JPH09228185A - インパクトプリンター用のインクリボン用基布 - Google Patents

インパクトプリンター用のインクリボン用基布

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JPH09228185A
JPH09228185A JP8036289A JP3628996A JPH09228185A JP H09228185 A JPH09228185 A JP H09228185A JP 8036289 A JP8036289 A JP 8036289A JP 3628996 A JP3628996 A JP 3628996A JP H09228185 A JPH09228185 A JP H09228185A
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JP
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ink ribbon
base fabric
warp
titanium oxide
yarns
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JP8036289A
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Tsutomu Ogiue
勉 荻上
Kenji Hama
健二 浜
Susumu Kano
進 加納
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はインパクトタイプのプリンターに使用
されるインクリボンの融着部耐久性の優れたインクリボ
ン用基布を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のインパクトプリンター用のインク
リボン用基布は、酸化チタンの含有率が0.15重量%
以下のポリアミドマルチフィラメントからなるインクリ
ボン用基布であって、該基布を構成する緯糸本数と経糸
本数の比が、0.7〜1.4であることを特徴とするも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インパクトタイプ
のプリンターに使用されるインクリボンの融着部の耐久
性に優れたインクリボン基布に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インパクトタイプのプリンターに
使用されるインクリボンは、従来のスプールタイプが減
少し、カセットに長いテープ状のインクリボンを折り曲
げて収納し、インクリボンの両端を超音波ウエルダーに
よって融着(溶着)し、エンドレス状にした融着部を有
するエンドレスタイプのものが主流になってきている。
通常、インクリボンは印字する際にプリンターのヘッド
ピンによって衝撃を受け、徐々に破壊されていくが、イ
ンクリボンの寿命として一番最初にくるのが融着部であ
り、次にインクの寿命、最後に基布部の寿命がくるのが
通常である。この融着部は通常の繊維構造をもつ基布部
分に比べ、溶融されポリマ−化するため耐久性が弱く、
破壊が進むとやがてピンホ−ルが発生する。このピンホ
−ルは、プリンターのヘッドピンの引っ掛りをまねきヘ
ッドピン折損を起こすほか、インクリボンが切断される
など大きな問題となる。このように融着部の耐久性がイ
ンクリボンの寿命を左右するため最近の急激な高速化や
高インパクト化されたプリンターに十分に対応できるも
のではなくなって来ているのが実情である。
【0003】特にカセットタイプのインクリボンの融着
部の耐久性向上に対する要求には強いものがある。かか
る融着部耐久性を向上する手段として、融着する2枚の
インクリボンの間に基布より融点の低い熱可塑性合成樹
脂を挿入して融着する技術が、特公昭57−13431
号公報によって提案されている。また、我々は特願平5
−513949にポリアミド系ポリマ−を芯とし、該ポ
リアミド系ポリマ−より低融点のポリアミド系ポリマ−
を鞘とする芯鞘複合糸から構成されるインクリボン用基
布の提案を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、融着す
る2枚のインクリボンの間に基布より融点の低い熱可塑
性合成樹脂を挿入して融着する技術は、融着するインク
リボンにはインクが含浸されているため、融点の異なる
ポリマー間の融着が不十分であり、融融着時の作業性も
相当悪いものであった。また、ポリアミド系ポリマ−よ
り低融点のポリアミド系ポリマ−を鞘とする芯鞘複合糸
から構成される基布を用いる技術は、融着部耐久性の向
上効果は大きいが、原糸製造段階での製糸性や、基布製
造時の製織性が悪い等の問題が残されている。
【0005】本発明は、かかる技術的背景を鑑み、溶着
部の印字耐久性に優れたインパクトプリンター用のイン
クリボンを提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用する。
【0007】すなわち、本発明のインパクトプリンター
用のインクリボン用基布は、酸化チタンの含有率が0.
