JP2019150968A - 孔版印刷機 - Google Patents
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Abstract
Description
給紙方向の用紙サイズが入力されるサイズ入力部と、
用紙を給紙するための給紙ローラを駆動する給紙駆動部と、
入力された用紙サイズに対応して、前記給紙駆動部を制御して、前記給紙ローラの少なくとも給紙速度を設定する、給紙制御部と、
を備えていることを特徴としている。
[全体構成]
給紙部4は、給紙トレイ40上の用紙200を、給紙ローラ41と捌き部材42とによって、1枚ずつレジストローラ43まで送り出す、「第1動作」と、レジストローラ43を、印刷ドラム31の回転と同期タイミングで作動させて、用紙200を印刷部3へ送り込む、「第2動作」と、を実施するようになっている。給紙ローラ41は、給紙駆動部49(図2)によって駆動されるようになっている。
図2は、装置本体10の内部構造のブロック図である。装置本体10は、各部2、3、4、5、6の作動を制御する制御部8を、有している。制御部8は、用紙200の給紙方向の長さ(以下、「用紙サイズ」と称する)が入力されるサイズ入力部81と、給紙駆動部49を制御する給紙制御部82と、を有している。また、制御部8は、印刷部3の印刷ドラム31の回転速度すなわち印刷速度を設定する印刷速度設定部83を、有している。本実施形態では、印刷速度設定部83は、印刷速度を「第1速度」に設定している。ここでは、「第1速度」は「高速」である。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A3以上」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「速い(0)」に設定するとともに給紙タイミングを「遅い(0)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A3未満」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−1)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(1)」に設定する。
スタートスイッチ(図示せず)が押されて孔版印刷機1の作動が開始すると、給紙トレイ40上の最上に位置する1枚の用紙200が、上述したように、給紙部4によって印刷部3へ給紙され、印刷された後、排紙部5によって排出される。このとき、サイズ入力部81が作動して、当該用紙200の用紙サイズが、算出されて、入力される。
一般に、印刷速度が「高速」であり且つ「A3以上」の用紙200が給紙される場合においては、給紙速度が速く、それ故に、レジストローラ43への用紙200の衝突音は、大きく、消音が望まれるレベルである。そして、「A3未満」の用紙200が、「A3以上」の用紙200の場合と同じ給紙速度で給紙されると、レジストローラ43への用紙200の衝突音は、「A3以上」の場合と同様に、大きく、消音が望まれるレベルである。したがって、この場合は、用紙サイズに拘わらず、レジストローラ43への用紙200の衝突音が、常に、大きい。
本実施形態では、給紙制御部82が表2に示されるような制御を実行するようになっており、その他は第1実施形態と同じである。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A3」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「速い(0)」に設定するとともに給紙タイミングを「遅い(0)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「B4」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−1)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(1)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A4」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−2)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(2)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「B5」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−3)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(3)」に設定する。
第1実施形態と同様に、2枚目以降の用紙200が給紙される際に、給紙制御部82が上述した制御を実行する。すなわち、本実施形態では、給紙制御部82は、入力された用紙サイズが予め設定された所定の用紙サイズ(ここではA3)より小さくなるに従って、段階的に、給紙速度を遅くするとともに給紙タイミングを早くする。
本実施形態の孔版印刷機1においては、用紙サイズが「A3」より小さくなるほど、給紙速度が遅くなるので、遅くなった分だけ、レジストローラ43への用紙200の衝突音が小さくなる。
本実施形態では、印刷速度設定部83が、印刷速度を「第1速度」、「第2速度」、及び「第3速度」から任意に選択して設定するようになっている。なお、ここでは、「第1速度」は「高速」、「第2速度」は「中速」、「第3速度」は「低速」である。すなわち、印刷速度は、「第1速度」が最も速く、「第2速度」が次に速く、「第3速度」が最も遅くなっている。また、給紙制御部82は、表3に示されるような制御を実行するようになっている。その他は第1実施形態と同じである。
(高速の場合)
