JP6350125B2 - インクジェット記録装置、プログラム、及び画像記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、プログラム、及び画像記録方法 Download PDF

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Description

本発明は、所謂縁無し印刷が可能なインクジェット記録装置に関する。
従来より、シートの全域に画像を記録する所謂縁無し印刷が可能なインクジェット記録装置が知られている。例えば特許文献1には、搬送されるシートが斜行している可能性を考慮して、理想的なシートの位置からはみ出したはみ出し領域にまでインクを吐出するインクジェット記録装置が開示されている。
特開2008−188784号公報
しかしながら、上記構成のインクジェット記録装置によれば、斜行が小さいシートに対して画像を記録する場合に、はみ出し領域に向けて吐出するインクが無駄になるという課題を生じる。また、シート外に着弾したインクによって、インクジェット記録装置が汚染されるという課題もある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、所謂縁無し印刷において、シート外に着弾するインクの量を削減したインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明に係るインクジェット記録装置は、シートを搬送向きに搬送する搬送部と、インクを吐出することによってシートに画像を記録する記録部と、上記搬送部によって搬送されたシートの上記搬送向きと交差する幅方向の端部位置に応じた検知信号を出力するセンサと、シートに画像を記録する記録処理を実行する制御部とを備える。上記制御部は、上記記録処理において、上記検知信号に基づいて上記端部位置を検知する検知処理と、上記記録部に吐出させるインクが着弾する領域であって、シート内領域及びシート外領域を含む着弾領域の上記幅方向の長さを決定する決定処理と、シートを上記搬送部に搬送させる搬送処理と、上記搬送処理で搬送されたシートの上記着弾領域に向けて、上記記録部にインクを吐出させる吐出処理と、をそれぞれ複数回実行し、n−1(但しn>1の自然数)回目までの上記決定処理において、上記着弾領域を第1幅に決定し、n回目以降の上記決定処理において、一回目及びn回目の上記検知処理で検知された端部位置のズレ量が閾値未満であることに応じて、上記着弾領域を上記第1幅より短い第2幅に決定する。
上記構成によれば、搬送向きに離間した端部位置の幅方向のズレ量によって、当該シートの斜行の程度を推定することができる。そして、ズレ量が小さい(すなわち、斜行が小さい)場合にシート外領域の幅を小さくすることにより、シート外に着弾するインクの量を削減することができる。
本発明に係るプログラムは、シートを搬送向きに搬送する搬送部と、インクを吐出することによってシートに画像を記録する記録部と、上記搬送部によって搬送されたシートの上記搬送向きと交差する幅方向の端部位置に応じた検知信号を出力するセンサと、シートに画像を記録する記録処理を実行する制御部とを備えるインクジェット記録装置に接続されるコンピュータによって実行可能である。該プログラムは、シートに画像を記録する記録処理において、上記検知信号に基づいて上記端部位置を検知する検知処理と、上記記録部に吐出させるインクが着弾する領域であって、シート内領域及びシート外領域を含む着弾領域の上記幅方向の長さを決定する決定処理と、シートを上記搬送部に搬送させる搬送処理と、上記搬送処理で搬送されたシートの上記着弾領域に向けて、上記記録部にインクを吐出させる吐出処理と、を上記コンピュータにそれぞれ複数回実行させ、n−1(但しn>1の自然数)回目までの上記決定処理において、上記着弾領域を第1幅に決定し、n回目以降の上記決定処理において、一回目及びn回目の上記検知処理で検知された端部位置のズレ量が閾値未満であることに応じて、上記着弾領域を上記第1幅より短い第2幅に決定する。
本発明に係る画像記録方法は、シートを搬送向きに搬送する搬送部と、インクを吐出することによってシートに画像を記録する記録部と、上記搬送部によって搬送されたシートの上記搬送向きと交差する幅方向の端部位置に応じた検知信号を出力するセンサと、シートに画像を記録する記録処理を実行する制御部とを備えるインクジェット記録装置で実行される。該画像記録方法は、上記検知信号に基づいて上記端部位置を検知する検知処理と、上記記録部に吐出させるインクが着弾する領域であって、シート内領域及びシート外領域を含む着弾領域の上記幅方向の長さを決定する決定処理と、シートを上記搬送部に搬送させる搬送処理と、上記搬送処理で搬送されたシートの上記着弾領域に向けて、上記記録部にインクを吐出させる吐出処理と、をそれぞれ複数回実行し、n−1(但しn>1の自然数)回目までの上記決定処理において、上記着弾領域を第1幅に決定し、n回目以降の上記決定処理において、一回目及びn回目の上記検知処理で検知された端部位置のズレ量が閾値未満であることに応じて、上記着弾領域を上記第1幅より短い第2幅に決定する。
本発明によれば、搬送向きに離間した位置で検知された複数の端部位置の幅方向のズレ量が小さい(すなわち、斜行が小さい)場合に着弾領域の幅を小さくすることにより、シート外に着弾するインクの量を削減することができる。
