JP5314499B2 - 用紙搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置における用紙搬送装置に関する。
画像形成装置において、給紙装置から印刷用紙を給紙して印字ヘッド等の画像形成機構に搬送する際に、タイミング調整のために画像形成機構の手前に設けられたレジストローラで印刷用紙を一時停止させることが行なわれている。特許文献1に記載されているように、この一時停止の際には、印刷用紙の斜行を修正するために、搬送されてきた印刷用紙をレジストローラに衝突させ、さらに搬送することで、印刷用紙に弛みを形成させている。
特開2000−108481号公報
一般に、給紙装置から給紙され、所定の給紙搬送速度で搬送されている印刷用紙をレジストローラで停止させる際には、印刷用紙が所定の位置に到達したことを検出してから減速を開始する。減速を開始する位置は、給紙搬送速度や減速の際の搬送負荷(バックテンション)を考慮して、印刷用紙がレジストローラに衝突した後、適切な量の弛みを形成して停止するように定められている。すなわち、減速量を制御して搬送距離を調整することは構成が複雑になるため、減速を開始してから停止するまでに搬送される距離をあらかじめ見積もっておき、この停止距離と適切な停止位置との関係から減速を開始する位置が定められていた。
しかしながら、バックテンションは印刷用紙のサイズ、厚み、質等により異なり、また、複数の給紙装置を備えている場合には、給紙経路に応じてバックテンションが異なることになる。特に、画像形成装置の小型化が進んでいる近年においては、給紙・搬送ローラの間隔が短くなったり、給紙経路の屈曲度が大きい等の理由で、給紙装置毎のバックテンションの差が大きくなる傾向がある。
バックテンションが大きいと、減速の度合いが大きくなる。このため、適切な位置よりも前で印刷用紙が停止してしまい、適切な量の弛みが形成されなくなってしまう。逆に、バックテンションが小さいと、減速の度合いが小さくなり、印刷用紙が十分に減速しない状態でレジストローラに衝突することになる。近年では、生産性向上のため給紙搬送速度を速くするようにしており、十分に減速しない状態でレジストローラに衝突すると、衝突音や弛み形成音が大きくなってしまう。
そこで、本発明は、用紙搬送の際に、バックテンションの大きさにかかわらず、動作音を抑えると共に、形成される弛み量のばらつきを少なくすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明によれば、給紙装置から給紙された用紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記用紙を一時停止させるレジスト手段と、前記搬送手段と前記レジスト手段との間に設けられた用紙検出手段と、前記搬送手段の搬送量を検出するエンコーダ手段と、前記搬送手段に対して、給紙された前記用紙を第1搬送速度で搬送させ、前記用紙検出手段が前記用紙を検出してから前記用紙を第1搬送量搬送すると、前記第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度に減速して用紙搬送を行なわせ、前記用紙検出手段が前記用紙を検出してから前記用紙を第2搬送量搬送すると、前記用紙を停止するための減速を開始させる搬送制御手段とを備え、前記搬送制御手段は、前記第1搬送速度から前記第2搬送速度に減速した際に、減速に要した時間を計測し、計測された時間に基づいて前記第2搬送量を設定する用紙搬送装置が提供される。
このとき、前記搬送制御手段は、前記計測された時間と前記第1搬送速度と前記第2搬送速度とから前記第2搬送速度から停止するまでの距離を算出することで前記第2搬送量を設定することができる。
本発明によれば、用紙搬送の際に、バックテンションの大きさにかかわらず、動作音を抑えると共に、形成される弛み量のばらつきを少なくすることができる。
本発明に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 給紙装置群およびレジストローラ関連の機構を模式的に示す図である。 本実施形態における給紙動作および用紙停止制御について説明するフローチャートである。 従来の用紙停止制御におけるバックテンションの影響を説明する図である。 本実施形態の用紙停止制御におけるバックテンションの影響を説明する図である。 第2基準カウント値の補正について説明する図である。 第2基準カウント値の補正について説明するフローチャートである。 変形例における給紙動作および用紙停止制御について説明するフローチャートである。 変形例における用紙停止制御について説明する図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る用紙搬送装置を含む画像形成装置10の構成を示すブロック図である。本図に示すように画像形成装置10は、印字ヘッド群110、搬送ベルト120、給紙装置群130と、排紙トレイ140、制御部150、操作パネル部160、および、図中に模式的に示した搬送経路に沿って設けられた複数個の搬送ローラを備えている。
