JPH08169628A - ソータにおける用紙搬送速度の制御方法及びソータにおける用紙搬送速度制御装置 - Google Patents

ソータにおける用紙搬送速度の制御方法及びソータにおける用紙搬送速度制御装置

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JPH08169628A
JPH08169628A JP6310989A JP31098994A JPH08169628A JP H08169628 A JPH08169628 A JP H08169628A JP 6310989 A JP6310989 A JP 6310989A JP 31098994 A JP31098994 A JP 31098994A JP H08169628 A JPH08169628 A JP H08169628A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 孔版印刷装置に、中間搬送装置としてベルト
搬送装置を介し接続して使用されるソータにおいて、用
紙サイズと用紙種類とに応じて、印刷済み用紙をソータ
に排出・搬送するための最適な用紙搬送速度が得られ、
ソータのビン上における用紙後端残りを解消してジャム
等のトラブルを防止することのできるソータにおける用
紙搬送速度制御装置を提供する。 【構成】 ソータ2の各ビン51に印刷済み用紙Paを
所定の用紙搬送速度で搬送するための中間搬送装置52
を有するソータ2において、用紙サイズを検出する用紙
サイズ検知センサ38a,38b,38c,38d,3
9と、用紙の厚さ及び紙質等の用紙種類を設定する用紙
種類設定手段(96,81)と、用紙サイズ検知センサ
38a,38b,38c,38d,39及び用紙種類設
定手段(96,81)からの各信号に基づいて用紙搬送
速度を変えるソータ制御装置4とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に配設さ
れるソータ装置、さらに詳しくは、印刷装置の中でも特
に孔版印刷装置等に配設して好適なソータ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷装置等の印刷装置より排出され
た印刷済み用紙、あるいは複写機より排出された複写済
み用紙を複数の収納棚(以下「ビン」という)に自動的
に分配排紙・収納し、自動的に丁合いするソータ装置
(以下単に「ソータ」という)がよく知られている。そ
うしたソータについては、例えば特開平5−31889
9号公報等において示されているように、複数のビンを
積層して構成されたビンユニットを搭載したソータを孔
版印刷装置の用紙排出口に接続し、ソータのビンユニッ
トが上下方向に往復動作するビンユニット可動型ソータ
であって、ソータ動作に適するように孔版印刷装置の印
刷速度を制御する技術として開示されている。また特開
平2−175561号公報等には、複写機と連動し、複
写済み用紙を搬送コロでソータの各ビンに搬送するもの
であって、ソートモードやスタックモードでソータの中
間搬送部(中間搬送装置)の送り速度をそれぞれのモー
ドに適した搬送速度に制御する技術が開示されている。
【0003】また、例えば特開平6−32039号公報
には、いわゆる裏うつり防止の技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者のようなビンユニ
ット可動型ソータで丁合い動作をしようとする場合、図
11及び図12に示すように、ビン51の自由端が用紙
搬送方向Eの下流側に向かって常に上側に傾斜してい
て、孔版印刷装置の用紙排出口からベルト搬送装置を通
ってソータの各ビン51上に排出される印刷済み用紙P
aの先端面及び裏面は、ビン51の上面上を、又はその
上に既に積載されている印刷済み用紙Pa面上を擦りな
がら排出されるので、排出される印刷済み用紙Paには
用紙搬送方向Eに働く搬送力Efと逆向きの抵抗Rbが
生じる。この抵抗Rbの強さは、用紙サイズ及び用紙搬
送方向Eに対する用紙の向き(以下、これらを総称して
「用紙サイズ」という)、あるいは用紙端面に生成され
ているバリ、用紙の厚さや紙質等の用紙種類、又は印刷
画像のベタの度合い(印刷画像面積)等によってそれぞ
れ異なる。それ故に、ビン51上に排出される印刷済み
用紙Paの用紙搬送速度を一定にすると、例えば大きい
紙や厚紙のような抵抗Rbの強い紙では用紙搬送速度が
落ちて、図12に示すように、その印刷済み用紙Paの
後端部がビン51外に残る「用紙後端残り」という不具
合現象が生じて、その印刷済み用紙Paが用紙後端残り
量bで示す分だけビン51上に戻らなくなり、ビン51
上での用紙揃えが悪くなったり、あるいは次の印刷済み
用紙Paが搬送されてきた場合には、その印刷済み用紙
Paが用紙後端残りを生じている印刷済み用紙Paの後
端部にぶつかってジャムを生じてしまう重大問題とな
る。一方、前記した用紙後端残りを防ぐために、前記用
紙搬送速度を大き目に設定すると、例えば用紙サイズが
小さくその印刷面が平滑な紙種のような抵抗Rbの比較
的弱い紙では、図11に示すように、今度はビン51上
に印刷済み用紙Paの先端部が用紙先端飛び出し量a分
だけ若干飛び出す「用紙先端飛び出し」不具合現象が生
じてしまい、ビン51上での用紙揃えが悪くなる。
【0005】このような抵抗Rbによる用紙搬送速度の
低下は、複写機に比べ、印刷装置、取り分け孔版印刷装
置において、次に述べるような理由から大きくなるた
め、上記問題点が顕著に発生する。すなわち、孔版印刷
装置により得られた印刷物のインキの定着方法は、イン
キの浸透乾燥による自然乾燥が主である。この定着方法
では、ソータのビン51上に排出された印刷済み用紙P
a上の印刷画像のインキは次の印刷済み用紙Paが排出
されるときでも未乾燥状態にあり、搬送されてきた印刷
済み用紙Paの先端面及び裏面が、ビン51上に既に排
出積載された印刷済み用紙Paの印刷画像面を擦りなが
ら搬送されるので、印刷画像面のインキ付着によるイン
キ付着抵抗が付加された抵抗Rbが発生することとな
る。特にその印刷画像面積が大きいときには、上記イン
キ付着抵抗がさらに大きいものとなるため、抵抗Rbも
より一層大きくなる。一方、複写機においては、複写済
み用紙が排出される時点では、トナーがほぼ完全に定着
されているので前者のように複写画像面の未定着による
抵抗Rbの増大はほとんどないと推察される。
【0006】上述したようなインキ付着抵抗が付加され
た抵抗Rbによる用紙搬送速度の低下は、例えば図1を
借りて説明すると、孔版印刷装置1からソータ2の各ビ
ン51に印刷済み用紙Paを搬送する中間搬送装置52
としてベルト搬送方式を採用した場合、特に大きくな
る。この理由は、後者の技術等に採用されているコロ搬
送方式では、複写済み用紙を搬送コロで確実に挾持する
ことができるが、ベルト搬送方式では印刷済み用紙Pa
を吸引ファンで吸引しつつ搬送するだけであり、大きな
力で印刷済み用紙Paを搬送ベルトに固定しつつ搬送す
ることは困難だからである。印刷装置の中でも取り分け
孔版印刷装置では、上述したように、排紙搬送中は印刷
済み用紙Pa上の印刷画像面のインキは未定着であり、
搬送コロで印刷済み用紙Paを挾持するとその未定着イ
ンキが搬送コロに付着し、そのインキで印刷済み用紙P
aの印刷面に「コロ跡」が生じてしまう。それ故に、印
刷装置の中でも特に孔版印刷装置では、印刷済み用紙P
aの印刷画像面の裏面を吸引ファンでベルトに吸引させ
るベルト搬送方式を採用しなければならないのである。
換言すれば、ソータ2の各ビン51に印刷済み用紙Pa
を排出・収納する場合に、印刷済み用紙Paの後端まで
ビン51内に完全に収納すると共に、印刷済み用紙Pa
がビン51外へ放り出されたりあるいは用紙先端飛び出
し等を生じることがなく、整然とビン51内に収納され
ることが望まれていて、ソータ2に印刷済み用紙Paを
排出・搬送する用紙搬送速度は、速すぎずなおかつ遅す
ぎない適正な速度であることが要求されることになる。
【0007】したがって、本発明は、かかる問題点を解
決するために、画像形成装置の中でも印刷装置、特に孔
版印刷装置に、中間搬送装置としてベルト搬送装置を介
し接続して好適に使用されるソータにおいて、用紙サイ
ズや、用紙の厚さや紙質等の用紙種類に応じて、印刷済
み用紙をソータに排出・搬送するための最適な用紙搬送
速度が得られ、ソータのビン上における用紙後端残りを
解消してジャム等のトラブルを防止することのできるソ
ータにおける用紙搬送速度の制御方法及びソータにおけ
る用紙搬送速度制御装置を提供することを目的とする。
【0008】一方、後者の裏うつり防止技術では、ビン
ユニットをホームポジションへ復帰させるための下降又
は上昇時の移動速度が大きいと印刷物の印刷画像の乾燥
のために十分な時間間隔を取ることができないという問
題点に鑑み、本願出願人により、既に特願平6−100
886号で以下のような技術を提案した。すなわち、我
々は実験によって、各ビンへの印刷済み用紙の収納後に
おいて、ビンユニットのホームポジションへの復帰のた
めの下降又は上昇の移動速度を大きくしてやると、各ビ
ンに適度な振動が与えられてビンから飛び出していた部
分の印刷済み用紙がビンの傾斜に沿ってビン上に戻って
しまうために、結局ビン上での用紙揃えが良くなってし
まうことを発見した。しかしながら、他方で、前記移動
速度を大きくすれば、ソータとしての騒音や振動が大き
くなるという問題も生じる。前記移動速度を大きくする
ことにより、一方では用紙揃えが向上して利点となった
り、他方では騒音や振動の不具合が生じて問題点となっ
たりする得失があるので、結局、ユーザ又はオペレータ
のニーズに応じてどの範囲でこれらの得失の調整を図れ
ば良いのかという問題に帰着する。かかる問題点を解決
するために、特に孔版印刷装置に接続して好適に使用さ
れるソータにおいて、ビン上での用紙揃えを確保すると
共に騒音や振動の増大にも対応できる、改良されたソー
タを提供すると共に、「連続モード」及び「グループモ
ード」においては、オペレータが安心して使え、かつ、
静かであって、裏うつりを確実に防止することができる
ソータを提供することをも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明は、画像形成すべき原稿の
画像を用紙に画像形成する画像形成装置と前記画像形成
装置から排出される画像形成済みの用紙を丁合いするた
めの複数のビンを備えたソータとの間に配設された、前
記ソータの各ビンに前記画像形成済みの用紙を所定の用
紙搬送速度で搬送するための中間搬送装置を使用するソ
ータにおける用紙搬送速度の制御方法であって、用紙サ
イズ及び/又は用紙の厚さ、紙質等の用紙種類に応じ
て、前記用紙搬送速度を変えることを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は、画像形成すべき原
稿の画像を用紙に画像形成する画像形成装置と前記画像
形成装置から排出される画像形成済みの用紙を丁合いす
るための複数のビンを備えたソータとの間に配設され
た、前記ソータの各ビンに前記画像形成済みの用紙を所
定の用紙搬送速度で搬送するための中間搬送装置を有す
るソータにおける用紙搬送速度制御装置において、用紙
サイズを検出する用紙サイズ検出手段と、前記用紙サイ
ズ検出手段からの信号に基づいて前記用紙搬送速度を変
える用紙搬送速度制御手段とを具備したことを特徴とし
ている。
【0011】請求項3記載の発明は、画像形成すべき原
稿の画像を用紙に画像形成する画像形成装置と前記画像
形成装置から排出される画像形成済みの用紙を丁合いす
るための複数のビンを備えたソータとの間に配設され
た、前記ソータの各ビンに前記画像形成済みの用紙を所
定の用紙搬送速度で搬送するための中間搬送装置を有す
るソータにおける用紙搬送速度制御装置において、用紙
の厚さ及び紙質等の用紙種類を設定する用紙種類設定手
段と、前記用紙種類設定手段からの信号に基づいて前記
用紙搬送速度を変える用紙搬送速度制御手段とを具備し
たことを特徴としている。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項2記載のソ
ータにおける用紙搬送速度制御装置において、用紙の厚
さ及び紙質等の用紙種類を設定する用紙種類設定手段を
有し、前記用紙搬送速度制御手段は、前記用紙サイズ検
出手段及び前記用紙種類設定手段からの各信号に基づい
て前記用紙搬送速度を変えることを特徴としている。
【0013】請求項5記載の発明は、画像形成すべき原
稿の画像を用紙に画像形成する画像形成装置と前記画像
形成装置から排出される画像形成済みの用紙を丁合いす
るための複数のビンを備えたソータとの間に配設され
た、前記ソータの各ビンに前記画像形成済みの用紙を所
定の用紙搬送速度で搬送するための中間搬送装置を有す
るソータにおける用紙搬送速度制御装置において、用紙
サイズを設定する用紙サイズ設定手段と、前記用紙サイ
ズ設定手段からの信号に基づいて前記用紙搬送速度を変
える用紙搬送速度制御手段とを具備したことを特徴とし
ている。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項5記載のソ
ータにおける用紙搬送速度制御装置において、用紙の厚
さ及び紙質等の用紙種類を設定する用紙種類設定手段を
有し、前記用紙搬送速度制御手段は、前記用紙サイズ設
定手段及び前記用紙種類設定手段からの各信号に基づい
て前記用紙搬送速度を変えることを特徴としている。
【0015】なお、請求項1乃至6記載の発明におい
て、用紙サイズとは、例えばA4横やA4縦等のよう
に、その用紙の向きを含めたものをいう。また用紙種類
とは、次に搬送されてきた画像形成済みの用紙の先端面
及び裏面が、ビン上に既に排出積載された画像形成済み
の用紙の画像形成面上を擦り合うときに生じる抵抗に関
連する全ての要因系を含む用紙種類をいい、具体的には
厚紙や標準紙あるいは薄紙等の用紙の厚さ、コピー用紙
や再生紙、用紙面上でのバリの生成度、用紙表面の平滑
状態の違いによる紙質等をいう。
【0016】なお、請求項3、4及び6記載の発明にお
ける、用紙の厚さ及び紙質等の用紙種類を設定する用紙
種類設定手段としては、専用キーやSP(サービスマン
プログラム)モードを用いた各種キーの組合わせで設定
する技術手段の他に、特開平6−239002号公報の
第5頁左欄第5行乃至第6行に記載され、かつ、図8に
示された用紙種類検出装置151により用紙の厚さ及び
紙質等の用紙種類を自動的に検出する技術手段が含まれ
る。
【0017】ソータにおける適正な用紙搬送速度を得る
ために寄与率の大きいパラメータとしては、用紙サイ
ズ、又は用紙の厚さ、紙質等の用紙種類の他に、印刷画
像におけるベタの度合い等の画像面積率あるいは高温高
湿等やインキの温度の環境要因等があるが、その目的及
び用途等に応じて、より精度の高い、木目の細かい前記
用紙搬送速度の制御を必要とする場合には後者のパラメ