図1は、複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、キャリッジ23及びガイドレール43、44の平面図である。 図4は、プリンタ部11のブロック図である。 図5は、画像記録処理のフローチャートである。 図6は、着弾領域決定処理のフローチャートである。 図7は、着弾領域70を示す図であって、(A)は第1幅の着弾領域70を、(B)は第2幅の着弾領域70を、(C)は第3幅の着弾領域70を示す。 図8は、画像生成処理の前後における画像81〜83の例であって、(A)は画像生成処理前の画像81を、(B)は拡大後の画像82を、(C)はクロッピング後の画像83を示す。 図9は、用紙12と着弾領域70との関係の例であって、(A)は第1ズレ量及び第2ズレ量が閾値未満の場合を、(B)は第1ズレ量及び第2ズレ量が閾値以上の場合を示す。 図10は、着弾領域決定処理の他の例である。 図11は、レイアウト画像に画像記録処理を適用した場合の例であって、(A)は画像生成処理前の画像91を、(B)はクロッピング後の画像92を、(C)は第1ズレ量及び第2ズレ量が閾値未満である場合の着弾領域70を示す。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。さらに、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構成]
複合機10は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(シートの一例であって、図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を有している。また、複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。プリンタ部11は、図2に示されるように、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部54と、記録部24と、排出ローラ部55と、プラテン42とを備えている。複合機10は、インクジェット記録装置の一例である。給送部15、搬送ローラ部54、及び排出ローラ部55は、搬送部の一例である。
[給送トレイ20、排出トレイ21]
給送トレイ20は、プリンタ部11の正面に形成された開口13(図1参照)を通じて前後方向8に挿抜される。給送トレイ20には、給送部15によって搬送路65に給送される複数の用紙12を支持可能である。排出トレイ21は、正面に形成された開口13を通じて排出ローラ部55によって排出された用紙12を支持する。
[給送部15]
給送部15は、図2に示されるように、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、搬送モータ102(図4参照)の逆転によって、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転(以下、「正回転」と表記する。)する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている
[搬送路65]
搬送路65は、図2に示されるように、プリンタ部11の内部において所定間隔で対向するガイド部材18、19等によって形成される空間を指す。搬送路65は、給送トレイ20の後端部からプリンタ部11の後方側を下方から上方に延びつつUターンし、記録部24を経て排出トレイ21に至る経路である。なお、搬送路65内における用紙12の搬送向き16は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
[搬送ローラ部54]
搬送ローラ部54は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の上流側に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を備える。搬送ローラ60は、搬送モータ102によって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータ102の正転によって正回転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて搬送向き16に搬送される。
[排出ローラ部55]
排出ローラ部55は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の下流側に配置されている。排出ローラ部55は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を備える。排出ローラ62は、搬送モータ102によって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータ102の正転によって正回転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて搬送向き16に搬送される。
[レジストセンサ120]
プリンタ部11は、図2に示されるように、搬送ローラ部54より搬送向き16の上流側に、レジストセンサ120を備える。レジストセンサ120は、当該レジストセンサ120の設置位置に用紙12が存在することを検知するためのセンサである。レジストセンサ120は、用紙12が設置位置に存在していることに応じて、検知信号の一例であるローレベル信号を後述する制御部130(図4参照)に出力する。一方、レジストセンサ120は、用紙12が設置位置に存在していないことに応じて、検知信号の一例であるハイレベル信号を制御部130に出力する。