用紙搬送経路は、両面印刷が可能なように用紙反転機構141を含む循環経路を形成している。また、印字ヘッド群110の給紙側には、印刷用紙の斜行修正とタイミング調整を行なうためのレジストローラ201が設けられている。
印字ヘッド群110は、用紙搬送方向に並べられた複数個のライン型の印字ヘッドから構成される。各印字ヘッドにはインクを吐出するための多数のノズルが形成されている。印字ヘッド群110の対向面に配置された搬送ベルト120は、無端形状をしており、図示しない吸引ファンの回転によって生じる吸引力で印刷用紙を吸着して搬送する。このため、搬送ベルト120の搬送面には多数の小孔が形成されている。画像形成装置10では、搬送ベルト120により搬送される印刷用紙に対して、各印字ヘッドに形成されたノズルから適正なタイミングでインクを吐出することにより、印刷用紙上に画像形成が行なわれる。
給紙装置群130は、印刷用紙の給紙を行なうための機構であり、複数の給紙装置と、ローラ、駆動装置等の搬送機構とから構成される。給紙装置群130は、いずれかの給紙装置から給紙を行ない、搬送ベルト120の方向に印刷用紙を搬送する。排紙トレイ140は、排紙された印刷用紙を積載するための機構である。本図では1つのみを示すが、複数個設けるようにしてもよい。
制御部150は、CPU、メモリ、画像処理装置等から構成され、CPUがメモリに格納されたプログラムにしたがって動作すること等で画像形成装置10における各種処理の制御を行なう。制御部150は、給紙装置群130、搬送ベルト120等の動作を制御する搬送制御部151を含んでいる。本実施形態において制御部150は、給紙装置群130から給紙した印刷用紙が、適切な低速の搬送速度でレジストローラ201に衝突し、適切な量の弛みを形成して停止するように印刷用紙の搬送を制御する。
操作パネル部160は、各種メニューや画像形成装置に関する情報を表示したり、ユーザから指示を受け付ける処理を行なう。
給紙装置群130から給紙された印刷用紙は、矢印(R1)方向に搬送され、レジストローラ201で一旦停止する。より具体的には、印刷用紙は所定の給紙搬送速度で搬送された後、給紙搬送速度よりも遅い低速搬送速度まで減速する。そして、低速搬送速度でレジストローラ201に衝突後、再度減速を開始し、弛みを形成して一時停止する。
一時停止後、レジストローラ201が回転を開始し、印刷用紙は、印字ヘッド群110の対向面に設けられた搬送ベルト120に引き渡される。
印刷用紙は搬送ベルト120に吸着した状態で矢印(R2)方向に搬送されながら、印字ヘッド群110によりライン単位で表面に画像形成される。その後、印刷用紙は搬送経路に沿って、矢印(R3)方向に搬送され、搬送経路に沿って配置されたローラ群によりさらに搬送される。なお、ローラ群は、図示しない駆動機構により制御部150の制御にしたがって回転駆動される。
片面印刷の場合には、印刷済の印刷用紙は、矢印(R8)方向に導かれ、排紙トレイに140に排紙される。両面印刷の場合には、表面印刷後の印刷用紙は、排紙トレイ140には排紙されずに、矢印(R4)方向に導かれる。そして、用紙反転機構141により矢印(R5)方向に引き込まれ、一旦停止する。
その後、印刷用紙は、用紙反転機構141により矢印(R6)方向に搬送され、印字ヘッド群110に対して表裏が反転する。さらに、矢印(R7)方向に搬送され、レジストローラ201で斜行修正とタイミング調整のために一旦停止する。そして、表面と同様に、印字ヘッド群110により裏面に画像形成された後矢印(R3)方向から矢印(R8)方向に導かれ、排紙トレイ140に排紙される。
図2は、給紙装置群130およびレジストローラ201関連の機構を模式的に示す図である。上述のように、本図に示した各機構の動作は、制御部150の搬送制御部151により制御される。これらの機構および搬送制御部151により用紙搬送装置を構成することができる。
