JP2629503B2 - プレストレストコンクリート梁と鋼管コンクリート柱の接合部構造 - Google Patents
プレストレストコンクリート梁と鋼管コンクリート柱の接合部構造Info
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- JP2629503B2 JP2629503B2 JP3310806A JP31080691A JP2629503B2 JP 2629503 B2 JP2629503 B2 JP 2629503B2 JP 3310806 A JP3310806 A JP 3310806A JP 31080691 A JP31080691 A JP 31080691A JP 2629503 B2 JP2629503 B2 JP 2629503B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はプレストレスが導入さ
れてプレキャスト化されたコンクリート梁を鋼管コンク
リート柱に接合したプレストレストコンクリート梁と鋼
管コンクリート柱の接合部構造に関するものである。
れてプレキャスト化されたコンクリート梁を鋼管コンク
リート柱に接合したプレストレストコンクリート梁と鋼
管コンクリート柱の接合部構造に関するものである。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】引張側にＰＣ鋼材が配
置されたプレストレストコンクリート梁は耐力と剛性が
高いことから、大スパン化を可能にすとる同時に、鉄骨
梁に比べ、振動障害が少ない等の利点を持っているが、
現場作業を省力化する目的で梁をプレキャスト化した場
合には、柱と梁の接合部に、梁の端部に定着されるＰＣ
鋼材と柱に定着され、梁を柱に接合するＰＣ鋼材とが混
在する一方、柱が通常は鉄筋コンクリート造、もしくは
鉄骨鉄筋コンクリート造であることから、その主筋やせ
ん断補強筋等の合間を縫って接合用のＰＣ鋼材を配置す
ることになるため接合部の構造が複雑化し、特に柱が鉄
骨鉄筋コンクリート造の場合には更に柱鉄骨が存在する
ためＰＣ鋼材との取合いが難しくなる傾向にある。
置されたプレストレストコンクリート梁は耐力と剛性が
高いことから、大スパン化を可能にすとる同時に、鉄骨
梁に比べ、振動障害が少ない等の利点を持っているが、
現場作業を省力化する目的で梁をプレキャスト化した場
合には、柱と梁の接合部に、梁の端部に定着されるＰＣ
鋼材と柱に定着され、梁を柱に接合するＰＣ鋼材とが混
在する一方、柱が通常は鉄筋コンクリート造、もしくは
鉄骨鉄筋コンクリート造であることから、その主筋やせ
ん断補強筋等の合間を縫って接合用のＰＣ鋼材を配置す
ることになるため接合部の構造が複雑化し、特に柱が鉄
骨鉄筋コンクリート造の場合には更に柱鉄骨が存在する
ためＰＣ鋼材との取合いが難しくなる傾向にある。
【０００３】この発明はプレキャスト化されたプレスト
レストコンクリート梁と鋼管コンクリート柱との取合い
の問題に着目してなされたもので、構造を簡素化する接
合部構造を新たに提案しようとするものである。
レストコンクリート梁と鋼管コンクリート柱との取合い
の問題に着目してなされたもので、構造を簡素化する接
合部構造を新たに提案しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
にこの発明は、内部にＰＣ鋼材および主筋が配置され、
プレストレスが導入されてプレキャスト化されたコンク
リート梁と鋼管の内部にコンクリートが充填された鋼管
コンクリート造の柱の接合部においてそのコンクリート
梁の上下辺位置においてそのコンクリート梁の上下辺位
置に対応して柱にダイヤフラムが鋼管より外周側へ突出
して配置され、コンクリート梁の端部にはＩ形断面のプ
レキャストが、その天端がコンクリートの天端面に連続
し、かつ端部がコンクリートの端面から露出するよう埋
設され、ＰＣ鋼材の端部はコンクリートの端面に固着さ
れた端板に固着され、かつ主筋の端部がブラケットに連
結されており、一方、柱のフランジからはガセットプレ
ートが突設され、このガセットプレートとブラケットの
ウェブを接合することによりブラケットがダイヤフラム
に接合されてコンクリート梁は柱に接合されているよう
になしたものであり、ＰＣ鋼材が柱を貫通することなく
コンクリート梁の端面に定着されていることにより柱に
おける接合部の構造が簡素化されると同時に、コンクリ