ータを随時考慮した技術的手段を構成し付与すればよ
い。本発明においては、前記寄与率の大きいパラメータ
として、用紙サイズ及び用紙種類を選定した。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明によれば、用紙サイズ及び
/又は用紙の厚さ、紙質等の用紙種類に応じて、用紙搬
送速度が変えられる。
【0019】請求項2記載の発明によれば、用紙搬送速
度制御手段は、用紙サイズ検出手段からの信号に基づい
て用紙搬送速度を変える。
【0020】請求項3記載の発明によれば、用紙搬送速
度制御手段は、用紙種類設定手段からの信号に基づいて
用紙搬送速度を変える。
【0021】請求項4記載の発明によれば、用紙搬送速
度制御手段は、用紙サイズ検出手段及び用紙種類設定手
段からの各信号に基づいて用紙搬送速度を変える。
【0022】請求項5記載の発明によれば、用紙搬送速
度制御手段は、用紙サイズ設定手段からの信号に基づい
て用紙搬送速度を変える。
【0023】請求項6記載の発明によれば、用紙搬送速
度制御手段は、用紙サイズ設定手段及び用紙種類設定手
段からの各信号に基づいて用紙搬送速度を変える。
【0024】
【実施例】本発明は、画像形成すべき原稿の画像を用紙
に画像形成する画像形成装置と画像形成装置から排出さ
れる画像形成済みの用紙を丁合いするための複数のビン
を備えたソータとの間に配設された、ソータの各ビンに
画像形成済みの用紙を所定の用紙搬送速度で搬送するた
めの中間搬送装置を使用するソータにおける用紙搬送速
度の制御方法であって、用紙サイズ及び/又は用紙の厚
さ、紙質等の用紙種類に応じて用紙搬送速度を変えるこ
とを特徴とするものである(請求項1記載の発明に係る
一例)。
【0025】(実施例1)まず、図1を参照して、前記
一例を適用した一実施例であるビンユニット昇降式のソ
ータに画像形成装置としての孔版印刷装置を接続した場
合の全体構成(実施例1)について説明する。この実施
例1には、前記した特願平6−100886号の技術が
含まれている。
【0026】同図において、符号1は孔版印刷装置を、
符号2はソータをそれぞれ示す。孔版印刷装置1は、印
刷すべき原稿(図示せず)の画像を用紙Pに印刷する。
ソータ2は、孔版印刷装置1から排出される印刷済み用
紙(図示せず)を複数のビン51を有するビンユニット
50を上方又は下方に移動させて各ビン51に分配排紙
し収納する。ソータ2の一側部には、孔版印刷装置1の
排紙口31より排紙されてくる前記印刷済み用紙を各ビ
ン51に搬送する中間搬送装置52が配設されている。
中間搬送装置52の一端は孔版印刷装置1の排紙口31
に連結されていて、この中間搬送装置52を介して、ソ
ータ2は孔版印刷装置1に接続されている。また、孔版
印刷装置1とソータ2とは、ソータ2の下部に配設され
た連結部材2Jにより連結されていて、図示しない通信
線を介して電気的に接続されている。
【0027】以下、孔版印刷装置1及びソータ2の詳細
について順次説明する。
【0028】孔版印刷装置1は、機体部10の上部に開
閉可能に配設されていて、複数枚の読み取るべき原稿を
後述する原稿読取部へ順次移送し回収するためのADF
(自動原稿給送装置)29と、このADF29から移送
される前記原稿の画像を読み取る原稿読取部30と、こ
の原稿読取部30の下方の機体部10の一側部に配置さ
れロール状に巻かれたマスタSを引き出し製版する製版
部21と、機体部10の略中央部に配置され製版済みの
マスタSを外周面に巻装する版胴11を備えた印刷部2
7と、製版部21の下方に配置され給紙台14上に積層
された用紙Pを印刷部27の下方へ送出する給紙部28
と、この給紙部28に対向する機体部10の下方に配置
され印刷部27で印刷された前記印刷済み用紙を中間搬
送装置52に排出する排紙部18と、この排紙部18と
原稿読取部30との間に配置され版胴11の外周面上か
ら剥ぎ取られた使用済みのマスタ(図示せず)を排版箱
19a内へ排出する排版部19とを具備する。
【0029】以下、ADF29、原稿読取部30、製版
部21、印刷部27、給紙部28、排紙部18及び排版
部19について順次説明する。
【0030】ADF29は、前記原稿を載置するための
原稿受台29aと、原稿受台29a上に載置された前記
原稿を1枚ずつ分離してその下部の原稿から順次自動搬
送するための搬送コロ対及び給紙・搬送・排紙モータ等
の周知の自動搬送機構等とを具備する。
【0031】原稿読取部30は、特開平5−22924
3号公報に記載されている構成と同様の構成を具備す
る。
【0032】製版部21は、ロール状に巻かれたマスタ
Sを繰り出し可能に貯容するマスタ貯容部20と、マス
タ貯容部20から繰り出されたマスタSを画像情報に応
じて選択的に加熱穿孔するサーマルヘッド22と、サー
マルヘッド22に対向して配設されマスタSをサーマル
ヘッド22に押圧しつつマスタ搬送方向下流側へと搬送
するプラテンローラ23と、マスタSを切断するカッタ
ー部26と、版胴11とカッター部26との間に配設さ
れ、版胴11の外周部に配設されたマスタクランパ25
に向けて製版済みのマスタSを搬送する搬送ローラ対2
4a,24bとを具備している。
【0033】印刷部27は、図示しない歯車等の回転伝
達手段を介してDCモータM11からなる駆動手段で中
心軸12の周りに回転駆動される多孔性円筒状の版胴1
1と、その外周部にマスタSの先端部を係止する開閉自
在なマスタクランパ25と、版胴11の内部に配設さ
れ、版胴11の内周面に印刷インキを供給する印刷イン
キ供給手段13とを有する。印刷インキ供給手段13
は、特開平5−229243号公報に記載されているも
のと同様の構成、すなわち版胴11の内周面に印刷イン
キを供給するインキローラ13aと、インキローラ13
aと微小間隙を置いて平行に配置されインキローラ13
aとの間に断面楔状のインキ溜り13cを形成するドク
ターローラ13bと、中心軸12を兼ねると共にインキ
溜り13cへ印刷インキを供給するインキ供給管12と
を具備している。版胴11上方の機体部10には、版胴
11を回転可能に支持する把持フレーム(図示せず)を
着脱自在に保持する保持手段(図示せず)が固設されて
いる。前記把持フレーム及び前記保持手段は、特開平5
−229243号公報に記載されているものと同様の構
成を有しており、これにより版胴11は、機体部10に
対して着脱自在となっている。版胴11の下方近傍に
は、給紙部28から搬送された用紙Pを版胴11の外周
面に押圧する、版胴11の外周面に接離自在なプレスロ
ーラ17が配設されている。
【0034】給紙部28は、積層された用紙Pを積載す
る給紙台14と、最上位の用紙Pと当接し用紙Pを1枚
ずつ分離して給送する給紙ローラ15と、給紙ローラ1
5における給紙方向の下流側に配置され、版胴11の外
周面とプレスローラ17との間に所定タイミングで用紙
Pを搬送するレジストローラ対16a,16bとを有す
る。
【0035】給紙台14は、機体部10側に固設された
左右一対の側板内に昇降機構(共に図示せず)により昇
降自在に配設されている。給紙台14は、図5乃至図7
に示すように、前半部14fと後半部14rとを有し、
後半部14rは、前半部14fに対して枢軸33で起立
可能に枢支されている。前半部14fには、用紙Pの幅
方向LRに開口した図示しない溝を介してスライド自在
な左右一対の用紙サイドフェンス34a、34b(以下
「用紙サイドフェンス対34a、34b」というときが
ある)が設けられていて、前半部14fの裏面に設けら
れた用紙サイドガイド機構32により用紙Pの幅方向L
Rの位置決めが行われるようになっている。
【0036】用紙サイドガイド機構32は、各用紙サイ
ドフェンス34a、34bの裏面の一端部に固設されて
いて、各々の一側端にギヤが形成され、かつ、用紙Pの
幅方向LRにスライド自在な一対のラックギヤ36a、
36bと、これらのラックギヤ36a、36bの間に挟
まれて配設されていて、前記各ギヤと噛合するピニオン
35とから構成される。ピニオン35は、前半部14f
の裏面に固設されたピニオン軸35sに回動自在に設け
られている。なお、ラックギヤ36a,36bはサイド
フェンス34a、34bの下面とで給紙台14における
前半部14fを挟んでいる。
【0037】ラックギヤ36aの他端側には、遮蔽片群
41が固設された遮蔽板40が配設されている。遮蔽片
群41は、用紙Pの幅方向LRに所定の切欠間隔をもっ
て、かつ、所定の長さをもって配置されており、また給
紙方向Fに所定の間隔をもって配置されている。遮蔽片
群41は、後述する各用紙サイズ検知センサと選択的に
係合するそれぞれ別個の列をなす遮蔽片41a1,41
2,41a3,41a4と、遮蔽片41b1,41b
2と、遮蔽片41cと、遮蔽片41dとからなる。
【0038】前半部14fの裏面には、給紙台14上に
積載セットされた用紙Pの用紙サイズ(用紙Pの大きさ
とその向きとを含む)を検出するための用紙サイズ検出
手段としての用紙サイズ検知センサ群38が固設されて
いる。用紙サイズ検知センサ群38は、用紙Pの幅方向
LR及び給紙方向Fに所定の間隔をもって配置された4
つの用紙サイズ検知センサ38a,38b,38c,3
8dからなる。これらの用紙サイズ検知センサ38a,
38b,38c,38dは、投光素子及び受光素子を有
するフォトインタラプタ型の周知の構成を具備してお
り、遮蔽片41a1,41a2,41a3,41a4、遮蔽
片41b1,41b2、遮蔽片41c、遮蔽片41dとの
選択的な組合わせで係合して比較的小さい用紙サイズを
検出するのに用いられる。
【0039】一方、給紙台14における後半部14rの
裏面には、給紙台14上に積載セットされた用紙Pの用
紙サイズを検出するための用紙サイズ検出手段としての
用紙サイズ検知センサ39が固設されている。用紙サイ
ズ検知センサ39は、投光素子及び受光素子を有するフ
ォト反射型の周知の構成を具備しており、用紙Pが有る
ときにその反射白色光を検出することによりオンされ、
給紙台14の後半部14r上に用紙Pが有るか否かを検
出する。用紙サイズ検知センサ39は、用紙サイズ検知
センサ群38との組合せによって、後述するように比較
的大きい用紙サイズを検出するのに用いられる。これら
の用紙サイズ検知センサ38a,38b,38c,38
d,39は、後述する用紙搬送速度制御手段に電気的に
接続されている。
【0040】前述した給紙台14廻りの構成により、用
紙Pの用紙サイズに対応して用紙サイドフェンス対34
a、34bがスライド操作され位置決めされることによ
り、例えば図7に示したように、ハガキ、B5横、A4
横、A3縦がそれぞれ給紙台14上に積載セットされ
る。また、用紙サイドフェンス対34a、34bのスラ
イド動作と連動して遮蔽板40が共にスライドされ、用
紙Pの用紙サイズに対応して、用紙サイズ検知センサ3
8aに対して各遮蔽片41a1,41a2,41a3,4
1a4との遮蔽係合関係が、用紙サイズ検知センサ38
bに対して各遮蔽片41b1,41b2との遮蔽係合関係
が、用紙サイズ検知センサ38cに対して遮蔽片41c
との遮蔽係合関係が、用紙サイズ検知センサ38dに対
して遮蔽片41dとの遮蔽係合関係がそれぞれ定まる。
こうして、用紙Pの幅方向LRにおける用紙サイドフェ
ンス対34a、34bの用紙Pの用紙サイズに対応した
位置において、表1に示すように、各用紙サイズ検知セ
ンサ38a,38b,38c,38dから送信される用
紙サイズ信号のオン/オフの組合せにより、用紙Pの幅
方向LRにおける長さ(用紙幅方向サイズ)が検出され
る。したがって、用紙サイドフェンス対34a、34b
の位置だけでは、用紙Pの用紙幅方向サイズしか判定で
きず、例えばA4横とA3縦とでは用紙幅方向サイズは
同じであり、用紙サイズ(向き)を区別することができ
ない。そこで、用紙サイズ検知センサ39を併用するこ
とにより、上記例のA4横とA3縦とにおいて、用紙サ
イズ検知センサ39がオンであれば用紙Pが給紙方向F
に長いA3縦であり、オフであれば用紙PがA4横と判
定するのである。このようにして、各用紙サイズ検知セ
ンサ38a,38b,38c,38dと用紙サイズ検知
センサ39とからの各用紙サイズ信号が前記用紙搬送速
度制御手段に送信されることにより、それら用紙サイズ
信号の組合せに応じて、前記用紙搬送速度制御手段が各
用紙Pの用紙サイズを判定する。表1において、各用紙
サイズ検知センサ38a,38b,38c,38d,3
9の用紙サイズ信号がオンの場合を○印で、用紙サイズ
信号がオフの場合を−印で、また用紙サイズ欄の*印は
定形サイズの間に設定された中間サイズであって不定形
サイズをそれぞれ示す。またLTはレターを、DLTは
ダブルレターを、LGはリーガルを、HLTはハーフレ
ターをそれぞれ示す略号である。同表は、左欄に示され
ている各用紙サイズ検知センサ38a,38b,38
c,38d,39の用紙サイズ信号のオン/オフの組合
せにより、それに対応する右欄の用紙サイズが判定され
ることを示している。
【0041】なお、用紙サイズ検知センサ39は、給紙
方向Fにおける用紙Pの有無の検出を行うだけであり、
それ故に、連続的に用紙Pの検出を行う必要がなく、本
実施例のように1個又は多くとも2個配設されていれば
よい。また用紙サイズ検知センサ39は、これに限ら
ず、例えば透明シート等に印刷を行う場合においては、
給紙台14上に1枚の用紙Pが積載セットされたときに
でも作動可能なフィラー検知片(図示せず)を有し、図
示しない発光部及び受光部を備えた遮光型のフォトイン
タラプタであって、前記フィラー検知片がセンサ本体に
対して揺動することにより、回転基部に形成された扇型
の遮光板で遮光動作を行う周知の構成をなすものを配設
してもよいし、作動力の小さいマイクロスイッチ等のよ
うなものを配設してもよい。
【0042】
【表1】
【0043】前記一対の側板及び前記昇降機構は、給紙
台14の両側縁部に取り付けられていて、図示を省略し
た、その前縁部にラック歯が形成された一対のラック
と、前記一方の側板の外側下部に固設された昇降モータ
と、この昇降モータの出力軸に設けられたウォームと、
前記一対の側板に回動自在に支持された駆動軸に固設さ
れていて、ラック歯と噛合する左右一対のピニオンと、
前記一方の側板側の駆動軸端に設けられウォームと噛合
するウォームホィールと、その外側に突出して各ラック
に植設された、縦長孔に摺嵌する上下一対のガイド軸
と、両ラック下部の間に橋架された一対のラックステー
とから主に構成されていて、例えば実公平5−1834
2号公報と同様の構成を有する。
【0044】排紙部18は、版胴11の外周面近傍に配
設され前記印刷済み用紙を版胴11から剥離する剥離爪
18Aと、剥離爪18Aによって剥離された前記印刷済
み用紙を中間搬送装置52へ搬送するための、吸引部ロ
ーラ18aと吸引部ローラ18bとの間に掛け渡された
無端の搬送ベルト18cと、搬送ベルト18cの下方に
配置され前記印刷済み用紙を吸引する吸引用ファン18
dとを有する。搬送ベルト18cには多数の開孔(図示