本図に示すように、給紙装置群130は、給紙装置として、給紙台131、第1給紙トレイ132、第2給紙トレイ133、第3給紙トレイ134を備えている。給紙台131から給紙を行なう場合には、加減速制御給紙ローラ211で給紙台131から印刷用紙をピックアップしてレジストローラ201方向に搬送する。いずれかの給紙トレイ(132〜134)から給紙を行なう場合には、対応するピックアップ・搬送ローラ(212〜214)で給紙トレイ(132〜134)から印刷用紙をピックアップして、さらに、1または複数個の搬送ローラ(符号無)で加減速制御ローラ215方向に搬送する。そして、加減速制御ローラ215からレジストローラ201方向に印刷用紙を搬送する。
加減速制御給紙ローラ211と加減速制御ローラ215とは、給紙搬送速度で搬送されている印刷用紙をレジストローラ201で停止するように減速させるローラであり、いずれも加減速制御モータ240により駆動される。加減速制御モータ240と加減速制御給紙ローラ211あるいは加減速制御ローラ215は、給紙装置から給紙された用紙を搬送する搬送手段として機能することができる。
加減速制御モータ240の回転量はエンコーダ244により計測される。エンコーダ244は、加減速制御モータ240が所定角度回転する毎にパルスを出力する。したがって、エンコーダ244の出力パルスをカウントすることで、印刷用紙の搬送量を把握することができる。
また、レジストローラ201は、レジストモータ250により駆動される。レジストローラ201の給紙側の搬送経路には、印刷用紙の搬送を検出するレジストセンサ261が設けられ、加減速制御ローラ215のレジストローラ201側の搬送経路には、印刷用紙の搬送を検出する用紙センサ262が設けられている。
ここで、給紙台131から給紙される印刷用紙は、加減速制御給紙ローラ211にピックアップされた後、直線状の搬送経路を搬送され、さらに加減速制御給紙ローラ211だけに搬送された状態でレジストローラ201に衝突する。このため、加減速制御給紙ローラ211による減速の際のバックテンションは比較的小さい。
これに対して、第1給紙トレイ132、第2給紙トレイ133、第3給紙トレイ134から給紙される印刷用紙は、それぞれのピックアップ・搬送ローラ(212〜214)にピックアップされ、湾曲した搬送経路を搬送ローラ(符号無)で搬送され、さらに加減速制御ローラ215に搬送された状態でレジストローラ201に衝突する。このため、印刷用紙のサイズによっては加減速制御ローラ215による減速の際に、印刷用紙の後端側が搬送ローラ(符号無)にも搬送されている状態が起こり得る。このような場合には、バックテンションが大きくなる。
また、第1給紙トレイ132、第2給紙トレイ133、第3給紙トレイ134から給紙される場合の搬送経路は、それぞれ湾曲の度合いが異なっており、バックテンションの大きさが異なることになる。特に印刷用紙が厚い場合や、硬質の場合等には搬送経路の湾曲の度合いによるバックテンションへの影響が大きくなる。
次に、本実施形態における給紙動作および用紙停止制御について図3のフローチャートを参照して説明する。まず、本処理は、画像形成装置10が印刷の実行指示を受け付けた場合に開始する。印刷時の実行指示は、画像形成装置10に接続された不図示のPCから受け付けたり、操作パネル部160から受け付けたりすることができる。
印刷を実行すると、画像形成に必要な画像処理を行なうと共に、いずれかの給紙装置から給紙を行なう(S101)。給紙された印刷用紙は所定の給紙搬送速度Vfでレジストローラ201方向に搬送される。給紙搬送速度Vfは、画像形成装置10の画像形成能力等に応じてなるべく高い生産性が達成できるように設定することができる。なお、どの給紙装置から給紙を行なうかは、受信した印刷データにおける印刷設定、あるいは、操作パネル部160からの指示等に基づいて定められる。
そして、レジストローラ201の給紙装置側に設けられたレジストセンサ261が印刷用紙を検出するのを待つ(S102)。レジストセンサ261が、印刷用紙が搬送されてきたことを検出すると(S102:Yes)、エンコーダ244の出力パルスのカウントを開始する(S103)。
エンコーダ244の出力パルスのカウントは、減速を開始するタイミングを検出するために行なう。画像形成装置10では、このための第1基準カウント値があらかじめ定められている。第1基準カウント値は、給紙搬送速度Vf、標準的なバックテンション、標準的な印刷用紙の特性等を考慮して、例えば、実験的に定めておくようにする。