ート梁と柱の接合は鉄骨梁と鉄骨柱の接合の要領で行わ
れ、現場ではＰＣ鋼材の配置と緊張作業を要することな
く、ブラケットとダイヤフラムの接続のみの作業とな
り、作業が省力化される。
にこの発明は、内部にＰＣ鋼材および主筋が配置され、
プレストレスが導入されてプレキャスト化されたコンク
リート梁と鋼管の内部にコンクリートが充填された鋼管
コンクリート造の柱の接合部においてそのコンクリート
梁の上下辺位置においてそのコンクリート梁の上下辺位
置に対応して柱にダイヤフラムが鋼管より外周側へ突出
して配置され、コンクリート梁の端部にはＩ形断面のプ
レキャストが、その天端がコンクリートの天端面に連続
し、かつ端部がコンクリートの端面から露出するよう埋
設され、ＰＣ鋼材の端部はコンクリートの端面に固着さ
れた端板に固着され、かつ主筋の端部がブラケットに連
結されており、一方、柱のフランジからはガセットプレ
ートが突設され、このガセットプレートとブラケットの
ウェブを接合することによりブラケットがダイヤフラム
に接合されてコンクリート梁は柱に接合されているよう
になしたものであり、ＰＣ鋼材が柱を貫通することなく
コンクリート梁の端面に定着されていることにより柱に
おける接合部の構造が簡素化されると同時に、コンクリ
ート梁と柱の接合は鉄骨梁と鉄骨柱の接合の要領で行わ
れ、現場ではＰＣ鋼材の配置と緊張作業を要することな
く、ブラケットとダイヤフラムの接続のみの作業とな
り、作業が省力化される。
【０００５】
【実施例】以下この発明を一実施例を示す図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【０００６】この発明は図３に示すように内部にＰＣ鋼
材３が配置され、プレストレスが導入されてプレキャス
ト化されたコンクリート梁１を柱２に、コンクリート梁
１内に埋設されるブラケット４と柱２内に配置されるダ
イヤフラム５を接続して接合するものである。
材３が配置され、プレストレスが導入されてプレキャス
ト化されたコンクリート梁１を柱２に、コンクリート梁
１内に埋設されるブラケット４と柱２内に配置されるダ
イヤフラム５を接続して接合するものである。
【０００７】コンクリート梁１内には主筋６とスターラ
ツプ７の他に、全長に亘って引張側にＰＣ鋼材３が配置
されており、そのＰＣ鋼材３の端面のブラケット４に固
着された端板８に定着されており、かつ主筋６はブラケ
ット４に連結されている。ＰＣ鋼材３はコンクリート梁
１の端部では上下位置に配置される。このＰＣ鋼材３は
コンクリート梁１の製作時に緊張され、コンクリート１
1 の端面に配置された端板８に定着される。
ツプ７の他に、全長に亘って引張側にＰＣ鋼材３が配置
されており、そのＰＣ鋼材３の端面のブラケット４に固
着された端板８に定着されており、かつ主筋６はブラケ
ット４に連結されている。ＰＣ鋼材３はコンクリート梁
１の端部では上下位置に配置される。このＰＣ鋼材３は
コンクリート梁１の製作時に緊張され、コンクリート１
1 の端面に配置された端板８に定着される。
【０００８】コンクリート梁１の端部には柱２に接続す
るＩ形断面形鋼からなるブラケット４が埋設されてお
り、その端部はコンクリート１1 の端面、すなわちＰＣ
鋼材３の定着部から柱２側へ露出している。
るＩ形断面形鋼からなるブラケット４が埋設されてお
り、その端部はコンクリート１1 の端面、すなわちＰＣ
鋼材３の定着部から柱２側へ露出している。
【０００９】ブラケット４には上下フランジに上端と下
端の主筋６が溶接して連結され、主筋６からの引張力が
伝達される状態でコンクリート１1 中に埋設される。ブ
ラケット４の天端は図３に示すように床版や床型枠の設
置時の便宜よりコンクリート１1 の天端面に連続する。
端の主筋６が溶接して連結され、主筋６からの引張力が
伝達される状態でコンクリート１1 中に埋設される。ブ
ラケット４の天端は図３に示すように床版や床型枠の設
置時の便宜よりコンクリート１1 の天端面に連続する。
【００１０】柱２は鋼管２1 の内部にコンクリートが充
填された鋼管コンクリート造で構成され、そのコンクリ
ート梁１の位置、すなわちブラケット４の上下フランジ
の位置にはダイヤフラム５が配置されている。
填された鋼管コンクリート造で構成され、そのコンクリ
ート梁１の位置、すなわちブラケット４の上下フランジ
の位置にはダイヤフラム５が配置されている。
【００１１】ダイヤフラム５の周囲は鋼管２1 のフラン