せず)が設けられている。
【0045】排版部19は、版胴11の外周面上の使用
済みのマスタ(図示せず)に押圧し、前記使用済みのマ
スタをその後端よりすくい上げると共に、版胴11の回
転と同期しながら剥離して排版箱19aへ廃棄する互い
に圧接し合う一対の剥離ローラ19b,19cと、前記
使用済みのマスタを収納する排版箱19aとを有する。
【0046】図8に示すように、孔版印刷装置1の原稿
読取部30の上部には、孔版印刷装置1及びソータ2を
操作するための操作パネル80が配置されている。操作
パネル80には、印刷枚数を設定するためのテンキー8
1と、印刷工程に至る各動作の起動を設定するための印
刷スタートキー82と、後述する各モードを選択的に設
定するためのモード選択キー83と、モード選択キー8
3により選択された各モードを表示するための選択モー
ド表示用のLED(発光ダイオード)ランプ群84と、
原稿の画像読み取りから製版、給版、試し刷りとしての
版付けに至るまでの各動作を起動するための製版スター
トキー85と、用紙Pの向きを含む用紙サイズを設定す
るための用紙サイズ設定キー86と、原稿の画像を1版
のマスタSに2面連写するための連写キー87と、ソー
タが2台以上連結されていて、かつ、2台以上のビンユ
ニットが使用される場合に点灯することで重連使用され
る場合を表示する重連用LEDランプ88と、印刷工程
等に至る各動作を停止するためのストップキー89と、
用紙サイズ設定キー86で設定された用紙サイズ等を表
示したり、後述する用紙搬送速度設定キーとテンキー8
1とで設定された用紙搬送速度設定モード及び紙種デー
タを表示するためのLCD(液晶表示装置)からなる表
示装置90と、用紙サイズ設定キー86で設定された用
紙サイズ、あるいはテンキー81で設定された印刷枚数
等を表示するためのLEDからなる表示装置91と、前
記用紙搬送速度設定モード等を確定するための確定キー
92と、孔版印刷装置1におけるマスタSや用紙Pのジ
ャム等の故障個所及び故障内容を表示するためのモニタ
ー表示装置93と、モード選択キー83により選択され
た各モードや前記用紙搬送速度設定モード等を解消する
ためのモードクリアキー94と、テンキー81により設
定された印刷枚数等を解消するためのクリアキー95
と、中間搬送装置52における用紙搬送速度を所定の用
紙搬送速度に変える用紙搬送速度設定モードを起動させ
ると共に、用紙Pの厚さ及び紙質等の用紙種類(表2に
示す)を設定する用紙種類設定手段を構成する用紙搬送
速度設定キー96等がそれぞれ所定位置に配置されてい
る。なお、同図において、用紙サイズ設定キー86は、
本実施例1では使用しない、後述する別の実施例で使用
するキーであって、破線で囲んで他のキーと区別する。
【0047】
【表2】
【0048】用紙Pの厚さ及び紙質等の用紙種類の設定
は、用紙搬送速度設定キー96を押下し前記用紙搬送速
度設定モードを起動させた後、表2に示す紙種データコ
ード番号をテンキー81で押下することにより行う。前
記のとおり、用紙Pの厚さ及び紙質等の用紙種類を設定
する用紙種類設定手段は、用紙搬送速度設定キー96及
びテンキー81で構成される。
【0049】また、操作パネル80には、ビンユニット
50の上昇又は下降の分配排紙工程を終了した後におけ
る、ビンユニット50のホームポジションへの復帰のた
めの下降又は上昇の移動速度を増速する方向の値に設定
するための速度アップキー78と、前記移動速度を減速
する方向の値に設定するための速度ダウンキー79と、
速度アップキー78又は速度ダウンキー79で設定され
た前記移動速度を表示するためのLEDからなる移動速
度表示装置77とが配設されていて、ビンユニット50
のホームポジションへの復帰のための下降又は上昇の移
動速度を、予め定められた複数の値の中から選択的に設
定するための移動速度設定手段を構成している。
【0050】LEDランプ群84は、4つのLEDラン
プ84a,84b,84c,84dからなり、操作パネ
ル80の図において右側上部にこの順にかつ横一列に配
置されている。LEDランプ84aは、モード選択キー
83が1回押下されると点灯し、複数頁の原稿の画像に
対応して印刷された印刷済み用紙を原稿の頁の順番通り
に各ビン51ごとに丁合い動作するソートモードが設定
されていることを表示する。LEDランプ84bは、モ
ード選択キー83が2回押下されると点灯し、ソートモ
ードによる丁合い動作終了後にステープル動作を自動的
に行うソートステープルモードが設定されていることを
表示する。LEDランプ84cは、モード選択キー83
が3回押下されると点灯し、1枚の原稿の画像に対応し
て印刷された複数枚の印刷済み用紙を各ビン51ごとに
1枚ずつ順次分配排紙する連続モードが設定されている
ことを表示する。LEDランプ84dは、モード選択キ
ー83が4回押下されると点灯し、連続モードと同様の
動作によって印刷物のグループ分けを行うグループモー
ドが設定されていることを表示する。重連用LEDラン
プ88は、ソータが2台以上連結されていて、かつ、2
台以上のビンユニットが使用される場合に点灯すること
で重連使用されている場合を表示する。
【0051】モード選択キー83は、LEDランプ群8
4の近傍に配置されていて、1回押下するごとに、LE
Dランプ84a,84b,84c,84dの点灯を順次
切り換える機能を有しており、これにより、オペレータ
が選択したモード状態が目視確認できるようになってい
る。それ故に、モード選択キー83は、ソートモード設
定手段、ソートステープルモード設定手段、連続モード
設定手段及びグループモード設定手段としての機能を有
する。なお、孔版印刷装置1の使用開始時において、モ
ード選択キー83を押下しなかった場合には、丁合い動
作を行わないノンソートモードに自動的に設定されるよ
うになっている。
【0052】移動速度表示装置77は、速度アップキー
78又は速度ダウンキー79の押下により前記移動速度
を1から7までの7レベルに切り換えることができるよ
うになっている。ハッチングを施した「レベル4」は、
通常使用される移動速度に対応した標準移動速度であっ
て、速度アップキー78又は速度ダウンキー79を押下
しなかった場合に自動的に設定されるようになってい
る。
【0053】中間搬送装置52における用紙搬送速度を
所定の用紙搬送速度に変える用紙搬送速度設定モードを
起動させると共に、用紙Pの厚さ及び紙質等の用紙種類
を設定する用紙種類設定手段には、その専用キーとして
の用紙搬送速度設定キー96等で行うものの他に、操作
パネル80上の各種キーの組合せ押下により用紙搬送速
度設定モードを起動するSP(サービスマンプログラ
ム)モードによるものがある。このSPモードによる用
紙搬送速度設定モードの起動は、例えば、モードクリア
キー94、クリアキー95、連写キー87、確定キー9
2をこの順番に押下しSPモードを起動させた後、テン
キー81で用紙搬送速度設定モードのNoに対応する数
字を置数し、確定キー91を押下し、前記用紙搬送速度
設定モードを起動させた後、次いでテンキー81で表2
に示す紙種データコード番号を押下し、最後に確定キー
92を押下して行うものである。この実施例1を含め以
降の実施例等においては、構成要素を簡素化する点及び
説明の簡便さの点から、用紙種類設定手段として用紙搬
送速度設定キー96及びテンキー81を用いることにす
る。
【0054】ソータ2は、図1及び図2に示すように、
孔版印刷装置1の排紙口31より排紙されてくる前記印
刷済み用紙を各ビン51に搬送する中間搬送装置52
と、中間搬送装置52により搬送されてくる印刷済み用
紙Paを選択されたモードに応じて分配排紙し収納する
複数のビン51を積層したビンユニット50と、ビンユ
ニット50を昇降させる昇降手段69とから主に構成さ
れている。
【0055】中間搬送装置52は、ソータの不動部材に
固設された搬送モータ97と、共に前記不動部材に回転
自在に支持された駆動ローラプーリ53p及び傘歯車プ
ーリ100pとの間に掛け渡されたタイミングベルト9
8(仮想線で示す)と、このタイミングベルト98及び
一対の傘歯車100を介して搬送モータ97に連結され
た駆動ローラ53bと従動ローラ53cとの間に巻き掛
けられ、多数の開孔(図示せず)を有する無端ベルト5
3aと、無端ベルト53a内空間の空気を吸引し、搬送
途上にある印刷済み用紙Paを無端ベルト53a上に吸
引させる吸引ファン(図示せず)等を具備する吸引装置
54と、搬送モータ97の回転速度を検出するエンコー
ダ99とから主に構成されている。搬送モータ97の出
力軸97sには一方の傘歯車100bが、傘歯車プーリ
100pの一端には他方の傘歯車100aが固設されて
いて、互いに常時噛合している。
【0056】エンコーダ99は、例えばフォト式ロータ
リエンコーダが用いられていて、搬送モータ97の他方
の出力軸97sに固設された、スリットを有する円板9
9aと、この円板99aを挾んで設けられた光源及び受
光素子とを具備したフォトインタラプタ99bとを有す
る周知のものであり、以下、回転速度検知センサ99と
言い替える。回転速度検知センサ99は、前記のものに
限らず、磁気式エンコーダ等であってもよい。
【0057】中間搬送装置52の無端ベルト53aの用
紙搬送速度は、用紙Pが印刷部27で印刷される印刷速
度及び排紙部18の搬送ベルト18cの搬送速度と略同
じであり、印刷済み用紙Paをビンユニット50の各ビ
ン51上に排出する時に、図11に示した用紙先端飛び
出し量aができるだけ少なく、かつ、図12に示した用
紙後端残り量bが生じないような最適な用紙搬送速度に
設定されている。
【0058】ビンユニット50は、図2、図3及び図4
に示すように、上下方向に一定間隔をもって並べられた
同一形状の複数のビン51と、各ビン51の用紙進入側
としての一端側を上下方向に案内する一対の案内レール
58a,58bと、各ビン51の他端を回動可能に支持
していて、昇降手段69の駆動により各ビン51と一緒
に昇降するビンユニット筐体64とから主に構成されて
いる。
【0059】ビン51は略板状をなしていて、その一端
には上方に延びた用紙後端ストッパ51Aが、他端の両
側端にはピン状の突起51Cがそれぞれ一体形成されて
いる。ビン51の一端側の両側端には軸61sが固設さ
れていて、これらの軸61sにはコロ61が回動自在に
取り付けられている。軸61s近傍のビン51の両側端
部には、印刷済み用紙Paを収納するために各ビン51
の上下の積層間隔を一定に保持する突起状のストッパ5
1Dが一体形成されている。また、ビン51の他端側の
一部には略V字状に切り欠かれた用紙取出し部51B
が、ビン51の一端側の一側端には後述するステープル
時にステープルユニットとの干渉を防止するための切欠
き部51Eが、ビン51の一端側の他側端には後述する
ジョガー棒71が動作するときの逃げのための逃げ溝5
1Fがそれぞれ形成されている。ビン51は、図2及び
図4に示すように、右下がりに傾斜されて支持されてい
て、各ビン51上に用紙搬送方向Eから排出されてきた
印刷済み用紙Paは若干右側に戻って用紙後端ストッパ
51Aに突き当たりここで位置決めされる。案内レール
58a,58bには、各ビン51の各コロ61を転動可
能に案内するための案内溝58mが形成されている。本
実施例1におけるビンユニット50のビン51は、最上
段のビン51a、最上段から2段目のビン51b乃至最
上段から20段目である最下段のビン51tというよう
に合計20段設けられている。
【0060】なお、図1及び図2において20段のビン
51のうちの一部の段数の図示が、図2においてストッ
パ51D及び案内レール58a,58bの図示が、図3
においてストッパ51Dの図示が、図4において案内レ
ール58a,58b及び後述する軸56a,56bの図
示がそれぞれ各図面の簡明化を図るため省略されてい
る。
【0061】昇降手段69は、図2及び図3に示すよう
に、案内レール58a,58bの外側に配置されてい
て、基台55の一部に所定間隔をおいて回転可能に支持
された一対の軸56a,56bと、軸56a,56bの
略中央部にそれぞれ固設されたリードカム57a,57
bと、軸56a,56bの下端部にそれぞれ固設された
プーリ(図示せず)と、これらの前記プーリ間に掛け渡
されたタイミングベルト(図示せず)と、前記一方のプ
ーリに図示しないベルトを介して連結されたビンユニッ
ト昇降用のモータ62とから主に構成されている。
【0062】リードカム57a,57bの周面には螺旋
溝65a,65bがそれぞれ形成されていて、これらの
螺旋溝65a,65bにビン51の各コロ61が緩く嵌
入される。リードカム57a,57bは、図2に示すよ
うに、中間搬送装置52により搬送排出されてくる印刷
済み用紙Paを受け入れるために形成された用紙受け入
れ口59に正対した高さ位置に設けられている。したが
って、モータ62が所定方向(例えば正転)に回転する
ことにより、前記プーリ、ベルト、軸56a,56bを
介して各リードカム57a,57bが回転される。この
ようにして、案内レール58a,58bにより上下方向
に確実に案内されつつ螺旋溝65a,65bに嵌入され
ている各コロ61が、螺旋溝65a,65bに沿って上
昇し(又はモータ62が逆回転することにより下降
し)、各ビン51間が、用紙受け入れ口59において、
リードカム57a,57bの螺旋溝65a,65b間隔
に応じて順次大きく開口する。案内レール58a,58
bは、リードカム57a,57bのすぐ内側に設けられ
ていて、螺旋溝65a,65bに沿って上昇(又は下
降)してくるコロ61を順次案内レール58a,58b
内に下方より押し上げて(又は上方より押し下げて)ビ
ンユニット50を上昇(又は下降)させるようになって
いる。つまり、ビンユニット50の昇降及びビン51の
用紙受け入れ口59における1段ずつの昇降は、モータ
62の駆動力がリードカム57a,57bに伝達されそ
の正転又は逆転によって行われるようになっている。
【0063】また、ソータ2には、図3に示すように、
各ビン51に排出された印刷済み用紙Paを揃えるため
のジョガー機構70と、このジョガー機構70により各
ビン51ごとに丁合いされて重ね合わされ揃えられた用
紙束へのステープル動作を行うためのステープラユニッ
ト機構75とが配設されている。ステープラユニット機
構75、ジョガー機構70及びビン51を挾んでジョガ
ー機構70に対向して配設された整合板74は、基台5
5側に設けられていて、ビンユニット50と一緒には昇
降しないように配置されている。
【0064】ジョガー機構70としては、ビンユニット
50の図示しない部材に垂直に立てた1本の丸棒状のジ
ョガー棒71を支軸73を揺動中心として、パルスモー
タ72で往復回動させる方式が採用されている。ジョガ
ー棒71と支軸73とはアーム70aで連結されてい
て、パルスモータ72の回転力が伝達される。さらに詳
しく説明すると、中間搬送装置52により用紙搬送方向
Eから搬送進行してきた印刷済み用紙Paが、ビン51