ここで、本実施形態の用紙停止制御の特徴を明確にするため、従来の用紙停止制御および問題点について図4を参照して説明する。図4は、縦軸が印刷用紙の搬送速度を示し、横軸が時刻を示している。いずれかの給紙装置から給紙され、給紙搬送速度Vfで搬送されていた印刷用紙が、時刻t0においてレジストセンサ261を通過したものとする。上述のように、その時点から、エンコーダ244の出力パルスをカウントする。
時刻t1において、エンコーダ244のカウント値が所定値になると、加減速制御モータ240を制御して減速を開始する。通常のバックテンションであれば、時刻t3において印刷用紙が停止するものとする。この場合、印刷用紙が停止する前のCaにおいて、印刷用紙の先端がレジストローラ201に衝突する。したがって、Caから時刻t3までは、印刷用紙の先端位置が固定されたまま印刷用紙が搬送されることになるため、印刷用紙には弛みが形成される。この弛みにより印刷用紙の斜行が修正される。
減速開始位置の基準となるカウントの所定値は、通常のバックテンションの際に、印刷用紙が停止するまでに搬送される距離を規定するものであり、形成される弛み量が適切になるように定められている。その後、時刻t5においてレジストローラ201が回転を開始し、印刷用紙を搬送ベルト120方向に引き込むことになる。
ところが、バックテンションが強い場合には、時刻t1で減速を開始してからの減速の度合いが大きくなる。このため、時刻t3よりも早い時刻t2において印刷用紙が停止し、搬送距離が短くなる。この場合、例えば、Cbにおいて印刷用紙の先端がレジストローラ201に衝突するが、衝突後に搬送される距離が短いため十分な量の弛みが形成されないことになる。さらに、バックテンションが極めて強い場合には、印刷用紙がレジストローラ201に衝突する前に停止してしまうおそれもある。
一方、バックテンションが弱い場合には、時刻t1で減速を開始してからの減速の度合いが小さくなる。このため、時刻t3よりも遅い時刻t4において印刷用紙が停止し、搬送距離が長くなる。この場合、例えば、Ccにおいて印刷用紙の先端がレジストローラ201に衝突するが、印刷用紙が十分減速する前に衝突するため、衝突音および弛み形成音が大きくなる。また、弛みも過剰に形成される。
そこで、本実施形態では、以下のような制御を行なうものとする。図3のフローチャートの説明に戻って、エンコーダ244の出力パルス数のカウントを開始し(S103)、その値が第1基準カウント値になると(S104:Yes)、加減速制御モータ240を制御して、減速を開始する(S105)。減速の際の加速度はバックテンション等によって影響を受けることになる。なお、第1基準カウント値は、従来の減速を開始するカウント値と同じ値にする必要はない。一般には、従来の減速を開始するカウント値よりも小さい値となる。
減速を開始すると、搬送速度が所定の低速搬送速度(Vs)まで低下するのを検出する(S106)。低速搬送速度(Vs)は、後述するように、印刷用紙がレジストローラ201に衝突する際の速度となる。このため、衝突音の許容度や、低速で搬送することによる画像形成装置10の生産性への影響等を考慮して、あらかじめ実験等により定めておくようにする。なお、搬送速度が低速搬送速度(Vs)まで低下したことの判定は、例えば、単位時間当たりに検出されるエンコーダ244の出力パルス数を元に行なうことができる。
搬送速度が所定の低速搬送速度(Vs)まで低下すると(S106:Yes)、減速を終了し、加減速制御モータ240を制御して低速搬送速度(Vs)での等速搬送を行なう(S107)。この間も、エンコーダ244の出力パルス数のカウントは継続する。そして、カウント値が第2基準カウント値になると(S108:Yes)、再度減速を開始し(S109)、印刷用紙を停止させる(S110)。その後、レジストローラ201を起動し(S111)、印刷用紙を搬送ベルト120方向に搬送する。
なお、低速搬送速度(Vs)での等速搬送中に、印刷用紙がレジストローラ201に衝突するように、第1基準カウント値および第2基準カウント値を定めておくようにする。さらに、第2基準カウント値は、印刷用紙がレジストローラ201に衝突し、減速を開始してから停止するまでに、適切な量の弛みが形成されるような値を定めておくようにする。
図5(a)は、本実施形態における用紙停止制御を行なった際の、通常のバックテンションの場合の制御結果を説明する図である。本図において縦軸が印刷用紙の搬送速度を示し、横軸が時刻を示している。いずれかの給紙装置から給紙され、給紙搬送速度Vfで搬送されていた印刷用紙が、時刻t0においてレジストセンサ261を通過したものとする。その時点から、エンコーダ244の出力パルスをカウントする。