15重量%以下のポリアミドマルチフィラメントからな
るインクリボン用基布であって、該基布を構成する緯糸
本数と経糸本数の比が、0.7〜1.4であることを特
徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明者らは、従来技術の背景に
鑑み、基布を構成するポリアミドマルチフィラメント糸
の酸化チタンの含有率と、基布の緯糸本数と経糸本数の
比率の適性化について鋭意検討した結果、酸化チタンの
含有率と緯糸本数と経糸本数の比率を特定な範囲にする
と、意外にも、溶着部の印字耐久性に優れたインパクト
プリンター用のインクリボンを提供し得ることを究明し
た。
【0009】すなわち、本発明に使用される基布を構成
するポリアミドマルチフィラメント糸の酸化チタンの含
有率を0.15重量%以下まで少なくして、かつ、該基
布を構成する緯糸本数と経糸本数の比を、0.7〜1.
4として緯糸本数と経糸本数を近づけた構成の基布を用
いることにより、融着部耐久性を大幅に改善する事実を
究明したものである。
【0010】本発明でいうポリアミドマルチフィラメン
トとしては、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン
6、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12等で
ある。従来、インクリボン用基布を構成する緯糸本数と
経糸本数の比率は、0.58〜0.65範囲が通常用い
られているが、本発明は、ポリアミドマルチフィラメン
ト糸の酸化チタンの含有率は0.15重量%以下で、か
つ、緯糸と経糸の本数の比率を0.7〜1.4として基
布を構成したところ驚くべき効果を達成することを究明
したものである。
【0011】本発明のポリアミドマルチフィラメント糸
の酸化チタンの含有率は0.15重量%以下、好ましく
は0.10重量%以下、特に好ましくは0.06以下、
であるものがよい。すなわち、酸化チタンの含有率は少
ない程効果を発揮するものであり、もちろん酸化チタン
を全く含まないものであれば更に大きな効果が発揮され
る。すなわち基布を構成するポリアミドマルチフィラメ
ント糸の酸化チタンは、インクリボンの両端を超音波ウ
エルダーによって融着(溶着)する際、酸化チタンは溶
けず不純物となるため、酸化チタンを全く含まない純粋
なポリマ−比べ、強固な融着(溶着)力が得られないも
のであり、酸化チタンの含有率は出来るだけ少なくする
ことが溶着の耐久性を向上させるものである。さらに、
本発明のインクリボン用基布は緯糸と経糸の本数の比を
0.7〜1.4で構成することにより、上述の効果をさ
らに大きくする相乗効果が得られるものであり、緯糸と
経糸の本数の比が1に近づけば効果がさらに拡大される
特徴を有する。また本発明のインクリボン用基布は緯糸
本数を多く構成することにより基布部の耐久性にも効果
を有するものである。すなわち、基布上での経糸と緯糸
の高さ(脹み)が揃ってくるため、プリンターヘッドピ
ンの衝撃を経糸と緯糸がほぼ同じように受けるため、従
来の経糸だけが脹らんでいる基布に比べ、効果を有する
ものである。本発明の基布は150〜700T/mの撚
りを施すことができるが、好ましくは無撚糸を用いた方
が、撚糸省略によるコストダウンの面から好ましい。
【0012】また、本発明の基布は、少なくとも経糸に
5〜100ケ/m程度の交絡処理を施すこともできる。
かかるインクリボン用基布の織物組織としては平織、誘
導平織、綾織、朱子織、およびその変化組織等が使用さ
れるが特にこれに限定されるものではない。
【0013】かかる織物の織密度は、経糸が、好ましく
は130〜600本/in、さらに好ましくは140〜3
00本/inでよく、緯糸は、130/in、以上、好まし
くは140以上がよい。
【0014】かかる織物を構成する経糸、および緯糸の
デニールは広い範囲で変えることができるが、好ましく
は20デニール〜130デニール、特に好ましくは30
デニール〜80デニールの範囲が最も優れている。