の上方に到達すると、所定のタイミングでパルスモータ
72が駆動されその出力軸の支軸73の周りにジョガー
棒71が反時計回り方向に回転されることにより、ジョ
ガー棒71が印刷済み用紙Paの横端部を押して整合板
74の一側面に押し当てることで、仮想線で示すように
印刷済み用紙Paがビン51内の所定位置に正確に位置
決め整合される。
【0065】ステープラユニット機構75は、ソートス
テープルモードが選択された場合や図示を省略したマニ
ュアルステープルキーが押下された場合に、ビン51上
に整合積載された印刷済み用紙Paをビンユニット50
を順次上昇又は下降させながら図中矢印方向にステープ
ラユニットを駆動装置(共に図示せず)によって前進さ
せ、ステープラユニットがステープル針を打って綴じる
という周知の動作を行うものである。
【0066】前記したジョガー機構70及びステープラ
ユニット機構75は、公知のものであり、例えば特開平
2−56367号公報に記載されているものと同様の構
成を有する。
【0067】基台55の上部には支柱55aが立設され
ている。支柱55aの高さ方向の略中間部には、中間搬
送装置52により搬送されてくる印刷済み用紙Paを受
け入れる用紙受け入れ口59が設けられている。用紙受
け入れ口59の上方の支柱55aの所定部には、印刷済
み用紙Paが用紙受け入れ口59を通過したことを検出
するための用紙通過センサ60が設けられている。用紙
通過センサ60は、例えば投光素子及び受光素子を具備
した光反射型の光センサである。なお、用紙通過センサ
60は、前記のものの他、例えばフォトインタラプタ型
の光センサであってもよい。軸56a,56bの上端部
は支柱55aの上部に回動自在に支持されている。軸5
6bの軸端には、軸56a,56bの回転角度と回転速
度とを検出するためのエンコーダ63が取り付けられて
いる。エンコーダ63は、例えばフォト式ロータリエン
コーダが用いられていて、スリットを有する円板(図示
せず)と、該円板を挾んで設けられた光源及び受光素子
とを具備した周知のものであり、以下ビンユニット昇降
速度センサ63と言い替える。ビンユニット昇降速度セ
ンサ63は、前記のものに限らず、磁気式エンコーダ等
であってもよい。
【0068】用紙通過センサ60及びビンユニット昇降
速度センサ63は、後述するソータ制御装置4に電気的
に接続されている。印刷済み用紙Paが用紙受け入れ口
59部を1枚通過するたびに、その通過が用紙通過セン
サ60により検出される。ソータCPU120がその検
出信号に基づき、印刷済み用紙Paが用紙受け入れ口5
9部を1枚通過するたびに、丁度リードカム57a,5
7bが1回転分回転するようにモータ62の駆動動作を
制御するようになっていて、これによってビン51が1
段分ずつ上昇(又は下降)される。
【0069】基台55の所定部位には、ビンユニット5
0が最下降してその初期位置であるホームポジションに
到達したときの位置、すなわち図2において最上段のビ
ン51aが用紙受け入れ口59に対向したときの位置を
検出するためのビンユニットホームポジションセンサ7
が設けられている。ビンユニット50のビンユニット筐
体64の下端部には図示しない突起板が設けられてい
て、ビンユニットホームポジションセンサ7が該突起板
を検出したときにオンする信号を、検出しないときにオ
フする信号を出力する。ビンユニットホームポジション
センサ7は、投光素子及び受光素子を具備したフォトイ
ンタラプタ型の光センサであるが、これに限らず、光反
射型の光センサやマイクロスイッチ等であってもよい。
【0070】なお、このようなリードカム式のソータの
昇降機構は、この実施例1に限らず、例えば、特開昭6
1−136865号公報、あるいは特公平3−6104
号公報に記載されたものであってもよい。また、ビンユ
ニット50の昇降手段は、これらリードカム式のものに
限らず、チェーンスプロケットによるもの、あるいはワ
イヤ及びプーリによるもの等に各々モータ等の駆動手段
を連結させたものであってもよい。
【0071】次に、図9を参照して孔版印刷装置1及び
ソータ2の動作を制御する主な制御構成について説明す
る。同図において、破線で示す制御構成要素は、本実施
例1で使用されないものを示す。同図において、符号3
は印刷制御装置、符号4は用紙搬送速度制御手段として
のソータ制御装置をそれぞれ示す。印刷制御装置3とソ
ータ制御装置4とは、電気的に接続されていて、各種指
令信号、あるいはオン/オフ信号やデータ信号を送受信
している。印刷制御装置3は、孔版印刷装置CPU(中
央演算処理装置)110、図示しないI/O(入出力)
ポート及びROM(読み出し専用記憶装置)111、R
AM(読み書き可能な記憶装置)112等を備え、それ
らが図示しない信号バスによって接続された構成を有す
るマイクロコンピュータからなる。同様に、ソータ制御
装置4は、ソータCPU120、図示しないI/Oポー
ト及びROM121、RAM122等を備え、それらが
図示しない信号バスによって接続された構成を有するマ
イクロコンピュータからなる。印刷制御装置3は孔版印
刷装置1の機体部10に配設された図示しないボード
に、ソータ制御装置4はソータ2側の基台55に配設さ
れた図示しないボードにそれぞれ設けられている。な
お、ソータ制御装置4は、孔版印刷装置1の機体部10
等に印刷制御装置3と一緒に設けてもよい。
【0072】印刷制御装置3は、操作パネル80の各種
キー及び表示装置90,91、用紙サイズ検知センサ群
38及び用紙サイズ検知センサ39に電気的に接続され
ていて、これらとの間で指令信号及び/又はオン/オフ
信号やデータ信号を送受信している。また印刷制御装置
3は、ADF29及び原稿読取部30を構成するADF
・原稿読取装置113、製版部21及び給版部を構成す
る製版・給版部駆動機構114、排版部19を構成する
排版部駆動機構115、給紙部28を構成する給紙部駆
動機構116、印刷部27を構成する印刷部駆動機構1
17及び排紙部18を構成する排紙部駆動機構118に
図示しない各々の駆動回路等を介して電気的に接続され
ていて、これらとの間で指令信号及び/又はオン/オフ
信号やデータ信号を送受信しており、孔版印刷装置1の
前記各部の装置・駆動機構の起動、停止及びタイミング
等の動作全体のシステムを制御している。
【0073】各種キー、すなわち、テンキー81、印刷
スタートキー82、モード選択キー83、製版スタート
キー85、用紙サイズ設定キー86、連写キー87、ス
トップキー89、確定キー92、モードクリアキー9
4、クリアキー95、用紙搬送速度設定キー96、速度
アップキー78及び速度ダウンキー79からのデータ信
号やオン/オフ信号は、印刷制御装置3に送信される。
印刷制御装置3は、用紙搬送速度設定キー96からの用
紙搬送速度設定モード信号に基づいて用紙搬送速度設定
モードを起動すると共に、前記用紙搬送速度設定モード
信号及びテンキー81で設定された紙種データコード番
号に対応した紙種データ信号をソータ制御装置4に転送
する。これと同時に、表示装置90に用紙搬送速度設定
モードの起動内容及び印刷制御装置3に入力された紙種
データ内容が随時表示される。また印刷制御装置3は、
モード選択キー83からのモード信号に基づいて、LE
Dランプ群84の各LEDランプを点灯させる信号を各
LEDランプの電源駆動回路(図示せず)に送信すると
共に、前記モード信号をソータ制御装置4に転送する。
印刷制御装置3は、速度アップキー78及び速度ダウン
キー79からの移動速度設定信号に基づいて所定レベル
のランプを点灯させる信号を移動速度表示装置77に電
源駆動回路(図示せず)を介して送信すると共に、前記
移動速度設定信号をソータ制御装置4に転送する。印刷
制御装置3は、後述するように、ソータ制御装置4から
転送されたきた重連装着センサ8からの重連装着信号に
基づいて、重連用LEDランプ88を点灯させる信号を
電源駆動回路(図示せず)に送信する。
【0074】一方、用紙サイズ検知センサ群38及び用
紙サイズ検知センサ39は、用紙サイズ信号を印刷制御
装置3に送信する。印刷制御装置3は、前記用紙サイズ
信号をソータ制御装置4に転送する。なお、用紙サイズ
検知センサ群38及び用紙サイズ検知センサ39からの
用紙サイズ信号、すなわち用紙サイズデータは、印刷制
御装置3を介して、製版・給版部駆動機構114におけ
るサーマルヘッド22の穿孔動作を用紙印刷領域外で禁
止して、プレスローラ17が印刷インキで汚れるのを防
止したり、あるいは用紙サイズによる他の機能のための
情報としても用いられる。
【0075】印刷制御装置3内のROM111には、前
記装置及び各駆動機構の起動、停止及びタイミング等の
動作に関するプログラムや必要なデータが予め記憶され
ている。印刷制御装置3内のRAM112は、孔版印刷
装置CPU110での演算結果を一時記憶したり、前記
各種キーから入力されたデータ信号やオン/オフ信号を
随時記憶する。またROM111には、後述するよう
に、ビンユニット50の移動速度の制御に係るプログラ
ムや移動速度データ等が予め記憶されている。
【0076】ソータ制御装置4は、印刷制御装置3の
他、用紙通過センサ60、ビンユニット昇降速度センサ
63及びビンユニットホームポジションセンサ7に電気
的に接続されていて、これらからのオン/オフ信号やデ
ータ信号を受信している。一方、ソータ制御装置4は、
ビンユニット昇降用のモータ62、中間搬送装置52、
ジョガー機構70及びステープラユニット機構75の各
駆動モータ等に電気的に接続されていて、前記した各信
号に基づいてこれらに後述する指令信号を送信してい
る。ソータ制御装置4は、ソータ2の起動、停止等の動
作に係る全体のシステムを制御している。ソータ制御装
置4は、印刷制御装置3から転送されてきた、用紙サイ
ズ検知センサ群38及び用紙サイズ検知センサ39から
の用紙サイズ信号、用紙搬送速度設定キー96及びテン
キー81からの用紙搬送速度設定モード信号及び紙種デ
ータ信号に基づいて、中間搬送装置52における用紙搬
送速度を適正な所定の速度に変える機能を有する。また
ソータ制御装置4は、印刷制御装置3から転送されてき
た移動速度設定信号に基づいて前記移動速度を変える移
動速度可変手段の機能をも有する。
【0077】ソータ制御装置4内のROM121には、
各モードを実行するためのソータ2の起動、停止及びタ
イミング等の動作に関するプログラム、孔版印刷装置1
の給紙、印刷、排紙等の印刷動作の起動、停止及びその
他の動作に伴うソータ各種動作指令及びそれらのタイミ
ングに関するプログラム、並びに必要なデータが予め記
憶されている。さらに詳述すると、ROM121には、
表3に示すように、用紙サイズと紙種データとをパラメ
ータとして予め実験等により定められた、「少なくと
も、ソータ2の各ビン51上における用紙後端残りを解
消してジャム等のトラブルを防止することのできる最適
な用紙搬送速度データテーブル」が格納されている。こ
の表3の用紙搬送速度データテーブルは、特にビン51
上での用紙Pの揃え向上を図りたい場合に用いられる。
同表において、用紙サイズデータ及びこれに対応した標
準の用紙搬送速度(以下「標準速度」と略称する:単位
mm/s)を横の欄に、用紙種類に基づく紙種データ
(コード番号で示す)及びその一般的種類を縦の欄にそ
れぞれ示す。用紙サイズと紙種データで定まるマトリッ
クス上の正符号の数値は標準速度に対して増速させる割
合(%)を、−(負)符号の数値は標準速度に対して減
速する割合をそれぞれ表わす。同表から容易に分かるよ
うに、用紙サイズが大きい用紙Pや抵抗の大きい用紙種
類等では、従来の技術でも詳述したように、その用紙搬
送速度における標準速度を速めに、かつ、その標準速度
に対して増速する割合を大きくとってある。また不定形
サイズのものは、例えば表1の*印で示された用紙サイ
ズに相当するものとして、用紙搬送速度における標準速
度を、同表でそれが最も速いA3縦及びDLT(ダブル
レターもしくはレジャともいう)の1140mm/se
cに合わせて設定してある。その設定理由は、少なくと
もビン51上での用紙後端残りを防止するために、ビン
51内への完全収納を最優先にすることを考慮して決め
たものである。
【0078】
【表3】
【0079】ソータ制御装置4内のRAM122は、ソ
ータCPU120での演算結果を一時記憶したり、デー
タ信号やオン/オフ信号を随時記憶する。
【0080】用紙通過センサ60は、印刷済み用紙Pa
が用紙受け入れ口59部を1枚通過するたびにその通過
を検出し、その用紙通過信号をソータ制御装置4に送信
する。ソータ制御装置4は、前記用紙通過信号に基づき
ビンユニット昇降用のモータ62に駆動指令信号を送信
する。前記駆動指令信号は、印刷済み用紙Paが用紙受
け入れ口59部を1枚通過するたびに丁度リードカム5
7a,57bが1回転分回転するようにモータ62の駆
動動作を制御するものであり、これによってビン51が
1段分ずつ上昇(又は下降)される。
【0081】ソータ制御装置4は、印刷制御装置3から
転送された用紙搬送速度設定モード信号、用紙サイズデ
ータ信号及び紙種データ信号に基づきROM121内の
用紙搬送速度データテーブル(表3参照)で適正な用紙
搬送速度を決定し、そのデータ指令信号を搬送モータ駆
動回路97Aを介して搬送モータ97に送信する。前記
データ指令信号に基づき、搬送モータ97は、適正な用
紙搬送速度で中間搬送装置52の駆動ローラ53b、従
動ローラ53c及び無端ベルト53aを回転駆動させる
ために、所定の回転速度で回転駆動される。搬送モータ
97の回転速度に関するデータ信号は、回転速度検知セ
ンサ99で検出されて、パルス検知装置125を介して
ソータ制御装置4に送信される。ソータCPU120で
現在の搬送モータ97の回転速度、すなわち無端ベルト
53aの用紙搬送速度に変換され、ソータCPU120
によりこの用紙搬送速度と設定されている適正な用紙搬
送速度との差が演算されることにより、現在の用紙搬送
速度が遅い場合にはその用紙搬送速度を増速し、反対に
速い場合には減速するように制御され、印刷済みの用紙
Paに付与される用紙搬送速度が常に適正な状態に維持
される。
【0082】一方、ビンユニット昇降速度センサ63
は、昇降手段69の軸56a,56bの回転角速度を検
出し、その速度信号をソータ制御装置4に送信する。ビ
ンユニットホームポジションセンサ7は、ビンユニット
50のホームポジションを検出し、その位置信号をソー
タ制御装置4に送信する。前記速度信号は印刷制御装置
3に送信されると、ROM111内の移動速度データと
照合され、ソータ制御装置4は、ビンユニット50のホ
ームポジションへの復帰のための下降又は上昇の移動速
度をROM111内の所定の速度データに合致するよう
に、モータ62の回転駆動動作をコントロール・補正す
る。
【0083】さらに詳述すると、ソータ制御装置4は、
連続モード又はグループモードが選択された場合には前
記移動速度を、ソートモードが選択された場合のソート
モード用速度よりも減速させて所望の連続モード(グル
