー部2iよりも開き角度が大きいテーパー形状をしている。この圧延加工は、回転自在のローラーを押しつける事によって行っており、ローラーの表面は、ボールホルダー2に傷を付けないように鏡面になっており、その結果、ローラーの表面状態がボールホルダー2に転写され、ボールホルダー2の先端テーパー部2hの表面は輪郭曲線の算術平均高さRa(JIS B 0601:2001)が1μm以下の鏡面状態となっていることが望ましい。
この先端テーパー部2hに外方からポンチ加工による塑性変形をさせる事で、凹部2jをボールホルダー2の軸線に対して周状で非連続的に配置した。凹部2jは奥に行く程、狭くなっており、毛管現象を発揮させる形状となっている。凹部2jはポンチの先端形状と凹凸逆となる略同形状であり、ポンチの先端は20度から90度の円錐形状で先端は耐久性向上のため外径0.1mm以下の平面形状としている。凹部2jの先端テーパー部2hからの深さは0.01mmから0.10mm程度が望ましい。凹部2jの前後方向位置はボール1を最後退させたときの中心位置から若干後方にすると望ましく、3個から8個の複数個の凹部2jをおよそ均等な間隔で周状に配置する事が望ましい。
本例のボールペンチップの加工方法について説明する。
先ず、ステンレスや洋白等のコイル材を剪断加工によって適切な長さ切断し、バレル加工によって端部の角やバリを取り、洗浄後乾燥してボールペンチップの基となるワークを得る(図示せず)。
このワークに対して、バイトなどの切削具によって、前方部に後方テーパー部2iを、1回または複数回に分けて形成すると共に、バイトおよびエンドミルでワークの先端部に平面部を切削により形成する。次いで、バイトおよびドリルでワークの先端面より後方に向けて切削加工のガイドとなる中心基準孔を形成する。次いで、ドリルで小径部2eを形成し、ボール抱持室2dの下孔をドリルまたはバイトで切削加工する。尚、上記一連の切削加工と同時にワークの後方から前方に向けて、前記小径部2eと連通するように後孔加工を(複数回に分けて徐々に縮径させて)施す。また、必要に応じて、インキ収容部材または塗布液収容部材との接続部材(図示せず)との圧入位置決めのために、ワークの後端外形部に縮径部(図示せず)を形成しても良い。
次に、ボール1が抱持されるボール抱持室2dの底面部と側壁部を1つのボールハウスバイトによって切削加工すると共に、そのボール抱持室2dの外形先端近傍に前記後方テーパー部2iよりも角度の開いた、先端テーパー部2hを面取りバイトにて切削・形成する。さらに、同時にボールホルダー2の先端面をサーフェースバイトにて切削加工する。これらの加工を3種の加工具が取り付けられた加工具で同時に加工することによって、切削工程におけるボールホルダー2の先端近傍の偏肉や中心ずれなどが防止される。
次に、放射状の切削刃が形成された剪断加工具によって、前記小径部2eに放射状の溝3を形成する。この際、その小径部2e内に前記剪断加工によるバリが発生するが、必要に応じて同径または小径のドリルで再び切削加工を施したり、小径部2eよりも小径のピンによって剪断加工を施せば、前記バリをインキの吐出に影響がない程度に除去することができる。これでボール1を抱持する前のボールホルダー2の素材を得る。
次いで、ボール1をボール抱持室2dの底面部に当接するように配置し、底面が平滑なハンマー工具によってボール1を後方に打ち付け、その際の塑性変形によってボール1の転写面2gを形成する。
この後、ボールホルダー2の先端部を圧延加工による塑性変形で縮径加工する。自転可能なローラーが対向した位置に、且つ、前記ボールホルダー2の先端近傍を挟み込むように設置されており、そのローラーにはテーパー面が形成されている。このローラーをボールホルダー2の先端に押しつけることによって、該部分近傍を多少のスプリングバックを伴いながらも内方に向かって塑性変形させる。この圧延加工によって、先端テーパー部2hを形成し、前記ボール1のボールホルダー2(ボール抱持室2d)からの抜け止めがなされる。この工程は、前述のボール1を後方に打ち付ける工程の前に行っても良い。