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A3以上」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「速い(0)」に設定するとともに給紙タイミングを「遅い(0)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A3未満」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−1)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(1)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A3以上」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−1)」に設定するとともに給紙タイミングを「遅い(0)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A3未満」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−2)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(1)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A3以上」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−2)」に設定するとともに給紙タイミングを「遅い(0)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A3未満」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−3)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(1)」に設定する。
第1実施形態と同様に、2枚目以降の用紙200が給紙される際に、給紙制御部82が上述した制御を実行する。すなわち、本実施形態では、印刷速度が「高速」、「中速」、及び「低速」のいずれの場合においても、給紙制御部82は、入力された用紙サイズが予め設定された所定の用紙サイズ(ここではA3以上)より小さい場合には、当該所定の用紙サイズの場合に比して、給紙速度を遅くするとともに給紙タイミングを早くする。
本実施形態の孔版印刷機1においては、印刷速度が「高速」、「中速」、及び「低速」のいずれの場合においても、用紙サイズが「A3未満」である場合には、給紙速度が遅くなるので、遅くなった分だけ、レジストローラ43への用紙200の衝突音が小さくなる。
本実施形態では、制御部8が作動制御部84を有しており、その他は第3実施形態と同じである。
本実施形態では、印刷速度設定部83が、印刷速度を「第1速度」、「第2速度」、及び「第3速度」から任意に選択して設定するようになっている。なお、ここでは、「第1速度」は「高速」、「第2速度」は「中速」、「第3速度」は「低速」である。すなわち、印刷速度は、「第1速度」が最も速く、「第2速度」が次に速く、「第3速度」が最も遅くなっている。また、給紙制御部82は、表5に示されるような制御を実行するようになっている。その他は第1実施形態と同じである。
(高速の場合)
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A3」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「速い(0)」に設定するとともに給紙タイミングを「遅い(0)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「B4」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−1)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(1)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A4」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−2)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(2)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「B5」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−3)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(3)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A3」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−1)」に設定するとともに給紙タイミングを「遅い(0)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「B4」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−2)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(1)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A4」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−3)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(2)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「B5」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−4)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(3)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A3」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−2)」に設定するとともに給紙タイミングを「遅い(0)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「B4」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−3)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(1)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A4」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−4)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(2)」に設定する。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「B5」の場合には、給紙駆動部49を制御して、給紙ローラ41の給紙速度を「遅い(−5)」に設定するとともに給紙タイミングを「早い(3)」に設定する。