ープモード)用速度とする機能と、ソートステープルモ
ードが選択された場合には前記移動速度を、ソートモー
ド用速度よりも増速させてソートステープルモード用速
度とする機能と、用紙サイズ検知センサ群38によりハ
ガキサイズであることが検出され、かつ、連続モード又
はグループモードが選択された場合には前記移動速度
を、前述した所望の連続モード(グループモード)用速
度よりもさらに減速させてハガキ用速度とする機能と、
用紙サイズ設定キー86によりハガキサイズが設定さ
れ、かつ、連続モード又はグループモードが選択された
場合には前記移動速度を、前述した所望の連続モード
(グループモード)用速度よりもさらに減速させてハガ
キ用速度とする機能と、重連したソータが孔版印刷装置
1に接続されていて、連続モード又はグループモードが
選択された場合には前記移動速度を、前述した所望の連
続モード(グループモード)用速度よりも増速させて重
連用速度とする機能とを併せ持っている。
【0084】ここで、ソータ制御装置4が前記移動速度
を変える数値例(後述する所要時間)について、各モー
ドごとに一覧にすると下記の通りとなる。
【0085】 移動速度のレベル レベル7 〜 レベル1 ソートモード用速度…………………………… 20 〜 40秒 連続モード(グループモード)用速度……… 60 〜 120秒 ソートステープルモード用速度……………… 10 〜 20秒 ハガキ用速度……………………………………120 〜 180秒 重連用速度……………………………………… 30 〜 60秒 なお、重連用速度としては、連続モード(グループモー
ド)用速度よりも増速、かつ、ソートモード用速度より
も低速側へスライドさせている。
【0086】また、ソータ制御装置4による前記移動速
度の増減方式としては、レベル7〜レベル1の範囲を全
体的にスライドさせる方式と、ソートモード用速度や連
続モード(グループモード)用速度と同一範囲内で増減
(標準レベル4から変更)させる方式との2通りがあ
る。後者の場合、その速度範囲は、例えば10〜180
秒に設定することができる。
【0087】次に、孔版印刷装置1とソータ2とを接続
した場合の一連の動作について述べる。まず、図1乃至
図9を参照してソートモードを説明する。ここで、例え
ば5頁ものの原稿において1頁につき20部の印刷物
を、用紙サイズがA4縦で、かつ、用紙種類が標準紙で
ある紙種データコード番号10で表わされる用紙Pを用
いて印刷したいものとする。また給紙台14上には、用
紙サイズがA4縦で、かつ、用紙種類が標準紙である用
紙Pが積載セットされているものとする。
【0088】オペレータが、先ず、孔版印刷装置1のA
DF29の原稿受台29aに、5枚の図示しない原稿を
セットしてからモード選択キー83を1回押下してソー
トモードを選択すると、ソートモード表示用のLEDラ
ンプ84aが点灯する。通常は、前述したようにノンソ
ートモードになっている。次に、印刷すべき枚数である
「20」をテンキー81で入力すると、表示装置91に
「20」が表示される。次いで、オペレータが、用紙搬
送速度設定キー96を押下して用紙搬送速度設定モード
を起動させると共に、テンキー81で紙種データコード
番号の「10」を入力すると、表示装置90に「カミシ
ュ:10…ヒョウジュンシ」というメッセージが表示さ
れる。オフィスでの装置使用であり、大急ぎでもなく、
かつ、印刷後において自動ステープルするわけでもない
ので、速度ダウンキー79を押下してビンユニット50
のホームポジションへの復帰のための下降又は上昇の移
動速度を、標準移動速度の「レベル4」から低い方の
「レベル2」に設定する。
【0089】次いで、オペレータが、製版スタートキー
85を押下すると、先ず、排版部19の排版部駆動機構
115及び印刷部駆動機構117のDCモータM11が
作動する。すなわち、外周面に前版の使用済みのマスタ
を巻装している版胴11は、DCモータM11により反
時計回り方向に回転されて、使用済みのマスタが剥離ロ
ーラ対19b,19cで版胴11の外周面より剥離され
る。剥離された使用済みのマスタは、剥離ローラ対19
b,19cで搬送され、排版箱19aの内部に廃棄され
る。その後、版胴11はさらに回転して、図1に示す給
版位置に停止する。版胴11が給版位置に停止すると、
図示しない開閉手段によりマスタクランパ25が時計回
り方向に回動され、版胴11は図1に示す給版待機状態
となり、いわゆる排版工程が完了する。
【0090】前述した排版工程と並行して製版工程が行
われる。すなわち、ADF・原稿読取装置113が作動
して、ADF29で送られた前記1枚目の原稿の画像が
原稿読取部30で読み取られて画像信号に変換される。
製版部21では製版・給版部駆動機構114が作動し
て、サーマルヘッド22が前記画像信号に基づき選択的
に発熱してマスタSに穿孔製版が行われる。製版済みの
マスタSは、搬送ローラ対24a,24bにより給版位
置で拡開しているマスタクランパ25へ送られ、製版済
みのマスタSの先端部がマスタクランパ25で係止され
て、版胴11の外周面に巻装される。プラテンローラ2
3の図示しないステッピングモータの所定ステップ数の
回転駆動により、設定量の製版済みのマスタSの搬送が
完了したと判断されると、プラテンローラ23の回転が
停止され、製版済みのマスタSの後端がカッタ部26に
より切断されて、一版分の製版済みのマスタSが版胴1
1の外周面に完全に巻装された段階で、製版工程が終了
する。
【0091】次いで、印刷工程が開始され、給紙部駆動
機構116、印刷部駆動機構117及び排紙部駆動機構
118が適宜作動する。このとき、ビンユニット50は
最も降下してホームポジションに復帰している。すなわ
ち、ビンユニット50の最上段のビン51aが用紙受け
入れ口59に対向している。先ず、給紙ローラ15によ
り給紙台14上の最上位の1枚目の用紙Pがレジストロ
ーラ対16a,16bへ向けて搬送される。搬送されて
くる用紙Pは、レジストローラ対16a,16bにより
版胴11の回転と同期した所定のタイミングで版胴11
とプレスローラ17との間に挿入される。版胴11の外
周面から離間していたプレスローラ17が上方に移動
し、時計回り方向に回転する版胴11の外周面に巻装さ
れた製版済みのマスタSに用紙Pが押圧されることによ
り、印刷インキが版胴11の図示しない開孔部分から製
版済みのマスタSの穿孔部分を通過し、用紙Pの表面に
転移されて、1枚目の原稿の画像が印刷される。こうし
て印刷された印刷済み用紙Pa(以下単に「印刷物」と
いうときがある)は、排紙部18の排紙爪18Aによっ
て版胴11の外周面から剥離され搬送ベルト18c上に
排出され、さらに吸引用ファン18dにより吸引されつ
つ搬送ベルト18cにより中間搬送装置52へ搬送され
る。これと同期して、中間搬送装置52の搬送モータ9
7が作動開始する。中間搬送装置52の無端ベルト53
a上に搬送された印刷済み用紙Paは、吸引装置54に
より吸引されつつ無端ベルト53aにより用紙受け入れ
口59へと搬送される。
【0092】新しい製版済みのマスタSが、版胴11の
外周面に巻装された後の最初の印刷物(通常1枚)は、
いわゆる「版付け」と呼ばれてその画像確認のための不
完全な試し刷りのものであり、前記したように搬送され
てきた版付け用の印刷物は、このとき用紙受け入れ口5
9に対向しているビンユニット50の最上段のビン51
a上に排出される。すなわち、この最初の版付け用の印
刷物は、ここでは20枚の印刷物のうちにはカウントさ
れないようになっている。またこの版付けのための印刷
速度及び用紙搬送速度は、版付け用の標準速度で行われ
るようになっている。オペレータが、前記版付け用の印
刷物を確認してOKと判断すると、印刷スタートキー8
2を押下する。続けてすぐに孔版印刷装置1により下記
の動作で1枚目の印刷が行われる。
【0093】前記版付け後においては、ソータ制御装置
4は、印刷制御装置3から転送された用紙搬送速度設定
モード信号に基づき用紙搬送速度設定モードを起動す
る。また、ソータ制御装置4のソータCPU120は、
印刷制御装置3から転送された用紙サイズ検知センサ3
8cのオン動作によるA4縦の用紙サイズデータ信号及
び標準紙の紙種データ信号に基づきROM121内の用
紙搬送速度データテーブル(表3参照)から用紙搬送速
度が1000mm/sec(増減速の割合0%)を選択
し、用紙搬送速度を用紙揃えに適正な1000mm/s
ecにすべく搬送モータ駆動回路97Aを介して中間搬
送装置52の搬送モータ97へ指令信号を出す。孔版印
刷装置1側の印刷速度は、図示しない印刷速度設定手段
により、給紙部駆動機構116、印刷部駆動機構117
及び排紙部駆動機構118が表3の用紙搬送速度データ
テーブルの最も遅い速度と同等以下か、せいぜい+15
%の速度以下になるように特定の用紙搬送速度に設定さ
れており、中間搬送装置52と孔版印刷装置1本体の排
紙部18との間で用紙が大きくたわまないように設定さ
れている。なお、前記したように孔版印刷装置1側の印
刷速度を固定せず、用紙搬送速度データに合わせて孔版
印刷装置1側の速度を可変に構成することも可能であ
る。この場合、ソータCPU120は、用紙搬送速度デ
ータテーブルから選択された指令信号を印刷制御装置3
のCPU110に戻す。そして印刷制御装置3は、前記
指令信号を受けて給紙部駆動機構116、印刷部駆動機
構117及び排紙部駆動機構118の各モータ等に用紙
搬送速度:1000mm/secに同期して駆動させる
指令信号を送信する。こうして、前記用紙搬送速度に同
期した印刷速度又はそれ以下の速度で前記印刷工程と略
同様の動作で1枚目の印刷が行われ、中間搬送装置52
により1枚目の印刷物が、用紙受け入れ口59に対向し
ているビンユニット50の最上段のビン51a上に用紙
揃えに適正な前記用紙搬送速度でジャムすることなく排
出される。
【0094】一方、1枚目の印刷物が、用紙受け入れ口
59において用紙通過センサ60によりその通過を検出
されると、ソータ制御装置4が、その検出信号に基づき
リードカム57a,57bを丁度1回転するようにモー
タ62の駆動動作を制御することにより、ビンユニット
50のビン51が1段だけ上昇される。こうして2枚目
の印刷物がビンユニット50の2段目のビン51b上に
排出される。
【0095】このようにして、順次、印刷物がビン51
上に排出されていって、20枚目の印刷物がビンユニッ
ト50の最下段のビン51t上に排出されると、孔版印
刷装置1の印刷動作が停止される。そしてソータ2にお
いては、ソータ制御装置4の指令に基づきモータ62
が、リードカム57a,57bを上昇時とは逆方向に回
転することにより、ビンユニット50が下降してホーム
ポジションまで復帰される。この場合における、ビンユ
ニット50のホームポジションへの復帰のための移動速
度は、操作パネル80の移動速度設定手段としての速度
ダウンキー79により「レベル2」に選択されており、
ROM111に予め記憶されている値の中から「レベル
2」が選択されて、ビンユニット50は比較的ゆっくり
と、かつ、静かに下降することになる。
【0096】その間の時間に、孔版印刷装置1では、A
DF29から2枚目の原稿が原稿読取部30に送られ、
2枚目の原稿の画像が原稿読取部30で読み取られてマ
スタSに製版され、その製版済みのマスタSが版胴11
の外周面に巻装される動作が行われる。ビンユニット5
0が「レベル2」の移動速度で下降してホームポジショ
ンに到達すると、ビンユニットホームポジションセンサ
7によりそのホームポジションが検出され、その位置信
号に基づき印刷制御装置3が孔版印刷装置1による2枚
目の原稿の画像の印刷動作を開始させる。そして、前記
と同様の版付け動作の後、2枚目の原稿の画像に対応し
た印刷物が、ビンユニット50の最上段のビン51a上
に排出されて、以下順次前述したと同じように、ビンユ
ニット50が動作していくことになる。
【0097】ビンユニット50のホームポジションへの
復帰のための移動速度は、この実施例のように20段の
ビン51を有するビンユニット50のソータ2におい
て、ソートモードが選択された場合に、所要時間にして
20秒〜40秒という範囲の中から選択できるようにな
っている。すなわち、前記移動速度は、1ビン当たりの
移動距離に要する時間に換算すると、1ビン/1.0秒
〜1ビン/2.0秒という範囲になる。
【0098】次に、ソートステープルモードについて説
明する。なお、ソートステープルモードを用いた孔版印
刷装置1の各工程における動作及びソータ2における用
紙搬送速度の設定条件は前述したソートモードと同じ条
件、すなわち5頁ものの原稿において1頁につき20部
の印刷物を、用紙サイズがA4縦で、かつ、用紙種類が
標準紙である紙種データコード番号10で表わされる用
紙Pを用いて印刷し、給紙台14上には用紙サイズがA
4縦で、かつ、用紙種類が標準紙である用紙Pが積載セ
ットされているものとして説明するため、前記ソートモ
ードの動作と主に相違する点を中心として説明し、重複
する動作の部分はできる限り随時省略する。オペレータ
が、モード選択キー83を2回押下すると、ソートステ
ープルモード表示用のLEDランプ84bが点灯する。
こうして、ソートステープルモードが選択されると、ソ
ータ制御装置4からジョガー機構70にも指令信号が送
信され、ビンユニット50の各ビン51に1枚印刷物が
排出収納される度に、ジョガー機構70のパルスモータ
72の駆動により、ジョガー棒71がビン51の逃げ溝
51F内を往復揺動され印刷物の整合動作が行われる。
そして、ソータ2の20段のビン51に各5枚ずつの印
刷物が収納された後、ジョガー機構70により整合され
た5枚束の印刷物のステープル動作が開始される。先ず
最下段のビン51tに積載収納されている5枚束の印刷
物に対し、ステープラユニット機構75を構成するステ
ープラユニットが前進して針を打ち、その後前記ステー
プラユニットは後退する。この後、ビンユニット50が
ビン51の1段分下降して下から2段目のビン51s上
の5枚束の印刷物に対して、前述したと同様に、前記ス
テープラユニットが前進して針を打ち、その後前記ステ
ープラユニットは後退する。このような前記ステープラ
ユニットによる針打ちを20回繰り返すものである。
【0099】一方、ソートステープルモードが選択され
ると、ソータ制御装置4からモータ62に指令信号が送
信されて、ソータ制御装置4が、ビンユニット50のホ
ームポジションへの復帰のための移動速度を最高速の
「レベル7」に自動的に設定するのである。すなわち、
ソートステープルモードが選択された場合には、ソータ
制御装置4が前記移動速度をソートモードが選択された
場合における標準速度よりも増速させるのである。つま
り、ステープル動作を行うためには、各ビン51上での
印刷物の用紙揃えは非常に重要になるので、前記移動速
度を大にしてその振動を利用して用紙揃えを自動的に良
くするのである。
【0100】しかしながら、標準紙で、かつ、画像のベ
タ部が少ないといったような場合には、移動速度設定手