[ロータリエンコーダ121]
また、プリンタ部11は、図4に示されるように、搬送ローラ60の回転(換言すれば、搬送モータ102の回転駆動)に応じてパルス信号を発生させる公知のロータリエンコーダ121を備える。ロータリエンコーダ121は、エンコーダディスクと、光学センサとを備える。エンコーダディスクは、搬送ローラ60の回転と共に回転する。光学センサは、回転するエンコーダディスクを読み取ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を制御部130に出力する。
[記録部24]
記録部24は、図2に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。また、記録部24は、上下方向7においてプラテン42に対向するようにして配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39と、エンコーダセンサ38Aと、メディアセンサ122(センサの一例)とを備えている。また、キャリッジ23からは、図3に示されるように、インクチューブ32及びフレキシブルフラットケーブル33が延出されている。インクチューブ32は、インクカートリッジのインクを記録ヘッド39に供給する。フレキシブルフラットケーブル33は、制御部130が実装された制御基板と記録ヘッド39とを電気的に接続する。
キャリッジ23は、図3に示されるように、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9に延設されたガイドレール43、44に支持されている。キャリッジ23は、ガイドレール44に設けられた公知のベルト機構に連結されている。なお、このベルト機構は、キャリッジモータ103(図4参照)によって駆動される。つまり、キャリッジモータ103の駆動により周運動するベルト機構に接続されたキャリッジ23は、左右方向9に沿う主走査方向へ往復移動することができる。
記録ヘッド39は、図2に示されるように、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が形成されている。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、プラテン42に支持されている用紙12に対して記録ヘッド39がインク滴を吐出する。これにより、用紙12に画像が記録される。
なお、本実施形態における記録部24は、キャリッジ23が左右方向9の一方或いは他方に移動する過程で記録ヘッド39にインクを吐出させる吐出処理を、少なくとも1回、典型的には複数回繰り返すことによって、用紙12に画像を記録する。本明細書では、図9に示されるように、1回の吐出処理によってインクが吐出される領域を第n着弾領域と定義する。すなわち、図9に示される着弾領域70は、搬送向き16に隣接する第1〜第4着弾領域70A〜70Dに区画される。さらに、本明細書では、第n着弾領域に吐出されたインクによって画像が記録される用紙12の領域を第n単位領域と定義する。すなわち、用紙12は、搬送向き16に隣接する複数の単位領域に区画される。
また、ガイドレール44には、左右方向9に延びる帯状のエンコーダストリップ38Bが配置されている。エンコーダセンサ38Aは、エンコーダストリップ38Bに対面する位置において、キャリッジ23の下面に搭載されている。キャリッジ23が移動する過程において、エンコーダセンサ38Aは、エンコーダストリップ38Bを読み取ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を制御部130に出力する。エンコーダセンサ38A及びエンコーダストリップ38Bは、図4に示されるキャリッジセンサ38を構成する。
[プラテン42]
プラテン42は、図2に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ部54によって搬送される用紙12を下側から支持する。本実施形態におけるプラテン42の光反射率は、用紙12より低く設定されている。
[メディアセンサ122]
メディアセンサ122は、図2に示されるように、キャリッジ23の下面(プラテン42に対向する面)においてキャリッジ23に搭載されている。メディアセンサ122は、発光ダイオード等からなる発光部と、光学式センサなどからなる受光部とを備えている。発光部は、制御部130によって指示された光量の光をプラテン42へ向けて照射する。発光部から照射された光は、プラテン42或いはプラテン42に支持された用紙12において反射され、反射された光が受光部で受光される。メディアセンサ122は、受光部の受光量に応じた検知信号を制御部130へ出力する。例えば、メディアセンサ122は、受光量が大きい程、信号レベルの高い検知信号を制御部130へ出力する。
[通信部14]
複合機10は、図4に示されるように、通信部14を備える。通信部14は、通信ネットワークを通じて外部装置と通信を行うためのインタフェースである。外部装置の具体例は特に限定されないが、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末等である。また、通信ネットワークの具体例は特に限定されないが、例えば、有線LAN(Local Area Networkの略)、無線LAN、WAN(Wide Area Networkの略)、或いはこれらの組み合わせであってもよい。また、通信部14は、外部装置と直接接続されるUSB(Universal Serial Bus)等のケーブルを接続するインタフェースであってもよい。