時刻t1において、エンコーダ244のカウント値が第1基準カウント値になると、加減速制御モータ240を制御して減速を開始する。その後、時刻t2で、低速搬送速度Vsになると、加減速制御モータ240を制御して低速搬送速度Vsでの等速搬送を行なう。すると、低速搬送速度Vsで等速搬送中の時刻t3において印刷用紙の先端がレジストローラ201に衝突する。レジストローラ201には、低速搬送速度Vsで衝突するため、衝突音を抑えることができる。
さらにエンコーダ244のカウントを続け、時刻t4においてカウント値が第2基準カウント値になると、減速を開始し、時刻t5で印刷用紙が停止する。したがって、時刻t3でレジストローラ201に衝突してから時刻t5で停止するまでに搬送される距離分の弛み量が形成されることになる。その後、時刻t6においてレジストローラ201が回転を開始し、印刷用紙を搬送ベルト120方向に引き込むことになる。
図5(b)は、本実施形態における用紙停止制御を行なった際の、バックテンションが強い場合の制御結果を説明する図である。時刻t1において、エンコーダ244のカウント値が第1基準カウント値になり、加減速制御モータ240を停止して減速を開始するまでは、通常のバックテンションと同じである。
その後、バックテンションが強いため、時刻t2より早い時刻t7で、低速搬送速度Vsまで落ちる。低速搬送速度Vsまで落ちると、そのまま等速搬送を行なう。すると、低速搬送速度Vsで等速搬送中の時刻t8において印刷用紙の先端がレジストローラ201に衝突する。
さらにエンコーダ244のカウントを続け、時刻t9においてカウント値が第2基準カウント値になると、減速を開始し、時刻t10で印刷用紙が停止する。バックテンションが強い場合には、低速搬送速度Vsに落ちるまでの時間が短いため、その分低速搬送速度Vsで搬送する時間が長くなる。すなわち、本実施形態によれば、時刻t0でレジストセンサ261を通過し、時刻t9で減速を開始するまでの印刷用紙の搬送距離は第2基準カウント値で定められることになり、停止するまでの搬送距離がバックテンションの影響を受けにくくなる。
したがって、バックテンションが強い場合であっても、十分な搬送距離を確保することができ、時刻t8でレジストローラ201に衝突してから時刻t10で停止するまでに適切な量の弛みを形成することができるようになる。その後、時刻t6においてレジストローラ201が回転を開始し、印刷用紙を搬送ベルト120方向に引き込むことになる。
図5(c)は、本実施形態における用紙停止制御を行なった際の、バックテンションが弱い場合の制御結果を説明する図である。時刻t1において、エンコーダ244のカウント値が第1基準カウント値になり、加減速制御モータ240を制御して減速を開始するまでは、通常のバックテンションと同じである。
その後、バックテンションが弱いため、時刻t2より遅い時刻t11で、低速搬送速度Vsまで落ちる。低速搬送速度Vsまで落ちると、そのまま等速搬送を行なう。すると、低速搬送速度Vsで等速搬送中の時刻t12において印刷用紙の先端がレジストローラ201に衝突する。レジストローラ201には、低速搬送速度Vsで衝突するため、衝突音を抑えることができる。
さらにエンコーダ244のカウントを続け、時刻t13においてカウント値が第2基準カウント値になると、減速を開始し、時刻t14で印刷用紙が停止する。バックテンションが弱い場合には、低速搬送速度Vsに落ちるまでの時間が長いため、その分低速搬送速度Vsで搬送する時間が短くなる。すなわち、本実施形態によれば、時刻t0でレジストセンサ261を通過し、時刻t13で減速を開始するまでの印刷用紙の搬送距離は第2基準カウント値で定められることになり、停止するまでの搬送距離がバックテンションの影響を受けにくくなる。
したがって、バックテンションが弱い場合であっても、過剰な量の弛みが形成されたり、衝突音や弛み形成音が大きくなることを防ぐことができる。その後、時刻t6においてレジストローラ201が回転を開始し、印刷用紙を搬送ベルト120方向に引き込むことになる。
なお、図5(a)〜(c)に示したように、本実施形態によれば、第2基準カウント値を用いているため、時刻t0でレジストセンサ261を通過してから、低速搬送速度Vsで搬送中の時刻t4(t9、t13)において減速を開始するまでに搬送される距離は、バックテンションの影響を受けずに同じとすることができる。