段により選択的に入力された前記移動速度のレベルが優
先的に適用されるようになっている。すなわち、オペレ
ータが速度ダウンキー79を押下して「レベル7」から
「レベル6」や「レベル5」に変更することもできるよ
うになっている。これ以外に、ソートステープルモード
の場合、ソートモードのときよりも前記移動速度を自動
的に増速するようにしてもよい。例えば、ソートモード
のとき20〜40秒であるものをソートステープルモー
ドのとき10〜20秒へというように、前記移動速度を
自動的に増速させるのである。
【0101】次に、連続モードについて説明する。この
連続モードは、例えば標準紙である上質紙やコピー用紙
であるPPC用紙のように、裏うつりの発生しやすい用
紙に裏うつりがしないようにきれいな印刷をしたいよう
な場合に利用される。例えば、1枚の原稿を用いて裏う
つりさせることなく、用紙サイズがA4縦であって、コ
ピー用紙であるPPC用紙(表2により(株)リコー
製:リコーPPC Type6200の紙種データコー
ド番号14で表わされる用紙P)を使用して、50枚の
印刷物を得たいとする。
【0102】オペレータが、先ず、孔版印刷装置1のA
DF29の原稿受台29a上に1枚の図示しない原稿を
セットしてから、モード選択キー83を3回押下する
と、連続モード表示用のLEDランプ84cが点灯す
る。次いで、印刷すべき枚数である「50」をテンキー
81で入力すると、表示装置91に「50」が表示され
る。次いで、オペレータが、用紙搬送速度設定キー96
を押下して用紙搬送速度設定モードを起動させると共
に、テンキー81で紙種データコード番号の「14」を
入力すると、表示装置90に「カミシュ:14…コピー
ヨウシ」というメッセージが表示される。次いで、速度
ダウンキー79を押下して前記移動速度を、例えば「レ
ベル3」に設定する。速度ダウンキー79を押下しない
で前記移動速度を入力しなければ、この場合にも、通常
の標準速度の「レベル4」に設定されるようになってい
る。
【0103】オペレータが、製版スタートキー85を押
下すると、孔版印刷装置1において、ソートモードの場
合と同様に、排版工程からスタートして順次製版、給
版、印刷、給紙、排紙というように各工程の動作が実行
される。そうして、版付け用の印刷物が、用紙受け入れ
口59に対向しているビンユニット50の最上段のビン
51a上に排出され、オペレータが、前記版付け用の印
刷物を確認してOKと判断すると、印刷スタートキー8
2を押下する。この版付け後においては、ソータ制御装
置4は、印刷制御装置3から転送された用紙搬送速度設
定モード信号に基づき用紙搬送速度設定モードを起動す
る。また、ソータ制御装置4のソータCPU120は、
印刷制御装置3から転送された用紙サイズ検知センサ3
8cのオン動作によるA4縦の用紙サイズデータ信号及
びコピー用紙の紙種データ信号に基づきROM121内
の用紙搬送速度データテーブル(表3から、用紙サイズ
データがA4縦であることより標準速度1000mm/
secが選択され、紙種データがコピー用紙であること
から前記標準速度に対して5%増速される)から用紙搬
送速度が1000+1000×0.05=1050mm
/secを演算して選択し、用紙搬送速度を用紙揃えに
適正な1050mm/secにすべく搬送モータ駆動回
路97Aを介して中間搬送装置52の搬送モータ97へ
指令信号を出す。孔版印刷装置1側の印刷速度は、前述
のように特定の速度に設定されている。また、用紙搬送
速度に合わせて制御する場合、これも前述のようにCP
U120は印刷制御装置3のCPU110に指令信号を
送り、印刷制御装置3は、前述のように、給紙部駆動機
構116、印刷部駆動機構117及び排紙部駆動機構1
18の各モータ等に用紙搬送速度:1050mm/se
cに同期して駆動させる指令信号を送信する。こうし
て、続けてすぐに孔版印刷装置1により下記の動作で1
枚目の印刷が行われる。前記用紙搬送速度に同期した印
刷速度又はそれ以下の速度で前記印刷工程と略同様の動
作で1枚目の印刷が行われ、中間搬送装置52により1
枚目の印刷物が、用紙受け入れ口59に対向しているビ
ンユニット50の最上段のビン51a上に用紙揃えに適
正な前記用紙搬送速度でジャムすることなく排出され
る。こうして、1枚目の印刷物がビンユニット50の最
上段のビン51a上に排出されてから、ビンユニット5
0が1段上昇して2枚目の印刷物は2段目のビン51b
上に排出される。
【0104】このようにして、順次、印刷物がビン51
n上に排出されていって、20枚目の印刷物がビンユニ
ット50の最下段のビン51t上に排出されると、孔版
印刷装置1の印刷動作が停止される。そしてソータ2に
おいては、ソータ制御装置4の指令に基づきモータ62
が、リードカム57a,57bを上昇時とは逆方向に回
転することにより、ビンユニット50が下降してホーム
ポジションまで復帰される。この場合における、前記移
動速度は、オペレータの指示に従って「レベル3」が選
択されており、その選択された移動速度で下降する。
【0105】その間、すなわちビンユニット50が下降
してホームポジションまで復帰するまでの間、孔版印刷
装置1はただその下降終了を待つだけであり、製版工程
が行なわれるようなことはない。ビンユニット50がホ
ームポジションに戻るとすぐに、ビンユニットホームポ
ジションセンサ7によりその初期位置が検出され、その
検出信号に基づき印刷制御装置3が孔版印刷装置1によ
る21枚目の原稿画像の印刷動作を再開させる。そし
て、通算21枚目の印刷物が、ビンユニット50の最上
段のビン51a上に排出され、2段目のビン51b上に
22枚目が、以下順次前述したと同じように収納されて
いき、40枚目が最下段のビン51t上に排出されたと
ころで印刷動作が再度停止する。そして、前記した動作
と同様にして、残りの10枚が順次印刷されて最上段の
ビン51aから順次各ビン51に排出される。
【0106】ただし、この連続モードにおいて、オペレ
ータの指示に従って選択された「レベル3」の移動速度
は、前述のソートモードの場合の移動速度とはその範囲
が異なっていることに注目すべきである。すなわち、連
続モードが選択された場合には、ソータ制御装置4が、
前記移動速度を、ソートモードが選択された場合よりも
自動的に減速させるのである。例えば、「レベル7」〜
「レベル1」に対応するビンユニット50の移動速度
が、所要時間にして60秒〜120秒という範囲になっ
てしまうのである。したがって、連続モードで例えば最
高速の「レベル7」を選択しても、1ビン/3秒の移動
速度にしかならない。これは、裏うつりの防止のために
は、用紙揃えという機能よりはむしろ時間稼ぎが必要な
のでこの機能の実行が優先され、低騒音で、かつ、ゆっ
くりと低振動でビンユニット50をホームポジションに
復帰させたほうが良いためであり、また連続モードでは
ステープル動作をすることもないからである。
【0107】次に、グループモードについて説明する。
このグループモードは、連続モードと同様の動作によっ
て印刷物のグループ分けを行う場合に利用される。また
連続モードと同様に、例えば上質紙やPPC用紙のよう
に裏うつりの発生しやすい用紙に裏うつりがしないよう
にきれいな印刷をしたいような場合に利用してもよい。
例えば、1枚の原稿について、用紙サイズがA4縦であ
って、コピー用紙であるPPC用紙(表2により(株)
リコー製:リコーPPC Type6200の紙種デー
タコード番号14で表わされる用紙P)を使用して、2
00枚の印刷物を得て20枚ずつの印刷物を10のクラ
ス(グループ)に分けたものを得たいとする。オペレー
タが、先ず、孔版印刷装置1のADF29の原稿受台2
9a上に1枚の図示しない原稿をセットしてからモード
選択キー83を4回押下すると、グループモード表示用
のLEDランプ84dが点灯する。次いで、オペレータ
が、印刷すべき出力条件である20(枚)×10(グル
ープ)をテンキー81で入力してから、用紙搬送速度設
定キー96を押下して用紙搬送速度設定モードを起動さ
せると共に、テンキー81で紙種データコード番号の
「14」を入力すると、表示装置90に「カミシュ:1
4…コピーヨウシ」というメッセージが表示される。次
いで、速度ダウンキー79を押下して前記移動速度を、
例えば「レベル3」に設定する。速度ダウンキー79を
押下しないで前記移動速度を入力しなければ、この場合
にも、通常の標準速度の「レベル4」に設定されるよう
になっている。
【0108】オペレータが、製版スタートキー85を押
下すると、孔版印刷装置1において、ソートモードの場
合と同様に、排版工程からスタートして順次製版、給
版、印刷、給紙、排紙というように各工程の動作が実行
される。そうして、版付け用の印刷物が、用紙受け入れ
口59に対向しているビンユニット50の最上段のビン
51a上に排出され、オペレータが、前記版付け用の印
刷物を確認してOKと判断すると、印刷スタートキー8
2を押下する。この版付け後においては、ソータ制御装
置4は、連続モードと同じように、印刷制御装置3から
転送された用紙搬送速度設定モード信号に基づき用紙搬
送速度設定モードを起動すると共に、前記連続モード例
と同じように、用紙搬送速度を用紙揃えに適正な105
0mm/secにすべく搬送モータ駆動回路97Aを介
して中間搬送装置52の搬送モータ97へ指令信号を出
す。孔版印刷装置1側の印刷速度は、前述のように特定
の速度に設定されている。また、用紙搬送速度に合わせ
て制御する場合、これも前述のようにCPU120は印
刷制御装置3のCPU110に指令信号を送り、印刷制
御装置3は、前述のように給紙部駆動機構116、印刷
部駆動機構117及び排紙部駆動機構118の各モータ
等に用紙搬送速度:1050mm/secに同期して駆
動させる指令信号を送信する。こうして、続けてすぐに
孔版印刷装置1により下記の動作で1枚目の印刷が行わ
れる。前記用紙搬送速度に同期した印刷速度又はそれ以
下の速度で前記印刷工程と略同様の動作で1枚目の印刷
が行われ、中間搬送装置52により1枚目の印刷物が、
用紙受け入れ口59に対向しているビンユニット50の
最上段のビン51a上に用紙揃えに適正な前記用紙搬送
速度でジャムすることなく排出されてから、ビンユニッ
ト50が1段上昇して2枚目の印刷物は2段目のビン5
1b上に排出される。このようにして、順次、印刷物が
ビン51上に排出されていって、10枚目の印刷物が1
0段目のビン51j(図示せず)上に排出されると、孔
版印刷装置1の印刷動作が停止される。そしてソータ2
においては、ソータ制御装置4の指令に基づきモータ6
2が、リードカム57a,57bを上昇時とは逆方向に
回転することにより、ビンユニット50が下降してホー
ムポジションまで復帰される。この場合における、前記
移動速度は、オペレータの指示に従って「レベル3」が
選択されており、その選択された移動速度で下降する。
【0109】その間、すなわちビンユニット50が下降
してホームポジションまで復帰するまでの間、孔版印刷
装置1はただその下降終了を待つだけであり、製版工程
が行なわれるようなことはない。ビンユニット50がホ
ームポジションに戻るとすぐに、ビンユニットホームポ
ジションセンサ7によりその初期位置が検出され、その
検出信号に基づき印刷制御装置3が孔版印刷装置1によ
る11枚目の原稿画像の印刷動作を再開させる。そし
て、通算11枚目の印刷物が、ビンユニット50の最上
段のビン51a上に排出され、2段目のビン51b上に
12枚目が、以下順次前述したと同じように収納されて
いき、20枚目が10段目のビン51j上に排出された
ところで印刷動作が再度停止する。以下このように、前
記した動作と同様の動作が18回繰り返されて残りの1
80枚が順次印刷され、最終的には最上段のビン51a
に20枚、2段目のビン51bに20枚、…10段目の
ビン51j(図示せず)に20枚がそれぞれ排出された
ところで印刷動作が終了する。
【0110】ただし、このグループモードにおいても、
オペレータの指示に従って選択された「レベル3」の移
動速度は、前述の連続モードと同様に、前述のソートモ
ードの場合の移動速度とはその範囲が異なっている。す
なわち、グループモードが選択された場合には、ソータ
制御装置4が、前記移動速度を、ソートモードが選択さ
れた場合よりも自動的に減速させるのである。例えば、
「レベル7」〜「レベル1」に対応するビンユニット5
0の移動速度が、所要時間にして60秒〜120秒とい
う範囲になってしまうのである。したがって、グループ
モードで例えば最高速の「レベル7」を選択しても、1
ビン/3秒の移動速度にしかならない。これは、裏うつ
りの防止のためには、用紙揃えという機能よりはむしろ
時間稼ぎが必要なのでこの機能の実行が優先され、低騒
音で、かつ、ゆっくりと低振動でビンユニット50をホ
ームポジションに復帰させたほうが良いためであり、ま
たグループモードではステープル動作をすることもない
からである。
【0111】また、このグループモードにおいては、前
記例に限らず、以下のようにビンユニット50を動作さ
せるように制御してもよい。すなわち、前記動作例と同
様に、10枚目の印刷物が10段目のビン51j(図示
せず)上に排出されると、所定時間、例えば連続モード
が選択された場合や前記例の場合のビンユニット50が
下降してホームポジション復帰までに要する時間と同じ
時間の間、孔版印刷装置1の印刷動作が停止される。所
定時間休止後、孔版印刷装置1の印刷動作が開始され、
同じ10段目のビン51j(図示せず)上に11枚目の
印刷物が排出される。こうして11枚目の印刷物が、用
紙受け入れ口59において用紙通過センサ60によりそ
の通過を検出されると、ソータ制御装置4が、その検出
信号に基づきリードカム57a,57bを上昇時とは逆
方向に丁度1回転するようにモータ62の駆動動作を制
御することにより、ビンユニット50のビン51が1段
だけ下降される。こうして12枚目の印刷物がビンユニ
ット50の9段目のビン51i(図示せず)上に排出さ
れる。このようにして、順次、印刷物がビン51上に排
出されていって、20枚目の印刷物がビンユニット50
の最上段のビン51a上に排出されると、前記所定時
間、孔版印刷装置1の印刷動作が再度停止される。所定
時間休止後、孔版印刷装置1の印刷動作が開始され、同
じ最上段のビン51a上に21枚目の印刷物が排出され
る。こうして21枚目の印刷物が、用紙受け入れ口59
において用紙通過センサ60によりその通過を検出され
ると、ソータ制御装置4が、その検出信号に基づきリー
ドカム57a,57bを前記した上昇時の回転方向に丁
度1回転するようにモータ62の駆動動作を制御するこ
とにより、ビンユニット50のビン51が1段だけ上昇
される。そして、前記した動作と同様の動作が繰り返さ
れて、残りの枚数が順次印刷され、最終的には最上段の
ビン51aに20枚、2段目のビン51bに20枚、…
10段目のビン51j(図示せず)に20枚がそれぞれ
排出されたところで印刷動作が終了する。なお、前記所
