JPH09202022A - インパクトプリンター用のインクリボン用基布 - Google Patents

インパクトプリンター用のインクリボン用基布

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JPH09202022A
JPH09202022A JP8013015A JP1301596A JPH09202022A JP H09202022 A JPH09202022 A JP H09202022A JP 8013015 A JP8013015 A JP 8013015A JP 1301596 A JP1301596 A JP 1301596A JP H09202022 A JPH09202022 A JP H09202022A
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JP
Japan
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ink ribbon
base fabric
weft
warp
fabric
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Application number
JP8013015A
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Inventor
Kenji Hama
健二 浜
Tsutomu Ogiue
勉 荻上
Susumu Kano
進 加納
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】インパクトタイプのプリンターに使用されるイ
ンクリボンのグラフィック斑が良好で、かつ、カセット
内走行耐久性に優れたインクリボン用基布。 【解決手段】インパクトプリンター用のインクリボン用
基布は、ポリアミドマルチフィラメント糸から構成され
るインクリボン用基布であって、基布から分解して得ら
れる経糸と緯糸のクリンプ率の比Kが5〜20の範囲に
ある。 クリンプ率比K=A/B 式中 A:経糸クリンプ率 B:緯糸クリンプ率 基布の長さ方向を経糸とする13mm幅のテープ状生地に
おいて、緯糸方向に曲げた時の曲げ応力が、3〜15g
の範囲にあり、また、基布を構成する緯糸のクリンプ率
が1.5%未満である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインパクトタイプの
プリンターに使用されるインクリボンのグラフィック斑
が良好で、かつ、カセット内走行耐久性に優れたインク
リボン用基布に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インパクトプリンターに使用され
るインクリボンは、カセットタイプのものが主流になっ
ている。このカセットタイプ用インクリボンはカセット
内に折り曲げられて収納されている。このカセットタイ
プのインクリボンをプリンターにかけて印字すると、こ
の折れ曲り部分が濃く印字されるグラフィック斑といわ
れる印字斑が発生する品質上の欠点があり、従来からカ
セットタイプのプリンターにおいて改良要求が有る。特
に近年、レーザープリンター、熱転写プリンター、およ
びインクジェットプリンター、等のグラフィック斑が全
く発生しない新しい印字方式によるプリンターの進出に
よって、グラフィック斑の発生しないインクリボン用基
布の要求が益々強まってきているのが実状である。また
近年、コンピューターリボン用基布は高性能化と低価格
化の両方を満足させる従来に無い新しいインクリボン用
基布の要望も強くなってきている。従ってコンピュータ
ーリボン用基布の製造においては性能を含めたコストダ
ウンが重要な課題であり、コスト的に優位な原糸の無撚
り化が鋭意検討されてきている。しかし原糸を無撚り化
すると上述のグラフィック斑が著しく悪くなるため実用
化のレベルまで達していないのが実態である。また、グ