しかしながら、時刻t4(t9、t13)で減速を開始してから時刻t5(t10、t14)で停止するまでに搬送される距離はバックテンションの影響を受けることになる。すなわち、バックテンションが強い場合は、バックテンションが弱い場合よりも搬送距離が短くなるため、弛み量が少なくなる。もちろん、この場合でも、時刻t1までしかカウントを行なわない従来の停止制御よりも弛み量のばらつきを十分軽減することができるが、より弛み量のばらつきを少なくするために図6、図7に示すような第2基準カウント値を補正する制御を行なうようにしてもよい。
すなわち、いずれかの給紙装置から給紙を行なうと(図6:S201)、レジストセンサ261よりも給紙装置側に設けられた用紙センサ262が印刷用紙を検出するのを待つ(S202)。時刻t00(図7)において、用紙センサ262が、印刷用紙が搬送されてきたことを検出すると(S202:Yes)、内蔵するタイマを用いて計時を開始する(S203)。そして、レジストセンサ261が印刷用紙を検出するのを待つ(S204)。時刻t0において、レジストセンサ261が、印刷用紙が搬送されてきたことを検出すると(S204:Yes)、計時を終了する(S205)。計時を終了すると、時刻t00から時刻t0までの経過時間T1に基づいて第2基準カウント値の補正を行なう(S206)。
ここで、図7に示す時間T1は、バックテンションが強いほど長くなり、バックテンションが弱いほど短くなる。このため、時間T1が長ければ、カウント値が第2基準カウント値となった時刻t4で減速を開始してから時刻t5で印刷用紙が停止するまでの距離が短くなる。したがって、形成される弛み量が少なくなる。一方、時間T1が短ければ、時刻t4で減速を開始してから時刻t5で印刷用紙が停止するまでの距離が長くなる。したがって、形成される弛み量が多くなる。
そこで、時間T1が長ければ、第2基準カウント値を大きくする補正を行ない、低速搬送速度Vsで搬送する距離を長くして、弛み量を増やすようにする。一方、時刻T1が短ければ、第2基準カウント値を小さくする補正を行ない、低速搬送速度Vsで搬送する距離を短くして、弛み量を減らすようにする。これにより、バックテンションの強弱にかかわらず、形成される弛み量のばらつきを一層少なくすることができるようになる。第2基準カウント値に対する補正は、例えば、通常のバックテンションの場合の時間T1をあらかじめ取得して基準時間としておき、計測された時間T1の基準時間に対する比率を用いて行なうことができる。
あるいは、弛み量のばらつきをより少なくするために、以下の変形例に示すような制御を行なうようにしてもよい。変形例では、第2基準カウント値をあらかじめ定めておくのではなく、減速の際の加速度を算出することで第2基準カウント値を設定する。
具体的には、給紙搬送速度Vfから減速を開始してから低速搬送速度Vsになるまでの時間を計測する。この時間に基づいて減速時の加速度を算出することができるため、低速搬送速度Vsから減速を開始して停止するまでの距離を算出することができる。したがって、第2基準カウント値は、レジストセンサ261からレジストローラ201までの距離に弛み量を加えた値から停止距離を差し引いた距離に対応するカウント値とすることができる。
図8は、変形例における給紙動作および用紙停止制御を示すフローチャートである。図3に示したフローチャートと同様の処理については説明を簡略化する。
印刷を実行すると、画像形成に必要な画像処理を行なうと共に、いずれかの給紙装置から給紙を行なう(S301)。給紙された印刷用紙は所定の給紙搬送速度Vfでレジストローラ201方向に搬送される。そして、レジストローラ201の給紙装置側に設けられたレジストセンサ261が印刷用紙を検出するのを待つ(S302)。レジストセンサ261が、印刷用紙が搬送されてきたことを検出すると(S302:Yes)、エンコーダ244の出力パルスのカウントを開始する(S303)。
エンコーダ244の出力パルス数のカウント値が第1基準カウント値になると(S304:Yes)、加減速制御モータ240を制御して減速を開始するとともに、内蔵するタイマを用いて計時を開始する(S305)。
減速を開始すると、搬送速度が所定の低速搬送速度(Vs)まで低下するのを検出する(S306)。搬送速度が所定の低速搬送速度(Vs)まで低下すると(S306:Yes)、減速を終了するとともに計時を終了し、加減速制御モータ240を制御して低速搬送速度(Vs)での等速搬送を行なう(S107)。この間も、エンコーダ244の出力パルス数のカウントは継続する。