【0015】かかる織物を構成する経糸、および緯糸の
フィラメント数は広い範囲で変えることができ、5〜7
0フィラメントが有効であるが、特に好ましくは10〜
50フィラメントが最も優れている。
【0016】本発明のインクリボン用基布は、高圧流体
処理、気流処理、プラズマ処理、界面活性剤処理および
樹脂加工等の適宜の後加工が施されたものであってもよ
い。かくして得られるインクリボン用基布は、製織され
た後、通常の精練、仕上げセットが施される。好ましく
は液流精練で精練し、ピンテンターで160℃〜240
℃の範囲で仕上げセットしたものがよい。その後、通常
の油性インク等のインク材料を該基布に適宜量付着(含
浸)せしめた後、融着してエンドレス状インクリボンを
形成する。かかる融着は、該インクリボン用基布の両端
を超音波ウエルダーを用いて実施される。
【0017】かくして得られた本発明のインクリボン用
基布を用いて構成されたインクリボンは、融着部の印字
耐久性が良好であり、インクリボンの寿命長がく優れて
いる
【0018】。
【実施例】以下に本発明を実施例によって詳しく説明す
る。本発明で使用する評価方法は次の通りである。 [融着部耐久性]作成されたインクリボン用基布を13
mm巾に溶断し、一度ハサミで全長1mに切断し、その
後これらの基布に基布重量に対し、油性インクを22重
量%塗布して、次に超音波ウエルダ−(ブランソン社製
M−8400)によって融着したが、該融着部はインク
リボンの中にほぼ等間隔に7個設けて、エンドレス状イ
ンクリボンを作成した。
【0019】このインクリボンを24ピンドットプリン
タ−(エプソン社製UP−130K)用カセットに収納
し、このカセットを上記プリンタ−にセットし、英字、
および数字を印字し、融着部にピンホ−ルが発生した時
の印字数を読取り、その平均値をインクリボンの融着部
耐久性とした。評価基準は次の通りである。
【表1】 [酸化チタンの含有率]予想酸化チタンの含有率が0.
01〜0.03重量%の場合、絶乾した試料10gを採
取するが、該含有率が0.1〜0.3%の場合は0.7
g採取して使用する。かかる試料を50mlの磁製ルツボ
に入れ、電熱器で燃焼させ炭化する。さらに、700〜
800℃の電気炉で2時間かけて灰化する。これを室温
まで冷却した後、2〜4gのピロ硫酸カリウムを加え、
ガス炎で加熱融解し、酸化チタンを可溶性塩にする。こ
の可溶性塩を室温まで冷却した後、該ルツボに20%硫
酸溶液25mlを加え、塩を溶解する。さらに、溶解物を
50mlのメスフラスコに少量の水とともに洗い移し、3
%過酸化水素5mlを加えて発光させ、50ml標線まで水
を加えて合せる。分光光度計で410mμにおける水を
ブランクとした吸光度(λ0 )を測定し、この吸光度
(λ0 )から酸化チタン量(Ti)を求める。
【0020】酸化チタン量(Ti)は、下記の方法で求め
た検量線の該吸光度(λ0 )点でのX軸の酸化チタン量
として求めることができる。この値(Ti)を次式に代入
して酸化チタン含有率を求める。
【0021】酸化チタン含有率(%)=(Ti×50ml/
絶乾試料重量)×100 (検量線の作成方法)酸化チタン(特級試薬)約1gを
105℃で4時間乾燥後100mgをルツボに入れ、ピ
ロ硫酸カリウム10gを加え、ガス炎で加熱融解する。
さらに、20%硫酸20mlで該融解物を溶解し、500
mlのメスフラスコに移し、5%硫酸を加えて標線に合せ
る。この溶液を5、10、15および20ml、それぞれ
採取し50mlのメスフラスコにとり、3%過酸化水素5
mlを加えて発色させた後、5%硫酸で標線に合せる。
【0022】これら各溶液について分光光度計で410
mμにおける水をブランクとした吸光度をそれぞれ測定
し、X軸に酸化チタン濃度(mg/ml)、Y軸に吸光度
をとったグラフを作成する。このグラフが検量線であ
る。
【0023】実施例1 酸化チタン含有率が0重量%であるナイロン66ポリマ
ーからなる40デニール34フィラメント(単糸繊度
1.2デニール)に50ケ/mの交絡処理を施したマル
チフィラメント糸を作製した。該マルチフィラメント糸