ラフィック斑を改善する技術は種々提案されているがコ
ストが高くなることや、性能面でも十分満足されていな
いのが実情である。
【0003】該グラフィック斑を改良する技術として、
高圧流体処理を施し単繊維の配列を乱してインク吸収性
を高めることによって改良する技術が特開平3−281
277号公報で提案されている。また、織物組織を特定
することによって改良する技術が特開平3−34883
号公報および特開平3−73378号公報でそれぞれ提
案されている
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基布の
インク吸収性を高める手段として提案されている高圧流
体処理を施す方法は高価な新規設備投資が必要であるう
え、加工工程が増えるなど、コスト的に相当高くなると
いう問題がある。また、基布の織物組織を特定する技術
についてはグラフィック斑の改良が充分とはいえず、ま
た、織物組織がルーズであり、インクリボンのカセット
内での走行耐久性が弱い等、性能面での問題が未解決の
ままである。本発明者らは、かかる技術的背景を鑑み、
新規な設備投資を必要とせず、無撚でしかもグラフィッ
ク斑が良好なインクリボン用基布を提供せんと、基布を
構成する経糸のクリンプ率と緯糸クリンプ率の比率に着
目して検討した結果、無撚であるにもかかわらずグラフ
ィック斑が良好であり、しかもカセット内での走行耐久
性にも優れたインクリボン用基布を見出したものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を解
決するために次のような手段を採用する。すなわち、本
発明のインパクトプリンター用のインクリボン用基布
は、ポリアミドマルチフィラメント糸から構成されるイ
ンクリボン用基布であって、該基布から分解して得られ
る経糸と緯糸のクリンプ率の比Kが5〜20の範囲にあ
ることを特徴とするものである。
【0006】クリンプ率比K=A/B 式中 A:経糸クリンプ率 B:緯糸クリンプ率 また、本発明のインパクトプリンター用のインクリボン
用基布は、基布の長さ方向を経糸とする13mm幅のテー
プ状生地において、緯糸方向に曲げた時の曲げ応力が、
3〜15gの範囲にあることを特徴とするものであり、
また、基布を構成する緯糸のクリンプ率が1.5%未満
であることを特徴とするものである。また、上述のイン
パクトプリンター用のインクリボン用基布の少なくとも
2つ以上の構成要件を合せて有するものを特徴とするも
のである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、基布を構成する経糸と
緯糸のクリンプ率の比Kが大きくなるように構成したこ
とを特徴するインクリボン用基布であって、また、該基
布は緯糸方向に曲げた時の応力を高くすることによっ
て、無撚であってもグラフィック斑が良好であり、更に
カセット内の走行耐久性に優れた機能を有するインクリ
ボンを提供し得るものである。
【0008】本発明でいうポリアミドマルチフィラメン
トとしては、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン
6、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12等で
ある。本発明のインクリボン用基布は、経糸と緯糸のク
リンプ率の比Kが5を越えるものであれば効果を発揮す
るものであるが、クリンプ率比Kが6以上であれば十分
な効果を発揮する。また、クリンプ率の比Kが5未満で
は、基布の嵩高性が得られないため、グラフィック斑の
改善効果が小さく不充分である。即ち、経糸のクリンプ
率をできるだけ大きくし、緯糸のクリンプ率は逆にでき
るだけ小さくしてクリンプ率の差を大きくする程効果を
発揮するものである。本効果は、織物の製造時における
仕上げセット条件によって得られるものであり、常法の
精練をした後、長さ方向(経糸方向)にオバーフィード
して弛ませ、幅方向(緯糸方向)は引っ張て緊張セット