第1実施形態と同様に、2枚目以降の用紙200が給紙される際に、給紙制御部82が上述した制御を実行する。すなわち、本実施形態では、印刷速度が「高速」、「中速」、及び「低速」のいずれの場合においても、給紙制御部82は、入力された用紙サイズが予め設定された所定の用紙サイズ(ここではA3)より小さくなるに従って、段階的に、給紙速度を遅くするとともに給紙タイミングを早くする。
本実施形態の孔版印刷機1においては、印刷速度が「高速」、「中速」、及び「低速」のいずれの場合においても、用紙サイズが「A3」より小さくなるほど、給紙速度が遅くなるので、遅くなった分だけ、レジストローラ43への用紙200の衝突音が小さくなる。
本実施形態では、給紙制御部82が、表6に示されるような制御を実行するようになっており、その他は第5実施形態と同じである。
(高速の場合)
第5実施形態と同じである。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A3」、「B4」、及び「A4」の場合は、第5実施形態と同じである。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「B5」の場合には、「A4」の場合と同じである。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A3」及び「B4」の場合は、第5実施形態と同じである。
・サイズ入力部81に入力された用紙サイズが「A4」及び「B5」の場合には、「B4」の場合と同じである。
第1実施形態と同様に、2枚目以降の用紙200が給紙される際に、給紙制御部82が上述した制御を実行する。すなわち、本実施形態では、印刷速度が「高速」、「中速」、及び「低速」のいずれの場合においても、給紙制御部82は、入力された用紙サイズが予め設定された所定の用紙サイズ(ここではA3)より小さくなるに従って、段階的に、給紙速度を遅くするとともに給紙タイミングを早くする。但し、給紙制御部82は、「中速」の場合には、「A4以下」の用紙サイズの用紙200対しては同じ制御を実行し、「低速」の場合には、「B4以下」の用紙サイズの用紙200対しては同じ制御を実行する。
本実施形態の孔版印刷機1においては、印刷速度が「高速」、「中速」、及び「低速」のいずれの場合においても、用紙サイズが「A3」より小さくなるほど、給紙速度が遅くなるので、遅くなった分だけ、レジストローラ43への用紙200の衝突音が小さくなる。
表7は、第1実施形態の具体例を示している。
表8は、第2実施形態の具体例を示している。
(1)本発明は、図3に示されるような両面孔版印刷機1Aにおいても、同様に適用できる。両面孔版印刷機1Aにおいては、用紙200は、給紙部4から印刷部3へ給紙されて表面に印刷が施され、排紙部5によって紙受け部7へ排出された後、再給紙部9へ至り、再給紙部9から再び印刷部3へ給紙されて裏面に印刷が施されるようになっている。すなわち、両面孔版印刷機1Aは、用紙200に両面印刷を施すようになっている。再給紙部9では、給紙ローラ91と捌き部材92とによって、再給紙トレイ90上の用紙200が1枚ずつレジストローラ43へ搬送される。そして、本発明は、上述した実施形態のように給紙部4に適用できるだけでなく、再給紙部9へも同様に適用できる。これにより、再給紙する際に大きな衝突音が発生する場合を、低減できる。なお、図3では、給紙部4及び再給紙部9に設けられた用紙センサーの図示を、省略している。
(5-1)操作者が操作パネルを介して手動で入力する。これによれば、給紙制御部82は、1枚目の用紙200に対しても制御を実行できる。
(5-2)給紙トレイ40に設けられたサイズ検知センサーによって用紙サイズが検知され、それが入力される。これによれば、給紙制御部82は、1枚目の用紙200に対しても制御を実行できる。
(5-3)レジストローラ43が用紙200を送り始める時点から、用紙センサー44が用紙200の後端の通過によってオフする時点までの間における、印刷ドラム31の回転量に基づいて、用紙サイズを算出し、それが入力される。
82 給紙制御部 84 作動制御部
Claims (5)
- 給紙方向の用紙サイズが入力されるサイズ入力部と、
用紙を給紙するための給紙ローラを駆動する給紙駆動部と、
入力された用紙サイズに対応して、前記給紙駆動部を制御して、前記給紙ローラの少なくとも給紙速度を設定する、給紙制御部と、
を備えていることを特徴とする孔版印刷機。 - 前記給紙制御部は、前記給紙ローラの給紙タイミングも設定するようになっている、
請求項1記載の孔版印刷機。 - 前記給紙制御部は、入力された用紙サイズが予め設定された所定の用紙サイズより小さい場合に、給紙速度を、前記所定の用紙サイズの場合に採用される給紙速度よりも、遅くなるように設定する、
請求項1又は2に記載の孔版印刷機。 - 前記給紙制御部は、入力された用紙サイズが予め設定された所定の用紙サイズより小さい場合に、給紙速度を、前記所定の用紙サイズの場合に採用される給紙速度よりも、遅くなるように、及び、給紙タイミングを、前記所定の用紙サイズの場合に採用される給紙タイミングよりも、早くなるように、設定する、
請求項2記載の孔版印刷機。 - 印刷速度が予め設定された速度以上の場合のみに、前記給紙制御部を作動させる、作動制御部を、更に備えている、
請求項1〜4のいずれか一つに記載の孔版印刷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018035656A JP7055349B2 (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 孔版印刷機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family
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Family Applications (1)
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JP2018035656A Active JP7055349B2 (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 孔版印刷機 |
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-
2018
- 2018-02-28 JP JP2018035656A patent/JP7055349B2/ja active Active
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