に撚糸を施さず経糸、緯糸に用い、表2に示す通り織密
度が経165本/in、緯165本/inの平織組織か
らなる織物を作製した後、これらの織物を通常の方法に
よる精練、仕上げセットしてインクリボン用基布を作製
した。これらのインクリボン用基布について、前記基布
の融着部耐久性の試験方法に基づいてインクリボンを作
製し、基布の融着部耐久性を測定した。その結果を表2
に示した。
【0024】実施例2 酸化チタン含有率が0重量%であるナイロン66ポリマ
ーからなる40デニール34フィラメント(単糸繊度
1.2デニール)に50ケ/mの交絡処理を施したマル
チフィラメント糸を作製した。該マルチフィラメント糸
に撚糸を施さず経糸、緯糸に用い、表2に示す通り、織
密度が経190本/in、緯140本/inの平織組織
からなる織物を作製した後、これらの織物を通常の方法
による精練、仕上げセットしてインクリボン用基布を作
製した。これらのインクリボン用基布について、前記基
布の融着部耐久性の試験方法に基づいてインクリボンを
作製し、基布の融着部耐久性を測定した。その結果を表
2に示した。
【0025】実施例3 酸化チタン含有率が0.02重量%であるナイロン66
ポリマーからなる40デニール34フィラメント(単糸
繊度1.2デニール)に50ケ/mの交絡処理を施した
マルチフィラメント糸を作製した。該マルチフィラメン
ト糸に撚糸を施さず経糸、緯糸に用い、表2に示す通り
織密度が経190本/in、緯140本/inの平織組
織からなる織物を作製した後、これらの織物を通常の方
法による精練、仕上げセットしてインクリボン用基布を
作製した。これらのインクリボン用基布について、前記
基布の融着部耐久性の試験方法に基づいてインクリボン
を作製し、基布の融着部耐久性を測定した。その結果を
表2に示した。
【0026】実施例4 酸化チタン含有率が0.02重量%であるナイロン66
ポリマーからなる40デニール10フィラメント(単糸
繊度4.0デニール)、40デニール34フィラメント
(単糸繊度1.2デニール)に50ケ/mの交絡処理を
施したマルチフィラメント糸を作製した。該マルチフィ
ラメント糸に撚糸を施さず、表2に示す通り織密度が経
190本/in、緯141本/inの平織組織からなる
織物を作製した後、これらの織物を通常の方法による精
練、仕上げセットしてインクリボン用基布を作製した。
これらのインクリボン用基布について、前記基布の融着
部耐久性の試験方法に基づいてインクリボンを作製し、
基布の融着部耐久性を測定した。その結果を表2に示し
た。
【0027】比較例1 酸化チタン含有率が0.3重量%であるナイロン66ポ
リマーからなる40デニール34フィラメント(単糸繊
度1.2デニール)に50ケ/mの交絡処理を施したマ
ルチフィラメント糸を作製した。該マルチフィラメント
糸に撚糸を施さず経糸、緯糸に用い、表2に示す通り織
密度が経209本/in、緯122本/inの平織組織
からなる織物を作製した後、これらの織物を通常の方法
による精練、仕上げセットしてインクリボン用基布を作
製した。これらのインクリボン用基布について、前記基
布の融着部耐久性の試験方法に基づいてインクリボンを
作製し、基布の融着部耐久性を測定した。その結果を表
2に示した。
【0028】比較例2 酸化チタン含有率が0.02重量%であるナイロン66
ポリマーからなる40デニール34フィラメント(単糸
繊度1.2デニール)に50ケ/mの交絡処理を施した
マルチフィラメント糸を作製した。該マルチフィラメン
ト糸に撚糸を施さず経糸、緯糸に用い、表2に示す通り
織密度が経210本/in、緯122本/inの平織組
織からなる織物を作製した後、これらの織物を通常の方
法による精練、仕上げセットしてインクリボン用基布を
作製した。これらのインクリボン用基布について、前記
基布の融着部耐久性の試験方法に基づいてインクリボン
を作製し、基布の融着部耐久性を測定した。その結果を
表2に示した。
【0029】比較例3 酸化チタン含有率が0.02重量%であるナイロン66