[制御部130]
制御部130は、図4に示されるように、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135を備えており、これらは内部バス137によって接続されている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、搬送モータ102及びキャリッジモータ103が接続されている。ASIC135は、各モータを回転させるための駆動信号を生成し、この駆動信号を基に各モータを制御する。各モータは、ASIC135からの駆動信号によって正転又は逆転する。例えば、制御部130は、搬送モータ102の駆動を制御して各ローラを駆動させる。また、制御部130は、キャリッジモータ103の駆動を制御してキャリッジ23を往復移動させる。また、制御部130は、記録ヘッド39を制御してノズル40からインクを吐出させる。さらに、制御部130は、通信部14を通じて外部装置から記録指示等を取得する。
また、ASIC135には、キャリッジセンサ38と、レジストセンサ120と、ロータリエンコーダ121と、メディアセンサ122とが接続されている。制御部130は、キャリッジセンサ38から出力されるパルス信号に基づいて、キャリッジ23の位置を検知する。また、制御部130は、レジストセンサ120から出力される検知信号と、ロータリエンコーダ121から出力されるパルス信号とに基づいて、用紙12の位置を検知する。さらに、制御部130は、メディアセンサ122から出力される検知信号に基づいて、用紙12の左右方向9(搬送向き16と交差する幅方向の一例)の端部位置を検出する。
[画像記録処理]
図5〜図9を参照して、複合機10による画像記録処理(記録処理の一例)を説明する。この画像記録処理は、制御部130のCPU131によって実行される。なお、以下の各処理は、ROM132に記憶されているプログラムをCPU131が読み出して実行してもよいし、制御部130に搭載されたハードウェア回路によって実現されてもよい。本実施形態に係る制御部130は、複合機10に記録指示が入力されたことに応じて、図5に示される画像記録処理を実行する。
記録指示は、画像データで示される画像を用紙12に記録する画像記録処理を複合機10に実行させるための指示である。記録指示は、例えば、用紙12に記録すべき画像を示す画像データと、当該画像が記録される用紙12のサイズ(例えば、A4、B4等)を示すサイズ情報と、縁無し印刷フラグとを含む。縁無し印刷フラグは、記録指示に従った画像記録処理が所謂縁無し印刷であることを示す情報である。記録指示の取得先は特に限定されないが、例えば、通信部14を通じて外部装置から取得してもよいし、複合機10に設けられた操作部を通じて取得してもよい。画像データを含む記録処理を取得する処理は、取得処理の一例である。
まず、制御部130は、頭出し処理を実行する(S10)。頭出し処理は、最初に画像が記録される用紙12の単位領域を記録ヘッド39に対面させる処理である。具体的には、制御部130は、搬送モータ102を逆転駆動させることによって、給送ローラ25を正回転させる。次に、制御部130は、用紙12の先端(「搬送向き16の下流側の端部」を指す。)が搬送ローラ部54に到達したことに応じて、搬送モータ102を正転駆動させることによって、搬送ローラ60及び排出ローラ62を正回転させる。なお、用紙12の先端の位置は、レジストセンサ120からの信号の変化と、ロータリエンコーダ121からのパルス信号との組み合わせによって特定される。
次に、制御部130は、検知処理を行う(S11)。検知処理は、記録ヘッド39に対面する用紙12の左右方向9の端部位置を検知する処理である。具体的には、制御部130は、キャリッジモータ103を駆動させてキャリッジ23を左右方向9に移動させる過程で、メディアセンサ122の発光部から光を照射させる。また、制御部130は、メディアセンサ122から出力される検知信号の変化量が閾値変化量以上となる位置を、用紙12の端部位置として検知する。端部位置は、例えば、キャリッジセンサ38のエンコーダ値によって特定されればよい。
次に、制御部130は、着弾領域決定処理を実行する(S12)。着弾領域決定処理は、記録ヘッド39に吐出させるインク滴が着弾し得る着弾領域70の大きさ(特に、左右方向9の長さ)を決定する処理である。ステップS12の処理は、決定処理の一例である。なお、着弾領域決定処理(S12)の詳細については、後述する。そして、ステップS12にて決定した着弾領域70の大きさにしたがって、制御部130は、吐出処理及び検知処理を並行して実行する(S13)。吐出処理は、頭出し処理(S11)或いは後述する搬送処理(S15)で記録ヘッド39に対面された用紙12に向けて、記録ヘッド39にインクを吐出させる処理である。
次に、制御部130は、当該用紙12に対する画像記録が未だ終了していないことに応じて(S14:No)、搬送処理を実行する(S15)。搬送処理は、予め定められた所定の改行幅だけ用紙12を搬送向き16に搬送する処理である。換言すれば、制御部130は、搬送処理において、次に画像が記録される用紙12の単位領域を記録ヘッド39に対面させる。具体的には、制御部130は、搬送モータ102を正回転させることによって、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55を正回転させる。そして、制御部130は、用紙12に対する画像記録が終了するまで(S16:Yes)、ステップS12〜S15の処理を繰り返し実行する。