定時間の計時は印刷制御装置3に配設されている図示し
ない内部タイマにより計時されるようになっている。
【0112】次に、連続モードを用いてハガキに印刷す
る例を説明する。連続モードを用いてハガキに印刷し、
その印刷済みハガキをビンユニット50の各ビン51に
分配排紙し収納することができる。その動作は前述した
連続モードの場合と同様であるが、相違する点を下記す
る。ハガキへの印刷は、特に裏うつりが許されないもの
であって、例えば宛名書きの消印部や郵便番号の欄等に
裏うつりがあるとそれだけで、その裏うつり部分の修正
あるいはハガキそのものの廃棄等無駄な手数やコストが
かかってしまう。
【0113】そこで、用紙サイズ検知センサ群38のう
ちで用紙サイズ検知センサ38a,38dがオンするこ
とにより、ハガキサイズであることが検出され、かつ、
モード選択キー83により連続モードが選択された場合
には、ソータ制御装置4が、前記移動速度を、連続モー
ドの標準速度「レベル4」よりも減速させて自動的に最
低速の「レベル1」に設定するのである。もちろん、こ
の場合においても、オペレータが「レベル2」で印刷し
たいと思えば移動速度設定手段としての速度アップキー
78を押下して、連続モードの標準速度「レベル4」以
下の「レベル2」に変更することも可能である。
【0114】ここで、用紙サイズがハガキ縦(表1に示
すように、ハガキサイズの例としては100mm×14
8mmの官製ハガキが挙げられる)であって、用紙種類
が一般的種類で抵抗の小さい紙である紙種データコード
番号3のハガキ50枚に印刷するものとする。なお、給
紙台14上には前記官製ハガキ50枚の最上面に該ハガ
キと同サイズの版付け用ハガキ1枚を載置してある。前
記連続モードの例と相違する内容のみ述べる。
【0115】オペレータが、先ず、孔版印刷装置1のA
DF29の原稿受台29a上に1枚の図示しない官製ハ
ガキ用の原稿をセットしてから、モード選択キー83を
3回押下すると、連続モード表示用のLEDランプ84
cが点灯する。次いで、印刷すべき枚数である「50」
をテンキー81で入力すると、表示装置91に「50」
が表示される。次いで、オペレータが、用紙搬送速度設
定キー96を押下して用紙搬送速度設定モードを起動さ
せると共に、テンキー81で紙種データコード番号の
「3」を入力すると、表示装置90に「カミシュ:3…
カンセイハガキ」というメッセージが表示される。ここ
では、ソータ制御装置4により、前記移動速度が連続モ
ードの標準速度「レベル4」よりも減速された最低速の
「レベル1」に自動的に設定される。
【0116】次いで、オペレータが、製版スタートキー
85を押下すると、孔版印刷装置1において、連続モー
ドの場合と同様に、排版工程からスタートして順次製
版、給版、印刷、給紙、排紙というように各工程の動作
が実行される。そうして、版付け用の印刷物が、用紙受
け入れ口59に対向しているビンユニット50の最上段
のビン51a上に排出され、オペレータが、前記版付け
用の印刷物を確認してOKと判断すると、印刷スタート
キー82を押下する。この版付け後においては、ソータ
制御装置4は、印刷制御装置3から転送された用紙搬送
速度設定モード信号に基づき用紙搬送速度設定モードを
起動する。また、ソータ制御装置4のソータCPU12
0は、印刷制御装置3から転送された用紙サイズ検知セ
ンサ38a,38dのオン動作による官製ハガキの用紙
サイズデータ信号及び紙種データコード番号3の紙種デ
ータ信号に基づきROM121内の用紙搬送速度データ
テーブル(表3から標準速度940mm/secでこれ
に対する減速の割合5%)から用紙搬送速度が940−
940×0.05=893mm/secを演算して選択
し、用紙搬送速度を用紙揃えに適正な893mm/se
cにすべく搬送モータ駆動回路97Aを介して中間搬送
装置52の搬送モータ97へ指令信号を出す。孔版印刷
装置1側の印刷速度は、前述のように特定の速度に設定
されている。また、用紙搬送速度に合わせて制御する場
合、これも前述のようにCPU120は印刷制御装置3
のCPU110に指令信号を送り、印刷制御装置3は、
前記指令信号を受けて給紙部駆動機構116、印刷部駆
動機構117及び排紙部駆動機構118の各モータ等に
用紙搬送速度:893mm/secに同期して駆動させ
る指令信号を送信する。こうして、続けてすぐに孔版印
刷装置1及びソータ2により前記連続モードの例と同じ
ような動作が行われる。
【0117】これ以外に、ハガキへの印刷の場合、前記
連続モード例のときよりも前記移動速度を自動的に低速
にしてもよい。この場合、前記連続モード例のときは6
0〜120秒であったが、ハガキへの印刷の場合には1
20〜180秒にするのである。
【0118】またハガキへの印刷は、前述したグループ
モードを用いて前記例と同様に行うことも勿論可能であ
る。
【0119】次に、図10を参照して前記実施例1の変
形例1を説明する。
【0120】この変形例1は、実施例1に対して、ソー
タ2の下流側にさらに1台のソータ2Aを重ねて接続し
たこと、1枚の原稿の画像に対応して印刷された複数枚
の印刷済み用紙を2台のソータ2,2Aにわたる各ビン
ごとに1枚ずつ順次分配排紙し収納するにあたり、ソー
タ2,2Aの重連を検知するためにソータ制御装置4に
接続された重連装着センサ8(図9参照)を有するこ
と、中間搬送装置52の下流側に対向するように、か
つ、ソータ2のビンユニット50の最下部に設けられた
重連搬送ユニット165を有すること、モード選択キー
83により連続モード又はグループモードが選択された
場合には、ソータ制御装置4が、前記移動速度を、前記
連続モード例又はグループモードが選択された場合より
もさらに増速させる機能を有することが主に相違する。
【0121】この変形例は、いわゆる「重連」と称し
て、ソータ2とこのソータ2の構成と略同様の構成を有
するソータ2Aとを、孔版印刷装置1の下流側に2台直
列に接続してビン数を増加させ、40ビンソータとして
使用するものである。
【0122】重連搬送ユニット165は、中間搬送装置
52と類似の構成を有し、図示しない駆動モータに連結
された駆動ローラ165bと従動ローラ165cとの間
に巻き掛けられ、複数の開孔(図示せず)を有する無端
ベルト165aと、無端ベルト165a内空間の空気を
吸引し、搬送途上にある印刷済み用紙(図示せず)を無
端ベルト165a上に吸引させる吸引ファン(図示せ
ず)等を具備する吸引装置166とから主に構成されて
いる。重連搬送ユニット165の後端がソータ2Aの用
紙受け入れ口67に臨んでいる。重連搬送ユニット16
5の前記駆動モータ及び図示しない吸引ファン駆動モー
タは、図示しない駆動回路を介してソータ制御装置4に
電気的に接続されている。なお、特に記述しないソータ
2Aの構成は、ソータ2と同様のものとする。
【0123】ソータ2Aは、ソータ2の重連搬送ユニッ
ト165により搬送されてくる前記印刷済み用紙を選択
されたモードに応じて分配排紙し収納する複数のビン1
71を積層したビンユニット170と、ビンユニット1
70を昇降させる昇降手段(図示せず)とから主に構成
されている。前記昇降手段はソータ2の昇降手段69と
同様の構成を有する。ソータ2の所定部には、ソータ2
とソータ2Aとの接続状態を検出するための重連装着セ
ンサ8が配設されている。重連装着センサ8は、ソータ
2とソータ2Aとの間に配索された通信線と共に設けら
れた電気的なスイッチである。なお、図10において、
孔版印刷装置1の製版部21及び排版部19等の図示は
省略している。
【0124】次に、この「重連」で連続モードを用い
て、例えば前記連続モード例と同様に、1枚の原稿を用
いて、用紙サイズがA4縦であって、コピー用紙である
PPC用紙(表2により(株)リコー製:リコーPPC
Type6200の紙種データコード番号14で表わ
される用紙P)を使用して、裏うつりさせることなく5
0枚の印刷物を得たい場合の動作を説明する。
【0125】オペレータが、先ず、孔版印刷装置1のA
DF29の原稿受台29a上に1枚の図示しない原稿を
セットしてから、モード選択キー83を3回押下する
と、連続モード表示用のLEDランプ84cが点灯す
る。次いで、印刷すべき枚数である「50」をテンキー
81で入力すると、表示装置91に「50」が表示され
る。次いで、オペレータが、用紙搬送速度設定キー96
を押下して用紙搬送速度設定モードを起動させると共
に、テンキー81で紙種データコード番号の「14」を
入力すると、表示装置90に「カミシュ:14…コピー
ヨウシ」というメッセージが表示される。次いで、速度
ダウンキー79を押下して前記移動速度を、例えば「レ
ベル3」に設定する。速度ダウンキー79を押下しない
で前記移動速度を入力しなければ、この場合にも、通常
の標準速度の「レベル4」に設定されるようになってい
る。
【0126】前記連続モード例と同様の動作により、1
枚目から20枚目までの印刷物が、1連目のソータ2の
ビン51aからビン51tに排出されながらビンユニッ
ト50は上昇していく。こうして、20枚目までの印刷
物が、1連目のソータ2の各ビン51に完全に排出・収
納されると、ソータ制御装置4からの指令信号により、
用紙揃えに適正な用紙搬送速度(1050mm/se
c)で作動する中間搬送装置52に同期して、重連搬送
ユニット165の前記駆動モータ及び前記吸引ファン駆
動モータが、その作動を開始する。その後すぐに続けて
21枚目から40枚目までの印刷物が、順次重連搬送ユ
ニット165により搬送されて2連目のソータ2Aのビ
ン171aからビン171tに排出される。ここで、4
0枚目までの印刷物がソータ2Aのビンユニット170
により順次収納されると、孔版印刷装置1の印刷動作が
停止される。そしてソータ2においてはビンユニット5
0が、ソータ2Aにおいてはビンユニット170がそれ
ぞれゆっくりと下降してホームポジションまで復帰され
る。
【0127】なおこのとき、重連搬送ユニット165
は、その後端側を回動支点として印刷済み用紙進入側部
位を下方に揺動されホームポジションに復帰される。ま
た前述したようにビンユニット50が上昇していくとき
には、重連搬送ユニット165はその後端側を回動支点
として印刷済み用紙進入側部位を上方に順次揺動されて
いく。この場合における、ビンユニット50及びビンユ
ニット170の各ホームポジションまでの復帰のための
移動速度は、重連無しの場合よりも高速にしても印刷物
の重なりまでの時間を十分に稼ぐことができるので、重
連装着センサ8により重連であることが検出された場合
には、重連用LEDランプ88が点灯し、ソータ制御装
置4が、前記移動速度を、重連無し前記連続モード例に
より連続モードが選択された場合よりも高速側にスライ
ドさせるのである。例えば、「レベル7」〜「レベル
1」に対応するビンユニット50及びビンユニット17
0の移動速度を20ビン/30秒〜60秒という範囲の
ように高速側にスライドさせる。またこの重連において
も、前述と同様の印刷をグループモードで行うことが勿
論可能である。
【0128】なお、本発明の実施例は、前記変形例の
「重連」に限らず、必要に応じて3台以上の、すなわち
複数のソータを接続して動作させるものであってもよ
い。
【0129】(実施例2)図8及び図9を参照して実施
例2を説明する。この実施例2は、前記実施例1及びそ
の変形例に対して、実施例1を示す図9から用紙サイズ
検出手段としての用紙サイズ検知センサ群38及び用紙
サイズ検知センサ39を除去し、これに代えて用紙サイ
ズ設定手段としての用紙サイズ設定キー86(図8及び
図9に該当構成要素を破線で囲んで示す)を有するこ
と、並びに用紙搬送速度制御手段としてのソータ制御装
置4が用紙サイズ設定キー86からのデータ信号に基づ
いて用紙搬送速度を変える機能を有することのみが相違
する。
【0130】用紙サイズ設定キー86は、これを押下す
ると、例えば表3に示すA4横、B4縦等の用紙サイズ
が表示装置90(あるいは表示装置91でもよい)に表
示され、同キー86を1回押下する度に表示装置90に
表示されたその用紙サイズ表示がスクロールするように
なっている。このように用紙サイズ設定キー86の押下
により給紙台14に実際に積載セットされている用紙P
の用紙サイズが表示されているときに、確定キー92を
押下することにより、印刷制御装置3にその用紙サイズ
信号を入力させるものである。このように、用紙サイズ
検出手段の機構等を持たないでも、用紙サイズ設定手段
としての用紙サイズ設定キー86で用紙サイズを入力し
ても実施例1と同様な用紙サイズに応じた各種指令信号
を出すことも可能である。
【0131】例えば、用紙サイズ設定キー86によりハ
ガキサイズが入力され、かつ、モード選択キー83によ
り連続モード又はグループモードが選択された場合に
は、ソータ制御装置4が、前記移動速度を、連続モード
の標準速度「レベル4」よりも減速させて自動的に最低
速の「レベル1」に設定するようにしてもよい。またこ
の場合においても、前記例と同様にオペレータが「レベ
ル2」で印刷したいと思えば速度アップキー78を押下
して、連続モードの標準速度「レベル4」以下の「レベ
ル2」に変更することも勿論可能である。またこれ以外
に、ハガキへの印刷の場合、実施例1の前記連続モード
例のときよりも前記移動速度を自動的に低速にしてもよ
い。この場合、実施例1の前記連続モード例のときは6
0〜120秒であったが、ハガキへの印刷の場合には1
20〜180秒にするのである。
【0132】次に、表4を参照して実施例1の変形例2
を説明する。この変形例2は、実施例1の構成に対し
て、ソータ制御装置4のROM121に格納されている
表3の用紙搬送速度データテーブルに、これとは別の用
紙搬送速度データテーブル(10%アップ)を付加した
ことが主に相違する。表4において、横の欄にはソータ
動作モード種類が、縦の欄には用紙種類に基づく紙種デ
ータ(コード番号:Noで示す)がそれぞれとられてい
る。ソータ動作モード種類と紙種データとで定まるマト
リックス上の数値%は、表3記載の標準速度に対して増
速させる割合をそれぞれ表わす。この表4の用紙搬送速
度データテーブル(10%アップ)は、実験等により決
めたものであって、ビン51上での印刷済み用紙Paの
揃え向上よりもむしろ、少なくとも用紙後端残りによる
ジャムを防止して、順次ビン51に印刷済み用紙Paを
収納することができるように、過分送りに対応して安全
サイドに設定したものである。
【0133】ソートステープルモード選択時において
は、何よりも印刷物の揃えが重要であるので、印刷物の
揃え向上を主眼とした表3記載の紙種データコード番号
と用紙サイズデータとにより定まる用紙搬送速度の設定
値に従うようにした。一方、ソートモード及びグループ
モード選択時においては、ジャムを防止してビン51上
への印刷物の収納性を最重要視して、各用紙搬送速度
を、表3の標準速度に対して一律に10%アップしたも
のである。以下、この表4による用紙搬送速度を呼び出
すための動作方式を10%アップモードという。
【0134】
