JP2855972B2 - 鉄骨造の建築構造 - Google Patents

鉄骨造の建築構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨柱と鉄骨梁とをも
って骨組みを構成する建築構造に関し、とりわけ、これ
ら鉄骨柱と鉄骨梁との水平剛性をPC壁で増大するよう
にした鉄骨造の建築構造に関する。
【0002】
【従来の技術】I型鋼とか中空鋼管等の鉄骨を用いて柱
および梁を構成する鉄骨造建物の場合、建物の剛性を確
保するに鉄骨ブレースを建物コア部に設けるようになっ
ている。鉄骨ブレースは、鉄骨柱と鉄骨梁とで囲まれる
領域に傾斜して取付けられ、この鉄骨ブレースにより地
震とか風により発生される水平方向力を負担させ、もっ
て、建物の剛性を向上するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
鉄骨造の建築構造にあっては、上述したように前記鉄骨
ブレースが柱と梁で囲まれる領域に傾斜して配置される
と共に、この鉄骨ブレース架構ではその構造上並びに建
物の機能上、壁面に形成される開口部の位置が大きく制
限され、ブレースの取付け位置を自由に選択することが
難しい。
【0004】また、前記鉄骨ブレースは建物の層ごとの
水平剛性が極めて高くなるため、建物の偏心度合いが大
きくなる場合があり、この場合は鉄骨ブレース架構に代
えて、鉄骨量が増大されるラーメン架構とすることが余
儀無くされる。
【0005】更に、前記鉄骨ブレースは耐火被覆が必要
となるため高価になると共に、この鉄骨ブレースの配置
部分に壁を取付ける際、このブレースを覆って壁が設け
られるため、壁厚が厚くなって、建物内の平面的空間を
減少させてしまうという各種課題があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、PC壁で建物に発生する水平方向力を支持させるこ
とにより、鉄骨ブレースを廃止することができる鉄骨造
の建築構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、鉄骨柱を間隔を隔てて立設すると共に、
これら鉄骨柱間に跨がって鉄骨梁を架設し、これら鉄骨
柱と鉄骨梁とでそれぞれ囲まれる領域に、部分的または
全面に亘ってPC壁を取付け、このPC壁の脚部にはジ
ョイント部材としてのスプライススリーブを設けてこの
スプライススリーブを介して該PC壁を下部のPC壁に
接続して、当該PC壁により建物に加わる水平方向力を
支持させることを特徴とする。
【0008】
【0009】さらに、前記PC壁の頭部に鉄板を打込
み、この鉄板を介して該PC壁を上部の鉄骨梁に接合し
たことを特徴とする。
【0010】
【作用】以上の構成により本発明の鉄骨造の建築構造に
あっては、鉄骨柱と鉄骨梁とで囲まれる領域にPC壁を
設けて、このPC壁で建物の水平方向力を支持させて水
平剛性を増大することができるため、従来用いられてい
た鉄骨ブレースを廃止することが可能となり、壁面に開
口部をある程度自由に形成することができる。また、前
記PC壁はその剛性を任意に調整できることから、建物
の偏心度合いの調整が可能になると共に、壁厚の薄肉化
を可能として建物内の平面空間の拡大を図ることができ
る。
【0011】また、PC壁の脚部にジョイント部材とし
てのスプライススリーブを設け、このスプライススリー
ブを介してこのPC壁を下部のPC壁に接続したり、こ
のPC壁の頭部に鉄板を打込み、この鉄板を介してPC
壁を上部の鉄骨梁に接合することにより、PC壁の取付
けを簡単化すると共に、このPC壁の取付け剛性を十分
に確保することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1,図2は本発明にかかる鉄骨造の
建築構造の一実施例を示し、図1は建築途中にある建築
物の要部を示す構成図、図2は図1中のA−A線からの
要部拡大断面図である。
【0013】即ち、本実施例の鉄骨造の建築構造にあっ
ては、断面矩形状の中空鋼管を用いた鉄骨柱10を所定
間隔Lをもって一対立設する。そして、対峙する一対の
鉄骨柱10間に跨がって、I型鋼を用いた鉄骨梁12を
所定間隔hをもって複数架設する。尚、前記鉄骨柱10
は2本設けた場合を図示したが、3本以上設けてそれぞ
れの間に鉄骨梁12を架設できることはいうまでもな
い。
【0014】前記鉄骨柱10および前記鉄骨梁12で囲
まれる領域Sに、PC(プレキャストコンクリート)壁
14を取付ける。前記PC壁14はその脚部(下端部)
にジョイント部材としてのスプライススリーブ16を予
め埋設し、PC壁14を下層から順次建込んで行く際
に、上部のPC壁14のスプライススリーブ16を下部
のPC壁14の頭部(上端部)から突設される図外の縦
筋に剛結する。
【0015】また、前記PC壁14の頭部の一側面に
は、図2に示したように鉄骨梁12と重合される部分に
鉄板18を打込む。そして、前記鉄板18の打込み部分
において前記PC壁14は、通しボルト20を介して前
記鉄骨梁12に緊結する。
【0016】ところで、本実施例では前記PC壁14は
前記領域Sに開口部22が設けられる場合、この開口部
22を避けて部分的に取付けられるようになっている