することで得られる。該仕上げセット条件としては、経
糸方向のオバーフィード率は6%以上、好ましくは、7
%以上でよい。また、緯糸方向の幅出し率は5%以上、
好ましくは6%以上、である。本発明の緯糸のクリンプ
率としては1.5%未満、好ましくは、1.0%未満が
最も効果的である。また、本発明においては、一般的な
インクリボンの幅として多く用いられる長さ方向を経糸
とする13mm幅のテープ状の生地において、緯糸方向に
曲げた時の曲げ応力が高い基布であり、3〜15gの範
囲で効果を有するが、好ましくは4.5〜10gが大き
な効果を発揮するものである。即ち、カセット内でイン
クリボンが2重に折れ曲がって発生する走行性不良はイ
ンクリボンの幅方向を構成する緯糸方向の曲げ応力を高
くして曲がりにくくすることが、走行耐久性に効果を発
揮するものである。また、インクリボンの幅が大きい場
合、例えば30mm幅においても同じ傾向が得られる。
【0009】本発明のポリアミドマルチフィラメント糸
の酸化チタンの含有率は、0.15重量%以下、好まし
くは0.10重量%以下、特に好ましくは0.06重量
%以下(0重量%を含む)であるものがよい。すなわ
ち、0.15重量%を超えると溶着部耐久性および基布
部耐久性が低下し好ましくない。
【0010】本発明のインクリボン用基布は、樹脂加
工、界面活性剤処理、プラズマ処理および高圧流体処
理、高圧気流処理などの後処理が施されたものであって
もよい。かかるインクリボン用基布の織物組織としては
平織、誘導織、綾織、および朱子織等の変化組織が使用
されるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0011】かかる織物の織密度は経糸が130〜30
0本/in、好ましくは160〜220本/inでよく、緯
糸は115本/in以下でよい。
【0012】かかる織物を構成する緯糸、および経糸の
デニールとしては比較的広い範囲で変えることができる
が、好ましくは20D〜130Dであり、特に好ましく
は30D〜80Dの範囲が優れている。
【0013】かかる織物を構成する緯糸、および経糸の
フィラメント数は広い範囲で変えることができ、10〜
70フィラメントの範囲が有効であるが、特に好ましく
は30〜50フィラメントが優れている。本発明の基布
は、製織性を高める意味で5〜100ケ/m程度の交絡
処理を施すこともできる。
【0014】かかるインクリボン用基布は、従来の経糸
に撚りを施した基布や、織物組織を特定して改良したも
のより、グラフィック斑レベルが良好であり、かつカセ
ット内の走行耐久性が大きく、特にカセットタイプのイ
ンクリボン用基布として優れている。また、高圧流体処
理等で改良された基布と比較して、新規な設備投資を必
要としないばかりか、経糸に撚りを必要としないため撚
糸工程が省略でき、コスト的に相当優位なものである。
【0015】かかるインクリボン用基布は通常の油性イ
ンクが適宜量付着せしめられインクリボンに形成され
る。かくして得られたインクリボンは、経糸が無撚りで
あってもグラフィック斑が良好であり、しかも、従来成
し得なかった安価な生産コストで生産できるというカセ
ットタイプ用インクリボンとして優れた特徴を有するも
のである。
【0016】
【実施例】以下に本発明を実施例よって詳しく説明す
る。本発明で使用する評価方法は次の通りである。 [グラフィック斑]作成されたインクリボン用基布を1
3mm巾に溶断し、インクリボン用基布を作成した。これ
らの基布に通常の油性インクすなわち、粘度が6.5ポ
イズ(20℃)の染料系インクを基布重量に対し、22
重量%付着させ、ドットプリンター用インクリボンを作
成する次に超音波ウエルター(ブラクソン社製M−84
00)によって溶着してエンドレスリボンにした後、こ
のエンドレスリボンを9ピン(東京電気製M−1550
ドットプリンター))用カセットに長さ10mを収納
し、上記プリンターにセットしてベタ打ち印字し肉眼で
グラフィク斑のレベルを評価した。
【0017】評価基準は次の通りである。
【0018】◎:斑が全く発生しない ○:斑がほとんど発生しない △:斑が薄く発生する ×:斑が濃く発生する ××:斑が非常に濃く発生する [クリンプ率]作成されたインクリボン用基布の経糸、
及び緯糸方向にそれぞれ20cmの定長L1 を基布上に朱
肉でマーキングする。さらに該基布から糸をほぐして経
糸、及び緯糸を採取し、初荷重4gを糸に加えた時の糸
の寸法L2 を求め次式によってクリンプ率とした。
【0019】 クリンプ率(%)=((L2 −L1 )/L1 )×100 [クリンプ率比]上記で得られた経糸、および緯糸のク
リンプ率から次式によって(経/緯)のクリンプ率の比
率を算出した。
【0020】 クリンプ率比=経糸クリンプ率/緯糸クリンプ率 [曲げ応力]作成されたインクリボン用基布を長さ方向
が経糸、幅方向が緯糸となるように13mm巾に溶断し、
インクリボン用基布を作成した。これらの基布をハサミ
で長さ20cmに切断した後、圧縮試験機(カトーテック
製KES−FB3)にセットし、緯糸方向に0.02mm
/sec の速度で1.9mm基布を曲げた時の応力を読取り
曲げ応力とした。
【0021】[カセット内走行耐久性]作成されたイン
クリボン用基布を13mm幅に溶断し、一度ハサミで全長
1mに切断した後、これらの基布に基布重量に対し、通
常の油性インクを22重量%塗布して、次に超音波ウエ
ルダー(ブラクソン社製M−8400)によって溶着し
てエンドレスリボンを作成した。このインクリボンを2
4ピンのドットプリンター(エプソン社製UP−130
K)用カセットに収納し、このカセットを20個作成
し、上記プリンターにセットして、英字、および数字を
90万字印字し、インクリボンがカセット内で2重に折
れ曲がり、印字不能になったカセットの個数を読取りカ
セット内走行耐久性とした。
【0022】評価基準は次の通りである。
【0023】 ◎ :20個全て発生無し ○ :20個中1個発生 △ :20個中2個発生 × :20個中3個以上発生 [溶着部耐久性]作成されたインクリボン用基布を13
mm幅に溶断し、一度ハサミで全長1mに切断した後、こ
れらの基布に基布重量に対し、通常の油性インクを22
重量%塗布して、次に超音波ウエルダー(ブラクソン社
製M−8400)によってほぼ等間隔に7個の溶着部を
設けてエンドレスリボンを作成した。
【0024】このインクリボンを24ピンのドットプリ
ンター(エプソン社製UP−130K)用カセットに収
納し、このカセットを上記プリンターにセットして、英
字、および数字を印字し、溶着部にピンホールが発生し
た時の印字数を読取り、その平均値をインクリボンの溶
着部耐久性とした。
【0025】評価基準は次の通りである。
【0026】 ◎ : 90万字 ○ : 71〜90万字 △ : 51〜70万字 × : 50万字以下 [酸化チタンの含有量]予想酸化チタンの含有率が、
0.01〜0.05重量%の場合、絶乾した試料10g
を採取し、該含有率が0.05〜0.3重量%の場合
は、試料を0.7gを採取、該含有率が0.3〜1重量
%の場合は、試料を0.1gを採取して使用する。かか
る試料を50mlの磁製ルツボに入れ、電熱器で燃焼させ
灰化する。さらに、700〜800℃の電気炉で2時間
かけて灰化する。これを室温までさげて冷却した後、2
〜4gのピロ硫酸カリウムを加え、ガス炎で加熱融解
し、酸化チタンを可溶性塩にする。この可溶性塩を室温
まで冷却した後、ルツボに20%硫酸溶液25mlのメス
フラスコに少量の水とともに洗い移し、3%過酸化水素
5mlを加えて発色させ、50ml標線まで水を加えて合わ
せる。分光光度計で410mμにおける水をブランクと
した吸光度(λ0 )を測定し、この吸光度(λ0 )から
酸化チタン量(Ti)を求める。
【0027】酸化チタン量(Ti)は下記の方法で求め
た検量線の該吸光度(λ0 )点でのX軸の酸化チタン量
として求めることができる。この値(Ti)を次式に代
入して酸化チタンの含有率を求める。
【0028】酸化チタンの含有率(%)=(Ti×50
ml/絶乾試料重量)×100 (検量線のの作成方法)酸化チタン(特級試薬)約1g
を105℃で4時間乾燥後100mgをルツボに入れ、
ピロ硫酸カリウム10gを加え、ガス炎で加熱融解す
る。さらに20%硫酸20mlで該融解物を溶解し、50
0mlメスフラスコに移し、5%硫酸加えて標線に合わせ
る。この溶液を5、10、15、および20ml、それぞ
れ採取し50mlメスフラスコにとり、3%過酸化水素5
mlを加えて発色させた後、5%硫酸加で標線に合わせ
る。
【0029】これらの各溶液について、分光光度計で4
10mμにおける水をブランクとした吸光度をそれぞれ
測定し、X軸に酸化チタン濃度(mg/ml)、Y軸に吸
光度をとったグラフを作成する。このグラフが検量線で
ある。
【0030】実施例1 硫酸相対粘度が2.85、酸化チタンの含有率が0.0
4重量%であるナイロン66ポリマーからなる40デニ
ール、34フィラメントに50ケ/mの交絡処理を施し
たマルチフィラメント糸を作成し、該マルチフィラメン
ト糸に撚りを施さず、経糸、緯糸にそれぞれ用いて、織
密度が経205本/in、緯115本/in平織物からなる
織物を作製した後、これらの織物に通常の精練を行った
後、幅方向に緊張した仕上げセットを行い表1に示すイ
ンクリボン用基布を作成した。これらのインクリボン用
基布について前記の試験方法に基づいて、クリンプ率、
経糸と緯糸のクリンプ率比、曲げ応力、グラフィック
斑、およびカセット内走行耐久性をそれぞれ測定し、結
果を表1に示した。
【0031】実施例2 硫酸相対粘度が2.85、酸化チタンの含有率が0.0
4重量%であるナイロン66ポリマーからなる40デニ
ール、34フィラメントに50ケ/mの交絡処理を施し
たマルチフィラメント糸を作成し、該マルチフィラメン
ト糸に撚りを施さず、経糸、緯糸にそれぞれ用いて、織
密度が経205本/in、緯110本/in平織物からなる
織物を作製した後、これらの織物に通常の精練を行った
後、幅方向に緊張した仕上げセットを行い表1に示すイ
ンクリボン用基布を作成した。これらのインクリボン用
基布について前記の試験方法に基づいて、クリンプ率、
経糸と緯糸のクリンプ率比、曲げ応力、グラフィック
斑、溶着部耐久性、およびカセット内走行耐久性をそれ
ぞれ測定し、結果を表1に示した。
【0032】実施例3〜9 硫酸相対粘度が2.85、酸化チタンの含有率が0.0
4重量%であるナイロン66ポリマーからなる40デニ
ール、34フィラメントに50ケ/mの交絡処理を施し
たマルチフィラメント糸を作成し、該マルチフィラメン
ト糸に撚りを施さず、経糸、緯糸にそれぞれ用いて、織
密度が経205本/in、緯108本/in平織物からなる
織物を作製した後、これらの織物に通常の精練を行った
後、幅方向に緊張した仕上げセットを行い表1に示すイ
ンクリボン用基布を作成した。これらのインクリボン用
基布について前記の試験方法に基づいて、クリンプ率、
経糸と緯糸のクリンプ率比、曲げ応力、グラフィック
斑、溶着部耐久性、およびカセット内走行耐久性をそれ
ぞれ測定し、結果を表1に示した。
【0033】実施例10 硫酸相対粘度が2.85、酸化チタンの含有率が0重量
%であるナイロン66ポリマーからなる40デニール、
34フィラメントに50ケ/mの交絡処理を施したマル
チフィラメント糸を作成し、該マルチフィラメント糸に
撚りを施さず、経糸、緯糸にそれぞれ用いて、織密度が
経170本/in、緯113本/in平織物からなる織物を
作製した後、これらの織物に通常の精練を行った後、幅
方向に緊張した仕上げセットを行い表1に示すインクリ
ボン用基布を作成した。これらのインクリボン用基布に
ついて前記の試験方法に基づいて、クリンプ率、経糸と
緯糸のクリンプ率比、曲げ応力、グラフィック斑、溶着
部耐久性、およびカセット内走行耐久性をそれぞれ測定
し、結果を表1に示した。
【0034】実施例11 硫酸相対粘度が2.85、酸化チタンの含有率が0.0
4重量%であるナイロン66ポリマーからなる40デニ
ール、34フィラメントに50ケ/mの交絡処理を施し