この先端テーパー部に複数のポンチを同時に打ち込むことで、凹部2jを形成する。ポンチはボールホルダー2の軸線に対して横方向から打ち込むが、先端テーパー部に垂直に打ち込んでも良い。
ボール1の直径を0.7mm、ボール1を最後退させた状態でのボールホルダー2先端からの突出量を0.21mm、先端テーパー部2hの長手方向幅を0.25mm、先端開口部2aの内径を0.65mm、ボール抱持室2dの最大内径を0.73mm、転写面2gの最大径を0.60mm、小径部2eの最小内接円径を0.35mm、ボール1の前後方向のガタを0.01mm、横方向のガタを0.005mm以下、先端テーパー部2hの開き角度を52度、凹部2jの中心位置をボール1が最後退した際の中心位置よりも0.05mm後方に、周状に120度間隔で3ヶ所設置し、凹部2jの底部内径を0.04mm、凹部2jの側面テーパーを60度、凹部2jの最大深さを0.07mmにしたボールペンチップを使用し、実際に手で筆記を行って官能評価を行ったところ、回収されなかったインキは凹部2jに保持する事ができ、後方テーパー部2iに至る事がなかった。筆記試験に使用したインキは以下の通りである。
スピロンブラックGMHスペシャル(染料、保土ヶ谷化学工業(株)製) 15.0部
バリファーストバイオレット#1701(染料、オリエント化学工業(株)製)
15.0部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 40.0部
ベンジルアルコール 12.5部
レジンSK(ケトン樹脂、ヒュルス社(独国)製) 13.5部
PVP K−90(ポリビニルピロリドン、ISPジャパン(株)製) 2.0部
プライサーフA208B(リン酸エステル誘導体、第一工業製薬(株)製) 2.0部
上記成分を攪拌機で加熱攪拌(80℃、4時間)した後、温時圧ろ過し、黒色のボールペン用油性インキ組成物を得た。このインキの粘度は25℃で10500mPa・sであった。また、このインキの粘度はE型粘度計(東機産業(株)製)のSTローターを使用して25℃、5rpm(せん断速度3.5[1/sec])にて測定を行った。
他の実施例を図3に示す。凹部2jを形成するポンチの先端を球状の一部形状とし、ボール抱持室2dの内部にポンチによる突部を作らないように加工したものである。凹部2jは周状に4ヶ所(90度間隔)設置している。
ボールペンにおける、ボールホルダーの先端部の、筆記時に回収できなかった余剰インキを、先端テーパー部に設置した凹部に保持する事により、インキ堆積物のさらなる後退を防止したものである。
本発明の一例を示す要部縦断面図。 図1のI−I’線矢視図。 他の実施例を表す図1に相当する縦断面図。
符号の説明
1 ボール
2 ボールホルダー
2a 先端開口部
2b 内方突出部
2d ボール抱持室
2e 小径部
2f 後穴
2g 転写面
2h 先端テーパー部
2i 後方テーパー部
2j 凹部
3 溝

Claims (1)

  1. 少なくとも塗布部材となるボールと、先端部分を内方に縮径することによってボールをその一部が先端開口部より臨出した状態で回転自在に抱持するようになしたボールホルダーとで構成されるボールペンチップにおいて、前記先端部分を内方に縮径することによるボールホルダー外形の先端テーパー部に、インキに対して毛細管力の発揮される凹部を設けたボールペンチップ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011093098A (ja) * 2009-10-27 2011-05-12 Pilot Corporation ボールペンチップ
CN103144463A (zh) * 2013-03-29 2013-06-12 四川大学 一种可拆分中性笔笔头

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