JPH082072A - インクリボン用基布 - Google Patents

インクリボン用基布

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JPH082072A
JPH082072A JP14327394A JP14327394A JPH082072A JP H082072 A JPH082072 A JP H082072A JP 14327394 A JP14327394 A JP 14327394A JP 14327394 A JP14327394 A JP 14327394A JP H082072 A JPH082072 A JP H082072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ribbon
base fabric
crimp ratio
weft
durability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14327394A
Other languages
English (en)
Inventor
Junko Kuroda
純子 黒田
Nobutake Hiroe
暢威 廣江
Kenji Hama
健二 浜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
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Publication of JPH082072A publication Critical patent/JPH082072A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、基布耐久性が極めて優れた性能を
有するシームレスリボン基布を提供せんとするものであ
る。 【構成】 本発明のインクリボン基布は、ポリアミドマ
ルチフィラメントからなる環状リボンで構成されるシー
ムレスリボンにおいて、リボン長さ方向のクリンプ率が
2〜6%の範囲にあることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインパクトタイプに使用
されるインクリボン基布に関する。
【0002】
【従来の技術】インパクトタイプのプリンターに使用さ
れるインクリボンはカセットにテープ状のインクリボン
を折り曲げて収納されているものが多いが、その長さは
2〜3m以内の比較的短いものと10m以上の長いもの
に分けられる。前者は、一般に、シームレスリボンとい
われ、袋状に製織した織物を輪切り状に切断し、環状テ
ープにしているため、その長さは短く、エンドレスにす
るための溶着部を有していない。一方、後者は織物をテ
ープ状にカットした後、テープの初端と終端とを溶着
し、環状テープとして使用されているのが現状である。
【0003】シームレスリボンはその長さが短いため、
単位長さ当たりの印字数が多く、基布耐久性レベルが低
い問題を残しているのが実状である。シームレスリボン
は、カセット内でインクを補給しながら印字するため、
インク寿命は充分長く問題ないが、長さが短いため、基
布部の耐久性が低く、基布が破壊され、これにプリンタ
ーヘッドのピンが引っ掛かり、ピン折れを発生する等の
問題があった。
【0004】シームレスリボンの耐久性を向上するた
め、その周長を長くする方法が検討され、周長が1.5
m、1.8m、更に3mと長いものが一部に見受けられ
る。しかしながら、この方法には、設備の改造を必要と
する問題があった。また、近年、プリンターの高インパ
クト化に伴って、依然として基布部耐久性は不十分であ
るのが実態である。耐久性を向上する手段として、ポリ
アミド系ポリマーの硫酸相対粘度を3.0以上に高め、
高倍率延伸し、高強度化した糸を用いる技術が特開昭6
0−161184号公報によって、提案されている。ま
た、インクリボン用基布の耐久性を向上する手段とし
て、紡糸速度4000m/分以上で紡糸したポリアミド
繊維を用いる技術が、特開昭62−273876号によ
って、提案されている。更に、基布を構成する経糸、緯
糸の少なくとも一方の糸が紡糸速度4200m/分以上
で紡糸され、かつ酸化チタンの含有率が0.15重量%
以下であるポリアミドマルチフィラメントを用いる技術
が、特開平5−155121号によって、提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
提案にも拘らず、依然として基布耐久性については要求
さりるレベルを満足するに至っていないのが実状であ
る。
【0006】本発明の目的は、かかるインクリボン基布
の現状を鑑み、基布耐久性が極めて優れた性能を有する
シームレスリボン基布を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような手段を採用する。
【0008】すなわち、本発明のインクリボン基布は、
ポリアミドマルチフィラメントからなる環状リボンで構
成されるシームレスリボンにおいて、リボン長さ方向の
クリンプ率が2〜6%の範囲にあることを特徴とするも
のである。
【0009】
【作用】本発明は、基布耐久性の非常に優れたインクリ
ボンを提供するための基布について、鋭意検討した結
果、織機上での緯糸、すなわち、リボン長さ方向の糸の
クリンプ率を特定することが、基布耐久性が大幅に向上
する事実を究明したものである。
【0010】本発明によれば、ポリアミドマルチフィラ
メントからなる環状リボンで構成されるシームレスリボ
ンにおいて、リボン長さ方向のクリンプ率が2〜6%、
好ましくは2〜4%の範囲にあれば基布耐久性に優れた
インクリボン基布を提供し得るものである。
【0011】一般に、織物は織機上では経糸が開口運動
する関係で、経糸のクリンプ率が大きく、緯糸のクリン
プ率が小さいのが普通である。したがって、インクリボ
ンの表面には経糸が凸状に飛び出しており、プリンター
上ではこの凸状に飛び出ている経糸に対し、直角方向に
ヘッドが移動するため、ヘッドピンが引っ掛かりやす
く、経糸の凸部が破壊され、基布全体の破壊が早まるも
のと考えられる。
【0012】発明者らは緯糸のクリンプ率に着目し、鋭
意検討した結果、緯糸クリンプ率を2〜6%、好ましく
は2〜4%の範囲にすれば、経糸のクリンプ率が低下
し、プリンターのヘッドピンが経糸を引っ掛かけにく
く、基布耐久性が向上することを究明し、本発明に到達
したものである。
【0013】本発明のインクリボン用基布の製造方法
は、ポリアミドマルチフィラメントからなる袋織状織物
を精練し、乾燥した後、例えば、丸編みセッターによっ
て、経糸方向に伸長し、緯糸方向に収縮させながら、緯
糸クリンプ率を高めて仕上げる方法、あるいは通常の仕
上げセットにおいて、可能な限り緯糸方向に収縮させな
がら仕上げる方法、または製織時に緯糸の沸騰水収縮率