たマルチフィラメント糸を作成し、該マルチフィラメン
ト糸に撚りを施さず、経糸、緯糸にそれぞれ用いて、織
密度が経170本/in、緯110本/inの平織物からな
る織物を作製した後、これらの織物に通常の精練を行っ
た後、幅方向に緊張した仕上げセットを行い表1に示す
インクリボン用基布を作成した。これらのインクリボン
用基布について前記の試験方法に基づいて、クリンプ
率、経糸と緯糸のクリンプ率比、曲げ応力、グラフィッ
ク斑、溶着部耐久性、およびカセット内走行耐久性をそ
れぞれ測定し、結果を表1に示した。
【0035】比較例1 硫酸相対粘度が2.85、酸化チタンの含有率が0.0
4重量%であるナイロン66ポリマーからなる40デニ
ール、34フィラメントに50ケ/mの交絡処理を施し
たマルチフィラメント糸を作成し、該マルチフィラメン
ト糸に撚りを施さず、経糸、緯糸にそれぞれ用いて、織
密度が経205本/in、緯117本/in平織物からなる
織物を作製した後、これらの織物に通常の精練、仕上げ
セットを行い表1に示すインクリボン用基布を作成し
た。これらのインクリボン用基布について前記の試験方
法に基づいて、クリンプ率、経糸と緯糸のクリンプ率
比、曲げ応力、グラフィック斑、溶着部耐久性、および
カセット内走行耐久性をそれぞれ測定し、結果を表1に
示した。
【0036】比較例2 硫酸相対粘度が2.85、酸化チタンの含有率が0.0
4重量%であるナイロン66ポリマーからなる40デニ
ール、34フィラメントに50ケ/mの交絡処理を施し
たマルチフィラメント糸を作成し、該マルチフィラメン
ト糸に撚りを施さず、経糸、緯糸にそれぞれ用いて、織
密度が経205本/in、緯120本/in平織物からなる
織物を作製した後、これらの織物に通常の精練、仕上げ
セットを行い表1に示すインクリボン用基布を作成し
た。これらのインクリボン用基布について前記の試験方
法に基づいて、クリンプ率、経糸と緯糸のクリンプ率
比、曲げ応力、グラフィック斑、溶着部耐久性、および
カセット内走行耐久性をそれぞれ測定し、結果を表1に
示した。
【0037】比較例3 硫酸相対粘度が2.85、酸化チタンの含有率が1.0
重量%であるナイロン66ポリマーからなる40デニー
ル、34フィラメントに50ケ/mの交絡処理を施した
マルチフィラメント糸を作成し、該マルチフィラメント
糸に撚りを施さず、経糸、緯糸にそれぞれ用いて、織密
度が経205本/in、緯123本/in平織物からなる織
物を作製した後、これらの織物に通常の精練、仕上げセ
ットを行い表1に示すインクリボン用基布を作成した。
これらのインクリボン用基布について前記の試験方法に
基づいて、クリンプ率、経糸と緯糸のクリンプ率比、曲
げ応力、グラフィック斑、溶着部耐久性、およびカセッ
ト内走行耐久性をそれぞれ測定し、結果を表1に示し
た。
【0038】
【表1】 表1から明らかなように、実施例1〜11のものは、グ
ラフィック斑が良好であり、カセット内走行耐久性に優
れているものであった。これらに対し、比較例1〜3の
ものは、グラフィック斑、およびカセット内走行耐久性
が悪く、実用に耐えるものではなかった。
【0039】
【発明の効果】本発明のインクリボン用基布は、経糸が
無撚りであってもグラフィック斑が良好であり、しか
も、カセット内走行耐久性に優れているものであり、従
来成し得なかった安価な生産コストで生産できるという
優れた特徴を有するインクリボンを提供することができ
る。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミドマルチフィラメント糸から構成
    されるインクリボン用基布であって、該基布から分解し
    て得られる経糸と緯糸のクリンプ率の比Kが5〜20の
    範囲にあることを特徴とするインパクトプリンター用の
    インクリボン用基布。 クリンプ率比K=A/B 式中 A:経糸クリンプ率 B:緯糸クリンプ率
  2. 【請求項2】ポリアミドマルチフィラメント糸から構成
    されるインクリボン用基布であって、基布の長さ方向を