ジより外周側へ突出しており、この突出部分にブラケッ
ト４が接続される。
ジより外周側へ突出しており、この突出部分にブラケッ
ト４が接続される。
【００１２】図１はブラケット４をダイヤフラム５に突
き合わせて溶接した場合であり、図２はダイヤフラム５
のブラケット４側にフランジプレート９、９を溶接し、
このフランジプレート９、９にブラケット４の上下フラ
ンジを突き合わせ、両者間に継手プレート１０を渡して
ボルト１１により接合した場合である。
き合わせて溶接した場合であり、図２はダイヤフラム５
のブラケット４側にフランジプレート９、９を溶接し、
このフランジプレート９、９にブラケット４の上下フラ
ンジを突き合わせ、両者間に継手プレート１０を渡して
ボルト１１により接合した場合である。
【００１３】柱２のフランジからはブラケット４のウェ
ブからのせん断力を伝達するガセットプレート１２が突
設され、図１に示す実施例の場合はこのガセットプレー
ト１２とブラケット４のウェブとがボルト１１により接
合される。図２に示す実施例の場合、ガセットプレート
１２はブラケット４のウェブと断面上、同一の位置に突
設され、これとウェブ間に継手プレート１０が跨設さ
れ、両者がボルト１１により接合される。
ブからのせん断力を伝達するガセットプレート１２が突
設され、図１に示す実施例の場合はこのガセットプレー
ト１２とブラケット４のウェブとがボルト１１により接
合される。図２に示す実施例の場合、ガセットプレート
１２はブラケット４のウェブと断面上、同一の位置に突
設され、これとウェブ間に継手プレート１０が跨設さ
れ、両者がボルト１１により接合される。
【００１４】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、コンクリ
ート梁内に配置されるＰＣ鋼材をコンクリートの端面の
Ｉ形断面のブラケットに固着された端板に定着し、コン
クリート梁と鋼管コンクリート柱を柱内に配置される上
下のダイヤフラムとコンクリート梁の端部に埋設される
ブラケットを接続して接合するものであるため、ＰＣ鋼
材の柱における接合部への配置が不要化され、接合部の
構造を簡素化することができるとともに十分な接合耐力
をもたらすことができる。そしてブラケットはその天端
がコンクリート梁の天端面に連続して端部を一部露出し
埋設されているので、面一となり、床版や床型枠の設置
を容易に行うことができる。さらにコンクリート梁は柱
から突設されたガセットプレートを介してダイヤフラム
に接合されるので、ブラケットからのせん断力をスムー
スに伝達することができる。
ート梁内に配置されるＰＣ鋼材をコンクリートの端面の
Ｉ形断面のブラケットに固着された端板に定着し、コン
クリート梁と鋼管コンクリート柱を柱内に配置される上
下のダイヤフラムとコンクリート梁の端部に埋設される
ブラケットを接続して接合するものであるため、ＰＣ鋼
材の柱における接合部への配置が不要化され、接合部の
構造を簡素化することができるとともに十分な接合耐力
をもたらすことができる。そしてブラケットはその天端
がコンクリート梁の天端面に連続して端部を一部露出し
埋設されているので、面一となり、床版や床型枠の設置
を容易に行うことができる。さらにコンクリート梁は柱
から突設されたガセットプレートを介してダイヤフラム
に接合されるので、ブラケットからのせん断力をスムー
スに伝達することができる。
【００１５】この結果、コンクリート梁と鋼管コンクリ
ート柱の接合が現場では溶接、もしくはボルト接合のみ
の作業となるため現場作業を大幅に省力化することがで
きる。
ート柱の接合が現場では溶接、もしくはボルト接合のみ
の作業となるため現場作業を大幅に省力化することがで
きる。
【図１】ブラケットをダイヤフラムに溶接接合した場合
のコンクリート梁と鋼管コンクリート柱の接合部を示し
た立面図である。
のコンクリート梁と鋼管コンクリート柱の接合部を示し
た立面図である。
【図２】ブラケットをダイヤフラムにボルト接合した場
合のコンクリート梁と鋼管コンクリート柱の接合部を示
した立面図である。
合のコンクリート梁と鋼管コンクリート柱の接合部を示
した立面図である。
【図３】コンクリート梁の製作例を示した縦断面図であ
る。
る。
【図４】図３のＸ−Ｘ線断面図である。
【図５】図３のＹ−Ｙ線断面図である。
【図６】図３のＺ−Ｚ線断面図である。
１…コンクリート梁、１1 …コンクリート、２…柱、２
2 …鋼管、３…ＰＣ鋼材、４…ブラケット、５…ダイヤ
