JPH08193324A - 斜梁の座屈防止構造 - Google Patents

斜梁の座屈防止構造

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JPH08193324A
JPH08193324A JP7004022A JP402295A JPH08193324A JP H08193324 A JPH08193324 A JP H08193324A JP 7004022 A JP7004022 A JP 7004022A JP 402295 A JP402295 A JP 402295A JP H08193324 A JPH08193324 A JP H08193324A
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buckling
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horizontal
buckling prevention
diagonal
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浩 勝間田
Atsushi Komatsu
淳 小松
Akinori Tokonami
秋則 床次
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 山留めを腹起しと斜梁で支える逆打工法にお
いて、従来の横継ぎ材や筋違を用いることなく、斜梁の
座屈変形を防止できるようにする。 【構成】 山留め6の腹起し4と上階の大梁3とを連結
する斜梁5を、そのフランジ5Fが水平に対して直角と
なる向き、すなわち強軸方向Y−Yが水平方向となる向
きで配設し、水平方向の座屈強度を高めて従来の横継ぎ
材や筋違を不要とする。斜梁5の中間部と前記床スラブ
1とを、座屈止め支柱9および吊材10などの座屈防止
部材で連結し、斜梁5の上下の弱軸方向の座屈変形を防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、逆打工法における斜
梁(斜め切梁)の座屈防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地下階を上階から下階へと構築していく
逆打工法においては、図4に示すように、上階の床スラ
ブ1,柱2,大梁3を築造した後、床スラブ1の下方空
間を掘削し、山留め6をその掘削底面7の近傍において
腹起し4と斜梁50で支えている。斜梁50は、その下
端において腹起し4に接続され、上端において床スラブ
1の大梁3の鉄骨に接続され、山留めの堰板配列方向に
関しては、図5に示すように、各柱2を挟んで両側に配
設されている。
【0003】このような斜梁50は、通常、H形鋼が使
用され、従来においては、その上下フランジ50Fが上
下に位置する向き、すなわち曲げ剛性の高い強軸方向
(Y−Y方向)が上下方向となる向きに配設され、圧縮
力による座屈変形が上下方向に生じないようにしてい
る。
【0004】そして、このような斜梁50の向きでは、
斜梁50が長い場合、弱軸方向(X−X方向)に座屈変
形を生じ易いため、各斜梁50をその中間部において横
継ぎ材51で連結して弱軸方向の座屈変形を防止する措
置を採るのが一般的である。
【0005】さらに、斜梁50間の要所には、横継ぎ材
51を挟んで筋違52を設けている(図5参照)。な
お、斜梁50と横継ぎ材51とは、交差部金物53とバ
ンド部材54とで固定している(図4参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような従来の斜梁構造では、上階の床スラブ1と地盤と
で囲まれた狭い空間で、重く,長い鋼材からなる横継ぎ
材51や筋違52を揚重機を使用して所定の位置に取り
付けるため、作業に手間がかかり、工事日数を多く要す
るなどの問題がある。また、床スラブ下の地盤を掘削す
る際に、横継ぎ材や筋違が邪魔になる問題もある。
【0007】この発明は、このような問題点を解消すべ
くなされたもので、その目的は、従来の横継ぎ材や筋違
を用いることなく、斜梁の座屈変形を防止することので
きる座屈防止構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、従来の斜梁50の向きを90°変えることによ
り、山留め6の腹起し4と上階の大梁3とを連結する斜
梁5をそのフランジ5Fが水平に対して直角となる向き
で配設し、この斜梁5の中間部と上階の床スラブ1また
は小梁3’とを、座屈止め支柱9および吊材10,ある
いはこれらを兼用する鋼材などの座屈防止部材で連結し
てなることを特徴とする。
【0009】
【作用】以上のような構成において、腹起し4と大梁3
に掛け渡された斜梁5は、そのフランジ5Fが水平に対
して垂直に位置し、曲げ剛性の高い強軸方向が水平方向
に向くので、水平方向に対しては十分な座屈強度が得ら
れ、従来の横継ぎ材や筋違を無くすことができる。
【0010】斜梁5は上下方向が弱軸方向となり、圧縮
力を受けると、上下方向に座屈変形し易くなるが、斜梁
5の要所に座屈防止部材が配設されているため、上下方
向の座屈変形を防止することができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明を図示する一実施例に基づい
て説明する。図1,図2は、この発明に係る座屈防止構
造を示す横断面図、平面図であり、従来と同一の部材に
ついては同一符号を付している。