より小さい沸騰水収縮率の糸を経糸に用い、通常の精
練、仕上げセットをする方法等を採用することができ
る。
【0014】本発明でいうポリアミドとしては、ナイロ
ン6、ナイロン66およびナイロン46等を使用するこ
とができる。中でも、硫酸粘度が2.8以上のナイロン
66がインクリボン基布の耐久性が良いので特に好まし
い。
【0015】インクリボンを構成する基布は、上記繊維
を経糸および緯糸に用いた織物から構成される。かかる
ポリアミドマルチフィラメント糸は、単繊維としては、
好ましくは0.5〜4デニール、更に好ましくは0.8
〜3デニールのものが良い。この糸のトータルデニール
は、好ましくは5〜100D、さらに好ましくは5〜7
0D程度のマルチフィラメント糸条を使用するのが、基
布の厚さ、インク吸収性などのバランスのよいものを提
供することができるので良い。かかる基布の織物密度と
しては、経糸密度が130〜300本/inch、緯糸密度
が140〜300本/inchが好ましく用いられるが、か
かる密度に限定されるものではない。該経糸用、および
緯糸用フィラメント糸には、好ましくは0〜300T/
m程度の撚数のものが用いられる。
【0016】かかる基布の織物組織としては、平織り、
朱子織り、綾織り、およびこれらの変化組織などを使用
することができるが、特にこれに限定を受けるものでは
ない。
【0017】かくして得られるインクリボン用基布は、
通常の油性インク、すなわち、顔料を3%以上、染料を
8重量%以上含有する、粘度が6.5ポイズ(20℃)
以上の油性インクを適宜付着して、インクリボンに作成
される。
【0018】
【実施例】以下に本発明を実施例によって詳しく説明す
る。
【0019】実施例での評価方法は次の通りである。
【0020】[基布部の耐久性]前記で作成されたシー
ムレスリボン用基布を13mm幅に溶断し、これに、染料
を18%、顔料を5%を含有し、20℃での粘度が1
2.8ポイズである油性インクを塗付し、環状のインク
リボンを作成した。このインクリボンを24ピンドット
プリンター(エプソン社製UP−130K)用カセット
に収納し、上記プリンターにセットし、英数字を印字
し、基布部にピンホールが発生した時の印字数を読取
り、インクリボンの長さ13m当たりの印字数に換算
し、これを基布部の耐久性とした。
【0021】評価基準は次の通りである。
【0022】◎ : 601万字以上 ○ : 531〜600万字 ○〜△ : 461〜530万字 △ : 391〜460万字 △〜× : 321〜390万字 × : 251〜320万字 ×× : 250万字以下 [緯糸のクリンプ率]測定しようとするサンプルを恒温
恒湿(20℃×65%RH)下で12hr以上放置した
後、サンプルの緯糸方向に30cmの間隔(長さ:L)を
置いて2本の線(印)を入れた後、ほぐして緯糸を15
本取りだして、1本の緯糸に対し、0.1g/dの荷重
をかけて、10秒後に、その長さlを測定し、クリンプ
率を次式により求め、15本の平均値をその水準のクリ
ンプ率とした。
【0023】 クリンプ率(%)=[(l−L)/L]×100 実施例1〜3、比較例1 硫酸相対粘度が2.85である40D−34fil のナイ
ロン66マルチフィラメントに280T/mの追撚を行
い、この糸を経糸、および緯糸として、袋織り法で製織
し、周長が1848mmの平織組織による環状(筒状)の
シームレス織物を製織した。
【0024】この筒状のシームレス織物を従来の方法に
より、精練、乾燥した。乾燥上がり反を丸編みセッター
により、経糸方向に伸長し、緯糸方向に収縮させなが
ら、緯糸クリンプ率を変更し、表1に示す織物を作成し
た。この筒状の織物を13mm幅に輪切り状に溶断し、環
状のテープとし、インクリボン基布を作成した。
【0025】この基布に基布重量に対し、22重量%の
油性インクを塗付してドットプリンター用インクリボン
を作成した。これらのインクリボンについて基布部耐久
性を測定し、その結果を表1に示した。
【0026】
【表1】 表1から明らかな様に実施例1〜4のものは基布厚みが
薄く、しかも基布部耐久性が極めて良好であった。比較
例1は基布厚みが厚く、しかも基布部耐久性が悪かっ
た。
【0027】
【発明の効果】本発明は、基布耐久性が極めて優れた性
能を有するシームレスリボン基布を提供することができ
るである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミドマルチフィラメントからなる環
    状リボンで構成されるシームレスリボンにおいて、該環
    状リボンの長さ方向の糸のクリンプ率が2〜6%の範囲
    にあることを特徴とするインクリボン用基布。
  2. 【請求項2】環状リボンの長さ方向の糸のクリンプ率
    が、2〜4%の範囲にある請求項1記載のインクリボン
    用基布。
  3. 【請求項3】ポリアミドマルチフィラメントがナイロン
    66である請求項1記載のインクリボン用基布。
JP14327394A 1994-06-24 1994-06-24 インクリボン用基布 Pending JPH082072A (ja)

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JP14327394A JPH082072A (ja) 1994-06-24 1994-06-24 インクリボン用基布

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JP14327394A JPH082072A (ja) 1994-06-24 1994-06-24 インクリボン用基布

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JPH082072A true JPH082072A (ja) 1996-01-09

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ID=15334920

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JP14327394A Pending JPH082072A (ja) 1994-06-24 1994-06-24 インクリボン用基布

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102700267A (zh) * 2012-05-30 2012-10-03 珠海天威飞马打印耗材有限公司 色带及色带盒

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102700267A (zh) * 2012-05-30 2012-10-03 珠海天威飞马打印耗材有限公司 色带及色带盒

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02