そして、制御部130は、用紙12に対する画像記録が終了したことに応じて(S14:Yes)、用紙12を排出トレイ21に排出する排出処理を実行する(S16)。具体的には、制御部130は、搬送モータ102を正転駆動させることによって、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55を正回転させる。さらに、制御部130は、記録指示に含まれる全ての画像を記録するまで(S17:Yes)、ステップS10〜S16を繰り返し実行する。そして、制御部130は、記録指示に含まれる全ての画像を記録したことに応じて(S17:No)、画像記録処理を終了する。
[着弾領域決定処理]
次に、図6〜図8を参照して、着弾領域決定処理を詳細に説明する。なお、図7及び図8では用紙12に記録される画像全体を図示して説明するが、1回の着弾領域決定処理で処理されるのは、次の吐出処理(S13)でインクが吐出される第n着弾領域に記録される画像に対してである。
まず、制御部130は、検知処理の実行回数がn回未満であることに応じて(S30:No)、図7(A)に示されるように、着弾領域70の幅(「左右方向9の長さ」を指す。)を第1幅に決定する(S32)。また、制御部130は、検知処理(S11)の実行回数がn回以上で(S30:Yes)且つ第1ズレ量が閾値以上であることに応じて(S31:No)、着弾領域70の幅を第1幅に決定する(S32)。第1ズレ量は、例えば、ステップS10の検知処理で検知された用紙12の第1端部位置と、n(nは2以上の自然数、一例としてn=2)回目の検知処理で検知された用紙12の第n端部位置との左右方向9の長さを指す。
また、制御部130は、第1ズレ量が閾値未満であり且つ第2ズレ量が閾値以上であることに応じて(S31:Yes&S33:No)、図7(B)に示されるように、着弾領域70の幅を第2幅に決定する(S34)。第2ズレ量は、例えば、n回目の検知処理で検知された用紙12の第n端部位置と、n+k(kは1以上の自然数、一例としてk=1)回目の検知処理で検知された用紙12の第(n+k)端部位置との左右方向9の長さを指す。また、制御部130は、検知処理の実行回数が(n+k)回未満である場合の着弾領域決定処理において、第2ズレ量が閾値以上であるとして(S33:No)、着弾領域70の幅を第2幅に決定する。
さらに、制御部130は、第1ズレ量及び第2ズレ量の両方が閾値未満であることに応じて(S31:Yes&S33:Yes)、図7(C)に示されるように、着弾領域70の幅を第3幅に決定する(S35)。なお、本実施形態において、第2幅は第1幅より小さく、第3幅は第1幅及び第2幅より小さいものとする。また、本実施形態では、n=2、k=1として以下の処理を説明する。
着弾領域70は、図7に示されるように、シート内領域71と、シート外領域72とを含む。シート内領域71は、サイズ情報で示される用紙12の大きさに相当する領域である。換言すれば、シート内領域71は、記録ヘッド39に対面する位置まで斜行されずに搬送された用紙12の領域に一致する領域である。シート外領域72は、シート内領域71の外縁に隣接する枠型の領域である。すなわち、シート外領域72は、搬送向き16の上流側及び下流側と左右方向9の両側とにおいて、シート内領域71と隣接する領域を指す。
前述の第1幅、第2幅、及び第3幅は、シート内領域71の左右方向9の長さと、シート内領域71に隣接するシート外領域72の左右方向9の長さとの合計を指す。本実施形態におけるシート外領域72の左右方向9の長さは、図7に示されるように、着弾領域70が第1幅の時に3mmであり、着弾領域70が第2幅の時に2mmであり、着弾領域70が第3幅の時に1mmとなる。
次に、制御部130は、画像生成処理を実行する(S36)。画像生成処理は、シート内領域71に記録されるべき画像81を示す第1画像データ(図8(A)参照)を用いて、着弾領域70に記録されるべき画像83を示す第2画像データ(図8(C)参照)を生成する処理である。第1画像データは、画像81を構成する複数の画素値を含む。第2画像データは、画像82を構成する複数の画素値を含む。
まず、制御部130は、図8(A)に示される画像81を予め定められた倍率で拡大することによって、図8(B)に示される画像82を示す画像データを生成する。次に、制御部130は、図8(B)に示される画像82の外縁部をクロッピングすることによって、図8(C)に示される画像83を示す画像データを生成する。ここで、図8に破線で示される画像81のサイズは、サイズ情報で示される用紙12の大きさに対応する。また、図8に一点鎖線で示される画像83のサイズは、ステップS31〜S35で決定された着弾領域70の大きさに対応する。すなわち、クロッピングによって削除される部分の大きさ(すなわち、図8(C)の実線と一点鎖線とで囲まれた領域)は、ステップS31〜S35で決定された着弾領域70の大きさによって変動する。
図9の例において、繰り返し実行される吐出処理のうち、1回目の吐出処理で第1着弾領域70Aに向けてインクが吐出され、2回目の吐出処理で第2着弾領域70Bに向けてインクが吐出され、3回目の吐出処理で第3着弾領域70Cにインクが吐出され、4回目の吐出処理で第4着弾領域70Dにインクが吐出される。その結果、各着弾領域70A〜70Dに対応する用紙12の単位領域に画像83(より詳細には、画像83の一部)が記録される。また、繰り返し実行される検知処理のうち、1回目の検知処理で第1端部位置が検知され、2回目の検知処理で第2端部位置が検知され、3回目の検知処理で第3端部位置が検知される。