【表4】
【0135】表4の10%アップモードは、操作パネル
80上の各種キーの組合せ押下により用紙搬送速度設定
モードを起動する印刷装置設定SP(サービスマンプロ
グラム)モードにより行われる。具体的には、前述のよ
うに各種キー操作でSPモードを起動して、前述のよう
に用紙搬送速度設定モードを起動し、前述のように紙種
コードを入力した後、紙種コードNoが10〜15が入
力された場合、表示装置90上の表示画面が切り換り、
「10%アップモード オン:1又はオフ:0」の選択
画面になる。10%アップモードのときはテンキー81
の「1」を押下し、次いで確定キー92を押下して設定
する。
【0136】以上述べたように、前記実施例及び前記各
変形例によれば、少なくとも、ソータのビン上における
用紙後端残りを解消してジャム等のトラブルを防止する
ことができると共に、ビン上での用紙の揃え向上が図ら
れる。またこの利点に加えて、ユーザ又はオペレータが
印刷用紙の厚さや種類、大きさ、又は画像のベタ度合い
等を考慮して、ビン上での用紙の揃え向上を強く求める
場合には、ビンユニットのホームポジションへの復帰の
ための下降又は上昇の移動速度を増速するように設定す
ることで、振動を利用した用紙の揃え向上がより一層確
実に図られる。一方、装置の使用環境上、低騒音かつ低
振動を強く求める場合には、前記移動速度を減速するよ
うに設定することができる。このようにして、ユーザ又
はオペレータが、前記移動速度を一定の範囲の中で自由
に選択して使用することができることにより、ユーザ又
はオペレータのニーズに応じた対応が可能となる。
【0137】また、前記実施例及び前記各変形例によれ
ば、少なくとも、ソータのビン上における用紙後端残り
を解消してジャム等のトラブルを防止することができる
と共に、ビン上での用紙の揃え向上が図られる。さらに
この利点に加えて、連続モード又はグループモード設定
手段の入力動作により連続モード又はグループモードが
選択された場合には、移動速度可変手段が、ソートモー
ド設定手段の入力動作によりソートモードが選択された
場合よりも前記移動速度を自動的に減速させ、印刷イン
キを定着させるための時間を稼いでゆっくりとビンユニ
ットが下降又は上昇するので、裏うつりを防止するため
の十分な時間間隔を得ることができると共に、低騒音か
つ低振動で作動させることが可能となる。
【0138】また、前記実施例及び前記各変形例によれ
ば、少なくとも、ソータのビン上における用紙後端残り
を解消してジャム等のトラブルを防止することができる
と共に、ビン上での用紙の揃え向上が図られる。さらに
この利点に加えて、ソートステープルモードが選択され
た場合には、ビン上での用紙の揃えは高い精度が求めら
れる。したがって、移動速度可変手段が、ソートモード
設定手段の入力動作により、ステープルなしのソートモ
ードが選択された場合よりも前記移動速度を自動的に増
速させることにより、ビン上での用紙の揃え、すなわち
ソートステープルモードを精度高くより一層確実に実行
することができる。
【0139】また、前記実施例及び前記各変形例によれ
ば、少なくとも、ソータのビン上における用紙後端残り
を解消してジャム等のトラブルを防止することができる
と共に、ビン上での用紙の揃え向上が図られる。さらに
この利点に加えて、用紙がハガキサイズの場合とそうで
ない一般用紙の場合とで、移動速度可変手段が前記移動
速度を自動的に切り換えて制御するので、裏うつりが許
されないハガキの場合には、一般用紙の場合よりも特に
時間をかけてゆっくりとビンユニットが下降又は上昇す
るので、裏うつりの発生を確実に防止することができ
る。
【0140】また、変形例1によれば、少なくとも、ソ
ータのビン上における用紙後端残りを解消してジャム等
のトラブルを防止することができると共に、ビン上での
用紙の揃え向上が図られる。さらにこの利点に加えて、
トータルのビン数が複数倍になることにより、連続モー
ド又はグループモードにおける前記移動速度の設定値を
1連の場合よりも大きくすることができ得る。したがっ
て、ソータが重連で使用され、かつ、連続モード又はグ
ループモード設定手段の入力動作により連続モード又は
グループモードが選択された場合には、移動速度可変手
段が、実施例1の前記連続モード又はグループモード例
の場合よりも前記移動速度を自動的にさらに増速させる
ので、印刷装置による排版からソータによる丁合い動作
の終了までのトータル時間を短縮することができる。
【0141】なお、実施例1及びその変形例1,2は、
これに限らず、実施例1及びその変形例1,2から移動
速度設定手段としての速度アップキー78及び速度ダウ
ンキー79、移動速度表示装置77、ビンユニット昇降
速度センサ63、移動速度可変手段等の構成要素を除去
した構成であってもよい(請求項4記載の発明に係る実
施例)。
【0142】なお、実施例2は、これに限らず、実施例
2から移動速度設定手段としての速度アップキー78及
び速度ダウンキー79、移動速度表示装置77、ビンユ
ニット昇降速度センサ63、移動速度可変手段等の構成
要素を除去した構成であってもよい(請求項6記載の発
明に係る実施例)。
【0143】さらに、本発明の実施例は、前記実施例及
び前記各変形例に限らず、その目的及び用途に応じて精
度が高く木目細かい用紙搬送速度の制御が必要でない場
合には、前記請求項4記載の発明に係る実施例から用紙
種類設定手段のみを除去した構成のソータにおける用紙
搬送速度制御装置(請求項2記載の発明に係る実施
例)、あるいは前記請求項4記載の発明に係る実施例か
ら用紙サイズ検出手段のみを除去した構成のソータにお
ける用紙搬送速度制御装置(請求項3記載の発明に係る
実施例)、あるいは前記請求項6記載の発明に係る実施
例から用紙種類設定手段のみを除去した構成のソータに
おける用紙搬送速度制御装置(請求項5記載の発明に係
る実施例)であってもよい。
【0144】なお、前記実施例及び前記各変形例におい
ては、ノンソートモードによる通常印刷の場合には、印
刷済み用紙Paはすべて最上段のビン51aに排紙収納
されるようになっているが、これに限らず、共に図示し
ないサイドフェンス及びエンドフェンスとが設けられて
いて、連続排出された印刷物を大量に揃え収納すること
ができる専用のノンソートトレイを配設してもよい。
【0145】なお、前記実施例及び前記各変形例におい
ては、ビンユニット50,170のホームポジション
を、それぞれビンユニット50,170の最上段のビン
51a,171aが用紙受け入れ口59,67に対向し
ている位置としたが、これに限らず、ビンユニット5
0,170の最下段のビン51t,171tが用紙受け
入れ口59,67に対向している位置であってもよい。
この場合において、ビンユニットホームポジションセン
サは、ビンユニット50,170の最上段のビン51
a,171a位置を検出できるように配設すればよく、
このときの前記移動速度は、ビンユニット50,170
のホームポジションへの復帰のための上昇時の速度とい
うことになる。
【0146】なお、孔版印刷装置1の操作パネル80に
配設されたモード選択キー83、選択モード表示用のL
EDランプ群84、移動速度設定手段としての速度アッ
プキー78及び速度ダウンキー79等は、これに限ら
ず、ソータ2側に操作パネルを配設して配置してもよ
い。
【0147】また印刷制御装置3内のROM111に付
与されたビンユニット昇降速度データテーブルは、これ
に限らず、ソータ制御装置4側のROM121に付与し
てもよい。また同様に、用紙搬送速度制御手段としての
機能を印刷制御装置3側に付与してもよい。また印刷制
御装置3及びソータ制御装置4は、前記実施例及び前記
各変形例に示したようなマイクロコンピュータからなる
ものに限らず、マイクロプロセッサ等からなるものでも
よい。
【0148】なお、前記実施例及び前記各変形例のソー
タにおける用紙搬送速度制御装置は、孔版印刷装置の他
に凹版印刷装置等の印刷装置、あるいは電子写真複写装
置等の複写機にも接続して、あるいは一体的に取り付け
て使用することができることは言うまでもない。
【0149】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1乃至6記載
の発明によれば、前記構成及び作用により、画像形成装
置の中でも印刷装置、特に孔版印刷装置に、中間搬送装
置としてベルト搬送装置を介し接続して使用されるソー
タにおいて、用紙サイズ及び/又は用紙の厚さ、紙質等
の用紙種類に応じて、印刷済み用紙をソータに排出・搬
送するための最適な用紙搬送速度が得られることによ
り、印刷済み用紙のビン内への収納性及び用紙揃えが向
上する。また、少なくとも、ソータのビン上における用
紙後端残りを解消してジャム等のトラブルを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を適用した一実施例であるビンユ
ニット昇降式のソータに孔版印刷装置を接続した場合の
全体構成図である。
【図2】図1のソータを拡大して示す縦断面図である。
【図3】図1のソータにおけるビンユニットのビン廻り
を拡大して示す要部の横断面図である。
【図4】ビンの要部構造を示す拡大側断面図である。
【図5】用紙サイズ検知センサ廻りの構成を示す要部の
斜視図である。
【図6】用紙サイズ検知センサ廻りの構成を示す要部の
斜視図である。
【図7】給紙台に所定の用紙サイズの用紙が載置セット
された状態とそのサイズ検出機構を示す斜視図である。
【図8】操作パネルの各種キー及び各種表示装置等の配
置構成を示す平面図である。
【図9】実施例1及び2の制御構成を示すブロック図で
ある。
【図10】実施例1に別のソータを重連で装着した場合
の変形例を示す構成図である。
【図11】従来の技術の問題点である用紙揃え不具合の
例を表す側面図である。
【図12】従来の技術の問題点である用紙揃え不具合の
別の例を表す側面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置としての孔版印刷装置 2,2A ソータ 3 印刷制御装置 4 用紙搬送速度制御手段としてのソータ制御
装置 38 用紙サイズ検出手段としての用紙サイズ検
知センサ群 39 用紙サイズ検出手段としての用紙サイズ検
知センサ 50,170 ビンユニット 51,171 ビン 52 中間搬送装置 77 移動速度表示装置 78 移動速度設定手段を構成する速度アップキ
ー 79 移動速度設定手段を構成する速度ダウンキ
ー 80 操作パネル 81 用紙種類設定手段を構成するテンキー 83 モード選択キー 84 選択モード表示用のLEDランプ群 86 用紙サイズ設定手段としての用紙サイズ設
定キー 88 重連用LEDランプ 96 用紙種類設定手段を構成する用紙搬送速度
設定キー P 用紙 Pa 画像形成済みの用紙としての印刷済み用紙
フロントページの続き (72)発明者 大村 広見 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内 (72)発明者 長谷川 敏春 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成すべき原稿の画像を用紙に画像形
    成する画像形成装置と前記画像形成装置から排出される
    画像形成済みの用紙を丁合いするための複数のビンを備
    えたソータとの間に配設された、前記ソータの各ビンに
    前記画像形成済みの用紙を所定の用紙搬送速度で搬送す
    るための中間搬送装置を使用するソータにおける用紙搬
    送速度の制御方法であって、 用紙サイズ及び/又は用紙の厚さ、紙質等の用紙種類に
    応じて、前記用紙搬送速度を変えることを特徴とするソ
    ータにおける用紙搬送速度の制御方法。
  2. 【請求項2】画像形成すべき原稿の画像を用紙に画像形
    成する画像形成装置と前記画像形成装置から排出される
    画像形成済みの用紙を丁合いするための複数のビンを備
    えたソータとの間に配設された、前記ソータの各ビンに
    前記画像形成済みの用紙を所定の用紙搬送速度で搬送す
    るための中間搬送装置を有するソータにおける用紙搬送
    速度制御装置において、 用紙サイズを検出する用紙サイズ検出手段と、 前記用紙サイズ検出手段からの信号に基づいて前記用紙
    搬送速度を変える用紙搬送速度制御手段と、 を具備したことを特徴とするソータにおける用紙搬送速
    度制御装置。
  3. 【請求項3】画像形成すべき原稿の画像を用紙に画像形
    成する画像形成装置と前記画像形成装置から排出される
    画像形成済みの用紙を丁合いするための複数のビンを備
    えたソータとの間に配設された、前記ソータの各ビンに
    前記画像形成済みの用紙を所定の用紙搬送速度で搬送す
    るための中間搬送装置を有するソータにおける用紙搬送
    速度制御装置において、 用紙の厚さ及び紙質等の用紙種類を設定する用紙種類設
    定手段と、 前記用紙種類設定手段からの信号に基づいて前記用紙搬
    送速度を変える用紙搬送速度制御手段と、 を具備したことを特徴とするソータにおける用紙搬送速
    度制御装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載のソータにおける用紙搬送速
    度制御装置において、 用紙の厚さ及び紙質等の用紙種類を設定する用紙種類設
    定手段を有し、 前記用紙搬送速度制御手段は、前記用紙サイズ検出手段
    及び前記用紙種類設定手段からの各信号に基づいて前記
    用紙搬送速度を変えることを特徴とするソータにおける
    用紙搬送速度制御装置。
  5. 【請求項5】画像形成すべき原稿の画像を用紙に画像形
    成する画像形成装置と前記画像形成装置から排出される
    画像形成済みの用紙を丁合いするための複数のビンを備
    えたソータとの間に配設された、前記ソータの各ビンに
    前記画像形成済みの用紙を所定の用紙搬送速度で搬送す
    るための中間搬送装置を有するソータにおける用紙搬送
    速度制御装置において、 用紙サイズを設定する用紙サイズ設定手段と、 前記用紙サイズ設定手段からの信号に基づいて前記用紙
    搬送速度を変える用紙搬送速度制御手段と、 を具備したことを特徴とするソータにおける用紙搬送速
    度制御装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のソータにおける用紙搬送速
    度制御装置において、 用紙の厚さ及び紙質等の用紙種類を設定する用紙種類設
    定手段を有し、 前記用紙搬送速度制御手段は、前記用紙サイズ設定手段
    及び前記用紙種類設定手段からの各信号に基づいて前記
    用紙搬送速度を変えることを特徴とするソータにおける
    用紙搬送速度制御装置。
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