    経糸とする13mm幅のテープ状生地において、緯糸方向
    に曲げた時の曲げ応力が、3〜15gの範囲にあること
    を特徴とするインパクトプリンター用のインクリボン用
    基布。
  3. 【請求項3】ポリアミドマルチフィラメント糸から構成
    されるインクリボン用基布であって、基布を構成する緯
    糸のクリンプ率が1.5%未満であることを特徴とする
    インパクトプリンター用のインクリボン用基布。
  4. 【請求項4】酸化チタンの含有率が0.15重量%以
    下、0重量%を含むポリアミドマルチフィラメント糸で
    構成される請求項1または2、3記載のインパクトプリ
    ンター用のインクリボン用基布。
  5. 【請求項5】該基布の緯糸密度が115本/in以下
    で、少ない密度で構成されている請求項1または2、3
    記載のインパクトプリンター用のインクリボン用基布。
  6. 【請求項6】該基布の経糸と緯糸のクリンプ率の比Kが
    8〜15の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の
    インパクトプリンター用のインクリボン用基布。
  7. 【請求項7】該基布の長さ方向を経糸とする13mm幅の
    テープ状生地において緯糸方向に曲げたときの曲げ応力
    が4.5〜10gの範囲にあることを特徴とする請求項
    2記載のインパクトプリンター用のインクリボン用基
    布。
  8. 【請求項8】該基布のマルチフィラメント糸が20デニ
    ール以上である請求項1または2、3記載のインパクト
    プリンター用のインクリボン用基布。
  9. 【請求項9】該基布を構成するマルチフィラメントが無
    撚糸である請求項1または2記載のインパクトプリンタ
    ー用のインクリボン用基布。
  10. 【請求項10】該基布が、少なくとも長さ方向の糸が、
    交絡処理を施されたものである請求項1または2、3記
    載のインパクトプリンター用のインクリボン用基布。
  11. 【請求項11】該交絡箇所が、5〜100ケ/mの範囲
    である請求項10記載のインパクトプリンター用のイン
    クリボン用基布。
  12. 【請求項12】インクリボンの形態がカセットタイプで
    あることを特徴とする請求項1または2、3記載のイン
    パクトプリンター用のインクリボン用基布。
  13. 【請求項13】該基布の経糸と緯糸のクリンプ率の比K
    が5〜20の範囲にあり、かつ、基布の長さ方向を経糸
    とする13mm幅のテープ状生地において、緯糸方向に曲
    げた時の曲げ応力が、3〜15gの範囲にあることを特
    徴とするインパクトプリンター用のインクリボン用基
    布。
  14. 【請求項14】該基布の経糸と緯糸のクリンプ率の比K
    が8〜15の範囲にあり、かつ、基布を構成する緯糸の
    クリンプ率が1.5%未満であることを特徴とするイン
    パクトプリンター用のインクリボン用基布。
  15. 【請求項15】該基布の長さ方向を経糸とする13mm幅
    のテープ状生地において、緯糸方向に曲げた時の曲げ応
    力が、3〜15gの範囲にあり、かつ、基布を構成する
    緯糸のクリンプ率が1.5%未満であることを特徴とす
    るインパクトプリンター用のインクリボン用基布。
  16. 【請求項16】該基布の経糸と緯糸のクリンプ率の比K
    が8〜15の範囲にある基布であり、かつ、該基布の長
    さ方向を経糸とする13mm幅のテープ状生地において、
    緯糸方向に曲げた時の曲げ応力が、3〜15gの範囲に
    あり、また、基布を構成する緯糸のクリンプ率が1.5
    %未満であることを特徴とするインパクトプリンター用
    のインクリボン用基布。
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