【0012】図1,図2において、先行する構真柱8に
支持された状態で上階の床スラブ1,柱2,大梁3が築
造されており、このような床スラブ1の下方を所定深さ
まで掘削した後、山留め6の掘削底面7近くに腹起し4
が取り付けられ、斜梁5が腹起し4と大梁3間に掛け渡
される。
【0013】このような逆打工法において、従来の斜梁
50の向きを90°変え、H形鋼からなる斜梁5をその
フランジ5Fが水平に対して直角となる向き、すなわち
弱軸方向(X−X方向)が上下方向となる向きで配設
し、斜梁5と床スラブ1または小梁3’とを斜梁5の長
手方向ほぼ中間点において座屈止め支柱9と吊材10で
連結する。
【0014】座屈止め支柱9は、斜梁5が上方に座屈変
形するのを防止する部材であり、山形鋼,溝形鋼,H形
鋼,丸鋼管,角形鋼管などを使用する。ここで、この座
屈止め支柱9は、図1に示すように、床スラブ1に小梁
3’(S造〔図1ではI形鋼〕、RC造、SRC造でも
可)が設けられている場合には、上端をこの小梁3’の
下面にボルトや溶接等で接続し、小梁3’が無い場合
は、後述するように床スラブ1に直接接続する。
【0015】吊材10は、斜梁5が下方に座屈変形する
ことを防止する部材であり、鉄筋,鋼棒,山形鋼,溝形
鋼などを使用する。
【0016】図3(a)〜(c)に示すのは、床スラブ
1と座屈止め支柱9あるいは吊材10との取合例であ
り、座屈止め支柱9の場合、例えば床スラブ1に予め埋
め込んでおいたスタッド付きのプレート11に上端をボ
ルト止めで固定する。吊材10の場合、上部を床スラブ
1に貫通させ、山形鋼等の部材12とナット13で固定
する方式、上部を床スラブ1に埋設したスラブアンカー
方式、その他のケミカルアンカー方式,スタッド付きプ
レート・ボルト方式など、種々の方法を採用できる。
【0017】図3(d)〜(f)に示すのは、斜梁5と
座屈止め支柱9あるいは吊材10との取合例であり、座
屈止め支柱9の場合、下端をウェブ5Wの上面に溶接1
4で固定し、あるいは一対の下端をフランジ5Fの外面
にボルト15で固定する。鋼棒等の吊材10の場合、斜
材5の下部に横架した山形鋼などの部材16に一対の下
端部をナット17で固定する。溝形鋼等の吊材10の場
合、前述の溶接14による方式あるいはボルト15によ
る方式などを採用できる。
【0018】以上は座屈止め支柱9と吊材10とを併用
する例を示したが、圧縮力と引張力に耐える鋼材を使用
して、1本の座屈止め部材としてもよい。
【0019】以上のような構成において、次のように、
座屈防止工を行う。
【0020】(1) 既に築造された上階の床スラブ1と掘
削底面7との間の空間に斜梁5を搬入する。なお、山留
め6には、腹起し4が掘削底面7の近傍において腹起ブ
ラケット30と押えブラケット31により取り付けられ
ている。
【0021】(2) 斜梁5のフランジ5Fが掘削底面7に
対して垂直となる向きにして、腹起し4と大梁3間に掛
け渡す。なお、従来と同様に、斜梁5の下端と腹起し4
とは、長さ調整部材20,継手21,ブラケット22を
介して接続され、斜梁5の上端と大梁3の鉄骨とは、継
手23,ブラケット24を介して接続される。
【0022】(3) 斜梁5のほぼ中間点と床スラブ1とを
座屈止め支柱9と吊材10で連結する。この後、掘削底
面7をコンクリート打設に必要な深さまで掘削し、下階
の床スラブ,柱,大梁を築造する。
【0023】
【発明の効果】前述の通り、この発明は、斜梁の強軸方
向が水平方向となるようにして水平方向の座屈強度を高
め、座屈止め支柱や吊材などの座屈防止部材により斜梁
の上下の弱軸方向の座屈変形を防止するようにしたた
め、次のような効果を奏する。
【0024】(1) 従来のような長く重い部材の横継ぎ材
や筋違を斜梁間に配設する作業が不要となり、軽量で短
い座屈止め支柱や吊り材などの座屈防止部材を斜梁上に
配設するため、取り付け手間が極めて少なくなり、作業
能率が大幅に向上し、工事日数を短縮することができ
る。また、長く重い部材の横継ぎ材や筋違に代えて軽量
で短い座屈防止部材を使用するため、資材の節減を図る
ことができる。
【0025】(2) 斜梁間に配設される横継ぎ材や筋違が
ないので、床スラブ下の地盤の掘削作業がし易くなり、
前述の作業能率の向上と相まって作業の迅速化を図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る斜梁の座屈防止構造を示す横断
面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】(a)〜(c)は本発明における床スラブと座
屈防止部材との取合を示す断面図、(d)〜(f)は本
発明における斜梁と座屈防止部材との取合を示す断面図
である。
【図4】従来の斜梁の座屈防止構造を示す横断面図であ
る。
【図5】図4の平面図である。
【符号の説明】
1…床スラブ、2…柱、3…大梁、3’…小梁、4…腹
起し、5…斜梁、6…山留め、7…掘削底面、8…構真
柱、9…座屈止め支柱、10…吊材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山留めの腹起しと上階の大梁とを連結す
    る斜梁をそのフランジが水平に対して直角となる向きで
    配設し、この斜梁の中間部と上階の床スラブまたは小梁
    とを座屈防止部材で連結してなることを特徴とする斜梁
    の座屈防止構造。
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