JP2547977Y2 - 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造 - Google Patents
鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造Info
- Publication number
- JP2547977Y2 JP2547977Y2 JP5442992U JP5442992U JP2547977Y2 JP 2547977 Y2 JP2547977 Y2 JP 2547977Y2 JP 5442992 U JP5442992 U JP 5442992U JP 5442992 U JP5442992 U JP 5442992U JP 2547977 Y2 JP2547977 Y2 JP 2547977Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reinforced concrete
- steel beam
- joint
- joint structure
- concrete column
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は鉄筋コンクリート柱と鉄
骨梁を有する複合構造物の柱・梁接合部の構造に関する
ものである。
骨梁を有する複合構造物の柱・梁接合部の構造に関する
ものである。
【０００２】
【従来技術およびその問題点】事務所ビル、ショッピン
グセンター、倉庫等の建築物には、鉄筋コンクリート柱
と鉄骨梁とからなる構造形式が採用されている。この構
造形式はスパンを長くすることができ、また、施工の合
理化を図ることができる点で優れているが、鉄筋コンク
リートおよび鉄骨という異種構造部材を組み立てるもの
であるから、これらの部材の接合部における応力伝達が
重要な課題となっている。
グセンター、倉庫等の建築物には、鉄筋コンクリート柱
と鉄骨梁とからなる構造形式が採用されている。この構
造形式はスパンを長くすることができ、また、施工の合
理化を図ることができる点で優れているが、鉄筋コンク
リートおよび鉄骨という異種構造部材を組み立てるもの
であるから、これらの部材の接合部における応力伝達が
重要な課題となっている。
【０００３】鉄骨梁が鉄筋コンクリート柱を貫通するタ
イプの接合構造は、鉄骨梁の上下フランジ部近傍のコン
クリートが支圧破壊を起こし易く、接合部の耐力と変形
能が低下する虞がある。そこで、柱・梁によって構成さ
れるパネルゾーン内外に、水平ダイアフラムを設けるこ
とも行われている。
イプの接合構造は、鉄骨梁の上下フランジ部近傍のコン
クリートが支圧破壊を起こし易く、接合部の耐力と変形
能が低下する虞がある。そこで、柱・梁によって構成さ
れるパネルゾーン内外に、水平ダイアフラムを設けるこ
とも行われている。
【０００４】例えば、特開平１−２９０８４４号公報に
は、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁とを十分な機械的強度
を保って接合するために、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁
の接合部を鋼板で覆い、この鋼板に鉄骨梁の上下フラン
ジにそれぞれ連結する十文字状の水平ダイアフラムを上
記鋼板から外方に突出して設け、更に、この水平ダイア
フラムにコンクリート充填用穴および柱鉄筋貫通用穴を
設けた接合構造が開示されている。
は、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁とを十分な機械的強度
を保って接合するために、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁
の接合部を鋼板で覆い、この鋼板に鉄骨梁の上下フラン
ジにそれぞれ連結する十文字状の水平ダイアフラムを上
記鋼板から外方に突出して設け、更に、この水平ダイア
フラムにコンクリート充填用穴および柱鉄筋貫通用穴を
設けた接合構造が開示されている。
【０００５】この接合構造は接合部を鋼板で覆っている
ので、パネルゾーンにおけるコンクリートの拘束効果が
大きい点で優れているが、接合部を覆う鋼板から水平ダ
イアフラムを突設させるなど、鋼板の加工作業が煩雑と
なるという問題点を有している。また、力学的にも、パ
ネルゾーン内に突設する水平ダイアフラムが引張り降伏
を起こす虞がある。
ので、パネルゾーンにおけるコンクリートの拘束効果が
大きい点で優れているが、接合部を覆う鋼板から水平ダ
イアフラムを突設させるなど、鋼板の加工作業が煩雑と
なるという問題点を有している。また、力学的にも、パ
ネルゾーン内に突設する水平ダイアフラムが引張り降伏
を起こす虞がある。
【０００６】
【考案の目的】本考案の目的は、鉄骨梁が鉄筋コンクリ
ート柱を貫通するタイプの接合部において、鉄骨梁の上
下フランジ部近傍のコンクリートが支圧破壊を惹起する
ようなことのない、優れた接合構造を提供することにあ
る。
ート柱を貫通するタイプの接合部において、鉄骨梁の上
下フランジ部近傍のコンクリートが支圧破壊を惹起する
ようなことのない、優れた接合構造を提供することにあ
る。
【０００７】
【考案の構成】この考案は、鉄骨梁が鉄筋コンクリート
柱を貫通する鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造に
おいて、該鉄筋コンクリート柱の側面に沿って水平に、
前記鉄骨梁の上下フランジにアングル材またはチャンネ
ル材を固着してなることを特徴とするものである。