ポリマーからなる40デニール13フィラメント(単糸
繊度3.1デニール)、40デニール34フィラメント
(単糸繊度1.2デニール)に50ケ/mの交絡処理を
施したマルチフィラメント糸を作製した。該マルチフィ
ラメント糸に撚糸を施さず、表2に示す通り織密度が経
208本/in、緯123本/inの平織組織からなる
織物を作製した後、これらの織物を通常の方法による精
練、仕上げセットしてインクリボン用基布を作製した。
これらのインクリボン用基布について、前記基布の融着
部耐久性の試験方法に基づいてインクリボンを作製し、
基布の融着部耐久性を測定した。その結果を表2に示し
た。
【0030】比較例4 酸化チタン含有率が0.02重量%であるナイロン66
ポリマーからなる40デニール10フィラメント(単糸
繊度4.0デニール)、40デニール34フィラメント
(単糸繊度1.2デニール)に50ケ/mの交絡処理を
施したマルチフィラメント糸を作製した。該マルチフィ
ラメント糸に撚糸を施さず、表2に示す通り織密度が経
208本/in、緯123本/inの平織組織からなる
織物を作製した後、これらの織物を通常の方法による精
練、仕上げセットしてインクリボン用基布を作製した。
これらのインクリボン用基布について、前記基布の融着
部耐久性の試験方法に基づいてインクリボンを作製し、
基布の融着部耐久性を測定した。その結果を表2に示し
た。
【0031】比較例5 酸化チタン含有率が0.02重量%であるナイロン66
ポリマーからなる40デニール13フィラメント(単糸
繊度3.1デニール)に50ケ/mの交絡処理を施した
マルチフィラメント糸を作製した。該マルチフィラメン
ト糸に撚糸を施さず経糸、緯糸に用い、表2に示す通り
織密度が経209本/in、緯122本/inの平織組
織からなる織物を作製した後、これらの織物を通常の方
法による精練、仕上げセットしてインクリボン用基布を
作製した。これらのインクリボン用基布について、前記
基布の融着部耐久性の試験方法に基づいてインクリボン
を作製し、基布の融着部耐久性を測定した。その結果を
表2に示した。
【0032】
【表2】 実施例5 酸化チタン含有率が0重量%であるナイロン66ポリマ
ーからなる40デニール34フィラメント(単糸繊度
1.2デニール)に50ケ/mの交絡処理を施したマル
チフィラメント糸を作製した。該マルチフィラメント糸
に撚糸を施さず経糸、緯糸に用い、表2に示す通り織密
度が経140本/in、緯141本/inの平織組織か
らなる織物を作製した後、これらの織物を通常の方法に
よる精練、仕上げセットしてインクリボン用基布を作製
した。これらのインクリボン用基布について、前記基布
の融着部耐久性の試験方法に基づいてインクリボンを作
製し、基布の融着部耐久性を測定した。その結果を表3
に示した。
【0033】実施例6 酸化チタン含有率が0重量%であるナイロン66ポリマ
ーからなる40デニール34フィラメント(単糸繊度
1.2デニール)に50ケ/mの交絡処理を施したマル
チフィラメント糸を作製した。該マルチフィラメント糸
に撚糸を施さず経糸、緯糸に用い、表1に示す通り織密
度が経154本/in、緯131本/inの平織組織か
らなる織物を作製した後、これらの織物を通常の方法に
よる精練、仕上げセットしてインクリボン用基布を作製
した。これらのインクリボン用基布について、前記基布
の融着部耐久性の試験方法に基づいてインクリボンを作
製し基布の融着部耐久性を測定した。その結果を表3に
示した。
【0034】実施例7 酸化チタン含有率が0.02重量%であるナイロン66
ポリマーからなる40デニール34フィラメント(単糸
繊度1.2デニール)に50ケ/mの交絡処理を施した
マルチフィラメント糸を作製した。該マルチフィラメン
ト糸に撚糸を施さず経糸、緯糸に用い、表1に示す通り
織密度が経154本/in、緯131本/inの平織組
織からなる織物を作製した後、これらの織物を通常の方
法による精練、仕上げセットしてインクリボン用基布を
作製した。これらのインクリボン用基布について、前記
基布の融着部耐久性の試験方法に基づいてインクリボン
を作製し基布の融着部耐久性を測定した。その結果を表
3に示した。
【0035】比較例6 酸化チタン含有率が0.3重量%であるナイロン66ポ
リマーからなる40デニール34フィラメント(単糸繊
度1.2デニール)に50ケ/mの交絡処理を施したマ
ルチフィラメント糸を作製した。該マルチフィラメント
糸に撚糸を施さず経糸、緯糸に用い、表1に示す通り織
密度が経172本/in、緯112本/inの平織組織
からなる織物を作製した後、これらの織物を通常の方法
による精練、仕上げセットしてインクリボン用基布を作
製した。これらのインクリボン用基布について、前記基
布の融着部耐久性の試験方法に基づいてインクリボンを
作製し基布の融着部耐久性を測定した。その結果を表3
に示した。
【0036】比較例7 酸化チタン含有率が0.02重量%であるナイロン66
ポリマーからなる40デニール34フィラメント(単糸
繊度1.2デニール)に50ケ/mの交絡処理を施した
マルチフィラメント糸を作製した。該マルチフィラメン
ト糸に撚糸を施さず経糸、緯糸に用い、表1に示す通り
織密度が経173本/in、緯112本/inの平織組
織からなる織物を作製した後、これらの織物を通常の方
法による精練、仕上げセットしてインクリボン用基布を
作製した。これらのインクリボン用基布について、前記
基布の融着部耐久性の試験方法に基づいてインクリボン
を作製し基布の融着部耐久性を測定した。その結果を表
3に示した。
【0037】経緯の織密度本数の和が約330本の場
合、表1から明らかなように実施例1〜4のものは、融
着部耐久性に優れているものであった。また、経緯の織
密度本数の和が約280本の場合も、表3から明らかな
ように実施例5〜7のものは、融着部耐久性に優れてい
るものであった。
【0038】
【表3】
【0039】
【発明の効果】本発明のインクリボン用基布は、プリン
ターの印字による最も短いインクリボン寿命特性の融着
部耐久性が大幅に向上し、しかも、安価なコストで生産
できるという優れた効果を有する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化チタンの含有率が0.15重量%以下
    のポリアミドマルチフィラメントからなるインクリボン
    用基布であって、該基布を構成する緯糸本数と経糸本数
    の比が、0.7〜1.4であることを特徴とするインパ
    クトプリンター用のインクリボン用基布。
  2. 【請求項2】該基布を構成する緯糸の本数が、130本
    /インチ以上である請求項1記載のインパクトプリンタ
    ー用のインクリボン用基布。
  3. 【請求項3】該基布を構成するマルチフィラメント糸
    が、無撚り糸である請求項1記載のインパクトプリンタ
    ー用のインクリボン用基布。
  4. 【請求項4】該基布が、少なくとも経糸は交絡処理が施
    されているもので構成されているる請求項1記載のイン
    パクトプリンター用のインクリボン用基布。
  5. 【請求項5】該交絡数が、5〜100ケ/mの範囲であ
    る請求項4記載のインパクトプリンター用のインクリボ
    ン用基布。
JP8036289A 1996-02-23 1996-02-23 インパクトプリンター用のインクリボン用基布 Pending JPH09228185A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102808269A (zh) * 2012-08-21 2012-12-05 苏州迪宇喷气织造有限公司 一种革基布
CN104562379A (zh) * 2014-12-31 2015-04-29 湖州恒新商标制带有限公司 可用于条码打印的涤纶商标布及制作方法
CN105386203A (zh) * 2015-10-21 2016-03-09 湖州恒新商标制带有限公司 易裁剪尼龙商标布及其制备方法

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