JP4229036B2 - 画像記録装置、及び被記録媒体の先端部の位置合わせ方法 - Google Patents

画像記録装置、及び被記録媒体の先端部の位置合わせ方法 Download PDF

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Description

本発明は、積層収納されている複数の被記録媒体を一枚ずつ分離して、画像を記録する記録部へと搬送する際に、記録部に対して被記録媒体の先端部の位置合わせを行う画像記録装置、及び被記録媒体の先端部の位置合わせ方法に関する。
従来から、積層収納されている複数の被記録媒体を一枚ずつ分離して、画像を記録する記録部へと搬送する際に、被記録媒体の先端部の位置合わせ(レジスト)を行う画像記録装置が案出されている。このような画像記録装置としては、例えば、積層収納されている用紙を1枚ずつ分離する給紙ローラと、給紙ローラによって分離された用紙を搬送する用紙搬送ローラと、給紙された用紙と画像の位置を位置決めするレジストローラと、用紙搬送方向に対しレジストローラよりも上流の所定位置に配置した用紙の検出センサと、用紙上に画像を記録する画像記録手段と、用紙を用紙搬送ローラからレジストローラに至るまでガイドするガイド板等を備えたものが知られている。この画像記録装置によれば、給紙ローラで給紙された用紙は停止しているレジストローラに先端をかみ込ませて停止させ、画像記録手段による画像記録の位置と用紙位置とを合わせてレジストローラが回転するように構成されているため、用紙の位置と画像の位置とを精度良く合わせることができるのである。
このような画像記録装置の一例として、特許文献1に記載されている画像形成装置がある。この画像形成装置によれば、画像を記録可能な作像手段と、この作像手段で形成された画像を用紙に転写する転写手段と、積層収納されている用紙を給紙する用紙給紙手段と、給紙された用紙と画像の位置を位置決めするレジストローラと、用紙搬送方向に対しレジストローラの上流に配置した用紙の検出手段と、用紙給紙手段を駆動する給紙駆動手段と、レジストローラを駆動するレジストローラ駆動手段とを備え、給紙駆動手段で給紙された用紙が検出手段で検出された後、搬送速度を徐々に減速し、一定時間経過後に給紙を停止するようにすることにより、用紙突入時のガイド板へのたたき音を低減するように構成されている。また用紙サイズによって一定時間を変化させるようにすることにより、用紙サイズに拘わらずたたき音を最小化するように構成されている。
特開平10−254202号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置においては、単にたたき音の低減を目的として、レジストローラに突入する用紙のスピードを徐々に遅く、すなわち第1のスピードから第2のスピードへと切り替えるので、どのような場合でも全体としての記録処理時間が長くなってしまうという問題点があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、記録紙サイズの大小及び/又は記録モードの違いによって記録紙の搬送速度を制御することにより、高品質な画像等の特定記録の場合には記録紙の先端部がレジストローラによってダメージを受けることがないようにレジスト時に搬送速度を低減させ、特定記録以外の記録の場合には全体としての記録速度が低下しないようにレジスト時の搬送速度を低減させない画像記録装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コーティングの施されている被記録媒体を給して搬送する自動給紙装置と、当該自動給紙装置により搬送されてきた被記録媒体をインクジェット式の記録部へと搬送する搬送ローラとを備え、被記録媒体を前記記録部へ搬送する前に被記録媒体の先端部を前記搬送ローラに当接させることにより被記録媒体の先端部を前記記録部に対して位置合わせ可能な画像記録装置であって、定条件下の場合、前記自動給紙装置が被記録媒体を搬送する速度よりも低い速度に変更して被記録媒体の先端部を前記搬送ローラに当接させることにより前記コーティングの剥がれを低減する制御手段を備えたことを特徴とする。
また請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記自動給紙装置と前記搬送ローラとの間に設けられ、被記録媒体の先端部の位置を検出する検出手段を備え、前記特定条件下の場合、前記制御手段は、被記録媒体の先端部が前記検出手段と前記搬送ローラとの間の所定位置まで搬送されたら、この所定位置まで搬送されてきた速度よりも低い速度に変更して被記録媒体の先端部を前記搬送ローラに当接させることを特徴とする。
更に請求項3の発明は、請求項1または2の何れかの発明において、前記特定条件は、前記記録部が被記録媒体の一記録面の全てに記録を行う縁無し記録モードが設定されている場合であることを特徴とする。
また請求項の発明は、請求項1または2の何れかの発明において、前記特定条件は、被記録媒体の搬送方向と交差する辺の長さが所定の長さ以下である被記録媒体に対して記録を行う場合であることを特徴とする。
また請求項の発明は、請求項1または2の何れかの発明において、前記特定条件は、前記記録部が被記録媒体の一記録面の全てに記録を行う縁無し記録モードが設定され、且つ被記録媒体の搬送方向と交差する辺の長さが所定の長さ以下である被記録媒体に対して記録を行う場合であることを特徴とする。
また請求項の発明は、請求項1または2の何れかの発明において、特定条件下でない場合、前記制御部は、前記自動給紙装置が被記録媒体を搬送する速度よりも低い速度に変更せずに被記録媒体の先端部を前記搬送ローラに当接させることを特徴とする。
また請求項の発明は、コーティングの施されている被記録媒体を給して搬送する自動給紙装置と、当該自動給紙装置により搬送されてきた被記録媒体をインクジェット式の記録部へと搬送する搬送ローラとを備える画像記録装置において、被記録媒体を記録部へ搬送する前に被記録媒体の先端部を前記搬送ローラに当接させることにより被記録媒体の先端部を前記記録部に対して位置合わせをする方法であって、該画像記録装置が特定条件下にある場合、前記自動給紙装置が被記録媒体を搬送する速度よりも低い速度に変更して被記録媒体の先端部を前記搬送ローラに当接させることにより前記コーティングの剥がれを低減する工程からなることを特徴とする。
また請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記前記自動給紙装置と前記搬送ローラとの間で被記録媒体の先端部の位置を検出する工程と、前記検出工程で被記録媒体の先端部が検出された位置と前記搬送ローラとの間の所定位置まで被記録媒体の先端部が搬送されたか否かを判断する工程と、を更に備え、前記特定条件下の場合、被記録媒体の先端部が前記所定位置まで搬送されてきたら、この所定位置まで搬送されてきた速度よりも低い速度に変更して被記録媒体の先端部を前記搬送ローラに当接させることを特徴とする。
また請求項の発明は、請求項7または8の何れかの発明において、前記特定条件は、前記記録部が被記録媒体の一記録面の全てに記録を行う縁無し記録モードが設定されている場合であることを特徴とする。
また請求項10の発明は、請求項7または8の何れかの発明において、前記特定条件は、被記録媒体の搬送方向と交差する辺の長さが所定の長さ以下である被記録媒体に対して記録を行う場合であることを特徴とする。
また請求項11の発明は、請求項7または8の何れかの発明において、前記特定条件は、前記記録部が被記録媒体の一記録面の全てに記録を行う縁無し記録モードが設定され、且つ被記録媒体の搬送方向と交差する辺の長さが所定の長さ以下である被記録媒体に対して記録を行う場合であることを特徴とする。
また請求項12の発明は、請求項7または8の何れかの発明において、特定条件下でない場合、前記自動給紙装置が被記録媒体を搬送する速度よりも低い速度に変更されずに被記録媒体の先端部が前記搬送ローラに当接することを特徴とする。
請求項1,2,7,8の発明によれば、コーティングの施されている被記録媒体の先端部をインクジェット式の記録部に対して位置合わせをする際に、画像記録装置が特定条件下にある場合には、被記録媒体の先端部のコーティングが搬送ローラによって剥がれるのを低減するように搬送速度を前記自動給紙装置が被記録媒体を搬送する速度よりも低い速度に変更して被記録媒体の先端部を搬送ローラに当接させることができるので、高品位な記録画像を得られるという効果を奏する。
請求項及び請求項の発明によれば、被記録媒体の一記録面の全てに画像が記録される縁無し記録モードが設定されている場合に、被記録媒体の先端部のコーティングが搬送ローラによって剥がれるのを低減するように搬送速度を前記自動給紙装置が被記録媒体を搬送する速度よりも低い速度に変更して被記録媒体の先端部を搬送ローラに当接させることができるので、縁無し記録の場合に特に顕著となる端部のコーティングの剥がれのない高品位な記録画像を得られるという効果を奏する。
また、被記録媒体の搬送方向と交差する辺の長さが所定の長さよりも長い被記録媒体に対して記録を行う場合に搬送速度を低減すると、被記録媒体の先端部が搬送ローラに当接することにより位置合わせを行う際の被記録媒体の斜行を補正する能力が低減してしまうため、請求項及び請求項10の発明によれば、被記録媒体の斜行補正能力の低減を防止できるという効果を奏する。
請求項及び請求項11の発明によれば、請求項及び請求項の発明による効果と、請求項及び請求項10の発明による効果とを同時に得られるという効果を奏することができる。
請求項及び請求項12の発明によれば、画像記録装置が特定条件下にない場合には、搬送速度を途中で低減することなく、被記録媒体の先端部を搬送ローラに当接することができるので、全体として記録動作速度を低下させないという効果を奏する。
以下、本発明を具体化した実施形態を、図1乃至図8を参照して説明する。図1は、本実施形態の多機能装置の外観斜視図であり、図2は、多機能装置の内部機構の全体構成をあらわす平面図であり、図3は、多機能装置を左右位置の略中央で切断した断面図であり、図4は、多機能装置の電気的構成を示すブロック図であり、図5は、給紙装置から記録部に至るまでの記録紙の搬送経路を示した概略図であり、図6(a)及び図6(b)は、搬送ローラ227の構造を強調して示した斜視図及び断面図であり、図7(a)及び図7(b)は、図5のP2の位置から減速したときの速度と、記録紙Pの先端部のめくれ面積との関係を示したグラフ及び表であり、図8は、本実施形態の位置合わせ方法の手順を示したフローチャートである。
本実施形態の画像記録装置は、プリンタ機能と、コピー機能と、スキャナ機能と、ファクシミリ機能とを備えた多機能装置(以下、MFD:Multi Function Deviceと称す)であって、図1乃至図3に示すように、合成樹脂製の射出成形品からなる本体フレーム1の上面にコピー機能やスキャナ機能を実行するための画像読取装置2が設けられている。画像読取装置2の下方には、左右方向に往復移動可能であって、被記録媒体たる記録紙P上に画像を記録可能な記録ヘッド10を搭載したキャリッジ3と、その記録ヘッド10のノズルの目詰まりを回復させるためのメンテナンスユニット4と、記録ヘッド10にインクを供給するインクタンク5とが設けられている。ここで、被記録媒体とは、普通紙のみならず、光沢紙やインクジェット専用紙等のコーティング紙、更にはOHP用紙等のプラスチックフィルムも含む趣旨である。また、本体フレーム1の前面の開口部1aからは排紙トレイ6を備える給紙カセット7が挿抜可能に構成されている。キャリッジ3の移動経路の左端から右端に近い位置に至る長い領域は記録領域8となっており、この記録領域8よりも右方向、即ち移動経路の右端部には、記録ヘッド10のメンテナンス位置や、キャリッジ3の原点位置(ホームポジション)が設けられている。従って、この移動経路の右端部にメンテナンスユニット4が設けられている。更に、キャリッジ3の移動経路の左端側には、記録ヘッド10の各ノズルからインクを強制的に噴射するためのフラッシング部(図示せず)が設けられている。図2では、キャリッジ3がフラッシング部の真上に配置されているので、フラッシング部は図示されていない。また、メンテナンス位置の前方(手前)には、ブラック(黒)、シアン、マゼンダ、イエローの4色のインクタンク5(インクカートリッジ)が一列に並んで配置されている。
また、本実施形態では、給紙カセット7は、例えばA4サイズ、レターサイズ、リーガルサイズ、はがきサイズ等にカットされた記録紙Pをその短辺が用紙搬送方向(副走査方向、前後方向)と直交する方向(主走査方向、左右方向)に延びるようにして複数枚積層(堆積)されて収納できる。なお、給紙カセット7の前端部側には、リーガルサイズ等の長い記録紙Pの後端部を支持するための補助支持部材7aが前後方向に移動可能に装着されている。図3では、補助支持部材7aが本体フレーム1(開口部1a)から外部に突出する位置に配置されている状態を示しているが、A4サイズ等の給紙カセット7内に納まってしまう(開口部1aから本体フレーム1の外部へ突出しない)記録紙Pを用いる場合には、図1に示すように、収納部7bに補助支持部材7aを給紙の妨げとならないように収納することができる。
また、給紙カセット7の奥側(図3において給紙カセット7の後端部側)には、用紙分離用の土手部208が配置されている。また、金属板製の箱型のメインフレーム110には、給紙手段206における給紙アーム206aの基端部が上下方向に回動可能に装着されている。この給紙アーム206aの下端に設けられた給紙ローラ206bと、土手部208とにより、給紙カセット7内に積層(堆積)収納された被記録媒体である記録紙Pが一枚ずつ分離搬送されるのである。分離された記録紙Pは上方向且つ前方向へのUターンパス(給送路)209を介して給紙カセット7より上側(高い位置)に設けられた記録部207に給送される。記録部207は、プリンタ機能などを実現するためのインクジェット式の記録ヘッド10が搭載された往復動可能なキャリッジ3等からなり、給送されてきた記録紙P上に画像を記録する。
記録部207にて画像を記録された記録紙Pはその記録面を上向きにして排紙部210から排出されるが、その排紙された記録紙Pが載置される排紙トレイ6が給紙カセット7の上側に一体的に形成されており、排紙部210に連通する排紙口210aが本体フレーム1の前面の開口部1aと共通にして開口されている。
また、画像読取装置2の底壁211が、本体フレーム1の開口部をほぼ覆う上カバー体230の上方からほぼ隙間なく重畳されるように構成されている。この画像読取装置2は左側の側端に配置されている図示しない枢軸部を介して本体フレーム1に対して上下方向に回動可能に開閉されるように構成されている。さらに、画像読取装置2の上面を覆う原稿カバー体213の後端は画像読取装置2の後端に対して枢軸212aを介して装着されているので、原稿カバー体213は画像読取装置2に対して開閉可能に構成されている。
本体フレーム1の前方の上側で、且つ画像読取装置2の前方には、各種操作ボタンや液晶表示部等を備えた操作パネル部214が設けられており、画像読取装置2と操作パネル部214との平面視投影面積内に、記録部207と排紙部210並びにこの排紙部210の一側に設けられたインクタンク5が位置するように配置されている。また、給紙カセット7における補助支持部材7aを収納部7bに収納した状態では、給紙カセット7の前後方向の長さと、画像読取装置2及び操作パネル部214の前後方向の長さとはほぼ等しくなっている。従って、このMFDは平面視略正方形状の略直方体となるので、製品として出荷する梱包時にも梱包が容易となるとともに、梱包用の箱も小型化が可能となる。
画像読取装置2の上面には、原稿カバー体213を上側に開けて原稿を載置することができる載置用ガラス板216が設けられ、その下側に画像読取り用のイメージスキャナ装置(CIS:Contact Image Sensor)217が図3の紙面と直交する方向(主走査方向、図1、図2における左右方向)に延びるガイドシャフト244に沿って往復移動可能に設けられている。
4つのインクタンク5は、フルカラー記録のための4色(ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y))のインクを各々収容しており、平面視の面積が小さく、且つ高さ寸法の高いほぼ矩形箱形状を備えている。これらのインクタンク5は前後方向に沿って一列状に収納されており、画像読取装置2を本体フレーム1から上方に回動させた(開いた)状態で着脱可能となる。
そして、各インクタンク5からインクジェット式の記録ヘッド10に複数本(本実施形態ではインク色と同じ4本)のインク供給管(インクチューブ)14を介してインクを供給するように構成されている。なお、4色よりも多数のインク色を使用する場合(6色〜8色等)には、そのインク色の数に応じたインクタンク5を収納可能に構成すれば良いし、インク供給管14もインクタンク5の数に合わせて増やせばよい。
また、上述した通り、搬送される記録紙Pの幅(記録紙Pの短辺)より外側には、その一端側(本実施形態では、図1及び図2で左側)に図示しないフラッシング部が、また、他端側(図1及び図2で右側)にメンテナンスユニット4がそれぞれ配置されている。これにより、記録ヘッド10はフラッシング部に設けられたフラッシング位置にて記録動作中等にノズルの目詰まり防止のためのインク吐出を行う。キャリッジ3はメンテナンスユニット4の近傍にメンテナンス位置が設けられており、メンテナンスユニット4のノズルキャップが記録ヘッド10のノズル面を下方から覆って黒インクとその他のカラーインクとを選択的に吸引したり、記録ヘッド10内の図示しないバッファタンク内の気泡を除去するための回復処理等を行ったりする。なお、キャリッジ3が所定のタイミングでメンテナンスユニット4近傍を左右方向に移動するとき、ワイパがノズル面の余剰インクや異物等を除去することでノズル面のクリーニングが行われる。
次に図4を参照して、このMFDの制御部(制御手段)について説明する。この制御部は、MFDの全体的な動作を制御するものである。
この制御部は、CPU300、ROM301、RAM302、EEPROM303を中心とするマイクロコンピュータとして構成され、バス305を介してASIC(Application Specific Integrated Circuit)306に接続されている。
そして、記録紙を副走査方向に搬送する搬送手段として、搬送ローラ227及び排紙ローラ228と、これらの搬送ロ−ラ227及び排紙ローラ228を駆動する駆動源となる搬送(LF)モータ24を備えている。搬送ローラ227及び排紙ローラ228は、搬送(LF)モータ24に接続され、この搬送ローラ227及び排紙ローラ228が回転することによって、記録紙Pが副走査方向(矢印A方向)に搬送される。
また、搬送(LF)モータ24の駆動量を制御する駆動量制御手段及び搬送(LF)モータ24の駆動量を補正する補正手段として、駆動量制御手順を指令するCPU300と、このCPU300から指令された駆動量制御手順に基づいて制御信号を生成するASIC306と、ASIC306において生成されて出力されたPWM信号を受け、搬送(LF)モータ24を回転するためのパルス信号等を形成する駆動回路311とを備えている。
ROM301には、MFDの各種動作を制御するプログラム等が格納されおり、RAM302は、CPUがこれらのプログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域として、また作業領域として用いられる。
ASIC306にはNCU(Network control Unit)317が接続されており、公衆回線からNCU317を介して入力された通信信号はMODEM318によって復調されてからASIC306に入力される。また、ASIC306がファクシミリ送信等で画像データを外部へ送信する場合には、その画像データがMODEM318によって通信信号に変調され、その通信信号がNCU317を介して公衆回線に出力される。
また、ASIC306は、CPU300からの指令に従い、例えば搬送(LF)モータ24に通電する相励磁信号等を生成して、これらの信号を搬送(LF)モータ24の駆動回路311やキャリッジ(CR)モータ320の駆動回路312に与え、駆動回路311や駆動回路312等を介して搬送(LF)モータ24やキャリッジ(CR)モータ320に駆動信号を通電し、搬送(LF)モータ24やキャリッジ(CR)モータ320の回転、停止等の制御を行っている。
更に、ASIC306には、用紙スタッカーからMFDの装置本体内に供給された原稿の画像や文字を読み取るための、画像読取部217(例えば、CISやCCDなど)、送受信操作のためのキーボード321や液晶ディスプレイ(LCD)322を備えたパネルインターフェース314、パソコンなどの外部機器とパラレルケーブルやUSBケーブルを介してデータの送受信を行うためのパラレルインターフェース315やUSBインターフェース316、などが接続されている。
更に、ASIC306には、記録紙PがMFD内部に給紙されたときに、その記録紙Pの位置を検出するために備えられたレジセンサ308、搬送ローラ227の回転量を検出するために搬送ローラ227又は搬送(LF)モータに設けられたロータリエンコーダ309、キャリッジ3の移動量を検出するためのリニアエンコーダ310等が接続されている。
また、更にASIC306内には、ロータリエンコーダ309から出力されるパルス信号のパルス数をカウントするカウンタ306aや、後述するタイマ306bや、給紙手段206によって搬送される記録紙Pの先端部の目標位置を設定するためのレジスタ306cが設けられている。この他にも各種カウンタやタイマ、そして各種レジスタ等もASIC306内に設けられているが、本実施形態の説明には関係がないので、ここでは詳述しない。
駆動回路311は、搬送(LF)ローラ227に接続された搬送(LF)モータ24を駆動させるためのものであり、この駆動回路311が搬送ローラ227を駆動することにより、記録紙Pが副走査方向(矢印A方向))に搬送される。
駆動回路312は、記録ヘッド10が搭載されたキャリッジ3を主走査方向に移動させるキャリッジ(CR)モータ320を駆動するためのものであり、この駆動回路312がキャリッジ(CR)モータ320を駆動することにより、キャリッジ3が主走査方向(左右方向)に移動し、これに伴い、キャリッジ3に搭載されている記録ヘッド10が主走査方向に移動する。
駆動回路313は、記録ヘッド10から所定のタイミングで所定量のインクを記録紙Pに対して選択的に吐出させるためのものであり、CPU300から出力される駆動制御手順に基づきASIC306において生成され出力された信号を受けて、記録ヘッド10を駆動制御する。
次に、本実施形態における記録紙Pの先端部の位置合わせを行う方法を説明する前に、図5を参照して、一般的な位置合わせ方法の概略を説明する。
給紙手段206の給紙ローラ206bが回転することにより、給紙カセット7上に積層載置された複数の記録紙Pから最上位の記録紙Pが1枚だけ土手部208で分離されるが、この分離された記録紙PはUターンパス209に沿って記録部207に向かって搬送される。そして記録紙Pの先端部がレジセンサ308に到達することにより、レジセンサ308はON状態となる。そして更に記録紙Pは搬送され続け、停止しているか、又は逆回転をしている搬送ローラ227に記録紙Pの先端部が当接した後も更に記録紙Pは僅かに搬送される。このときに記録紙Pは撓んで位置合わせが行われるのである。このとき、記録紙Pが斜行している場合に、その斜行も補正されることは言うまでもない。
ここで、図6(a)及び図6(b)を参照して、本実施形態のレジストローラたる搬送ローラ227の構成について説明する。この搬送ローラ227は、図6に示すように、真直性の良い軸227aに、セラミック粒を含有した塗料227bをコーティングして形成されている。軸227aは外径略8mmの快削鋼(SUM22L−D)から形成されており、その表面には化成ニッケルメッキ(MCNi3)が施されている。搬送ローラ227の概略的な形成方法としては、まず軸227aが加工され、セラミック塗料227bが塗布された後、焼き付けが行われることで形成される。セラミック塗料227bの膜厚は略34μmである。この説明からもわかるように、図6(a)及び図6(b)は、搬送ローラ227の構造を理解し易くするために軸227aの外径に対するセラミック塗料227bの膜厚を非常に強調して記載してある。
このように、本実施形態の搬送(レジスト)ローラ227は、快削鋼の軸227aの表面にセラミック塗料227bを塗布することにより、記録紙Pに対して非常に摩擦力が大きい。このため、記録紙Pに対して搬送と停止と記録とを交互に繰り返すインクジェット式のプリンタにおいては、摩擦力の大きな搬送ローラ227が効果的である。しかしながら、摩擦力の大きな搬送ローラ227を用いることで、以下のような問題点が生じるのである。即ち、記録紙Pを記録部207へと搬送する前に、記録紙Pの先端部を搬送(レジスト)ローラ227に当接させて位置合わせを行うと、搬送(レジスト)ローラ227と当接した記録紙Pの先端部がめくれて破損してしまう(ダメージを受ける)ことがある。特に記録紙Pが光沢紙等のコーティング紙の場合、先端部分のコーティングが剥がれてしまうのである。
そこで、図7(a)及び図7(b)は、記録紙Pの先端部が搬送(レジスト)ローラ227によって記録部207に対する位置合わせを行われるときに図5のP2の位置から減速したときの速度と、記録紙Pの先端部のめくれ面積との関係を実験した結果をグラフと表で示している。記録紙Pの先端部がP2の位置に到達したと判断されたときに、記録紙Pの搬送速度は第3の速度に変更されるが(図8のS9、S11参照)、このグラフからも明らかなように、第3の速度が遅ければ遅いほど記録紙Pの先端部のめくれ面積が小さくなっていることがわかる。
しかし、第3の速度があまりに小さいと、記録紙Pの先端部を搬送ローラ227に当接させて位置合わせを行うときに、記録紙Pの斜行を補正する能力が低下してしまい、更には3インチ/秒と4.5インチ/秒のときとでは先端めくれ面積に大差がないので、本実施形態においては第3の速度を4.5インチ/秒としている。本実施形態のMFDにおいては、特に記録紙Pの搬送方向と交差する辺の長さが2Lより大きい記録紙Pを用いる場合に第3の速度を低下させると、記録紙Pの斜行を補正する能力が低下することが実験により確認されている。
次に、図8を参照して、本実施形態の位置合わせの方法を詳細に説明する。図8は、本実施形態の位置合わせ方法の手順を示したフローチャートである。
使用者は、パラレルI/FやUSBI/Fを介して接続されたPCから、又は操作パネル部214から、これからMFDに実行させようとする記録処理を含めた各種処理を指示するが、記録を伴う処理の場合には、記録紙Pの縁一杯まで記録を行ういわゆる縁無し記録であるか否か等の記録モードや、記録紙Pのサイズ等も事前に入力される。そして記録モードや記録紙Pのサイズ等が確定したら、使用者はMFDに記録を伴う処理の実行を指示することとなる。
このように使用者からの指示が入力されると、CPU300を中心とする制御部は、入力された指示に基づいてMFDを動作させるために図8に示すフローチャートを実行する。
まず、初期設定が実行されると共に、カウンタ306aはロータリエンコーダ309から出力されるパルス信号のパルス数をカウントし始める(ステップ1:以下、S1と称す。他のステップも同様)。この初期設定には、以下の設定が含まれる。即ち、ASIC306内のカウンタ306a及びタイマ306bが0クリアされ、レジスタ306cには、給紙手段206によって給紙された記録紙Pの先端部が、土手部208からUターンパス209に向かって所定の距離(例えば、略30mm)分だけ進んだ第1の位置(P1)へと到達するために必要なロータリエンコーダ309のパルス数(第1のパルス数)が記憶されるのである。
次に、ASIC306が駆動回路311を介してLFモータ24を駆動することにより、給紙手段206は、給紙カセット7内に積層載置されている記録紙Pのうち最上位の記録紙Pに対して、第1の速度(例えば、3インチ/秒)で給紙を開始する(S2)。第2の速度よりも遅い第1の速度で給紙を開始するのは、記録紙P間の静止摩擦係数の方が動摩擦係数の方が大きいため、積層載置されている記録紙Pを一枚だけ分離して搬送する際には、より強い搬送力を必要とするからである。
一方、カウンタ306aがカウントしているパルス数は、レジスタ306c内に記憶されている第1のパルス数と常に比較されており、S3では、カウンタ306aがカウントしているパルス数が第1のパルス数に到達したか否かが判断される。カウンタ306aのパルス数が第1のパルス数に到達していないと判断されると(S3:No)、給紙手段206の給紙ローラ206bが回転しているか否か、即ち給紙エラーが発生したか否かが判断される(S13)。具体的には、以下のように判断される。ASIC306内のタイマ306bは、ロータリエンコーダ309から入力されるパルス信号のパルス間隔を計時している。即ち、ロータリエンコーダ309からパルスが1つ入力される毎にタイマ306bは0クリアされ、次のパルスが入力されるまでの時間を計時するのである。正常に記録紙が搬送されているときのパルス間隔は予めわかっているので、S13では、そのパルス間隔よりも多少長い所定の閾値(時間)が設定されており、次のパルスが入力されるまでの時間が、所定の閾値以上となったときに給紙ローラ206bが停止している、即ち給紙にエラーが生じたと判断するのである。従って、給紙エラーが発生したと判断されると(S13:Yes)、LCD322や図示しないスピーカ等を介して使用者にエラーが発生したことが報知され(S14)、このフローはエラー終了する。また、給紙エラーが発生していないと判断されると(S13:No)、このフローはS3の処理から繰り返し実行される。
一方、カウンタ306aのパルス数が第1のパルス数に到達したと判断されると(S3:Yes)、ASIC306は駆動回路311を介してLFモータ24を制御することにより、給紙手段206が記録紙Pを搬送する速度を第1の速度から第2の速度(例えば、8インチ/秒)へと変更する(S4)。カウンタ306aのパルス数が第1のパルス数に到達したということは、給紙ローラ206bが正常に回転したということであるから、記録紙Pが積層状態から1枚だけ分離されて給紙が成功したと推定できる。従って、分離に成功した記録紙Pの搬送をより速くするために、記録紙Pを搬送する速度を第1の速度よりも速い第2の速度へと変更するのである。
次に、記録紙Pの先端部がレジセンサ308によって検出されたか否か、即ちレジセンサ308がON状態になったか否かが判断される(S5)。レジセンサ308がON状態になっていないと判断されると(S5:No)、S13と同様に、給紙手段206の給紙ローラ206bが回転しているか否か、即ち給紙エラーが発生したか否かが判断される(S15)。給紙エラーが発生したと判断されると(S15:Yes)、LCD322や図示しないスピーカ等を介して使用者にエラーが発生したことが報知され(S14)、このフローはエラー終了する。また、給紙エラーが発生していないと判断されると(S15:No)、このフローはS5の処理から繰り返し実行される。
一方、レジセンサ308がON状態になったと判断されると(S5:Yes)、現在までにASIC306内のカウンタ306aにカウントされたパルス数に、更に12mm+α(略3mm分)だけ記録紙Pを搬送するためのパルス数が付加されたパルス数(第2のパルス数)がレジスタ306cに記憶されることにより、レジスタ306cが書き換えられる(S6)。本実施形態のMFDにおいては、レジセンサ308から搬送(レジスト)ローラ227までの距離が12mmであり、更にαは、記録紙Pを搬送(レジスト)ローラ227に突き当てた後、更に記録紙Pを撓ませることにより記録部207に対する記録紙Pのレジストを行うための追加搬送量である。従って、第2のパルス数は記録紙Pのレジストが完了するまでのパルス数となる。
次に、これから記録紙Pに対して行われる記録のモード及び記録紙Pのサイズが判断される(S7)。これは、上述したように、パラレルI/F315やUSBI/Fに接続されたPCや、又は操作パネル部214から予め指示者により入力された指示に基づいて判断されるのである。これから記録紙Pに対して行われる記録モードが、縁無し記録モードであり、且つ用紙搬送方向と交差する記録紙Pの用紙幅が2L版(127mm)以下であると判断されると(S7:Yes)、ASIC306内のレジスタ306cに記憶されている第2のパルス数は第3のパルス数に書き換えられるのである(S8)。この第3のパルス数とは、レジセンサ308がON状態になったときに、カウンタ306aに記憶されているパルス数に、更に10mmだけ記録紙Pを搬送するためのパルス数が付加されたパルス数である。従って、第3のパルス数は、レジセンサ308から搬送(レジスト)ローラ227に向かって10mm進んだ位置(P2)に相当するパルス数であり、必然的にP2は搬送(レジスト)ローラ227からレジセンサ308に向かって2mmの位置となる。
次に、カウンタ306aがカウントしているパルス数がP2に相当する第3のパルス数に到達したか否かが判断される(S9)。カウンタ306aがカウントしているパルス数は、レジスタ306c内に記憶されている第3のパルス数と常に比較されているので、S9では、カウンタ306aのパルス数が第3のパルス数に到達していないと判断されると(S9:No)、給紙手段206の給紙ローラ206bが回転しているか否か、即ちカウンタ306aのカウント数が変化しているか否かが判断される(S16)。
上述した通り、ASIC306内のタイマ306bは、ロータリエンコーダ309から入力されるパルス信号のパルス間隔を計時している。即ち、ロータリエンコーダ309からパルスが1つ入力される毎にタイマ306bは0クリアされ、次のパルスが入力されるまでの時間を計時するのである。正常に記録紙が搬送されているときのパルス間隔は予めわかっているので、S16ではS13と同様に、所定の閾値(時間)が設定されており、次のパルスが入力されるまでの時間が、所定の閾値以上となったときに給紙ローラ206bが停止している、即ちカウンタ306aのカウント数が変化していないと判断されるのである。従って、カウンタ306aのカウント数が変化していると判断されると(S16:No)、S9へと戻るが、カウンタ306aのカウント数が変化していないと判断されると(S16:Yes)、このフローを終了する。これは、S5にて既にレジセンサ308がON状態となっていることからも明らかなように、記録紙Pの先端部はレジセンサ308の位置に到達又は通過しているのであるから、この給紙処理が終了した後に行われる別の先端部検出時に、即ち記録部207内に設けられている別の記録紙端部検出センサによる記録紙Pの先端検出時にエラーを検出すればよいからである。
一方、カウンタ306aのパルス数が第3のパルス数に到達したと判断されると(S9:Yes)、ASIC306内のレジスタ306cに記憶されている第3のパルス数は上述した第2のパルス数に書き換えられる(S10)。更に、ASIC306は駆動回路311を介してLFモータ24を制御することにより、給紙手段206が記録紙Pを搬送する速度を第2の速度から第3の速度(例えば、4.5インチ/秒)へと変更する(S11)。これは、上述した通り、第3の速度よりも速い第2の速度で光沢紙等のコーティング紙を搬送ローラ227に当接させると、先端部のめくれ面積が大きくなることで記録紙Pが破損する(ダメージを受ける)ため、記録品質が低下するからである。
そして最後に、カウンタ306aがカウントしているパルス数がレジスト終了に相当する第2のパルス数に到達したか否かが判断される(S12)。カウンタ306aがカウントしているパルス数は、レジスタ306c内に記憶されている第2のパルス数と常に比較されているので、カウンタ306aのパルス数が第2のパルス数に到達していないと判断されている間(S12:No)はS12が繰り返され、カウンタ306aのパルス数が第2のパルス数に到達したと判断されると(S12:Yes)、このフローは終了する。
なお、図5において、土手部208からUターンパス209に向かって略30mm分だけ進んだ第1の位置(P1)に比して、レジセンサ308から搬送ローラ227のレジスト位置(レジ位置)までの距離(12mm)やレジセンサ308から第2の位置(P2)までの距離(10mm)が長く記載されているが、これはレジセンサ308と第2の位置(P2)とレジ位置との関係を理解しやすくするために誇張して記載したためである。
なお、本実施形態で、搬送(レジスト)ローラ227の直前で記録紙Pの搬送速度を第2の速度から第3の速度に減速する条件は、(1)使用者によって予め縁無し記録モードが選択されていること、そして(2)用紙搬送方向と交差する記録紙Pの用紙幅が2L版(127mm)以下であること、の2つであるが、このように条件を設定した理由は、以下の通りである。
即ち、縁無し記録モードの場合、記録紙Pの一記録面の全体に記録が施されるため、レジスト時に搬送(レジスト)ローラ227で記録紙Pの先端部がめくれ等により破損すると、せっかく記録紙Pの一記録面の全体に画像を記録したにもかかわらず、先端部の破損部分で画像が欠落したりして記録画像の品質が低下してしまうからである。
また、記録紙Pの用紙幅が2L版(127mm)以下の場合には、一般に写真画質用光沢紙やインクジェットプリント専用紙等のコーティングが施された特殊紙が用いられることが多いため、レジスト時に搬送(レジスト)ローラ227で記録紙Pの先端部がめくれ等によりコーティング部が破損すると、記録画像の品質が低下してしまうからである。更には、本実施形態のMFDでは、用紙幅が2L版より長い記録紙Pを用いた場合に搬送(レジスト)ローラ227の直前で記録紙Pの搬送速度を第2の速度から第3の速度に減速すると、記録紙Pの斜行補正能力が低下することがわかっているので、記録紙Pの用紙幅が所定の長さ以下の場合に、搬送(レジスト)ローラ227の直前で記録紙Pの搬送速度を第2の速度から第3の速度に減速することとしたのである。
また、本実施形態で上述した2つの条件をアンド条件としたのは、一般に使用者が縁無し記録を行うのは、例えばデジタルカメラ等のデータを写真サイズの記録紙やインクジェットプリンタ専用にコーティングされた専用はがきに記録する場合が多いことを想定したからである。この場合、例えば、A4サイズの記録紙に縁無し記録を行う場合には、上述した実施形態では搬送(レジスト)ローラ227の直前で記録紙Pの搬送速度を第2の速度から第3の速度に減速しないことになるが、A4サイズのように大きな記録紙の場合には、2L版以下の記録紙に比べて大きいため、先端めくれが生じたとしても目立ち難く、更には、斜行の補正能力を低下させないためである。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることができる。
例えば、搬送(レジスト)ローラ227の直前で記録紙Pの搬送速度を第2の速度から第3の速度に減速する条件は、図8のS7において、使用者によって予め縁無し記録モードが選択されており、且つ用紙搬送方向と交差する記録紙Pの用紙幅が2L版(127mm)以下のときとされているが、縁無し記録モードが選択されたときや、用紙搬送方向と交差する記録紙Pの用紙幅が2L版(127mm)以下のときは、少なくとも一方が条件に当てはまれば、搬送(レジスト)ローラ227の直前で記録紙Pの搬送速度を第2の速度から第3の速度に減速するように構成してもよい。即ち、図8のS7が「縁無記録又は用紙幅2L以下」と変更されればよい。
また、本実施形態の第1〜第3の速度や、P1とP2の位置、更には用紙搬送方向と交差する記録紙Pの用紙幅が2L版(127mm)以下という長さ等は、上述した速度や位置に限定されるものではなく、装置全体の大きさや、給紙ローラや搬送ローラ等の表面材質やスペック等によって、装置毎に適宜決定されればよいことは言うまでもない。
以上詳述した通り、本発明によれば、被記録媒体の先端部を記録部に対して位置合わせをする際に、画像記録装置が特定条件下にある場合には、被記録媒体の先端部が搬送ローラによって破損することのない(ダメージを受けることがない)ように搬送速度を低減させることができるので、高品位な記録画像を得られる。
また、別の発明によれば、被記録媒体の一記録面の全てに画像が記録される縁無し記録モードが設定されている場合に、被記録媒体の先端部が搬送ローラによって破損することのない(ダメージを受けることがない)ように搬送速度を低減することができるので、縁無し記録の場合に特に顕著となる端部破損のない高品位な記録画像を得られる。
また、別の発明によれば、被記録媒体の搬送方向と交差する辺の長さが所定の長さ以下の被記録媒体に対して位置合わせを行う場合に搬送速度を低減することにより、被記録媒体の斜行補正能力の低減を防止できるという効果を奏する。
また、別の発明によれば、縁無し記録の場合に特に顕著となる端部破損のない高品位な記録画像を得られるという効果と共に、被記録媒体の斜行補正能力の低減を防止できるという効果を同時に奏する。
また、別の発明によれば、画像記録装置が特定条件下にない場合には、搬送速度を途中で低減することなく、被記録媒体の先端部を搬送ローラに当接することができるので、全体として記録動作速度を低下させることがない。
多機能装置の外観斜視図 内部機構の全体構成をあらわす平面図 多機能装置を左右位置の略中央で切断した断面図 多機能装置の電気的構成を示すブロック図 給紙装置から記録部に至るまでの記録紙の搬送経路を示した概略図 (a)及び図6(b)は、搬送ローラ227の構造を強調して示した斜視図及び断面図 (a)及び図7(b)は、図5のP2の位置から減速したときの速度と、記録紙Pの先端部のめくれ面積との関係を示したグラフ及び表 位置合わせ方法の手順を示したフローチャート
符号の説明
1 本体フレーム
2 画像読取装置
7 給紙カセット
206 給紙手段
207 記録部
208 土手部
209 Uターンパス
227 搬送(レジスト)ローラ
228 排紙ローラ
308 レジセンサ

Claims (12)

  1. コーティングの施されている被記録媒体を給して搬送する自動給紙装置と、当該自動給紙装置により搬送されてきた被記録媒体をインクジェット式の記録部へと搬送する搬送ローラとを備え、被記録媒体を前記記録部へ搬送する前に被記録媒体の先端部を前記搬送ローラに当接させることにより被記録媒体の先端部を前記記録部に対して位置合わせ可能な画像記録装置であって、
    定条件下の場合、前記自動給紙装置が被記録媒体を搬送する速度よりも低い速度に変更して被記録媒体の先端部を前記搬送ローラに当接させることにより前記コーティングの剥がれを低減する制御手段を備えることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記自動給紙装置と前記搬送ローラとの間に設けられ、被記録媒体の先端部の位置を検出する検出手段を備え、
    前記特定条件下の場合、前記制御手段は、被記録媒体の先端部が前記検出手段と前記搬送ローラとの間の所定位置まで搬送されたら、この所定位置まで搬送されてきた速度よりも低い速度に変更して被記録媒体の先端部を前記搬送ローラに当接させることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記特定条件は、前記記録部が被記録媒体の一記録面の全てに記録を行う縁無し記録モードが設定されている場合であることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の画像記録装置。
  4. 前記特定条件は、被記録媒体の搬送方向と交差する辺の長さが所定の長さ以下である被記録媒体に対して記録を行う場合であることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の画像記録装置。
  5. 前記特定条件は、前記記録部が被記録媒体の一記録面の全てに記録を行う縁無し記録モードが設定され、且つ被記録媒体の搬送方向と交差する辺の長さが所定の長さ以下である被記録媒体に対して記録を行う場合であることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の画像記録装置。
  6. 特定条件下でない場合、前記制御部は、前記自動給紙装置が被記録媒体を搬送する速度よりも低い速度に変更せずに被記録媒体の先端部を前記搬送ローラに当接させることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の画像記録装置。
  7. コーティングの施されている被記録媒体を給して搬送する自動給紙装置と、当該自動給紙装置により搬送されてきた被記録媒体をインクジェット式の記録部へと搬送する搬送ローラとを備える画像記録装置において、被記録媒体を前記記録部へ搬送する前に被記録媒体の先端部を前記搬送ローラに当接させることにより被記録媒体の先端部を前記記録部に対して位置合わせをする方法であって、
    該画像記録装置が特定条件下にある場合、前記自動給紙装置が被記録媒体を搬送する速度よりも低い速度に変更して被記録媒体の先端部を前記搬送ローラに当接させることにより前記コーティングの剥がれを低減する工程を備えることを特徴とする位置合わせ方法。
  8. 請求項7に記載の位置合わせ方法において、
    前記前記自動給紙装置と前記搬送ローラとの間で被記録媒体の先端部の位置を検出する工程と、
    前記検出工程で被記録媒体の先端部が検出された位置と前記搬送ローラとの間の所定位置まで被記録媒体の先端部が搬送されたか否かを判断する工程と、
    を更に備え、
    前記特定条件下の場合、被記録媒体の先端部が前記所定位置まで搬送されてきたら、この所定位置まで搬送されてきた速度よりも低い速度に変更して被記録媒体の先端部を前記搬送ローラに当接させることを特徴とする位置合わせ方法。
  9. 前記特定条件は、前記記録部が被記録媒体の一記録面の全てに記録を行う縁無し記録モードが設定されている場合であることを特徴とする請求項7または8の何れかに記載の位置合わせ方法。
  10. 前記特定条件は、被記録媒体の搬送方向と交差する辺の長さが所定の長さ以下である被記録媒体に対して記録を行う場合であることを特徴とする請求項7または8の何れかに記載の位置合わせ方法。
  11. 前記特定条件は、前記記録部が被記録媒体の一記録面の全てに記録を行う縁無し記録モードが設定され、且つ被記録媒体の搬送方向と交差する辺の長さが所定の長さ以下である被記録媒体に対して記録を行う場合であることを特徴とする請求項7または8の何れかに記載の位置合わせ方法。
  12. 特定条件下でない場合、前記自動給紙装置が被記録媒体を搬送する速度よりも低い速度に変更されずに被記録媒体の先端部が前記搬送ローラに当接することを特徴とする請求項7または8の何れかに記載の位置合わせ方法。
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