柱を貫通する鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造に
おいて、該鉄筋コンクリート柱の側面に沿って水平に、
前記鉄骨梁の上下フランジにアングル材またはチャンネ
ル材を固着してなることを特徴とするものである。
【０００８】
【作用】上記接合構造において、鉄骨梁の応力は直接、
鉄筋コンクリート柱に伝達される。このとき、パネルゾ
ーンにおいて、前記鉄骨梁のてこ反力に対してアングル
材またはチャンネル材が効果的に抵抗するので、接合部
コンクリートの支圧破壊を防止する。
鉄筋コンクリート柱に伝達される。このとき、パネルゾ
ーンにおいて、前記鉄骨梁のてこ反力に対してアングル
材またはチャンネル材が効果的に抵抗するので、接合部
コンクリートの支圧破壊を防止する。
【０００９】
【実施例】以下、本考案の好適な実施例を図面に基づき
説明する。図１は本考案に係る鉄筋コンクリート柱１０
と鉄骨梁２０の接合部３０の縦断側面図であり、図２と
図３は、それぞれ図１のII−II線およびIII −III 線に
おける切断平面図である。
説明する。図１は本考案に係る鉄筋コンクリート柱１０
と鉄骨梁２０の接合部３０の縦断側面図であり、図２と
図３は、それぞれ図１のII−II線およびIII −III 線に
おける切断平面図である。
【００１０】接合部３０において、鉄筋コンクリート柱
１０をＨ形鋼からなる鉄骨梁２０が十字形に貫通してい
る。鉄骨梁２０の上下フランジ２２、２２には、鉄筋コ
ンクリート柱１０の外周面に沿って、アングル材３２が
水平に溶接されている。アングル材３２の長さは鉄骨梁
２０のフランジ幅と等しいか、または、それ以上とす
る。
１０をＨ形鋼からなる鉄骨梁２０が十字形に貫通してい
る。鉄骨梁２０の上下フランジ２２、２２には、鉄筋コ
ンクリート柱１０の外周面に沿って、アングル材３２が
水平に溶接されている。アングル材３２の長さは鉄骨梁
２０のフランジ幅と等しいか、または、それ以上とす
る。
【００１１】アングル材３２には、座屈を防止するため
に、複数のリブ３４を垂直に補強するのがよい。また、
鉄筋コンクリート柱１０の外周面、鉄骨梁２０の上下フ
ランジ２２、２２間には、スチフナ２４を設けて、接合
部３０の力学的性状を向上させている。アングル材３２
の代わりに、チャンネル材を用いることも可能である。
に、複数のリブ３４を垂直に補強するのがよい。また、
鉄筋コンクリート柱１０の外周面、鉄骨梁２０の上下フ
ランジ２２、２２間には、スチフナ２４を設けて、接合
部３０の力学的性状を向上させている。アングル材３２
の代わりに、チャンネル材を用いることも可能である。
【００１２】上記接合部３０は、工場においてＨ形鋼を
十字形に溶接した後、アングル材３２を上記所定位置に
溶接して製作する。この接合部３０を現場に搬入し、柱
主筋１２、フープ筋１４および図示してない型枠を建て
込んだ後、当該接合部３０を吊り降ろし、柱頭部にセッ
トした後、コンクリートを打設して、鉄筋コンクリート
柱１０と接合部３０を同時に完成させる。接合部３０の
鉄骨梁２０と、柱１０、１０間に横架される鉄骨梁（図
示せず。）とは、溶接またはボルトにて接合する。
十字形に溶接した後、アングル材３２を上記所定位置に
溶接して製作する。この接合部３０を現場に搬入し、柱
主筋１２、フープ筋１４および図示してない型枠を建て
込んだ後、当該接合部３０を吊り降ろし、柱頭部にセッ
トした後、コンクリートを打設して、鉄筋コンクリート
柱１０と接合部３０を同時に完成させる。接合部３０の
鉄骨梁２０と、柱１０、１０間に横架される鉄骨梁（図
示せず。）とは、溶接またはボルトにて接合する。
【００１３】上記接合構造において、鉄骨梁２０の曲げ
モーメントにより生じる梁端部の引張り及び圧縮力は、
直接、鉄筋コンクリート柱１０に伝達される。このと
き、パネルゾーンにおいて、鉄骨梁２０のてこ反力に対
してアングル材３２が効果的に抵抗するので、接合部コ
ンクリートの支圧破壊と、はらみ出しを防止する。な
お、上記実施例において、鉄筋コンクリート柱１０はプ
レキャスト製としてもよい。
モーメントにより生じる梁端部の引張り及び圧縮力は、
直接、鉄筋コンクリート柱１０に伝達される。このと
き、パネルゾーンにおいて、鉄骨梁２０のてこ反力に対
してアングル材３２が効果的に抵抗するので、接合部コ
ンクリートの支圧破壊と、はらみ出しを防止する。な
お、上記実施例において、鉄筋コンクリート柱１０はプ
レキャスト製としてもよい。
【００１４】
【考案の効果】本考案は、鉄骨梁が鉄筋コンクリート柱
を貫通するタイプの接合部において、接合部コンクリー
トが支圧破壊やはらみ出しを惹起するようなことのな
い、優れた接合構造を提供することにより、鉄骨梁の応
力を確実に鉄筋コンクリート柱に伝達させることがで
き、接合部に所要の耐力を確保することができる。
を貫通するタイプの接合部において、接合部コンクリー
トが支圧破壊やはらみ出しを惹起するようなことのな
い、優れた接合構造を提供することにより、鉄骨梁の応
力を確実に鉄筋コンクリート柱に伝達させることがで
き、接合部に所要の耐力を確保することができる。
【００１５】また、本考案に係る接合構造は簡易な構成
を採用し、接合部の製作、運搬ならびに現場施工が容易
であるという顕著な効果を発揮するものである。
を採用し、接合部の製作、運搬ならびに現場施工が容易
であるという顕著な効果を発揮するものである。
【図１】鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合部の縦断側
面図である。
面図である。
【図２】図１のII−II線における切断平面図である。