ここで、図9(A)は、第1ズレ量及び第2ズレ量が両方とも閾値未満である場合の用紙12と着弾領域70との関係の例を示す図である。この場合、1回目及び2回目の着弾領域決定処理で第1着弾領域70A及び第2着弾領域70Bが第1幅に決定され、3回目の着弾領域決定処理で第3着弾領域70Cが第2幅に決定され、4回目の着弾領域決定処理で第4着弾領域70Dが第3幅に決定される。一方、図9(B)は、第1ズレ量及び第2ズレ量が両方とも閾値以上である場合の用紙12と着弾領域70との関係の例を示す図である。この場合、繰り返し実行される着弾領域決定処理において、第1〜第4着弾領域70A〜70Dの全てが第1幅に決定される。
[本実施形態の作用効果]
上記の実施形態によれば、搬送向き16に離間した2つの端部位置の左右方向9のズレ量によって、当該用紙12の斜行の程度を推定することができる。そして、ズレ量が小さい(すなわち、斜行が小さい)場合に着弾領域70の幅を小さくすることにより、用紙12の外に着弾するインクの量を削減することができる。また、搬送向き16の異なる位置で算出された第1ズレ量及び第2ズレ量それぞれを閾値と比較することによって、用紙12の斜行の程度の推定精度が向上する。そして、この比較結果に応じて着弾領域70の幅を段階的に小さくすることにより、用紙12に縁(「インクが着弾しない部分」を指す。)が形成されることを抑制しつつ、用紙12の外に着弾するインクの量を削減することができる。
なお、上記の実施形態では、繰り返し実行される全ての吐出処理と並行して検知処理が実行される例を説明した。しかしながら、検知処理の実行タイミングは、上記の例に限定されない。制御部130は、例えば、予め定められた検知タイミング(例えば、1回目、3回目、・・の吐出処理を実行するタイミング)が到来したことに応じて、検知処理を実行してもよい。また、検知処理は、吐出処理と並行して実行されることに限定されず、独立して実行されてもよい。また、1回目の検知処理(S11)は省略されてもよい。この場合の第1端部位置にはデフォルト値が用いられる。
また、上記の実施形態では、搬送向き16に隣接する2つの端部位置の左右方向9の距離をズレ量とした例を説明したが、ズレ量の算出方法はこれに限定されない。例えば、1回目の検知処理で検知された第1端部位置とn回目の検知処理で検知された第n端部位置との左右方向9の距離を第1ズレ量とし、1回目の検知処理で検知された第1端部位置とn+k回目の検知処理で検知された第(n+k)端部位置との左右方向9の距離を第2ズレ量としてもよい。すなわち、ズレ量を算出するための2つの端部位置は、少なくとも1回の搬送処理の前後に実行された2回の検知処理で検知されたものであればよい。
但し、ズレ量を算出するための2つの端部位置の搬送向き16の距離(以下、「離間距離」と表記する。)が異なる第1ズレ量及び第2ズレ量を同一の閾値と比較すると、用紙12の斜行の程度が適切に推定できない可能性がある。そこで、このような場合には、離間距離を考慮してズレ量と閾値とを比較するのが望ましい。例えば、ズレ量と閾値とを比較する前に、ズレ量を対応する離間距離で除してもよいし、対応する離間距離を閾値に乗じてもよい。
また、上記の実施形態では、ズレ量と比較される閾値が1つの例を説明したが、閾値の数はこれに限定されず、複数の閾値が用いられてもよい。図10を参照して、着弾領域決定処理の他の例を説明する。但し、図6に示される着弾領域決定処理との共通点の詳しい説明は省略し、相違点を中心に説明するものとする。
まず、制御部130は、ズレ量が第1閾値以上であることに応じて(S41:No)、着弾領域70を第1幅に決定する(S42)。また、制御部130は、ズレ量が第1閾値未満で且つ第2閾値以上であることに応じて(S41:Yes&S43:No)、着弾領域70を第2幅に決定する(S44)。さらに、制御部130は、ズレ量が第1閾値未満で且つ第2閾値未満であることに応じて(S41:Yes&S43:Yes)、着弾領域70を第3幅に決定する(S45)。なお、図10の例における第2閾値は、第1閾値より小さい値である。これにより、用紙12の斜行の程度に応じて着弾領域70の幅を適切に決定することができる。その結果、用紙12の外に着弾するインクの量を、さらに削減することができる。
さらに、上記の実施形態では、用紙12の全域に1つの画像を記録する画像記録処理を説明した。しかしながら、図5に示される画像記録処理は、例えば図11(A)に示されるように、搬送向き16及び左右方向9に配列された複数の画像A〜Iを用紙12に記録する所謂レイアウト印刷にも適用することができる。以下、上記の実施形態との共通点の詳しい説明は省略し、レイアウト印刷に特有の点について詳しく説明する。
制御部130は、例えば、図11(A)に示される画像91を示す画像データを記録指示から取得する。画像91のサイズは、サイズ情報で示される用紙12の大きさ(すなわち、シート内領域71の大きさ)に対応する。次に、制御部130は、画像生成処理において、図11(A)に示される画像91を予め定められた倍率で拡大し、さらに着弾領域70の大きさにクロッピングすることによって、図11(B)に示される画像92を示す画像データを生成する。このとき、制御部130は、シート内領域71の外縁に接する画像の画素値を用いて、当該画像に隣接するシート外領域72の画像の画素値を補間すればよい。具体的には、制御部130は、画像Aに隣接するシート外領域72の画像A1、A2を構成する画素値を、画像Aの画素値を用いて補間すればよい。
次に、制御部130は、前述の画像生成処理で生成した画像データに基づいて吐出処理を繰り返し実行することによって、用紙12に画像92を記録する。ここで、画像A〜C(第1画像の一例)は、複数の吐出処理によって用紙12に記録される。すなわち、画像A〜Cを用紙12に記録するための吐出処理において、検知処理が複数回実行されることになる。画像A〜Cより搬送向き16の上流側において用紙12に記録される画像D〜F(第2画像の一例)及び画像D〜Fより搬送向き16の上流側において用紙12に記録される画像G〜I(第3画像の一例)についても同様である。
そして、制御部130は、図11(C)に示されるように、画像A〜Cに対する着弾領域決定処理において、着弾領域70を第1幅に決定する。また、制御部130は、画像D〜Fに対する着弾領域決定処理において、画像A〜Cの記録時に実行される検知処理で検知された2つの端部位置から得られるズレ量が閾値未満であることに応じて、着弾領域70を第2幅に決定する。さらに、制御部130は、画像G〜Iに対する着弾領域決定処理において、画像A〜Fの記録時の検知処理で検知された2つの端部位置から得られるズレ量が閾値未満であることに応じて、着弾領域70を第3幅に決定する。
また、図6に示される着弾領域決定処理に代えて、レイアウト印刷時に図10に示される着弾領域決定処理が実行されてもよい。すなわち、制御部130は、画像D〜Fに対する着弾領域決定処理において、画像A〜Cを記録時の検知処理で検知された2つの端部位置から得られるズレ量が第1閾値以上であることに応じて着弾領域70を第1幅に決定し、ズレ量が第1閾値未満で且つ第2閾値以上であることに応じて着弾領域70を第2幅に決定し、ズレ量が第1閾値未満で且つ第2閾値未満であることに応じて着弾領域70を第3幅に決定してもよい。
これにより、1つの用紙12に複数の画像A〜Iを並べて記録する所謂レイアウト印刷において、用紙12の斜行の程度に応じた適切な大きさの着弾領域70を画像A〜I毎に設定することができる。なお、図11の例では、画像A〜C、D〜F、G〜Iが左右方向9に配列された画像91の例を説明したが、少なくとも搬送向き16において複数の画像が配列されていればよい。
なお、上記の実施形態では、複合機10によって着弾領域決定処理(S12)が実行される例を説明したが、着弾領域決定処理の実行主体は複合機10に限定されない。例えば、通信回線等によって複合機10に接続された外部装置によって着弾領域決定処理(S12)が実行されてもよい。この場合の外部装置は、複合機10で実行された検知処理の結果(すなわち、端部位置を示す位置情報)を、通信回線を通じて複合機10から受信する。そして、外部装置は、受信した位置情報によって算出されるズレ量に基づいて、着弾領域決定処理(S12)を実行すればよい。
10・・・複合機
24・・・記録部
54・・・搬送ローラ部
55・・・排出ローラ部
70・・・着弾領域
71・・・シート内領域
72・・・シート外領域
122・・・メディアセンサ
130・・・制御部

Claims (9)

  1. シートを搬送向きに搬送する搬送部と、
    インクを吐出することによってシートに画像を記録する記録部と、
    上記搬送部によって搬送されたシートの上記搬送向きと交差する幅方向の端部位置に応じた検知信号を出力するセンサと、
    シートに画像を記録する記録処理を実行する制御部と、を備えており、
    上記制御部は、上記記録処理において、
    上記検知信号に基づいて上記端部位置を検知する検知処理と、
    上記記録部に吐出させるインクが着弾する領域であって、シート内領域及びシート外領域を含む着弾領域の上記幅方向の長さを決定する決定処理と、
    シートを上記搬送部に搬送させる搬送処理と、
    上記搬送処理で搬送されたシートの上記着弾領域に向けて、上記記録部にインクを吐出させる吐出処理と、をそれぞれ複数回実行し、
    n−1(但しn>1の自然数)回目までの上記決定処理において、上記着弾領域を第1幅に決定し、
    n回目以降の上記決定処理において、一回目及びn回目の上記検知処理で検知された端部位置のズレ量が閾値未満であることに応じて、上記着弾領域を上記第1幅より短い第2幅に決定するインクジェット記録装置。
  2. 上記制御部は、n+k(但しk≧1の自然数)回目以降の上記決定処理において、一回目及びn回目の端部位置のズレ量と、一回目及びn+k回目の端部位置のズレ量或いはn回目及びn+k回目の端部位置のズレ量とが共に上記閾値未満であることに応じて、上記着弾領域を上記第2幅より短い第3幅に決定する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 上記制御部は、上記決定処理において、
    上記ズレ量が第1閾値以上であることに応じて、上記着弾領域を上記第1幅に決定し、
    上記ズレ量が第1閾値未満であることに応じて、上記着弾領域を上記第2幅に決定し、
    上記ズレ量が上記第1閾値より小さい第2閾値未満であることに応じて、上記着弾領域を上記第2幅より短い第3幅に決定する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 上記制御部は、
    シートに記録される第1画像及び上記第1画像より上記搬送向きの上流側において当該シートに記録される第2画像を含む画像データを取得する取得処理を実行し、
    上記第1画像に対する上記決定処理において、上記着弾領域を上記第1幅に決定し、
    上記第1画像に対する上記記録処理において、上記検知処理を複数回実行し、
    上記第2画像に対する上記決定処理において、
    上記ズレ量が上記閾値以上であることに応じて、上記着弾領域を上記第1幅に決定し、
    上記ズレ量が上記閾値未満であることに応じて、上記着弾領域を上記第2幅に決定する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  5. 上記制御部は、
    上記取得処理において、上記第2画像より上記搬送向きの上流側において当該シートに記録される第3画像をさらに含む上記画像データを取得し、
    上記第1画像及び上記第2画像に対する上記記録処理において、上記検知処理をn+k(但しk≧1の自然数)回以上実行し、
    上記第3画像に対する上記決定処理において、
    一回目及びn回目の端部位置の第1ズレ量が上記閾値未満であり且つ一回目及びn+k回目の端部位置の第2ズレ量或いはn回目及びn+k回目の端部位置の第2ズレ量が上記閾値以上であることに応じて、上記着弾領域を上記第2幅に決定し、
    上記第1ズレ量及び上記第2ズレ量が共に上記閾値未満であることに応じて、上記着弾領域を上記第2幅より短い第3幅に決定する請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 上記制御部は、
    上記第2画像に対する上記決定処理において、
    上記ズレ量が第1閾値以上であることに応じて、上記着弾領域を上記第1幅に決定し、
    上記ズレ量が第1閾値未満であることに応じて、上記着弾領域を上記第2幅に決定し、
    上記ズレ量が上記第1閾値より小さい第2閾値未満であることに応じて、上記着弾領域を上記第2幅より短い第3幅に決定する請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  7. 上記制御部は、
    上記取得処理において、上記シート内領域に記録されるべき画像を構成する複数の画素値を含む第1画像データを取得し、
    上記決定処理において、上記着弾領域に記録されるべき画像を構成する複数の画素値を含む第2画像データを上記第1画像データを用いて生成する画像生成処理を実行し、
    上記画像生成処理において、
    上記ズレ量が上記閾値以上であることに応じて、上記第1幅の上記第2画像データを生成し、
    上記ズレ量が上記閾値未満であることに応じて、上記第2幅の上記第2画像データを生成する請求項4から6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. シートを搬送向きに搬送する搬送部と、インクを吐出することによってシートに画像を記録する記録部と、上記搬送部によって搬送されたシートの上記搬送向きと交差する幅方向の端部位置に応じた検知信号を出力するセンサと、シートに画像を記録する記録処理を実行する制御部とを備えるインクジェット記録装置に接続されるコンピュータによって実行可能なプログラムであって、
    該プログラムは、シートに画像を記録する記録処理において、
    上記検知信号に基づいて上記端部位置を検知する検知処理と、
    上記記録部に吐出させるインクが着弾する領域であって、シート内領域及びシート外領域を含む着弾領域の上記幅方向の長さを決定する決定処理と、
    シートを上記搬送部に搬送させる搬送処理と、
    上記搬送処理で搬送されたシートの上記着弾領域に向けて、上記記録部にインクを吐出させる吐出処理と、を上記コンピュータにそれぞれ複数回実行させ、
    n−1(但しn>1の自然数)回目までの上記決定処理において、上記着弾領域を第1幅に決定し、
    n回目以降の上記決定処理において、一回目及びn回目の上記検知処理で検知された端部位置のズレ量が閾値未満であることに応じて、上記着弾領域を上記第1幅より短い第2幅に決定するプログラム。
  9. シートを搬送向きに搬送する搬送部と、インクを吐出することによってシートに画像を記録する記録部と、上記搬送部によって搬送されたシートの上記搬送向きと交差する幅方向の端部位置に応じた検知信号を出力するセンサと、シートに画像を記録する記録処理を実行する制御部とを備えるインクジェット記録装置で実行される画像記録方法であって、
    上記検知信号に基づいて上記端部位置を検知する検知処理と、
    上記記録部に吐出させるインクが着弾する領域であって、シート内領域及びシート外領域を含む着弾領域の上記幅方向の長さを決定する決定処理と、
    シートを上記搬送部に搬送させる搬送処理と、
    上記搬送処理で搬送されたシートの上記着弾領域に向けて、上記記録部にインクを吐出させる吐出処理と、をそれぞれ複数回実行し、
    n−1(但しn>1の自然数)回目までの上記決定処理において、上記着弾領域を第1幅に決定し、
    n回目以降の上記決定処理において、一回目及びn回目の上記検知処理で検知された端部位置のズレ量が閾値未満であることに応じて、上記着弾領域を上記第1幅より短い第2幅に決定する画像記録方法。
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