ついで、タイマでの計時結果に基づいて第2基準カウント値を設定する。ここで、タイマによって計測された時間をdTとすると、減速の加速度αは、
α=(給紙搬送速度Vf−低速搬送速度Vs)÷dT
で求めることができる。したがって、低速搬送速度Vsから減速を開始してから停止するまでの距離dLは、
dL=低速搬送速度Vs÷α
で求められる。
以上より、第2基準カウント値は、レジストセンサ261からレジストローラ201までの距離に適切な弛み量を加えた値から停止距離dLを差し引いた距離に対応するカウント値とすることができる。
そして、カウント値が第2基準カウント値になると(S309:Yes)、再度減速を開始し(S310)、印刷用紙を停止させる(S111)。この際に、適切な量の弛みが形成されることになる。その後、レジストローラ201を起動し(S312)、印刷用紙を搬送ベルト120方向に搬送する。
図9は、変形例における用紙停止制御を行なった際の制御結果を説明する図である。本図において縦軸が印刷用紙の搬送速度を示し、横軸が時刻を示している。いずれかの給紙装置から給紙され、給紙搬送速度Vfで搬送されていた印刷用紙が、時刻t0においてレジストセンサ261を通過したものとする。その時点から、エンコーダ244の出力パルスをカウントする。
時刻t1において、エンコーダ244のカウント値が第1基準カウント値になると、加減速制御モータ240を制御して減速を開始するとともに計時を開始する。その後、時刻t2で、低速搬送速度Vsになると、計時を終了してdTを取得する。このとき、バックテンションが強ければ、dTは短くなり、バックテンションが弱ければ、dTは長くなる。
また、加減速制御モータ240を制御して低速搬送速度Vsでの等速搬送を行なう。そして、取得したdTにしたがって第2基準カウント値を算出する。
低速搬送速度Vsで等速搬送中の時刻t3において印刷用紙の先端がレジストローラ201に衝突するが、低速搬送速度Vsで衝突するため、衝突音を抑えることができる。
さらにエンコーダ244のカウントを続け、時刻t4においてカウント値が第2基準カウント値になると、減速を開始し、時刻t5で印刷用紙が停止する。第2基準カウント値は、時刻t3で用紙がレジストローラ201に衝突した後、印刷用紙が減速を開始してから停止するまでの距離を元に設定されているため、停止時には適正な量の弛みが形成される。その後、時刻t6においてレジストローラ201が回転を開始し、印刷用紙を搬送ベルト120方向に引き込むことになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、用紙搬送の際に、バックテンションの大きさにかかわらず、動作音を抑えると共に、形成される弛み量のばらつきを少なくすることができるようになる。
10…画像形成装置
110…印字ヘッド群
120…搬送ベルト
130…給紙装置群
131…給紙台
132…第1給紙トレイ
133…第2給紙トレイ
134…第3給紙トレイ
140…排紙トレイ
141…用紙反転機構
150…制御部
151…搬送制御部
160…操作パネル部
201…レジストローラ
211…加減速制御給紙ローラ
215…加減速制御ローラ
240…加減速制御モータ
244…エンコーダ
250…レジストモータ
261…レジストセンサ
262…用紙センサ

Claims (1)

  1. 給紙装置から給紙された用紙を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記用紙を一時停止させるレジスト手段と、
    前記搬送手段と前記レジスト手段との間に設けられた用紙検出手段と、
    前記搬送手段の搬送量を検出するエンコーダ手段と、
    前記搬送手段に対して、給紙された前記用紙を第1搬送速度で搬送させ、前記用紙検出手段が前記用紙を検出してから前記用紙を第1搬送量搬送すると、前記第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度に減速して用紙搬送を行なわせ、前記用紙検出手段が前記用紙を検出してから前記用紙を第2搬送量搬送すると、前記用紙を停止するための減速を開始させる搬送制御手段とを備え、
    前記搬送制御手段は、前記第1搬送速度から前記第2搬送速度に減速した際に、減速に要した時間を計測し、計測された時間に基づいて前記第2搬送量を設定することを特徴とする用紙搬送装置。
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