が、開口部22が設けられない場合は、領域Sの全面に
PC壁14が取付けられるようになる。
【0017】以上の構成により本実施例の鉄骨造の建築
構造にあっては、鉄骨柱10と鉄骨梁12とで囲まれる
領域SにPC壁14を設け、このPC壁14の頭部が鉄
板18及び通しボルト20を介して鉄骨梁12に緊結さ
れるため、鉄骨柱10および鉄骨梁12からなる骨組み
に発生される水平方向力は、前記鉄板18及び通しボル
ト20を介してPC壁14に伝達される。そして、前記
PC壁14に入力された力をPC壁14で支持すること
ができるため、建物の水平剛性が大幅に増大されること
になる。このとき、前記PC壁14の頭部に鉄板18が
打込まれているため、前記力に対する強度を十分に確保
することができる。また、前記PC壁14はその形状、
並びに埋設される配筋の量とか肉厚変化により、その剛
性を任意に調整できることから、建物の偏心度合いの調
整を容易に行うことができ、水平力の入力時に各層間に
ずれが発生されるのを防止することができる。
【0018】このように、本実施例ではPC壁14によ
り建物の水平力を支持させることができるため、従来設
けられていた鉄骨ブレースを廃止することが可能とな
る。このため、前記領域Sに形成する必要のある開口部
22を自由に設けることができ、その設計自由度を大幅
に向上することができる。また、前記鉄骨ブレースを廃
止できることから、壁厚の薄肉化を達成して平面空間の
拡大を図ることができる。
【0019】殊に、前記PC壁14を開口部22を避け
て領域Sに部分的に用いる場合は、開口部22上部の鉄
骨梁12の曲げ降伏、または剪断降伏により建物の靭性
を確保でき、また、領域Sの全面にPC壁14を設ける
場合は、連層PC壁14の曲げ降伏により建物の靭性を
確保することができる。
【0020】また、本実施例では前記PC壁14の脚部
にスプライススリーブ16を埋設し、このスプライスス
リーブ16を介して下部のPC壁14の縦筋に接続する
と共に、PC壁14の頭部に打込んだ鉄板18を介して
このPC壁14を鉄骨梁12に取付けたので、これらP
C壁14の取付けを簡単化することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る鉄骨
造の建築構造にあっては、鉄骨柱と鉄骨梁とで囲まれる
領域にPC壁を設けて、このPC壁で建物の水平方向力
を支持させて水平剛性を増大させたので、従来用いられ
ていた鉄骨ブレースを廃止して施工性を向上できると共
に、壁面に開口部をある程度自由に形成できて、設計自
由度を向上することができる。また、前記PC壁の剛性
が任意に調整できることから、建物の偏心度合いの調整
が可能になると共に、壁厚の薄肉化を可能として建物内
の平面空間の拡大を図ることができる。
【0022】また、PC壁の脚部にジョイント部材とし
てのスプライススリーブを設け、このスプライススリー
ブを介してこのPC壁を下部のPC壁に接続したり、P
C壁の頭部に鉄板を打込み、この鉄板を介してこのPC
壁を上部の鉄骨梁に接合するようにしたので、PC壁の
取付けを簡単化できると共に、このPC壁の取付け剛性
及び強度を十分に確保することができるという各種優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる鉄骨造の建築構造を用いた建築
途中にある建築物の要部を示す構成図である。
【図2】図1中のA−A線からの要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
10 鉄骨柱 12 鉄骨梁 14 PC壁 16 スプライススリーブ 18 鉄板 20 通しボルト 22 開口部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨柱を間隔を隔てて立設すると共に、
    これら鉄骨柱間に跨がって鉄骨梁を架設し、これら鉄骨
    柱と鉄骨梁とでそれぞれ囲まれる領域に、部分的または
    全面に亘ってPC壁を取付け、このPC壁の脚部にはジ
    ョイント部材としてのスプライススリーブを設けてこの
    スプライススリーブを介して該PC壁を下部のPC壁に
    接続して、当該PC壁により建物に加わる水平方向力を
    支持させることを特徴とする鉄骨造の建築構造。
  2. 【請求項2】 前記PC壁の頭部に鉄板を打込み、この
    鉄板を介して該PC壁を上部の鉄骨梁に接合したことを
    特徴とする請求項1に記載の鉄骨造の建築構造。
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JPS5832490B2 (ja) * 1973-05-18 1983-07-13 松下電器産業株式会社 コタイデンカイコンデンサ ノ セイゾウホウホウ
JPS547620Y2 (ja) * 1974-09-18 1979-04-10
JPS5847549B2 (ja) * 1979-08-02 1983-10-22 株式会社 巴組鐵工所 耐震架構
JPH01131719U (ja) * 1988-02-29 1989-09-07

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