【図３】図１のIII −III 線における切断平面図であ
る。
る。
１０ 鉄筋コンクリート柱 ２０ 鉄骨梁 ２２ フランジ ２４ スチフナ ３０ 接合部 ３２ アングル ３４ リブ
Claims (1)
- 【請求項１】 鉄骨梁が鉄筋コンクリート柱を貫通する
鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造において、該鉄
筋コンクリート柱の側面に沿って水平に、前記鉄骨梁の
上下フランジにアングル材またはチャンネル材を固着し
てなることを特徴とする鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の
接合構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5442992U JP2547977Y2 (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5442992U JP2547977Y2 (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0610402U JPH0610402U (ja) | 1994-02-10 |
| JP2547977Y2 true JP2547977Y2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=12970480
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5442992U Expired - Fee Related JP2547977Y2 (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2547977Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6442314B2 (ja) * | 2015-02-06 | 2018-12-19 | 鹿島建設株式会社 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合部構造 |
-
1992
- 1992-07-13 JP JP5442992U patent/JP2547977Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0610402U (ja) | 1994-02-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2547977Y2 (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造 | |
| JPH0723455Y2 (ja) | 鋼管コンクリート柱 | |
| JP2566701Y2 (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造 | |
| JP3327184B2 (ja) | 鋼管構造または充填型鋼管コンクリート構造の柱とｓｒｃ構造のはりとの柱・はり接合部 | |
| JP2570974Y2 (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造 | |
| JP3804174B2 (ja) | ロ字型骨組架構による既存建築物の耐震改修方法 | |
| JP3043938B2 (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造 | |
| JP2000073448A (ja) | プレキャストコンクリート梁と柱の接合方法および接合構造 | |
| JPS6012003Y2 (ja) | 建築骨組構造 | |
| JP2716510B2 (ja) | 柱梁の接合工法 | |
| JP2000291289A (ja) | 耐震部材の接合構造 | |
| JPS6134404Y2 (ja) | ||
| JP3520483B2 (ja) | 既設建物の補強構造 | |
| JP2592224Y2 (ja) | Ｒｃ造梁と鉄骨構造体との接合部の構造 | |
| JP2629503B2 (ja) | プレストレストコンクリート梁と鋼管コンクリート柱の接合部構造 | |
| JP2570977Y2 (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造 | |
| JP2749310B2 (ja) | 鉄骨構造体 | |
| JPH06316962A (ja) | 柱・梁接合構造 | |
| JPH0518981B2 (ja) | ||
| JP3250760B2 (ja) | 梁ブラケット付きプレキャストコンクリート柱と梁鉄骨付きプレキャストコンクリート耐震壁の接合方法 | |
| JP3430326B2 (ja) | 柱と梁の接合構造 | |
| JPH02236328A (ja) | 超高層建物の構築方法 | |
| JP2570978Y2 (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造 | |
| JPH0762740A (ja) | プレキャスト鉄骨鉄筋コンクリート造柱梁の接合方法 | |
| JPH0823148B2 (ja) | 落し込み鉄骨柱脚 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970401 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |