JP4940666B2 - 直流電動機制御装置およびインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電動機制御装置およびインクジェット記録装置に関し、特に、記録媒体の種類や直流電動機の特性に影響されることなく、高精度に記録媒体を目標位置に搬送することができる直流電動機制御装置およびインクジェット記録装置に関する。
従来より、搬送装置によって搬送される記録媒体に記録ヘッドからインクを吐出させて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。また、近年では、このインクジェット記録装置に搭載されている搬送装置の駆動源として、パルスモータよりも廉価な直流電動機(以下、「DCモータ」と称す)が用いられており、インクジェット記録装置では、このDCモータの駆動を制御することで記録媒体の搬送が制御されている。
記録媒体の搬送を制御する方法としては、例えば、DCモータの回転量を検出可能な光センサを設け、DCモータが回転する度に、この光センサから出力されるパルス信号をカウントすることで、DCモータの回転量を把握し、記録媒体の搬送を制御する方法が知られている。
また、このように記録媒体の搬送を制御する方法に関し、特に、記録媒体を微少搬送する場合には、図7に示すような方法が知られている。尚、次の特許文献1,2にも、同様な方法が開示されている。図7(a)の上段は、所定時間nにおける記録媒体の位置Pを示す図であり、図7(a)の下段は、所定時間nにおいてDCモータに出力されている電流値Iを示す図である。
図7(a)に示すように、記録媒体を微少搬送する場合には、記録媒体が目標位置Prefへ向かう方向である搬送方向に搬送される度に(DCモータが回転することで光センサから1つのパルス信号が出力される度に)、初期保持電流値If0の電流から一定の電流増加量Kで増加する電流をDCモータに出力する工程を繰り返すことで目標位置Prefまで記録媒体を搬送するのである。
ここで、記録媒体を搬送方向に搬送した場合、記録媒体には記録媒体のテンションやDCモータのコギングトルク等の影響によって搬送方向とは反対方向に記録媒体を戻す力(バックテンション)が働くことが分かっている。そのため、記録媒体が搬送方向に搬送される度に、DCモータに出力する電流をゼロにするのではなく、初期保持電流値If0の電流を出力して、バックテンションによって記録媒体が搬送方向とは反対方向に戻されるのが防止されている。
特開平2003−79189号公報(第0061段落等、図3等) 特開平2004−250133号公報(第0077段落等、図1等)
しかしながら、上述したバックテンションの大きさは、搬送する記録媒体の種類(普通紙、光沢紙、厚紙)や各固体が固有に有するDCモータの特性等によって異なるものである。即ち、バックテンションの大きさは常時一定ではない。そのため、上述したように、記録媒体が搬送方向に搬送される度に、一意の初期保持電流値If0の電流を出力する方法では、たまたま、バックテンションと初期保持電流値If0の電流による力とが同等であれば、図7(a)に示すように、記録媒体を目標位置まで搬送させることができるものの、バックテンションと初期保持電流値If0の電流による力との間に差が生じている場合には、次のような問題が生じていた。
この問題を図7(b)を参照して説明する。図7(b)は、図7(a)に対応する図であり、上述したように、記録媒体が搬送方向に搬送される度に一意の初期保持電流値If0の電流をDCモータに出力する場合において、特に、バックテンションが初期保持電流値If0の電流による力よりも大きかった場合を示している。
この場合には、図7(b)に示すように、DCモータに初期保持電流値If0の電流が出力された瞬間にバックテンションによって記録媒体が搬送方向とは反対方向に戻される動作が繰り替えされ、結局、記録媒体を目標位置Prefに記録媒体を搬送することができないという問題点があった。
一方、図示はしないが、バックテンションが初期保持電流値If0の電流による力よりも小さかった場合には、DCモータに初期保持電流値If0の電流が出力された場合に、更に記録媒体が搬送方向に搬送され、記録媒体が目標位置を超えて搬送される、所謂オーバーシュートが発生する可能性があるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、記録媒体の種類や直流電動機の特性に影響を受けることなく、記録媒体を高精度に目標位置に搬送することができる直流電動機制御装置およびインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の直流電動機制御装置は、直流電動機の回転量を検出する検出器から出力される信号に基づいて記録媒体が目標位置に搬送されるように前記直流電動機の駆動を制御するものであって、前記検出器から出力される信号に基づいて前記記録媒体が前記目標位置への方向である第1の方向に搬送されたか否かを判断する第1判断手段と、その第1判断手段によって前記記録媒体が前記第1の方向に搬送されたと判断される度に、前記直流電動機に最初に出力する電流値として第1電流値を設定する設定手段と、その設定手段によって設定される第1電流値の電流を前記直流電動機に出力し、再び前記第1判断手段によって前記記録媒体が前記第1の方向に搬送されたと判断されるまで、段階的に前記第1電流値よりも高い電流を前記直流電動機に出力する第1電流出力手段と、その第1電流出力手段によって前記第1電流値の電流が前記直流電動機に出力された後に、前記記録媒体が前記第1の方向とは反対方向の第2の方向に搬送されたか否かを判断する第2判断手段と、その第2判断手段によって前記記録媒体が前記第2の方向に搬送されたと判断された場合に、前記設定手段によって設定される前記第1電流値を、前記第1電流値よりも高い第2電流値に更新する第1更新手段とを備え、前記設定手段は、前記第1判断手段によって前記記録媒体が前記第1の方向に搬送されたと判断されると前記直流電動機に最初に出力する電流値として前記第2電流値を設定する
請求項2記載の直流電動機制御装置は、直流電動機の回転量を検出する検出器から出力される信号に基づいて記録媒体が目標位置に搬送されるように前記直流電動機の駆動を制御するものであって、前記検出器から出力される信号に基づいて前記記録媒体が前記目標位置への方向である第1の方向に搬送されたか否かを判断する第1判断手段と、その第1判断手段によって前記記録媒体が前記第1の方向に搬送されたと判断される度に、前記直流電動機に最初に出力する電流値として第1電流値を設定する設定手段と、その設定手段によって設定される第1電流値の電流を前記直流電動機に出力し、前記第1判断手段によって再び前記記録媒体が前記第1の方向に搬送されたと判断されるまで段階的に前記第1電流値よりも高い電流を前記直流電動機に出力する第1電流出力手段と、その第1電流出力手段によって前記第1電流値の電流が前記直流電動機に出力された後に、前記記録媒体が前記目標位置を超えて搬送されたか否かを判断する第3判断手段と、その第3判断手段によって前記記録媒体が前記目標位置を超えて搬送されたと判断された場合に、前記設定手段によって設定される前記第1電流値を、前記第1電流値よりも低い第3電流値に更新する第2更新手段と、その第2更新手段によって更新された第3電流値に向けて前記第1電流値よりも低い電流値を前記直流電動機に段階的に出力する第2電流出力手段と、その第2電流出力手段によって電流が前記直流電動機に出力された後、前記記録媒体が前記目標位置に搬送されたか否かを判断する目標位置判断手段と、その目標位置判断手段によって前記記録媒体が前記目標位置に搬送されたと判断された場合に、前記第2電流出力手段によって第3電流値が前記直流電動機へ出力されるのを保持する保持手段とを備えている。
請求項3記載の直流電動機制御装置は、請求項1に記載の直流電動機制御装置において、前記第1電流出力手段によって前記第1電流値の電流が前記直流電動機に出力されてから前記記録媒体が前記目標位置を超えて搬送されたか否かを判断する第3判断手段と、その第3判断手段によって前記記録媒体が前記目標位置を超えて搬送されたと判断された場合に、前記設定手段によって設定される前記第1電流値を、前記第1電流値よりも低い第3電流値に更新する第2更新手段と、その第2更新手段によって更新された第3電流値に向けて前記第1電流値よりも低い電流値を前記直流電動機に段階的に出力する第2電流出力手段とを備えている。
請求項4に記載の直流電動機制御装置は、請求項3に記載の直流電動機制御装置において、前記第2電流出力手段によって前記直流電動機に電流が出力されてから前記記録媒体がさらに前記目標位置を超えて搬送されたか否かを判断する第4判断手段と、その第4判断手段によって前記記録媒体がさらに前記目標位置を超えて搬送されたと判断された場合に、前記第2電流出力手段によって前記直流電動機に出力される電流の電流値よりも低い電流値の電流を前記直流電動機に出力する第3電流出力手段とを備えている。
請求項5記載のインクジェット記録装置は、請求項1から4のいずれかに記載の直流電動機制御装置と、その直流電動機制御装置によって制御される直流電動機と、その直流電動機の回転量を検出する検出器と、前記直流電動機によって駆動されて記録媒体を搬送する搬送装置と、その搬送装置によって搬送される記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドとを備えている。
請求項1記載の直流電動機制御装置によれば、記録媒体が目標位置への方向である第1の方向に搬送される度に、直流電動機には第1電流値の電流から段階的に第1電流値よりも高い電流が直流電動機に出力されるので、記録媒体を微少搬送させることができる。一方、記録媒体が第1の方向とは反対方向の第2の方向に搬送された場合、具体的には、記録媒体を第2の方向に戻す力(バックテンション)が第1電流値の電流による力よりも大きかったことが原因となり、記録媒体が第2の方向に搬送された場合には、第1電流値の電流に代えて、第1電流値よりも高い第2電流値の電流が直流電動機に出力される。よって、バックテンションが第1電流値の電流による力よりも大きかったとしても、それを修正して、記録媒体を高精度に目標位置に搬送することができるという効果がある。
請求項2記載の直流電動機制御装置によれば、記録媒体が目標位置への方向である第1の方向に搬送される度に、直流電動機には第1電流値の電流から段階的に第1電流値よりも高い電流が直流電動機に出力されるので、記録媒体を微少搬送させることができる。一方、記録媒体が目標位置を超えて搬送されたと判断された場合、具体的には、記録媒体を第1の方向とは反対の第2の方向に戻す力(バックテンション)が第1電流値の電流による力よりも小さかったことが原因となり、記録媒体が目標位置を超えて搬送された場合には、第1電流値の電流に代えて、第1電流値よりも低い第3電流値に向けて第1電流値よりも低い電流値の電流が直流電動機に出力される。よって、記録媒体が目標位置を超えて搬送されたとしても、最終的には、記録媒体を高精度に目標位置に搬送することができるという効果がある。
請求項3記載の直流電動機制御装置によれば、請求項1に記載の直流電動機制御装置の奏する効果に加え、記録媒体が目標位置を超えて搬送されたと判断された場合、具体的には、記録媒体を第1の方向とは反対の第2の方向に戻す力(バックテンション)が第1電流値の電流による力よりも小さかったことが原因となり、記録媒体が目標位置を超えて搬送された場合には、第1電流値の電流に代えて、第1電流値よりも低い第3電流値に向けて第1電流値よりも低い電流値の電流が直流電動機に出力される。よって、記録媒体が目標位置を超えて搬送されたとしても、最終的には、記録媒体を高精度に目標位置に搬送することができるという効果がある。即ち、バックテンションが第1電流値の電流による力よりも大きかった場合であっても、バックテンションが第1電流値の電流による力よりも小さかった場合であっても、いずれの場合であっても、記録媒体を高精度に目標位置に搬送することができるという効果がある。換言すれば、記録媒体の種類や直流電動機の特性に影響を受けることなく、記録媒体を高精度に目標位置に搬送することができるという効果がある。
請求項4記載の直流電動機制御装置によれば、請求項3に記載の直流電動機制御装置の奏する効果に加え、第1電流値よりも低い第3電流値に向けて第1電流値よりも低い電流値の電流が直流電動機に出力された結果、記録媒体がさらに目標位置を超えて搬送されたと判断された場合、より低い電流値の電流を直流電動機に出力される。よって、記録媒体を高精度に目標位置に搬送することができるという効果がある。
請求項5記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の直流電動機制御装置を備えているので、請求項1から4のいずれかに記載の直流電動機制御装置と同様な効果を奏することができる。
本発明の最適な実施形態について図面を参照して説明する。図1は、多機能周辺装置1を前方から見た斜視図、図2は多機能周辺装置1に搭載されているプリンタ構造部の断面図である。多機能周辺装置1は、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を備えているが、本発明は単なるプリンタ機能を有するインクジェットプリンタ装置であっても良い。
図1に示すように、多機能周辺装置1におけるハウジング2の前側(図1において手前側)の開口部2aは、その内部が上下に仕切られており、開口部2aの下側は記録媒体(記録用紙P)を給紙するための差込み可能な給紙カセット3が配置されている。開口部2aの上部側は記録済みの記録用紙Pが排紙される排紙部10となっており、記録済みの記録用紙Pは、矢印A方向に排出される。
給紙カセット3は、記録媒体(記録用紙)としての例えばA4サイズ、レターサイズ、はがきサイズ等にカットされた記録用紙Pをその短辺を主走査方向(Y軸方向、X軸方向(用紙搬送方向)と直交する方向)に沿って、複数枚堆積して収納できる。
ハウジング2の上部には、コピー機能やファクシミリ機能における原稿読取などのための画像読取装置が配置されている。この画像読取装置は図示しない枢軸部を介してハウジング2の一側端に対して上下開閉回動可能に構成され、さらに、画像読取装置の上面を覆う原稿カバー体13の後端は画像読取装置の後端に対して枢軸を中心に上下回動可能に装着されている。原稿カバー体13を上側に開けて載置用ガラス板上に原稿を載置し、載置用ガラス板の下側にて主走査方向(Y軸方向)に往復移動可能に設けられている原稿読取り用のスキャナ(例えばCIS:Contact Image
Sensor)70 (図3参照)にて原稿紙面の画像を読取るように構成されている。
ハウジング2の上側には、原稿カバー体13の前方に各種操作ボタンを備えた操作パネル部14と、操作手順や実行中の処理の状態を表示するための液晶表示装置(以下「LCD」と称す)15とが設けられている。また、ハウジング2の前面であって、操作パネル部14の下方には、外部メモリを挿入するための外部メモリ挿入部11が備えられている。外部メモリとは、例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、メモリスティック(登録商標)、SDカード(登録商標)、xD(登録商標)等である。
図2に示すように、多機能周辺装置1の内部には、記録用紙Pに対する記録を行うプリンタ部71が設けられている。このプリンタ部71の下方において、給紙カセット3の奥側(図2において右側)には、用紙分離用の土手部8が配置されている。また、土手部8よりもハウジング2の前面方向側(記録用紙Pの搬送方向(給送方向)上流側)には、上端部が上下方向に回動可能なアーム6aが装着されている。このアーム6aの下端に設けられた給紙ローラ6は、給紙カセット3に収納された記録用紙Pの最上部のものに当接している。
給紙ローラ6が紙送り方向(図2において反時計回り)に駆動されると、土手部(傾斜分離板)8により、給紙カセット3に堆積された記録媒体である記録用紙Pが一枚ずつ分離されて搬送される。分離された記録用紙Pは上横向きのUターンパス(給送路)9を介して給紙カセット3より後方の上側(高い位置)に設けられたレジストローラ対27まで給送される。
また、プリンタ部71は、記録用紙Pに対し記録を行うインクジェット式の記録ヘッド4、記録ヘッド4が搭載され主走査方向に往復動可能なキャリッジ5、キャリッジ5を往復移動させるために用紙搬送方向(矢印A方向)の下流側に配置されたガイド部材の上面にそれと平行状に配置されたタイミングベルト、そのタイミングベルトを駆動してキャリッジを駆動するCR(キャリッジ)モータ25(実施形態ではDCモータであるが、ステッピングモータ等他のモータでもよい。(図3参照))、記録ヘッド4の下面側にて搬送される記録用紙Pを支持する概略扁平板状のプラテン26、主走査方向(Y軸方向)に沿って延びるように配置されてキャリッジ5のY軸方向(主走査方向)位置を検知するためのエンコーダストリップ等を備えている。
この帯状のエンコーダストリップは検査面(Y軸方向に一定間隔で配置されたスリットの形成面)が垂直方向に沿うように配置されている。また、エンコーダストリップのY軸方向の1端部の外方側の所定位置は、キャリッジ5の原点(ホームポジション)となっており、かかるホームポジションにキャリッジ5がセットされているか否かを検出するキャリッジホームポジションセンサ73が配設されている(図3参照)。
また、プリンタ部71には、給紙ローラによって給送された記録用紙Pを記録ヘッド4の下面に搬送するレジストローラ対27が配置されている。このレジストローラ対27が紙送り方向(上側のローラが時計回り、下側のローラが反時計回り)に回転することにより、レジストローラ対27よりも搬送方向下流側に設けられた記録ヘッド4の下面即ちプラテン26上へと、記録用紙Pが搬送される。レジストローラ対27は、上下一対のローラであって、上側のローラが搬送モータ79(図3参照)にて駆動する駆動ローラとなっており、下側のローラは上側のローラの回転に従動して駆動する従動ローラとなっている。
レジストローラ対27近傍であって、搬送方向上流側の上方位置には、給紙ローラ6によって給送された記録用紙Pを検出するペーパセンサ72が設けられている。ペーパセンサ72は、発光ダイオードとフォトトランジスタとを備えた一般的な反射型の光センサで構成されている。給紙ローラ6による記録用紙Pの給送期間中に、このペーパセンサ72に記録用紙Pが検出されなかった場合には、給紙ローラ6やレジストローラ対27などの駆動系は停止され、エラーが表示される。
更に、プラテン26の下流側には、記録用紙Pの上面に接する拍車ローラ28aと、拍車ローラ28aの下面側に設けられ搬送モータ79にて駆動される排紙ローラ28bとが配置されている。拍車ローラ28aは、排紙ローラ28bに従動して回転する従動ローラとなっており、また、両ローラ28a,28b共、正逆回転(紙送り方向および反紙送り方向)に回転可能に形成されている。本実施の形態においては、レジストローラ対27、拍車ローラ28a、排紙ローラ28bとを断続的に紙送り方向に駆動することにより、間欠的に記録用紙Pを搬送する。
また、プリンタ部71には、図示を省略しているが、フルカラー記録のための4色(ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y))のインクを各々収容したインクカートリッジや、各インクカートリッジから記録ヘッド4にインクを供給する複数本のインク供給管、記録動作中に定期的にノズルの目詰まり防止のためのインク吐出(フラッシング)を行うためのフラッシング部、記録ヘッド4のノズル面のクリーニングや、記録ヘッド4上の図示しないバッファタンク内の気泡を除去するための回復処理等を行うメンテナンスユニット等が設けられている。
次に、多機能周辺装置1の電気的構成について、図3のブロック図に基づいて説明する。図3は、多機能周辺装置1の電気的構成を示したブロック図である。多機能周辺装置1には、CPU61、ROM62、RAM63、EEPROM64、イメージメモリ65、時計回路66、ネットワーク・コントロール・ユニット(以下「NCU」と称す)67、モデム68、CODEC69、スキャナ70、プリンタ部71、インターフェース(I/F)81、操作パネル14、LCD15が設けられており、これらはバスラインなどを介して互いに接続されている。また、多機能周辺装置1には、この他、音声LSI、バッファ、アンプなど、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能の各機能を発現するために必要な各種の装置が設けられている。
NCU67は回線制御を行うためのものであり、多機能周辺装置1はこのNCU67を介して電話回線(一般公衆回線)90に接続されている。NCU67は、一般公衆回線上の交換機から送られる呼出信号や相手側装置(発信者)の電話番号(発信者番号)を示す信号などの各種信号を受信するとともに、操作パネル14上のボタンの操作に応じた発信時のダイヤル信号を交換機へ送信したり、更には通話時におけるアナログ音声信号の送受信を行うものである。NCU67は、データ受信時には、電話回線90からの発呼に対して自動的に着信し、データ送出時には相手先に対して自動的に発呼するものである。相手先の番号を表すデジタルデータは、CPU61からNCU67に供給される。
演算装置であるCPU61は、NCU67を介して送受信される各種信号に従って、バスライン等により接続された各部を制御し、ファクシミリ動作や電話動作のデータ通信を実行するとともに、電話回線90を介して送信されたファクシミリデータ(画情報を含むデータ)や、インターフェース81を介して接続されるパーソナルコンピュータや外部メモリから入力される印刷データの印刷(記録用紙Pへの記録)を実行するものである。
このCPU61は、ROM62に予め記憶されている制御プログラムに従い、インク滴の吐出やカートリッジ内のインクの残量やインクの有無の検出等の制御を実行する。また、吐出タイミング信号およびリセット信号を生成し、各信号を非図示のゲートアレイへ転送する。また、CPU61には、多機能周辺装置1内に設けられた各デバイスが接続されており、各デバイスの動作はCPU61により制御されている。
ROM62は、この多機能周辺装置1で実行される制御プログラムや固定値などを格納した書換不能なメモリであり、図6に示す搬送モータ制御処理は、この制御プログラムの一部としてこのROM62内に格納されている。RAM63は、ROM62内に記憶されるプログラムの実行に際して各種のデータを一時的に記憶するための揮発性のメモリであり、EEPROM64は書換可能な不揮発性のメモリであり、EEPROM64へ記憶されたデータは、多機能周辺装置1の電源オフ後も保持される。
時計回路66は時刻の計時を行うためのものであり、所定周波数のクロックと、分周回路、分周回路から出力されるパルスの例えば立ち下がり毎に1ずつ(所定範囲内で)更新されるカウンタとを備えている。時計回路66により計時された時刻(カウンタのカウント値)はCPU61によって読み出され、各処理に使用される。
モデム68は、復変調装置であり、NCU67に接続され、電話回線90を介して送信されたアナログデータ(符号化された画情報を含むデータなど)をデジタルデータに変換すると共に、多機能周辺装置1から電話回線90に出力するデータ(符号化された画情報を含むデータなど)をデジタルデータからアナログデータに変換するものである。そのため、変調および復調機構を有し、また、送信されて来る音声アナログデータを音声に再生する音声再生機構を有する。更に、モデム68は、伝送制御用の各種手順信号を送受信するためのものであり、また、相手側装置との間でデータを送受信する際にそのデータを一時記憶するために使用される送信バッファや受信バッファが設けられている。
CODEC69は、スキャナ70により読み取られた画情報の符号化と、電話回線90を介して受信される符号化された画情報を復号化するものであり、復号化されたデータ(画情報)は、プリンタ部71により記録用紙Pに記録される。
イメージメモリ65は、記録のためのビットイメージ(ビットデータ)を記憶するためのメモリであり、安価な大容量メモリであるダイナミックRAM(DRAM)により構成されている。CODEC65により復号化されたデータ(画情報)は、一旦イメージメモリ65に記憶され、プリンタ部71によって記録用紙Pに記録された後に、このイメージメモリ65から消去される。また、スキャナ70によって読み取られた画情報も、このイメージメモリ65に記憶される。スキャナ70によって読み取られた画情報は、CODEC65により符号化され電話回線90に出力された後に、このイメージメモリ65から消去される。
プリンタ部71は、多機能周辺装置1内に供給される記録用紙Pに対し記録(印刷)を行うための装置であり、ペーパセンサ72、キャリッジホームポジションセンサ73、ロータリエンコーダ74、記録ヘッド4、記録ヘッド4を駆動するヘッドドライバ75、CRモータ25、CRモータ25を駆動制御するCRモータドライバ76、給紙ローラ6を駆動する給送モータ77、給送モータ77を駆動制御する給送モータドライバ78、搬送モータ79を駆動制御する搬送モータドライバ80とを備えている。
ロータリエンコーダ74は、搬送モータ79の回転量を検出可能な光センサであり、本実施例ではレジストローラ対27のうち上側のローラの回転量を検出可能に設けられている。即ち、搬送モータ79が駆動することで、レジストローラ対27のうち上側のローラが回転し、その上側のローラが所定量回転する度に、パルス信号を出力することで、搬送モータの回転量が把握され、記録媒体の搬送が制御される。
ヘッドドライバ75は、非図示のゲートアレイから出力される信号に応じて、その信号に合った波形の駆動パルスを各ノズルに対応した駆動素子に印加する駆動回路である。この駆動パルスにより駆動素子が作動して、各ノズルからインク滴が吐出される。
CRモータドライバ76、給送モータドライバ78、搬送モータドライバ80は、CRモータ25、給送モータ77、搬送モータ79にそれぞれ接続され、接続される各モータ25,77,79に電流を出力する回路である。
インターフェース81は、電気的接点の規格であって、異なる装置を接続するための装置である。このインターフェース81を介して、多機能周辺装置1は、他の装置であるパーソナルコンピュータやローカルエリアネットワーク(LAN)に接続され、かかるパーソナルコンピュータやLANとの間でデータの送受信(印刷データの受信)を実行する。受信された印刷データは、画情報(ビットイメージ)に変換されてイメージメモリ65に書き込まれる。また、外部メモリ挿入部11は、コネクタとなっており、バスラインを介してCPU61に接続されている。
次に、図4を参照して、記録媒体を微少搬送する場合の制御について説明する。図4は図7(a)、(b)に対応する図であって、図4の上段は、所定時間nにおける記録媒体の位置Pを示す図であり、図4の下段は、所定時間nにおいて搬送モータ79に出力されている電流値Iを示す図である。
図4に示すように、記録媒体を微少搬送する場合には、まず、初期電流値I0の電流が搬送モータ79に出力される。尚、この初期電流値I0は、記録媒体が静止摩擦力に抗して搬送を開始し易いくなる程度の値に設定されている。その初期電流値I0から所定のサンプリング時間毎に一定の電流増加量KIで増加する電流を搬送モータ79に出力していく。
その結果、記録媒体が目標位置Prefへ向かう方向である搬送方向に搬送された場合(搬送モータが回転することで光センサから1つのパルス信号が出力された場合)には、初期保持電流値If0の電流から一定の電流増加量Kで増加する電流を搬送モータ79に出力する。
基本的には、こうして記録媒体が搬送方向に搬送される度に、初期保持電流値If0の電流から一定の電流増加量Kで増加する電流を搬送モータ79に出力する工程を繰り返し、目標位置Prefまで記録媒体を搬送するのである。
しかし、記録媒体には、搬送モータのコギングトルク等の影響によって搬送方向とは反対方向に記録媒体を戻す力(バックテンション)が働き、このバックテンションが初期保持電流値If0の電流による力よりも大きい場合には、記録媒体は搬送方向とは反対方向に搬送されることになる。図4で説明すれば、サンプリング時間xにおいて、搬送モータ79に初期保持電流値If0を出力した次の瞬間、記録媒体が搬送方向とは反対方向に搬送されている。
このような事態が発生した場合、まずは、初期保持電流値If0の電流から一定の電流増加量Kで増加する電流を搬送モータ79に出力し、その結果、サンプリング時間yにおいて、再び記録媒体が搬送方向に搬送された場合には、次に、搬送モータ79に出力する最初の電流値を初期保持電流値If0から初期保持電流値If0に保持電流増加量Afを加算した電流値に修正し、その修正された電流値の電流を搬送モータ79に出力し、以降は、記録媒体が搬送方向に搬送される度に、その修正された電流値の電流から一定の電流増加量Kで増加する電流を搬送モータ79に出力する工程を繰り返し、目標位置Prefまで記録媒体を搬送するのである。このように記録媒体の搬送を制御することで、たとえバックテンションが初期保持電流値If0の電流による力よりも大きかったとしても、その初期保持電流値If0を修正することで、記録媒体を高精度に目標位置に搬送することができる。
次に、上述したように記録媒体を微少搬送する場合において、上述したのとは反対に、バックテンションが初期保持電流値If0の電流による力よりも小さかった場合の制御方法について図5を参照して説明する。
図5は、図4に対応する図であって、図5の上段は、所定時間nにおける記録媒体の位置Pを示す図であり、図5の下段は、所定時間nにおいて搬送モータ79に出力されている電流値Iを示す図である。
バックテンションが初期保持電流値If0の電流による力よりも小さかった場合には、上述したのとは反対に、初期保持電流値If0の電流を搬送モータ79に出力すると、記録媒体が搬送方向に搬送され、図5に示すように、サンプリング時間xにおいて記録媒体が目標位置Prefを超えて搬送され、所謂オーバーシュートが発生する可能性がある。
このような事態が発生した場合には、初期保持電流値If0の電流から初期保持電流値If0よりも小さい電流値の電流を段階的に出力していくことで、たとえ、オーバーシュートを生じたとしても、記録媒体を目標位置に搬送することができる。
次に、図6を参照して、多機能周辺装置1において実行される搬送モータ制御処理について説明する。この搬送モータ制御処理は、記録媒体を微少搬送するための処理である。この搬送モータ制御処理では、まず、1サンプリング時間前に出力した電流値Iに電流増加量Kを加算し、搬送モータ79に出力する電流の電流値Iを設定する(S601)。そして、プラス方向へ過電流が出力されるのを防止すべくS601で設定した電流値Iが予め設定されている最大電流値Imaxより大きいか否かを判断し(S602)、大きければ(S602:Yes)、電流値Iを初期保持電流値If0に設定した後(S603)、S601からの処理を繰り返す。
電流値Iが最大電流値Imaxより小さければ(S602:No)、次に、所定時間nにおける記録媒体の位置Pが目標位置Prefと一致しているか否かを判断し(S604)、一致していれば、電流値Iを現在、設定されている保持電流値Iに設定し(S613)、本処理を終了する。
記録媒体の位置Pが目標位置Prefと一致していなければ(S604:No)、記録媒体の位置Pが目標位置Prefを超えているか否かを判断し(S605)、超えていれば(S605:Yes)、後述するS610の処理に移行する。即ち、S605の処理によってオーバーシュートが発生していなか否かが判断され、オーバーシュートが発生していた場合に、S610の処理に移行する。
記録媒体の位置Pが目標位置Prefを超えていなければ(S605:No)、記録媒体の位置Pが1サンプリング時間前の記録媒体の位置Pn−1を超えているか否かを判断し(S606)、超えていれば(S606:Yes)、電流値Iを保持電流値Iに設定する(尚、最初の保持電流値Iは初期保持電流値If0とする)(S608)。即ち、記録媒体の位置Pが目標位置Prefに向かう方向である搬送方向に搬送された場合には、搬送モータ79には初期保持電流値If0が出力される。
記録媒体の位置Pが1サンプリング時間前の記録媒体の位置Pn−1を超えていなければ(S606:No)、記録媒体の位置Pが1サンプリング時間前の記録媒体の位置Pn−1と一致しているか否かを判断し(S607)、一致していれば(S607:Yes)、搬送モータ79にはS601において設定された電流値Iの電流が出力される。
即ち、1サンプリング時間前に搬送モータ79に出力した電流値Iの電流では、記録媒体が搬送方向に搬送されなかった(ロータリエンコーダ74から記録媒体が搬送方向に搬送されたことを示すパルス信号が出力されなかった)ので、S601において、1サンプリング時間前に搬送モータ79に出力した電流値Iに電流増加量Kを加算した電流値Iの電流が搬送モータ79に出力される。
記録媒体の位置Pが1サンプリング時間前の記録媒体の位置Pn−1と一致していない場合、即ち、記録媒体が搬送方向とは反対方向に搬送されたと判断された場合には(S607:No)、1サンプリング時間前の保持電流値Iに保持電流値修正量Afを加算した値を保持電流値Iとして設定する(S609)。
このように、このS609の処理において、記録媒体が搬送方向とは反対方向に搬送されたと判断された場合(S607:Yes)、具体的には、バックテンションが保持電流値Iの電流による力よりも大きかったことが原因となって、記録媒体が搬送方向とは反対方向に搬送された場合には、保持電流値Iが1サンプリング時間前の保持電流値Ifよりも保持電流値修正量Afだけ高く設定される。よって、バックテンションが初期保持電流値If0の電流による力よりも大きかったとしても、保持電流値Iを修正することで、記録媒体を高精度に目標位置に搬送することができる。
一方、上述したS605において、記録媒体の位置Pが目標位置Prefを超えていると判断された場合、即ち、オーバーシュートが発生していると判断された場合には(S605:Yes)、1サンプリング時間前の保持電流値Iに保持電流値修正量Afを減算した値を保持電流値Iとして設定し(S610)、1サンプリング時間前に出力した電流値Iから電流増加量Kを減算し、搬送モータ79に出力する電流の電流値Iを設定する(S611)。
そして、所定時間nにおける記録媒体の位置Pが目標位置Prefと一致しているか否かを判断し(S612)、一致していれば、電流値Iを保持電流値Iに設定し(S613)、本処理を終了する。
記録媒体の位置Pが目標位置Prefと一致していなければ(S612:No)、マイナス方向へ過電流が出力されるのを防止すべくS610で設定した電流値Iが予め設定されている最小電流値Iminより小さいか否かを判断し(S614)、小さければ(S614:Yes)、電流値Iを最小電流値Iminに設定した後(S615)、S611からの処理を繰り返す。
電流値Iが最小電流値Iminより大きければ(S614:No)、記録媒体の位置Pが目標位置Prefを超えているか否かを判断し(S616)、超えていなけば(S616:No)、S610からの処理を繰り返す。
このように、バックテンションが保持電流値Iの電流による力よりも小さいかったことが原因となって、オーバーシュートした場合には、保持電流値Iが1サンプリング時間前の保持電流値Iよりも保持電流値修正量Afだけ低く設定され、直流電動機に出力される。よって、バックテンションが初期保持電流値If0の電流による力よりも大きかったとしても、記録媒体を高精度に目標位置に搬送することができる。
一方、記録媒体の位置Pが目標位置Prefを超えていれば(S616:Yes)、S601からの処理を繰り返す。このように、S601の処理を繰り返すことで、たとえ、再び、記録媒体が搬送位置を超える前の位置に搬送されたとしても、記録媒体を高精度に目標位置に搬送することができる。
尚、本実施形態において、請求項1,2に記載の第1判断手段としては図6のフローチャートのS606の処理、設定手段としては図6のフローチャートのS608の処理、第1電流出力手段としては図6のフローチャートのS601等の処理、第2判断手段としては図6のフローチャートのS607の処理、第1更新手段としては図6のフローチャートのS609の処理が該当する。請求項2,3に記載の第3判断手段としては図6のフローチャートのS605の処理、第2更新手段としては図6のフローチャートのS610の処理、第2電流出力手段としては図6のフローチャートのS611の処理等が該当する。請求項4に記載の第4判断手段としては図6のフローチャートのS616の処理、第3電流出力手段としては図6のフローチャートのS601の処理等が該当する。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態においては、例えば、記録媒体をスタートから目標位置まで搬送させる場合に、搬送モータ79が加速、定速、減速の順で変化する中で一定速度で減速した後の所定位置から目標位置に搬送される間に実行される処理である。
本発明の多機能周辺装置の斜視図である。 本発明の多機能周辺装置のプリンタ部の断面図である。 多機能周辺装置の電気的構成を示したブロック図である。 上段は、所定時間nにおける記録媒体の位置Pを示す図であり、下段は、所定時間nにおいて搬送モータに出力されている電流値Iを示す図である。 上段は、所定時間nにおける記録媒体の位置Pを示す図であり、下段は、所定時間nにおいて搬送モータ79に出力されている電流値Iを示す図である。 搬送モータ制御処理のフローチャートである。 (a)(b)各々の上段は、従来における所定時間nにおける記録媒体の位置Pを示す図であり、(a)(b)各々の下段は、所定時間nにおいて搬送モータに出力されている電流値Iを示す図である。
符号の説明
1 多機能周辺装置(インクジェット記録装置)
4 記録ヘッド
26 プラテン(搬送装置の一部)
27 レジストローラ対(搬送装置の一部)
28a拍車ローラ(搬送装置の一部)
28b排紙ローラ(搬送装置の一部)
61 CPU(制御手段の一部)
74 ロータリーエンコーダ(検出器)
79 搬送モータ(直流電動機)

Claims (5)

  1. 直流電動機の回転量を検出する検出器から出力される信号に基づいて記録媒体が目標位置に搬送されるように前記直流電動機の駆動を制御する直流電動機制御装置において、
    前記検出器から出力される信号に基づいて前記記録媒体が前記目標位置への方向である第1の方向に搬送されたか否かを判断する第1判断手段と、
    その第1判断手段によって前記記録媒体が前記第1の方向に搬送されたと判断される度に、前記直流電動機に最初に出力する電流値として第1電流値を設定する設定手段と、
    その設定手段によって設定される第1電流値の電流を前記直流電動機に出力し、再び前記第1判断手段によって前記記録媒体が前記第1の方向に搬送されたと判断されるまで、段階的に前記第1電流値よりも高い電流を前記直流電動機に出力する第1電流出力手段と、
    その第1電流出力手段によって前記第1電流値の電流が前記直流電動機に出力された後に、前記記録媒体が前記第1の方向とは反対方向の第2の方向に搬送されたか否かを判断する第2判断手段と、
    その第2判断手段によって前記記録媒体が前記第2の方向に搬送されたと判断された場合に、前記設定手段によって設定される前記第1電流値を、前記第1電流値よりも高い第2電流値に更新する第1更新手段とを備え
    前記設定手段は、前記第1判断手段によって前記記録媒体が前記第1の方向に搬送されたと判断されると前記直流電動機に最初に出力する電流値として前記第2電流値を設定することを特徴とする直流電動機制御装置。
  2. 直流電動機の回転量を検出する検出器から出力される信号に基づいて記録媒体が目標位置に搬送されるように前記直流電動機の駆動を制御する直流電動機制御装置において、
    前記検出器から出力される信号に基づいて前記記録媒体が前記目標位置への方向である第1の方向に搬送されたか否かを判断する第1判断手段と、
    その第1判断手段によって前記記録媒体が前記第1の方向に搬送されたと判断される度に、前記直流電動機に最初に出力する電流値として第1電流値を設定する設定手段と、
    その設定手段によって設定される第1電流値の電流を前記直流電動機に出力し、前記第1判断手段によって再び前記記録媒体が前記第1の方向に搬送されたと判断されるまで段階的に前記第1電流値よりも高い電流を前記直流電動機に出力する第1電流出力手段と、
    その第1電流出力手段によって前記第1電流値の電流が前記直流電動機に出力された後に、前記記録媒体が前記目標位置を超えて搬送されたか否かを判断する第3判断手段と、
    その第3判断手段によって前記記録媒体が前記目標位置を超えて搬送されたと判断された場合に、前記設定手段によって設定される前記第1電流値を、前記第1電流値よりも低い第3電流値に更新する第2更新手段と、
    その第2更新手段によって更新された第3電流値に向けて前記第1電流値よりも低い電流値を前記直流電動機に段階的に出力する第2電流出力手段と、
    その第2電流出力手段によって電流が前記直流電動機に出力された後、前記記録媒体が前記目標位置に搬送されたか否かを判断する目標位置判断手段と、
    その目標位置判断手段によって前記記録媒体が前記目標位置に搬送されたと判断された場合に、前記第2電流出力手段によって第3電流値が前記直流電動機へ出力されるのを保持する保持手段とを備えていることを特徴とする直流電動機制御装置。
  3. 前記第1電流出力手段によって前記第1電流値の電流が前記直流電動機に出力されてから前記記録媒体が前記目標位置を超えて搬送されたか否かを判断する第3判断手段と、
    その第3判断手段によって前記記録媒体が前記目標位置を超えて搬送されたと判断された場合に、前記設定手段によって設定される前記第1電流値を、前記第1電流値よりも低い第3電流値に更新する第2更新手段と、
    その第2更新手段によって更新された第3電流値に向けて前記第1電流値よりも低い電流値を前記直流電動機に段階的に出力する第2電流出力手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の直流電動機制御装置。
  4. 前記第2電流出力手段によって前記直流電動機に電流が出力されてから前記記録媒体がさらに前記目標位置を超えて搬送されたか否かを判断する第4判断手段と、
    その第4判断手段によって前記記録媒体がさらに前記目標位置を超えて搬送されたと判断された場合に、前記第2電流出力手段によって前記直流電動機に出力される電流の電流値よりも低い電流値の電流を前記直流電動機に出力する第3電流出力手段とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の直流電動機制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の直流電動機制御装置と、その直流電動機制御装置によって制御される直流電動機と、その直流電動機の回転量を検出する検出器と、前記直流電動機によって駆動されて記録媒体を搬送する搬送装置と、その搬送装置によって搬送される記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドとを備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
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