フラム、６…主筋、７…スターラップ、８…端板、９…
フランジプレート、１０…継手プレート、１１…ボル
ト、１２…ガセットプレート。
2 …鋼管、３…ＰＣ鋼材、４…ブラケット、５…ダイヤ
フラム、６…主筋、７…スターラップ、８…端板、９…
フランジプレート、１０…継手プレート、１１…ボル
ト、１２…ガセットプレート。
Claims (1)
- 【請求項１】 内部にＰＣ鋼材および主筋が配置され、
プレストレスが導入されてプレキャスト化されたコンク
リート梁と鋼管の内部にコンクリートが充填された鋼管
コンクリート造の柱の接合部においてそのコンクリート
梁の上下辺位置に対応して柱にダイヤフラムが鋼管より
外周側へ突出して配置され、コンクリート梁の端部には
Ｉ形断面のブラケットが、その天端がコンクリートの天
端面に連続し、かつ端部がコンクリートの端面から柱側
へ露出するよう埋設され、ＰＣ鋼材の端部はコンクリー
トの端面に固着された端板に固着され、かつ主筋の端部
がブラケットに連結されており、一方、柱のフランジか
らはガセットプレートが突設され、このガセットプレー
トとブラケットのウェブを接合することによりブラケッ
トがダイヤフラムに接続されてコンクリート梁は柱に接
合されていることを特徴とするコンクリート梁と鋼管コ
ンクリート柱の接合部構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3310806A JP2629503B2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | プレストレストコンクリート梁と鋼管コンクリート柱の接合部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3310806A JP2629503B2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | プレストレストコンクリート梁と鋼管コンクリート柱の接合部構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05148898A JPH05148898A (ja) | 1993-06-15 |
| JP2629503B2 true JP2629503B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=18009655
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3310806A Expired - Fee Related JP2629503B2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | プレストレストコンクリート梁と鋼管コンクリート柱の接合部構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2629503B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6381744B2 (ja) * | 2017-06-13 | 2018-08-29 | 大成建設株式会社 | 柱梁架構 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62206135A (ja) * | 1986-03-05 | 1987-09-10 | 清水建設株式会社 | 柱と梁の架構構造 |
| JPH0634994Y2 (ja) * | 1988-06-22 | 1994-09-14 | 株式会社フジタ | プレストレス導入プレキヤスト鉄骨鉄筋コンクリート大梁 |
| JP2645365B2 (ja) * | 1990-02-22 | 1997-08-25 | 清水建設株式会社 | 柱梁接合部 |
-
1991
- 1991-11-26 JP JP3310806A patent/JP2629503B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05148898A (ja) | 1993-06-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970225 |
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